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------------------------------------ 玄さんへ ゴメンさない。 これ以上俺は玄さんの気持ちに応えられそうにありません。 だから俺は玄さんの元から去ります。 さようなら。 ------------------------------------------- 宥「玄ちゃんこれ・・・」 玄「・・・」 宥「追いかけなきゃだめだよ、玄ちゃん。」 玄「どうして?お姉ちゃん?」 宥「どうしてって、京太郎君出てっちゃったんだよ・・・?」 玄「違うよお姉ちゃん」 宥「違う・・・?」 玄「違うよお姉ちゃん」 宥「玄・・・ちゃん?」 玄「京太郎はね・・・帰ってくるよ。絶対に。」ニコ 玄「京太郎はね・・・唯少し旅行に行ってくるだけなんだよ・・・」ニコ 玄「帰ってくるんだ・・・絶対に・・・」ニコ 宥「・・・あったかくないよ・・・」 それから30年後 京「松実館か・・・」 京(30年前・・・恋人である玄さんの監視から逃れたくて何も言わず出てって行っちまった。) 京(それから一人で起業して、ある程度の成功を収め新しい恋人もできて順風満帆だったが・・・) 京(恋人に騙され借金を負い会社は倒産。今じゃ今日生きるのが精一杯。) 京(どうせ死ぬつもりだったのに・・・何でか玄さんの顔が見たくなって・・・) 京(未練がましく自分で捨てた初恋の相手の住む街に帰ってきた・・・か。) 京「自分で言ってて情けねぇな、ハハッ。どんだけかっこ悪ぃんだ、俺は。」 京「玄さん・・・」 宥「あの・・・?」 京「」ビクッ 京「あ、わ、私ですか!?」(ゆ、宥さん!?何で宥さんが外に!?) 宥「あの・・・外は寒いですから、中へどうぞ?」 京「あ、いや、その・・・」(ど、どうする!?此処で中に入る訳にはいかない!) 宥「?」 京「あ、ああ、旅行中の者なんですが、良い建築だなと思いまして。ハハ、ハハハ。」 宥「そうなのですか。私共の宿をお褒め頂き恐縮です。旅行中なのでしたら中でお茶をお出ししますので中もご覧になって下さい。」 京「」 ドアヒラキ- 玄「お姉ちゃんどうしたですのだ?風邪ひきますよ?」 京(ゲェーー玄さん!ど、ど、どうする!?どうするんだ俺!?) 宥「あ、玄ちゃん。こちらの方が家の宿を褒めて下さったの。だからお茶でも出して中も見ていただこうと思ってね?」 玄「それはいいアイディアですのだ。」 京「お誘いは嬉しいんですが・・・いかんせん予定が詰まってまして・・・」 玄「まぁまぁそう言わず。新しく改装した所があったりするので是非見て頂きたいですのだ。」 京「し、しかし・・・」 玄「それに・・・宿の全体を見ておくのは宿の主人の義務ですのだ。京太郎」ニコ 京「!!」 宥「玄ちゃん・・・京太郎って」 京「だ、誰の事ですか、京太郎とは?」 玄「どんなに姿が変わってても私が京太郎を見間違えると思いますか?」 玄「お帰りなさい、京太郎。長いご旅行・・・お疲れ様でした。」 京「・・・玄・・・さん」ジワ 京「ゴメンなさい・・・!ゴメンなさい・・・!」ポロポロ 玄「何を謝っているですか?私は京太郎から何もされてませんよ?」ナデナデ 京「何もされてない訳がない!俺は!玄さんを・・・!」 チュ 京「」 玄「んー・・・久々に京太郎とのキス。甘いですのだ///」 京「玄・・・さん?」 玄「さっきも言いましたが、京太郎はただ、長い旅行に行っていただけで私はソレを待っていただけ。」 玄「それだけの話ですのだ。」 玄「明日からは松実館の主見習いとして色々覚えてもらいますので、覚悟してくださいね。」ニコ 京「俺はここにいていいんですか?それを許してもらえるんですか?」 玄「許して欲しいと言うのであれば・・・」 「もう一度キスして下さい///」 カン

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