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咲「……」ムスー 京太郎「……」ダラダラ 咲「……」ムスー 京太郎「あの、咲さん?」 咲「なに? 京ちゃん」 京太郎「なぜ? そんなムスッとしたお顔で俺の膝の上に座っておられるのですか?」 咲「なんででしょうか?」 京太郎「いや、俺が聞いてるんですけど?」 咲「なに? 嫌なの?」 京太郎「嫌なんてことはないけどさ。せめてもう少し笑顔でもいいんじゃないか?」 咲「誰の清でこんな顔してると思ってるの?」 京太郎「え、なに? 俺の所為?」 咲「京ちゃん、今日も和ちゃんの胸に見惚れてたでしょ」 京太郎「え、いや、そんなことは……」 咲「そんなことは?」 京太郎「ある……あるま、す」 咲「むぅ……」ムッスゥゥゥ 京太郎「し、しょうがないだろ! もう男はホントこういう構造なんだよ!」 咲「しょうがない、で、他の女の子に見惚れるんだ京ちゃん」 京太郎「お、おう……まぁ、うん」 咲「ふぅん」 京太郎「あの~、それで俺は後どのくらいこうしてればいいんだ? 今日は見たいテレビがあるんだが」 咲「後5時間くいら」 京太郎「長ぇよ!? どっから出てきたんだその数字!」 咲「京ちゃんが和ちゃんに見惚れてた時間」 京太郎「そんなに長時間見とらん!」 咲「私にはそのくらいに感じたの!」 京太郎「お前なぁ…………はぁ、まさか咲がこんな嫉妬深いなんてな」 咲「……」ピク 京太郎「人は見かけによらないというか」 咲「私ってやっぱり嫉妬深いのかな?」 京太郎「え? あ、いや、どうだろう」 咲「ホントはわかってるの。和ちゃんは、ううん和ちゃんだけじゃなくて    京ちゃんの周りにいる人たちは私から見てもみんな魅力的だもん」 咲「だから、京ちゃんが他の娘に目が行っちゃうのも仕方ないって思う」 咲「でも、やっぱりヤなの。京ちゃんには私だけを見ててほしいの」 京太郎「咲……」 咲「ごめん。子供っぽいよね、こんなの……」 京太郎「俺の方こそ悪かった。これからなるべくそういうのは気をつけるから」ナデナデ 咲「ううん。私の方こそごめんね」 咲「私だって、たまに昔好きだった初恋の男の子のこと思い出すもん」 京太郎「はぁ!? ちょ、誰、誰だそれ? どんな男だ!?」 咲「教えなーい」 京太郎「なぁ、そいつはどんな奴なんだ!? 近くに住んでるのか?」 咲「ふ~んだ。たまには京ちゃんも嫉妬してヤキモキすればいいよ」 京太郎「ちょ、おい。それはないだろ? なぁ、咲ってば!?」 咲(私が好きなのは、今も昔も京ちゃんだけに決まってるじゃん) 咲「京ちゃんのバ~カ」クスッ カン!

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