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炬燵のなかにいても人を待っている時は背中が寒い 手足のぬくもりが後ろから蒸発して抜けていくような寂しさ 待つのはダルい 出来る事がないというところが 少しでも早く帰ってきて欲しいと想いながら、ただ私は待つしかない 「京太郎………まだ?」 ためいきの代わりに言葉が出た 心の奥からせり出してくる寂しい気持ちに押し出されてきたものだ 「京太郎…」 その名前を呟くたびに一人でも救われるような気分になる こんなに京太郎が愛おしくてたまらないのに こんなに私を待たせてダルくさせる 京太郎はひどい男だ …… 「ただいまーシロさん」 声を聞くやいなや反射的に私は飛び出していた 普段は頼まれても動きたがらない私が駆け出す姿なんて 塞達が見たらどんな顔をするだろう …この後の姿を見せたらもっと変な顔をされるだろう 「むちゅっ、ちゅうぅぅぅっ」 「んんっ、ぱはっ、ちょっとシロさんってば!…んっ」 夢中で京太郎の唇を求めた 京太郎が欲しいという一念が私に大胆な行動をさせる 「むふーっ、ちゅうぅぅっ、むふーっ、ふーっ、ちゅううぅっ」 「んんんっ、んっ!んうっ…!」 鼻息を荒げて吸い付く私は誰が見ても酷くみっともないだろう それでもかまわない 私は京太郎ともっとくっついていたい そのために獣と言われても本望だ ――それからすっかり欲情しきった京太郎が私のお尻をぎゅっぎゅっと揉み始めた 今度は京太郎が獣になる番だ、攻守交替 私はやっぱり一方的に体を求められる方が性に合う そのまま私を押し倒し、強引に胸元を開いて、 餌の肉に食らいつく虎のようにしゃぶりついている京太郎を見つめていると 何かを与えている幸福感が体を包み、暖めていくのがわかった カンッ

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