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  咲「~♪」ニコニコ 京太郎「」ダラダラ 咲「で、京ちゃん。これはなに?」トントン 京太郎「違うんだ咲。それは一見ただの猥褻なお色気雑誌に見えるが実はそうじゃないんだ」 咲「それ以外にどういう見方があるのかな? 是非、ご教授願いたいな」ニコニコ 京太郎「世界の半分は男なわけで、つまり世界の半分の崇高な学術者たちが長年にわたって探求してきた学術書で」 咲「それから?」ズバァァ 京太郎「つまり形而上学上の思推と、誌上に写る女性の裸体という紋章学的見地で……」 咲「それで、そのつまらない言い訳はいつまで続くのかな?」 京太郎「えっと、あの……だから男たちには無限の探究心があり、探求心と研究心は携わる者の創造性の発露で」 京太郎「その原動力となるのが知的好奇心を満たしたいという強い欲求であり、それこそが常に歴史を動かし科学を発展させ新大陸を発見し……」 咲「で?」 京太郎「最近、2人の時間というか仲があんまり上手くいっていないんじゃないかというか」 咲「それは、私も悪いなとは思うけど、その……私というものがありながらなんでこういうものを読まないといけないの」 京太郎「いやいや、たとえば咲だっていろいろな本を読むし専門書とか参考書とか麻雀の教本も読むだろ?」 咲「それはまぁ、読むけど」 京太郎「つまり、その道に身を置くものとしてやはり学術書は必要というか本は読むだけじゃなくて心を豊かにするとか、日々の生活に生かすとか」 咲「で、この号の特集が『おもちの大きな美人雀士とのいけない午後』って私に対するあてつけかぁ!?」ビリィィィ!! 京太郎「ひぃぃぃ!?」 咲「そりゃ京ちゃんだって男の人なわけだしこういうのに興味があるのを理解する程度には狭量じゃにつもりだけど、これはないと思うよ!?」バンバン 京太郎「違うんだ咲。咲という最高の素材の持ち味は重々承知している、が! それだけでは物足りないというか調理方法を変えたいというか」 咲「それって遠回しに浮気を肯定してない?」 京太郎「いやいやたかがエロ本如きで浮気もないだろうよ?」 咲「精神の浮気とでも? じゃあ京ちゃんはこういうのを見てオ……な、自慰とかしないわけ? それって肉体的だよね?」 京太郎「聞くか!? いくらなんでもそれ聞くか!?」 咲「どうなの?」 京太郎「いや、しないかって聞かれたらするかもといわざるを得なくもないが、けどじゃあこれを言及したからってどうなるわけでもないというね」 京太郎「あ! そうだ実は咲にプレゼントがあったんだ」 咲「へぇ」 京太郎「これを俺だと思って大事にしてくれ」コト 咲「なにこのその辺に落ちてそうな小汚い小石。あ! もしかしてなにかの宝石の原石とか?」 京太郎「ううん。その辺で拾ってきた小汚い小石」 咲「この小石よりもっと良い石を探しに行こう。大きさ鋭さ硬さ重さすべてにおいて厳選しないと。それでこの糞虫を殴り殺そっと♪」 京太郎「すんませんした! ふざけてすんませんでした!!」 咲「はぁ、京ちゃんはなんでいつもこうなんだろう」 京太郎「けど、だからこそ愛おしい。だろ?」ダキッ 咲「バカ京ちゃん」ギュゥ カン!  

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