「e32」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「e32」(2013/12/15 (日) 16:34:29) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
「宮永さん……あ、あなたのことが好きです……」
ここは清澄高校麻雀部の部室……。
夕暮れ時の部屋はオレンジ色の日差しをいっぱいに浴び、いかにも放課後の部室といった様相を醸し出している。
――すぐそこにはさきほどまでみんなで打ち合っていた雀卓があった。
いまだ部員のみんなの熱が覚めやらない様を示すよう、そこにはたくさんの牌が散りばめられている。
私は気恥ずかしさを隠すため、その白い牌達を紅潮した顔でジっと見つめていた……。
信じられない。 いまだに私には信じられなかった。 まさか彼女から告白を受けることになるなんて……。
原村和さん――。
私がこの麻雀部に入ろうと思った(誘ってくれたのは京ちゃんだけど)きっかけをくれた人であり、また麻雀の本当の楽しさを教えてくれた女の子でもある。
私にとって家族との付き合いでしかなかった牌の塊を、今は手に握るだけで胸がドキドキするものにまで変えてくれた原村さん……。
そしてそのドキドキはいつしか、彼女そのものに対して抱く感情へとも昇華していた。
それはつまり、私自身も彼女のことが好きであるという証拠でもあったので――私は迷わずそう言葉を紡ぎだしていた。
「わ、私も……私も原村さんのこと好き。 大好き……」
黙っていたら断ったと思われるかもしれない。 私は顔を原村さんの方に向けながら、その言葉だけを精一杯搾り出す。
……目線は合わせられない。 だって今の私の顔はきっとタコみたいに真っ赤になっちゃってるだろうから。
――嬉しい。 ――夢みたい。 仮に夢だったとしても絶対に覚めて欲しくなかった。
私は指先を自分のほっぺへと持っていく。
そしてギュゥっと強くそれを抓ってみると、刺すような痛みがそこに走った。 ……あう、痛いよう。
すごく痛いけど、嬉しい。 だってこれは夢じゃないんだから。
原村さんの告白が夢ではない。
今彼女がこうして私の前に立ち、私に好きだと言ってくれたこの光景が夢じゃないなんて……。
それはもう幸せ以外の何物でもなかった……。
「ああ……宮永さん、嬉しい……嬉しいです」
原村さんの表情がほころぶ。 私の返事を聞くとホっと安心したような声を出し、まるで天使のような笑顔を向けてくれた。
彼女も私と同じきもちらしい。 そのままトコトコとこちらへ駆け寄ってくると、念願叶ったとばかりに私の身体をギュっと抱きしめてきた。
「わ、わわわ! は、原村さん……?」
「ごめんなさい、突然。 でもずっとこうしたかったから……ああ、宮永さん……」
私は突然の彼女の行動に驚きを隠せない。 けれどそれは嫌だったからではなく、身体を重ね合わせる恥ずかしさからくるもの。
原村さんの身体のポヨンとした柔らかさと、甘い果物みたいな香りを鼻先に感じると……すぐに抵抗を止めてそれに浸り堕ちていく。
拒む理由なんてなかった。 だってもう私達はただの友達じゃなく、恋人同士になったんだから。
それはつまりこれからはこうして抱きしめ合うどころか、それ以上のことをしても良いということでもある。
今私の顔に当たっている原村さんのお餅のようなほっぺとか、こうして抱きしめているだけで折れちゃいそうな細いウエストとか……。
それらがもう私だけのものであり――好きにシテいいという許可が下りたってことだよね……?
――抱きしめている原村さんの身体を見る。 まるで男の子のようないやらしい視線で、ジロジロと。
綺麗なピンク色の髪……。 真っ赤なリボンで二つに分けられたツインテールは、女の私から見てもとても可愛らしい。
今まで髪型なんて気にしたこと無かったけど、原村さんと友達になってからは私も髪を伸ばしてみようかななんて思うこともしばしばあった。
おもわず触ってみると、それは指先をまったく止めずにスススっと撫でることができた。 余程の手入れをしていなければこうはいかないだろう……。
「ん……あ、そ、それもっとして下さい……ああ……」
その長い髪の毛をナデナデと撫でていくと、原村さんは少しくすぐったそうにしながらももっとシテとお願いしてきた。
なんて甘美なおねだりだろう。 気を良くした私は更に上質の織物のような髪を撫でていく……。
そして視線では同時にその豊満な身体にまで欲望の矛先を向けていた。
制服から突き出る、スラリと流れ落ちた手足……。
ムッチリとした身体とは対象的なその細い腕はとてもしなやかで、ニーソックスに包まれた脚もまるでモデルのように綺麗だ。
――羨ましい。 私もこんな可愛いニーソックスが似合う女の子なら良かったのに……。
羨望を込めた眼差しを向けながら、私は空いたもう片方の手で原村さんのふとももを撫でる。
ほどよく肉付きの良いそこは心地よい感触を手のひらに返してきて、男の子ならこのふとももだけでも興奮できるだろうなと簡単に見て取れるいやらしさがあった。
「んあッ! ちょ、ちょっとくすぐったい、です……んんん……♪」
スリスリスリと撫でていくと、原村さんはもどかしいように身をよじった。 そのいじらしい仕草が私を更なる欲望の深みへと誘っていくのがわかる……。
そしてここまで来るともう彼女の――原村さんの特徴的すぎる『そこ』へ興味がいかないわけがなかった。
視線をゆっくりとそこへ――。 その大きな二つの膨らみへと向けていく……。
「………ごくっ」
さっきから目の前で大きく上下している膨らみ――それは完全に視界に捉えると、私はおもわず生唾を飲み込んでいた。
原村さんの乳房――セーラー服の前を包みきれないほど大きく押し上げているその巨乳が、私に揉んでくれとばかりにその存在を淫らにも自己主張していた。
しかもなんていやらしいんだろう。
セーラー服の中心にはなんとポッチリと丸い粒が二つ浮かんでいて――ブラジャーの存在が確認できそうになかった。
「ど、どうして……ブラしてないの……?」
「え……? あ、こ、これは……その……」
おもわずそう尋ねていくと、原村さんは言いよどむようにして顔を俯かせる。 オロオロと慌てるような仕草がもう可愛いらしくて仕方がなかった。
わかってる。 それはきっと私の為に外してきてくれたのだと、わかっていた。
ならば何も躊躇することはない。 私はその目の前で豊満にも自己の存在をアピールする乳房に――ガバッと顔を埋めていった。
「ひゃんッ! あ、そ、そんな……宮永さ……ん……!」
原村さんの口から悲鳴ともとれる声が漏れていく。 ――けれども私は迷わなかった。
――ずっと気になってた。
思えば初めて会ったときからずっとずっと、彼女のこの大きな乳房は常に私を誘惑していたような気がする。
部活の最中、彼女がツモ!とポーズを決めるたびブルンブルン揺れる二つの塊にもう何度欲情したかしれない。
合宿の時もそう。 温泉に入るとき初めて生で見れた原村和爆乳に、私はおもわずむしゃぶりつきたくなってしまったのを今でも憶えている……。
あの時は部長達が一緒だったからまだ理性を保てたけど、もし二人きりだったと思うと……ほんとに恐ろしくなりそうだった。
「んん……すごい、すごい原村さんのおっぱい……顔がうにゅーって、うにゅー」
「ダ、ダメ、ダメです……あぁぁ……」
でももう、そんなこと我慢しなくてもいいんだ。 だってだって、原村さんは私に告白してくれたから。
それはつまり私達が両想いだったってことで、そしてつまりはこれから二人は恋人どうしになるってことで……。
恋人同士がシテいいことをいくらでもシテいいってことだから。 つまり……。
このいやらしい男好きのするデカパイ美少女爆乳のたまらないスケベなおっぱいを私の好きにしていいってことだからそうだよね?ね?ね?そうだよね?ねぇねぇねぇ?
「やわらかぁい……おっぱいおっぱい、原村さんのおっぱい……」
顔の左右にはポヨンポヨンと柔らかい感触。 学園の男子が憧れてやまない爆乳に私は埋もれていた。
まるで大きな凹凸のある枕に顔を埋めているような心地よさは、そのまま眠りについてしまいそうに危うい。
私はその感触を更に楽しもうと顔をグイグイと押し付けていく……。
「んんんー柔らかい。 あうあうはふはふ……おっぱいおっぱい、夢にまで見た原村さんのおっきなおっぱい……」
「み、宮永さん……あんまり大きなおっぱいって言わないで……ん、んんッ!」
「柔らかいよう。 ぽよんぽよん、おおきいよう、ぷにぷに……」
「あんッ! か、顔そんなに動かさないで下、さ……い……」
原村さんの声が可愛いらしい。 私が顔をグリグリと押し付けるたび、彼女の口元から喘ぎ声が漏れるのがとにかく嬉しかった。
しかもその声はどこか艶っぽくて――まるで喘ぎ慣れているように感じられて、それがまた私の中の興奮を煽っていた。
本当にこのセーラー服の乳房の感触はすごい……。 想像以上に素晴らしいものだった。
私は堪らず両方の手のひらを被せていく。 顔の左右にあるでっかい膨らみをムニュウウと鷲づかみにしていくと、指先を深く埋めていく……。
「ああッ! や、ダ、ダメです……そんな、指でなんて……」
「わ、すっごい。 指が飲み込まれちゃう、むにゅーむにゅー……」
「んんッ! はぁ、あぁ、宮永さん……いやぁぁぁ」
はぁはぁといういやらしい息遣いが耳に届く。 原村さんはどうにかそれを抑えようと指を口元へと運び、ギュっと指先を噛み締めるようにした。
嫌という声は聞こえた――けれど私はそれを彼女の了承のサインだと受け止め、更に大胆に指先を動かしていった。
10本の指――いつもは牌を握るために使われている細い指先達が、今は原村さんの大きな乳房を弄ぶために使われている……。
……京ちゃんが知ったらきっと羨ましがるだろう。
彼はいつもいつも、彼女のこの爆乳を眺めてばかりいたから……いやらしい目で。
「もにゅーもにゅー、指が沈むー食べられちゃうーすごーい……」
「み、宮永さんダメで、す……私のおっぱいで、あ、遊ばない……で……」
「だってすごいんだもん。 原村さんのおっぱい、ほんとやわらかいねー♪」
「そ、そんなこと……ないで、す……あッ!」
原村さんは嫌々とかぶりを振る。 きもちはわかるけど、こんな手のひらに収まりきらない乳房をくっ付けていては説得力が無いと思った。
私の指先はもうのめり込むように彼女の爆乳に食い込んでいき、柔らかい肉が指を見えなくなってしまうほどに深く埋もれさせていた。
……もう服の上からじゃ我慢できない。
私は彼女のセーラー服に手をかけていく。 そしてそれを脱がそうと上に向かって捲り上げようとした。
制服の上からでもこんなにも柔らかいのなら、直接触ったりなんかしてしまったら――一体どれほどの天国なのだろうかとそれを乱暴に捲り上げていく……。
「…………ッ!? ダ、ダメですッ!!!」
けれどもそうしてセーラー服を持ち上げようとした刹那、原村さんはグイっと身をよじるようにして私の手を拒んだ。
「…………え?」
虚を付いた彼女の行動に私は唖然としてしまう。 なぜなら拒絶されるなんて、夢にも思っていなかったから……。
いままでずっと為すがままにされていてくれた。 髪を触ってもふとももを触っても――そして胸を触ってすら、彼女はジっとしてくれていたのに……。
いざ制服を脱がそうとした途端、原村さんは激しく抵抗したのだ。 ふたたび手を伸ばそうとすると、彼女はビクッと身体を反応させる。
それは彼女が私に対して怯えている様相を如実に表していた……。
「ど、どうして原村さん。 私のこと、嫌いになった……?」
嫌われたくない――彼女の怯えるような仕草を見て、まず私はそれだけは聞かずにはいられなかった。
「ち、ちがいます。 宮永さんのこと嫌いになるなんてことありません……け、けど……」
すると原村さんはフルフルと首を振ってくれる。 ――良かった、嫌われたわけではないみたい。
けれどもいまだ彼女は震えている。 ただジっと目を伏せたまま身体を震わせるだけで、まるで何かに怯えているように見えた。
「じゃ、じゃあなんで……胸、見ちゃダメなの……?」
「………………」
ブラジャーを付けないでいてくれたのなら、これ以上をしても彼女は嫌ではないはず……。
けれども私の問いかけに彼女は答えてはくれなかった。 ただセーラー服のすそをギュっと握り締め、何か後ろめたいことでもあるようにその身を震わせるだけ……。
――――おかしい。
私はこの頃にはすでに、目の前の原村さんに対して激しい違和感のようなものを感じずにはいられなかった。
告白までしてきてくれた彼女。 そしてさきほどまであんなにも私の愛撫を受け入れていてくれた彼女が――急に遠い存在に感じられてしまったのだ。
そしてそう思えた理由はおそらく、彼女の身体に何か問題があるように思えた。
こんなにも胸も大きく、ウエストも細い原村さんの魅力的な身体に一体何があるというのか……。
私はとめどない不安と共にそれを確かめずにはいられない衝動に駆られていき――ゆっくりと口元を開いていく。
「もしかして……制服、脱がされたくないとか……?」
「………………」
私のおそらく確信を付いた質問に、彼女はやはり答えてくれない。 何か後ろめたいことでもあるように目を逸らしたままで……。
よく見るとその瞳にはうっすらと涙までもが浮かんでいて、可愛らしいガラス玉の中でそれがキラキラと光り輝いていた。
――泣いていたのだ。
原村さんは涙を流していた。 もちろんそれは私と添い遂げられた嬉し涙などではなく、おそらくそれとは正反対の悲しみの涙。
いまこの状況でどうしてそんな涙が流れるのだろうと、私は激しい戸惑いを感じずにはいられない……。
原村さんのこんな予想外の表情は、牌を囲んでいる時にすら感じたことがない。
私から視線を外すその被虐的な仕草は、どう見ても異常な『何か』を隠しているように思えて――私はそれがどうしても気になって気になって仕方が無かった。
――だからもう我慢しなかった。
「……!? あ、い、いや、嫌です! 宮永さん……や、やめてぇぇぇ……」
気づくと私は原村さんのセーラー服を乱暴に掴み上げていた。 そしてそれをむりやり捲りあげるよう上へと引き絞っていて……。
さきほどの甘い百合の雰囲気はどこへやら。 どこからどう見ても私が原村さんを犯そうとしてるようにしか見えないだろう。
私だって大好きな原村さんが嫌がるようなことしたくない。 彼女の涙ながらに訴える言葉が胸にジクジクと響いていく……。
「い、いや、嫌です。 制服から手を離して宮永さん……あぁぁぁ!」
「ごめんね、ごめんね原村さん……。 けどこうしないと……もうダメなのッ!!!」
けれどもうそんなことは言っていられない。 今の私の優先すべきことは、彼女の身体――『裸体』をこの目で確認することなのだから。
私は力いっぱいセーラー服を捲り上げていく。 少し上まで持ち上げると、やはり大きな乳房が布にグイグイと引っかった。
けれども更に乱暴に上へと持ち上げると、それはブルン!という音と共に外へと解放されていく。
――やっぱり。 原村さんはブラジャーをしていなかった。
生の肌色の乳房が露出されていくと同時に、ピンク色の可愛らしい突起物が私の目に飛び込んできた。
そして続いて更に無数に目にチラついてくる、桃色の色彩――。
それは綺麗な彼女の上半身に不自然なほどの数のアザとなっており、それが一瞬、私の思考を停止させる。
「あ……あぁぁぁ……」
そのまま原村さんのセーラー服を完全に脱がしていく。 ピンク色の髪の毛をスルリと通していくと、原村さんは抵抗を止めていった……諦めたかのように。
――そして私は見る。 彼女が服を脱がされるのを拒んでいた理由を、目の辺りにしていく。
「……ふぇ。 な、何、これ……」
最初にそれを見たとき、私は『それら』が何かわからなかった。 なぜならおそらくそれは私が生まれて初めて見るものだっただろうから。
原村さんの上半身――透き通るように綺麗なその裸体には、無数とも呼べるおびただしい数の『色』が付いていたのだ。
肌の上に付けられたピンク色のアザ――首の下から鎖骨のあたり、そして胸元。
二の腕や脇の下、果ては縦に整った可愛らしいおへそのあたりにまで、びっしりと……小さな桃色の痣が付けられていたのだ。
……よく見るとそれは乳房のあたりに密集しているように思う。 手のひらで掴みきれない原村さんの生の乳房の上には、それこそ群がるようにその痣がおびただしい数刻印されていたのだ。
卑猥にも尖った乳首周辺にも――貪るように、乱暴に――強欲に。
「は、原村さ……こ、これ、なに……」
「……み、見ないで。 見ないでください……」
原村さんは私に見られたくないように、両腕でそれらを隠していく。
けれどもそんな細い腕じゃ隠し切れないほど身体には無数に痣が付けられており、その隠したがる彼女の被虐的な表情が――私にそれらが何なのかを気づかせていった。
以前、友達が持ってきたちょっとエッチな本に書いてあった。
それは唇で簡単に付けられるアザで、よく男の子が女の子の身体に自分の物だということを植えつけさせるためのモノで……。
それはいわゆるキスマークと呼ばれるものだった。
それが原村さんの裸体には付けられていたのだ――無数に、おびただしい数が。
「だ……誰にやられたの、それ……」
「………………」
私はおもわず問いただしていた。 それが本当にキスマークといわれるものなら、原村さんの身体じゅうにそれを付けた人物がいるはずだから。
原村さんは押し黙る。 顔を羞恥で真っ赤にさせながら目を伏せると――ゆっくりと語りだした。
「私は…………彼の奴隷、なんです……」
原村さんの口から漏れた呟き――それが私の脳天にビシャリと直撃する。
彼――それも奴隷という単語があきらかに普通でない関係を想像させる。 それはつまり、ご主人様と奴隷という意味なのだろうか……。
「か、彼って……誰……?」
「………………」
「だ、黙らないで教えてよ原村さん。 ねぇ、彼って誰のこと? 私の知ってる人かな……?」
「……麻雀部に男の人は……一人だけです」
「……ッ!? そ、それって……」
原村さんの言葉を聞き驚愕する――ありえないと思った。 色々な意味で。
たしかに私は知っている。 彼が原村さんを好きなのを知っていた。
幼馴染である私だけにということで、彼は――京ちゃんはそれを教えてくれたのだ。 顔を真っ赤にさせながら、気恥ずかしそうに話してくれた彼の顔は今でも鮮明に脳裏に思い出される。
そしてだからこそ信じられなかった。 あんなにもウブで純真な京ちゃんが、まさかこの目の前にいる原村さんを――奴隷にしているだなんて、とてもじゃないけど信じられない。
「ほ……本当なの? ほ、ほんとに京ちゃんが、原村さんのこと……?」
そしてそんな問いかけが自然と口をついていた。 だってだって、彼がそんなことをする人だなんて幼馴染である私だからこそ信じられなかったから。
「…………本当、です……」
原村さんは当然のように頷く。 そして身に着けているスカートの中にスっと手を入れると、そこから何かを取り出していく……。
――携帯電話だった。 それは私も見覚えがある、原村さんの携帯電話。
彼女はそれをパカっと開いていくと、両手でカチカチとそれを操作していく。
そして目当ての画面を出せたことを確認すると、それを私に向かって突き出してきた。
「これを……これの中身を見てください……」
「う、うん……」
私は差し出された携帯電話を受け取る。 そしてその液晶画面を見ていくと、そこには画像フォルダと思われる映像達が映し出されていた。
小さな画像群であるためそれだけでは何が写っているかわからない。
私はその内の一つにカーソルを合わせると――それを開いていった。
「…………!?」
画像を見た途端、喉がひきつるのがわかった。 あまりのショックに息が詰まりそうになる……。
私の目に飛び込んできたのは、原村さんが全裸で立ちつくしている画像だった。
画像の中の彼女の顔は羞恥に染まっていて――裸で撮られることにまだ慣れていないことがうかがえるものだった。
それも背景を見る限り、どうも場所はここ……麻雀部の部室らしい。
今のように放課後の誰もいなくなった部室で、原村さんが上下とも裸になっている画像がそこには納められていたのだ。
「こ、これって……」
「……はい。 彼に脱げと命令されて……ここで撮られました」
原村さんが驚愕の真実を語りだす。 命令されてという単語は、彼女が京ちゃんの言うことを何でも聞いているという事実に他ならない。
私は更に指先を躍らせ画像フォルダを漁っていく。 もはやプライバシーなどカケラも無いことはあきらかだった……。
2枚目の画像が表示される――。 そこには大きく原村さんの乳房だけがアップされた映像が映し出され、それが撮影者の嗜好をよく表していた。
同様に3枚目、4枚目の画像を開いていく。 そしてそれも同じようにバストのアップばかり……。
京ちゃんは原村さんのおっぱいばかり見ていた。 ならばこうして胸ばかり撮影するのもすごく納得できて……ああ、そ、そんな……。
「京ちゃん……こ、これ全部、京ちゃんに撮られたの……?」
「……はい。 私のご主人様……です」
はっきりと口にされていく。 原村さんの口から、ご主人様…と。
それは二つの驚きとなって私に襲い掛かってくる。
ショックを隠しきれないまま私は更に画像を閲覧していく。
しばらく胸のアップばかりが続いていくと、急に今度は二人で写っている画像が表示されていった。
――原村さんが跪いていた。 京ちゃんと思われる男の人の前で膝を付き、そして……。
「こ、こんなことまで……」
私は絶句する。 その画像はあまりに卑猥で予想外な……けれども二人の関係を考えれば当然ともいえる結果を示していた。
原村さんがおちんちんを舐めていた。 京ちゃんのと思われる大きな――お父さんのしか見たことないからわからないけれど、大きなおちんちんに舌を這わしていた。
その表情はいじらしい。 喜んでやっているようには見えないけれど、けれども相手の言うことには逆らえない被虐的なものを浮かべていて……皮肉にもそれはとても可愛らしかった。
「いつも……京ちゃんに、し、してたの? こういうこと……」
「……言われればどこででもシテます。 部室でも外でも教室でも……どこでも……」
原村さんは身体を震わせながら告白していく。 自分が今までにシテきた卑猥な行為の数々を……。
そこには私への罪悪感のようなものが見え隠れしていた。 そしてそれは私の指先を更なる好奇心へと誘い込んでいく……。
「も、もっと見ちゃっても……いい?」
「あ……そ、それ以上は見ないでください。 そこから先は……ダメです」
「あう……ど、どうして? だってまだこんなに先があるのに……」
携帯の液晶画面には10/100という数字が浮かんでいる。 つまりはまだ全体の十分の一程度しか私は目にしていないということだ。
けれども原村さんはこれ以上は見られたくないと訴えている。
それはつまり、もっともっと卑猥な画像が納められているということで……それは私のドクドクとした欲を更に掻き乱していた。
「宮永さんには……み、見られたくないんです……」
「………………」
原村さんのすがるような声を無視し、私は携帯電話をカチカチと操作していく。
11枚目の画像――いや、そこには画像ではなくムービーで納められている彼女の痴態があった。
私はゴクリと生唾を飲み込むと、その液晶画面に映し出された『再生』の文字を押していく……。
『ああッ! あ、あ、あんッ! いい、いいです、きもちいい……須賀さん、ああ、もっと、もっと突いて下さいッッッ!!!』
「……!? ふ、ふぇぇぇぇ……」
私はおもわず携帯を取り落としそうになる。 ムービーを再生した途端、そこからは原村さんの淫らな喘ぎ声が響いてきたからだ。
……まさか音声付きとは思わなかった。 しかもその音質はとてもクリアで、PCのそれと変わりが無いものだった。
『ん、んん、んんんッ! ああ、ご、ごめんなさい、ご主人様……はい、あなたは私のご主人様です、あ、ああ、あああッッッ!!!』
「い、嫌ぁぁぁぁッッッ!!!」
携帯から流れ出る原村さんの喘ぎ声と、目の前の彼女の声がシンクロしていく。
彼女はブルブルと首を振り、その携帯から流れ出る自分の声を必死に否定しているようだった。
けれどそんなことをしても意味がない。 なぜなら私の目にはもう原村さんがおちんちんに……京ちゃんに身体を貫かれている姿がありありと映し出されていたのだから。
原村さんは雀卓に寝かされていた。 そう、今もすぐそこにある、麻雀部の全自動雀卓だ。
彼女のセーラー服に身を包まれた裸体――京ちゃんの好みなのかそれは全て脱がされることはなく、大きな乳房だけが露出されたまま彼女はそこへ寝かされていた。
そして京ちゃんはそこに覆いかぶさっているのだろう。 画面には原村さんの紅潮した顔と半脱ぎの身体がいっぱいに映し出されていた。
――おまけにさっきから画面が揺れている。 まるで何かを突き入れているような激しい動作で、前後に……。
『ああ、あんッ! あ、あ、あ……こ、こんなところ宮永さんに見られたら……ああ、そ、そんな突き上げないで下さい……』
そして次の瞬間、カメラの視点が下へと向けられていく。 原村さんの大事な部分――膣の入り口が映し出された。
そこにはジュプジュプと音をさせながら入り込んでいるおちんちん。 女の子の大事な部分に大きな棒が突き刺さっていく様が、画面いっぱいに写りこんできた。
そしてそこには二人が繋がっていることを示すよう、透明の液体がピストンが繰り返されるたびにビュルビュルと結合部から吐き出されている。
なんて……なんていやらしい光景だろう。 これが原村さんと京ちゃんのセックスだなんて……信じられなかった。
「ああ……そ、そんな、京ちゃん……原村さ……ん……」
私は絶望する。 大好きな幼馴染と大好きな恋人が繋がっている映像を……絶望の眼差しで見つめていた。
嫌悪、悲哀、嫉妬――それらの感情がごちゃ混ぜになりながら、私の頭の中を縦横無尽に駆け巡っていく。
目の前の原村さんを見ると、彼女も同様に感情を処理できないようだった。
……そして今ならわかる。 その上半身に無数に付けられたキスマークが物語る意味が……。
「い……いつから、なの……?」
気づくと私はそう問いかけていた。
普段生活をしている中で、二人が――原村さんと京ちゃんがこんな関係だなんて思ったことは一度としてない。
もっともそれはただ私がニブイだけなのかもしれないけど、それでも何らかの違和感には気づきそうなもの……。
原村さんは私のことを後ろめたいような顔で見つめてくると、ゆっくりとその口を開いていった……。
「宮永さん……あ、あなたのことが好きです……」
ここは清澄高校麻雀部の部室……。
夕暮れ時の部屋はオレンジ色の日差しをいっぱいに浴び、いかにも放課後の部室といった様相を醸し出している。
――すぐそこにはさきほどまでみんなで打ち合っていた雀卓があった。
いまだ部員のみんなの熱が覚めやらない様を示すよう、そこにはたくさんの牌が散りばめられている。
私は気恥ずかしさを隠すため、その白い牌達を紅潮した顔でジっと見つめていた……。
信じられない。 いまだに私には信じられなかった。 まさか彼女から告白を受けることになるなんて……。
原村和さん――。
私がこの麻雀部に入ろうと思った(誘ってくれたのは京ちゃんだけど)
きっかけをくれた人であり、また麻雀の本当の楽しさを教えてくれた女の子でもある。
私にとって家族との付き合いでしかなかった牌の塊を、今は手に握るだけで胸がドキドキするものにまで変えてくれた原村さん……。
そしてそのドキドキはいつしか、彼女そのものに対して抱く感情へとも昇華していた。
それはつまり、私自身も彼女のことが好きであるという証拠でもあったので――私は迷わずそう言葉を紡ぎだしていた。
「わ、私も……私も原村さんのこと好き。 大好き……」
黙っていたら断ったと思われるかもしれない。
私は顔を原村さんの方に向けながら、その言葉だけを精一杯搾り出す。
……目線は合わせられない。 だって今の私の顔はきっとタコみたいに真っ赤になっちゃってるだろうから。
――嬉しい。 ――夢みたい。 仮に夢だったとしても絶対に覚めて欲しくなかった。
私は指先を自分のほっぺへと持っていく。
そしてギュゥっと強くそれを抓ってみると、刺すような痛みがそこに走った。 ……あう、痛いよう。
すごく痛いけど、嬉しい。 だってこれは夢じゃないんだから。
原村さんの告白が夢ではない。
今彼女がこうして私の前に立ち、私に好きだと言ってくれたこの光景が夢じゃないなんて……。
それはもう幸せ以外の何物でもなかった……。
「ああ……宮永さん、嬉しい……嬉しいです」
原村さんの表情がほころぶ。
私の返事を聞くとホっと安心したような声を出し、まるで天使のような笑顔を向けてくれた。
彼女も私と同じきもちらしい。
そのままトコトコとこちらへ駆け寄ってくると、念願叶ったとばかりに私の身体をギュっと抱きしめてきた。
「わ、わわわ! は、原村さん……?」
「ごめんなさい、突然。 でもずっとこうしたかったから……ああ、宮永さん……」
私は突然の彼女の行動に驚きを隠せない。
けれどそれは嫌だったからではなく、身体を重ね合わせる恥ずかしさからくるもの。
原村さんの身体のポヨンとした柔らかさと、甘い果物みたいな香りを鼻先に感じると……すぐに抵抗を止めてそれに浸り堕ちていく。
拒む理由なんてなかった。
だってもう私達はただの友達じゃなく、恋人同士になったんだから。
それはつまりこれからはこうして抱きしめ合うどころか、それ以上のことをしても良いということでもある。
今私の顔に当たっている原村さんのお餅のようなほっぺとか、
こうして抱きしめているだけで折れちゃいそうな細いウエストとか……。
それらがもう私だけのものであり――好きにシテいいという許可が下りたってことだよね……?
――抱きしめている原村さんの身体を見る。まるで男の子のようないやらしい視線で、ジロジロと。
綺麗なピンク色の髪……。
真っ赤なリボンで二つに分けられたツインテールは、女の私から見てもとても可愛らしい。
今まで髪型なんて気にしたこと無かったけど、原村さんと友達になってからは
私も髪を伸ばしてみようかななんて思うこともしばしばあった。
おもわず触ってみると、それは指先をまったく止めずにスススっと撫でることができた。
余程の手入れをしていなければこうはいかないだろう……。
「ん……あ、そ、それもっとして下さい……ああ……」
その長い髪の毛をナデナデと撫でていくと、原村さんは少しくすぐったそうにしながらももっとシテとお願いしてきた。
なんて甘美なおねだりだろう。 気を良くした私は更に上質の織物のような髪を撫でていく……。
そして視線では同時にその豊満な身体にまで欲望の矛先を向けていた。
制服から突き出る、スラリと流れ落ちた手足……。
ムッチリとした身体とは対象的なその細い腕はとてもしなやかで、ニーソックスに包まれた脚もまるでモデルのように綺麗だ。
――羨ましい。 私もこんな可愛いニーソックスが似合う女の子なら良かったのに……。
羨望を込めた眼差しを向けながら、私は空いたもう片方の手で原村さんのふとももを撫でる。
ほどよく肉付きの良いそこは心地よい感触を手のひらに返してきて、
男の子ならこのふとももだけでも興奮できるだろうなと簡単に見て取れるいやらしさがあった。
「んあッ! ちょ、ちょっとくすぐったい、です……んんん……♪」
スリスリスリと撫でていくと、原村さんはもどかしいように身をよじった。
そのいじらしい仕草が私を更なる欲望の深みへと誘っていくのがわかる……。
そしてここまで来るともう彼女の
――原村さんの特徴的すぎる『そこ』へ興味がいかないわけがなかった。視線をゆっくりとそこへ――。
その大きな二つの膨らみへと向けていく……。
「………ごくっ」
さっきから目の前で大きく上下している膨らみ――それは完全に視界に捉えると、私はおもわず生唾を飲み込んでいた。
原村さんの乳房――セーラー服の前を包みきれないほど大きく押し上げているその巨乳が、
私に揉んでくれとばかりにその存在を淫らにも自己主張していた。
しかもなんていやらしいんだろう。
セーラー服の中心にはなんとポッチリと丸い粒が二つ浮かんでいて――ブラジャーの存在が確認できそうになかった。
「ど、どうして……ブラしてないの……?」
「え……? あ、こ、これは……その……」
おもわずそう尋ねていくと、原村さんは言いよどむようにして顔を俯かせる。
オロオロと慌てるような仕草がもう可愛いらしくて仕方がなかった。
わかってる。それはきっと私の為に外してきてくれたのだと、わかっていた。
ならば何も躊躇することはない。
私はその目の前で豊満にも自己の存在をアピールする乳房に――ガバッと顔を埋めていった。
「ひゃんッ! あ、そ、そんな……宮永さ……ん……!」
原村さんの口から悲鳴ともとれる声が漏れていく。 ――けれども私は迷わなかった。
――ずっと気になってた。
思えば初めて会ったときからずっとずっと、彼女のこの大きな乳房は常に私を誘惑していたような気がする。
部活の最中、彼女がツモ!とポーズを決めるたびブルンブルン揺れる二つの塊にもう何度欲情したかしれない。
合宿の時もそう。
温泉に入るとき初めて生で見れた原村和爆乳に、私はおもわずむしゃぶりつきたくなってしまったのを今でも憶えている……。
あの時は部長達が一緒だったからまだ理性を保てたけど、もし二人きりだったと思うと……ほんとに恐ろしくなりそうだった。
「んん……すごい、すごい原村さんのおっぱい……顔がうにゅーって、うにゅー」
「ダ、ダメ、ダメです……あぁぁ……」
でももう、そんなこと我慢しなくてもいいんだ。 だってだって、原村さんは私に告白してくれたから。
それはつまり私達が両想いだったってことで、そしてつまりはこれから二人は恋人どうしになるってことで……。
恋人同士がシテいいことをいくらでもシテいいってことだから。 つまり……。
このいやらしい男好きのするデカパイ美少女爆乳のたまらないスケベなおっぱいを
私の好きにしていいってことだからそうだよね?ね?ね?そうだよね?ねぇねぇねぇ?
「やわらかぁい……おっぱいおっぱい、原村さんのおっぱい……」
顔の左右にはポヨンポヨンと柔らかい感触。 学園の男子が憧れてやまない爆乳に私は埋もれていた。
まるで大きな凹凸のある枕に顔を埋めているような心地よさは、そのまま眠りについてしまいそうに危うい。
私はその感触を更に楽しもうと顔をグイグイと押し付けていく……。
「んんんー柔らかい。 あうあうはふはふ……おっぱいおっぱい、夢にまで見た原村さんのおっきなおっぱい……」
「み、宮永さん……あんまり大きなおっぱいって言わないで……ん、んんッ!」
「柔らかいよう。 ぽよんぽよん、おおきいよう、ぷにぷに……」
「あんッ! か、顔そんなに動かさないで下、さ……い……」
原村さんの声が可愛いらしい。
私が顔をグリグリと押し付けるたび、彼女の口元から喘ぎ声が漏れるのがとにかく嬉しかった。
しかもその声はどこか艶っぽくて――まるで喘ぎ慣れているように感じられて、それがまた私の中の興奮を煽っていた。
本当にこのセーラー服の乳房の感触はすごい……。
想像以上に素晴らしいものだった。
私は堪らず両方の手のひらを被せていく。
顔の左右にあるでっかい膨らみをムニュウウと鷲づかみにしていくと、指先を深く埋めていく……。
「ああッ! や、ダ、ダメです……そんな、指でなんて……」
「わ、すっごい。 指が飲み込まれちゃう、むにゅーむにゅー……」
「んんッ! はぁ、あぁ、宮永さん……いやぁぁぁ」
はぁはぁといういやらしい息遣いが耳に届く。
原村さんはどうにかそれを抑えようと指を口元へと運び、ギュっと指先を噛み締めるようにした。
嫌という声は聞こえた――けれど私はそれを彼女の了承のサインだと受け止め、更に大胆に指先を動かしていった。
10本の指――いつもは牌を握るために使われている細い指先達が、今は原村さんの大きな乳房を弄ぶために使われている……。
……京ちゃんが知ったらきっと羨ましがるだろう。
彼はいつもいつも、彼女のこの爆乳を眺めてばかりいたから……いやらしい目で。
「もにゅーもにゅー、指が沈むー食べられちゃうーすごーい……」
「み、宮永さんダメで、す……私のおっぱいで、あ、遊ばない……で……」
「だってすごいんだもん。 原村さんのおっぱい、ほんとやわらかいねー♪」
「そ、そんなこと……ないで、す……あッ!」
原村さんは嫌々とかぶりを振る。
きもちはわかるけど、こんな手のひらに収まりきらない乳房をくっ付けていては説得力が無いと思った。
私の指先はもうのめり込むように彼女の爆乳に食い込んでいき、
柔らかい肉が指を見えなくなってしまうほどに深く埋もれさせていた。
……もう服の上からじゃ我慢できない。
私は彼女のセーラー服に手をかけていく。 そしてそれを脱がそうと上に向かって捲り上げようとした。
制服の上からでもこんなにも柔らかいのなら、直接触ったりなんかしてしまったら――
一体どれほどの天国なのだろうかとそれを乱暴に捲り上げていく……。
「…………ッ!? ダ、ダメですッ!!!」
けれどもそうしてセーラー服を持ち上げようとした刹那、原村さんはグイっと身をよじるようにして私の手を拒んだ。
「…………え?」
虚を付いた彼女の行動に私は唖然としてしまう。 なぜなら拒絶されるなんて、夢にも思っていなかったから……。
いままでずっと為すがままにされていてくれた。
髪を触ってもふとももを触っても――そして胸を触ってすら、彼女はジっとしてくれていたのに……。
いざ制服を脱がそうとした途端、原村さんは激しく抵抗したのだ。
ふたたび手を伸ばそうとすると、彼女はビクッと身体を反応させる。
それは彼女が私に対して怯えている様相を如実に表していた……。
「ど、どうして原村さん。 私のこと、嫌いになった……?」
嫌われたくない――彼女の怯えるような仕草を見て、まず私はそれだけは聞かずにはいられなかった。
「ち、ちがいます。 宮永さんのこと嫌いになるなんてことありません……け、けど……」
すると原村さんはフルフルと首を振ってくれる。 ――良かった、嫌われたわけではないみたい。
けれどもいまだ彼女は震えている。 ただジっと目を伏せたまま身体を震わせるだけで、まるで何かに怯えているように見えた。
「じゃ、じゃあなんで……胸、見ちゃダメなの……?」
「………………」
ブラジャーを付けないでいてくれたのなら、これ以上をしても彼女は嫌ではないはず……。
けれども私の問いかけに彼女は答えてはくれなかった。
ただセーラー服のすそをギュっと握り締め、何か後ろめたいことでもあるようにその身を震わせるだけ……。
――――おかしい。
私はこの頃にはすでに、目の前の原村さんに対して激しい違和感のようなものを感じずにはいられなかった。
告白までしてきてくれた彼女。
そしてさきほどまであんなにも私の愛撫を受け入れていてくれた彼女が――急に遠い存在に感じられてしまったのだ。
そしてそう思えた理由はおそらく、彼女の身体に何か問題があるように思えた。
こんなにも胸も大きく、ウエストも細い原村さんの魅力的な身体に一体何があるというのか……。
私はとめどない不安と共にそれを確かめずにはいられない衝動に駆られていき――ゆっくりと口元を開いていく。
「もしかして……制服、脱がされたくないとか……?」
「………………」
私のおそらく確信を付いた質問に、彼女はやはり答えてくれない。
何か後ろめたいことでもあるように目を逸らしたままで……。
よく見るとその瞳にはうっすらと涙までもが浮かんでいて、可愛らしいガラス玉の中でそれがキラキラと光り輝いていた。
――泣いていたのだ。
原村さんは涙を流していた。
もちろんそれは私と添い遂げられた嬉し涙などではなく、おそらくそれとは正反対の悲しみの涙。
いまこの状況でどうしてそんな涙が流れるのだろうと、私は激しい戸惑いを感じずにはいられない……。
原村さんのこんな予想外の表情は、牌を囲んでいる時にすら感じたことがない。
私から視線を外すその被虐的な仕草は、どう見ても異常な『何か』を隠しているように思えて――
私はそれがどうしても気になって気になって仕方が無かった。
――だからもう我慢しなかった。
「……!? あ、い、いや、嫌です! 宮永さん……や、やめてぇぇぇ……」
気づくと私は原村さんのセーラー服を乱暴に掴み上げていた。
そしてそれをむりやり捲りあげるよう上へと引き絞っていて……。
さきほどの甘い百合の雰囲気はどこへやら。
どこからどう見ても私が原村さんを犯そうとしてるようにしか見えないだろう。
私だって大好きな原村さんが嫌がるようなことしたくない。
彼女の涙ながらに訴える言葉が胸にジクジクと響いていく……。
「い、いや、嫌です。 制服から手を離して宮永さん……あぁぁぁ!」
「ごめんね、ごめんね原村さん……。 けどこうしないと……もうダメなのッ!!!」
けれどもうそんなことは言っていられない。
今の私の優先すべきことは、彼女の身体――『裸体』をこの目で確認することなのだから。
私は力いっぱいセーラー服を捲り上げていく。
少し上まで持ち上げると、やはり大きな乳房が布にグイグイと引っかった。
けれども更に乱暴に上へと持ち上げると、それはブルン!という音と共に外へと解放されていく。
――やっぱり。 原村さんはブラジャーをしていなかった。
生の肌色の乳房が露出されていくと同時に、ピンク色の可愛らしい突起物が私の目に飛び込んできた。
そして続いて更に無数に目にチラついてくる、桃色の色彩――。
それは綺麗な彼女の上半身に不自然なほどの数のアザとなっており、それが一瞬、私の思考を停止させる。
「あ……あぁぁぁ……」
そのまま原村さんのセーラー服を完全に脱がしていく。
ピンク色の髪の毛をスルリと通していくと、原村さんは抵抗を止めていった……諦めたかのように。
――そして私は見る。 彼女が服を脱がされるのを拒んでいた理由を、目の辺りにしていく。
「……ふぇ。 な、何、これ……」
最初にそれを見たとき、私は『それら』が何かわからなかった。
なぜならおそらくそれは私が生まれて初めて見るものだっただろうから。
原村さんの上半身――透き通るように綺麗なその裸体には、無数とも呼べるおびただしい数の『色』が付いていたのだ。
肌の上に付けられたピンク色のアザ――首の下から鎖骨のあたり、そして胸元。
二の腕や脇の下、果ては縦に整った可愛らしいおへそのあたりにまで、びっしりと……小さな桃色の痣が付けられていたのだ。
……よく見るとそれは乳房のあたりに密集しているように思う。
手のひらで掴みきれない原村さんの生の乳房の上には、
それこそ群がるようにその痣がおびただしい数刻印されていたのだ。
卑猥にも尖った乳首周辺にも――貪るように、乱暴に――強欲に。
「は、原村さ……こ、これ、なに……」
「……み、見ないで。 見ないでください……」
原村さんは私に見られたくないように、両腕でそれらを隠していく。
けれどもそんな細い腕じゃ隠し切れないほど身体には無数に痣が付けられており、
その隠したがる彼女の被虐的な表情が――私にそれらが何なのかを気づかせていった。
以前、友達が持ってきたちょっとエッチな本に書いてあった。
それは唇で簡単に付けられるアザで、よく男の子が女の子の身体に自分の物だということを植えつけさせるためのモノで……。
それはいわゆるキスマークと呼ばれるものだった。
それが原村さんの裸体には付けられていたのだ――無数に、おびただしい数が。
「だ……誰にやられたの、それ……」
「………………」
私はおもわず問いただしていた。
それが本当にキスマークといわれるものなら、原村さんの身体じゅうにそれを付けた人物がいるはずだから。
原村さんは押し黙る。 顔を羞恥で真っ赤にさせながら目を伏せると――ゆっくりと語りだした。
「私は…………彼の奴隷、なんです……」
原村さんの口から漏れた呟き――それが私の脳天にビシャリと直撃する。
彼――それも奴隷という単語があきらかに普通でない関係を想像させる。
それはつまり、ご主人様と奴隷という意味なのだろうか……。
「か、彼って……誰……?」
「………………」
「だ、黙らないで教えてよ原村さん。 ねぇ、彼って誰のこと? 私の知ってる人かな……?」
「……麻雀部に男の人は……一人だけです」
「……ッ!? そ、それって……」
原村さんの言葉を聞き驚愕する――ありえないと思った。 色々な意味で。
たしかに私は知っている。
彼が原村さんを好きなのを知っていた。
幼馴染である私だけにということで、彼は――京ちゃんはそれを教えてくれたのだ。
顔を真っ赤にさせながら、気恥ずかしそうに話してくれた彼の顔は今でも鮮明に脳裏に思い出される。
そしてだからこそ信じられなかった。
あんなにもウブで純真な京ちゃんが、まさかこの目の前にいる原村さんを――
奴隷にしているだなんて、とてもじゃないけど信じられない。
「ほ……本当なの? ほ、ほんとに京ちゃんが、原村さんのこと……?」
そしてそんな問いかけが自然と口をついていた。
だってだって、彼がそんなことをする人だなんて幼馴染である私だからこそ信じられなかったから。
「…………本当、です……」
原村さんは当然のように頷く。
そして身に着けているスカートの中にスっと手を入れると、そこから何かを取り出していく……。
――携帯電話だった。 それは私も見覚えがある、原村さんの携帯電話。
彼女はそれをパカっと開いていくと、両手でカチカチとそれを操作していく。
そして目当ての画面を出せたことを確認すると、それを私に向かって突き出してきた。
「これを……これの中身を見てください……」
「う、うん……」
私は差し出された携帯電話を受け取る。
そしてその液晶画面を見ていくと、そこには画像フォルダと思われる映像達が映し出されていた。
小さな画像群であるためそれだけでは何が写っているかわからない。
私はその内の一つにカーソルを合わせると――それを開いていった。
「…………!?」
画像を見た途端、喉がひきつるのがわかった。 あまりのショックに息が詰まりそうになる……。
私の目に飛び込んできたのは、原村さんが全裸で立ちつくしている画像だった。
画像の中の彼女の顔は羞恥に染まっていて――裸で撮られることにまだ慣れていないことがうかがえるものだった。
それも背景を見る限り、どうも場所はここ……麻雀部の部室らしい。
今のように放課後の誰もいなくなった部室で、原村さんが上下とも裸になっている画像がそこには納められていたのだ。
「こ、これって……」
「……はい。 彼に脱げと命令されて……ここで撮られました」
原村さんが驚愕の真実を語りだす。
命令されてという単語は、彼女が京ちゃんの言うことを何でも聞いているという事実に他ならない。
私は更に指先を躍らせ画像フォルダを漁っていく。
もはやプライバシーなどカケラも無いことはあきらかだった……。
2枚目の画像が表示される――。
そこには大きく原村さんの乳房だけがアップされた映像が映し出され、それが撮影者の嗜好をよく表していた。
同様に3枚目、4枚目の画像を開いていく。
そしてそれも同じようにバストのアップばかり……。
京ちゃんは原村さんのおっぱいばかり見ていた。
ならばこうして胸ばかり撮影するのもすごく納得できて……ああ、そ、そんな……。
「京ちゃん……こ、これ全部、京ちゃんに撮られたの……?」
「……はい。 私のご主人様……です」
はっきりと口にされていく。 原村さんの口から、ご主人様…と。
それは二つの驚きとなって私に襲い掛かってくる。
ショックを隠しきれないまま私は更に画像を閲覧していく。
しばらく胸のアップばかりが続いていくと、急に今度は二人で写っている画像が表示されていった。
――原村さんが跪いていた。 京ちゃんと思われる男の人の前で膝を付き、そして……。
「こ、こんなことまで……」
私は絶句する。
その画像はあまりに卑猥で予想外な……けれども二人の関係を考えれば当然ともいえる結果を示していた。
原村さんがおちんちんを舐めていた。
京ちゃんのと思われる大きな――お父さんのしか見たことないからわからないけれど、大きなおちんちんに舌を這わしていた。
その表情はいじらしい。
喜んでやっているようには見えないけれど、けれども相手の言うことには逆らえない被虐的なものを浮かべていて……
皮肉にもそれはとても可愛らしかった。
「いつも……京ちゃんに、し、してたの? こういうこと……」
「……言われればどこででもシテます。 部室でも外でも教室でも……どこでも……」
原村さんは身体を震わせながら告白していく。 自分が今までにシテきた卑猥な行為の数々を……。
そこには私への罪悪感のようなものが見え隠れしていた。 そしてそれは私の指先を更なる好奇心へと誘い込んでいく……。
「も、もっと見ちゃっても……いい?」
「あ……そ、それ以上は見ないでください。 そこから先は……ダメです」
「あう……ど、どうして? だってまだこんなに先があるのに……」
携帯の液晶画面には10/100という数字が浮かんでいる。
つまりはまだ全体の十分の一程度しか私は目にしていないということだ。
けれども原村さんはこれ以上は見られたくないと訴えている。
それはつまり、もっともっと卑猥な画像が納められているということで……それは私のドクドクとした欲を更に掻き乱していた。
「宮永さんには……み、見られたくないんです……」
「………………」
原村さんのすがるような声を無視し、私は携帯電話をカチカチと操作していく。
11枚目の画像――いや、そこには画像ではなくムービーで納められている彼女の痴態があった。
私はゴクリと生唾を飲み込むと、その液晶画面に映し出された『再生』の文字を押していく……。
『ああッ! あ、あ、あんッ! いい、いいです、きもちいい……須賀さん、ああ、もっと、もっと突いて下さいッッッ!!!』
「……!? ふ、ふぇぇぇぇ……」
私はおもわず携帯を取り落としそうになる。
ムービーを再生した途端、そこからは原村さんの淫らな喘ぎ声が響いてきたからだ。
……まさか音声付きとは思わなかった。
しかもその音質はとてもクリアで、PCのそれと変わりが無いものだった。
『ん、んん、んんんッ! ああ、ご、ごめんなさい、ご主人様……はい、あなたは私のご主人様です、あ、ああ、あああッッッ!!!』
「い、嫌ぁぁぁぁッッッ!!!」
携帯から流れ出る原村さんの喘ぎ声と、目の前の彼女の声がシンクロしていく。
彼女はブルブルと首を振り、その携帯から流れ出る自分の声を必死に否定しているようだった。
けれどそんなことをしても意味がない。
なぜなら私の目にはもう原村さんがおちんちんに……京ちゃんに身体を貫かれている姿がありありと映し出されていたのだから。
原村さんは雀卓に寝かされていた。
そう、今もすぐそこにある、麻雀部の全自動雀卓だ。
彼女のセーラー服に身を包まれた裸体――京ちゃんの好みなのか
それは全て脱がされることはなく、大きな乳房だけが露出されたまま彼女はそこへ寝かされていた。
そして京ちゃんはそこに覆いかぶさっているのだろう。
画面には原村さんの紅潮した顔と半脱ぎの身体がいっぱいに映し出されていた。
――おまけにさっきから画面が揺れている。 まるで何かを突き入れているような激しい動作で、前後に……。
『ああ、あんッ! あ、あ、あ……こ、こんなところ宮永さんに見られたら……ああ、そ、そんな突き上げないで下さい……』
そして次の瞬間、カメラの視点が下へと向けられていく。
原村さんの大事な部分――膣の入り口が映し出された。
そこにはジュプジュプと音をさせながら入り込んでいるおちんちん。
女の子の大事な部分に大きな棒が突き刺さっていく様が、画面いっぱいに写りこんできた。
そしてそこには二人が繋がっていることを示すよう、
透明の液体がピストンが繰り返されるたびにビュルビュルと結合部から吐き出されている。
なんて……なんていやらしい光景だろう。
これが原村さんと京ちゃんのセックスだなんて……信じられなかった。
「ああ……そ、そんな、京ちゃん……原村さ……ん……」
私は絶望する。
大好きな幼馴染と大好きな恋人が繋がっている映像を……絶望の眼差しで見つめていた。
嫌悪、悲哀、嫉妬――それらの感情がごちゃ混ぜになりながら、私の頭の中を縦横無尽に駆け巡っていく。
目の前の原村さんを見ると、彼女も同様に感情を処理できないようだった。
……そして今ならわかる。
その上半身に無数に付けられたキスマークが物語る意味が……。
「い……いつから、なの……?」
気づくと私はそう問いかけていた。
普段生活をしている中で、二人が――原村さんと京ちゃんがこんな関係だなんて思ったことは一度としてない。
もっともそれはただ私がニブイだけなのかもしれないけど、それでも何らかの違和感には気づきそうなもの……。
原村さんは私のことを後ろめたいような顔で見つめてくると、ゆっくりとその口を開いていった……。