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穏乃「天気はいいけど寒いね~」 京太郎「元日の朝っぱらからなんで散歩なんだー?」 穏乃「ほら、いつもと街がなんか違うじゃない?そこがいいんだよ」 京太郎「確かに、閑散としてるというか・・・正月独特の雰囲気はあるな」 穏乃「まー、寝正月が性に合わないって理由もあるんだけど」 京太郎「穏乃らしいな。こたつで昼寝三昧もいいもんだが」 京太郎「行き先は?」 穏乃「特に決めてないけど、近くの河原まで行こうと思ってるよ」ハーハー 京太郎「お前、手袋は?」 穏乃「忘れた!」 京太郎「自慢げに言うことか。・・・ほら、片方つけとけ」 穏乃「わ、ありがとう。でもそれだと京太郎の右手が冷えちゃうよ」 京太郎「なら、こうすりゃいい」ギュッ 穏乃「ひゃっ。手、繋ぐの!?」 京太郎「コートん中入れてもいいけど、歩きにくいしな。これで少しはマシだろ」 穏乃「そ、そうだけど…しょうがないなー、寒いからしばらくこうしてる・・・」 京太郎「手ちっちゃいなー、やわかいし」 穏乃「ひ、人の手をこねまわすなー///!」 京太郎「暖めてんだよ。気にしない気にしない」 穏乃「うー・・・(やっぱり京太郎手おっきいなー。私の手すっぽり包まれちゃって・・・あったかいや)」 ――河原 京太郎「おー、当たり前だけど誰もいない」 穏乃「んー、澄んだ空気が美味しー!」 京太郎「確かに、早朝にしか味わえないもんだなこりゃ」 穏乃「さあ、河原と言えば石投げだよ!」 京太郎「この時期にやったことねえよ!」 穏乃「まあまあ、体を暖める意味も込めてさ!」 京太郎「しゃーねーなー、じゃあ勝負しようぜ!より遠くまで跳ねた方が勝ち」 穏乃「うん、いいよー!負けたら、川に向かってなんか叫ぶ!」 京太郎「海かよ!まあいいや、勝負!」 テヤー! オリャー! 穏乃「ま、負けたぁ…」 京太郎「一世一代のアンダースローが決まったぜ・・・」グッ 京太郎「・・・さあ、負けた穏乃は川に向かって叫んでもらおうか!」 穏乃「あ、そっか!どうしよー、自分で言っといて何にも考えてなかった!」 京太郎「何でもいいだろ。今んとこ俺しか聞いてないし」 穏乃「うーん…」 京太郎「いつでもどうぞー」 穏乃「・・・・・・ん」 「―――。」 スゥ・・・ 穏乃『好きだぁぁぁーーーー!!!!』 ザアァァ・・・ 京太郎「…………え」 穏乃「ふぅ・・・」 京太郎「穏乃、今のはどういう・・・」 穏乃「麻雀が、好きだ―、ってね」 京太郎「な、なんだ、そういうことかよ。ちゃんと主語をだなー」 穏乃「おやー、なんか勘違いしちゃったかなー?」ニシシ 京太郎「し、してねえよ!寒いからもう戻ろうぜ!」 穏乃「うん、体もあったまったし、気は済んだ!帰ろっか!」 京太郎「おー」 穏乃(主語か。ちゃんと言ったんだけどね。すごく小さい声だったけど) (今日はごまかしちゃったけど、いつか聞こえるように言うからねっ) タタタッ 穏乃『京太郎!』ガバッ 京太郎「うおっ!?」

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