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ネリー「キョウタロ! 早く早く!」
京太郎「んな慌てんなって。転ぶぞ」
ネリー「平気だもーん」
ネリー「んー」キョロキョロ
ネリー「あ! ねーねーこれ可愛くない?」
京太郎「なんだ、アクセサリー? お前にはまだこういうのは早くないか」
ネリー「むー、そーゆー子供扱い好きくない」
京太郎「大体それ値段はいくらす、」ガクッ
ネリー「わわっ!? キョウタロ、大丈夫?」
京太郎「はっ!? 一瞬気を失ってた」
ネリー「いきなり膝を突いてどうしたの? ついに私を崇拝する気になった?」
京太郎「どこにそんな兆しがあった!?」
京太郎「ゼロが4つだと? いいかゼロが4つ以上は俺やお前の幻覚だ」
京太郎「万が一にも5つ以上のものを見つけても直視するな。それは異世界の呪いのアイテムだ見るだけで毒で死ぬぞ」
ネリー「う、うん……」
京太郎「そうか。よく聞き分けてくれた、ネリーは良い子だな」ナデナデ
ネリー「えへへ」
京太郎「そうだ。アイス食べるか? 買ってやるぞ」
ネリー「ホント!? あ、う……ううん。いい」
京太郎「どうした? いつものネリー・ヴィルセラーゼなら金とか奢りとかには即座に飛び付くのに」
ネリー「いいの。今日はおねだりしません」
京太郎「えらい真人間になったな。人格改造でもされたか?」
ネリー「あのね。サトハが言ってたんだけどね」
京太郎「辻垣内先輩?」
ネリー「うん。あんまりキョウタロにお金出させるのはよくないって、そういうのはたいとーな男女の付き合い方じゃないって」
京太郎「なるほど」
京太郎「確かに辻垣内先輩の言葉はもっともだ」
京太郎「けどまぁ、うん。さっきはああ言ったけど多少の出費は男の甲斐性だ」
京太郎「だから多少はさ、なぁ?」
ネリー「でも……」
京太郎「あ、あーなんか俺急にアイス食べたくなってきたわー。でも男が一人でアイス買いにいくのはなー」
京太郎「誰か付き合ってくれる女の子いないかなー?」
ネリー「あ、えと、あの……じゃあ」オズオズ
京太郎「お! 付き合ってくれるか」
ネリー「も、もう! しょうがないなキョウタロは!」
京太郎「お前に言われたかねぇよ!」
ネリー「あ! そうだ、あのね。手、繋いでいい?」
京太郎「ん? ああ、ほら」
ネリー「ん……」ギュゥ
ネリー「えへへ」
京太郎「んじゃ、いくか」
ネリー「私トリプル!」
京太郎「ちったぁ遠慮しろ!」
ネリー「キョウタロ」
京太郎「あん?」
ネリー「大好きだよ!」
カン!