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 133 名前:1/4[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 20:16:08 ID:lCzKwsXu 
 久「須賀くん、次はこれをお願いね」 
 京太郎「ひぇぇぇ、もう勘弁して下さいよ~」 
 久「ダメよ、まだまだ仕事は残ってるんだから。それ終わったら、すぐに戻ってきてね」 
 京太郎「くそぉぉ、京太郎、行っきまーす!」 
 まこ「もう少し手加減してやってもええんじゃ?」 
 久「……須賀くんには、あれくらいがちょうどいいのよ///」 
 まこ「…あんたも不器用じゃのぅ」 
 久「///」 
 トントン 
 美穂子「すみません、上埜さんに、お話があるんですが」 
 まこ(愛人が来よった) 
 久(やめて、そんなんじゃないわよ) 
 久「なにかしら?話って」 
 美穂子「須賀くんに雑用させるのを、やめてあげて下さい」 
 久「あら、どうして?」 
 美穂子「雑用のせいで、彼が麻雀を打てる時間が短くなってると思うんです」 
 久「……須賀くんに聞いたのかしら?」 
 美穂子「ええ、偶然ですが」 
 久「まったく、須賀くんったら………………えーと、福路さん、これはうちの部のやり方だから、」 
 美穂子「覚え立ての時期に牌に触れないのは本人のためになりません!!」 
 まこ(……なんか、前と雰囲気違うのぅ) 
 久「……」 
 美穂子「わかってもらえましたか?それでは、失礼…」 
 まこ「ちょっと待て」 
 美穂子「…はい?」 
 まこ「なぜじゃ?なぜ、雑用をやめさせようと、わざわざ言いに来たんじゃ?」 
 美穂子「理由は、さっき言いましたが?」 
 まこ「わしが聞きたいのは、京太郎のような生徒がいる他の学校に対しても同じことしとるんか?っちゅうことじゃ」 
 美穂子「!!……あ、あなたには関係ありません///!し、失礼します///」 
 バタン 
 まこ「……顔あげたらどうじゃ?」 
 久(……) 
 まこ「……あんたも、ことあるごとに京太郎に雑用を押しつけて、いつまであんな小学生みたいなこと続ける気じゃ?」 
 久(…………私だって、須賀くんと、もっと上手に話したいわよ///) 
 まこ「風越のキャプテン、京太郎好みの、ええ胸しとったのぅ」 
 久(…………そうなのよね、須賀くん、私より福路さんのほうが好きそうなのよね……) 
 まこ「しかもあの行動力じゃ、京太郎にアタックする日も近いかも知れんのぅ」 
 久(…………もし福路さんがアタックしたら、私が入るスキなんて……) 
 久「…………ジュース買ってくるわ」
 
 優希(なんで京太郎、風越のキャプテンをおんぶしてたんだろ……はぁ、結局京太郎に聞けなかったじぇ) 
 久「あれ?この自販機、壊れてるのかしら?」 
 優希(ん?あれは部長……今の私は他人のことに構ってる余裕はないけど、一応助けるじぇ) 
 優希「部長、任せるんだじぇ。この自販機はコツがあるんだじぇ」 
 久「あら、優希」 
 優希「おかしいじぇ、全然出ないじぇ。タコスソーダじゃだめか?それなら出せるじぇ」 
 久「嫌よ、そんなの」 
 美穂子(のど渇いちゃった、ジュースジュース) 
 美穂子「あ」 
 久「あ…………」 
 美穂子「…………ジュースが出ないんですね。バナナミルクは、こうです」 
 ゴトン 
 久「……」 
 美穂子「……」 
 ダッ 
 優希「ぶ、部長!待つんだじぇ!」
 
 久「はぁ…はぁ…」 
 優希「はぁ…はぁ…ぶ、部長、どうしたんだじぇ?何かあったのか?」 
 久「な、何でもないわ」 
 優希「でも、あんなに仲良さそうだったのにおかしいじぇ。なんかあったんなら聞くじぇ」 
 久「……………やっぱり、女の子って、胸なのかしらね…」 
 優希「それを私に言うとはひどいじぇ。部長は十分大きいじぇ」 
 久「そうね、ごめんなさい。……でも、私も和みたいに胸が大きかったらなぁって」 
 優希(のどちゃん?…………!!そうだったじぇ、そういえば京太郎は、おっぱいしか見てないんだじぇ…) 
 久(誰が見ても福路さんは私より魅力的……しかも須賀くんにとっての私は、雑用を押しつけるだけの嫌な先輩なんだろうな………)
 
 美穂子(助けたのに、お礼も言わないなんて………あんな人にこき使われて、須賀くんかわいそう…) 
 京太郎「あ~のど渇いた」 
 美穂子(え~っと、レモネードは) 
 京太郎「あ、風越のキャプテン。足、どうでした?」 
 美穂子「えっ、須賀くん!?」 
 京太郎「なに驚いてるんですか?」 
 美穂子「い、いえ…なんでも」 
 美穂子(私のこと、ずっと風越のキャプテンって呼ぶのかな……確かに、それほど親しい仲じゃないけどさ…) 
 京太郎「…足、あまり良くないんですか?」 
 美穂子「あ、だ、大丈夫。固定してもらったら、なんとか歩けるようになったわ」 
 京太郎「そうですか、よかった」 
 美穂子「あ、あなたが、すぐに運んでくれたから……///」 
 京太郎「ど、どういたしまして///」 
 ゴトン 
 京太郎「あ、よくその自販機から買えましたね」 
 美穂子「この会場は、全国大会のたびに来てるから」 
 京太郎「そういえば、そうでしたね」
 
 照(……またこの自販機前に来てしまった) 
 美穂子「あ、宮永さん」 
 照(え、福路に京ちゃん…………なんで、この二人、またいっしょに…) 
 京太郎「あ、照さんじゃないっすか」 
 美穂子「あれ?……二人は知り合いなんですか?」 
 京太郎「いやあ、そうなんですよ。実は」 
 照「や、やめてください!!!」 
 京太郎・美穂子「!」 
 京太郎(照さん……昔のことはあまり聞かれたくないのかな?) 
 美穂子(ど、どうしよう……なにか悪いこと聞いちゃったのかな…) 
 照「……」京太郎「……」美穂子「……」 
 美穂子「あ、ちょっと用事を思い出したので、私はこれで」
 
 照(どうしよう、京ちゃんの前で怒鳴っちゃった……感じ悪い女だと思ってるだろうなぁ………) 
 京太郎「え、え~っと、照さんは、Dペッパーか、じゃあ俺もそれにしよ」 
 照(私はタコスソーダの子みたいにかわいくないし、福路みたいにスタイルもよくない。嫌なところ見せちゃったなぁ…) 
 プシュ 
 京太郎「いやあ、Dペッパーとか久しぶりだな。ゴクゴク、ぷはぁ~、やっぱうまいっすね、これ!」 
 照(やっぱり、私さっき感じ悪かったよね……京ちゃん私に気を遣って、明るく振る舞って……) 
 京太郎「照さん固まってどうしたの?飲まないんすか?」 
 照「う、うん、飲むよ」 
 プシュアアアアアアアアアアア!!! 
 照「きゃっ!」
 
 京太郎「照さん、これ、とりあえず俺のジャージでよければ、どうぞ」 
 照「う、うん」 
 照(私、怒鳴った上に、ジュースまでこぼして、こんなに迷惑かけちゃって…) 
 京太郎「制服、シミにならないといいですね……」 
 照「う、うん」 
 照(私に気を遣って……たぶん京ちゃんの制服にもかかってるのに………) 
 京太郎「きっと業者が缶を振っておいたんですよ。ひどいことするなぁ」 
 照「う、うん」 
 照(………どうせなら、いいところを見せたかったな…………………ぐす) 
 京太郎「て、照さん!?な、泣いてるんですか?」 
 美穂子(……………盗み聞きなんて、よくないと思うけど、二人の関係が気になる…)
 
 照(京ちゃんに迷惑かけて、気を遣わせて、私って………)
 
 美穂子(会話の内容はよく聞こえなかったけど、須賀くん、私と話してるときより楽しそうだったな…)
 
 優希(京太郎は、おっぱいしか見てないんだじぇ………くやしいじぇ。私も見てほしいじぇ)
 
 久(福路さんが本気になったら、私なんて………)
 
 照・美穂子・優希・久「はぁ、私なんかじゃ……」
 
 和「優希、どうしたんですか?」 
 優希「…なんでもないじぇ」 
 和「何でもなくないです。優希、様子がおかしいですよ?」 
 優希(……) 
 和「…優希、須賀くんですね?」 
 優希「……ち、ちがうじぇ」 
 和「じゃあなんで顔を背けるんですか?」 
 優希「……」 
 和「…………悩んでる場合じゃありませんよ!優希!」 
 優希「え?」
 
 まこ「胸がないからって悩んでないで、行動あるのみじゃ!」 
 久「え?」
 
 菫「大丈夫だ!照、手段はある!」 
 照「え?」
 
 京太郎「さ~て、のど渇いたな」 
 ドンッ、ビシャッ 
 京太郎「うわっ」 
 照「あ」 
 京太郎「て、照さん!?ま、またですか?」 
 照「う、うん。ごめんなさい」
 
 京太郎「ジャージを変えしに行く途中で、のどが渇いたって……せめて返してからにして下さいよ」 
 照「う、うん。ごめん」 
 京太郎「ああ、今度は俺の制服がDペッパーまみれだ」 
 照「で、でも。京ちゃんのジャージは、ほら、無事だから」 
 京太郎(ん?…………前より激しくこぼしたのに、今回は泣かないんだな?…………ま、いっか) 
 京太郎「~~」照「~~」 
 京太郎「それじゃ、照さん、俺はこのへんで」 
 照(……また緊張して、うまく会話できなかったな…) 
 久(…………福路さんだけじゃなくて、あの白糸台の人もライバルなの?でも私だって)
 
 
 京太郎「そういえば……このジャージ、照さんが着てたのか///) 
 久「ごめん須賀くん!」 
 ドンッ 
 京太郎「うわっ冷めて!」 
 久「廊下がバナナミルクまみれね!早くモップで拭きなさい」 
 京太郎「えぇ!?ぶつかってきたの部長じゃないっすか!」 
 久「試合前の選手に労働をさせる気かしら?清澄で留守番しててもよかったのよ?」 
 京太郎「わかりましたよ!やりますよ!」 
 久(しまった、かわいい女の子アピールをするつもりが、つい癖で…………でも、まだ!) 
 京太郎「部長ぉ、終わりましたよ~………でも、俺のジャージが…着るものが、着るものが…………」 
 久「はい///」 
 京太郎「え?部長、なんでこんなところにジャージ持ってきてるんですか?」 
 久「別にいいでしょ///」 
 京太郎「え、でも」 
 久「…私がいいって言ってるんだから、受け取りなさいよ///」 
 優希(…………部長も京太郎を狙ってたのか、なかなかやるじぇ。でも、負けないじぇ!)
 
 京太郎「さすがに部長のジャージはきついなぁ、サイズが合わない。ていうか、見た目的にこれはアリなのか?」 
 優希(今だじぇ!) 
 ドンッ 
 優希「京太郎、ごめんだじぇ!でも、私は京太郎の事が好きなんだじぇ!本気で好きなんだじぇ!私のことも見てほしいじぇ///」 
 京太郎「うわ!臭っせぇ!なんだよこれ!優希こんなもん飲んでんのか。ああ、部長のジャージが!部長のジャージが!」 
 優希「ちょ、私の話も」 
 京太郎「ちょ、今は黙ってろ。早く洗わないと!」 
 優希(…………) 
 和「見損ないました須賀くん」 
 京太郎「え、俺なにか和に見損なわれることを?」 
 和「しらばっくれるつもりですか!優希のこと…」 
 京太郎「ああ、あの時はジャージが汚れて、それどころじゃなかったんだよ」 
 和「え?」 
 京太郎「優希がなんか言ってた気はするんだけど……俺、それどころじゃなくて」 
 和「じゃあ、優希がなにを言ったか知らないんですか?」 
 京太郎「だからそれどころじゃなかったんだって」 
 和「そうですか……優希に伝えておきます。でも、須賀くんからも謝ってください」 
 京太郎「あ、ああ、わかった」 
 和「……『見損ないました』と言ったのは取り消します。言い過ぎました」 
 京太郎(ほっ……よかった)
 
 
 京太郎「こんなところにいたのか、優希」 
 優希「……話しかけるんじゃないじぇ」 
 京太郎「あのときは悪かった。ジャージにかかったタコスソーダが気になって…」 
 優希「……私は、傷ついたじぇ」 
 京太郎「おまえの話を聞かなかったからか?なら、ここで聞くよ」 
 優希「……もう、忘れちゃったじぇ」 
 京太郎「そんなわけないだろう…………なぁ、いつまで怒ってるんだよ」 
 優希「……ずっとだじぇ」 
 京太郎「じゃあ、どうすれば許してくれる?」 
 優希「一つだけ言うことを聞いてくれたら、許してもいいじぇ」 
 京太郎「わかった。で、俺はなにをすればいいんだ?」 
 優希「目を閉じて、タコスソーダをかけちゃった時からのことを全部、忘れてほしいじぇ」 
 京太郎「そんなことでいいのか?」 
 優希「ここで私と会ったことも、忘れてほしいじぇ」 
 京太郎「わかった、こうか?」 
 優希「京太郎、まだ忘れきれてないじぇ」 
 京太郎(そんなこと言っても、こんな事で忘れられるわけ…) 
 チュッ 
 京太郎「ん?」
 
 
 全国大会終了後 
 藤田「少年、いいところに!…………ジュースを買おうと思ったら、自販機が壊れていたようでな」 
 京太郎「……はぁ」 
 藤田「一本買っただけなのに、こんなにたくさん出てきてしまったんだ。一本もらってくれないか?」 
 京太郎(Dペッパー、レモネード、バナナミルク、タコスソーダ…………か) 
 藤田「どうした?早くしろ」 
 京太郎「あの、――――――ですか?」 
 藤田「ああ……好きにしろ」
 
 京太郎(俺の名前は須賀京太郎。この全国大会、やけに女運に恵まれ充足した時間を過ごしていたことに気づいていなかったと言えば嘘になるが、 
 まさか優希と一騒動あってから、照さん、風越のキャプテン、なんと部長までもが次々に俺のもとに想いを伝えに来たのには、さすがに驚いた。 
 突然の板挟みにあって辟易した俺は誰の想いにも答えることが出来ずにいたのだが、藤田プロに4種類の缶ジュースを見せられた時に決心が付いた。 
 缶ジュースを選ばされたあの時、俺が藤田プロになんと言ったのか、その後の俺の生活がどう変わったかは、ここでは控えておく。 
 咲が知ったら、きっと怒るだろうから。)
 
 おわり
 
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