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  「きょ、京太郎くん!」 「なんですか?健夜さん」 「きょ、今日は何の日だっけ?」 「どうしたんですか?いきなり」 「えっと…ほら!いつも麻雀部の部長から鍛えられたっていうどうでもいい薀蓄を教えてくれるでしょ?だから今日が何の日かって答えられるのかと思って!うん、他意はないんだよ…無いからね!!」 「…はぁ。今日ですか、11月7日は鍋の日ですよ。だからこうして鍋してるわけですし」 「そうなんだ!だから鍋なんだ!!言われてみればいいなべの日だもんね!語呂合わせだもんね!!!すっごく美味しいよこの鍋!!」 「やけにテンション高くないですか?」 「そんなことないよ!それより!何か今日、何か無かったっけ?ほら、記念日とか!」 「記念日ですか…?んーロシア革命記念日とかですかね?もしかして健夜さん共産主義者だったりするんですか?」 「違うよ!?他には無いの!?ほら、身近な話題で!!」 「他は…すみません。ちょっと思い浮かびません」 「…そっか。うん、そうだよね!!」 「…もしかして祝って欲しいんですか?」 「なっ!?知ってたなら焦らさないでよ!!」 「そうだったんですね。すみません、部長から25歳を超えた人は祝われても嬉しくないから間違っても誕生日を祝ってはいけないって言われてたので…」 「くっ」 「でもまぁ、それなら一応用意したこれが無駄にならないでよかったです。どうぞ、誕生日プレゼントです」 「えっ…これって指輪?えっ、えー!?」 「三か月分の給料、と言ってもアルバイトで貯めたやつなんで若者のアクセサリー程度の安い物なんですけど…」 「か、勘違いしちゃっていいのかな!?かな!!」 「はい。まだこんなのしか用意出来ないですけど…いつか貴女に見合った輝きをプレゼントしたいです。それまで、待ってもらえますか?」 「…はいっ!」  

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