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  明華「京太郎くん、なにか言い訳があったら聞いてあげますよ」 京太郎「…………」 明華「ふふ」 京太郎「ありません。すいませんでした」 明華「すいません、とは? 京太郎君はどんなことについて謝ってるんですか?」 京太郎「エ、エロ本を」 明華「元気がありませんね。お姉さんにも聞こえるように話してください」 京太郎「明華さんという恋人がいながら、エロ本を買いました!」 明華「そうですね、こんなにたくさん買ってしまいましたね。エッチな雑誌」 京太郎「…………」 明華「まあ、いやらしい。このお姉さま方はお金をもらうために必死なんですね」 京太郎「…………」 明華「いつも照れた素振りを見せてはいますけど、好きですよね。こういうの」 京太郎「う」 明華「胸が大きくて、髪が長くて、優しそうな異人のお姉さまが好きなんですもんね」 京太郎「も、もう許して」 明華「ねえ、京太郎くん?」 京太郎「はい!」 明華「さっきから随分怯えてるようですけど、別に怒っているわけじゃありませんよ? 私」 京太郎「え?」 明華「ただ少し腑に落ちないところがあるんですよね、聞いてもいいでしょうか」 京太郎「な、なんなりと」 明華「私のこと、好きですか?」 京太郎「そんなの当たり前です、明華さんは俺の恋人なんですから」 明華「いえ。そうではなく、京太郎くんから見た私のルックスの話をしてるんですよ」 京太郎「ルックス? それこそ大好きですよ、俺の好みド真ん中です。美人さんです」 明華「ありがとうございます。えへへ」 京太郎「えっと、それがどうかしたんですか」 明華「好みド真ん中な私がどれだけ誘っても、つれなくするのは何故ですか?」 京太郎「…………」 明華「セックスに興味がないのかと思っていたら、実際はこんな雑誌にお熱なんですよね」 京太郎「それは」 明華「何故ですか」 京太郎「…………」 明華「…………」 京太郎「みょ」 明華「みょ?」 京太郎「明華さん、避妊させてくれないじゃないですか」 明華「へ」 京太郎「いつもそうです! 二人きりになったらすぐにしなだれかかってくるし!」 明華「え、え?」 京太郎「俺だって我慢してるんです! それなのに俺の気持ちも知らないで誘惑して!」 明華「それって、つまり」 京太郎「なんですか性の異文化交流って! 俺だってホントは明華さんとエッチしたいですよ!」 明華「…………」 京太郎「赤ちゃん出来ちゃうから膣内(なか)はダメなんです!」 明華「…………」 京太郎「…………」 明華「つ、つまり、私に性的魅力を感じないわけではないと」 京太郎「ありえません。エロエロです」 明華「私に対して、愛がないわけでは」 京太郎「好きです。誰よりも」 明華「…………」 京太郎「…………」 明華「ねえ、京太郎くん」 京太郎「はい」 明華「や、薬局。行きましょうか」  

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