「おもち少女10-2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

おもち少女10-2」(2013/08/18 (日) 00:08:47) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

[[前話>おもち少女10-1]]  ~漫~ それからの事はうち自身、良く覚えてへん。 そもそもライトダウンされてからのうちは、もう頭の中、京太郎君で一杯やったんやから。 色んな事を話した事くらいは覚えとるけど、実際にどんな会話をしたかまでは思い返せへん。 当時、楽しかった事だけは脳へと焼き付いているものの、実際の場面を再生する事は不可能やった。 漫「(でも…そんな事…今のうちにはどうでも良い…っ♥)」 うちが予約をとったホテルは大阪港駅から、それほど遠くないものや。 ちょっとした食事がサービスの中に含まれていて、チェックイン時に頼んでおけば後で部屋まで持ってきてくれる。 その上、部屋には指定した時間に食事を差し入れてくれる小窓があって、最中でも顔を合わせる事もほぼあらへん。 何時、タガが外れるか分からへんうちにとって、それらはとても有難い事やった。 その上、食事も美味しいと言う評判で、デートコースからも近いとなれば即決に近い。 漫「(予約しとって…本当に良かった…♪)」 そんなホテルはうちらが入った時点でほぼ満室の状態やった。 休日の、しかも、日が落ちて少ししたって時間帯やから、それも仕方ないものやろう。 その上、部屋の内装もまるでコテージみたいで、ちょっとした旅行感を感じさせる。 到底、エッチする為の部屋とは思えへんそこは、人気が出るのも頷けるものやった。 漫「はひゅぅ…っ♪」 そんな部屋の入り口で…うちはもう我慢出来ひんようになってしもた。 まだベッドも確認しとらへんのに、京太郎君へと抱きつき、その首に腕を回す。 そのまま背伸びをするように浮き上がったうちの唇に、京太郎君…ううん、京君はすぐさま反応してくれた。 うちを受け入れるように腰を屈めた京君に、うちの顔はまっすぐに伸び、キスをする。 漫「(あぁぁ…っ♪キスや…ぁ♥久しぶりの…キス…♪)」 瞬間、うちの唇に触れたのはぷにぷにとした柔らかな唇やった。 微かに乾燥したそれは吸い付いてくるような感触を与える。 まるで水分を求めるそれは紛れもなく京君の唇や。 そう思っただけでうちの胸が急速に熱くなり、締め付けられるような欲求不満が沸き上がってくる。 漫「(うち…これずっと欲しかった…ぁ♪欲しくて堪らなかったんや…♥)」 ずっと自分の中で抑え込んでいた力強い欲求。 決して満たされぬが故に見て見ぬふりを続けていたそれが今、うちの中で燃え上がっていく。 勿論、うちがしてるのはただのバードキスに過ぎず、その燃え上がる欲求を消化する事なんて出来ひん。 けれど、それでも…うちは目の前の京君を確かめようとするように、何度も何度も京君にバードキスを繰り返す。 漫「(あかん…っ♪これだけでも…幸せになってまう…♥)」 一ヶ月以上も肉体的接触を断たれ、京君欠乏症にかかったうちにとってはそれだけでも十二分に幸せやった。 そうやってキスする事すら望めなかった今までから思えば、文字通り雲泥の差やねんから。 一度、唇が触れる度、うちの頭の中がふわぁってなって、頭の後ろがムズムズする。 まるでうちを急かすようなその感覚にさえ、うちは喜びながら、そっと瞳を閉じて、キスに没頭した。 漫「(もっと…幸せにして…っ♪京君に…幸せにして欲しいんやぁ…♥)」 視覚という外界から多くの情報と得る感覚の遮断。 それがうちにもたらしたのは欲求不満の強化やった。 多分、内面へと目を向けた事で自らの欲求の大きさを強く意識してしまうんやろう。 その上、接吻の度に欲求不満そのものが大きくなるんやから…もううちだって我慢出来ない。 バードキスの回数が十数回を超えた頃にはうちの口は勝手に動き出し、京君へと舌を伸ばしてしまう。 漫「ふあ…あ♪」 そんなうちの舌を京君はすぐさま迎えてくれた。 まるで最初からうちのやりたい事が分かっていたかのように、熱い粘膜へと押し入るうちの舌に京君の舌が絡みつく。 瞬間、チュルリという音がうちの鼓膜を打ち、その音の淫らさに身体全体が鋭敏になった。 そして、敏感になった舌は京君の感覚を必死に受け止め、その素晴らしさを脳へ送りつけてくる。 漫「(ドロドロして…凄い…♥)」 うちの舌が最初、訴えてきたのは、その粘っこさやった。 まるで糸を引くようなそれはうちの舌へと絡みつき、表面のつぶつぶを包み込む。 何処かマーキングを彷彿とさせるそれにうちの味覚は甘さを感じ取った。 シロップに似た微かに甘いそれにうちの身体は急激に熱くなっていく。 漫「(これ…セックスの味…っ♪セックスの時の味や…ぁ♥)」 うちにとって、その甘さはセックスの時に与えられるものやった。 ファーストキスもセカンドキスも、セックスに関連したものなんやから仕方ないやろう。 だからこそ、うちの身体はセックスの快感を思い出し…内側から興奮が染みこんでいく。 骨まで届くようなその熱が一番、強いのは勿論、うちのお腹や。 京君がケダモノである事をうちの何処よりも知っとるはずのそこは…もう堪らんとばかりに疼き、熱い汁を零し始める。 漫「(でも…今はキスが先…♪)」 その欲求は大きいものの、しかし、決して激しいという訳やなかった。 まるで山のようにうちの前に立ちふさがっているのは確かやけれど、それが動き出す気配はまだない。 それよりはうちの思考を焼くような強いキスの衝動をまずは解消しよう。 そう思ったうちの舌が動き出し、京君との間にクチュクチュという淫らな音をかき鳴らした。 漫「(はぁ…♪これ…セックスしとるみたい…♥)」 まるで性器をかき回されているような淫らな水音。 それに興奮で頭の中まで支配されたうちが連想するのは勿論、セックスの事やった。 何せ、熱い粘膜同士の接触はうちに興奮と共に快感を与え、背筋にビリリとした寒気を走らせるんやから。 勿論、それは興奮に比べれば、遥かに小さいものではあるものの、京君欠乏症のうちにとっては待望と言ってもええものやった。 漫「(京君とのキス…気持ちええっ♪キスでのセックスで…熱くなる…ぅ♪)」 勿論、うちだって今までの放置期間を乗り越える為に自分の身体を色々と弄った事はある。 と言うか…ここ最近はデートへの期待と欲情が強すぎて一回イカへんかったら眠れへんくらいやった。 でも、そうやってうちが自分の手で作り出す快感よりも…京君とのキスの方が遥かに気持ちええ。 虚しさも物足りなさもないどころか…求められる悦びで膨れ上がるそれにうちの身体は内側から蕩けていく。 漫「(キスだけでこんなにええなんて…京君はホント…卑怯ものや…ぁ♥)」 勿論、こうやってうちがドロドロになってしまうんは京君の能力の影響もあるんやろう。 しかし、それが分かっていても、染みこんでくるような心地好さには抗う事は出来ひん。 粘膜がクチュリと擦れる度に、うちはドンドン熱く、幸せにされていく。 一方的に追い詰められるようなそれに卑怯だと思うものの、それさえも蕩け、甘えるようなものになっていた。 漫「ひゃぅっ♪」 そんなうちの顎に京君の手がそっと触れた。 そのまま口を開けろと言うように京君の手はそっと顎を下へと引っ張る。 それに抗えんうちの口が大きく開いていった。 目を閉じとるうちには想像する事しか出来ひんけど、それはきっととてもはしたなく、そして情けない顔なんやろう。 そんな顔を京君に見られていると思うだけで、頭の奥がジィンと震え、首の付根が熱くなった。 漫「んふぅ…ぅぅ♪」 しかし、それに何か思うよりも先に京君の舌がうちの中へと入ってくる。 まるで上から下へと突きこむような鋭いそれに突き上げたうちの舌の根本が擽られた。 普段は奥へと引っ込み、滅多に刺激される事のない部分は思ったより敏感だったんやろう 瞬間、ビリリという快感が走ったと同時にうちの口から吐息が漏れ、京君の顔へと吹きかかった。 漫「(あぁ…っ♪京君…っ♥)」 だが、それを京君が厭う様子はない。 寧ろ、嬉々として舌を動かし、うちの中を味わってくれる。 突き出した舌だけじゃなくって口全体をベロベロと舐め回すそれは京君もまたキスに…ううん、うちに夢中になってくれている事を教えてくれた。 漫「(うちの中も…そんなに美味しいん…?)」 勿論、京君にそれを尋ねる機会も勇気もうちにはない。 でも、まるでうちをしゃぶり尽くそうとするその動きは、うちにとってそうとしか思えへんものやった。 唇の裏側も、歯茎も、その内側も…舌の届く範囲であれば、全部味わおうとしているくらいなんやから。 何処かケダモノ染みた動きで文字通り縦横無尽に暴れ回るその舌に、うちの中はうっとりとした心地好さで満たされていく。 漫「(うちも…美味しいよ…っ♪京君の唾…美味しい…っ♪)」 その源になっとるのは京君への勝手な共感やった。 京君もまたうちを美味しく思ってくれているという自分勝手なその想像に、うちの胸は愛しさを強めていく。 元々、大きかったそれがさらに膨れ上がっていく感覚にうちの胸が圧迫感にも似た痛みを覚える。 けれど、今のうちにはそれさえも喜びとして受け止め、京君へとその身を差し出してしまうんや。 京太郎「じゅるるっ」 漫「ふくぅうぅっ♪」 瞬間、京君の唇がうちの唇へと吸いついた。 いや…それはいっそ食べられていると言っても、ええくらいなんかもしれへん。 だって、京君の唇はまるでうちの唇を包むようにして広がり、その裏側を密着させているんやから。 うちの口周りを唾液でべっとりとさせるその愛撫に、うちの肩はブルリと震える。 それは勿論、口周りをベトベトにされている事への不快感なんかやなく、寧ろ抑えきれへん喜びからやった。 漫「(うち…京君に…食べられとる…っ♥)」 呼吸させるものかとばかりにうちの口を抑え、貪る京君。 それはうちを捕食されているような、必死になって求められているような、何とも言えない心地にさせる。 勿論、そんなもの…本来ならばすぐさま逃げ出そうとするのが当然なんやろう。 だけど…うちはもう逃げられへんかった。 その気になれば、逃げられるはずやのに、拘束なんて何一つされていないはずやのに…うちは自分から京君へと身を寄せてしまう。 漫「(うち…もう心から縛られとるんや…ぁ♥)」 腕に力を込めて…自分から密着するような自分の姿。 まるでもっと貪って欲しいと自分から身を捧げるそれにうちの胸がトクンと脈打つ。 それだけ京君に心酔してるとしか思えない自分に熱くなった胸の奥底から誇らしさが湧き上がった。 そして、そんなうちにご褒美をくれるように京君の腕がそっと動き出し、うちの身体を抱きしめてくれる。 漫「(あぁ…っ♪幸せ…ぇ…♪)」 うちの腰の部分から抱き寄せるその力は、思った以上に力強いものやった。 さらに密着させようとしているようなそれにうちの胸が高鳴る。 京君が大好きな胸さえも押しつぶされるほどのその力強さは、うちに堪らない幸せをくれた。 まるで全身で京君を感じているような錯覚さえ覚えるんやから、それも当然やろう。 漫「(でも…幸せになればなるほど…うち…我慢出来ひん…っ♥)」 何も知らへんかった頃のうちならば、これでも十二分に満足する事が出来たやろう。 そう思うくらいに京君に抱きしめられながらのキスは凄かった。 でも、それは確かに凄いけれど…セックスのそれには到底、及ばへん。 身体中が幸せで満ち溢れて、意識さえも飲み込まれていくような快楽を知ったうちにとって、それはもうただの前戯でしかあらへんかった。 漫「(うち…ドンドンエッチになってっとるよぉ…♪)」 まるで京君に抱きしめられる事がスイッチであったかのように、今まで不動であったお腹の熱が蠢く。 グルグルと唸るような音が聞こえてきそうなそれに身体から落ち着きがなくなっていった。 密着した身体をモジモジと揺らすようなそれに肌が擦れ、快感とも言い切れない刺激が走る。 それに甘く息を吐いた瞬間、京君の舌がすっと引き、代わりにうちの舌へ硬い感触が押し当てられた。 漫「んふゅぅ♪」 それに驚きの声を返すのは、それが初めての刺激やったからや。 キスと言えば、舌を絡ませ合う事くらいが限界のうちにとって、それは想像もしてへん。 けれど、その硬い何かが何度もうちの舌を挟んでいくうちに、うちはそれが京君の歯やって事に気づいた。 漫「(うちの舌…甘噛みされとる…ぅ♥)」 うちに痛みを与えないように、と、力を抜いたその歯の動き。 それに京君の親愛の感情を感じ取ったうちの中でビリビリと快感が通り抜ける。 ドロっとした粘膜の刺激よりもはっきりとしている所為か、それはさっきまでのものよりもずっと強い。 勿論、性感帯を責められるほどではないけれど、はっきりとした快感を感じられるくらいや。 漫「(も…ぉ…♪こんなキス…何処で覚えて来たんよ…っ♥)」 勿論、うちかて京君が退っ引きならない微妙な立場におる事くらいは分かっとる。 こうやって彼が身体を重ねるのはうちだけやない事だって、納得はしてへんでも理解はしとるんやから。 でも、そんな普通のディープキスよりもさらに変態チックでエロいキスをされて何とも思わへんほど、うちは懐の深い女やない。 まるでうちの事を虐めようとするようなそのキスに他の誰かの影を見て、胸の奥が微かに痛む。 漫「(許さへん…っ♪そんなキス…許さへんからぁ…♪)」 そんな胸の奥から沸き上がってくるのはメラメラとした対抗心やった。 顔は知っとるけど、ろくに話した事もない二人へ向けられるそれにうちの舌が動き出す。 これまで突き出されたまま、身を捧げるように静止していたそれは京君の口の中をペロペロと舐めまわした。 漫「くふぅ…ぅ♪」 けれど、その動きはとても激しいとは言えず、またぎこちないものやった。 何せ、こうして動きまわっとる間にも京君の歯がまたうちの舌を甘噛みするかもしれへんのやから。 勿論、多少、舐め回したところで京君の歯がうちを傷つけようとしとらんのははっきりと分かる。 だから…うちの動きがぎこちないんはそうやって何時、起こるか分からへん京君の口撃に怯えとるからやない。 寧ろ、それを内心、心待ちにしとるからこそ、うちの舌は期待で鈍くなっとったんや。 漫「(そんなうちの舌に…京君も応えてくれて…ぇ♥)」 まるでさっきのは何かの間違いだったと教えるように京君の舌が再びうちへと伸ばされる。 そのまま甘噛みした部分を重点的に舐めるその動きは、まるで謝ってくれとるみたいやった。 ジンとした余韻が残る舌はそれに喜び、根本に甘い熱を走らせる。 その心地好さにうちの胸が熱くなり、目元が緩みそうになった瞬間、再び京君の歯がうちを甘噛みしてくるんや。 漫「(まるでこんなん…飴と鞭やんかぁ…♪)」 そして二、三回噛んだ後、再び京君の舌がうちを愛撫してくれる。 まるで我慢の出来ないメス犬を躾けようとしているようなその口撃にうちの肌はブルリと震えた。 大好きな人にまるでケダモノのように扱われるという被虐感混じりのそれは…きっと快感なんやろう。 京君とのエッチで段々、分かってきたけれど…うちは割りとそういうの嫌いじゃない方みたいや。 漫「(でも…悔しい…なぁ…♥)」 勿論、そうやって気持ち良くなるのは嫌やないし、京君とのキスはとっても気持ちええ。 だけど、それでもやっぱり何もかも上をいかれている事に悔しいという気持ちはなくならんかった。 ましてや、今、うちが受けとるキスは前回とは比べ物にならんくらいにエッチで変態チックなものやねんから。 うちではない誰かに教えられたであろうそのキスに感じる自分がちょっとだけ惨めになってしまう。 漫「(それなのに…キス…止められへん…♪)」 そうやって飴と鞭を繰り返す…京君のエロエロなキス。 誰が主人なのかを教え込もうとしているそれに…マゾ寄りなうちは抗えへん。 心の中でどれだけ悔しいと思いながらもその身体を密着させ、オネダリするように舌を突き出してしまう。 そして、そんなうちを京君が愛してくれる度に、胸の先っぽがジィンと熱くなり、そこがムクムクと大きくなっていく。 漫「(もう…うちの身体…準備始めとる…っ♪京君のチンポ欲しがって…エロスイッチ全開になっとるんやぁ…♥)」 勿論、それは乳首だけやない。 うちのアソコはもう愛液が染みだして、ビショビショになっていっとる。 今日は特殊な下着をつけているのもあって、その勢いを殆どショーツは留めてくれへん。 早くも太ももまで濡らしているネトネトの粘液がうちのショーパンに染みこんで、うちがモジモジとする度にクチュクチュと音をかき鳴らす。 漫「(何時でも…何時でもセックスオッケーやでっ♪うちもう準備出来とるからぁ…♥京君のチンポ欲しくてドロドロやからぁ…♪)」 その言葉はうちの中でだけ響き、言葉にはならへんかった。 今のうちにとって、キスへの欲求も、セックスへの欲求も、どちらも大き過ぎて選び取れへんものやねんから。 結果、その判断を京君に丸投げするのは自分でもちょっと情けないと思うものの、うちの大好きな人は一杯、うちを虐めてくれとるんや。 優しくて意地悪な京君は少しくらい甘えたって、きっと意地悪しながらも許してくれるやろう。 漫「(それに…京君の身体も…興奮しとるで…ぇ♥)」 京君の身体に密着するうちの下腹部。 おへその周辺近くのそこにはさっきから熱くて硬い感触が突きつけられていた。 お互いのジーンズ生地とも違うその膨らみは…ほぼ間違いなく京君のチンポやろう。 こうして何でもなさそうにうちを責めとる京君だって…興奮しまくって…チンポ大きく膨らませとる。 そう思っただけでうちの身体は内側から熱くなり、全身の神経を伝わって歓喜が広がっていく。 漫「ぷぁ…ぁ♪」 けれど、それがうちの全身に広がりきるよりも先に京君はうちから離れた。 瞬間、酸素を求めたうちの口が大きく開き、呼吸を始める。 どうやらうちは自分でも理解出来ひんうちに酸欠に近い状態にあったらしい。 命の危機に近い事でさえ、陶酔の中で薄れ、意識できなかった事にうちは驚愕を覚えた。 けれど、それが恐怖に結びつく事はなく、寧ろ、それを感じ取ってくれた京君への愛しさへと繋がる。 漫「京君…っ♪」 京太郎「漫…」 そんなうちの口から漏れる言葉に京君も優しく応えてくれる。 それにふっと目を見開けば、うちらの間からスゥっと透明な粘液がこぼれ、うちらの服へと掛かっていった。 勿論、京君へのデートを見越して用意したそれは、うちのお気に入りの一つや。 けれど、京君とうちの唾液が混ざり合ったそれに穢されたなんて思えへん。 寧ろ、京君の唾液が混ざっていると思うだけで…この服をより気に入り、大事にしようと思えるくらいや。 京太郎「もうちょっとでベッドだって言うのに、我慢出来ないだなんて漫は悪い子だな」 漫「ん…あぁ…♪」 そう言いながらも京君の手はうちの身体を優しく抱き寄せたままやった。 いや、それどころか、京君の言葉にビリビリとした寒気を走らせるうちの背中を優しく撫でてくれた。 まるでうちへと興奮を刷り込もうとしているようなその仕草に…うちの身体がさらに熱くなる。 筋肉が蕩けるように錯覚するそのドロドロとした熱にうちはぎゅっと指先に力を込めた。 漫「京君が…京君が悪いんよ…ぉっ♥うちをこんなにさせて…一ヶ月以上放置するんやから…っ♪うちじゃなくっても…悪い子になっちゃう…♥」 京太郎「そうだな。奥さんを一ヶ月も放置するだなんて、夫失格だよな」 そんなうちの言葉に応えた京君は、一ヶ月前に作った『設定』を持ち出してきた。 当時のうちをあんなに淫らにさせて、尚且つ、それを許容させた…その『設定』。 『新婚』という甘美で素晴らしい絆を偽るそれに…うちの欲情が一気に膨れ上がった。 それまで比較的大人しかったそれが理性という抑えを炙り、チリチリと焦がしていく感覚にうちの奥がジュンと潤むのを感じる。 京太郎「だから…俺に責任、取らせてくれるか?」 漫「うん…っ♪とって…っ♥うちに責任…っ♪京君の身体で一杯…うちに償って欲しいんっp」 そして京君の言葉に、その焦がされた理性そのものが緩んでいく。 うちの耳元で甘く、そして熱く囁くそれに、興奮したうちが耐えられるはずなんて最初からあらへん。 何せ、今のうちはどんな形であっても京君とセックスしたくて堪らないんやから。 責任でもお仕置きでも、京君とセックス出来るなら些細な違いでしかない。 そう心の中でそう思った頃にはうちはもう既にそう頷き、京君の服をぎゅっと握りしめていた。 京太郎「…償うとか…一体、何を勘違いしているんだ?」 漫「え…?」 瞬間、冷たく返される京君の声にうちが呆然と聞き返す。 さっきの優しげな囁きとは似ても似つかないそれに固まったうちの身体を京君の手が這い回った。 けれど、それはさっきのものとは違い、うちの身体を弄るやらしい手つきや。 まるでこれから貪るオンナの姿を確かめようとするそのエッチな手にうちの肌はゾクゾクする。 京太郎「俺だって漫と離れているのは辛かったのに…一人だけこんなに発情してるんだ。そんな淫乱な漫は…もう一度、躾なおしてやるのが夫としての責任の取り方だろ」 そう言いながら、京君はうちの正面にその手を回す。 そのまま抱きついたうちから服を脱がそうとするそれに、胸のドキドキは強くなった。 これが赤ん坊であれば特に気にせえへんかもしれんけど…うちは高校生で、しかも、今は京君の妻なんや。 そんなうちから衣服を剥ぎ取ろうとするその乱暴で優しい手つきに身体が勝手に動いてしまう。 無茶苦茶な事言われてるって分かってるのに…まるで躾なおして欲しいとばかりに脱がせやすいように身体が動くんや。 漫「(勿論…心も嫌がってる訳やないけど…ぉ♥)」 寧ろ、頭や心で決断を下すよりも先に、全身へと行き渡るお腹の指令にうちの心もゾクゾクする。 だって、それはメスの本能めいたものであり、思考よりも遥かに強いんやから。 自分がオンナではなく、メスへと変わりつつある事を否応なく教えるそれに興奮が止まらへん。 それこそピンと張った胸の先っぽがジクリと疼くくらいに…今のうちはドロドロになっとった。 京太郎「おぉ…」 そんなうちの服を数枚脱がした時、京君はそう言葉を漏らした。 微かに感嘆の色を混じらせる京君の視線はうちの胸に突き刺さっとる。 それもある意味では当然なんやろう。 何せ…京君の前に顕になったそこは…真ん中をパックリ割ってその間から乳首を露出させとるエロ下着やねんから。 割れ目以外の部分も大人っぽい黒のレースに包まれ、ワイヤーも殆ど入っとらんそれは決して日常的に着けるもんやない。 それこそ…セックスを期待するメスがオスを誘う為に…寝床でこっそり身につけるものやろう。 京太郎「こんなのを最初から着けてたのか?」 漫「…ぅ…ん…♪」 それを京君に伝えるのは勿論、恥ずかしい。 だって、それはあんな風にデートを楽しむ一方で、ずっとセックスを心待ちにしとったって事やねんから。 そんなもの京君にはお見通しやったやろうけど、自分でそれを伝えるのはやっぱり恥ずかしい。 でも、今のうちはそんな気恥ずかしささえも興奮へと結びつけ、モジモジと太ももを擦りつけてしまう。 京太郎「下の方は…どうなってるんだ?」 漫「ぁ…ぁ♪」 そんなうちの下へと京君の手が伸び、カチャリとベルトを外す。 そのまま京君が腰を下ろしながら、ショーパンをズラした瞬間、ねちゃあぁと糸を引く音が辺りへと響いた。 まるで私の淫乱さを伝えるようなそれに…うちの顔が羞恥に染まる。 けれど、京君はそんなうちを面白そうに見上げたまま、ゆっくりとうちの太ももに手を這わせた。 漫「ひゃうぅ…♪」 京太郎「こんなの…もう下着じゃないな」 それに快感を覚えるうちのショーツを京君はそう称した。 黒レースに包まれたショーツは最初からぱっくりとクロッチ部分が開いとるタイプや。 うちのオマンコのひくつきをはっきりと京君に晒すそれはもう下着とは言えへんものやろう。 それよりももっともっと淫猥で変態的なそれはオスを誘う為のメスの道具と言った方が正しい。 京太郎「こんなのを身につけて…俺を誘惑するつもりだったのか?」 漫「は…ぃ…ぃっ♪」 うちがそんなものをわざわざ通販で購入して準備したのは…京君に興奮してもらう為や。 勿論、そんなものなくても絶倫で性欲過多な京君は、ずっとセックスしてくれるやろうと分かっとる。 でも、うちはやっぱり他の二人と比べて出遅れとるのは否定出来ひんのや。 それを少しでも埋める為に、うちはこうしてエロ下着を身につけ、京君に何時も以上の興奮と快感を与えようとしていた。 漫「(その目論見は…潰えてしまった訳やけれど…♪)」 思いの外、うちが我慢出来ひんかった所為で、当初の予定とは少し違った形になった。 それでも京君に激しい興奮を与える事には成功しとるんやろう。 うちの太ももを撫でる京君の手は熱く、うちの顔とオマンコを交互に見るその視線もギラギラとした欲情が溢れそうやねんから。 予定とは少々、違うけれども、今にも襲いかかりそうなくらい興奮してくれているんやから、結果オーライという奴やろう。 京太郎「じゃあ…どうやって俺を誘惑するつもりだったのか、今、ここで見せてみろよ」 漫「ぅ…♪」 そう思った瞬間、告げられる京君の冷たい言葉に、うちは事がそう簡単なものではない事を悟った。 勿論、うちだって最初は京君を誘惑するつもり満々やってんから、その言葉に異論はあらへん。 このままセックスして貰えると思っていただけに肩透かし感は否めへんけど、それだけや。 ただ…それとはまた違い、うちが躊躇する理由があって… ―― 漫「ここ…でなん…?」 京太郎「あぁ。『ここで』だ」 ここはまだ部屋の入口や。 ベッドも何もまだ見えてへん…文字通り玄関である。 そんな場所でオネダリなんかしたら…外を歩く人にも聞こえるかもしれへん。 勿論、そういう施設やし、防音はしっかりしてるやろうけど、こんな入口でオネダリするなんて考慮しとらんやろう。 それを思えば、中々、踏ん切りがつかず、京君の前でそう聞き返してしまった。 京太郎「上手く出来たら…ここで突っ込んでやるよ」 漫「あ…あぁぁ…っ♪」 そう言いながら…京君はそっと立ち上がり、自分のベルトに手をかける。 うちの愛液でべたついているのにも関わらず、焦ったように脱いでいく京君。 それにうちと同じく治まらない興奮を感じ取ったうちの視界の端で…ピョコンと浅黒い肉の塊が顔を出す。 瞬間、部屋の中に満ちる粘っこいオス臭さにうちの口は吐息を漏らし、肩がブルリと震えた。 漫「チンポ…っ♥京君の…チンポや…ぁ…♪」 京太郎「そうだ。漫も…これ大好きだろ?」 漫「うん…っ♪好き…ぃ…♥京君のチンポ…大好きやぁ…♪」 そんなうちの口から漏れるのはうっとりとした本能の言葉やった。 そうやってチンポを好きという事になんら気恥ずかしさを感じていないそれは、さっきまで躊躇いを見せていたオンナと同一人物やとは思えへんほどやろう。 でも…うちにとって、京君のチンポはそれほどまでに破壊力のあるものなんや。 その逞しさと荒々しさ、そしてそこから来る快感の味を知ったうちの躊躇いなんて一瞬で消し飛ばされてしまう。 漫「見て…ねっ♪うち…オネダリするから…っ♥京君、誘惑するから…見ててね…♥」 そして後に残った欲望を抑える術など、うちはもたない。 京君の前で大きく頷きながら、うちはそっと入ってきた扉に手を着いた。 瞬間、木目の優しい感覚が肌に触れるが、それはもううちの心を鎮めてくれるものやない。 それにクスリを笑みを漏らしながら、うちはそっと腰を傾け、お尻を京君へと突き出した。 漫「うちがこれを選んだのは…京君と着たままセックスする為なんや…♥」 漫「でも…デートの日にこれを着て…京君とエッチする思うたら…我慢出来ひんで…今日までに何回もオナニーしてしもうたぁ♥」 元々、うちは滅多に京君に会えへんのもあって、慢性的京君欠乏症なんや。 そんなうちの手元に京君とセックスする為の下着が届いたら…そりゃあ…自分を慰めるのに使うやろう。 これを着て京君の名前を呼びながら、オマンコ弄った回数なんてもう両手じゃ到底、足りひん。 漫「でも…それじゃあかんの…ぉっ♪それだけやったら…足りひんの…っ♥」 漫「オナニーはイけるけど…うちが求めてるのはそれじゃなくて…っ♥」 漫「うちの愛液だけじゃ…足りひん…の…ぉ♪」 そう言いながら、うちはゆっくりとお尻を左右に振るう。 真正面を向いたままやと京君の様子は分からへんけど…きっとそれは効果絶大なんやろう。 何せ、ほぼむき出しに近いうちのあそこに京君から熱視線が向けられ、その吐息が荒くなるのが聞こえるんやから。 しかし、それにも関わらず、京君がうちを襲ってくれる様子はない。 漫「だから…これに…京君の臭い染み込ませて欲しいんっ♥」 漫「ぷりっぷりの…京君の特濃ザーメンで…この下着ドロドロに穢して…っ♪」 それに欲求不満が強まるのを感じながら、うちはそう口にする。 けれど、京君の手は未だうちには伸びず、待ち望んだご褒美は来ない。 そっと振り返った京君の顔は興奮と欲情で一杯なのに、それでも自分を抑えとるんや。 まるでギリギリまで自分を律しようとするようなその姿に…うちの口は再び開く。 漫「うち…それでオナニーするからっ♪京君想いながら一杯オナニーするからぁっ♥」 漫「それでまた…一ヶ月我慢して…良い子にしとるからぁっ♥だから…うちのオカズ作るのに…協力して…ぇ♥」 自分の口にするその淫らな未来に、うちの身体も興奮しとるんやろう。 お腹の奥でキュンとした疼きが強くなり、うちのオマンコから愛液が滴るのが分かった。 トロリと糸を引きながら、玄関へと滴るそれに…京君は我慢出来ひんようになったんやろう。 その身体をぐっと近づけて、うちのお尻をその大きな両手で抑えつけた。 漫「んひぃぃぃぃっ♪♪」 そのまま乱暴に押し込められるチンポの感触にうちは思わず甲高い声をあげてしまう。 何せ、それは挿入しやすいようにアソコを広げる事もなく、ただただ乱暴に突きつけるような腰の動きだったのだから。 まるで周りの陰唇ごと犯そうとするようなそれは、不意打ち気味であり、ただでさえ欲求不満気味であったうちに強い歓喜を叩きつける。 漫「チンポ…来たぁっ♥京君のチンポっ♪チンポぉ…ぉっ♪♪」 そんな歓喜の源になっている肉の塊は相変わらず硬く、そして熱いものやった。 しかも、それはまだ三回目なうちの中を遠慮無くゴリゴリと掘り進んでいく。 強張った肉の硬さとその熱を存分に教えこむような挿入に、内側から肉を蕩けていくみたいや。 京太郎「コレが欲しかったんだろ…!」 漫「うんっ♪これ欲しかったんっ♪ずっと…ずっと欲しかったんよぉ…っ♥」 そしてそれはうちにとって最高と言っても過言ではないものやった。 だって、それはうちが一ヶ月以上ずっと待ち望んでいたものやねんから。 京君と別れたあの日からうちの身体が求め続けていた感覚に全身が充足に満たされる。 自分が今、京君と本当にセックスしとるんや、と言う実感混じりのそれにうちは蕩けた声で応えた。 京太郎「俺も…本当はずっと漫とこうして…セックスしたかったよ…!」 漫「京君…も…?」 京太郎「当たり前だろ。漫は俺の奥さんなんだからさ」 漫「ひぅ…ぅ♪」 そう言いながら、京君はゆっくりとうちの中を進んでいく。 最初の勢いがまるで嘘のような緩やかな動きでも、うちは勿論、気持ちええ。 チンポと触れ合う肉襞はぐっと押し込められる逞しさが嬉しいのか、さっきからビリビリとした快感を全身へと走らせとる。 そんな場所をチンポで擦られとるんやから、背筋が震えそうになるくらいの快楽が駆け抜けるのおかしゅうない。 漫「(でも…それ以上に…京君の優しい言葉が心にクる…ぅ♥)」 勿論、それはセックスをより燃え上がらせる為の方便なんたろう。 そんな事は理性を半ば投げ捨てとるうちにだって分かっととる事や。 しかし…そう分かっていても…やっぱり奥さんとはっきり口にされるのは嬉しい。 ましてや、それがうちの好きな人から言われとるんやから、格別やった。 京太郎「今、キュって中が締まったぞ。やっぱり漫はこういうのが好きなんだな」 そんなうちの感情をオマンコの反応から感じ取ったんやろう。 京君は意地悪くそう言いながらも、顔に喜色を浮かべた。 まるでそんなうちが興奮すると言わんばかりのそれに、振り返ったうちの顔も綻ぶ。 そうやって演技しあうセックスが好きなうちを京君が受け入れてくれとるんやから、それも当然やろう。 京太郎「でも…折角だから、今日はもうちょっと色んなものを足してみないか?」 漫「足す…ぅ…?」 京君がそうやって囁くのはうちの耳元や。 ぐっと上体を倒しながらのその言葉に、うちは淫らなものを感じてしまう。 一体、何を足すのかまではうちには分からへんけど、今の京君は完全にスイッチが入っとるんや。 普段のお調子者で憎めない京太郎君と同一人物とは思えないくらい意地悪な京君になるスイッチが。 それこそ隙あらば、うちを弄ぼうとする京君が言い出す事なんて…凄いエッチな事か、凄い意地悪な事か、もしくはその両方かくらいしかない。 京太郎「新婚夫婦ってだけじゃ物足りないだろ?だから…俺達がどうやって出会ったとかそういうのを深めて行こうって事」 そう言いながら、京君はうちの奥で浅く腰を前後させる。 本来ならもうとっくに奥へと突いとってもおかしくないのに…その先端はうちの奥に触れてくれへん。 てっきりケダモノのように犯されるんやと思うとったうちの子宮がそれに不満を訴え、ドロリと熱い汁を漏らした。 けれど、京君のチンポはそれでも進む事はなく、子宮口に届かないギリギリの位置でうちを犯す。 京太郎「漫が色々と妄想してる事を口に出してくれれば良いだけだ」 そうやってうちを焦らしながらの言葉は拒否を許さへんものやった。 だって、京君はほぼ間違いなく、それを口にせえへんかったら、思いっきりセックスしてくれへんのやから。 決してそう言っとる訳やないけれど、うちの奥で焦らすように腰を動かしとるんを見れば、一目瞭然や。 漫「(それに…京君…絶対に…うちが焦れとるん分かっとる…ぅ♥)」 そもそもうちは京君にさっきあんなオネダリをするくらい発情しとるんや。 その甲斐あってチンポを貰えたけれど、それだけで満足するようなうちやない。 それはたった二回とは言え、うちとこうして濃密な時間を過ごした京君にははっきりと分かっとるやろう。 その上、弱点である子宮口にまったくノータッチともなれば、分かっていて焦らしているとしか思えへん。 漫「京君の…意地悪…ぅ♥」 京太郎「漫が可愛いから苛めたくなるんだって」 その言葉は…まぁ…正直、嬉しいものやった。 例え、方便でも好きな人に可愛いと言われるのは特別やねんから。 何より…そうやって意地悪されるのが嫌いやないうちにとって、それは背筋が喜びと背徳感でゾクゾクするものやった。 京太郎「じゃあ…まず出会いから行こうぜ。漫は…俺とどうやって出会ったんだ?」 漫「そ、それは…うちと京君は…お、幼馴染で…ぇ♪」 勿論、そうやってうちの妄想を口にするのは恥ずかしい。 幾らタガが緩んで思考も蕩けていっているとは言え、羞恥心まで投げ捨てた訳やないねんから。 でも、今のうちにとって、それはもうまったく抑止力にはならへんものやった。 精々が答えるうちの声を震えさせる程度であり、欲情を強めるだけの道具の域を出えへん。 漫「毎朝…待ち合わせして一緒に登校するくらい仲が…ええのぉっ♥」 京太郎「そうだな。昔っから俺は漫姉と一緒だったもんな」 そんなうちの言葉に京君は乗って来てくれる。 うちの妄想を補足し、応えるようなそれに胸の奥がキュッと締め付けられた。 羞恥心とはまた違ったその苦しさは…自分の妄想が現実になる嬉しさと、京君への愛しさなんやろう。 それに気恥ずかしさがグイグイと押されていき…うちの中の躊躇いが薄くなる。 漫「でも…二人共告白する勇気がなくて…意識しとるのに…高校まで恋人になれへんで…♥」 京太郎「俺が意気地なしだったからだな。ごめん」 漫「き、京君は何も悪ぅないよぉ…っ♥」 うちの妄想に謝罪の言葉を告げる京君。 けれど、京君が何も悪くないのは誰がどう見たって明らかや。 何せ、それはうちが勝手に妄想した結婚への道筋であって、一つたりとも事実やないねんから。 けれど、京君はまるでそれが本当の過去であったかのように謝罪し、受け入れてくれる。 それに欲求不満で緩んだ頭がクラリと揺れて、現実と妄想の境目が少しずつ曖昧になっていくのを感じた。 漫「それで…それで…高校で京君に仲のええ子が出来て…うち…置いて行かれるみたいで…寂しくて…っ♪」 京太郎「俺が漫姉の事、置いていく訳ないだろ」 漫「うん…っ♪分かっとる…分かっとる…けど…ぉ♥でも…原村さんと神代さん可愛いかった…し…♪」 自分の妄想の中とは言え、当て馬にしていた二人。 それに心の中で謝罪を紡ぎながら、うちはその言葉を口にする。 でも、そうやって謝罪する言葉すら、うちの中ではもう曖昧なものやった。 本気で演技するのを超えて、役に没頭していくような自分から逃れるように、うちは再び口を開く。 漫「うち…あの二人ほど…可愛くない…からぁ…♥」 まるでお人形さんのような原村さんと放っておけない小動物のような神代さん。 その方向性は違えども、二人が紛れもない美少女なのは誰の目から見ても明らかやろう。 実家の都合かメディア露出が少ない神代さんはともかく、原村さんはアイドル雀士に近い扱いを受けとるんやから。 そんな二人に比べて…うちは野暮ったい上に童顔で…あんまり華があるとは言えへん。 それは決して妄想の中だけではなく…うちが二人に対して劣等感を覚えとるのは事実やった。 京太郎「俺にとっては漫姉が一番だって…」 漫「はぁ…あぁ…♥」 そんなうちの気持ちに気づいてくれた訳やないんやろう。 でも…それでも、京君の告げる言葉はとても優しく、暖かなものやった。 うちの胸の奥底に押し込められていた暗い感情を溶かすようなそれに思わずうちから声が漏れる。 陶酔混じりのその声にうちの全身もブルリと震え、子宮がキュンキュンと唸りだした。 京太郎「それから…漫姉はどうしたんだ?」 漫「だ、だから…う、うちから…うちから告白したん…っ♪」 うちでは到底、及ばんような美少女二人。 そんな二人にうちが勝つには本格的に京君と仲良くなる前に手を打つしかあらへんかった。 それこそ今までずっと一緒やったっていうアドバンテージを必死に活かしたそれは… ―― 京太郎「まさか漫姉も同じ風に思ってくれてるなんて考えてなかったから…凄い嬉しかったよ」 漫「うんっ♪うんっ♪うちも嬉しかった…嬉しかった…よぉ…♥」 京君に受け入れてもらう事が出来た。 それは勿論、あくまで二人が演じる『役』の間柄でしかない。 そんなものは今のうちにもはっきりと分かっとる。 しかし、例え『役』だとしても…演技だとしても、京君に受け入れてもらえるのはやっぱり嬉しい。 今のうちらがそういう事を持ち出せへん間柄やからこそ…妄想の中でも結ばれたというのは胸が震えるほどの感動を覚えるんや。 漫「それから…一杯デートして…エッチも…してぇ…♥」 京太郎「皆に祝福されながら結婚した…だよな?」 漫「そ…ぉ♥結婚…っ♪うち…京君と結婚して…ラブラブやの…ぉ♥」 そうして今に至る言葉を結んだ瞬間、うちの背筋がブルリと震える。 それは歓喜や快感混じりではあったものの…一番大きいのは欲求不満やった。 自身の妄想を吐き出し、京君に受け入れてもらった今、うちの身体はもうご褒美が欲しくて仕方ないんやろう。 実際、うちの中はさっきからキュンキュンって唸り、チンポに動いてくれるよう必死にオネダリしてるんや。 漫「だから…っ♪ラブラブセックス頂戴っ♥こんな…焦らされたら嫌やぁ…♥こんなん…夫婦のセックスちゃうぅ…♪♪」 京太郎「じゃあ…何のセックスなんだ?」 その欲求不満を伝えようと、うちの口もオネダリを始める。 でも、そうやってオネダリしても…うちの身体の内側で蠢く物足りなさは一向に減らへん。 その何とも言えない居心地の悪さに首を振りながら言葉を紡いだうちに、京君が意地悪く囁いた。 漫「意地悪…ぅ♥意地悪セックスぅっ♥焦らしておかしくする為の…調教セックスや…ぁ…♪」 京太郎「そういうのは嫌か?」 勿論、そういうのは決して嫌いやない。 根がマゾっぽい上に…うちはこれまで京君に意地悪されまくっとるんやから。 こうやって焦らされるのも、正直、身悶えしとるだけやなくって興奮しとる。 うちがさっきからオマンコ締め付けてしまうんもただ欲求不満なだけやなく、それに発情しとるからなんやろう。 漫「もう…もううちおかしくなっとるからぁっ♪京君好きすぎて…頭の中おかしくなっとるから…っ♥コレ以上おかしくなったらうち…ぃ♥」 しかし、だからと言って、焦らして欲しいかと言えば、答えは否や。 やっぱりこの満たされなさは不快感にも近いし、身体からも落ち着きがなくなっていく。 それに喜ぶうちがおるのは確かやけど、やっぱり今の状態は辛くて…頭の中がグラグラするんや。 京君への『好き』で満たされた頭を揺さぶり、さらに無茶苦茶にするようなその感覚は、心からおかしくなりそうな予感をうちに与える。 京太郎「…どうなるんだ?」 漫「分からへんっ♪分からへんけど…うちじゃなくなる…ぅ♥今のうちじゃなくて…京君の事が、ひゅぅんん゛っ♪♪」 瞬間、うちの身体に通り抜けたのは強い衝撃やった。 ズンっと頭まで通り抜けるそれにうちは一瞬、意識が揺らぎ、何が起こったのか分からへんようになる。 けれど、それはあくまで一瞬の事。 次の瞬間にはお腹の中から今までの比ではない快感が湧き上がり、うちの全身を震えさせる。 漫「いきなりは…はんしょくぅ…♥」 肉襞をズリズリと擦られるのとは違う硬い衝撃。 うちの身体を揺さぶり、舌足らずにするその源は勿論、子宮口やった。 今まで焦らされに焦らされ、チンポを求めて降りてきたそこを…京君が狙い撃ちにしたんやろう。 そう理解した頃には子宮口が蕩けそうなほど熱くなり、まるで歓喜に泣くように愛液を滴らせる。 京太郎「漫姉があんまりにも可愛いから…我慢出来なくなってさ…!」 漫「くふぅ…ぅうっ♪」 そんなうちの最奥を京君のチンポが執拗に突き始める。 まるでさっきまでの焦らし方が嘘のように、奥まで突き入れてくれるんや。 その度にうちの中に堪らない快感が通りぬけ、そして子宮の熱が膨れ上がっていく。 メラメラと子宮の壁を焦がすようなそれにうちの足が震えてしまう。 漫「(本当なら…もうイッててもおかしゅうないのにぃ…♪)」 と言うか、前回と同じなら挿入された途端にイッているはずなんや。 けれど、それが本来クるはずの波が中々、やってこない。 気持ちええのはええねんけれど、一定のラインを超える事はなかった。 まるで身体がイき方を忘れ、そこでリミットが掛かっているような感覚に身悶えする。 けれど、どれだけ身体をよじっても待ち望んだ感覚はやってこず、ただ、子宮の熱だけが只管に大きくなっていく。 漫「(それなのに…オナニーより遥かに気持ちええなんてぇ…っ♥)」 絶頂という一つの果てを禁じられたとは思えない激しい快感。 それは一人遊びでうちが作り出す絶頂よりも遥かに大きいものやった。 まるでうちがあそこを弄って湧き上がらせるそれが偽物やと教えこむような快感は嘘みたいにさえ思える。 けれど、実際、うちの筋肉を甘く痺れさせる快感の波は、どれだけ信じられへんでも止まる事はない。 漫「あ…ふぁぁ…っ♪イケへん…っ♥うち…イケへん…っよぉっ♪」 京太郎「あ…ごめん。何か拙かったか…?」 漫「や…ああぁっ♥止まったら嫌やぁっ♪動いて…うちを犯してぇっ♥」 そんなうちの言葉に京君は腰を止めて、尋ねてくれる。 その瞬間、うちの中で欲求不満が弾け、可愛げのないオネダリをしてしまう。 それに京君は反応して腰を再び動かし、子宮口を突いてくれた。 ズンズンと奥だけを抉るような動きに子宮はさらに熱くなるが、やっぱりアクメの予兆そのものは始まらない。 漫「分からへん…のっ♪気持ちええのに…イキそうなのに…ギリギリで…身体止まってて…ぇ♪こんなんおかしいぃ…♥」 その異常さを必死になって告げながら、うちの腰も動き出す。 自分から快感を求めて京君へと突き出すようなその動きに、刺激と快感が膨れ上がった。 けれど、それはやっぱり臨界点の内側で止まって、オルガズムの始まりには繋がらない。 そのどうしようもない欲求不満にうちが涙を漏らしそうになった瞬間、京君がふっとその腰を大きく引いた。 京太郎「…好きだ。漫姉」 漫「ふぇ…ぇ…っ♥♥」 その瞬間、うちの耳元で囁かれる言葉を信じる事は出来ひんかった。 だって、それはうちが京君に求めたものやなく、京君から自発的に言ってくれたものやねんから。 前の話からの脈絡もなく…そして、だからこそ、京君の想いを強く感じさせる言葉にうちの意識がふっと遠のく。 漫「んあ゛ああぁぁぁぁあ゛あぁぁっ♪♪♪」 多分、そうやってうちが意識を陶酔で揺らがせていたのは一秒にも満たない時間やったんやろう。 だけど、その意識が再びはっきりとした時、うちの身体に起こった変化は劇的やった。 その間に一気にうちの中を突き進んだ京君のチンポが子宮口を叩いた瞬間、お腹の中で熱が弾け、絶頂感が全身へと広がっていく。 今まで溜め込んだ快感を全て消費するようなその激しさは、さっきまでの比ではあらへん。 うちの身体を内側から食い破ろうとしてるみたいにさえ思える快感の波に、うちは満足とも驚愕とも言えん声をあげる。 京太郎「多分、俺が意地悪しすぎた所為で、緊張してイけなかったんだろうな。ごめん」 意識の外側から、そんな京君の謝罪の声が聞こえた気がする。 でも、それが幻聴なのか、或いはそうではないのかさえうちには判断出来ひん。 一ヶ月ぶりの本当のアクメはそれこそ五感を塗り替えるくらいに凶悪で素晴らしいものやったんやから。 泣きそうなほど昂った欲求不満が一気に満足感へと塗り替えられていく感覚にうちの意識が滅茶苦茶にかき回されていた。 京太郎「でも…その分、漫姉の事…気持ち良くするからな…っ!」 漫「ひん゛んんんっ♪♪」 そう聞こえたような気がした瞬間、京君の腰が動き出す。 ズッチュズッチュとうちの奥を撫でるような抽送は、イけへんのを伝えた頃とそれほど変わらへんものやった。 けれど、一度、絶頂を迎え、完全に火が入ったうちの身体にとって、それはまったく同じやない。 そうやって奥を優しく突かれる度に、敏感になった身体が跳ねるくらいに感じてしまう。 京太郎「一突きごとにイッてるんだな…っ」 京君の言う通りやった。 今のうちは奥を突かれるだけでアクメし、全身を痺れさせるほど昂っとる。 勿論、それは最初に弾けたそれよりも弱々しいけど、はっきりとしたオルガズムなんや。 意識が弾けるような絶頂の前に感じていた快感とは比べ物にならへんし、一回毎に身体もドンドン敏感になっていく。 そして、それがまた新しいオルガズムを呼び、うちの意識を際限なく高めていった。 京太郎「ようやく淫乱な漫姉らしくなってきたじゃないか…」 漫「ひゃ…ぅ…♪」 京君がそう言いながら、うちのお尻を撫でる頃には最初のオルガズムがうちから抜け始めていた。 さっきまでは遠くて朧気であったその声も今でははっきりと聞こえる。 それに嬉しく思いながらも、今のうちにはそれを言葉にする事が出来ひん。 今はまだ愛しい人にねっとりとお尻を撫でられる快感に声を漏らすのが精一杯なんや。 漫「(でも…それも少しずつ…慣れて…いくぅ…♥)」 そう確信を持って言えるのは、うちの身体が急速に満たされていっているからや。 それこそ乾いたスポンジのようにグイグイと快感を飲み込んでいく身体がずっとこのままやとは思えへん。 身体がその感覚に慣れ始めれば、また京君の事を悦ばせる為のエッチな言葉が沢山言える事やろう。 それが何時になるかまでは快感で痺れる頭では分からへんものの、一回目も二回目もあれだけ色々とエロいセリフ口走っとったんや。 一ヶ月以上、焦らされとったとは言え、三回目にもなるうちが出来ひん訳がない。 京太郎「相変わらず、ぷりっとした桃尻だな…むしゃぶりつきたい…!」 漫「んひぃっ♪」 そんな風に変態チックな事を言いながら、京君の腰は止まらへん。 いや、それどころか、少しずつやけれども、その腰の動きは激しくなっていっとる。 ピストンする距離そのものは変わっとらんけど、その速度は確かに上がっとるんや。 うちの肉襞が実際に引っかかれ、そして押し込められとるペースから考えてもそれは決して勘違いやない。 漫「(京君も…興奮しとる…ぅ♥)」 平静を装いながらも、腰の動きを強める京君。 それはきっと京君の中で強い興奮が沸き起こっとるからやろう。 どれだけ普通であろうとしても抑えきれへんそれは、うちがそれだけ京君にとって魅力的である事を感じさせた。 勿論、それが一体、どれだけのものなのかは本人ではないうちには分からへん。 でも、こうして求められる感覚はとても魅力的で…そしてだからこそ、うちは京君に応えたくなってしまう。 漫「う…うちの…おし…り…ぃ♥しゅる…ぅ…♪」 京太郎「興味がないとは言わないけど、ちゃんと慣らさないと辛いらしいし、また今度にしよう」 必死になって紡いだ言葉は、やっぱりまだ震えが強いものやった。 言葉も幾つか抜けて意味的にも不明瞭になったそれを、しかし、京君はちゃんと理解してくれたんやろう。 優しげな声音で、うちのお尻を撫でながら、そう囁いてくれた。 その甘い声をご褒美と受け取ったうちの背筋が震えた瞬間、奥にズンっとチンポが突き刺さる。 京太郎「それよりも…久しぶりなんだし、まずは漫姉の此処をたっぷり堪能したいかな」 漫「うひゅぅ…♪」 その言葉通り、グリグリとうちの奥を擦る京君に吐息が漏れる。 ボルチオの形を先端で確かめるようなその動きにゾクゾク感が止まらへん。 まるで弱点だけを責め抜こうとされているように感じるんやから、それも当然やろう。 実際、うちの中でアクメが止まらず、腰がもう限界だとばかりにプルプルしとった。 漫「うひのそこ…どぉ…っ♪」 京太郎「プリプリして柔らかい上に情熱的に吸い付いてきてる。淫乱な漫姉に相応しいエロ子宮口だな」 うちそのものではなく、子宮口をエロいと言う京君の言葉にうちの中でアクメの色が変わる。 被虐感混じりの甘くて背徳的なそれに扉についたうちの手がビクンと反応した。 肩まで響くそれに少しだけバランスが崩れそうになるが、うちの身体を京君の手が支えてくれる。 それに安堵と歓喜を覚え、オマンコがキュッと締まった瞬間、京君の腰はグイとグラインドした。 京太郎「だからこそ…一杯、苛めたくなるんだよな…っ!」 漫「いひゅぅぅんっ♪♪」 瞬間、生まれる快感はさっきのものより一段、強いものやった。 その腰を押し付けながら円を描く京君のそれは、奥だけを擦るんやないんやから。 うちの肉穴全部をそのチンポで押し広げようとするような動きに耐えられるはずがあらへん。 ビリビリと走る快感が子宮へと届き、その奥で休まずにオルガズムを爆発させとった。 京太郎「漫姉も好きだよな…!ここ苛められるの…大好きだよな…!」 漫「うふぅっ♪しゅきぃっ♥らいすきぃっ♪ボルチオ責め…気持ちええよぉっ♪♪」 確かめるような京君の言葉に頷きながらの返事。 それはさっきよりも滑らかで、大きいものやった 勿論、舌足らず気味なのは変わらへんけど、それはもうアクメしまくっとるんやからしゃあない。 そもそも四肢かてオルガズムが絡みついてブルブルしとる今の状態で、ちゃんと言葉を放てる方が奇跡やねんから。 幾ら本能に突き動かされたものでしかないとしても、京君が悦んでくれるんやったらそれで構わへん。 漫「しょこはもう京君がご主人様やからぁっ♥京君以外触らへんところやからぁっ♪一杯、ボルチオレイプしてぇっ♥♥」 京太郎「ぐぅ…ぅ!」 そう思った所為やろうか。 うちの淫語は止まらず、甘い声で京君を求めてしまう。 それに合わせてキュンと締め付けた肉穴に京君が微かな呻き声をあげた。 ビクンとボルチオ責めとるチンポも跳ねとった事やし、きっとうちの言葉に興奮したんやろう。 そんな京君への愛しさと、自分でも京君を興奮させられたという充実感が混ざり合い、胸の奥が熱くなった。 ―― ピンポーン 漫「ふぁ…ぁっ♪」 けれど、それが一瞬で冷え込んだのは、うちの耳に聞こえてきたチャイムの音やった。 ある意味では聞き慣れた、でも、知らないその音にうちの身体がビクンと跳ねて、硬直する。 何せ、それはこの扉一枚隔てた向こうに人がいるって事やねんから…そうやって緊張するのも当然やろう。 漫「(でも…何で…ぇ♥)」 確かにこうして玄関口でセックスしとるんやから、その声が漏れるかもしれへんってのは思っとった。 途中からそんな事殆ど忘れてセックスに興じとったけれど、でも、それはわざわざこうしてチャイムを鳴らすような事やない。 ここは元々、そういう施設やねんし、その事で文句を言われたりする筋合いはないはずや。 それなのに、こうしてチャイムを鳴らしとるのは一体、誰なのか。 その疑問を蕩けた脳裏へと浮かべた瞬間、京君の腰が動き出す。 漫「きゅぅうぅっ♥♥」 今までうちと同じように停止していた京君のピストン。 グチョグチョになった肉穴を掘り進むようなその力強い動きに思わず声が漏れる。 反射的にぐっと歯を噛み締めて、それを押しとどめようとしたがその成果はあんまり芳しくはない。 どうしても身体の中を駆け巡る快感の方が大きくて、歯の根が緩んでしまうんや。 漫「い、今はらめ…っ♪今、動いたら…絶対…聞こえりゅぅ…♥」 京太郎「聞かせてやれば良いさ…漫姉のエロ声を思いっきり…!」 仕方なく、うちは低く抑えた声で京君にそう伝える。 けれど、京君はそれを素気無く却下しながら、腰を振るい続けた。 奥周辺を重点的に刺激するのではなく、オマンコの中腹から子宮口を狙うその動きにどうしてもオマンコが悦んでしまう。 漫「やぁ…ぁ♪そんなの…幾ら何でも…恥ずかしぃ…ぃ♥」 自然、愛液が増えていく肉穴からズッチュズッチュという愛液が絡んだエロい音が沸き起こる。 それを聞かれるだけでも恥ずかしさで顔が真っ赤になるのに、エロ声を聞かれるなんて嫌や。 京君のメスになって犯されまくっとる声を聞かれたら…帰りにどんな顔してここから出ればええのか分からへん。 京太郎「じゃあ、漫姉が我慢したら良いだろ?」 漫「しょ…そんなぁ…ぁ♪」 それが出来たら苦労なんてせえへん。 実際、こうしている間にもうちの口から嬌声が飛び出しそうなくらいやねんから。 そんな状態のうちが声を我慢するなんて事、出来るはずがない。 そんなのは京君だってはっきりと分かっとるはずや。 漫「ふぅ…っ♪ふ…くぅ…っ♥」 せやけど、京君は腰の動きを止めてくれへん。 うちの中をグリグリと抉るように犯し続ける。 それに反応して飛び出そうとする嬌声を歯を食いしばって止めようとするけれど、やっぱり上手くいかへん。 どうしても歯の間から声が漏れて、吐息も荒くなっていく。 漫「ひゅくっ♪♪」 そんな風に何とか我慢しようとするうちの姿が気に入らへんかったんやろうか。 京君の両手はそっとうちの背筋を這い上がり、後ろからうちの胸を揉んだ。 ワイヤーの殆ど入ってない形だけのブラごと揉みしだくその動きに微かに声が漏れてしまう。 まるでブラの割れ目に沿うようにして動く京君の指はまだ乳首には触れとらへん。 しかし、それでもアクメによって敏感になった乳房は遠慮なく揉む京君の指先から強い快感を受け取った。 漫「(あかん…こんな風に…胸の奥熱くなったらぁ…♪)」 胸のコリを解そうとしてくれているようなその動きに、湧き上がった快感が胸を暖かくしていく。 まるで血流が良くなっていくようなじっくりとした熱さに、うちの身体から力が抜けそうになった。 多分、ケダモノみたいな体位でセックスしてくれとるだけやなくって、胸まで揉まれとる所為で、今のうちは凄い興奮しとるんやろう。 それが身体を蕩けさせていくのを何とか堪えるけれど、このまま耐え続けられるとは思わへんかった。 漫「(だって…うちまだ…胸でイッとらへん…っ♥)」 京君の能力を受ける前まではそうではなかったものの、今のうちのおっぱいはそれだけでイケるくらい敏感な場所や。 そんなところをアクメし続けとる今、マッサージされたら、そう遠くない頃にイってしまうやろう。 その時まで今のように声を抑えられるかと言えば、正直、自信がない。 今の状態でも危ういバランスの上にあるというのに、さらに気持ち良くなったら、決壊するんは目に見えているやろう。 京太郎「思ったより耐えるじゃないか…そんなにエロ声聞かれるのが嫌なのか?」 漫「くん…ふくぅ…♪」 そうやって耳元で嗜虐的に尋ねる京君に応える余力さえ、うちの中にはなかった。 例え、どれだけ低く抑えようとしていても、今のうちは口を開いた瞬間に嬌声を放ってしまうんやから。 今も続く京君のピストンで、何度もボルチオアクメしとる上に、敏感になったおっぱいまで揉まれとるんや。 うちの中から余力というものは根こそぎ奪われ、口をきけへんのも仕方ない事やろう。 京太郎「でも、さっきまであんなに喘ぎまくってたのに…今更じゃないか」 そんなうちの我慢を溶かそうとするように京君が耳元で甘く囁く。 今のうちにとっては悪魔の囁き以外の何物でもないそれに背筋がブルリと震えた。 そうやって囁かれる背徳感と興奮を表すそれに京君のチンポがうちの中でビクンと跳ねる。 まるでそんなうちに興奮すると言うような肉棒に声をあげそうになった瞬間、京君のチンポがうちのボルチオを突き刺す。 京太郎「そもそもここはセックスする為の場所なんだから…我慢しなくても良いんだって」 瞬間、湧き上がるオルガズムと言葉にうちの心が蕩ける。 確かにここは京君が言う通り…セックスする為の場所なんや。 今のうちらには聞こえてへんけど、両隣も使用中やったからセックスしとるはず。 そんな中、必死に喘ぎ声を我慢したところで…何の意味もあらへん。 ここが使用中ってだけで…皆にはうちらがセックスしとるって事がモロバレやねんから。 漫「あ…あぁぁ…っ♪♪」 そう思った瞬間、うちの歯の根が完全に緩んでしもうた。 今までグッと閉じていた口を半開きにするその奥から震える声が漏れる。 それは微かで扉の外にも聞こえてへんような…小さな音。 けれど、うちの我慢が決壊してしまった事を自覚させるのには十分過ぎて…一気に身体が興奮へと傾いていく。 漫「ひぅぅぅぅぅぅうんっ♪♪♪」 そして、京君はそれを狙っていたんやろう。 うちの口から声が漏れた瞬間、その指先が乳首へと触れた。 親指と人差指で挟み込むその愛撫にうちのおっぱいはブルリと震え、快感が胸の奥へと突き刺さる。 まるでその奥にある心を蕩けさせようとするような激しい快感に、うちの口からはもう完全に誤魔化しの効かない嬌声が漏れた。 京太郎「もう我慢しなくて良いのか?まだ外に誰か居るかもしれないぞ?」 漫「意地…わりゅぅ…♪京君はぁ…意地悪やぁぁ♥」 そんなうちを詰るように言う京君の言葉にゾクゾクしながらもそう返す。 うちだって本当はまだまだ我慢したいけど、そんな事が出来ひんくらいにうちを追い詰めたのは京君やねんから。 うちのオマンコ犯しまくって、乳首まで摘んだ上に…あんな風に囁いたら…我慢出来るはずあらへん。 そんなのは京君にも分かってるはずやのに、そうやって詰るんやから…意地悪以外の何物でもないやろう。 京太郎「じゃあ、意地悪な俺が忠告してやるけど…まだ扉の前に誰かいるぞ」 漫「ひぅ…ぅ♪」 でも…そんな意地悪な京君の事がやっぱりうちは大好きなんやろう。 そう思うのは京君がねっとりとうちの耳元で囁く声にドキドキが高まったからや。 スリルとはまた違ったそのトキメキは…うちのオマンコをキュッと締め付け、中のチンポを締め付けさせる。 そんな中を強引に引っかき、そして押しつぶすような逞しいチンポの感覚に、奥も突かれてへんのにイッてしまう。 京太郎「さっきの声…完全に聞かれただろうな…!漫姉が気持ち良くって堪らないって声…全部…!」 漫「そ、そんなん…ぅ♪そんなん…言わんといてぇぇ♪♪」 そんな中、耳元で力強くそう言われたら…うちはドンドン変態になってしまう。 本当は見られるのなんて嫌なのに、聞かれるだけでも恥ずかしいのに、もっと知って欲しくなるんや。 うちがこんなに意地悪な京君の事が好きで好きで堪らへん事を。 京君のチンポでイきまくって、逆らえへん事を。 京君の言葉に嫌と返しながらも…その実、悦んでいる淫らなうちの事を。 不特定多数の誰かに知って貰う事に…堪らない倒錯感と興奮を覚える変態になってしまう。 京太郎「その割りにはさっきから腰が動いてるじゃないか…っ」 漫「らって……だってぇ…っ♥」 京君の言葉通り、うちの腰は自分から動き始めとった。 さっき絶頂を求めて京君へと腰を突き出していたのと同じ動きは、淫乱もええところやろう。 だって、うちはもう…さっきからイきっぱなしでアクメの繋ぎ目なんて殆どないんやから。 ただひたすら、気持ち良くなっていくだけの境地に達しても尚、うちの身体は快感を求めている。 それは勿論、うちの意思に因るものではなく、本能的なものではあるものの、淫乱であるのを否定出来る違いやない。 京太郎「だって…何なんだ?俺のが気持ち良いのか?それとも…それだけセックスが好きなのか?」 漫「う、うちが好きなのは…きょぉくんっ♥京君やからぁ…っ♥♥」 京太郎「到底、それだけとは思えないけどな…!」 漫「あきゅゅぅぅっ♪♪」 瞬間、京君は摘んだうちの乳首をギュッと押し込み、指の間で潰す。 ピンと張った乳首全体を壊そうとするようなそれに、うちの胸からグワリと熱が弾けた。 子宮から伝わってくるアクメとはまた異なったそれは、うちの全身を震わせ、神経を疼かせる。 気持ち良さよりも物足りなさを与えようとするそれにうちの身体はさらに敏感になり、ボルチオアクメが激しくなった。 京太郎「こんなにオマンコグチョグチョにさせながらも必死に咥え込んでさ…っ!本当は…チンポ突っ込んでくれるなら誰でも良いんじゃないか?」 その言葉は、きっとうちを追い詰めるだけのものであり、決して本気じゃないんやろう。 だけど、そうと分かっていても、その冷たさにうちはゾッとした。 快感と興奮で熱く滾った身体に差し込むそれは不快を通り越して…恐ろしい。 もし、ほんのすこしでも京君に、そんな風に思われていたらどうしようと思うと…足元が崩れそうなショックを受けてしまう。 漫「うちそんなんちゃうっ♪うちが淫乱ににゃるのは…京君の事が好きやから…ぁ♥きょお君の前だけうちは淫乱になるんっ…♥」 そのショックから逃れるようにうちは必死に京君へと想いを伝えようとする。 けれど、それはやっぱり舌足らずで、時折、快楽で震えるものやった。 それは恐ろしさを覚える心とは裏腹に身体が悦んどるからなんやろう。 そうやって京君に追い詰められる事に被虐感を湧き上がらせる背筋はうちの脳を蕩けさせ…心と違った反応を返させた。 京太郎「じゃあ…漫姉が誰のものなのか…どんな風に愛されているのかを…扉の前にいる誰かに言えるな?」 漫「そ…しょんな…の…ぉ♪♪」 冷たい京君の言葉にうちの頭がクラリと揺れた。 勿論、今までもそれに似た事はやってきたとは言え、それはあくまでも相手が勝手に聞いていただけに過ぎひん。 けれど、京君が今、うちに言っているそれはこっちから伝えると言う積極性を求めるものや。 聞かれていただけでも恥ずかしいのに…わざわざ伝えるなんて…それこそ頭がおかしくなってどうにかなってしまう。 京太郎「出来ないのか?それじゃあ…やっぱり漫姉は…俺のものじゃないんだな」 漫「ち、違う…っ♪うちは京君のぉっ♥♥京君だけの奥さんやから…ぁっ♪♪」 勿論、うちは京君のものや。 そんな事は京君自身だって分かっとるやろう。 せやけど、そうやって冷たく突き放すように言われるとやっぱり我慢出来ひん。 それがうちを引きずり下ろす為の言葉やと分かっていても、どうしても心が怯えてしまう。 そして、それがうちになりふり構わない必死さを与え、ゆっくりと口を開かせた。 漫「う、うちは今…京君に…ぃ♪夫に…後背位で犯されてますぅ…♥」 京太郎「おいおい…後背位じゃ分からないかもしれないだろ」 漫「くぅぅぅんっ♪」 そう言いながら、京君の指先は再び、うちの乳首をキュッと押しつぶす。 再びうちの中を焼く被虐的なその刺激に、視界が揺れた。 それはきっと胸から湧き上がるオルガズムがさっきよりも強く、そして真っ向からボルチオアクメとぶつかったからやろう。 お互いにお互いを蕩けさせ、混ざり合っていくそれは、うちの意識を強く揺らがせ、視界すら朧気にしていく。 漫「と、扉に手を突いて…お尻を京君に突き出した姿勢で…セックスしとるんですぅ♪♪」 けれど、それで怯んでいたら、京君に嫌われてしまうかもしれへん。 そんな強迫観念に突き動かされながら、うちはそうやって淫らな報告を続ける。 瞬間、湧き上がる背徳感と倒錯感に、うちの背筋は鳥肌を浮かべた。 ゾクゾクという言葉ではもう足りないその寒気は、うちの脳をさらに蕩けさせる。 ドロドロだった頭の中に微かに残った理性を甘い汁に変えるその感覚に…うちはもう自分が後戻り出来ひん事を悟った。 京太郎「漫姉の腰はどうなってるんだ?」 漫「う、動いてますぅっ♥京君のチンポ求めて、カクカクしとるのぉっ♥ケダモノみたいに…お尻振って善がっとる…ぅぅ♪♪」」 自然、うちの口から漏れる言葉は、もう遠慮の無いものやった。 いや、それどころか、さっき感じた興奮をより強く感じたいとばかりにエスカレートしていく。 より直接的でエロい表現を惜しみなく使うそれに京君も興奮してくれとるんやろう。 うちの胸を揉むその指先にはぐっと力が入り、耳に振りかかる吐息の感覚がさらに短くなるのが分かった。 漫「しょれで…ぇ♪それで…うち…後ろからおっぱい揉まれとふん…ぅ♥京君の手で包み込まれりゅみたいに…ぃ♥」 漫「乳首もキュっていじりゃれて…っ♪京君の指でクリクリしゃれるだけで…うちもぉ…イくぅ…♪♪」 その声に合わせて湧き上がるオルガズムにうちの中がキュンとまた締まる。 そんな中の肉襞をチンポでゴリゴリと擦られるだけで、うちはあっさりとイってしまう。 最早、一突き毎ではなく、一突きで何度もイってしまうほどに昂ぶったうちの身体。 もうコレ以上は殆ど望めないと思う気持ち良さの中、うちは再び唇を開く。 漫「うちは…うちは京君専用淫乱女やかりゃぁっ♥京君の前れだけ…淫乱になってケダモノに…なりゅぅ…♪♪」 そう伝えるのは…正直、幸福感さえ伴っとった。 それはきっともう道徳も倫理観も蕩けきったうちにとって、最高に幸せな事やからやろう。 理性も何もかも投げ捨てたうちを縛り付けるのは愛しい夫ただ一人だけやねんから。 それを不特定多数の誰かに教えると言う事は、京君により縛り付けられるような気がして、うっとりとしてしまう。 漫「チンポ逆らえへんのぉっ♪♪京君のチンポ気持ちよしゅぎぃっ♥大っきくて奥までクるぅ…っ♪♪硬くてうちの弱いところゴリゴリって責めて…熱々で中焼けそぉ♥♥」 それをもっと感じたいとばかりにうちは京君の逞しさを口にする。 それらにうちの偏見が入っておらへんとは言えへんけど、それでも嘘は何一つとして混じってへん。 挿入時よりも興奮しとるんか、京君のチンポは大きさも硬さも熱さも…全部が一回り激しくなっとる。 そんなものでトロトロになった淫乱マンコ犯されたら…誰だってイキ狂ってしまうやろう。 漫「乳首とオマンコで支配されへぅ…♪♪うち…奥しゃんやのに…京君に支配されて…マゾんなるぅ…♥♥」 そんなうちの心の中にあったのは、京君に何もかもを支配され尽くすような堪らん被虐感やった。 うちの神経から細胞までを京君に掌握されていくようなセックスに…幸福感すら感じてしまう。 まるでそうやって何もかもを支配されるのがオンナの幸せなのだと言うようなそれにイきっぱなしの身体がさらなるオルガズムを覚えた。 おっぱいでもオマンコでもなく、心で感じるそれにうちの意識はふっと緩み、ふわりとした感覚が全身を包む。 京太郎「じゃあ…もっとマゾにしてやるよ…!」 漫「んひぃぃぃっ♪♪♪」 瞬間、うちの意識を強引に身体へと留めるような激しい快感が股間から湧き上がる。 キュッと肌を締め付けるようなそれが何なのかうちにはまったく分からへん。 うちに分かるのは、その所為でクリトリスが布のようなものに押し付けられ、背筋がクっと浮き上がったという事だけ。 そして、その中で青白い火花が散るような快感が幾つも弾け、またイッてしまったって事や。 京太郎「やべ…これ…締まる…!」 そんなうちの耳に聞こえる京君の独り言。 低く抑えたそれは本来であれば、口に出すつもりはなかったものやろう。 基本的にセックスの時の京君は絶対的な支配者として、セックスのアドバンテージを握っとるんやから。 そんな京君の漏らす弱々しい言葉は間違いなく彼の意図しないものや。 そして、それがうちに京君がもう限界近い事を感じさせ、幸福感を強めてしまう。 京太郎「くぅ…ほら…早く何が起こってるのか…説明しなきゃダメだろ…!」 漫「は、はひぃ…っ♪♪」 それが気恥ずかしかったんやろうか。 さっきまで殆ど感じさせなかった動揺を混じらせながら、京君はそう強く言った。 それに頷きながらも、うちはまだ何が起こっとるのかちゃんとまだ把握しきれてへん。 快楽でネジが緩みまくった頭じゃ、気持ちええって事くらいしか分からへんのやから。 何が起こっとるのか目で確認しようにも視界は気持ち良すぎて滲んできた涙でぼやけてろくに見えへん。 漫「く…ふぅぅ…♥♥」 それでも京君の言葉に従おうと首を倒したうちの視界に何か黒いものが映った。 いつの間にか胸から移動した京君の手に引っ張られるようにしてピンと張ったそれがうちの陰唇辺りを押し込めている。 まるで強調するように両サイドからぷっくりとしたそこを押し込むそれは…きっと…うちのショーツなんやろう。 そう思った瞬間、朧気ながらなんとなく全容を把握したうちの胸が、被虐感に戦慄いた。 漫「う、うちは今…し、下着を…下着を引っ張られてます…ぅ♪♪」 京太郎「どんな下着なんだ? 漫「え…エロ下着れすぅっ♥京君とエッチしゅる為の…ぉ♪♪チンポ入れりゅ為の穴空き…セックス専用変態エロショーツぅ…♥」 そんなエロい下着をを身に着けている自分を自覚するその言葉にうちの中がビクビクと震える。 まるで自分のその言葉だけでもイッてしまったようなその反応に、チンポもまた反応した。 多分、そうやって震えるうちの中が気持ち良くて堪らへんのやろう。 それを感じさせるチンポの…正直な反応に、うちは陶酔混じりの蕩けた笑みを浮かべてしまう。 漫「そ、それを引っ張られると…♪♪うちのオマンコがチンポに押し付けらへて…っ♪♪く、クリトリスもザラザラってレースに擦れりゅ…ぅ♪♪」 そんなうちの身体に新しく注ぎ込まれとるのはその二種類の快感や。 気持ち良すぎて勃起した皮むけクリトリスと普通のセックスでは味わえへん膣外の締め付け。 その二つがうちの身体の中で強い電流として弾け、オルガズムに慣れて蕩けた身体を緊張させる。 力が抜けかけていた四肢をビクンと跳ねさせるそれを、マゾっぽいうちの身体は悦んで受け入れ、全身に陶酔を行き渡らせた。 漫「乳首らけでも…オマンコだけでも頭おかしくにゃってるのにぃぃっ♪♪クリイキまでしゃせるなんて反則ぅっ♥♥」 うちの性感帯4つを同時に責めるその技巧。 それは多分、まだ拙く上手とは言えへんものなんやろう。 けれど、うちにとってそんなものまったく関係なかった。 イきっぱなしで頭がおかしくなった今のうちは京君に触れられるだけでも嬌声をあげるくらいに敏感になっとるんやから。 何より、例え、上手でなかったとしても、それが愛しい人とのセックスならば身体が蕩けてしまうのが…オンナっていう生き物や。 京太郎「悪いな…!でも、俺…もうイキそうだから…さ…!」 漫「あ゛あぁぁっっ♥♥あ…ひゅ゛…ぅぅうぅっ♪♪♪」 その上、そんな風に素直に限界を伝えられたら…どうしたらええのかさえ分からへんようになる。 大好きな人が自分の身体で気持ち良くなって射精しようとしてくれているって事に…もう幸福感が止まらへんのや。 さっき張った身体が嘘のようにして弛緩し、今にも崩れそうになってしまうくらいそれは強い。 きっとこうして後背位…ううん、ケダモノセックスで…扉に手をついてへんかったらとっくの昔に崩れ落ちとったやろう。 京太郎「漫姉は…何処が良い…?何処で…射精して欲しいんだ…?」 漫「しょれは…ぁ♥♥」 そんなうちに尋ねる京君に…即答は出来ひんかった。 勿論、元々の目的がこの下着に京君の臭いを着ける事やった以上、外に出して貰うんが一番やろう。 とは言え、今日はうちの安全日で…しかも、避妊対策にちゃんとピルも飲んどる。 そこまで準備までしとったうちが膣内射精を欠片も期待しとらんかったなんて、到底言えへん。 京太郎「このまま漫姉の子宮にザーメンぶちまけた方が良いか…!?それとも…漫姉は全身にぶっかけられる方が良いのか…!?」 漫「ぃひう゛ぅぅぅうううぅぅっ♪♪♪」 そう詰問するような京君の口調には余裕があらへんかった。 きっと京君もギリギリのところで堪えてくれとるんやろう。 それがうちの意思に沿う為なんか、或いはうちを辱める為なんかは分からへん。 けれど、そんな京君の姿を見ても、うちはどちらかを決める事が出来ず、ただアクメに震える声をあげた。 漫「きょぉ君の好きなところれ…ぇっ♪♪京君のしゅきなところに…ぶっかけて…ぇ♥♥」 結局、優柔不断な言葉を返す自分にズキリとした胸の痛みを感じる。 けれど、それでもやっぱりうちがどちらかを選べるとは到底、思えへん。 勿論、これで終わりやねんから、先にどちらをしてもらうかという違いしかないのは分かっとる。 けれど、どちらもうちが期待して、そしてそれに足るほど魅力的だからこそ、うちはその違いをとても重視してしまうんや。 京太郎「良いのか…?俺…マーキングするぞ…!漫姉に…思いっきり俺の臭いを染み込ませるぞ…っ」 漫「えぇ…よぉっ♥マーキングしてぇっ♪♪うちに京君の臭い染み込まへて…京君のモノにしへぇっ♥♥」 そんなうちに確認する京君の言葉が一体、どちらを指しているのかは分からへん。 どちらもマーキングと言えばマーキングやし、京君の臭いをうちに染み込ませる行為なんやから。 でも、例え、どちらであってもうちは間違いなく、それを悦ぶ事が出来る。 それを京君へと告げた瞬間、彼の腰の動きはさらに早くなり、パンパンと肉が弾ける音が鳴り響く。 漫「んあぁっ♪♪ひ…あぁっ♪♪あ゛ひぃ♥♥」 それに合わせて嬌声を放つうちの中でチンポがビクンと震えて、また一つ大きくなった。 根本から血流が一気に流れこむようなその変化にうちの子宮が今までにない疼きを覚える。 まるでお腹の奥がギュッと収縮するようなその疼きに、京君は応えてくれた。 力強い腰使いで大きくなったチンポを振るい、うちの中をゴリゴリと犯してくれる。 その張ったカリ首が肉襞を引っかき、そして肉襞を壁際へと押し込められる度に湧き上がる無数のアクメ。 それにうちは身悶えしながらも、京君に向かって腰を動かし、快感を貪り続ける。 京太郎「漫姉…っ!漫…姉…っ!」 漫「きょぉ…くぅん…っ♥♥」 そうやってうちを気持良くしてくれている愛しい人からの縋るような言葉。 それに胸の奥が熱くなったうちは反射的に彼の名前を呼んだ。 そして、それが京君にとって最後のトドメになったんやろう。 瞬間、京君は乱暴に打ち据えた腰を今まで以上の速度で引き、うちの中を引っ掻く。 最早、引きずり倒すと言っても過言ではないその激しさにうちの背筋がピンと張った瞬間、京君のチンポがニュポンと引き抜かれた。 京太郎「ぐ…ぅぅ…っ!」 その瞬間、何が起こったのか、京君に背を向けたままのうちには最初、分からへんかった。 ただ、声が聞こえたかと思った瞬間、うちの肌に何か熱いものが降り掛かってくるんやから。 でも、一秒も経った頃には、それがプリプリするくらいに粘っこい粘液やって事が伝わってくる。 髪から首筋から…まるでうちの背中全体を穢すようなそれにうちがふっと息を吸い込んだ瞬間、むせ返るようなオス臭さがうちの鼻孔を突いた。 漫「う…あぁ…っ♪♪」 いっそ息苦しいとさえ思うほど濃厚でムワムワした臭い。 チンポから感じたそれを何倍にも凝縮したようなそれにうちの頭がクラリと揺れる。 けれど、そうやって頭を揺らしても、その臭いからは逃げられへん。 今も尚、うちの背中に振りかかる京君の精液から逃げられるはずがないんや。 漫「(うち…臭いで犯されとる…ぅ♥)」 ビュルビュルと音が聞こえそうな勢いで吐き出され続ける京君のザーメン。 その濃厚過ぎる臭いはうちの鼻から脳へと伝わり、そこをぐしゃぐしゃにかき回すものやった。 ただでさえ、ドロドロになった頭の中をおかしくするようなそれは犯されてる以外の表現が思いつかへん。 その上、その臭いの源がうちの全身にべったりと張り付き、その熱を伝えてくるんやから…おかしくなったうちがイくのも変な話やないやろう。 漫「(これも…えぇ…♪♪気持ち…ええよぉ…♥♥)」 漫「(これも…えぇ…♪♪気持ち…ええよぉ…♥♥)」 勿論、その気持ち良さは膣内射精の比やない。 メスとしての幸せを教えこまれ、子宮だけではなく心まで屈服させられるような膣内射精はやっぱり別格やねんから。 けれど、それには及ばないでも…こうやってマーキングされる感覚は、幸せで心地ええ。 自分が外側から京君のモノになっていく感覚にうちの全身は満たされていく。 漫「んふぅ…♪」 それが収まったのは頃にはうちの背面はもうベトベトで一杯やった。 髪どころか扉まで届いた激しい射精はうちの身体を穢すのには十分過ぎるくらいやねんから。 もう精液が張り付いていないところの方が少ないと思えるほどの量にうちは軽く驚いたくらいや。 漫「(こんなものが毎回、うちの奥に叩きつけられてるんか…♥♥)」 幸福感で満たされて中々、帰ってこれなくなる膣内射精。 チンポがこんなに精液を吐き出すんやから、そりゃあんな風になるのも当然やろう。 そう思いながら髪に張り付いた精液をふっと指で掬い取れば、それはまだほのかに暖かい。 射精したての染みこむような熱には及ばへんものの、確かに熱を残すそれをうちはゆっくりと口元へと運んだ。 漫「(ん…苦い…のに…甘い♪)」 最初に感じたのは苦味やった。 決して大きいものではないけれど、それでも進んで食べたいとは思えない程度のそれを舌の上で転がす。 でも、そうしているうちに精液からは苦味が抜けていき、それが堪らない甘露に思えてくるから不思議や。 いや…不思議でも何でもないか。 うちは京君の奥さんやねんから…京君のザーメンを美味しく感じるのが普通なんやから。 漫「(そう思うと…とっても幸せや…♥)」 本来なら苦くて仕方がない精液さえも、悦ぶ事が出来る。 そんな自分に誇らしさを感じ、京君への愛情を再認識したうちの中から幸福感が強まった。 膣内射精のそれに比べても勝るとも劣らへんその強さに緩みがちなうちの頬はさらに緩み、幸せそうな吐息を漏らしてしまう。 京太郎「漫姉…っ!」 漫「ひゃぅ♪」 そうやって精液を味わううちの姿に興奮したんやろう。 京君はうちの名前を呼びながら、ぐいっとうちの身体を抱き寄せた。 扉から強引に自分の方へと寄せるそれに京君のチンポがうちのお尻へと触れる。 それが未だ逞しさを失っていないどころか、ギンギンに勃起したままである事を感じた瞬間、それが再びうちのオマンコへと突き込まれた。 京太郎「今度は中で射精すからな…っ!」 漫「ひ…ぃっうぅ…♪♪」 その言葉と同時に始まるピストンは最初から遠慮なんてなかった。 自分が射精する為だけの激しい腰使いにうちの口から悲鳴めいた嬌声が漏れる。 けれど、京君はうちを犯しているような抽送を緩めず、はぁはぁと荒い息を吐いた。 まるでまったく興奮冷めやらぬと言うようなそれは…きっと膣外射精をしたからなんやろう。 漫「(ちゃんと満足出来ひんかったんやね…♥)」 うちの我儘を叶えた所為で、中途半端にしか欲求を発散出来ひんかった京君。 それを今、改めてうちへとぶつけようとする彼に悪感情を感じるはずなんてあらへん。 寧ろ、そうやってうちを必死に求めてくれる姿に胸の奥が刺激され、キュンと唸ってしまうくらいや。 そんな心地好さに後押しされるようにして再び沸き上がってきた絶頂感を貪り… ―― ―― 結局、そのままうちらはドロドロになるまでセックスを繰り返したんやった。 ……… …… … 漫「あふぅ…♪」 そううちが吐息を漏らすのはベッドの上やった。 思ったよりふかふかで上等なその寝床は、倦怠感溢れるうちの身体を優しく抱きとめてくれる。 それが嬉しいものの、眠気がまったく起こらへんのは真横に京太郎君がおる所為やろう。 京太郎「ん?どうかしました?」 漫「ううん…ちょっとドキドキしとるだけ♥」 そううちに尋ね返す京太郎君の顔は大分、スッキリとしとった。 流石にアレから結局、深夜近くまでセックスしまくってたんやから当然やろう。 それでも一緒にお風呂に入っていた時までチンポがビキビキに勃起しとったのはどういう事なのか。 最早、絶倫という言葉でも足りひん領域に片足を突っ込んどる京君にうちはクスリと笑みを浮かべながら、腕枕を堪能した。 漫「こうして京太郎君と一緒に眠れるだけでうちは幸せやからね…♥」 その言葉に嘘はあらへん。 確かにうちは京太郎君とセックスするのも大好きやけど、一緒に居れるだけでも十分やねんから。 ましてや、こうして疲れたうちを休ませるようにして、その腕を貸してくれるとなると胸が暖かくなるくらいや。 欲求不満も一段落してストレートに感じる事の出来るその幸福感に、うちはそっと笑みを浮かべた。 京太郎「そういうのもあんまりしてあげられなくてすみません…」 漫「もう…京太郎君の所為やないって」 まぁ、確かにうちが他の二人よりも割りを食っとるのは確かや。 京太郎君には絶対に言えへんけど、不公平感があるのも否定出来ひん。 けど、だからって、それを京太郎君の所為やって思うくらいうちは分別のない女やあらへん。 距離の問題って言うのは、学生のうちらにとっては大きく、そして京太郎君は出来る範囲でうちの希望を叶えてくれとるんやから。 漫「(…寧ろ、神代さんが異常なんよね)」 確かに今まで京太郎君と交わしたメールから、彼女が京太郎君の事を心から好いとるのは伝わっている。 けど、だからといってわざわざ長野に転校までして追いかけるなんて普通の好意やあらへん。 多少、偏見が入っとるかもしれへんけれど、依存に近い危うい感情であるのは確かや。 インターハイで会った時にはそんな気配なんてまったく感じひんかっただけに、驚きは隠しきれへんかった。 漫「(まぁ…そういうなりふり構わなさが羨ましいという気持ちはうちにもあるんやけど…)」 うちだって出来るならそうやって京太郎君を追いかけて行きたい。 でも、うちはごく一般的な家庭で、ポンポン引越し出来るほど裕福やない。 例え、出来たとしても、末原先輩が託してくれた姫松を見捨てて、清澄に行くなんて真似はしとぉなかった。 来年のインターハイでリベンジが決まるまで、うちにとって清澄というのは強大な敵であり、乗り越えるべき壁やねんから。 京太郎「どうかしました?」 漫「ん…壁は厚いなぁって思うて」 しかし、それが出来る自信が自分の中にあるかというと正直、あらへんかった。 ただでさえ、清澄はインターハイで優勝するくらい強大で、そして来年もその主力の殆どが残っとる状態やねんから。 その上、神代さんを始めとする永水女子の面々が合流したら、一体、どれほどの戦力になるやろう。 末原先輩を始めとした中核がごっそり抜けた今の姫松で太刀打ち出来ると思うほどうちは自分に自信を持てへん。 京太郎「漫さんなら大丈夫ですよ」 漫「え…?」 その瞬間、告げられた京太郎君の言葉にうちはつい問い返してしまった。 だって、それはうちの心の中を言い当てるような言葉やってんから。 予想外なそれにうちが京太郎君の顔を見れば、そこには安心させるような笑みを浮かべた彼がいる。 京太郎「何を悩んでいるのかまでは分かりませんけど…漫さんなら乗り越えられると思います」 漫「簡単に言ってくれるんやから」クスッ 心からそう思っているであろう京太郎君の言葉。 それに拗ねるような言葉を向けながらも、うちの顔からは笑みが漏れた。 他の人からそんな風に期待を寄せられても、多分、うちは笑う余裕なんてなかったやろう。 けれど、それが京太郎君の言葉であると言うだけで、胸の中から元気が湧いてくるんやから不思議や。 折角、こう言ってくれてるんやから…もうちょっと足掻いてみよう。 言葉一つでそう思ってしまう単純な自分に嫌な気は起こらへんかった。 京太郎「先輩って奴は後輩からは偉大に見えるものでして」 冗談めかしたその言葉は、京太郎君にとってそれほど深い意味があった訳やないんやろう。 でも、その言葉にうちの脳裏に姫松を引っ張ってくれた先輩方の姿が浮かび上がった。 到底、追いつける気がせえへん先輩たちも…もしかしたら後輩補正で偉大に見えていただけなんかもしれへん。 そう思ったらさっき凹みそうになっていた自分が情けなくなってしもうた。 京太郎「それに…俺に出来る事なら何でも手伝いますから」 漫「あ…」 そう言って、京君はうちの頬をそっと撫でてくれた。 うちの肌を慰めるような優しい手つきに思わず目が細まってしまう。 暖かく、そして心地良い感覚に喉の奥からじんわりと熱くなっていった。 猫や犬のように喉を鳴らしてしまいそうになるその独特の熱はそのまますっと喉を通り、心臓の鼓動を早くする。 京太郎「愚痴でも何でも聞きますし、何か手伝いが必要ならやらせて下さい」 漫「ん…」 けれど、それに完全に身を委ねる気にはなれへんかったのは、京太郎君が一瞬、辛そうな表情を浮かべたからやろうか。 まるでそうしなければいけないと自分に言い聞かせているようなそれは、正直、あんまり嬉しいものやあらへん。 勿論、それだけって訳じゃないんやろうけれど、彼の仕草に強迫観念めいたものを感じて、心から喜べるほど、うちは薄情でも利己的にもなれへんのやから。 漫「…何をそんなに焦っとるん?」 京太郎「…あ…」 うちの言葉に京太郎君はハッとした表情を見せる。 きっとそれは本人にとっても、それは意識してへんものやったんやろう。 驚き混じりのそれにうちはクスリと笑みを浮かべて、京太郎君の頭にそっと手を伸ばした。 漫「…先輩にちょっと話してみぃひん?」 京太郎「はは…漫さんには本当に敵わないなぁ…」 漫「当たり前やん。だって、うちは先輩やねんから」 そのままゆっくりと頭を撫でるうちの仕草に京太郎君は諦めたようにそう言った。 諦め混じりのその言葉は、けれど、確かに嬉しさめいたものをうちに感じさせる。 きっと京太郎君はずっとそれを溜め込んで、誰にも話す事が出来ひんかったんやろう。 安堵混じりの京太郎君の表情にそう思いながら、うちはベッドの中でそっと胸を張った。 京太郎「…いや、俺の…その、愛し方って奴は異常だなって…そう思いまして」 そんなうちに京太郎君が漏らす言葉は、思いつめたものを感じさせるものやった。 いざスイッチが入った時に嗜虐的になる自分にずっと思い悩んでいたんやろう。 それを感じさせる声に胸の奥が痛むが、けれど、共感してあげる事は出来ひん。 確かにちょっと人とは違う愛し方かもしれへんけれど…うちはそれを悦んどるんやから。 漫「でも、京太郎君は色々と考えてくれとるやろ?」 それに何より、京太郎君は意地悪はするけれど、本当に酷い事はせえへん。 精々が言葉責め程度で、それ以上の事はされてへんのや。 うちとしてはスパンキングくらいやったら別に全然オッケーやと思うんやけど…まぁ、それはさておき。 セックスの最中にそうやって色々と頭を捻り、注意を払ってくれる彼の愛し方が悪いとはどうしても思えへん。 漫「さっきかて…本当は扉の前に誰もおらへんかったんやし」 そもそもこの部屋に外付けのチャイムなんて着いておらず、係員とのやり取りはインターフォンで済ます。 それに気づいたのは…京君とお風呂に入って、小窓に入っとったハンバーグセットを見た時や。 さっきの音もこれを入れた事を伝える音なんやと京太郎君に教えてもらった時は恥ずかしさで死んでしまいたいと思った。 けれど、同時にそれは京太郎君がうちの様子を逐一観察し、どうすればうちを気持ち良くしてあげられるかって事を考えてくれとる証や。 漫「少なくともうちはそんな京太郎君も含めて好きやで」 自分が選んだホテルのシステムを忘れてしまうくらいにドロドロになり、音に対して過剰に反応したうちの姿。 それを見てすぐさまうちの誤解を利用する方向へと持っていった京太郎君は…まぁ…惚れた弱みか格好良く見える。 それに何より…そうやってあちらこちらへと舵取りするんは、相手のことをつぶさに観察し、理解しとらへんかったら無理やろう。 それを何の気なしにやってくれる京太郎についつい甘えてしまうくらい、それは嬉しい事やった。 漫「それとも他の子に嫌やって言われたん?」 京太郎「いや…そんな事はないんですけど…」 漫「だったら、皆それを嫌やって思うとらへんよ」 勿論、うちは本人じゃないし、ましてや殆ど話したこともない。 そんなうちが二人の心情を代弁するのはちょっと間違っとるような気がする。 でも、長野に着いていくほど心酔しとる神代さんがそんな風に思うとは思えへんし、原村さんは雑誌見る限りそういうのはズバズバ言うタイプや。 あくまでうちの勝手なイメージやけれど、それほど的外れじゃないと思う。 京太郎「でも…俺…こんな自分勝手なヤリ方じゃ何時か皆に見放されて…」 漫「…あぁ」 瞬間、ポツリと漏らされた言葉に、うちは京太郎君の苦悩をなんとなく悟った。 京太郎君は多分…恐れとるんやろう。 能力の副作用という何時、消えるか分からへんものを前提にした今の関係を。 勿論、ずっと今の状態が続くというんやったら、京太郎君が恐れるような事はあらへん。 でも、京太郎君はそれをなくす為に色々な人に頼ったり、努力したりしとるんや。 その糸口はまだ見えとらへんみたいやけれど…それでも、それがなくなってしまった時の事をどうしても考えてしまうんやろう。 漫「(そして…それが京太郎君の中で最悪に近いものになっとる)」 これだけ皆に酷い事をしたのだから、きっと嫌われてしまう。 恐らく京太郎君の根底にはそんな意識がどうしてもあるんや。 だからこそ、彼は自分の愛し方に疑問を持ち、こうして落ち込んでいる。 勿論、そんな風に落ち込むんやったら、最初からやらへんかったらええ話やけど…多分、そうはいかへんのやろう。 セックスの時の京太郎君はまるで別の人格に変わったのかと思うくらいに意地悪で、嗜虐的やねんから。 漫「(そんな京太郎君にうちは何を言ってあげればええんやろう…)」 その時にならへんかったら分からへんけれど、能力の影響から脱してもうちが京太郎君の事を嫌う事はまずない。 今の状況だって仕方がない事やと理解しとるし、京太郎君の良い所はこれまで沢山見てきとるんやから。 でも、それはあくまで自分自身だからこそ信じられるものやろう。 これをそのまま京太郎君に伝えたところで、彼がそれを心から信じられるとは思えへん。 京太郎君が前提にしとるのは『能力がなくなった後』という仮定の未来の事だけに、下手な事を言っても説得力をもたせられへんのやから。 漫「(だったら…別の方向のアプローチしかあらへん)」 その方向性は大体、見えとる。 けれど、だからと言って、それを口にするのは中々に抵抗感のあるものやった。 色々と理解して、そして諦めとるとは言え、今の状況に思う所がない訳やないんやろう。 でも、うちにとってはそれよりも京太郎君の方が愛しくて…そして大きなものやった。 だからこそ、数秒ほどの逡巡の後に、うちは決意しながら、ゆっくりと口を開く。 漫「…それなら見放されへんように、うちらの事、調教すればええんちゃう?」 京太郎「えっ…」 うちの言葉に京太郎君は驚いた声をあげる。 慰めるどころか、背中をグイグイと押しこむ言葉やねんからそれも当然やろう。 それを独りだけ遠距離っていうハンデを背負ってるうちが言うなんて到底、思っとらへんかったはずや。 しかし、だからこそ、その言葉は京太郎君に対して大きな意味があるはず。 そう自分に言い聞かせながら、うちは一気に押し切ろうとする。 漫「と言うか…現実、今の状態がそんな感じやん」 京太郎「まぁ…それは否定出来ませんけど…」 漫「やろ?それやったら、もうちょっと突き抜けてしまえば皆ハッピーになれるって」 勿論、事はそう簡単やない事くらい分かっとる。 今はまだ良いにせよ、大人になったら色々と問題が出てくるやろう。 結婚とか育児とか生活とか…高校生が夢見るほど社会って奴は優しくないんやから。 でも、それも京太郎がさえしっかりしていれば、乗り越えられへん訳やない。 そして…惚れた弱みかもしれへんけど、京太郎君ならばそれを乗り越えてくれる気がするんや。 京太郎「いや、でも、そんなの…良いんですか?」 漫「正直に言えば良くないで」 京太郎「なら…」 漫「でも…うちがあの二人に勝つのは絶対、無理やもん」 本当なら…うちだって京太郎君に選んで欲しい。 でも、その未来は自分で言うのも何やけど…かなりの望み薄やった。 ただでさえ相手が悪いのに遠距離というハンデまで背負うとるんや。 日々仲良くなっていく二人に対して、独りポツンと置いていかれる自分。 妄想の中やと京太郎君と幼馴染だったが故に速攻作戦が成功したけれど、現実ではそうはいかへん。 漫「一番にはなれへんでも…ハーレムの一員くらいやったらチャンスはあるやろ?」 それやったら複数の中の一人でもええから傍に置いて欲しい。 そう思うのは多分、負け犬の思考なんやろう。 何せ、最初から勝つことを考えず、負ける事を前提にしとるんやから。 そんな臆病な自分が滑稽だと思うものの…京太郎君を完全に失ってしまうのはやっぱりそれ以上に辛いんや。 もう二度とこんな風に愛してもらえへんって思うただけで胸が張り裂けそうになるんやから。 漫「だから…うちの為に二人の事堕としてくれへんやろうか?」 京太郎「…そんなの…ズルいですよ…」 そう苦しげに言う京太郎君の気持ちはなんとなく分かる。 何せ、うちの言葉は、自分から責任を背負い込むものやねんから。 京太郎君が自分を責めすぎないようにするその言葉に根が真面目な京太郎君は反発を覚えるんや。 でも、だから言って、自分の中で言い訳して責任転嫁出来る言葉をナシには出来ひん。 聞いてしまった以上、後戻りは出来ひんって理解しているからこそ、京太郎君はそうやって苦しげな顔を見せるんやろう。 京太郎「…漫さんは決して和や小蒔に劣る訳じゃないです」 漫「でも、勝ってる訳やないんやろう?」 京太郎「それは…」 勿論、その言葉は嘘やないんやろう。 でも、それがうちの心に響くかと言えば、答えは否やった。 嬉しいのは嬉しいんやけれど、今のこの場では誤魔化しにしか聞こえへん。 その気持ちと共に突っ込んで尋ねるうちの言葉に、京太郎君は言い淀んだ。 漫「難しく考えんでええよ。うちが悪いのは背負うから…京太郎君は自分の思うがままに振る舞えばええだけ」 そして、京太郎君が何か改めてする必要があるとは思えへん。 日頃、うちに対してやっているように振る舞えば、他の二人も自然と堕ちていく事やろう。 少なくとも、うちにとって京太郎君はそれほどまでに魅力的でハーレムでも良いと思うくらいに離れがたいんやから。 漫「それでも気になるって言うんやったら…その分、うちにご褒美欲しいな…♥」 そう言いながら、うちはそっと京太郎君へと身を寄せた。 既に一回一段落して寝る準備に入っとるとは言え、まぁ、こうやって腕枕されとるとどうしてもドキドキするんや。 その上、こうしてちょっぴりエロい話題にもなれば、身体に火が入ってもおかしゅうない。 それなりに欲求不満が小さくなってあんまり意識せんようになったとは言え、決してなくなった訳じゃないんやから。 京太郎「漫さん…」 漫「ね…キスしよ…♪」 短いそのやり取りに京太郎君…ううん、京君は拒絶を返さない。 寧ろ、そっとうちの背中に手を回して、うちの身体を抱き寄せてくれる。 それだけで疼きを残す身体がキュンと反応し、奥から愛液が滴るのが分かった。 流石にそれは今すぐ身体の外に染み出す訳ではないにせよ、何れはそうなるやろう。 漫「(少なくとも…キスしたら…そうなってしまうんやろなぁ…♥)」 キスだけでトロトロになってしまうエロエロな自分。 そんな未来を想像しながら、うちの胸は高鳴った。 どうやらうちは自分で思っていたよりも遥かに、こうして京君と愛し合うのが好みらしい。 それにクスリと笑みを浮かべながら触れ合った唇は相変わらずうちをドキドキさせてくれる。 そして、そのドキドキは何時しかお互いの興奮に火を点け… ―― ―― 結局、それから空が白むまでセックスし続け、次の日のデートの計画は殆どおじゃんになってしまった。 ……… …… ~京太郎~ ―― 人間には背負いきれる限界って奴がある。 器量とか言われるそれは誰もが少なからず持っているものだろう。 だけど、俺自身、自分のもつそれが大きいとは到底、思えない。 俺はそこまで立派な人間じゃなく、ごくごく普通の男子高校生なんだから。 変な能力が手に入ったお陰で、何故か三人の美少女たちと関係を持っているけれど、それは分不相応なものだ。 本来の俺からすれば、その中の誰か一人と付き合う事自体、あり得ない事だろう。 ―― だから、俺はずっとそれを正そうとしてきたつもりだ。 能力を発動させない方法を考え、副作用をなくそうとしてきた。 その成果が実ったとはまだ言えないが、それでもゆっくりと前へと進んできている。 だけど…そうしている内に俺は三人と仲良くなり…三人ともに惹かれていった。 素直に俺へと甘え、求めてくれる彼女たちはとても可愛く、そして魅力的だったのだから。 ―― だからこそ…俺は怖くなった。 そうやって俺に甘えてくれるのは俺の能力という大前提があるからこそだ。 そんなものがなければ、俺は彼女たちとろくにお近づきになる事が出来なかっただろう。 勿論…今更、能力がなくなったところで、そうやって三人と深めた絆が嘘になるとは思えない。 だけど…俺が能力を利用して、三人に対して不誠実で、最低な事をしているのは否定出来ない事実だ。 だからこそ、能力がなくなった時、皆から軽蔑されてしまうのではないかと思うと…恐ろしくて仕方がない。 一度は心交わしたと思っていた彼女たちから嫌われるかもしれないと思うだけで…落ち着かなくなってしまうのだ。 ―― その為の対策は…俺の中にあった。 漫さんに言われる前から…心の中にあり続けた自分勝手な考え。 能力がある内に三人を俺へと縛り付け、もう二度と離れられないようにしてしまうというそれは…今まで以上に最低なものだろう。 今でさえ彼女たちの人生を歪めているのに…俺の考えているその考えはその歪みを一生、引きずるものなのだから。 最低でも三人の内、二人は結婚さえ出来ず、親ともろくに会えなくしてしまうかもしれない…最悪な考えだ。 ―― でも、漫さんはそれを肯定してくれた。 勿論、そこには色々な苦悩があった。 恐らく俺ではその全てを汲み取る事なんて不可能なほど大きい苦悩が。 けれど…漫さんはそれを飲み込んで、俺の背中を押してくれた。 自分勝手で最低な俺の考えを肯定し、それで良いと言ってくれたのである。 ―― そんな漫さんに責任を押し付けるつもりはない。 彼女がそれを選んだのは、自信がないからだ。 本当はそんなもの選びたくはなかっただろうし、自分だけを見て欲しかったのだろう。 だからこそ、悪いのは俺であり、漫さんに責任は一切、ない。 悪いのは漫さんにそんな事を言わせるまで追い込み、彼女に自信を与えてあげられなかった俺だけなのだ。 ―― だから…決めたのは俺だ。 俺だけが得をして、彼女たちにばかり損を与えるその選択肢。 結局、自分可愛さにそれを選んだのは俺であり、全ての責もまた俺にある。 後々、誰に最低と言われようとも、彼女たちの親に殴られようとも、俺はそれを受け入れなければいけない。 俺が今、決めたそれは間違いなく三人を不幸にするものなのだから。 ―― その分…幸せにしてやらないとな。 勿論、俺にそんな事が出来るとは思わない。 何度も言うように俺はあくまで普通の男子高校生で、美少女三人も独占出来るような度量はないのだから。 けれど、俺が我が身可愛さに選んだ時に、出来る出来ないの問題など超えてしまったのだ。 そんなものを論ずるよりも先に俺は努力し、三人が少しでも幸せになれるように努力しなければいけない。 ―― まずは…新人戦だ。 麻雀の実力が男の魅力の全てだ、なんて言わない。 だが、結果を残せば、それだけ皆も喜んでくれるだろう。 特に和と小蒔は俺が強くなるために少なくない時間を割いてくれているのだ。 まずはそれに報いて結果を残すのが、彼女たちを幸せにする第一歩だろう。 だからこそ…俺は… ―― 【System】 上重漫の屈服刻印がLv3になりました。 上重漫は不安を感じているようです。 須賀京太郎は覚悟を決めました。 [[前話>おもち少女10-1]] #comment
[[前話>おもち少女10-1]] [[次話>おもち少女11-1]] ~漫~ それからの事はうち自身、良く覚えてへん。 そもそもライトダウンされてからのうちは、もう頭の中、京太郎君で一杯やったんやから。 色んな事を話した事くらいは覚えとるけど、実際にどんな会話をしたかまでは思い返せへん。 当時、楽しかった事だけは脳へと焼き付いているものの、実際の場面を再生する事は不可能やった。 漫「(でも…そんな事…今のうちにはどうでも良い…っ♥)」 うちが予約をとったホテルは大阪港駅から、それほど遠くないものや。 ちょっとした食事がサービスの中に含まれていて、チェックイン時に頼んでおけば後で部屋まで持ってきてくれる。 その上、部屋には指定した時間に食事を差し入れてくれる小窓があって、最中でも顔を合わせる事もほぼあらへん。 何時、タガが外れるか分からへんうちにとって、それらはとても有難い事やった。 その上、食事も美味しいと言う評判で、デートコースからも近いとなれば即決に近い。 漫「(予約しとって…本当に良かった…♪)」 そんなホテルはうちらが入った時点でほぼ満室の状態やった。 休日の、しかも、日が落ちて少ししたって時間帯やから、それも仕方ないものやろう。 その上、部屋の内装もまるでコテージみたいで、ちょっとした旅行感を感じさせる。 到底、エッチする為の部屋とは思えへんそこは、人気が出るのも頷けるものやった。 漫「はひゅぅ…っ♪」 そんな部屋の入り口で…うちはもう我慢出来ひんようになってしもた。 まだベッドも確認しとらへんのに、京太郎君へと抱きつき、その首に腕を回す。 そのまま背伸びをするように浮き上がったうちの唇に、京太郎君…ううん、京君はすぐさま反応してくれた。 うちを受け入れるように腰を屈めた京君に、うちの顔はまっすぐに伸び、キスをする。 漫「(あぁぁ…っ♪キスや…ぁ♥久しぶりの…キス…♪)」 瞬間、うちの唇に触れたのはぷにぷにとした柔らかな唇やった。 微かに乾燥したそれは吸い付いてくるような感触を与える。 まるで水分を求めるそれは紛れもなく京君の唇や。 そう思っただけでうちの胸が急速に熱くなり、締め付けられるような欲求不満が沸き上がってくる。 漫「(うち…これずっと欲しかった…ぁ♪欲しくて堪らなかったんや…♥)」 ずっと自分の中で抑え込んでいた力強い欲求。 決して満たされぬが故に見て見ぬふりを続けていたそれが今、うちの中で燃え上がっていく。 勿論、うちがしてるのはただのバードキスに過ぎず、その燃え上がる欲求を消化する事なんて出来ひん。 けれど、それでも…うちは目の前の京君を確かめようとするように、何度も何度も京君にバードキスを繰り返す。 漫「(あかん…っ♪これだけでも…幸せになってまう…♥)」 一ヶ月以上も肉体的接触を断たれ、京君欠乏症にかかったうちにとってはそれだけでも十二分に幸せやった。 そうやってキスする事すら望めなかった今までから思えば、文字通り雲泥の差やねんから。 一度、唇が触れる度、うちの頭の中がふわぁってなって、頭の後ろがムズムズする。 まるでうちを急かすようなその感覚にさえ、うちは喜びながら、そっと瞳を閉じて、キスに没頭した。 漫「(もっと…幸せにして…っ♪京君に…幸せにして欲しいんやぁ…♥)」 視覚という外界から多くの情報と得る感覚の遮断。 それがうちにもたらしたのは欲求不満の強化やった。 多分、内面へと目を向けた事で自らの欲求の大きさを強く意識してしまうんやろう。 その上、接吻の度に欲求不満そのものが大きくなるんやから…もううちだって我慢出来ない。 バードキスの回数が十数回を超えた頃にはうちの口は勝手に動き出し、京君へと舌を伸ばしてしまう。 漫「ふあ…あ♪」 そんなうちの舌を京君はすぐさま迎えてくれた。 まるで最初からうちのやりたい事が分かっていたかのように、熱い粘膜へと押し入るうちの舌に京君の舌が絡みつく。 瞬間、チュルリという音がうちの鼓膜を打ち、その音の淫らさに身体全体が鋭敏になった。 そして、敏感になった舌は京君の感覚を必死に受け止め、その素晴らしさを脳へ送りつけてくる。 漫「(ドロドロして…凄い…♥)」 うちの舌が最初、訴えてきたのは、その粘っこさやった。 まるで糸を引くようなそれはうちの舌へと絡みつき、表面のつぶつぶを包み込む。 何処かマーキングを彷彿とさせるそれにうちの味覚は甘さを感じ取った。 シロップに似た微かに甘いそれにうちの身体は急激に熱くなっていく。 漫「(これ…セックスの味…っ♪セックスの時の味や…ぁ♥)」 うちにとって、その甘さはセックスの時に与えられるものやった。 ファーストキスもセカンドキスも、セックスに関連したものなんやから仕方ないやろう。 だからこそ、うちの身体はセックスの快感を思い出し…内側から興奮が染みこんでいく。 骨まで届くようなその熱が一番、強いのは勿論、うちのお腹や。 京君がケダモノである事をうちの何処よりも知っとるはずのそこは…もう堪らんとばかりに疼き、熱い汁を零し始める。 漫「(でも…今はキスが先…♪)」 その欲求は大きいものの、しかし、決して激しいという訳やなかった。 まるで山のようにうちの前に立ちふさがっているのは確かやけれど、それが動き出す気配はまだない。 それよりはうちの思考を焼くような強いキスの衝動をまずは解消しよう。 そう思ったうちの舌が動き出し、京君との間にクチュクチュという淫らな音をかき鳴らした。 漫「(はぁ…♪これ…セックスしとるみたい…♥)」 まるで性器をかき回されているような淫らな水音。 それに興奮で頭の中まで支配されたうちが連想するのは勿論、セックスの事やった。 何せ、熱い粘膜同士の接触はうちに興奮と共に快感を与え、背筋にビリリとした寒気を走らせるんやから。 勿論、それは興奮に比べれば、遥かに小さいものではあるものの、京君欠乏症のうちにとっては待望と言ってもええものやった。 漫「(京君とのキス…気持ちええっ♪キスでのセックスで…熱くなる…ぅ♪)」 勿論、うちだって今までの放置期間を乗り越える為に自分の身体を色々と弄った事はある。 と言うか…ここ最近はデートへの期待と欲情が強すぎて一回イカへんかったら眠れへんくらいやった。 でも、そうやってうちが自分の手で作り出す快感よりも…京君とのキスの方が遥かに気持ちええ。 虚しさも物足りなさもないどころか…求められる悦びで膨れ上がるそれにうちの身体は内側から蕩けていく。 漫「(キスだけでこんなにええなんて…京君はホント…卑怯ものや…ぁ♥)」 勿論、こうやってうちがドロドロになってしまうんは京君の能力の影響もあるんやろう。 しかし、それが分かっていても、染みこんでくるような心地好さには抗う事は出来ひん。 粘膜がクチュリと擦れる度に、うちはドンドン熱く、幸せにされていく。 一方的に追い詰められるようなそれに卑怯だと思うものの、それさえも蕩け、甘えるようなものになっていた。 漫「ひゃぅっ♪」 そんなうちの顎に京君の手がそっと触れた。 そのまま口を開けろと言うように京君の手はそっと顎を下へと引っ張る。 それに抗えんうちの口が大きく開いていった。 目を閉じとるうちには想像する事しか出来ひんけど、それはきっととてもはしたなく、そして情けない顔なんやろう。 そんな顔を京君に見られていると思うだけで、頭の奥がジィンと震え、首の付根が熱くなった。 漫「んふぅ…ぅぅ♪」 しかし、それに何か思うよりも先に京君の舌がうちの中へと入ってくる。 まるで上から下へと突きこむような鋭いそれに突き上げたうちの舌の根本が擽られた。 普段は奥へと引っ込み、滅多に刺激される事のない部分は思ったより敏感だったんやろう 瞬間、ビリリという快感が走ったと同時にうちの口から吐息が漏れ、京君の顔へと吹きかかった。 漫「(あぁ…っ♪京君…っ♥)」 だが、それを京君が厭う様子はない。 寧ろ、嬉々として舌を動かし、うちの中を味わってくれる。 突き出した舌だけじゃなくって口全体をベロベロと舐め回すそれは京君もまたキスに…ううん、うちに夢中になってくれている事を教えてくれた。 漫「(うちの中も…そんなに美味しいん…?)」 勿論、京君にそれを尋ねる機会も勇気もうちにはない。 でも、まるでうちをしゃぶり尽くそうとするその動きは、うちにとってそうとしか思えへんものやった。 唇の裏側も、歯茎も、その内側も…舌の届く範囲であれば、全部味わおうとしているくらいなんやから。 何処かケダモノ染みた動きで文字通り縦横無尽に暴れ回るその舌に、うちの中はうっとりとした心地好さで満たされていく。 漫「(うちも…美味しいよ…っ♪京君の唾…美味しい…っ♪)」 その源になっとるのは京君への勝手な共感やった。 京君もまたうちを美味しく思ってくれているという自分勝手なその想像に、うちの胸は愛しさを強めていく。 元々、大きかったそれがさらに膨れ上がっていく感覚にうちの胸が圧迫感にも似た痛みを覚える。 けれど、今のうちにはそれさえも喜びとして受け止め、京君へとその身を差し出してしまうんや。 京太郎「じゅるるっ」 漫「ふくぅうぅっ♪」 瞬間、京君の唇がうちの唇へと吸いついた。 いや…それはいっそ食べられていると言っても、ええくらいなんかもしれへん。 だって、京君の唇はまるでうちの唇を包むようにして広がり、その裏側を密着させているんやから。 うちの口周りを唾液でべっとりとさせるその愛撫に、うちの肩はブルリと震える。 それは勿論、口周りをベトベトにされている事への不快感なんかやなく、寧ろ抑えきれへん喜びからやった。 漫「(うち…京君に…食べられとる…っ♥)」 呼吸させるものかとばかりにうちの口を抑え、貪る京君。 それはうちを捕食されているような、必死になって求められているような、何とも言えない心地にさせる。 勿論、そんなもの…本来ならばすぐさま逃げ出そうとするのが当然なんやろう。 だけど…うちはもう逃げられへんかった。 その気になれば、逃げられるはずやのに、拘束なんて何一つされていないはずやのに…うちは自分から京君へと身を寄せてしまう。 漫「(うち…もう心から縛られとるんや…ぁ♥)」 腕に力を込めて…自分から密着するような自分の姿。 まるでもっと貪って欲しいと自分から身を捧げるそれにうちの胸がトクンと脈打つ。 それだけ京君に心酔してるとしか思えない自分に熱くなった胸の奥底から誇らしさが湧き上がった。 そして、そんなうちにご褒美をくれるように京君の腕がそっと動き出し、うちの身体を抱きしめてくれる。 漫「(あぁ…っ♪幸せ…ぇ…♪)」 うちの腰の部分から抱き寄せるその力は、思った以上に力強いものやった。 さらに密着させようとしているようなそれにうちの胸が高鳴る。 京君が大好きな胸さえも押しつぶされるほどのその力強さは、うちに堪らない幸せをくれた。 まるで全身で京君を感じているような錯覚さえ覚えるんやから、それも当然やろう。 漫「(でも…幸せになればなるほど…うち…我慢出来ひん…っ♥)」 何も知らへんかった頃のうちならば、これでも十二分に満足する事が出来たやろう。 そう思うくらいに京君に抱きしめられながらのキスは凄かった。 でも、それは確かに凄いけれど…セックスのそれには到底、及ばへん。 身体中が幸せで満ち溢れて、意識さえも飲み込まれていくような快楽を知ったうちにとって、それはもうただの前戯でしかあらへんかった。 漫「(うち…ドンドンエッチになってっとるよぉ…♪)」 まるで京君に抱きしめられる事がスイッチであったかのように、今まで不動であったお腹の熱が蠢く。 グルグルと唸るような音が聞こえてきそうなそれに身体から落ち着きがなくなっていった。 密着した身体をモジモジと揺らすようなそれに肌が擦れ、快感とも言い切れない刺激が走る。 それに甘く息を吐いた瞬間、京君の舌がすっと引き、代わりにうちの舌へ硬い感触が押し当てられた。 漫「んふゅぅ♪」 それに驚きの声を返すのは、それが初めての刺激やったからや。 キスと言えば、舌を絡ませ合う事くらいが限界のうちにとって、それは想像もしてへん。 けれど、その硬い何かが何度もうちの舌を挟んでいくうちに、うちはそれが京君の歯やって事に気づいた。 漫「(うちの舌…甘噛みされとる…ぅ♥)」 うちに痛みを与えないように、と、力を抜いたその歯の動き。 それに京君の親愛の感情を感じ取ったうちの中でビリビリと快感が通り抜ける。 ドロっとした粘膜の刺激よりもはっきりとしている所為か、それはさっきまでのものよりもずっと強い。 勿論、性感帯を責められるほどではないけれど、はっきりとした快感を感じられるくらいや。 漫「(も…ぉ…♪こんなキス…何処で覚えて来たんよ…っ♥)」 勿論、うちかて京君が退っ引きならない微妙な立場におる事くらいは分かっとる。 こうやって彼が身体を重ねるのはうちだけやない事だって、納得はしてへんでも理解はしとるんやから。 でも、そんな普通のディープキスよりもさらに変態チックでエロいキスをされて何とも思わへんほど、うちは懐の深い女やない。 まるでうちの事を虐めようとするようなそのキスに他の誰かの影を見て、胸の奥が微かに痛む。 漫「(許さへん…っ♪そんなキス…許さへんからぁ…♪)」 そんな胸の奥から沸き上がってくるのはメラメラとした対抗心やった。 顔は知っとるけど、ろくに話した事もない二人へ向けられるそれにうちの舌が動き出す。 これまで突き出されたまま、身を捧げるように静止していたそれは京君の口の中をペロペロと舐めまわした。 漫「くふぅ…ぅ♪」 けれど、その動きはとても激しいとは言えず、またぎこちないものやった。 何せ、こうして動きまわっとる間にも京君の歯がまたうちの舌を甘噛みするかもしれへんのやから。 勿論、多少、舐め回したところで京君の歯がうちを傷つけようとしとらんのははっきりと分かる。 だから…うちの動きがぎこちないんはそうやって何時、起こるか分からへん京君の口撃に怯えとるからやない。 寧ろ、それを内心、心待ちにしとるからこそ、うちの舌は期待で鈍くなっとったんや。 漫「(そんなうちの舌に…京君も応えてくれて…ぇ♥)」 まるでさっきのは何かの間違いだったと教えるように京君の舌が再びうちへと伸ばされる。 そのまま甘噛みした部分を重点的に舐めるその動きは、まるで謝ってくれとるみたいやった。 ジンとした余韻が残る舌はそれに喜び、根本に甘い熱を走らせる。 その心地好さにうちの胸が熱くなり、目元が緩みそうになった瞬間、再び京君の歯がうちを甘噛みしてくるんや。 漫「(まるでこんなん…飴と鞭やんかぁ…♪)」 そして二、三回噛んだ後、再び京君の舌がうちを愛撫してくれる。 まるで我慢の出来ないメス犬を躾けようとしているようなその口撃にうちの肌はブルリと震えた。 大好きな人にまるでケダモノのように扱われるという被虐感混じりのそれは…きっと快感なんやろう。 京君とのエッチで段々、分かってきたけれど…うちは割りとそういうの嫌いじゃない方みたいや。 漫「(でも…悔しい…なぁ…♥)」 勿論、そうやって気持ち良くなるのは嫌やないし、京君とのキスはとっても気持ちええ。 だけど、それでもやっぱり何もかも上をいかれている事に悔しいという気持ちはなくならんかった。 ましてや、今、うちが受けとるキスは前回とは比べ物にならんくらいにエッチで変態チックなものやねんから。 うちではない誰かに教えられたであろうそのキスに感じる自分がちょっとだけ惨めになってしまう。 漫「(それなのに…キス…止められへん…♪)」 そうやって飴と鞭を繰り返す…京君のエロエロなキス。 誰が主人なのかを教え込もうとしているそれに…マゾ寄りなうちは抗えへん。 心の中でどれだけ悔しいと思いながらもその身体を密着させ、オネダリするように舌を突き出してしまう。 そして、そんなうちを京君が愛してくれる度に、胸の先っぽがジィンと熱くなり、そこがムクムクと大きくなっていく。 漫「(もう…うちの身体…準備始めとる…っ♪京君のチンポ欲しがって…エロスイッチ全開になっとるんやぁ…♥)」 勿論、それは乳首だけやない。 うちのアソコはもう愛液が染みだして、ビショビショになっていっとる。 今日は特殊な下着をつけているのもあって、その勢いを殆どショーツは留めてくれへん。 早くも太ももまで濡らしているネトネトの粘液がうちのショーパンに染みこんで、うちがモジモジとする度にクチュクチュと音をかき鳴らす。 漫「(何時でも…何時でもセックスオッケーやでっ♪うちもう準備出来とるからぁ…♥京君のチンポ欲しくてドロドロやからぁ…♪)」 その言葉はうちの中でだけ響き、言葉にはならへんかった。 今のうちにとって、キスへの欲求も、セックスへの欲求も、どちらも大き過ぎて選び取れへんものやねんから。 結果、その判断を京君に丸投げするのは自分でもちょっと情けないと思うものの、うちの大好きな人は一杯、うちを虐めてくれとるんや。 優しくて意地悪な京君は少しくらい甘えたって、きっと意地悪しながらも許してくれるやろう。 漫「(それに…京君の身体も…興奮しとるで…ぇ♥)」 京君の身体に密着するうちの下腹部。 おへその周辺近くのそこにはさっきから熱くて硬い感触が突きつけられていた。 お互いのジーンズ生地とも違うその膨らみは…ほぼ間違いなく京君のチンポやろう。 こうして何でもなさそうにうちを責めとる京君だって…興奮しまくって…チンポ大きく膨らませとる。 そう思っただけでうちの身体は内側から熱くなり、全身の神経を伝わって歓喜が広がっていく。 漫「ぷぁ…ぁ♪」 けれど、それがうちの全身に広がりきるよりも先に京君はうちから離れた。 瞬間、酸素を求めたうちの口が大きく開き、呼吸を始める。 どうやらうちは自分でも理解出来ひんうちに酸欠に近い状態にあったらしい。 命の危機に近い事でさえ、陶酔の中で薄れ、意識できなかった事にうちは驚愕を覚えた。 けれど、それが恐怖に結びつく事はなく、寧ろ、それを感じ取ってくれた京君への愛しさへと繋がる。 漫「京君…っ♪」 京太郎「漫…」 そんなうちの口から漏れる言葉に京君も優しく応えてくれる。 それにふっと目を見開けば、うちらの間からスゥっと透明な粘液がこぼれ、うちらの服へと掛かっていった。 勿論、京君へのデートを見越して用意したそれは、うちのお気に入りの一つや。 けれど、京君とうちの唾液が混ざり合ったそれに穢されたなんて思えへん。 寧ろ、京君の唾液が混ざっていると思うだけで…この服をより気に入り、大事にしようと思えるくらいや。 京太郎「もうちょっとでベッドだって言うのに、我慢出来ないだなんて漫は悪い子だな」 漫「ん…あぁ…♪」 そう言いながらも京君の手はうちの身体を優しく抱き寄せたままやった。 いや、それどころか、京君の言葉にビリビリとした寒気を走らせるうちの背中を優しく撫でてくれた。 まるでうちへと興奮を刷り込もうとしているようなその仕草に…うちの身体がさらに熱くなる。 筋肉が蕩けるように錯覚するそのドロドロとした熱にうちはぎゅっと指先に力を込めた。 漫「京君が…京君が悪いんよ…ぉっ♥うちをこんなにさせて…一ヶ月以上放置するんやから…っ♪うちじゃなくっても…悪い子になっちゃう…♥」 京太郎「そうだな。奥さんを一ヶ月も放置するだなんて、夫失格だよな」 そんなうちの言葉に応えた京君は、一ヶ月前に作った『設定』を持ち出してきた。 当時のうちをあんなに淫らにさせて、尚且つ、それを許容させた…その『設定』。 『新婚』という甘美で素晴らしい絆を偽るそれに…うちの欲情が一気に膨れ上がった。 それまで比較的大人しかったそれが理性という抑えを炙り、チリチリと焦がしていく感覚にうちの奥がジュンと潤むのを感じる。 京太郎「だから…俺に責任、取らせてくれるか?」 漫「うん…っ♪とって…っ♥うちに責任…っ♪京君の身体で一杯…うちに償って欲しいんっp」 そして京君の言葉に、その焦がされた理性そのものが緩んでいく。 うちの耳元で甘く、そして熱く囁くそれに、興奮したうちが耐えられるはずなんて最初からあらへん。 何せ、今のうちはどんな形であっても京君とセックスしたくて堪らないんやから。 責任でもお仕置きでも、京君とセックス出来るなら些細な違いでしかない。 そう心の中でそう思った頃にはうちはもう既にそう頷き、京君の服をぎゅっと握りしめていた。 京太郎「…償うとか…一体、何を勘違いしているんだ?」 漫「え…?」 瞬間、冷たく返される京君の声にうちが呆然と聞き返す。 さっきの優しげな囁きとは似ても似つかないそれに固まったうちの身体を京君の手が這い回った。 けれど、それはさっきのものとは違い、うちの身体を弄るやらしい手つきや。 まるでこれから貪るオンナの姿を確かめようとするそのエッチな手にうちの肌はゾクゾクする。 京太郎「俺だって漫と離れているのは辛かったのに…一人だけこんなに発情してるんだ。そんな淫乱な漫は…もう一度、躾なおしてやるのが夫としての責任の取り方だろ」 そう言いながら、京君はうちの正面にその手を回す。 そのまま抱きついたうちから服を脱がそうとするそれに、胸のドキドキは強くなった。 これが赤ん坊であれば特に気にせえへんかもしれんけど…うちは高校生で、しかも、今は京君の妻なんや。 そんなうちから衣服を剥ぎ取ろうとするその乱暴で優しい手つきに身体が勝手に動いてしまう。 無茶苦茶な事言われてるって分かってるのに…まるで躾なおして欲しいとばかりに脱がせやすいように身体が動くんや。 漫「(勿論…心も嫌がってる訳やないけど…ぉ♥)」 寧ろ、頭や心で決断を下すよりも先に、全身へと行き渡るお腹の指令にうちの心もゾクゾクする。 だって、それはメスの本能めいたものであり、思考よりも遥かに強いんやから。 自分がオンナではなく、メスへと変わりつつある事を否応なく教えるそれに興奮が止まらへん。 それこそピンと張った胸の先っぽがジクリと疼くくらいに…今のうちはドロドロになっとった。 京太郎「おぉ…」 そんなうちの服を数枚脱がした時、京君はそう言葉を漏らした。 微かに感嘆の色を混じらせる京君の視線はうちの胸に突き刺さっとる。 それもある意味では当然なんやろう。 何せ…京君の前に顕になったそこは…真ん中をパックリ割ってその間から乳首を露出させとるエロ下着やねんから。 割れ目以外の部分も大人っぽい黒のレースに包まれ、ワイヤーも殆ど入っとらんそれは決して日常的に着けるもんやない。 それこそ…セックスを期待するメスがオスを誘う為に…寝床でこっそり身につけるものやろう。 京太郎「こんなのを最初から着けてたのか?」 漫「…ぅ…ん…♪」 それを京君に伝えるのは勿論、恥ずかしい。 だって、それはあんな風にデートを楽しむ一方で、ずっとセックスを心待ちにしとったって事やねんから。 そんなもの京君にはお見通しやったやろうけど、自分でそれを伝えるのはやっぱり恥ずかしい。 でも、今のうちはそんな気恥ずかしささえも興奮へと結びつけ、モジモジと太ももを擦りつけてしまう。 京太郎「下の方は…どうなってるんだ?」 漫「ぁ…ぁ♪」 そんなうちの下へと京君の手が伸び、カチャリとベルトを外す。 そのまま京君が腰を下ろしながら、ショーパンをズラした瞬間、ねちゃあぁと糸を引く音が辺りへと響いた。 まるで私の淫乱さを伝えるようなそれに…うちの顔が羞恥に染まる。 けれど、京君はそんなうちを面白そうに見上げたまま、ゆっくりとうちの太ももに手を這わせた。 漫「ひゃうぅ…♪」 京太郎「こんなの…もう下着じゃないな」 それに快感を覚えるうちのショーツを京君はそう称した。 黒レースに包まれたショーツは最初からぱっくりとクロッチ部分が開いとるタイプや。 うちのオマンコのひくつきをはっきりと京君に晒すそれはもう下着とは言えへんものやろう。 それよりももっともっと淫猥で変態的なそれはオスを誘う為のメスの道具と言った方が正しい。 京太郎「こんなのを身につけて…俺を誘惑するつもりだったのか?」 漫「は…ぃ…ぃっ♪」 うちがそんなものをわざわざ通販で購入して準備したのは…京君に興奮してもらう為や。 勿論、そんなものなくても絶倫で性欲過多な京君は、ずっとセックスしてくれるやろうと分かっとる。 でも、うちはやっぱり他の二人と比べて出遅れとるのは否定出来ひんのや。 それを少しでも埋める為に、うちはこうしてエロ下着を身につけ、京君に何時も以上の興奮と快感を与えようとしていた。 漫「(その目論見は…潰えてしまった訳やけれど…♪)」 思いの外、うちが我慢出来ひんかった所為で、当初の予定とは少し違った形になった。 それでも京君に激しい興奮を与える事には成功しとるんやろう。 うちの太ももを撫でる京君の手は熱く、うちの顔とオマンコを交互に見るその視線もギラギラとした欲情が溢れそうやねんから。 予定とは少々、違うけれども、今にも襲いかかりそうなくらい興奮してくれているんやから、結果オーライという奴やろう。 京太郎「じゃあ…どうやって俺を誘惑するつもりだったのか、今、ここで見せてみろよ」 漫「ぅ…♪」 そう思った瞬間、告げられる京君の冷たい言葉に、うちは事がそう簡単なものではない事を悟った。 勿論、うちだって最初は京君を誘惑するつもり満々やってんから、その言葉に異論はあらへん。 このままセックスして貰えると思っていただけに肩透かし感は否めへんけど、それだけや。 ただ…それとはまた違い、うちが躊躇する理由があって… ―― 漫「ここ…でなん…?」 京太郎「あぁ。『ここで』だ」 ここはまだ部屋の入口や。 ベッドも何もまだ見えてへん…文字通り玄関である。 そんな場所でオネダリなんかしたら…外を歩く人にも聞こえるかもしれへん。 勿論、そういう施設やし、防音はしっかりしてるやろうけど、こんな入口でオネダリするなんて考慮しとらんやろう。 それを思えば、中々、踏ん切りがつかず、京君の前でそう聞き返してしまった。 京太郎「上手く出来たら…ここで突っ込んでやるよ」 漫「あ…あぁぁ…っ♪」 そう言いながら…京君はそっと立ち上がり、自分のベルトに手をかける。 うちの愛液でべたついているのにも関わらず、焦ったように脱いでいく京君。 それにうちと同じく治まらない興奮を感じ取ったうちの視界の端で…ピョコンと浅黒い肉の塊が顔を出す。 瞬間、部屋の中に満ちる粘っこいオス臭さにうちの口は吐息を漏らし、肩がブルリと震えた。 漫「チンポ…っ♥京君の…チンポや…ぁ…♪」 京太郎「そうだ。漫も…これ大好きだろ?」 漫「うん…っ♪好き…ぃ…♥京君のチンポ…大好きやぁ…♪」 そんなうちの口から漏れるのはうっとりとした本能の言葉やった。 そうやってチンポを好きという事になんら気恥ずかしさを感じていないそれは、さっきまで躊躇いを見せていたオンナと同一人物やとは思えへんほどやろう。 でも…うちにとって、京君のチンポはそれほどまでに破壊力のあるものなんや。 その逞しさと荒々しさ、そしてそこから来る快感の味を知ったうちの躊躇いなんて一瞬で消し飛ばされてしまう。 漫「見て…ねっ♪うち…オネダリするから…っ♥京君、誘惑するから…見ててね…♥」 そして後に残った欲望を抑える術など、うちはもたない。 京君の前で大きく頷きながら、うちはそっと入ってきた扉に手を着いた。 瞬間、木目の優しい感覚が肌に触れるが、それはもううちの心を鎮めてくれるものやない。 それにクスリを笑みを漏らしながら、うちはそっと腰を傾け、お尻を京君へと突き出した。 漫「うちがこれを選んだのは…京君と着たままセックスする為なんや…♥」 漫「でも…デートの日にこれを着て…京君とエッチする思うたら…我慢出来ひんで…今日までに何回もオナニーしてしもうたぁ♥」 元々、うちは滅多に京君に会えへんのもあって、慢性的京君欠乏症なんや。 そんなうちの手元に京君とセックスする為の下着が届いたら…そりゃあ…自分を慰めるのに使うやろう。 これを着て京君の名前を呼びながら、オマンコ弄った回数なんてもう両手じゃ到底、足りひん。 漫「でも…それじゃあかんの…ぉっ♪それだけやったら…足りひんの…っ♥」 漫「オナニーはイけるけど…うちが求めてるのはそれじゃなくて…っ♥」 漫「うちの愛液だけじゃ…足りひん…の…ぉ♪」 そう言いながら、うちはゆっくりとお尻を左右に振るう。 真正面を向いたままやと京君の様子は分からへんけど…きっとそれは効果絶大なんやろう。 何せ、ほぼむき出しに近いうちのあそこに京君から熱視線が向けられ、その吐息が荒くなるのが聞こえるんやから。 しかし、それにも関わらず、京君がうちを襲ってくれる様子はない。 漫「だから…これに…京君の臭い染み込ませて欲しいんっ♥」 漫「ぷりっぷりの…京君の特濃ザーメンで…この下着ドロドロに穢して…っ♪」 それに欲求不満が強まるのを感じながら、うちはそう口にする。 けれど、京君の手は未だうちには伸びず、待ち望んだご褒美は来ない。 そっと振り返った京君の顔は興奮と欲情で一杯なのに、それでも自分を抑えとるんや。 まるでギリギリまで自分を律しようとするようなその姿に…うちの口は再び開く。 漫「うち…それでオナニーするからっ♪京君想いながら一杯オナニーするからぁっ♥」 漫「それでまた…一ヶ月我慢して…良い子にしとるからぁっ♥だから…うちのオカズ作るのに…協力して…ぇ♥」 自分の口にするその淫らな未来に、うちの身体も興奮しとるんやろう。 お腹の奥でキュンとした疼きが強くなり、うちのオマンコから愛液が滴るのが分かった。 トロリと糸を引きながら、玄関へと滴るそれに…京君は我慢出来ひんようになったんやろう。 その身体をぐっと近づけて、うちのお尻をその大きな両手で抑えつけた。 漫「んひぃぃぃぃっ♪♪」 そのまま乱暴に押し込められるチンポの感触にうちは思わず甲高い声をあげてしまう。 何せ、それは挿入しやすいようにアソコを広げる事もなく、ただただ乱暴に突きつけるような腰の動きだったのだから。 まるで周りの陰唇ごと犯そうとするようなそれは、不意打ち気味であり、ただでさえ欲求不満気味であったうちに強い歓喜を叩きつける。 漫「チンポ…来たぁっ♥京君のチンポっ♪チンポぉ…ぉっ♪♪」 そんな歓喜の源になっている肉の塊は相変わらず硬く、そして熱いものやった。 しかも、それはまだ三回目なうちの中を遠慮無くゴリゴリと掘り進んでいく。 強張った肉の硬さとその熱を存分に教えこむような挿入に、内側から肉を蕩けていくみたいや。 京太郎「コレが欲しかったんだろ…!」 漫「うんっ♪これ欲しかったんっ♪ずっと…ずっと欲しかったんよぉ…っ♥」 そしてそれはうちにとって最高と言っても過言ではないものやった。 だって、それはうちが一ヶ月以上ずっと待ち望んでいたものやねんから。 京君と別れたあの日からうちの身体が求め続けていた感覚に全身が充足に満たされる。 自分が今、京君と本当にセックスしとるんや、と言う実感混じりのそれにうちは蕩けた声で応えた。 京太郎「俺も…本当はずっと漫とこうして…セックスしたかったよ…!」 漫「京君…も…?」 京太郎「当たり前だろ。漫は俺の奥さんなんだからさ」 漫「ひぅ…ぅ♪」 そう言いながら、京君はゆっくりとうちの中を進んでいく。 最初の勢いがまるで嘘のような緩やかな動きでも、うちは勿論、気持ちええ。 チンポと触れ合う肉襞はぐっと押し込められる逞しさが嬉しいのか、さっきからビリビリとした快感を全身へと走らせとる。 そんな場所をチンポで擦られとるんやから、背筋が震えそうになるくらいの快楽が駆け抜けるのおかしゅうない。 漫「(でも…それ以上に…京君の優しい言葉が心にクる…ぅ♥)」 勿論、それはセックスをより燃え上がらせる為の方便なんたろう。 そんな事は理性を半ば投げ捨てとるうちにだって分かっととる事や。 しかし…そう分かっていても…やっぱり奥さんとはっきり口にされるのは嬉しい。 ましてや、それがうちの好きな人から言われとるんやから、格別やった。 京太郎「今、キュって中が締まったぞ。やっぱり漫はこういうのが好きなんだな」 そんなうちの感情をオマンコの反応から感じ取ったんやろう。 京君は意地悪くそう言いながらも、顔に喜色を浮かべた。 まるでそんなうちが興奮すると言わんばかりのそれに、振り返ったうちの顔も綻ぶ。 そうやって演技しあうセックスが好きなうちを京君が受け入れてくれとるんやから、それも当然やろう。 京太郎「でも…折角だから、今日はもうちょっと色んなものを足してみないか?」 漫「足す…ぅ…?」 京君がそうやって囁くのはうちの耳元や。 ぐっと上体を倒しながらのその言葉に、うちは淫らなものを感じてしまう。 一体、何を足すのかまではうちには分からへんけど、今の京君は完全にスイッチが入っとるんや。 普段のお調子者で憎めない京太郎君と同一人物とは思えないくらい意地悪な京君になるスイッチが。 それこそ隙あらば、うちを弄ぼうとする京君が言い出す事なんて…凄いエッチな事か、凄い意地悪な事か、もしくはその両方かくらいしかない。 京太郎「新婚夫婦ってだけじゃ物足りないだろ?だから…俺達がどうやって出会ったとかそういうのを深めて行こうって事」 そう言いながら、京君はうちの奥で浅く腰を前後させる。 本来ならもうとっくに奥へと突いとってもおかしくないのに…その先端はうちの奥に触れてくれへん。 てっきりケダモノのように犯されるんやと思うとったうちの子宮がそれに不満を訴え、ドロリと熱い汁を漏らした。 けれど、京君のチンポはそれでも進む事はなく、子宮口に届かないギリギリの位置でうちを犯す。 京太郎「漫が色々と妄想してる事を口に出してくれれば良いだけだ」 そうやってうちを焦らしながらの言葉は拒否を許さへんものやった。 だって、京君はほぼ間違いなく、それを口にせえへんかったら、思いっきりセックスしてくれへんのやから。 決してそう言っとる訳やないけれど、うちの奥で焦らすように腰を動かしとるんを見れば、一目瞭然や。 漫「(それに…京君…絶対に…うちが焦れとるん分かっとる…ぅ♥)」 そもそもうちは京君にさっきあんなオネダリをするくらい発情しとるんや。 その甲斐あってチンポを貰えたけれど、それだけで満足するようなうちやない。 それはたった二回とは言え、うちとこうして濃密な時間を過ごした京君にははっきりと分かっとるやろう。 その上、弱点である子宮口にまったくノータッチともなれば、分かっていて焦らしているとしか思えへん。 漫「京君の…意地悪…ぅ♥」 京太郎「漫が可愛いから苛めたくなるんだって」 その言葉は…まぁ…正直、嬉しいものやった。 例え、方便でも好きな人に可愛いと言われるのは特別やねんから。 何より…そうやって意地悪されるのが嫌いやないうちにとって、それは背筋が喜びと背徳感でゾクゾクするものやった。 京太郎「じゃあ…まず出会いから行こうぜ。漫は…俺とどうやって出会ったんだ?」 漫「そ、それは…うちと京君は…お、幼馴染で…ぇ♪」 勿論、そうやってうちの妄想を口にするのは恥ずかしい。 幾らタガが緩んで思考も蕩けていっているとは言え、羞恥心まで投げ捨てた訳やないねんから。 でも、今のうちにとって、それはもうまったく抑止力にはならへんものやった。 精々が答えるうちの声を震えさせる程度であり、欲情を強めるだけの道具の域を出えへん。 漫「毎朝…待ち合わせして一緒に登校するくらい仲が…ええのぉっ♥」 京太郎「そうだな。昔っから俺は漫姉と一緒だったもんな」 そんなうちの言葉に京君は乗って来てくれる。 うちの妄想を補足し、応えるようなそれに胸の奥がキュッと締め付けられた。 羞恥心とはまた違ったその苦しさは…自分の妄想が現実になる嬉しさと、京君への愛しさなんやろう。 それに気恥ずかしさがグイグイと押されていき…うちの中の躊躇いが薄くなる。 漫「でも…二人共告白する勇気がなくて…意識しとるのに…高校まで恋人になれへんで…♥」 京太郎「俺が意気地なしだったからだな。ごめん」 漫「き、京君は何も悪ぅないよぉ…っ♥」 うちの妄想に謝罪の言葉を告げる京君。 けれど、京君が何も悪くないのは誰がどう見たって明らかや。 何せ、それはうちが勝手に妄想した結婚への道筋であって、一つたりとも事実やないねんから。 けれど、京君はまるでそれが本当の過去であったかのように謝罪し、受け入れてくれる。 それに欲求不満で緩んだ頭がクラリと揺れて、現実と妄想の境目が少しずつ曖昧になっていくのを感じた。 漫「それで…それで…高校で京君に仲のええ子が出来て…うち…置いて行かれるみたいで…寂しくて…っ♪」 京太郎「俺が漫姉の事、置いていく訳ないだろ」 漫「うん…っ♪分かっとる…分かっとる…けど…ぉ♥でも…原村さんと神代さん可愛いかった…し…♪」 自分の妄想の中とは言え、当て馬にしていた二人。 それに心の中で謝罪を紡ぎながら、うちはその言葉を口にする。 でも、そうやって謝罪する言葉すら、うちの中ではもう曖昧なものやった。 本気で演技するのを超えて、役に没頭していくような自分から逃れるように、うちは再び口を開く。 漫「うち…あの二人ほど…可愛くない…からぁ…♥」 まるでお人形さんのような原村さんと放っておけない小動物のような神代さん。 その方向性は違えども、二人が紛れもない美少女なのは誰の目から見ても明らかやろう。 実家の都合かメディア露出が少ない神代さんはともかく、原村さんはアイドル雀士に近い扱いを受けとるんやから。 そんな二人に比べて…うちは野暮ったい上に童顔で…あんまり華があるとは言えへん。 それは決して妄想の中だけではなく…うちが二人に対して劣等感を覚えとるのは事実やった。 京太郎「俺にとっては漫姉が一番だって…」 漫「はぁ…あぁ…♥」 そんなうちの気持ちに気づいてくれた訳やないんやろう。 でも…それでも、京君の告げる言葉はとても優しく、暖かなものやった。 うちの胸の奥底に押し込められていた暗い感情を溶かすようなそれに思わずうちから声が漏れる。 陶酔混じりのその声にうちの全身もブルリと震え、子宮がキュンキュンと唸りだした。 京太郎「それから…漫姉はどうしたんだ?」 漫「だ、だから…う、うちから…うちから告白したん…っ♪」 うちでは到底、及ばんような美少女二人。 そんな二人にうちが勝つには本格的に京君と仲良くなる前に手を打つしかあらへんかった。 それこそ今までずっと一緒やったっていうアドバンテージを必死に活かしたそれは… ―― 京太郎「まさか漫姉も同じ風に思ってくれてるなんて考えてなかったから…凄い嬉しかったよ」 漫「うんっ♪うんっ♪うちも嬉しかった…嬉しかった…よぉ…♥」 京君に受け入れてもらう事が出来た。 それは勿論、あくまで二人が演じる『役』の間柄でしかない。 そんなものは今のうちにもはっきりと分かっとる。 しかし、例え『役』だとしても…演技だとしても、京君に受け入れてもらえるのはやっぱり嬉しい。 今のうちらがそういう事を持ち出せへん間柄やからこそ…妄想の中でも結ばれたというのは胸が震えるほどの感動を覚えるんや。 漫「それから…一杯デートして…エッチも…してぇ…♥」 京太郎「皆に祝福されながら結婚した…だよな?」 漫「そ…ぉ♥結婚…っ♪うち…京君と結婚して…ラブラブやの…ぉ♥」 そうして今に至る言葉を結んだ瞬間、うちの背筋がブルリと震える。 それは歓喜や快感混じりではあったものの…一番大きいのは欲求不満やった。 自身の妄想を吐き出し、京君に受け入れてもらった今、うちの身体はもうご褒美が欲しくて仕方ないんやろう。 実際、うちの中はさっきからキュンキュンって唸り、チンポに動いてくれるよう必死にオネダリしてるんや。 漫「だから…っ♪ラブラブセックス頂戴っ♥こんな…焦らされたら嫌やぁ…♥こんなん…夫婦のセックスちゃうぅ…♪♪」 京太郎「じゃあ…何のセックスなんだ?」 その欲求不満を伝えようと、うちの口もオネダリを始める。 でも、そうやってオネダリしても…うちの身体の内側で蠢く物足りなさは一向に減らへん。 その何とも言えない居心地の悪さに首を振りながら言葉を紡いだうちに、京君が意地悪く囁いた。 漫「意地悪…ぅ♥意地悪セックスぅっ♥焦らしておかしくする為の…調教セックスや…ぁ…♪」 京太郎「そういうのは嫌か?」 勿論、そういうのは決して嫌いやない。 根がマゾっぽい上に…うちはこれまで京君に意地悪されまくっとるんやから。 こうやって焦らされるのも、正直、身悶えしとるだけやなくって興奮しとる。 うちがさっきからオマンコ締め付けてしまうんもただ欲求不満なだけやなく、それに発情しとるからなんやろう。 漫「もう…もううちおかしくなっとるからぁっ♪京君好きすぎて…頭の中おかしくなっとるから…っ♥コレ以上おかしくなったらうち…ぃ♥」 しかし、だからと言って、焦らして欲しいかと言えば、答えは否や。 やっぱりこの満たされなさは不快感にも近いし、身体からも落ち着きがなくなっていく。 それに喜ぶうちがおるのは確かやけど、やっぱり今の状態は辛くて…頭の中がグラグラするんや。 京君への『好き』で満たされた頭を揺さぶり、さらに無茶苦茶にするようなその感覚は、心からおかしくなりそうな予感をうちに与える。 京太郎「…どうなるんだ?」 漫「分からへんっ♪分からへんけど…うちじゃなくなる…ぅ♥今のうちじゃなくて…京君の事が、ひゅぅんん゛っ♪♪」 瞬間、うちの身体に通り抜けたのは強い衝撃やった。 ズンっと頭まで通り抜けるそれにうちは一瞬、意識が揺らぎ、何が起こったのか分からへんようになる。 けれど、それはあくまで一瞬の事。 次の瞬間にはお腹の中から今までの比ではない快感が湧き上がり、うちの全身を震えさせる。 漫「いきなりは…はんしょくぅ…♥」 肉襞をズリズリと擦られるのとは違う硬い衝撃。 うちの身体を揺さぶり、舌足らずにするその源は勿論、子宮口やった。 今まで焦らされに焦らされ、チンポを求めて降りてきたそこを…京君が狙い撃ちにしたんやろう。 そう理解した頃には子宮口が蕩けそうなほど熱くなり、まるで歓喜に泣くように愛液を滴らせる。 京太郎「漫姉があんまりにも可愛いから…我慢出来なくなってさ…!」 漫「くふぅ…ぅうっ♪」 そんなうちの最奥を京君のチンポが執拗に突き始める。 まるでさっきまでの焦らし方が嘘のように、奥まで突き入れてくれるんや。 その度にうちの中に堪らない快感が通りぬけ、そして子宮の熱が膨れ上がっていく。 メラメラと子宮の壁を焦がすようなそれにうちの足が震えてしまう。 漫「(本当なら…もうイッててもおかしゅうないのにぃ…♪)」 と言うか、前回と同じなら挿入された途端にイッているはずなんや。 けれど、それが本来クるはずの波が中々、やってこない。 気持ちええのはええねんけれど、一定のラインを超える事はなかった。 まるで身体がイき方を忘れ、そこでリミットが掛かっているような感覚に身悶えする。 けれど、どれだけ身体をよじっても待ち望んだ感覚はやってこず、ただ、子宮の熱だけが只管に大きくなっていく。 漫「(それなのに…オナニーより遥かに気持ちええなんてぇ…っ♥)」 絶頂という一つの果てを禁じられたとは思えない激しい快感。 それは一人遊びでうちが作り出す絶頂よりも遥かに大きいものやった。 まるでうちがあそこを弄って湧き上がらせるそれが偽物やと教えこむような快感は嘘みたいにさえ思える。 けれど、実際、うちの筋肉を甘く痺れさせる快感の波は、どれだけ信じられへんでも止まる事はない。 漫「あ…ふぁぁ…っ♪イケへん…っ♥うち…イケへん…っよぉっ♪」 京太郎「あ…ごめん。何か拙かったか…?」 漫「や…ああぁっ♥止まったら嫌やぁっ♪動いて…うちを犯してぇっ♥」 そんなうちの言葉に京君は腰を止めて、尋ねてくれる。 その瞬間、うちの中で欲求不満が弾け、可愛げのないオネダリをしてしまう。 それに京君は反応して腰を再び動かし、子宮口を突いてくれた。 ズンズンと奥だけを抉るような動きに子宮はさらに熱くなるが、やっぱりアクメの予兆そのものは始まらない。 漫「分からへん…のっ♪気持ちええのに…イキそうなのに…ギリギリで…身体止まってて…ぇ♪こんなんおかしいぃ…♥」 その異常さを必死になって告げながら、うちの腰も動き出す。 自分から快感を求めて京君へと突き出すようなその動きに、刺激と快感が膨れ上がった。 けれど、それはやっぱり臨界点の内側で止まって、オルガズムの始まりには繋がらない。 そのどうしようもない欲求不満にうちが涙を漏らしそうになった瞬間、京君がふっとその腰を大きく引いた。 京太郎「…好きだ。漫姉」 漫「ふぇ…ぇ…っ♥♥」 その瞬間、うちの耳元で囁かれる言葉を信じる事は出来ひんかった。 だって、それはうちが京君に求めたものやなく、京君から自発的に言ってくれたものやねんから。 前の話からの脈絡もなく…そして、だからこそ、京君の想いを強く感じさせる言葉にうちの意識がふっと遠のく。 漫「んあ゛ああぁぁぁぁあ゛あぁぁっ♪♪♪」 多分、そうやってうちが意識を陶酔で揺らがせていたのは一秒にも満たない時間やったんやろう。 だけど、その意識が再びはっきりとした時、うちの身体に起こった変化は劇的やった。 その間に一気にうちの中を突き進んだ京君のチンポが子宮口を叩いた瞬間、お腹の中で熱が弾け、絶頂感が全身へと広がっていく。 今まで溜め込んだ快感を全て消費するようなその激しさは、さっきまでの比ではあらへん。 うちの身体を内側から食い破ろうとしてるみたいにさえ思える快感の波に、うちは満足とも驚愕とも言えん声をあげる。 京太郎「多分、俺が意地悪しすぎた所為で、緊張してイけなかったんだろうな。ごめん」 意識の外側から、そんな京君の謝罪の声が聞こえた気がする。 でも、それが幻聴なのか、或いはそうではないのかさえうちには判断出来ひん。 一ヶ月ぶりの本当のアクメはそれこそ五感を塗り替えるくらいに凶悪で素晴らしいものやったんやから。 泣きそうなほど昂った欲求不満が一気に満足感へと塗り替えられていく感覚にうちの意識が滅茶苦茶にかき回されていた。 京太郎「でも…その分、漫姉の事…気持ち良くするからな…っ!」 漫「ひん゛んんんっ♪♪」 そう聞こえたような気がした瞬間、京君の腰が動き出す。 ズッチュズッチュとうちの奥を撫でるような抽送は、イけへんのを伝えた頃とそれほど変わらへんものやった。 けれど、一度、絶頂を迎え、完全に火が入ったうちの身体にとって、それはまったく同じやない。 そうやって奥を優しく突かれる度に、敏感になった身体が跳ねるくらいに感じてしまう。 京太郎「一突きごとにイッてるんだな…っ」 京君の言う通りやった。 今のうちは奥を突かれるだけでアクメし、全身を痺れさせるほど昂っとる。 勿論、それは最初に弾けたそれよりも弱々しいけど、はっきりとしたオルガズムなんや。 意識が弾けるような絶頂の前に感じていた快感とは比べ物にならへんし、一回毎に身体もドンドン敏感になっていく。 そして、それがまた新しいオルガズムを呼び、うちの意識を際限なく高めていった。 京太郎「ようやく淫乱な漫姉らしくなってきたじゃないか…」 漫「ひゃ…ぅ…♪」 京君がそう言いながら、うちのお尻を撫でる頃には最初のオルガズムがうちから抜け始めていた。 さっきまでは遠くて朧気であったその声も今でははっきりと聞こえる。 それに嬉しく思いながらも、今のうちにはそれを言葉にする事が出来ひん。 今はまだ愛しい人にねっとりとお尻を撫でられる快感に声を漏らすのが精一杯なんや。 漫「(でも…それも少しずつ…慣れて…いくぅ…♥)」 そう確信を持って言えるのは、うちの身体が急速に満たされていっているからや。 それこそ乾いたスポンジのようにグイグイと快感を飲み込んでいく身体がずっとこのままやとは思えへん。 身体がその感覚に慣れ始めれば、また京君の事を悦ばせる為のエッチな言葉が沢山言える事やろう。 それが何時になるかまでは快感で痺れる頭では分からへんものの、一回目も二回目もあれだけ色々とエロいセリフ口走っとったんや。 一ヶ月以上、焦らされとったとは言え、三回目にもなるうちが出来ひん訳がない。 京太郎「相変わらず、ぷりっとした桃尻だな…むしゃぶりつきたい…!」 漫「んひぃっ♪」 そんな風に変態チックな事を言いながら、京君の腰は止まらへん。 いや、それどころか、少しずつやけれども、その腰の動きは激しくなっていっとる。 ピストンする距離そのものは変わっとらんけど、その速度は確かに上がっとるんや。 うちの肉襞が実際に引っかかれ、そして押し込められとるペースから考えてもそれは決して勘違いやない。 漫「(京君も…興奮しとる…ぅ♥)」 平静を装いながらも、腰の動きを強める京君。 それはきっと京君の中で強い興奮が沸き起こっとるからやろう。 どれだけ普通であろうとしても抑えきれへんそれは、うちがそれだけ京君にとって魅力的である事を感じさせた。 勿論、それが一体、どれだけのものなのかは本人ではないうちには分からへん。 でも、こうして求められる感覚はとても魅力的で…そしてだからこそ、うちは京君に応えたくなってしまう。 漫「う…うちの…おし…り…ぃ♥しゅる…ぅ…♪」 京太郎「興味がないとは言わないけど、ちゃんと慣らさないと辛いらしいし、また今度にしよう」 必死になって紡いだ言葉は、やっぱりまだ震えが強いものやった。 言葉も幾つか抜けて意味的にも不明瞭になったそれを、しかし、京君はちゃんと理解してくれたんやろう。 優しげな声音で、うちのお尻を撫でながら、そう囁いてくれた。 その甘い声をご褒美と受け取ったうちの背筋が震えた瞬間、奥にズンっとチンポが突き刺さる。 京太郎「それよりも…久しぶりなんだし、まずは漫姉の此処をたっぷり堪能したいかな」 漫「うひゅぅ…♪」 その言葉通り、グリグリとうちの奥を擦る京君に吐息が漏れる。 ボルチオの形を先端で確かめるようなその動きにゾクゾク感が止まらへん。 まるで弱点だけを責め抜こうとされているように感じるんやから、それも当然やろう。 実際、うちの中でアクメが止まらず、腰がもう限界だとばかりにプルプルしとった。 漫「うひのそこ…どぉ…っ♪」 京太郎「プリプリして柔らかい上に情熱的に吸い付いてきてる。淫乱な漫姉に相応しいエロ子宮口だな」 うちそのものではなく、子宮口をエロいと言う京君の言葉にうちの中でアクメの色が変わる。 被虐感混じりの甘くて背徳的なそれに扉についたうちの手がビクンと反応した。 肩まで響くそれに少しだけバランスが崩れそうになるが、うちの身体を京君の手が支えてくれる。 それに安堵と歓喜を覚え、オマンコがキュッと締まった瞬間、京君の腰はグイとグラインドした。 京太郎「だからこそ…一杯、苛めたくなるんだよな…っ!」 漫「いひゅぅぅんっ♪♪」 瞬間、生まれる快感はさっきのものより一段、強いものやった。 その腰を押し付けながら円を描く京君のそれは、奥だけを擦るんやないんやから。 うちの肉穴全部をそのチンポで押し広げようとするような動きに耐えられるはずがあらへん。 ビリビリと走る快感が子宮へと届き、その奥で休まずにオルガズムを爆発させとった。 京太郎「漫姉も好きだよな…!ここ苛められるの…大好きだよな…!」 漫「うふぅっ♪しゅきぃっ♥らいすきぃっ♪ボルチオ責め…気持ちええよぉっ♪♪」 確かめるような京君の言葉に頷きながらの返事。 それはさっきよりも滑らかで、大きいものやった 勿論、舌足らず気味なのは変わらへんけど、それはもうアクメしまくっとるんやからしゃあない。 そもそも四肢かてオルガズムが絡みついてブルブルしとる今の状態で、ちゃんと言葉を放てる方が奇跡やねんから。 幾ら本能に突き動かされたものでしかないとしても、京君が悦んでくれるんやったらそれで構わへん。 漫「しょこはもう京君がご主人様やからぁっ♥京君以外触らへんところやからぁっ♪一杯、ボルチオレイプしてぇっ♥♥」 京太郎「ぐぅ…ぅ!」 そう思った所為やろうか。 うちの淫語は止まらず、甘い声で京君を求めてしまう。 それに合わせてキュンと締め付けた肉穴に京君が微かな呻き声をあげた。 ビクンとボルチオ責めとるチンポも跳ねとった事やし、きっとうちの言葉に興奮したんやろう。 そんな京君への愛しさと、自分でも京君を興奮させられたという充実感が混ざり合い、胸の奥が熱くなった。 ―― ピンポーン 漫「ふぁ…ぁっ♪」 けれど、それが一瞬で冷え込んだのは、うちの耳に聞こえてきたチャイムの音やった。 ある意味では聞き慣れた、でも、知らないその音にうちの身体がビクンと跳ねて、硬直する。 何せ、それはこの扉一枚隔てた向こうに人がいるって事やねんから…そうやって緊張するのも当然やろう。 漫「(でも…何で…ぇ♥)」 確かにこうして玄関口でセックスしとるんやから、その声が漏れるかもしれへんってのは思っとった。 途中からそんな事殆ど忘れてセックスに興じとったけれど、でも、それはわざわざこうしてチャイムを鳴らすような事やない。 ここは元々、そういう施設やねんし、その事で文句を言われたりする筋合いはないはずや。 それなのに、こうしてチャイムを鳴らしとるのは一体、誰なのか。 その疑問を蕩けた脳裏へと浮かべた瞬間、京君の腰が動き出す。 漫「きゅぅうぅっ♥♥」 今までうちと同じように停止していた京君のピストン。 グチョグチョになった肉穴を掘り進むようなその力強い動きに思わず声が漏れる。 反射的にぐっと歯を噛み締めて、それを押しとどめようとしたがその成果はあんまり芳しくはない。 どうしても身体の中を駆け巡る快感の方が大きくて、歯の根が緩んでしまうんや。 漫「い、今はらめ…っ♪今、動いたら…絶対…聞こえりゅぅ…♥」 京太郎「聞かせてやれば良いさ…漫姉のエロ声を思いっきり…!」 仕方なく、うちは低く抑えた声で京君にそう伝える。 けれど、京君はそれを素気無く却下しながら、腰を振るい続けた。 奥周辺を重点的に刺激するのではなく、オマンコの中腹から子宮口を狙うその動きにどうしてもオマンコが悦んでしまう。 漫「やぁ…ぁ♪そんなの…幾ら何でも…恥ずかしぃ…ぃ♥」 自然、愛液が増えていく肉穴からズッチュズッチュという愛液が絡んだエロい音が沸き起こる。 それを聞かれるだけでも恥ずかしさで顔が真っ赤になるのに、エロ声を聞かれるなんて嫌や。 京君のメスになって犯されまくっとる声を聞かれたら…帰りにどんな顔してここから出ればええのか分からへん。 京太郎「じゃあ、漫姉が我慢したら良いだろ?」 漫「しょ…そんなぁ…ぁ♪」 それが出来たら苦労なんてせえへん。 実際、こうしている間にもうちの口から嬌声が飛び出しそうなくらいやねんから。 そんな状態のうちが声を我慢するなんて事、出来るはずがない。 そんなのは京君だってはっきりと分かっとるはずや。 漫「ふぅ…っ♪ふ…くぅ…っ♥」 せやけど、京君は腰の動きを止めてくれへん。 うちの中をグリグリと抉るように犯し続ける。 それに反応して飛び出そうとする嬌声を歯を食いしばって止めようとするけれど、やっぱり上手くいかへん。 どうしても歯の間から声が漏れて、吐息も荒くなっていく。 漫「ひゅくっ♪♪」 そんな風に何とか我慢しようとするうちの姿が気に入らへんかったんやろうか。 京君の両手はそっとうちの背筋を這い上がり、後ろからうちの胸を揉んだ。 ワイヤーの殆ど入ってない形だけのブラごと揉みしだくその動きに微かに声が漏れてしまう。 まるでブラの割れ目に沿うようにして動く京君の指はまだ乳首には触れとらへん。 しかし、それでもアクメによって敏感になった乳房は遠慮なく揉む京君の指先から強い快感を受け取った。 漫「(あかん…こんな風に…胸の奥熱くなったらぁ…♪)」 胸のコリを解そうとしてくれているようなその動きに、湧き上がった快感が胸を暖かくしていく。 まるで血流が良くなっていくようなじっくりとした熱さに、うちの身体から力が抜けそうになった。 多分、ケダモノみたいな体位でセックスしてくれとるだけやなくって、胸まで揉まれとる所為で、今のうちは凄い興奮しとるんやろう。 それが身体を蕩けさせていくのを何とか堪えるけれど、このまま耐え続けられるとは思わへんかった。 漫「(だって…うちまだ…胸でイッとらへん…っ♥)」 京君の能力を受ける前まではそうではなかったものの、今のうちのおっぱいはそれだけでイケるくらい敏感な場所や。 そんなところをアクメし続けとる今、マッサージされたら、そう遠くない頃にイってしまうやろう。 その時まで今のように声を抑えられるかと言えば、正直、自信がない。 今の状態でも危ういバランスの上にあるというのに、さらに気持ち良くなったら、決壊するんは目に見えているやろう。 京太郎「思ったより耐えるじゃないか…そんなにエロ声聞かれるのが嫌なのか?」 漫「くん…ふくぅ…♪」 そうやって耳元で嗜虐的に尋ねる京君に応える余力さえ、うちの中にはなかった。 例え、どれだけ低く抑えようとしていても、今のうちは口を開いた瞬間に嬌声を放ってしまうんやから。 今も続く京君のピストンで、何度もボルチオアクメしとる上に、敏感になったおっぱいまで揉まれとるんや。 うちの中から余力というものは根こそぎ奪われ、口をきけへんのも仕方ない事やろう。 京太郎「でも、さっきまであんなに喘ぎまくってたのに…今更じゃないか」 そんなうちの我慢を溶かそうとするように京君が耳元で甘く囁く。 今のうちにとっては悪魔の囁き以外の何物でもないそれに背筋がブルリと震えた。 そうやって囁かれる背徳感と興奮を表すそれに京君のチンポがうちの中でビクンと跳ねる。 まるでそんなうちに興奮すると言うような肉棒に声をあげそうになった瞬間、京君のチンポがうちのボルチオを突き刺す。 京太郎「そもそもここはセックスする為の場所なんだから…我慢しなくても良いんだって」 瞬間、湧き上がるオルガズムと言葉にうちの心が蕩ける。 確かにここは京君が言う通り…セックスする為の場所なんや。 今のうちらには聞こえてへんけど、両隣も使用中やったからセックスしとるはず。 そんな中、必死に喘ぎ声を我慢したところで…何の意味もあらへん。 ここが使用中ってだけで…皆にはうちらがセックスしとるって事がモロバレやねんから。 漫「あ…あぁぁ…っ♪♪」 そう思った瞬間、うちの歯の根が完全に緩んでしもうた。 今までグッと閉じていた口を半開きにするその奥から震える声が漏れる。 それは微かで扉の外にも聞こえてへんような…小さな音。 けれど、うちの我慢が決壊してしまった事を自覚させるのには十分過ぎて…一気に身体が興奮へと傾いていく。 漫「ひぅぅぅぅぅぅうんっ♪♪♪」 そして、京君はそれを狙っていたんやろう。 うちの口から声が漏れた瞬間、その指先が乳首へと触れた。 親指と人差指で挟み込むその愛撫にうちのおっぱいはブルリと震え、快感が胸の奥へと突き刺さる。 まるでその奥にある心を蕩けさせようとするような激しい快感に、うちの口からはもう完全に誤魔化しの効かない嬌声が漏れた。 京太郎「もう我慢しなくて良いのか?まだ外に誰か居るかもしれないぞ?」 漫「意地…わりゅぅ…♪京君はぁ…意地悪やぁぁ♥」 そんなうちを詰るように言う京君の言葉にゾクゾクしながらもそう返す。 うちだって本当はまだまだ我慢したいけど、そんな事が出来ひんくらいにうちを追い詰めたのは京君やねんから。 うちのオマンコ犯しまくって、乳首まで摘んだ上に…あんな風に囁いたら…我慢出来るはずあらへん。 そんなのは京君にも分かってるはずやのに、そうやって詰るんやから…意地悪以外の何物でもないやろう。 京太郎「じゃあ、意地悪な俺が忠告してやるけど…まだ扉の前に誰かいるぞ」 漫「ひぅ…ぅ♪」 でも…そんな意地悪な京君の事がやっぱりうちは大好きなんやろう。 そう思うのは京君がねっとりとうちの耳元で囁く声にドキドキが高まったからや。 スリルとはまた違ったそのトキメキは…うちのオマンコをキュッと締め付け、中のチンポを締め付けさせる。 そんな中を強引に引っかき、そして押しつぶすような逞しいチンポの感覚に、奥も突かれてへんのにイッてしまう。 京太郎「さっきの声…完全に聞かれただろうな…!漫姉が気持ち良くって堪らないって声…全部…!」 漫「そ、そんなん…ぅ♪そんなん…言わんといてぇぇ♪♪」 そんな中、耳元で力強くそう言われたら…うちはドンドン変態になってしまう。 本当は見られるのなんて嫌なのに、聞かれるだけでも恥ずかしいのに、もっと知って欲しくなるんや。 うちがこんなに意地悪な京君の事が好きで好きで堪らへん事を。 京君のチンポでイきまくって、逆らえへん事を。 京君の言葉に嫌と返しながらも…その実、悦んでいる淫らなうちの事を。 不特定多数の誰かに知って貰う事に…堪らない倒錯感と興奮を覚える変態になってしまう。 京太郎「その割りにはさっきから腰が動いてるじゃないか…っ」 漫「らって……だってぇ…っ♥」 京君の言葉通り、うちの腰は自分から動き始めとった。 さっき絶頂を求めて京君へと腰を突き出していたのと同じ動きは、淫乱もええところやろう。 だって、うちはもう…さっきからイきっぱなしでアクメの繋ぎ目なんて殆どないんやから。 ただひたすら、気持ち良くなっていくだけの境地に達しても尚、うちの身体は快感を求めている。 それは勿論、うちの意思に因るものではなく、本能的なものではあるものの、淫乱であるのを否定出来る違いやない。 京太郎「だって…何なんだ?俺のが気持ち良いのか?それとも…それだけセックスが好きなのか?」 漫「う、うちが好きなのは…きょぉくんっ♥京君やからぁ…っ♥♥」 京太郎「到底、それだけとは思えないけどな…!」 漫「あきゅゅぅぅっ♪♪」 瞬間、京君は摘んだうちの乳首をギュッと押し込み、指の間で潰す。 ピンと張った乳首全体を壊そうとするようなそれに、うちの胸からグワリと熱が弾けた。 子宮から伝わってくるアクメとはまた異なったそれは、うちの全身を震わせ、神経を疼かせる。 気持ち良さよりも物足りなさを与えようとするそれにうちの身体はさらに敏感になり、ボルチオアクメが激しくなった。 京太郎「こんなにオマンコグチョグチョにさせながらも必死に咥え込んでさ…っ!本当は…チンポ突っ込んでくれるなら誰でも良いんじゃないか?」 その言葉は、きっとうちを追い詰めるだけのものであり、決して本気じゃないんやろう。 だけど、そうと分かっていても、その冷たさにうちはゾッとした。 快感と興奮で熱く滾った身体に差し込むそれは不快を通り越して…恐ろしい。 もし、ほんのすこしでも京君に、そんな風に思われていたらどうしようと思うと…足元が崩れそうなショックを受けてしまう。 漫「うちそんなんちゃうっ♪うちが淫乱ににゃるのは…京君の事が好きやから…ぁ♥きょお君の前だけうちは淫乱になるんっ…♥」 そのショックから逃れるようにうちは必死に京君へと想いを伝えようとする。 けれど、それはやっぱり舌足らずで、時折、快楽で震えるものやった。 それは恐ろしさを覚える心とは裏腹に身体が悦んどるからなんやろう。 そうやって京君に追い詰められる事に被虐感を湧き上がらせる背筋はうちの脳を蕩けさせ…心と違った反応を返させた。 京太郎「じゃあ…漫姉が誰のものなのか…どんな風に愛されているのかを…扉の前にいる誰かに言えるな?」 漫「そ…しょんな…の…ぉ♪♪」 冷たい京君の言葉にうちの頭がクラリと揺れた。 勿論、今までもそれに似た事はやってきたとは言え、それはあくまでも相手が勝手に聞いていただけに過ぎひん。 けれど、京君が今、うちに言っているそれはこっちから伝えると言う積極性を求めるものや。 聞かれていただけでも恥ずかしいのに…わざわざ伝えるなんて…それこそ頭がおかしくなってどうにかなってしまう。 京太郎「出来ないのか?それじゃあ…やっぱり漫姉は…俺のものじゃないんだな」 漫「ち、違う…っ♪うちは京君のぉっ♥♥京君だけの奥さんやから…ぁっ♪♪」 勿論、うちは京君のものや。 そんな事は京君自身だって分かっとるやろう。 せやけど、そうやって冷たく突き放すように言われるとやっぱり我慢出来ひん。 それがうちを引きずり下ろす為の言葉やと分かっていても、どうしても心が怯えてしまう。 そして、それがうちになりふり構わない必死さを与え、ゆっくりと口を開かせた。 漫「う、うちは今…京君に…ぃ♪夫に…後背位で犯されてますぅ…♥」 京太郎「おいおい…後背位じゃ分からないかもしれないだろ」 漫「くぅぅぅんっ♪」 そう言いながら、京君の指先は再び、うちの乳首をキュッと押しつぶす。 再びうちの中を焼く被虐的なその刺激に、視界が揺れた。 それはきっと胸から湧き上がるオルガズムがさっきよりも強く、そして真っ向からボルチオアクメとぶつかったからやろう。 お互いにお互いを蕩けさせ、混ざり合っていくそれは、うちの意識を強く揺らがせ、視界すら朧気にしていく。 漫「と、扉に手を突いて…お尻を京君に突き出した姿勢で…セックスしとるんですぅ♪♪」 けれど、それで怯んでいたら、京君に嫌われてしまうかもしれへん。 そんな強迫観念に突き動かされながら、うちはそうやって淫らな報告を続ける。 瞬間、湧き上がる背徳感と倒錯感に、うちの背筋は鳥肌を浮かべた。 ゾクゾクという言葉ではもう足りないその寒気は、うちの脳をさらに蕩けさせる。 ドロドロだった頭の中に微かに残った理性を甘い汁に変えるその感覚に…うちはもう自分が後戻り出来ひん事を悟った。 京太郎「漫姉の腰はどうなってるんだ?」 漫「う、動いてますぅっ♥京君のチンポ求めて、カクカクしとるのぉっ♥ケダモノみたいに…お尻振って善がっとる…ぅぅ♪♪」」 自然、うちの口から漏れる言葉は、もう遠慮の無いものやった。 いや、それどころか、さっき感じた興奮をより強く感じたいとばかりにエスカレートしていく。 より直接的でエロい表現を惜しみなく使うそれに京君も興奮してくれとるんやろう。 うちの胸を揉むその指先にはぐっと力が入り、耳に振りかかる吐息の感覚がさらに短くなるのが分かった。 漫「しょれで…ぇ♪それで…うち…後ろからおっぱい揉まれとふん…ぅ♥京君の手で包み込まれりゅみたいに…ぃ♥」 漫「乳首もキュっていじりゃれて…っ♪京君の指でクリクリしゃれるだけで…うちもぉ…イくぅ…♪♪」 その声に合わせて湧き上がるオルガズムにうちの中がキュンとまた締まる。 そんな中の肉襞をチンポでゴリゴリと擦られるだけで、うちはあっさりとイってしまう。 最早、一突き毎ではなく、一突きで何度もイってしまうほどに昂ぶったうちの身体。 もうコレ以上は殆ど望めないと思う気持ち良さの中、うちは再び唇を開く。 漫「うちは…うちは京君専用淫乱女やかりゃぁっ♥京君の前れだけ…淫乱になってケダモノに…なりゅぅ…♪♪」 そう伝えるのは…正直、幸福感さえ伴っとった。 それはきっともう道徳も倫理観も蕩けきったうちにとって、最高に幸せな事やからやろう。 理性も何もかも投げ捨てたうちを縛り付けるのは愛しい夫ただ一人だけやねんから。 それを不特定多数の誰かに教えると言う事は、京君により縛り付けられるような気がして、うっとりとしてしまう。 漫「チンポ逆らえへんのぉっ♪♪京君のチンポ気持ちよしゅぎぃっ♥大っきくて奥までクるぅ…っ♪♪硬くてうちの弱いところゴリゴリって責めて…熱々で中焼けそぉ♥♥」 それをもっと感じたいとばかりにうちは京君の逞しさを口にする。 それらにうちの偏見が入っておらへんとは言えへんけど、それでも嘘は何一つとして混じってへん。 挿入時よりも興奮しとるんか、京君のチンポは大きさも硬さも熱さも…全部が一回り激しくなっとる。 そんなものでトロトロになった淫乱マンコ犯されたら…誰だってイキ狂ってしまうやろう。 漫「乳首とオマンコで支配されへぅ…♪♪うち…奥しゃんやのに…京君に支配されて…マゾんなるぅ…♥♥」 そんなうちの心の中にあったのは、京君に何もかもを支配され尽くすような堪らん被虐感やった。 うちの神経から細胞までを京君に掌握されていくようなセックスに…幸福感すら感じてしまう。 まるでそうやって何もかもを支配されるのがオンナの幸せなのだと言うようなそれにイきっぱなしの身体がさらなるオルガズムを覚えた。 おっぱいでもオマンコでもなく、心で感じるそれにうちの意識はふっと緩み、ふわりとした感覚が全身を包む。 京太郎「じゃあ…もっとマゾにしてやるよ…!」 漫「んひぃぃぃっ♪♪♪」 瞬間、うちの意識を強引に身体へと留めるような激しい快感が股間から湧き上がる。 キュッと肌を締め付けるようなそれが何なのかうちにはまったく分からへん。 うちに分かるのは、その所為でクリトリスが布のようなものに押し付けられ、背筋がクっと浮き上がったという事だけ。 そして、その中で青白い火花が散るような快感が幾つも弾け、またイッてしまったって事や。 京太郎「やべ…これ…締まる…!」 そんなうちの耳に聞こえる京君の独り言。 低く抑えたそれは本来であれば、口に出すつもりはなかったものやろう。 基本的にセックスの時の京君は絶対的な支配者として、セックスのアドバンテージを握っとるんやから。 そんな京君の漏らす弱々しい言葉は間違いなく彼の意図しないものや。 そして、それがうちに京君がもう限界近い事を感じさせ、幸福感を強めてしまう。 京太郎「くぅ…ほら…早く何が起こってるのか…説明しなきゃダメだろ…!」 漫「は、はひぃ…っ♪♪」 それが気恥ずかしかったんやろうか。 さっきまで殆ど感じさせなかった動揺を混じらせながら、京君はそう強く言った。 それに頷きながらも、うちはまだ何が起こっとるのかちゃんとまだ把握しきれてへん。 快楽でネジが緩みまくった頭じゃ、気持ちええって事くらいしか分からへんのやから。 何が起こっとるのか目で確認しようにも視界は気持ち良すぎて滲んできた涙でぼやけてろくに見えへん。 漫「く…ふぅぅ…♥♥」 それでも京君の言葉に従おうと首を倒したうちの視界に何か黒いものが映った。 いつの間にか胸から移動した京君の手に引っ張られるようにしてピンと張ったそれがうちの陰唇辺りを押し込めている。 まるで強調するように両サイドからぷっくりとしたそこを押し込むそれは…きっと…うちのショーツなんやろう。 そう思った瞬間、朧気ながらなんとなく全容を把握したうちの胸が、被虐感に戦慄いた。 漫「う、うちは今…し、下着を…下着を引っ張られてます…ぅ♪♪」 京太郎「どんな下着なんだ? 漫「え…エロ下着れすぅっ♥京君とエッチしゅる為の…ぉ♪♪チンポ入れりゅ為の穴空き…セックス専用変態エロショーツぅ…♥」 そんなエロい下着をを身に着けている自分を自覚するその言葉にうちの中がビクビクと震える。 まるで自分のその言葉だけでもイッてしまったようなその反応に、チンポもまた反応した。 多分、そうやって震えるうちの中が気持ち良くて堪らへんのやろう。 それを感じさせるチンポの…正直な反応に、うちは陶酔混じりの蕩けた笑みを浮かべてしまう。 漫「そ、それを引っ張られると…♪♪うちのオマンコがチンポに押し付けらへて…っ♪♪く、クリトリスもザラザラってレースに擦れりゅ…ぅ♪♪」 そんなうちの身体に新しく注ぎ込まれとるのはその二種類の快感や。 気持ち良すぎて勃起した皮むけクリトリスと普通のセックスでは味わえへん膣外の締め付け。 その二つがうちの身体の中で強い電流として弾け、オルガズムに慣れて蕩けた身体を緊張させる。 力が抜けかけていた四肢をビクンと跳ねさせるそれを、マゾっぽいうちの身体は悦んで受け入れ、全身に陶酔を行き渡らせた。 漫「乳首らけでも…オマンコだけでも頭おかしくにゃってるのにぃぃっ♪♪クリイキまでしゃせるなんて反則ぅっ♥♥」 うちの性感帯4つを同時に責めるその技巧。 それは多分、まだ拙く上手とは言えへんものなんやろう。 けれど、うちにとってそんなものまったく関係なかった。 イきっぱなしで頭がおかしくなった今のうちは京君に触れられるだけでも嬌声をあげるくらいに敏感になっとるんやから。 何より、例え、上手でなかったとしても、それが愛しい人とのセックスならば身体が蕩けてしまうのが…オンナっていう生き物や。 京太郎「悪いな…!でも、俺…もうイキそうだから…さ…!」 漫「あ゛あぁぁっっ♥♥あ…ひゅ゛…ぅぅうぅっ♪♪♪」 その上、そんな風に素直に限界を伝えられたら…どうしたらええのかさえ分からへんようになる。 大好きな人が自分の身体で気持ち良くなって射精しようとしてくれているって事に…もう幸福感が止まらへんのや。 さっき張った身体が嘘のようにして弛緩し、今にも崩れそうになってしまうくらいそれは強い。 きっとこうして後背位…ううん、ケダモノセックスで…扉に手をついてへんかったらとっくの昔に崩れ落ちとったやろう。 京太郎「漫姉は…何処が良い…?何処で…射精して欲しいんだ…?」 漫「しょれは…ぁ♥♥」 そんなうちに尋ねる京君に…即答は出来ひんかった。 勿論、元々の目的がこの下着に京君の臭いを着ける事やった以上、外に出して貰うんが一番やろう。 とは言え、今日はうちの安全日で…しかも、避妊対策にちゃんとピルも飲んどる。 そこまで準備までしとったうちが膣内射精を欠片も期待しとらんかったなんて、到底言えへん。 京太郎「このまま漫姉の子宮にザーメンぶちまけた方が良いか…!?それとも…漫姉は全身にぶっかけられる方が良いのか…!?」 漫「ぃひう゛ぅぅぅうううぅぅっ♪♪♪」 そう詰問するような京君の口調には余裕があらへんかった。 きっと京君もギリギリのところで堪えてくれとるんやろう。 それがうちの意思に沿う為なんか、或いはうちを辱める為なんかは分からへん。 けれど、そんな京君の姿を見ても、うちはどちらかを決める事が出来ず、ただアクメに震える声をあげた。 漫「きょぉ君の好きなところれ…ぇっ♪♪京君のしゅきなところに…ぶっかけて…ぇ♥♥」 結局、優柔不断な言葉を返す自分にズキリとした胸の痛みを感じる。 けれど、それでもやっぱりうちがどちらかを選べるとは到底、思えへん。 勿論、これで終わりやねんから、先にどちらをしてもらうかという違いしかないのは分かっとる。 けれど、どちらもうちが期待して、そしてそれに足るほど魅力的だからこそ、うちはその違いをとても重視してしまうんや。 京太郎「良いのか…?俺…マーキングするぞ…!漫姉に…思いっきり俺の臭いを染み込ませるぞ…っ」 漫「えぇ…よぉっ♥マーキングしてぇっ♪♪うちに京君の臭い染み込まへて…京君のモノにしへぇっ♥♥」 そんなうちに確認する京君の言葉が一体、どちらを指しているのかは分からへん。 どちらもマーキングと言えばマーキングやし、京君の臭いをうちに染み込ませる行為なんやから。 でも、例え、どちらであってもうちは間違いなく、それを悦ぶ事が出来る。 それを京君へと告げた瞬間、彼の腰の動きはさらに早くなり、パンパンと肉が弾ける音が鳴り響く。 漫「んあぁっ♪♪ひ…あぁっ♪♪あ゛ひぃ♥♥」 それに合わせて嬌声を放つうちの中でチンポがビクンと震えて、また一つ大きくなった。 根本から血流が一気に流れこむようなその変化にうちの子宮が今までにない疼きを覚える。 まるでお腹の奥がギュッと収縮するようなその疼きに、京君は応えてくれた。 力強い腰使いで大きくなったチンポを振るい、うちの中をゴリゴリと犯してくれる。 その張ったカリ首が肉襞を引っかき、そして肉襞を壁際へと押し込められる度に湧き上がる無数のアクメ。 それにうちは身悶えしながらも、京君に向かって腰を動かし、快感を貪り続ける。 京太郎「漫姉…っ!漫…姉…っ!」 漫「きょぉ…くぅん…っ♥♥」 そうやってうちを気持良くしてくれている愛しい人からの縋るような言葉。 それに胸の奥が熱くなったうちは反射的に彼の名前を呼んだ。 そして、それが京君にとって最後のトドメになったんやろう。 瞬間、京君は乱暴に打ち据えた腰を今まで以上の速度で引き、うちの中を引っ掻く。 最早、引きずり倒すと言っても過言ではないその激しさにうちの背筋がピンと張った瞬間、京君のチンポがニュポンと引き抜かれた。 京太郎「ぐ…ぅぅ…っ!」 その瞬間、何が起こったのか、京君に背を向けたままのうちには最初、分からへんかった。 ただ、声が聞こえたかと思った瞬間、うちの肌に何か熱いものが降り掛かってくるんやから。 でも、一秒も経った頃には、それがプリプリするくらいに粘っこい粘液やって事が伝わってくる。 髪から首筋から…まるでうちの背中全体を穢すようなそれにうちがふっと息を吸い込んだ瞬間、むせ返るようなオス臭さがうちの鼻孔を突いた。 漫「う…あぁ…っ♪♪」 いっそ息苦しいとさえ思うほど濃厚でムワムワした臭い。 チンポから感じたそれを何倍にも凝縮したようなそれにうちの頭がクラリと揺れる。 けれど、そうやって頭を揺らしても、その臭いからは逃げられへん。 今も尚、うちの背中に振りかかる京君の精液から逃げられるはずがないんや。 漫「(うち…臭いで犯されとる…ぅ♥)」 ビュルビュルと音が聞こえそうな勢いで吐き出され続ける京君のザーメン。 その濃厚過ぎる臭いはうちの鼻から脳へと伝わり、そこをぐしゃぐしゃにかき回すものやった。 ただでさえ、ドロドロになった頭の中をおかしくするようなそれは犯されてる以外の表現が思いつかへん。 その上、その臭いの源がうちの全身にべったりと張り付き、その熱を伝えてくるんやから…おかしくなったうちがイくのも変な話やないやろう。 漫「(これも…えぇ…♪♪気持ち…ええよぉ…♥♥)」 漫「(これも…えぇ…♪♪気持ち…ええよぉ…♥♥)」 勿論、その気持ち良さは膣内射精の比やない。 メスとしての幸せを教えこまれ、子宮だけではなく心まで屈服させられるような膣内射精はやっぱり別格やねんから。 けれど、それには及ばないでも…こうやってマーキングされる感覚は、幸せで心地ええ。 自分が外側から京君のモノになっていく感覚にうちの全身は満たされていく。 漫「んふぅ…♪」 それが収まったのは頃にはうちの背面はもうベトベトで一杯やった。 髪どころか扉まで届いた激しい射精はうちの身体を穢すのには十分過ぎるくらいやねんから。 もう精液が張り付いていないところの方が少ないと思えるほどの量にうちは軽く驚いたくらいや。 漫「(こんなものが毎回、うちの奥に叩きつけられてるんか…♥♥)」 幸福感で満たされて中々、帰ってこれなくなる膣内射精。 チンポがこんなに精液を吐き出すんやから、そりゃあんな風になるのも当然やろう。 そう思いながら髪に張り付いた精液をふっと指で掬い取れば、それはまだほのかに暖かい。 射精したての染みこむような熱には及ばへんものの、確かに熱を残すそれをうちはゆっくりと口元へと運んだ。 漫「(ん…苦い…のに…甘い♪)」 最初に感じたのは苦味やった。 決して大きいものではないけれど、それでも進んで食べたいとは思えない程度のそれを舌の上で転がす。 でも、そうしているうちに精液からは苦味が抜けていき、それが堪らない甘露に思えてくるから不思議や。 いや…不思議でも何でもないか。 うちは京君の奥さんやねんから…京君のザーメンを美味しく感じるのが普通なんやから。 漫「(そう思うと…とっても幸せや…♥)」 本来なら苦くて仕方がない精液さえも、悦ぶ事が出来る。 そんな自分に誇らしさを感じ、京君への愛情を再認識したうちの中から幸福感が強まった。 膣内射精のそれに比べても勝るとも劣らへんその強さに緩みがちなうちの頬はさらに緩み、幸せそうな吐息を漏らしてしまう。 京太郎「漫姉…っ!」 漫「ひゃぅ♪」 そうやって精液を味わううちの姿に興奮したんやろう。 京君はうちの名前を呼びながら、ぐいっとうちの身体を抱き寄せた。 扉から強引に自分の方へと寄せるそれに京君のチンポがうちのお尻へと触れる。 それが未だ逞しさを失っていないどころか、ギンギンに勃起したままである事を感じた瞬間、それが再びうちのオマンコへと突き込まれた。 京太郎「今度は中で射精すからな…っ!」 漫「ひ…ぃっうぅ…♪♪」 その言葉と同時に始まるピストンは最初から遠慮なんてなかった。 自分が射精する為だけの激しい腰使いにうちの口から悲鳴めいた嬌声が漏れる。 けれど、京君はうちを犯しているような抽送を緩めず、はぁはぁと荒い息を吐いた。 まるでまったく興奮冷めやらぬと言うようなそれは…きっと膣外射精をしたからなんやろう。 漫「(ちゃんと満足出来ひんかったんやね…♥)」 うちの我儘を叶えた所為で、中途半端にしか欲求を発散出来ひんかった京君。 それを今、改めてうちへとぶつけようとする彼に悪感情を感じるはずなんてあらへん。 寧ろ、そうやってうちを必死に求めてくれる姿に胸の奥が刺激され、キュンと唸ってしまうくらいや。 そんな心地好さに後押しされるようにして再び沸き上がってきた絶頂感を貪り… ―― ―― 結局、そのままうちらはドロドロになるまでセックスを繰り返したんやった。 ……… …… … 漫「あふぅ…♪」 そううちが吐息を漏らすのはベッドの上やった。 思ったよりふかふかで上等なその寝床は、倦怠感溢れるうちの身体を優しく抱きとめてくれる。 それが嬉しいものの、眠気がまったく起こらへんのは真横に京太郎君がおる所為やろう。 京太郎「ん?どうかしました?」 漫「ううん…ちょっとドキドキしとるだけ♥」 そううちに尋ね返す京太郎君の顔は大分、スッキリとしとった。 流石にアレから結局、深夜近くまでセックスしまくってたんやから当然やろう。 それでも一緒にお風呂に入っていた時までチンポがビキビキに勃起しとったのはどういう事なのか。 最早、絶倫という言葉でも足りひん領域に片足を突っ込んどる京君にうちはクスリと笑みを浮かべながら、腕枕を堪能した。 漫「こうして京太郎君と一緒に眠れるだけでうちは幸せやからね…♥」 その言葉に嘘はあらへん。 確かにうちは京太郎君とセックスするのも大好きやけど、一緒に居れるだけでも十分やねんから。 ましてや、こうして疲れたうちを休ませるようにして、その腕を貸してくれるとなると胸が暖かくなるくらいや。 欲求不満も一段落してストレートに感じる事の出来るその幸福感に、うちはそっと笑みを浮かべた。 京太郎「そういうのもあんまりしてあげられなくてすみません…」 漫「もう…京太郎君の所為やないって」 まぁ、確かにうちが他の二人よりも割りを食っとるのは確かや。 京太郎君には絶対に言えへんけど、不公平感があるのも否定出来ひん。 けど、だからって、それを京太郎君の所為やって思うくらいうちは分別のない女やあらへん。 距離の問題って言うのは、学生のうちらにとっては大きく、そして京太郎君は出来る範囲でうちの希望を叶えてくれとるんやから。 漫「(…寧ろ、神代さんが異常なんよね)」 確かに今まで京太郎君と交わしたメールから、彼女が京太郎君の事を心から好いとるのは伝わっている。 けど、だからといってわざわざ長野に転校までして追いかけるなんて普通の好意やあらへん。 多少、偏見が入っとるかもしれへんけれど、依存に近い危うい感情であるのは確かや。 インターハイで会った時にはそんな気配なんてまったく感じひんかっただけに、驚きは隠しきれへんかった。 漫「(まぁ…そういうなりふり構わなさが羨ましいという気持ちはうちにもあるんやけど…)」 うちだって出来るならそうやって京太郎君を追いかけて行きたい。 でも、うちはごく一般的な家庭で、ポンポン引越し出来るほど裕福やない。 例え、出来たとしても、末原先輩が託してくれた姫松を見捨てて、清澄に行くなんて真似はしとぉなかった。 来年のインターハイでリベンジが決まるまで、うちにとって清澄というのは強大な敵であり、乗り越えるべき壁やねんから。 京太郎「どうかしました?」 漫「ん…壁は厚いなぁって思うて」 しかし、それが出来る自信が自分の中にあるかというと正直、あらへんかった。 ただでさえ、清澄はインターハイで優勝するくらい強大で、そして来年もその主力の殆どが残っとる状態やねんから。 その上、神代さんを始めとする永水女子の面々が合流したら、一体、どれほどの戦力になるやろう。 末原先輩を始めとした中核がごっそり抜けた今の姫松で太刀打ち出来ると思うほどうちは自分に自信を持てへん。 京太郎「漫さんなら大丈夫ですよ」 漫「え…?」 その瞬間、告げられた京太郎君の言葉にうちはつい問い返してしまった。 だって、それはうちの心の中を言い当てるような言葉やってんから。 予想外なそれにうちが京太郎君の顔を見れば、そこには安心させるような笑みを浮かべた彼がいる。 京太郎「何を悩んでいるのかまでは分かりませんけど…漫さんなら乗り越えられると思います」 漫「簡単に言ってくれるんやから」クスッ 心からそう思っているであろう京太郎君の言葉。 それに拗ねるような言葉を向けながらも、うちの顔からは笑みが漏れた。 他の人からそんな風に期待を寄せられても、多分、うちは笑う余裕なんてなかったやろう。 けれど、それが京太郎君の言葉であると言うだけで、胸の中から元気が湧いてくるんやから不思議や。 折角、こう言ってくれてるんやから…もうちょっと足掻いてみよう。 言葉一つでそう思ってしまう単純な自分に嫌な気は起こらへんかった。 京太郎「先輩って奴は後輩からは偉大に見えるものでして」 冗談めかしたその言葉は、京太郎君にとってそれほど深い意味があった訳やないんやろう。 でも、その言葉にうちの脳裏に姫松を引っ張ってくれた先輩方の姿が浮かび上がった。 到底、追いつける気がせえへん先輩たちも…もしかしたら後輩補正で偉大に見えていただけなんかもしれへん。 そう思ったらさっき凹みそうになっていた自分が情けなくなってしもうた。 京太郎「それに…俺に出来る事なら何でも手伝いますから」 漫「あ…」 そう言って、京君はうちの頬をそっと撫でてくれた。 うちの肌を慰めるような優しい手つきに思わず目が細まってしまう。 暖かく、そして心地良い感覚に喉の奥からじんわりと熱くなっていった。 猫や犬のように喉を鳴らしてしまいそうになるその独特の熱はそのまますっと喉を通り、心臓の鼓動を早くする。 京太郎「愚痴でも何でも聞きますし、何か手伝いが必要ならやらせて下さい」 漫「ん…」 けれど、それに完全に身を委ねる気にはなれへんかったのは、京太郎君が一瞬、辛そうな表情を浮かべたからやろうか。 まるでそうしなければいけないと自分に言い聞かせているようなそれは、正直、あんまり嬉しいものやあらへん。 勿論、それだけって訳じゃないんやろうけれど、彼の仕草に強迫観念めいたものを感じて、心から喜べるほど、うちは薄情でも利己的にもなれへんのやから。 漫「…何をそんなに焦っとるん?」 京太郎「…あ…」 うちの言葉に京太郎君はハッとした表情を見せる。 きっとそれは本人にとっても、それは意識してへんものやったんやろう。 驚き混じりのそれにうちはクスリと笑みを浮かべて、京太郎君の頭にそっと手を伸ばした。 漫「…先輩にちょっと話してみぃひん?」 京太郎「はは…漫さんには本当に敵わないなぁ…」 漫「当たり前やん。だって、うちは先輩やねんから」 そのままゆっくりと頭を撫でるうちの仕草に京太郎君は諦めたようにそう言った。 諦め混じりのその言葉は、けれど、確かに嬉しさめいたものをうちに感じさせる。 きっと京太郎君はずっとそれを溜め込んで、誰にも話す事が出来ひんかったんやろう。 安堵混じりの京太郎君の表情にそう思いながら、うちはベッドの中でそっと胸を張った。 京太郎「…いや、俺の…その、愛し方って奴は異常だなって…そう思いまして」 そんなうちに京太郎君が漏らす言葉は、思いつめたものを感じさせるものやった。 いざスイッチが入った時に嗜虐的になる自分にずっと思い悩んでいたんやろう。 それを感じさせる声に胸の奥が痛むが、けれど、共感してあげる事は出来ひん。 確かにちょっと人とは違う愛し方かもしれへんけれど…うちはそれを悦んどるんやから。 漫「でも、京太郎君は色々と考えてくれとるやろ?」 それに何より、京太郎君は意地悪はするけれど、本当に酷い事はせえへん。 精々が言葉責め程度で、それ以上の事はされてへんのや。 うちとしてはスパンキングくらいやったら別に全然オッケーやと思うんやけど…まぁ、それはさておき。 セックスの最中にそうやって色々と頭を捻り、注意を払ってくれる彼の愛し方が悪いとはどうしても思えへん。 漫「さっきかて…本当は扉の前に誰もおらへんかったんやし」 そもそもこの部屋に外付けのチャイムなんて着いておらず、係員とのやり取りはインターフォンで済ます。 それに気づいたのは…京君とお風呂に入って、小窓に入っとったハンバーグセットを見た時や。 さっきの音もこれを入れた事を伝える音なんやと京太郎君に教えてもらった時は恥ずかしさで死んでしまいたいと思った。 けれど、同時にそれは京太郎君がうちの様子を逐一観察し、どうすればうちを気持ち良くしてあげられるかって事を考えてくれとる証や。 漫「少なくともうちはそんな京太郎君も含めて好きやで」 自分が選んだホテルのシステムを忘れてしまうくらいにドロドロになり、音に対して過剰に反応したうちの姿。 それを見てすぐさまうちの誤解を利用する方向へと持っていった京太郎君は…まぁ…惚れた弱みか格好良く見える。 それに何より…そうやってあちらこちらへと舵取りするんは、相手のことをつぶさに観察し、理解しとらへんかったら無理やろう。 それを何の気なしにやってくれる京太郎についつい甘えてしまうくらい、それは嬉しい事やった。 漫「それとも他の子に嫌やって言われたん?」 京太郎「いや…そんな事はないんですけど…」 漫「だったら、皆それを嫌やって思うとらへんよ」 勿論、うちは本人じゃないし、ましてや殆ど話したこともない。 そんなうちが二人の心情を代弁するのはちょっと間違っとるような気がする。 でも、長野に着いていくほど心酔しとる神代さんがそんな風に思うとは思えへんし、原村さんは雑誌見る限りそういうのはズバズバ言うタイプや。 あくまでうちの勝手なイメージやけれど、それほど的外れじゃないと思う。 京太郎「でも…俺…こんな自分勝手なヤリ方じゃ何時か皆に見放されて…」 漫「…あぁ」 瞬間、ポツリと漏らされた言葉に、うちは京太郎君の苦悩をなんとなく悟った。 京太郎君は多分…恐れとるんやろう。 能力の副作用という何時、消えるか分からへんものを前提にした今の関係を。 勿論、ずっと今の状態が続くというんやったら、京太郎君が恐れるような事はあらへん。 でも、京太郎君はそれをなくす為に色々な人に頼ったり、努力したりしとるんや。 その糸口はまだ見えとらへんみたいやけれど…それでも、それがなくなってしまった時の事をどうしても考えてしまうんやろう。 漫「(そして…それが京太郎君の中で最悪に近いものになっとる)」 これだけ皆に酷い事をしたのだから、きっと嫌われてしまう。 恐らく京太郎君の根底にはそんな意識がどうしてもあるんや。 だからこそ、彼は自分の愛し方に疑問を持ち、こうして落ち込んでいる。 勿論、そんな風に落ち込むんやったら、最初からやらへんかったらええ話やけど…多分、そうはいかへんのやろう。 セックスの時の京太郎君はまるで別の人格に変わったのかと思うくらいに意地悪で、嗜虐的やねんから。 漫「(そんな京太郎君にうちは何を言ってあげればええんやろう…)」 その時にならへんかったら分からへんけれど、能力の影響から脱してもうちが京太郎君の事を嫌う事はまずない。 今の状況だって仕方がない事やと理解しとるし、京太郎君の良い所はこれまで沢山見てきとるんやから。 でも、それはあくまで自分自身だからこそ信じられるものやろう。 これをそのまま京太郎君に伝えたところで、彼がそれを心から信じられるとは思えへん。 京太郎君が前提にしとるのは『能力がなくなった後』という仮定の未来の事だけに、下手な事を言っても説得力をもたせられへんのやから。 漫「(だったら…別の方向のアプローチしかあらへん)」 その方向性は大体、見えとる。 けれど、だからと言って、それを口にするのは中々に抵抗感のあるものやった。 色々と理解して、そして諦めとるとは言え、今の状況に思う所がない訳やないんやろう。 でも、うちにとってはそれよりも京太郎君の方が愛しくて…そして大きなものやった。 だからこそ、数秒ほどの逡巡の後に、うちは決意しながら、ゆっくりと口を開く。 漫「…それなら見放されへんように、うちらの事、調教すればええんちゃう?」 京太郎「えっ…」 うちの言葉に京太郎君は驚いた声をあげる。 慰めるどころか、背中をグイグイと押しこむ言葉やねんからそれも当然やろう。 それを独りだけ遠距離っていうハンデを背負ってるうちが言うなんて到底、思っとらへんかったはずや。 しかし、だからこそ、その言葉は京太郎君に対して大きな意味があるはず。 そう自分に言い聞かせながら、うちは一気に押し切ろうとする。 漫「と言うか…現実、今の状態がそんな感じやん」 京太郎「まぁ…それは否定出来ませんけど…」 漫「やろ?それやったら、もうちょっと突き抜けてしまえば皆ハッピーになれるって」 勿論、事はそう簡単やない事くらい分かっとる。 今はまだ良いにせよ、大人になったら色々と問題が出てくるやろう。 結婚とか育児とか生活とか…高校生が夢見るほど社会って奴は優しくないんやから。 でも、それも京太郎がさえしっかりしていれば、乗り越えられへん訳やない。 そして…惚れた弱みかもしれへんけど、京太郎君ならばそれを乗り越えてくれる気がするんや。 京太郎「いや、でも、そんなの…良いんですか?」 漫「正直に言えば良くないで」 京太郎「なら…」 漫「でも…うちがあの二人に勝つのは絶対、無理やもん」 本当なら…うちだって京太郎君に選んで欲しい。 でも、その未来は自分で言うのも何やけど…かなりの望み薄やった。 ただでさえ相手が悪いのに遠距離というハンデまで背負うとるんや。 日々仲良くなっていく二人に対して、独りポツンと置いていかれる自分。 妄想の中やと京太郎君と幼馴染だったが故に速攻作戦が成功したけれど、現実ではそうはいかへん。 漫「一番にはなれへんでも…ハーレムの一員くらいやったらチャンスはあるやろ?」 それやったら複数の中の一人でもええから傍に置いて欲しい。 そう思うのは多分、負け犬の思考なんやろう。 何せ、最初から勝つことを考えず、負ける事を前提にしとるんやから。 そんな臆病な自分が滑稽だと思うものの…京太郎君を完全に失ってしまうのはやっぱりそれ以上に辛いんや。 もう二度とこんな風に愛してもらえへんって思うただけで胸が張り裂けそうになるんやから。 漫「だから…うちの為に二人の事堕としてくれへんやろうか?」 京太郎「…そんなの…ズルいですよ…」 そう苦しげに言う京太郎君の気持ちはなんとなく分かる。 何せ、うちの言葉は、自分から責任を背負い込むものやねんから。 京太郎君が自分を責めすぎないようにするその言葉に根が真面目な京太郎君は反発を覚えるんや。 でも、だから言って、自分の中で言い訳して責任転嫁出来る言葉をナシには出来ひん。 聞いてしまった以上、後戻りは出来ひんって理解しているからこそ、京太郎君はそうやって苦しげな顔を見せるんやろう。 京太郎「…漫さんは決して和や小蒔に劣る訳じゃないです」 漫「でも、勝ってる訳やないんやろう?」 京太郎「それは…」 勿論、その言葉は嘘やないんやろう。 でも、それがうちの心に響くかと言えば、答えは否やった。 嬉しいのは嬉しいんやけれど、今のこの場では誤魔化しにしか聞こえへん。 その気持ちと共に突っ込んで尋ねるうちの言葉に、京太郎君は言い淀んだ。 漫「難しく考えんでええよ。うちが悪いのは背負うから…京太郎君は自分の思うがままに振る舞えばええだけ」 そして、京太郎君が何か改めてする必要があるとは思えへん。 日頃、うちに対してやっているように振る舞えば、他の二人も自然と堕ちていく事やろう。 少なくとも、うちにとって京太郎君はそれほどまでに魅力的でハーレムでも良いと思うくらいに離れがたいんやから。 漫「それでも気になるって言うんやったら…その分、うちにご褒美欲しいな…♥」 そう言いながら、うちはそっと京太郎君へと身を寄せた。 既に一回一段落して寝る準備に入っとるとは言え、まぁ、こうやって腕枕されとるとどうしてもドキドキするんや。 その上、こうしてちょっぴりエロい話題にもなれば、身体に火が入ってもおかしゅうない。 それなりに欲求不満が小さくなってあんまり意識せんようになったとは言え、決してなくなった訳じゃないんやから。 京太郎「漫さん…」 漫「ね…キスしよ…♪」 短いそのやり取りに京太郎君…ううん、京君は拒絶を返さない。 寧ろ、そっとうちの背中に手を回して、うちの身体を抱き寄せてくれる。 それだけで疼きを残す身体がキュンと反応し、奥から愛液が滴るのが分かった。 流石にそれは今すぐ身体の外に染み出す訳ではないにせよ、何れはそうなるやろう。 漫「(少なくとも…キスしたら…そうなってしまうんやろなぁ…♥)」 キスだけでトロトロになってしまうエロエロな自分。 そんな未来を想像しながら、うちの胸は高鳴った。 どうやらうちは自分で思っていたよりも遥かに、こうして京君と愛し合うのが好みらしい。 それにクスリと笑みを浮かべながら触れ合った唇は相変わらずうちをドキドキさせてくれる。 そして、そのドキドキは何時しかお互いの興奮に火を点け… ―― ―― 結局、それから空が白むまでセックスし続け、次の日のデートの計画は殆どおじゃんになってしまった。 ……… …… ~京太郎~ ―― 人間には背負いきれる限界って奴がある。 器量とか言われるそれは誰もが少なからず持っているものだろう。 だけど、俺自身、自分のもつそれが大きいとは到底、思えない。 俺はそこまで立派な人間じゃなく、ごくごく普通の男子高校生なんだから。 変な能力が手に入ったお陰で、何故か三人の美少女たちと関係を持っているけれど、それは分不相応なものだ。 本来の俺からすれば、その中の誰か一人と付き合う事自体、あり得ない事だろう。 ―― だから、俺はずっとそれを正そうとしてきたつもりだ。 能力を発動させない方法を考え、副作用をなくそうとしてきた。 その成果が実ったとはまだ言えないが、それでもゆっくりと前へと進んできている。 だけど…そうしている内に俺は三人と仲良くなり…三人ともに惹かれていった。 素直に俺へと甘え、求めてくれる彼女たちはとても可愛く、そして魅力的だったのだから。 ―― だからこそ…俺は怖くなった。 そうやって俺に甘えてくれるのは俺の能力という大前提があるからこそだ。 そんなものがなければ、俺は彼女たちとろくにお近づきになる事が出来なかっただろう。 勿論…今更、能力がなくなったところで、そうやって三人と深めた絆が嘘になるとは思えない。 だけど…俺が能力を利用して、三人に対して不誠実で、最低な事をしているのは否定出来ない事実だ。 だからこそ、能力がなくなった時、皆から軽蔑されてしまうのではないかと思うと…恐ろしくて仕方がない。 一度は心交わしたと思っていた彼女たちから嫌われるかもしれないと思うだけで…落ち着かなくなってしまうのだ。 ―― その為の対策は…俺の中にあった。 漫さんに言われる前から…心の中にあり続けた自分勝手な考え。 能力がある内に三人を俺へと縛り付け、もう二度と離れられないようにしてしまうというそれは…今まで以上に最低なものだろう。 今でさえ彼女たちの人生を歪めているのに…俺の考えているその考えはその歪みを一生、引きずるものなのだから。 最低でも三人の内、二人は結婚さえ出来ず、親ともろくに会えなくしてしまうかもしれない…最悪な考えだ。 ―― でも、漫さんはそれを肯定してくれた。 勿論、そこには色々な苦悩があった。 恐らく俺ではその全てを汲み取る事なんて不可能なほど大きい苦悩が。 けれど…漫さんはそれを飲み込んで、俺の背中を押してくれた。 自分勝手で最低な俺の考えを肯定し、それで良いと言ってくれたのである。 ―― そんな漫さんに責任を押し付けるつもりはない。 彼女がそれを選んだのは、自信がないからだ。 本当はそんなもの選びたくはなかっただろうし、自分だけを見て欲しかったのだろう。 だからこそ、悪いのは俺であり、漫さんに責任は一切、ない。 悪いのは漫さんにそんな事を言わせるまで追い込み、彼女に自信を与えてあげられなかった俺だけなのだ。 ―― だから…決めたのは俺だ。 俺だけが得をして、彼女たちにばかり損を与えるその選択肢。 結局、自分可愛さにそれを選んだのは俺であり、全ての責もまた俺にある。 後々、誰に最低と言われようとも、彼女たちの親に殴られようとも、俺はそれを受け入れなければいけない。 俺が今、決めたそれは間違いなく三人を不幸にするものなのだから。 ―― その分…幸せにしてやらないとな。 勿論、俺にそんな事が出来るとは思わない。 何度も言うように俺はあくまで普通の男子高校生で、美少女三人も独占出来るような度量はないのだから。 けれど、俺が我が身可愛さに選んだ時に、出来る出来ないの問題など超えてしまったのだ。 そんなものを論ずるよりも先に俺は努力し、三人が少しでも幸せになれるように努力しなければいけない。 ―― まずは…新人戦だ。 麻雀の実力が男の魅力の全てだ、なんて言わない。 だが、結果を残せば、それだけ皆も喜んでくれるだろう。 特に和と小蒔は俺が強くなるために少なくない時間を割いてくれているのだ。 まずはそれに報いて結果を残すのが、彼女たちを幸せにする第一歩だろう。 だからこそ…俺は… ―― 【System】 上重漫の屈服刻印がLv3になりました。 上重漫は不安を感じているようです。 須賀京太郎は覚悟を決めました。 [[前話>おもち少女10-1]] [[次話>おもち少女11-1]] #comment

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: