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ハギヨシ「愛の形は人それぞれ♪」」(2013/11/24 (日) 18:22:14) の最新版変更点

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http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372594241/164 県大会 京太郎「ったく、咲はどこフラついてるんだよ~」 京太郎「結構探したんだが……」 京太郎「ま、そろそろ戻ってるだろ」 「そこの貴方、お待ちなさい」 京太郎「え?俺ですか?」 「そう、貴方ですわ」 京太郎「……あの?何か用ですか?」 「そのまま動かないでくださる」 京太郎「はぁ……」 「……」マジマジ 京太郎(もっ、もしかして逆ナンってやつですかっ!)ドキドキ 「あなたボタンを掛け間違えてますわよ」 京太郎「…………へ?」 「服装の乱れは心の乱れともいいます」ポチポチポチ 京太郎(わわっ、良い匂いが……///) 「これからは気をつけなさい」 京太郎「はい……」ポー 「透華ー、ハギヨシさんが衣を連れて来たってさー」 透華「分かりましたわ」   智紀「知り合い……?」 透華「誰がですの?」 純「誰がって、さっきの男だよ」 透華「男?そんなのいましたっけ?」 一(うわー、空気扱いだよ) 京太郎「透華さん……か……」ポー   久「あら、帰ってきたわね」 京太郎「…………」ボー 優希「犬!遅いじょ!」 京太郎「はい、すみません」ボー 優希「ん?今日はいつになく素直だじぇ」 まこ「どーしたんじゃ?京太郎」 京太郎「…………」ボー   咲「京ちゃんごめんね、せっかく探してもらったのに」 京太郎「はい、すみません」ボー 咲「……大丈夫?」 京太郎「…………」ボー 和「ゴラァ!ワレェ!」バキャ! 京太郎「ぐぼほぉおおーーーー!」 咲「京ちゃーん!」 和「宮永さんに話しかけてもらっとんのになんじゃその態度はぁ!」 京太郎「……あれ?俺何してたんだ?」 久「と、とりあず大丈夫そうね」 まこ「……大丈夫なんかの?」 和「別に大丈夫でしょう」 咲「」ガクガクガクガク 優希「」ガクガクガクガク 県大会決勝 京太郎「おおっ、流石部長だ」 まこ「一気に駆け上がったの」 優希「こうなったら余裕だじぇ!」 咲「副将戦頑張ってね、原村さん」 和「任せてください!宮永さん!」ガシィ 咲「う、うん」 中継中 京太郎「あれ?この人――」 久「誰か知ってる人でもいたの?」 京太郎「いっ、いえ、別に」 優希「おおっ、のどちゃんノリノリだじぇ!」 京太郎(名字が龍門渕……そうかお嬢様だったのかぁ……) 京太郎(一般市民には遠い存在だよなぁ……) 咲「京ちゃん?」 京太郎「綺麗だなぁ……」ボソッ 咲「ムッ……」 決勝戦終了 和「やりましたね!宮永さん!」ガシィ 優希「このまま全国制覇だじぇー!」 久「ふふっ、楽しみね」 京太郎「…………」ボー 咲「京ちゃん、さっきから大丈夫……?」 京太郎「んあ……?」 和「『んあ』じゃねええぞダボッがッーーーー!!」ゴッ 京太郎「ほんげぇぇええええーーーー!」 咲「京ちゃーん!」 まこ「またか!?」 和「ノンキこいてんじゃねーぞ!タレ蔵!」 和「宮永さんの為にも少しは喜ばんかぁーーーー!」 久「うん、大丈夫そうね」 まこ「……本当に大丈夫か?」 和「大丈夫なんじゃないですか?」 咲「」ガクガクガクガク 優希「」ガクガクガクガク 合宿 京太郎「あ~合宿所って結構遠いのな~」 京太郎「それにしてもあのレズピンクめ」 京太郎「忘れ物したからとって来いとか軽く言うんじゃねーよ」 京太郎「迷いまくってヘトヘトだぜ」 京太郎「って、ボヤいてたら着いたな」 「あら?」 京太郎「あ、貴女は……」 透華「……?どなたかしら?」 透華「この旅館の関係者の人でしょうか?」 京太郎「いっ、いえ、清澄高校麻雀部の者ですが……」 透華「清澄?貴方が?」 京太郎(覚えられてすらいなかったお……(´・ω・`)) 京太郎「一年の須賀京太郎です」 透華「龍門渕透華と申します、宜しくお願いしますわ」 京太郎「こっ、こちらこそ!」ペコッ 久「あら、須賀君じゃない」 京太郎「部長、お疲れ様です」   久「エトペン持って来てくれたんだ」 京太郎「はい、和に渡しておいてください」 久「寄ってく?ちょうど休憩中だけど」 京太郎「いえ、今日はこれで帰りますよ」 京太郎「それでは失礼します、龍門渕さん」 透華「ごきげんよう」   一「あれ?二人とも何してるんだい?」 智紀「男の匂いがしおったど……」ハァハァ 純「いや、声が聞こえただけだろ」 久「ああ、うちの一年の男子が来てたのよ」 透華「須賀さんという方でしたわ」 久「透華さん、須賀君と知り合い?」 久「何か知り合いみたいな雰囲気が出てたから」 透華「いいえ、初めてお会いした方ですわ」 純「仮に前に会ってたとしても、透華は男の名前は覚えるつもりはねーのさ」 一「透華に言い寄る男は年代問わずたくさんいたからねぇ」 智紀「面倒くさがって相手をしなかった……」 透華「あら、酷い言われ様ですわ」 透華「ハギヨシの名前と存在は忘れたこともありませんのよ?」 一「ハギヨシさん並のスペックの持ち主なんて日本に何人いるのさ」 智紀「全喪女・喪男の敵やで……あんさん……」 久「ふーん、でも彼のことは覚えておいても損はないと思うわ」 久「色々と便利な子だからね~♪」フフフ 純(うわ~、この人結構黒いんだな~) 透華(一応、覚えておこうかしら……) 翌日 京太郎(さてと、今日は時間もあるしじっくりと見学しますかね)キョロキョロ 咲(あ、京ちゃんだ)ヒラヒラ 和「宮永さん、練習中ですよ」 咲「うっ、うん」 和「……」ギラン! 京太郎(こわ~、近寄らないようにせんと――) 「あら?貴方は昨日の……」 京太郎「ど、どうも!龍門渕さん!」 透華「確か須賀さん?でしたっけ?」 京太郎「はい!」 透華「今日はどのようなご用件で?」 京太郎「ちょっと見学しようかと思いまして」 透華「ああ、確か麻雀部でしたわね」 京太郎(アウトオブ眼中……(´・ω・`)) 透華「でしたら一緒に打ちません?」 京太郎「へ?」 久「今ちょうど一人足りなかったのよ」 一「宜しくね」 京太郎「いいんでしょうか?」チラッチラッ 透華「貴方……麻雀部なのでしょう……?」 久「うんうん、雑用係として育っている証拠ね♪」 一(ホントえげつないな、この人) 京太郎「うーん、コレかな」ヒョイ 透華「!?」 一「あ、ロン」 京太郎「あっちゃー、いきなり親満か……」 透華「ちょっと貴方!」バン! 京太郎「ひゃっ、ひゃい!」ビクッ 透華「なんなんですの!その打ち回しは!」 久「あー、彼は初心者みたいなもんでねー」 一「そうなんだ、なら見え見えのリーチにも振り込むね」 透華「麻雀歴はどのくらいで?」 京太郎「あ、半年ぐらいですけど――」 透華「それで裏スジも分かっていないんですの!」 京太郎「あうぅ、すみません……(´・ω・`)」 透華「酷い!酷過ぎですわー!」 一「純君みたいに野生で打ってるわけでもないしね」 <ダレガヤセイダー! 久「おまけに張ってないでってのが終わってるわwwww」 京太郎「(´・ω・`)」 一(なら雑用減らしてあげればいいのに) 透華「…………」プルプルプルプル 透華「竹井さん!」 久「んー?」 透華「この方、少しお借りしてもよろしいでしょうか?」 京太郎「……へ?」 久「ええ、構わないけど」 透華「素人ならデジタル打ちで麻雀を覚えさせるのが手っ取り早いですわ!」グイッ   京太郎「あ、あの~?」ズルズルズル 透華「この合宿中に一般レベルまで引き上げて見せますわ!」ゴゴゴ 透華「ハギヨシ!」パンパン ハギヨシ「はい、ここに」ガラッ 京太郎(天井!?) 透華「今日はずっと私たち三人で打ってもらいますわ!」 京太郎「は、はぁ……」 京太郎(あれ?これってチャンスじゃね?)   透華「そう、その場面では危険度が少ないのはこの牌」 京太郎「こっちの牌はどうなんですか?」 透華「下りられない状況ならリスク覚悟でもアリってとこですわ」 京太郎「なるほど!勉強になります!」 透華「ではハギヨシ、次の牌譜を!」パンパン ハギヨシ(ふふっ、人に教えるなんて機会はありませんでしたからね) ハギヨシ(お嬢様も後輩が出来たみたいで嬉しそうです)フフッ   透華「今日はこのくらいにしておきましょう」 京太郎「ありがとうございました!凄く分かり易かったです!」 透華「おっ、大袈裟ですわね」 京太郎「ハギヨシさんもありがとうございます」 ハギヨシ「んっふ、どういたしまして♪」 京太郎「あの、良かったら明日もお願いできますか?」 透華「構いませんわ、人に教えるというのも中々楽しかったので」 京太郎(いやったあああああー!)ガッツ! 翌日 京太郎「今日も楽しみだな~♪」ルンルン 京太郎「…………あれ?」 透華「……そう、合宿所で待ち構えてるのね」 一『ハギヨシさんも探しに歩いてるから気をつけたほうがいいよ』 透華「ええ、ありがとう」ピッ 透華(結局、ハギヨシもお父様の味方なのね……) 京太郎「龍門渕さん!」 透華「ふええっ!?」ビクウゥ! 京太郎「……あ、驚かせちゃいましたか?」 透華「いっ、いえ!そんなことありませんのよ!」ササッ 京太郎「何かあったんですか?」 透華「別に――――ハッ!」ピーン! 京太郎「あの?」 透華「まずいですわ、隠れますわよ!」グイッ! 京太郎「え、ちょ――」 透華(騒がないでください!) 京太郎(……はい) ハギヨシ「はて、お嬢様の気配がしたと思いましたが」ガララ 京太郎(マンホールの中から!?) 透華(しー!) 京太郎(透華さん、ハギヨシさんから隠れてるのか?) ハギヨシ「ふむ、もしかしたら屋敷に隠れているかもしれない」ブツブツ ハギヨシ「お嬢様にも困ったものです」スタスタスタ 京太郎「……行きましたよ」 透華「…………」 京太郎「あの、何か悩みでもあったら相談にのりますよ」 透華「…………」 京太郎「俺なんかで良かったらですけど……」 透華「……今日、暇かしら?」 京太郎「え?」 透華「今日は二人で勉強しましょう」 京太郎「い、いいんですか!」 透華「ええ、須賀さんがご迷惑でなければですけど」 京太郎「迷惑じゃないです!迷惑なわけないです!」 透華「そう……では喫茶店にでも入りましょうか……」 京太郎「分かりましたー!」 透華「……」 京太郎(く~!何か分からないけどラッキー!) 透華「…………」ハァ   翌日 合宿所 京太郎「~~~~♪」 京太郎「あ、おはよーござい――」 純「透華は大丈夫なんだろうな?」 一「多分ね……今のところはだけど……」 智紀「昨日はビジネスホテルに泊まったって……」 純「流石に家には帰れねーだろ、あんなことしちまったら」 京太郎「……あの、龍文淵さんに何かあったんですか?」 一「須賀君?君、いつからいたの?」 京太郎「ついさっきですが……」 智紀「ステルスパツキン……」 京太郎「そういうのはいいですから、さっきの話を――」 純「なんでもねーよ、忘れろ」 京太郎「でも!龍門渕さんに何かあったんなら――」 透華「私がどうかしまして?」   一「透華!」 透華「どうやら、今日は来ていないみたいね」 純「ああ、でも透華が来たら伝えておけって言われちまってさ」 智紀「『例の件、ちゃんと決めてもらうぞ!』と」 透華「そう……」 一「どうするんだい?ボクらはいつだって透華の味方だよ」 透華「ありがとう、一」 透華「でも、みんなに迷惑は掛けれませんわ」 透華「お父様に逆らえばメイドでいられなくなってしまう」 純「でっ、でもよっ!」 透華「それに、いるんでしょう?ハギヨシ」 ハギヨシ「んっふ、流石、透華お嬢様です♪」スウゥ 京太郎(木!?木と同化してたぞこの人!) ハギヨシ「ご主人様がお待ちですよ、お嬢様」ニコッ 透華「分かっていますわ……」 一「透華……」 透華(安心なさい、私にも考えがありますのよ) 純(考え?) 透華「それに、せっかく衣が楽しんでいますのよ」 透華「みんないなくなったらあの子が可哀想ですわ」 ハギヨシ「お嬢様?」 透華「今行きますわ、ねぇ、須賀さん」 京太郎「…………はい?」 一・純・智「!?」 透華(相談にのってくれると言いましたよね?)チラッ 京太郎(はぁ、確かに言いましたけど……) 透華(大丈夫ですわ、ハギヨシの料理を食べてるだけでいいですから) 京太郎(ええと、分かりました) ハギヨシ(……なるほど♪)クスリ ブロロロロロ 純「……おい、行っちまったぞ」 一「透華、もしかして須賀君を代わりにするつもりじゃ――」 智紀「彼、何も知らないのでは……?」 一「でも、案外一番いい作戦じゃない?」 純「俺は絶対にバレると思うけどなぁ~」 智紀「特に萩原さん、もう気づいてそう……」 一・純・智「…………」 龍門渕家 ハギヨシ「それでは、ご主人様を呼んできます」ペコッ 京太郎(ん?ご主人様?)パクパク 透華「須賀さん、どうですか?お口に合いまして?」ニコニコ 京太郎「美味しいですよ、こんな料理食べたことありません」モグモグ 透華「それは良かったですわ」ニコニコ 京太郎(……今日の透華さん、何かおかしくないか?) 「帰ってきたか、透華よ」バコン!   京太郎「!?」 透華「お父様……」 京太郎(お父様!?この超マッチョで厳ついおっさんが!?) 父「心配したぞ、な・か・な・か!家に帰って来なかったからな」 透華「ほ・と・ん・ど!家にいることはないのに心配させて申し訳ありませんわ」 透華・父「…………!」バチバチバチ 京太郎(俺、来ても良かったのかな?)   父「ふん、まさか見合いをサボるとはな!」 透華「あ~ら、友人たちとの先約を優先しただけですわ」 父「そこまで反抗するとは思わなかったが、少しは私の立場を考えろ」 透華「こういう話のときだけは、毎度のことながらうるさいのですね!」バン! 父「当たり前だ!そもそも理由も無しに勝手なことをするな!」バン!   透華「勝手なのはお父様の方でしょう!それに――」 父「それに?」 透華「見合いに行かなかったのにはちゃんとした理由があります!」 父「なんだと?」ピクッ 透華「それは、この方と会っていたからですわ!」ビシィ! 京太郎「……………………へ?」キョトン   京太郎(ええええええええっ!?) 父「んなぁあああああにぃいいいいいい!」ガタッ! 透華「私、今この方と真剣にお付き合いしています!」 透華「ですから!他の人などとはお見合いなんてしたくありませんわ!」プイッ 父「本当か小僧!」ギロリ 京太郎「」コクコク ←威圧されて無意識に頭が上下しただけ   父「名前!学歴!家柄を言ぇい!!」ドオン! 透華「お父様!初対面なのに失礼でしょう!」 父「お前如き小僧が我が娘とつりあうものかー!」 透華「理由があるのですから勝手にさせてもらいます!」 父「なにを――」 ハギヨシ(ご主人様、お待ちを)ボソッ   父(なんだ?ハギヨシ) ハギヨシ(このままではお嬢様もへそを曲げたままでしょう) ハギヨシ(ここはあえて、自由にさせてみるのも一つの手です) 父(しかし――) ハギヨシ(あの男を見極めるのも必要かと……) ハギヨシ(それに、本当に邪魔になったらいつでも切ることも簡単ではないですか) ハギヨシ(お嬢様も我侭の手前、逆らいたくても逆らえなくなるでしょう) 父(ククク、なるほどな)ニヤリ 透華「…………」 父「いいだろう、見合いの件はもう済んだことだ」 透華「!?」 父「しばらく、気の済むようにするといい」スタスタスタ 京太郎「」ポカーン   透華「行きましたわね」 京太郎「…………」 透華「そういうことになりましたから」 京太郎「いや、なりましたからって……」 透華「こちらが私の電話番号です」ピッピピ 透華「お父様の目もありますので、定期的にお願いしますわ」ニコッ   京太郎「あの……」 透華「いいですわね?」ギラン 京太郎「はい……(´・ω・`)」 透華「それと――」 京太郎「……」   透華「貴方に特別な好意等は当然持っていませんわ」 透華「勘違いさせてしまったら悪いのではっきりさせておきますね」 京太郎「ですよね……」ガックシ 京太郎(展開的には嬉しいはずなのに滅茶苦茶悲しいです……) 透華「どうせ、しばらくしたらまた仕事で飛び回ることになります」 透華「父がいなくなるまで宜しくお願いしますわ」ペコッ 京太郎「はい……」 透華「――――ということになりましたわ」 一「うわー、やっぱりそうなったんだ」 純「親父さん、よく許可くれたな」 衣「何の話ー?」 智紀「へい、子供は寝る時間だぜ……」 衣「子供じゃないころもだっー」プンプン prrrrrrrprrrrrr 透華「はい、龍門渕ですけど」ピッ   京太郎『あ、龍門渕さん?俺です、京太郎です』 透華「…………」 京太郎『龍門渕さん?』 透華「貴方ねぇ……」ハァ 透華「恋人役の自覚はおあり?」 京太郎『へ?』   透華「少しは気を利かせなさい」 透華「いつまでも苗字で呼んでいるとハギヨシも気づきますわ」 京太郎『気をつけます……(´・ω・`)』 透華「それに話し方もですわ!」 透華「親密そうに話せるようにしなさい」 京太郎『(´・ω・`)』 純「うわー、こりゃ少年が気の毒だ」 一「いきなりズバズバ言い過ぎだし、透華も人のこと言えないよ」 透華「外野は静かにしててください」キー 衣「誰と話してるんだー」 智紀「子供にはまだはえーよ……」 衣「また言ったー!」プンスカ   透華「……それで、今日は何の用ですか?」 京太郎『あ、ちょうど合宿も終わったから時間があるかなと思って』 京太郎『……今週、どこか行きませんか?』モジモジ 透華「構わないですわ、今から指定するところに来なさい」 京太郎『今ですか!?はっ、はい!!』 透華「それでは」ピッ   透華「とういわけで、少し出かけてきます」 一「今からって、今日はこれから雨降るみたいだよ?」 透華「それがどうかしました?」 純(ホントに都合良く扱うつもりだな) 衣「とうかー、出掛けるのかー?」 透明「ええ、ほんの少し出掛けるだけですので安心しなさい」   一(うーん、これは心配だなぁ……) 純(ああ、透華の方はドライだからな) 智紀(冷たい透華っスかwwww) 一(心配だなぁ……)ムシムシ 純(だなぁ……)ムシムシ 智紀「うはっwwww俺無視されとるwwww」 衣「んー?」キョトン そんでもって―― 透華「遅いですわ……」 透華「いくら私の方が近いとはいえ、約束の時間まで後5分――」 「透華さーん!」 透華「女性を待たせるのは良くないですわ、須賀さん」 京太郎「ぜえ!ぜえ!すみません!」ペコッ ポタッ ポタッ ポタタッ   透華「もう、振ってきてしまったではありませんか」ハァ 京太郎「あっ、大丈夫です」パサッ 透華「折畳み傘?」 京太郎「今日は雨降るって聞いてたので」 透華(あら、柄も私好みですわ)   透華「それなりに準備してきたのですね」 透華(まさか、買いに行って遅れたのかしら?) 京太郎「ええ、俺、女性とデートなんて生まれて初めてなんで」カシカシ 透華(初めて……) 京太郎「あっ、恋人役ってだけでも嬉しいんで」ハハッ 透華(そういえば……私もデートなんてしたことがなかった……) 京太郎「どこか、喫茶店にでも入りますか?」 透華「え、ええっ!」ビクッ 透華(これが私の、初めてのデート……)ドキドキ   京太郎「結構美味しいですね」 透華「そ、そうですわね……」ドキドキ 京太郎「あ、オレンジジュースのおかわりいいですか?」 カシコマリマシター 透華「あっ……ありがとうございます」 透華(私ったら、飲み干してたのに気づいていませんでしたわ……) 透華(須賀さんの、『初めてのデート』なんて言葉を聞いてから急に意識してしまって)   京太郎「ハギヨシさんには及びませんがなかなか美味しかったですね」 透華(さり気なく、車道側を歩いくれたり……) 京太郎「そういえば、透華さんのおかげでネットでも勝てるようになってきたんですよ」 透華(エスカレーターでも下にいてくれるし……) 京太郎「あ、雨も上がってきましたね」 透華「そうですわね……って、須賀さん肩が濡れて――」 京太郎「ありゃ、気づきませんでした」ハハッ 透華(私は全く濡れていませんのに……この人は……)   京太郎「今日は本当にありがとうございました!」ペコッ 透華「……まぁ、そこそこ楽しめましたわ」 京太郎「では、またっ!」タッタッタ 透華(ええ、またね♪)ニコッ 透華「……………………はっ!」 透華「なっ、なんで笑っているんですの!私は!」 透華(…………帰りましょう)   龍門渕家 一「あ、おかえり透華ー」 透華(…………)ブツブツ 一「……透華?」 透華(……そうに決まってます!でなきゃ男性に笑顔なんて!)ブツブツ 智紀「上の空」 透華(あんなに優しくされたら誰だってお返しで……)ブツブツ 純「大丈夫か?」 透華「そう!あくまでもお返しですわ!」クワッ 純「ひいっ!」 一「こりゃー重症だ」   数週間後 透華「はぁ……」ジー 一(また携帯見てるよ) 純(少年とは三日おきに会ってるんだろ?) 智紀(今日がその三日目) 純(なぁ、もしかして透華の奴……) 一(うーん……) 衣「とーかー?」   透華(今日は、須賀さんからの電話はないのかしら……) 透華「…………」 透華「私ったら何を考えていますの!」ブンブン 衣「ひぃ!」ビクッ 透華「まったく!そんなはずないですわ!」 衣「とーかー?」ビクビク 透華「…………」 透華(そうですの!) 透華(お父様がお見合いお見合いとうるさいから仕方なく……) 透華「…………」 透華(本当にそうなのかしら?///)ソワソワ prrrrrrrpr 透華「も、もしもし!須賀さん?」ピッ 一・純・智「…………」 京太郎『はい、俺です、京太郎です』 透華「こんな時間に、ど、どうされたんですの?」 透華「デデデ、デートの約束なら前もって電話してくれませんと!」 京太郎『いやー、透華さんの声が聞きたくて』 透華(もうっ……///) 京太郎『今日、いきなり麻雀部の掃除させられちゃいまして遅れたんです』 京太郎『こんな時間に電話、迷惑ですよね?』 透華「迷惑なわけありませんわ!」 京太郎『良かったです』ホッ 透華「……そう!貴方、今からウチに来なさい」 京太郎『へ?』 透華「以前、ハギヨシの料理を褒めていましたわね?」 透華「良い機会ですわ、今日は夕飯を一緒に食べましょう」 京太郎『いっ、いいんですか!?』 透華「もちろん♪」 ハギヨシ(…………ふむ)   そんでもって―― 透華「どうですの?」 京太郎「本当に美味しいですー!」モグモグ 京太郎「みなさん、こんな御馳走食べてるんですねー」 ハギヨシ「ありがとうございます」ニコリ 透華「ふふっ、子供みたいですわよ」ニコニコ 京太郎「す、すみません」テレテレ   一(ともきー、胃薬ない?) 智紀(ねぇよwwwwリア充タヒねwwww) 純(甘すぎる空間のせいで胸焼けしちまうよ) 衣「ハギヨシ、エビフライ美味しいぞ!」 ハギヨシ「ありがとうございます」ニコリ 京太郎「衣さんも、結構食べるんですねー」ニコニコ 透華「そうですわね」ニコニコ ガチャ! 透華「あら、お父様」 父「おお、透華…………と」ギラリ 京太郎「……ど、どうも」 透華「お父様、今日は帰りが早いのですね」 父「ああ、だが直ぐに出掛けなければならんのだ」 父「食事中のところ邪魔して悪いな、ハギヨシ!」 ハギヨシ「はい、ただいま」ペコリ 父「ではな……」ガチャ 京太郎「は、はい」   父「ハギヨシよ、奴は頻繁に来ているのか?」 ハギヨシ「いえ、初めてです」 ハギヨシ「ですが、今日は透華お嬢様からの誘いでした」 父「なんだと?」 父「お前の見立てでは、奴は偽の恋人役ということだったが」 ハギヨシ「考えられる可能性は一つ、お嬢様が本気で……」 父「ちっ!面倒なことになったな!」   父「こうなっては仕方あるまい」 父「ハギヨシ、小僧にクギを指しておけ」 ハギヨシ「はい」 父「やり方は全てお前に任せる」 ハギヨシ「かしこまりました」ペコリ 父「あのバカ娘がっ……!」スタスタスタ ハギヨシ「…………」   京太郎「今日は本当にありがとうございました!」ペコリ 純「おう、じゃーな」 透華「また、いらしてくださいね」 一(透華、送っていかなくていいのかい?)トントン 透華(なっ、いきなり何を――!) 京太郎「……?それでは、また来週に」! 透華「はい!連絡お待ちしていますわ!」パァ 一・純・智「…………」   透華「~~~~♪」 一「……ねえ、透華」 透華「なんですの~?」 一「透華って須賀君のこと好きなの?」 透華「なっ!?」 純(わぉ、国広君ストレートだ) 透華「ななななななな、何を――」 智紀(実に分かりやすい反応……)   透華「一!貴女、さっきから変なことを――」 一「じゃあ嫌いなの?」 透華「べっ、別に嫌いというわけでは……」ゴニョゴニョ 透華「須賀さんはただの恋人役で、お父様が諦めたらもう――」 一「へぇ、じゃあボクがもらっちゃっていいの?」 透・純・智「!?」   純「おいおい、国広君」 一「え?だって彼かっこいいじゃん」 智紀「おまっwwww」 一「ボクが見る限りじゃ性格も良さそうだしさ」 透華「……冗談ですわよね?」ドクンドクン 一「…………」   一「はい、ハンカチ」 透華「は、一?」グシグシ 一「透華の想い人をボクが横取りすると思う?」 透華「お、想い人だなんて……」 一「泣いてたくせに?」 透華「うっ……///」   一「恋人役を頼んじゃったけど、本当の恋人になりたいならさ」 一「透華も、自分の気持ちに素直になった方が良いと思うよ」 透華「素直に……」 純「そーだぜ!この際、本当に恋人同士になっちまえば万事解決だろ!」 智紀「ちょwwwwええ加減すぐるwwww」 透華「……ありがとう、一、純」 智紀「おうふwwwwまた俺だけ無視っスかwwww」 透華(素直に、言ってみますの……)トクントクン   場面変わり 京太郎「いやー、ハギヨシさんの料理本当に美味かったー」 京太郎「透華さんたちもあんなの毎日食べれて羨ましいなぁ」 「んっふ♪お褒めに預かり光栄です」シュタ 京太郎「おわぁっ!?」ビクッ ハギヨシ「どうも、京太郎君♪」 京太郎「なんて登場してくるんですか!」 ハギヨシ「いえいえ、ちょうど良い電柱がありましたので」   京太郎「俺に何か用でも?」 ハギヨシ「ええ、少しご忠告を」ニコリ 京太郎「忠告、ですか?」 ハギヨシ「透華お嬢様に会うのはこれっきりにしていただけませんか?」 京太郎「…………なんですか?それは?」ムッ ハギヨシ「龍門渕家をご存知でしょうか?」   京太郎「……知ってますけど?」 ハギヨシ「知っておられて、お嬢様と恋仲になられているんですね?」 京太郎「どういうことですか?」 ハギヨシ「これら会社をご存知ですか?」パサッ 京太郎(どれも、一流会社の名前ばかりだ……) ハギヨシ「お嬢様にくる縁談の話、そのご子息様たちからのものです」 京太郎「えっ!?」 ハギヨシ「分かりましたか?龍門渕というものの大きさが」 京太郎「…………」   ハギヨシ「私は……お嬢様が小さい頃から執事として仕えていました……」 ハギヨシ「肉親と言っても過言ではないのです……」 京太郎「ハギヨシさん……」 ハギヨシ「私が望むこと、全ては龍門渕家の為」 ハギヨシ「……京太郎さん、貴方はお嬢様を幸せにできるのですか?」 京太郎「俺が……透華さんを……」 ハギヨシ「その覚悟をお持ちですか?」 京太郎(…………)   京太郎(俺は……) 京太郎(確かに透華さんが好きだ!) 京太郎(でも……俺には、俺に何があるというんだ……) 京太郎(第一、俺は恋人役だ) 京太郎(彼女が望む幸せは今の俺じゃ……) ハギヨシ「…………」   ハギヨシ「では、用は済みましたので私はこれにて」ペコッ 京太郎「…………」 ハギヨシ「あ、私個人に会いに来るのでしたらいつでもウェルカムですので♪」 京太郎「…………」 ハギヨシ(んっふ、つれませんねぇ♪) ハギヨシ「では――」ヒュン 京太郎「…………」 翌日 prrrrrrrprrrrrr 京太郎「……もしもし?」ピッ 透華『あっ、須賀さん?私です』 京太郎「透華さん……」 透華『今夜、会ってお話できますでしょうか?』 京太郎「…………いいですよ、俺も話したいことがありましたので」 透華『そっ、そうですの?///』ドキッ 透華『では、待っていますね♪』ピッ 京太郎「…………」 夜 透華「あら、お待たせしてしまいました?」 京太郎「いえ……」 透華「急にごめんなさいね」 京太郎「大丈夫です」 透華「?そういえば、須賀さんも私にお話があると」 京太郎「…………透華さんの話からお願いできますか?」 透華「わわっ、私ですか?」ドキドキ 京太郎「ええ……」   透華「…………」 京太郎「…………?」 透華「…………///」 京太郎「……透華さん?」 透華「……………………私、気づいたことがありますの」 京太郎「なんでしょう……?」 透華「貴方のことが好きですわ」   京太郎「……………………え?」 透華「こんな言い方しかできないけど」 透華「貴方のことがとても好き」 京太郎(透華さんが……俺を……!?) 透華「貴方は……どう……?」 京太郎「おっ、俺はっ……!」 『その覚悟をお持ちですか?』   京太郎(はっ……!) 京太郎(…………) 京太郎「……………………」 透華「…………」 京太郎「……………………」 京太郎(俺も……好きですよ……) 京太郎「…………ごめんなさい」   透華「…………!」 京太郎「透華さんの思うような返事は、俺には返せない……」 透華「……………………そう」 透華「……なぜ?と聞いてもいいですか?」 京太郎「…………」 京太郎「もともと……透華さんのお見合いを断らせる為の口実だったんだし……」 透華「……今……でも?」 京太郎「…………はい」   透華「……嘘よ」 透華「貴方は……それだけの理由で私に会ってくれていたの……?」 透華「何度も私の我侭を聞いてくれていたの……?」 京太郎「……………………」 透華「…………少しでも、期待していた私がいけなかったのね」 京太郎「…………!」グッ   透華「私、馬鹿でした……」 透華「こんなこと言わなかったら……」 透華「また貴方と会って……楽しくお話できたのかもしれないのに……」 京太郎「透華さん……」 透華「分かりました、会うのはこれで最後にします」ニコッ 透華「今まで……グスッ……ありがとうございました」タタタッ 京太郎「…………涙……か……」 京太郎(俺は……大馬鹿野朗だ……)   一「透華!どうしたのさその顔!?」 透華「は……じめ……」グスグス 純「なんだなんだ?」 透華「うえぇええええええん」 一・純・智「!?」 透華「ええーーーーん!」 智紀「まさかの万馬券、撃沈セリ」 一「…………」   純「あんの!クソガキ!」バッ ハギヨシ「何処へお出かけでしょうか?井上さん?」ニコニコ 純「ハギヨシ!そこ退けよ!」 ハギヨシ「んっふ♪駄目ですよ、ご主人様の命令ですので」ニコニコ 純(チッ!) 一「通してくれないかな?萩原さん」   ハギヨシ「国広さんのお願いでも駄目ですね♪」 一「ボク、彼にどーしても言いたいことがあるんだ」 ハギヨシ「そうなんですか」 一「でも、その前に聞いておくよ」 一「萩原さん、貴方は今何の為にこんなことしてるの?」 ハギヨシ「…………」   ハギヨシ「私が望むこと、全ては龍門渕家の為」 一「…………」 ハギヨシ「…………」 一「分かったよ」 純「え?」 一「透華、今日はもう寝よう」   純「おいおい!いいのかよ国広君!」 智紀「流石の私も怒ってるけど?」 一「……ボクは、萩原さんを信じるよ」 一「萩原さんが透華を悲しませるようなことは、絶対にしないからね」 純(そうかぁ?あのマッチョの手先だぜコイツ!) 智紀(同意……) ハギヨシ「嬉しいですねー♪」ニコニコ 純・智紀(…………) 一週間後 透華「…………」ハァ 智紀「元気ないわね……」 純「あたりめーだろ」ファアア 智紀「眠そうだけど、また抜け出すの見つかっちゃった……?」 純「ああ、あのバケモンマジでなんなんだよ!」   一「純君も諦めなよ」 一「ハギヨシさんが本気出せばネズミ一匹逃がさないからね」 純「ちぇっ、あのガキにガツンと言わなきゃ気がすまねーよ!」 透華「…………」 透華(もう、須賀さんから電話は掛かってこないのね……) 透華(なんだか……寂しいわ……)   二週間後 透華「…………」ハァ 父「おい透華よ!いい加減に家の中でため息なんかつくな!」 透華「ええ、すみません……」ボー 父「わ、分かれば良いのだ」 透華「…………」ハァ 父「…………」ビキビキ ハギヨシ「ご主人様、抑えて抑えて」 透華「…………」 透華(私……どうしたのかしら……?) 透華(会わなくなってから、須賀さんのこと……前より好きになってしまってる……)   父「と、ところでだ透華よ」 透華「なんですか?お父様」ボー 父「見合いの件だが……」ビキビキ 透華「またそのお話でしたか……」ハァ 透華「私は須賀さんとお付き合いしていますので……」 父「なんだと!?おい、ハギヨシ!」ギロリ ハギヨシ「おや?そんな筈では――」 透華「……そんな筈……?」   父「馬鹿者!」 透華「まさかっ!」 ハギヨシ「おやおや、口が滑ってしまいました」 透華「……ハギヨシ!お父様!」 透華「須賀さんに何を言ったのですか!」 父「ふん、ワシは何も知らんぞ」 透華「最低!!」   父「まあ、そう言うな」 父「これも全てはお前の為を思って――」 ガチャバタン! 父「…………」 ハギヨシ「行ってしまわれましたね」   父「何故止めなかった?」 ハギヨシ「え?止めるのは国広さんたちだけじゃなかったのですか?」 父「貴様どっちの味方だ?」 ハギヨシ「はい、龍門渕家の味方ですよ」ニコニコ 一(ね、僕らが動く必要は最初からなかったのさ♪) 純(後でハギヨシさんに謝っておこう) 智記(おいどんも……)   透華(もう一度!もう一度ちゃんとお話を――)タタタタタ 京太郎「…………」 透華「須賀さん!?何故ここに……」 京太郎「…………」 透華「……」 京太郎「無理でした……」   京太郎「確かに俺と透華さんじゃ住む世界が違いすぎます」 透華「……」 京太郎「俺なんかじゃ貴女を幸せにできる自信がなかった!逃げたんです!」 透華「……」 京太郎「けど、やっぱり無理でした!俺は――」 京太郎「俺は!透華さんが好きです!」 透華「っ…………!」 京太郎「もう、遅いかもしれませんが……」 京太郎「これが……俺の気持ちです!」   透華「…………」 透華「ええ、遅いです、遅すぎました……」 京太郎「そう……ですか……」ガクーン 透華「その答えが遅くて、待ち遠しくて、本当に待ち遠しくて――」 透華「貴方の事が、もっともっと好きになってしまいましたわ♪」 京太郎「……………………え?」 透華「今から後悔しても遅いですよ?///」 京太郎「……もう、充分しました///」           chu   一(わーお、大胆だね///) 純(やーれやれ、玄関先でナニしてんだか)フッ 衣(おー!あの二人結婚すんのかー?) 智紀(全員自重しる、空気呼んで帰えんべ) 純(おおっ、まともなこと言うなんて珍しいな) 一(ホントだねー) 智紀(おまいらヒドスwwww) 父「ぐぬぬぬぬぬ……」 ハギヨシ「ふふっ、覚悟はちゃんとしてきたみたいですね♪」 父「ワシは絶対に許さーーーーん!」ガサガサ ハギヨシ「おっと、邪魔はさせませんよ」グイッ 父「何をする!離さんか!!」 ハギヨシ「聞き分けの無い子にはオシオキが必要ですね」サワッ 父「きっ、貴様何を――!?」 ハギヨシ「ふふふふふ♪」ニギッ   その衝撃はいきなりワシの脳を貫いた…… 奴の絹のような手が、身体全身を這う 直ぐ後ろから生暖かい息が掛かるたび、言い知れない快楽が襲ってくる 抵抗は出来るはずだった…… だが、奴の舌でうなじ舐められ、尻に指を挿れられたとき もう、まともな姿勢をとることができなかった ハギヨシ「ふふふ、美しい筋肉ですね」 父「はぐっ!くっ!ふうっ!」ビクビク   ハギヨシ「おっと、こちらも逞しい」サスリ 父「はぐうっ!」 獣みたいな体勢―― 自分自身がそんなことをしてるなんて想像できただろうか? そこから地に向かって伸びているモノをシゴかれる 気が狂いそうになる 堪えられるわけがない 父(もっ、もう……らめぇ……イッ……) ハギヨシ「さ、ここまでですね」パッ 父「…………ふぇ?」トローン   ハギヨシ「ふふっ、どうしました?」 父「あ……あぅ……」 ハギヨシ「また今度してあげますから」クスリ 父「貴様!調子に乗るなよ!!」 ハギヨシ「申し訳ありません、どんな処罰でも受けます」ペコリ 父「ふん!本来ならクビだ!」 ハギヨシ「本来、ですか?」   父「かかか、勘違いするなよ!」 父「ここで権力を使ってクビにしたら貴様に屈したことになる!」 父「貴様にそんなこと思われてたまるかぁ!」 ハギヨシ「…………」 父「ふー!ふっー!ふー!」 ハギヨシ「流石、ご主人様です♪」ニコリ 父「ふ、ふん!分かったらさっさと戻れ///」   三日後 prrrrrrrprrrrrr 京太郎「あ、透華さんからだ」ピッ 透華『も、もしもし……』 京太郎「透華さん?声、少しおかしいですよ」 透華『ええ、風邪をひいてしまって……』 京太郎「そうなんですか、大丈夫ですか?」 透華『ありがとう、デートの約束でしたのにごめんなさいね……』 京太郎「いいですよ、今からお見舞い行きますので♪」 透華『え?ちょっと須賀さ――』ブツッ 透華「ううっ……」 一「透華、須賀君が来てくれたよ」 純「ったく、告白されて嬉しすぎて体調崩すとか意味わかんねーよ」 透華「うるさいですわね……」 透華「ああっ、こんな姿見せたくない……」 智記「なら帰ってもらう……?」 透華「……やっぱり会います、会いたい」 純(やれやれ)フッ 京太郎「お見舞いに来ましたよ~」ガチャ 透華「京太郎さん、わざわざ来るなんて……」 京太郎「迷惑でした?」 透華「そんなことはないです……///」 京太郎「そっか、起きてて大丈夫ですか?」 透華「今は大分回復しました」 京太郎「どれどれ、熱は――」ピトッ 透華「あっ……///」 透華「須賀さん、分かってて――」 京太郎「え?何のことです」ニヤニヤ 透華「もう……いじわるですわ……」 京太郎「可愛いです」ギュム 透華「やっ、そんないきなり――///」 京太郎「透華さん、可愛い」キリッ 透華「……須賀さん……」 透華「あの、風邪……う、うつりますよ……?」 京太郎「いいよ」ニコ        chu  chu  chu 一(////) 純(////) 智紀「爆発や!爆発させな!」 衣「何見てるんだー?」 一・純「わー!衣にはまだ早いー!」ガッ 衣「わーん、子供扱いするなぁー!」ズルズルズル ハギヨシ「やれやれ♪」 子供の頃、お茶の時間が退屈でたまらなかった あるときハギヨシがケーキを焼いてくれた たぶん、お父様に怒られて落ち込んでいるときだったように思う 初めて食べるハギヨシのケーキは、本当に美味しくて 毎日、ハギヨシにお願いしてお菓子を作ってもらうようになった その頃から、私にとってお茶の時間は特別な物だ ……そんな特別な時間を、今は、彼らと共有する事にしている 一「おーい、透華ー」 「ママー、パパたちと一緒に早く食べようよー」 なぜなら、彼らも私にとって特別だから♪ ハギヨシ(ふふっ、これで龍門渕家も安泰ですね♪) ハギヨシ(須賀君、お嬢様をこれからも宜しくお願いします)ペコッ ハギヨシ「それにしても、やはりハッピーエンドはいいものですねぇ」サスリサスリ 父「ふぁあぁい、ごひゅじんしゃまぁああ」アヘェ ハギヨシ「んっふ♪」 ハギヨシ「愛の形は人それぞれ♪ですもんね」 智紀(oh……)ゴクリ カン

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