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美穂子「ん~~♪」スリスリ
京太郎「……今日はDVD見るんじゃなかったの?」
美穂子「もう少し……このまま……」ギュー
京太郎「んんー」ナデナデ
美穂子「ふふふ……」チュッ
京太郎「んっ」
イチャイチャ イチャチャ
ピンポーン
美穂子「!?」バッ
京太郎「えっ!? どうしたんだ、美穂子!?」
美穂子「ちょっとまっててっ!! 玄関に来たら駄目よ!?」ダダダダッ
ガチャッ
美穂子「何の御用でしょうか、宮永さん」ニコッ
咲「……京ちゃんはいますか、美穂子さん?」
美穂子「京太郎くんは今、留守にしています。お引取りください」
咲「お義母さんから、京ちゃんはお留守番しているって聞いてますよ」
美穂子「さっきお出掛けしました。それと、どうして宮永さんのお母さんが京太郎くんの居場所を知ってるのかしら?」
咲「やだなぁ……京ちゃんのお母さんのことですよ、お義姉さん」
美穂子「私に妹なんていません」
咲「ふふ……」ニゴッ
美穂子「ふふふ……」ニコニゴゴゴゴ
京太郎「お~い美穂子、どうし……咲っ!?」
咲「こんにちは、京ちゃん。遊びに来ちゃった♪」
美穂子「京太郎くん!! 来たら駄目って言ったのにっ……」
京太郎「よく来てくれたな、咲っ!! ささっ、早く上がってくれよ!」
京太郎(これで今日は美穂子としなくてすむぜっ!)
咲「そ、そんなに歓迎されると照れちゃうよ/// おじゃましま~す♪ 美穂子さんも行きましょ?」ニヤッ
美穂子「」ヒクッ
美穂子「お茶をどうぞ、宮永さん。それ飲んだらさっさと帰ってくださいね?」
京太郎「そんなこというなよ、美穂子……姉……」
美穂子「……」プクーッ
京太郎「それにしても今日は急にどうしたんだ?」
咲「んっとね……京ちゃんとDVDを見ようと思ったんだ。ほらっ、これ!! 友達にすごくいいって勧められたんだよ!!」
京太郎「おお、ちょうど俺たちもDVDを見ようとしてたんだよ。どんな内容なんだ?」
咲「え、え~とっ、わたしもよく知らないんだけど……とにかくすごくいいからっ! 一緒に見よっ!!」ズイッ
京太郎「お、おう……」
美穂子「あっ! その映画っ!」
「「!」」ビクッ
京太郎「どうしんだよ、美穂子姉……急に大声出して……」
美穂子「コホン……それ、内気な文学少女と幼馴染の面倒見のいい男の子が繰り広げるラブストーリーですよね?」
咲「そ……そうなんですか? ワタシシラナカッタナァ……」メソラシ
美穂子「しかもこの映画……そのっ……エッチなシーンがいっぱいあるらしいじゃないですかっ///」
京太郎(今更なに照れてるんだ、この人……)
美穂子「そんな映画を京太郎くんと見ようだなんてっ……いやらしいっ!」
咲「い……言いがかりですっ!! 美穂子さんは幼馴染の男の子のお姉さんみたいに意地悪ですねっ!!」
京太郎「えっ? この映画よく知らないんじゃ……」
美穂子「京太郎くん、そんなありきたりな映画よりこっちを見ましょう?」ズイッ
京太郎「えっと……これは……?」
美穂子「2人の男女が様々な障害を乗り越えていくラブストーリーです!
あまり知名度は高くないですけど、愛に生きる2人の姿が美しいって評判なのよ!」
咲「あーーーーっ!それっ!!」
「「!」」ビクッ
咲「男の子が実の姉に恋をして、2人で駆け落ちするヤツじゃないですか! しかもエッチなシーンがあるやつ///」
美穂子「ナ……ナンノコトデショウ……」スットボケ
咲「なにが障害ですか!? 姉弟の関係を越えていいわけないでしょう!!」
美穂子「そっ、そうやって世間がタブーとすることを乗り越えるほど2人の愛は深いってことなんです!
まったくこの男の子の幼馴染みたいに視野の狭い人なんだからっ!」
京太郎「美穂子姉、この映画もう見たの?」
京太郎(相変わらず、咲に対してはアグレッシブになるな)
咲「だいたい、自分だってエッチなシーンがある映画を見ようとしてるじゃないですかっ!」
美穂子「たまたまそういうシーンがある映画だっただけです」
咲「美穂子さんのうそつきっ! どうせネットのエッチなシーンがある映画を紹介してるサイトで探してきたんでしょう!?」
京太郎(この間、四苦八苦しながらパソコンを見てたのはそれか……)
美穂子「宮永さんこそ友達に勧められたなんてウソをついてっ!
その映画、あのサイトの1番上に載ってたヤツじゃないですか!」
「「むーーーっ」」
京太郎「あ……あの2人とも……」
「京太郎くん!!」「京ちゃん!!」
京太郎「はっ、はい!」
「「どっちが見たい!?」」
咲「♪」
美穂子「むぅ……」
京太郎「そろそろ機嫌直してくれよ。美穂子姉とはいつでも見られるじゃないか……」
美穂子「わかりました……」
咲「ほわぁ~……幼馴染の関係っていいよね。お互いのことをよくわかってるし、長年積み上げた信頼感はもう夫婦のそれだよ」
美穂子「それなら姉弟はもっと長く一緒にいますけどね」
咲「やっぱり幼馴染は恋人同士になるべきだと思うなっ」スルー
咲「ほらほら京ちゃんっ、男の子が幼馴染の女の子に告白してるよっ!
やっぱり告白は男の子からするべきだよねっ、京ちゃん!」グイグイッ
美穂子「それには同意するわ」ウンウン
京太郎「……」
「「「あっ……」」」
エッチなシーン突入
咲「ふわわわぁ……///」
美穂子「あうぅ……///」
京太郎(なんか気まずいな……///)
京太郎「ここは飛ばそうk……」
「「しっ! 今いいところだから!!」」
京太郎「……」
咲(私も京ちゃんといつか……///うわっ、すごい……あの女の子幸せそう……///)ジーーー
美穂子(本当なら今頃あんな風に京太郎君と……///)ジーー
咲「きゃー/// あんなキス……///」コゴエ
美穂子「ハァ……///ハァ……///」ジーー
京太郎「だ……大丈夫か、美穂子姉?」
美穂子「京太郎くん……///」トローン
京太郎(あっヤバイ目だ)
ギュッ
京太郎「ひっ……!」
美穂子「宮永さん、ごめんなさい……今日はもう帰って……?」ハァハァ
咲「え?」
京太郎「い、いや……もうちょっといてもいいんじゃないかなぁ……」
咲「え? えっ?」
美穂子「DVDは後日、京太郎君に持っていかせるから……」ハァハァ
京太郎(さ、咲……タスケテクレッ……)
咲「あっ(察し)! だ、だめですよっ、姉弟でそんな……」ズルイッ
美穂子「お願い」
咲「……はい」
京太郎「待った! なんでそんな簡単に引き下がるんだ!」
咲「ま、またね……京ちゃん。 あと……ご、ごめんね」ガチャッ バタン
京太郎「いやいや謝るな! 待って! たすけt……」ガシッ
美穂子「んっ」チューーーー
京太郎「んーーーーーーっ!」
家の前
咲「今日は何故か圧倒されて逃げてきちゃったけど、いつか絶対に京ちゃんを奪いますからっ……」グスッ
咲「そ、それまで待っててね! 京ちゃーーーん!!」ダダダダダダダダッ
カンッ