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[[前話>おもち少女2-2]] [[次話>おもち少女3]] 漫「はぁ…っ♪」 京太郎「ちょ…大丈夫ですか!?」 漫「(あ…あかん…来たら…あかん…っ)」 まるで膝から崩れ落ちるようなうちに須賀君が駆け寄ってくれる。 けれど、うちはそれに本能的な強い恐怖を感じた。 内心、嬉しく思っとるのに、何でそんなものを思うのか、自分でも分からへん。 でも…今だけはあかん。 他の時はええけれど…今、触れられたら…きっとうちは…うちは……ぁ♥ 漫「ひ…ぅぅ…っ♪」 しかし、そんな祈りも届かず、須賀君の手が今にも崩れそうなうちの肩を支える。 そして…瞬間、うちの中が爆発したような熱気が湧き上がり、身体を熱くした。 今までのうちを形作っていた何もかもを焼きつくし、ドロドロにして新しく作りなおすそれに…うちは悦びすら感じていた。 まるで今から生まれ変わる自分が素晴らしいものであるようなそれに…ビシリとひび割れていた『何か』が崩れ…跡形もなくなっていく。 京太郎「う、上重さん!?」 そんなうちの顔を覗き込みながら、心配そうな表情を見せる須賀君。 その胸に抱き寄せられるような姿勢はとても安心して、そして気持ちええ。 だけど…今のうちはもうそんなものじゃ、我慢でけへんかった。 うちは…もっと…もっと……ぉ♥ 漫「(もっと…甘えたい…っ♥)」ギュゥ そんな考えが滲みでたかのようにうちの手が須賀君の浴衣を掴んだ。 自然、須賀君の浴衣が歪み、崩れてしまう。 それを間近で見てしまったうちの胸がドキリと反応し、お腹の奥に熱を灯した。 渇き続け、不満を訴えていた下腹部で蠢くようなそれにうちは何時の間にかそっと唇を開いていた。 漫「須賀君…」 京太郎「な、何です?」 漫「抱っこ…して…♥」 漫「(う…うちは何を言うとるん…?)」 流石にこの年にもなって抱っこはない。 しかも、相手は年下の男の子なのだ。 これまで少なからず先輩ぶってきたうちが言って良いセリフやない。 けれど、それでもうちの口から訂正や冗談の文字が飛び出さへんかった。 寧ろ、強請るようにして須賀君を見上げ、彼の反応を待っとる。 京太郎「わ、分かりました」 漫「ふぁぁ…♪」 そんなうちに須賀君が何を思ったのかは分からへん。 だけど、須賀君は多少、迷いながらもうちを抱き上げてくれた。 お姫様抱っこの形で抱き上げられたその姿勢と須賀君の逞しさにうちの胸がジィンと揺れる。 何処かうっとりとした心地の混ざるそれにうちは甘く声をあげながら、身を委ねた。 漫「(暖かいわぁ…♥)」 大地から切り離され、重力と言う感覚も胡乱になった独特の浮遊感。 それに包まれるうちを抱き上げる逞しい身体はお風呂上りな所為かとても暖かかった。 思わず肩の力が抜けていくその熱を求めて、うちは自分から須賀君の胸に頭を預けてしまう。 まるで恋人同士のようなその甘い仕草に須賀君は何も言わへん。 顔を真っ赤にして何かを堪えるような表情を見せるだけやった。 漫「(ふふ…♪可愛えぇなぁ…♥)」 京太郎「で…上重さんの部屋に行けば良いんですか?」 漫「…嫌やぁ…♪」 勿論、普通に考えればこのままうちの部屋に連れて行って貰うのが一番なんやろう。 でも、そんな事したら、周囲にからかわれて、この甘い時間が終わってまう。 そんなん絶対に嫌や。 折角、こんな心地ええのに…それを取り上げられるのは我慢ならへん。 京太郎「じゃあ、どうしたら…」 漫「須賀君の部屋に連れてって…♥」 京太郎「え…!?」 とは言え、他の場所も人の目がある以上、須賀君に存分に甘えられへん。 唯一の例外はこの合宿の中で個室を貰っとる須賀君の部屋だけや。 なら、そこを選ばない理由なんてあらへん。 昨日の様子を見るに須賀君がうちを襲う事はまずないやろうし…それに襲われた所で… ―― 京太郎「良いんですか?」 漫「ええも悪いもあらへんよ…♪最初からそのつもりやったし…♪」 京太郎「いや、でも体調とか…」 漫「大丈夫…♪」 心配の色を見せる須賀君を押し切りながら、うちはそっと彼の首に手を回した。 瞬間、私の胸がぎゅっと押しつぶされ、ジンと中を震わせる。 まるでおっぱいの中を熱するようなそれにうちの口から吐息が漏れた。 『はぁぁ』と間延びしたそれが須賀君の肌に降りかかり、その肌がビクンと反応する。 まるで気持ち良かったかのようなそれにうちがクスリと笑った瞬間、須賀君がゆっくりと歩きはじめた。 京太郎「じゃ…鍵開けますんで…」 漫「ん…♥」 そう言って、膝を折った須賀君の太ももにうちのお尻が当たる。 胸板とはまた違った硬いその感触が何処か気持ち良く、そして甘美に思えた。 でも、それはあくまで一瞬の事。 そうやってうちの身体を脚で支えている間に、須賀君は鍵を取り出して、部屋の扉を開いた。 そのまま立ち上がって、扉を開く須賀君と共にうちは部屋の中に入っていく。 漫「お邪魔します…♪」 京太郎「はい。どうぞ、お姫様」 漫「えへ…お姫様…かぁ…♥」 うちを抱き上げながらの須賀君の軽口に胸の奥が熱くなった。 勿論、うちだってそれがただの軽口であり、本気で言っている訳やないことくらい分かっとる。 けれど、女の子は誰だって、お姫様に憧れとるものなんや。 それをこうしてお姫様抱っこされながら口にされて喜ばへんはずがない。 かく言ううちだって頬が蕩けたように緩み、何処か間抜けな笑い声が口から漏れるくらいやった。 京太郎「じゃ…何処に座ります?」 漫「須賀君の上…ぇ♪」 京太郎「え、えぇ…」 そんな、うちの主張に須賀君は頬を引き攣らせて答える。 でも、今のうちにはそれがちょっぴり不満や。 今のうちはお姫様なんやもん。 須賀君だけの大事な大事なお姫様なんや。 それが上に座りたいと言っているのに拒否するなんてあかへん。 漫「何?…あかんの…?」 京太郎「いや…ダメじゃないですけど…でも拙くないですか?」 漫「?」 確認するような須賀君の言葉にうちはそっと小首を傾げた。 一体、須賀君が何を懸念しているのか、うちにはまったく分からへん。 ちょっと須賀君の膝の上に乗るだけで、何か拙い事でもあるんやろうか。 それに須賀君は合宿中はうちに絶対服従を誓った身。 ちょっとしたデメリットくらいやったら飲み込むべきや。 漫「拙くないもん…。それに須賀君はうちの犬なんやで…?」 京太郎「いや、分かってますけど…」 それをそのまま口にしても須賀君の迷いは晴れへんみたいやった。 かと言って、何で迷っているのか口にせえへんまま、何とも情けない姿を見せる。 それが何となく面白くなくて、うちの頬はカエルみたいに膨らんだ。 顔全体で拗ねている事をアピールするようなそれに須賀君はようやく諦めたのか、そっと肩を落とす。 京太郎「分かりましたよ…でも、後で文句言わないで下さいよ…」 漫「ふふ…♪物分かりのええ須賀君は好きやで…♥」 京太郎「そりゃ光栄ですよ。でも、出来ればそういう条件なしで好きって言って欲しかったです」 そりゃうちだってそう言いたいけれど…でも、まだ色々と分からへん。 こうやって須賀君に甘えるんは胸の中がポカポカして気持ちええけど、それが恋とはまだ決まってへんのやから。 それなのに、まだ好きとか愛してるとかを言うほど不誠実な事はない。 だから…もうちょっとでええから、待って欲しい。 そんな気持ちを込めて、押し付けた胸に須賀君がうちから目を逸らし、明後日の方向を見つめた。 その頬が真っ赤になっとる辺り、また照れとるんやろう。 何だかんだ言って、うちの胸の感触と好きと言う言葉は須賀君の動揺を誘っているみたいや。 京太郎「と、とりあえず…一回、下ろしますからね」 漫「えー…」 京太郎「仕方ないじゃないですか。このままじゃハーゲンダッツ出せないですし」 漫「え…?あるん?」 須賀君に甘える事で頭が一杯で、ハーゲンダッツを要求していた事を思いっきり忘れとった。 普段やったらありえへんそんな自分の姿にうちの胸は違和感を訴える。 けれど、それは忘れていたが故の望外の喜びに押し流され、うちの中からあっという間に消えていった。 京太郎「お詫びとお礼も兼ねて、ちゃんと買って来ましたよ」 漫「味は?」 京太郎「キャラメルと抹茶ですよ」 漫「えへ…ぇ♪ちゃんと分かっとるやん…♪」 京太郎「まぁ、昨日のお詫びと今日のお礼も兼ねてですし」 そう言ってぎこちない笑みを浮かべるのは須賀君が昨日の失態を覚えとるからなんやろう。 とは言え、うちは昨日もそれほど怒ってる訳やあらへんかった。 ましてや今日までその怒りが持続しているはずがなく、そんな風に自分を責められると逆に困ってしまう。 だが、こうして要求した側のうちが須賀君に何を言えばええのかまったく分からへん。 結果、うちは少し考えてから、時計の針を進める事にした。 漫「じゃあ…早く準備して…♪」 京太郎「はいはい。それじゃ…一回、ここで下ろしますよ」 漫「…ちゃんと迎えに来てくれるやんな…?」 京太郎「勿論。須賀京太郎は約束を破る男じゃありません」 何処か冗談めかしたそのセリフにうちの頬も綻んだ。 勿論、昨日、うちとの約束をすっぱり忘れていた辺り、それは信用ならへん言葉なんやろう。 でも、須賀君が直々にこうして保証してくれたって事が今のうちにはとても安心出来た。 それは須賀君に抱かれている事の安堵感には及ばないものの、ちょっとくらい離れても平気やと思うくらいには大きい。 漫「しゃあないなぁ…♥」 そう言いながら、うちの手はそっと須賀君から離れた。 そんなうちの身体をゆっくりとテーブル前の椅子に座らせてから、須賀君は備え付けの冷蔵庫へと歩いて行く。 その後姿を見ながら、うちは背もたれに身を委ね、抱かれた余韻に意識を向けた。 漫「(あんな大きな人に…うちは甘えて…)」 こうして座っていると余計、大きく見えるその背中。 否応にも須賀君が男である事を感じさせるそれにうちのお腹がジュンと潤んだ。 ドロリとした粘ついた何かが身体の中を這うのを感じながらも、うちはそれを抑える気にはなれへん。 寧ろ、静かな興奮で彩られた心はそれを求め、うちの身体を熱くさせる。 そんな自分を驚くほど冷静に受け止めながら、うちは須賀君が帰ってきてくれるのを待ち続けた。 京太郎「はい。お待たせしました」 漫「もう…寂しかったで…♥」 京太郎「ごめんな、ハニー。でも、この別離は君の為だったんだ。許してくれ」 漫「んふぅ…♥」 うちの言葉を冗談やと思ったんやろう。 テーブルに2つのカップを並べて、うちの隣に座った須賀君が芝居めいた言葉を紡いだ。 でも、それさえも今のうちには心地良く、満足気な息を吐いてしもうた。 とは言え、それは須賀君にはまったく気付かれとらへんかったみたいで、彼は何食わぬ顔でダッツの準備をしてくれている。 それが何となく面白ぉないうちはそっと腕を広げ、須賀君へと飛びかかった。 京太郎「ちょ…!?上重さん…!?」 漫「んー♪須賀君ポカポカや…♪」 今にも須賀君が床へと押し倒されそうな姿勢になるのも構わず、うちはスリスリと胸板に頭をすり寄せる。 まるで犬が主人に甘えようとしながらも、マーキングするようなその仕草。 それに須賀くんの身体が一瞬、硬くなり、身構えたのが分かった。 でも、それが分かったところで、うちが須賀君に甘えるのを止められるはずがない。 寧ろ、甘える事で須賀君の緊張を解こうとするように全身で須賀君に絡みつき、密着しようとする。 京太郎「う、上重…さん…?」 漫「これでピッタリ…♥」 お互いを真正面から見つめ合い、腰同士が密着するギリギリの姿勢。 それにさっきよりも強い安堵を感じるうちの前で、須賀君がカチコチになっとった。 最早、身構えという言葉では表現しきれないそれにうちはそっと小首を傾げる。 しかし、固まった須賀君は口をパクパクと開閉するだけで何も言う事はなかった。 漫「ほら…早く食べさせてくれへんと…ダッツが溶けるやん…♪」 京太郎「あ…そ、そう…ですね」 とは言え、あんまりそうやって須賀君の反応を待っているとダッツが溶けてしまう。 ただでさえ、お互いお風呂上りで体温が高く、溶けやすい環境が整っているんや。 あんまり急かしてあげるのも可哀想やけれど、このまま須賀君が帰ってくるのは待ってられへん。 そう思って放った言葉に須賀君の目に力が戻り、キャラメル味のダッツから蓋を剥がす。 それを見たうちは須賀君に向かって小さく口を開け、その喉を震わせた。 漫「あーん♪」 京太郎「…え?」 漫「あーん♪」 そんなうちの前で呆然とした表情を見せる須賀君にうちはもう一度、自己主張を放った。 それにようやくうちが求めている事に気づいたんやろう。 須賀君はアイスとうちを交互に見ながら、信じられへんような顔をした。 でも、ここで須賀君に譲ってあげる理由はあらへん。 京太郎「た、食べさせろって事ですか…?」 確かめるように呟く須賀君の言葉にうちは小さく頷いた。 それを数秒ほど見つめた後、須賀君の肩はそっと落ち、その手に備え付けの白いスプーンを取る。 そのままもう片方の手で持ったダッツの表面にそっと這わせ、キャラメルソースの掛かったそれを丸め取っていく。 京太郎「…」 漫「あーん…♪んふふ…♪」 それを無言でうちの口の中へと運ぶ須賀君からダッツを受け取りながら、うちの頬は緩んだ。 興奮かお風呂上りな所為か、うちの体温は高く、ダッツはすぐさま口の中で蕩け、甘い液体へと変わる。 それを口の中で転がしながら、うっとりとした心地が強くなるのを感じるのはきっとダッツが美味しいからやない。 多分…いや、間違いなく…須賀君がうちにアイスを食べさせてくれているからなんやろう。 漫「ちゃんと食べさせる時に『あーん』って言わへんかったらあかんやん…♥」 京太郎「い、いや…そんなバカップルっぽい事、ハードルが高いですって」 それでも感じた微かな不満を口にすれば、須賀君が狼狽した様子で口にする。 確かに言われてみれば、これはカップル ―― それも周囲の迷惑を考えないレベルの熱々カップル ―― がやる行為やろう。 でも、どうしてそれがハードルが高いと言われるんかがうちには分からへんかった。 ここにはうちと須賀君の二人しかおらへんし、誰かに見られる心配はない。 ましてや、今のうちは須賀君のご主人様も同然で、殆ど何でも命令出来る立場にあるんや。 それでも、こうして嫌がると言う事は…もしかして… ―― 漫「…須賀君はうちの事嫌いなん…?」 京太郎「い、いや、大好きですよ!恩人だって思ってます!」 微かに震えたうちの声に須賀君は驚いた様子で返した。 まるでそう言われるとは思っていなかったようなその様子に嘘は見当たらへん。 それに不安が蕩け、安堵へと変わっていくのを感じながら、うちはそっと頬を膨らませた。 漫「じゃあ…何でなん?」 京太郎「い、いや…だって…恥ずかしいじゃないですか…」 漫「恥ずかしくなんてあらへんやん…二人っきりやで?」 京太郎「い、いや…そうなんですけど…だからこそ、自分の中で何かが危ないっていうか…」 うちの言葉に目を背けるようにして言う須賀君の言葉は要領を得んものやった。 まるで結論を口にする事さえ恥ずかしいと言うようなそれにうちはそっと首を傾げる。 とは言え、そうやって首を傾げたところで、須賀君が恥ずかしがっている理由なんか分からへん。 それやったら、大事なダッツの続きを食べさせてもらうのが一番やろう。 漫「分からへんけど…あーんしたら許してあげんで…♪」 京太郎「う…わ、分かりました。それじゃ…その…僭越ながら…あーん」 漫「あーん…♥」 そうやって須賀君に『あーん』と言って貰いながら食べさせてもらうダッツは最高に美味しかった。 さっきよりも遥かに口の中が甘く、思わず目元が蕩けそうになってしまうくらいや。 舌だけでなく、心だけでも味わうようなそれにうちはすぐさま夢中になった。 あっという間に溶けて、液体に戻っていく事にさえ我慢出来なくなったうちはすぐさま口を開き、もっともっとと催促する。 京太郎「はい。あーん…」 漫「あーんぅ♥」 そうして、須賀君が食べさせてくれる毎にこの人が自分を受け止めてくれる人だと分かっていく。 うちを甘えさせて…蕩けさせて…幸せにしてくれる人やって感じていくんや。 まるで身体の内側から甘くして…ドロドロに溶かしていくようなそれにうちの身体は溺れていった。 でも…それを嫌がったり、悲しんだりするような『上重漫』は、うちのなかにはおらへん。 寧ろ、心の中で鳴くように喜びながら、堕ちていく感覚を楽しんでさえいた。 京太郎「あ…」 漫「ん…♪」 それが途切れたのは須賀君の持ったスプーンから溶けかけたダッツが溢れ、うちの谷間に落ちた時や。 瞬間、須賀君が顔を申し訳なさそうにし、うちは肌にしみ込むような冷えた感触に声をあげる。 それにさえ顔を赤くした須賀君に一つ笑みを浮かべながら、うちはそっとテーブルの上のおしぼりに手を伸ばした。 もう既に冷たくなり、湿気の殆どを残していないそれを須賀君に手渡し、うちはそっと口を開く。 漫「拭いて…♪ 京太郎「え…えっぇ!?」 うちの言葉に須賀君の顔がさらに赤くなり、身体がビクンと跳ねた。 瞬間、カップの縁から溶けたアイスが溢れ、またうちの胸の谷間に落ちる。 そのまま体温でべったりとした液体に変わっていくそれを見て、須賀君の顔はハッとした。 京太郎「す、すみません!で、でも…さ、流石にそれは…」 漫「須賀君はうちの何なの?」 京太郎「い、犬です…」 漫「じゃあ…分かるやんな…?」 漫「は、はい…」 うちだって本当はこんな有無を言わさないようなセリフは言いとうない。 でも、今のうちは須賀君に甘えたくって仕方がない女なんや。 そんな風にしたのは須賀君なんやから…責任とって貰わへんかったら困る。 須賀君があんなに美味しいダッツを食べさせたから…うちはもう須賀君に依存しっぱなしなんや。 京太郎「じゃ…じゃあ…やりますからね…?」 漫「うん…♪」 そんな須賀君がおしぼり近づけるその手は微かに震えていた。 まるで一歩間違えれば爆発すると思っているような緊張さえ感じるそれにうちはまた分からへんようになる。 でも、まぁ、今の須賀君はちゃんとやろうとしてくれているみたいやし、あんまり深く考える必要はない。 そう思考を打ち切りながら、うちはゆっくりと這い寄るような須賀君の手をじっと見つめた。 漫「んんっ♪」 京太郎「す、すすすみません!」 数秒後、ようやくうちの浴衣に触れたその感触に思わず声をあげてしもうた。 微かに上ずったそれは何処か色っぽく、そしてそれ以上に切ない。 まるで濡れ場を演じる女優のような声にうちの顔から笑みが溢れる。 自分でそんな声が出せると言う事が今のうちにとって誇らしく、そしてまた嬉しい事やから。 漫「ええよ…だから…ほら…続き…♥」 京太郎「は…はい…」 そんな新しいうちを発見させてくれた男の子はガチガチに緊張しとるままやった。 その手でうちの胸をさわりと触れてくれるのはええんやけれど、やっぱり気になってしまう。 折角、須賀君の大好きなおっぱいやねんから、もうちょっと楽しんで欲しい。 けれど、須賀君が緊張している理由がうちには分からず、どう言えばええのか分からへんままやった。 京太郎「あ、あの…つかぬ事をお聞きしますが…」 漫「んん…♪何…?」 うちがそうやって迷っている間に須賀君の手は休まず動き続ける。 けれど、何処かぎこちないそれは決して効率的とは言えず、うちの胸にはまだ半分以上、白濁した液体が残ったままやった。 それが喉に来るような甘ったるい匂いを撒き散らす中での言葉をうちは促す。 そんな姿を見ながらも、十秒ほど逡巡した須賀君は決心したように口を開いた。 京太郎「何か…ブラの感触がないっぽいんですけど…?」 漫「あぁ…だって、お風呂上りやもん…♥」 胸のない子には羨ましがられるかもしれへんけど、おっぱいが大きいって言うのは色々な苦労がある。 特にお風呂上りなんかはブラを着けると下乳部分や谷間なんかが蒸れて、かゆくなるんや。 普段から汗が溜まる部分は血行の流れがよくなるのもあって、とても敏感になる。 それが妙に不快なうちはお風呂上りにブラは着けへん派やった。 漫「何や…♥ノーブラやから緊張しとったん…?」 京太郎「い、いや…それもあるけど、それだけじゃないって言うか!それがトドメって言うか!」 狼狽した様子で首を振る須賀君はまさに混乱していると言う言葉が相応しいものやった。 確かに男の子にとって、お風呂上りにブラは着けへんっていうのはカルチャーショックなんかもしれへん。 でも、須賀くんの様子はそれだけじゃなさそうで、うちの疑問を広げる。 最早、目を背けられへんほど大きくなったそれにうちは耐えられず、自分の浴衣にそっと手を伸ばした。 漫「じゃあ…浴衣の中も拭いてみる?」 京太郎「ちょ、ちょ!?」 そのままはらりと胸元をずらし、谷間を強調するようなポーズに須賀君は驚いて目を瞑った。 まるで目の前の光景を見たくないと言わんばかりのそれにうちの顔がむっとする。 どうして須賀君がそんなに緊張しとるのか確かめる意味もあるにせよ、折角うちが肌を晒しとるのにその反応は悔しい。 ここは何時もみたいにじっと見るところやろうと拗ねるうちの前で、須賀君は自分の腕で目元を覆った。 京太郎「それもう冗談じゃ済まないですって!俺が負けで良いですから止めて下さい!」 漫「(あぁ…なんや…そういう事なんか…♪)」 今にも泣き出しそうなくらい追い詰められた須賀君の言葉にうちはようやく二人の間にある誤解に気づいた。 それがあるからこそ、うちは須賀君の事が理解出来ひんで、須賀君はあんなに緊張しとったんや。 分かっても見れば、至極当然で、そしてだからこそ根強い誤解。 それに一つ胸中でため息を吐いてから、うちはそっと須賀君の手を取った。 漫「冗談やあらへんよ…♥」 京太郎「え…?」 それをそのまま浴衣の内側 ―― うちの心臓の上にそっと当てた瞬間、須賀君の顔が信じられないような色を見せる。 何処か呆然と、けれど、心地よさそうなそれはおっぱい好きな須賀君らしい表情やろう。 ここに来て変に紳士ぶろうとする須賀君ではなく、等身大の彼の姿が見えた気がして、うちの顔が緩む。 そして、そんな顔にある緩んだ口元を動かして、うちはゆっくりと須賀君の前で囁くんや。 漫「ほら…分かる?うち…すっごいドキドキしとるん…♥」 京太郎「あ、あう…あう…」 うちの言葉が聞こえているのか、いないのか。 須賀君はパクパクと口を開閉してわけの分からない声を紡いだ。 だが、声ではあっても、決して言葉にはならないそれとは裏腹に須賀君の手はうちの胸を揉んでいる。 それはまだ表面を確かめるような軽いタッチではあるものの、身体がうちを求めとるのは事実なんやろう。 実際、うちの下腹部にさっきから硬くて熱い何かが触れて、じんわりとうちの中を暖かくしていた。 須賀くんの興奮を健気に伝えようとするようなそれにうちの中のドロドロは強くなり、ゾクゾクとした感覚が背筋を駆け抜ける。 漫「これ…何時からやと思う…?さっき…須賀君に会った時からやで…♥」 それに笑みが濃くなるのを感じながら、うちは呟くように口にする。 それが届いとるのかうちには分からへんし、分かる必要もない。 ただ、須賀君がうちを求めてくれたら、それでええんやから。 うちの言葉が聞こえてそれが彼の中で免罪符になるならそれでよし。 そうでなくとも、うちの言葉が聞こえへんくらい興奮してくれているのは顔を見れば一発で分かる。 漫「うちな…その時からずっと…発情しててん…♪須賀君とエッチな事したくて…ムラムラしてたんやで…♥」 京太郎「っ!」 そう思いながら、誘惑するような言葉を放った瞬間、須賀君の身体がビクンと跳ねる。 まるで何か恐ろしい事に気づいてしまったようなそれにうちは内心、首を傾げた。 とは言え、今はようやくひとつの誤解を解けるか瀬戸際なんや。 どうしてここでそんな何かを恐れるような反応を見せるか分からへんけれど、今はそれに構ってられへん。 そんなんは須賀君とエッチ出来てから考えてもええものやろう。 漫「だから、そんな風に我慢したり、恥ずかしがったりせんでええ…♥うちもそうしたし…須賀君の事欲しくて堪らへんのやから…っ♪」 そう。 それがうちと須賀君の誤解の源で、うちが説明不足やった事。 こんなに甘えて誘惑しとるんやから、うちとしてはこの胸をチリチリと焼くような欲情は伝わっとるもんやと思っとった。 どれだけ甘えても消える事はなく、ドンドンと強くなっていくようなこの劣情を須賀君も知っているもんやと思い込んどったんや。 けれど、須賀君はそんなうちをからかっているだけやと思うて、本気にしてへんかった。 それを唯一、気付けた立場にいたうちはもうドロッドロになって、須賀君に甘える気満々やったのがこんなに長引いた原因やろう。 それを思うと須賀君に対して凄い申し訳なくって、うちはより強く須賀君の手を胸に押し付けた。 漫「須賀君も…そうやろ…♥おっぱい触って…勃起してるもんなぁ…♪」 京太郎「う…」 そんなうちの下腹部にさっきから熱い何かが当たっている。 須賀君の浴衣をぐいっと持ち上げるようなそれは誰が何と言おうと勃起したアレやろう。 須賀君は必死にそれを隠そうとしてたから何も言わんかったし、意識せえへんようにしてたけど、うちはとっくの昔に気づいとる。 …と言うか、こんなに立派なもん押し付けられて、気付かへん方がおかしい。 漫「こんなもん真正面から押し付けられて…逃げへんなんて…誘ってるも同然やねんで…♥」 京太郎「で、でも…あぁっ!」 それでも須賀君は何か不満があるらしい。 けれど、そんなもん、うちはまったく聞き入れるつもりなんてなかった。 折角、ここまで甘えて…もう身体の中、トロトロになってるのに…我慢なんてでけへん。 そう思ったうちの手が、下腹部の硬くて熱いものにそっと触れていた。 漫「女にここまで言わせて…恥を掻かせるつもりなん…?」 京太郎「う、上重さん…聞い…て…」 漫「むぅ…」 それでも尚、何かを伝えようとする須賀君にうちは頬を膨らませた。 流石にここまでやって抵抗されると、女としてのプライドも傷つく。 相手は正直、あまり理性的とは言えへん須賀君やのに、そこまで女としての魅力がないのか。 そう思うと悔しくて仕方がなく…うちはそっと両手を離し、自分の浴衣に手を掛ける。 漫「ほら…須賀君見て…ぇ♪うちのここ…もうこんなにトロトロになってるねんで…♥」 京太郎「あ…あぁ…」 そのままそっと裾を左右に開けば、うちの下腹部が須賀君に晒される。 その突き刺さるような強い視線から察するに、今の須賀くんはうちの下着を見とるんやろう。 緑のストライプが入った白いショーツがぐっしょり濡れて…内股にまで愛液が滴っとる姿が。 言葉より何よりも迫力を持ってしてうちの欲情を伝えるそれに須賀君の呼吸が荒くなる。 ハァハァと目の前のうちに吐きかけるようなそれにうちは笑みを浮かべながら、そっと須賀君の耳元に口を近づけた。 漫「それなのに…まだお預けなん…?そんなん…酷いわ…ぁ♪」 京太郎「うぅ…!」 呻くようなその声に理性の色は殆ど感じられへんかった。 最早、反射的に我慢しているだけであり、どうして我慢しているかと言う理由さえ見失っとる。 そんなギリギリの状態でも尚、我慢しようとしているなんて正直、普通やない。 うちの身体を求めるようにアレもピクピク震えてる辺り、うちの事が本当は嫌いとか興奮してへん訳やないんやろう。 それでも…我慢しようとしているのは…もしかして、それだけうちの事を大事に思ってくれとるからやろうか。 もし、そうだと思っただけで胸が一杯になるくらいに嬉しく…そして心が感動で震えた。 だけど、だからこそ…そうやって我慢しようとしてくれている須賀君には報いたい。 うちが甘えた分…うちの身体で甘やかして…トロトロにさせてあげたいんや…♥ 漫「須賀君…お願いや…ぁ♥後で幾らでも話を聞くから…今は…うちを犯して…ぇ♥」 京太郎「ぐ…ぅぅぅ!」 漫「きゃんっ♥」 そんな甘い気持ちをたっぷりと込めた言葉に須賀君がついに崩壊した。 ケダモノ染みた声をあげながら、うちを床へと押し倒し、その上にのしかかってくる。 その様は男と言う言葉は相応しくなく、寧ろオスと言い切った方が正しいやろう。 でも、そんな初めて見る須賀君の姿にうちが恐怖を感じる事はなかった。 寧ろ、そうやってオスらしさを魅せつけられる事でキュンとうちのメスの部分が疼き、これからされる事への期待が沸き上がってくる。 京太郎「上重さん…上重さん…っ!」 漫「もう…慌てたらあかんって…♪」 うちの名前を呼びながら、須賀君の両手がおっぱいをこね回す。 さっきよりも遠慮の無いそれはうちの乳肉をぐにぐにと歪ませ、じっとりとした暖かさを生んだ。 心地良さと言うには少し激しいその熱にうちの身体が炙られ、力が抜けていく。 漫「(うちの身体…火照って…♥)」 勿論、うちやって、オナニーくらいした事はある。 生理前のムラムラする時期は寝る前に自分で胸を弄ってしまうくらいや。 でも、今のうちが感じてるその熱は自分でする時とはまったく違うものやった。 自分で揉む時よりも乱暴で…そして大きいのに、それがとても安心する。 まるでそうやって求められる事がメスとしての幸せであるように…うちはうっとりとしてしまうんや。 漫「ん…ふぅ…♪」 そんなうちの口から漏れる吐息は少しずつ熱っぽくなっていく。 それに比例するようにうちの身体も昂ぶり、そして快感が強くなっていった。 須賀君が上手くなっていっているのか、それともうちの身体が敏感になっていっているのか。 こうして寝転がったうちにはどちらかまったく分からへん。 今のうちにとって断言出来るのは、そうやって身体が昂ぶる感覚が決して嫌じゃない事だけや。 漫「はぁ…♪おっぱいマニアの須賀君的には…ん…っ♥どうなん…?」 勿論、それは須賀君も一緒なんやろう。 その瞳に興奮を浮かべて、浴衣の間に手を突っ込むその姿に厭うものはあらへん。 剥き出しになった本能のままにうちを求め、気持ち良くしようとしてくれている。 そう思う一方で須賀君にはっきりと言って欲しいと思ってまう。 京太郎「凄い…です…手に張り付いて…柔らかくって…」 そんなうちのワガママに須賀君はうっとりとした言葉で応えてくれる。 陶酔すら混じらせてのその言葉にうちの胸がジィンと熱くなり、頬が緩むのを感じた。 やっぱりうちもどうしようもないくらいに女で…セックスアピールを褒められるのは嬉しいものなんやろう。 これまでジロジロ胸を見られたり、重かったりして邪魔やと思う事は少なくなかったけれど、今の一言で報われた気がする。 漫「(ふふ…存外、単純な女やねぇ…♥)」 そう自重するように呟く心の言葉さえ、何処か嬉しげなものになっていた。 まるで単純な女である事を再確認する事が喜ばしいと言うようなそれにうちの笑みが深くなる。 そんなうちの笑みを見下ろして、興奮したんやろう。 ゴクリと生唾を飲み込んだかと思うと、須賀君の両手がうちの浴衣に掛かり、そのまま一気に開いた。 漫「んゃん…♪」 瞬間、プルンと音を立てて、須賀君の目に晒されるうちの胸。 その頂点にあるピンク色の特機は既にピンと張って、自己主張を始めとった。 思えば、須賀君に抱きついた時からジンジンと疼いていたそこは、早く触ってと言わんばかりに震えている。 淫らなうちの本性をさらけ出すようなそこを見られるのが恥ずかしくて身動ぎするものの、のしかかった須賀君はびくともせえへん。 それでも安心出来へんのか、両膝でうちのウェストを締めるようにがっつりと締め付けて、絶対に逃すまいとした。 漫「(あぁ…っ♪もうこんなん…逃げ場ないやない…♥)」 完全にマウントポジションを決められ、ろくに抵抗出来へん自分。 勿論、あんだけ須賀君を誘惑しといて逃げ出すつもりはないとは言え、そのシチュエーションだけで胸が高鳴る。 案外、うちはMっ気がある方なんやろうか…? 須賀君を弄るのも楽しいけれど…こうやって馬乗りになられるのはそれ以上に気持ちええなんて… ―― 漫「ひゃぁ♪」 そこまで考えた瞬間、須賀君の手が剥き出しになったうちの胸を揉みしだき、ぐにぐにと柔肉を転がる。 真上からおわんをかぶせるようにしてのしかかってくるそれはさっきよりも遠慮があらへん。 上から押さえつけながら、張りを楽しむようなそれは窮屈さすら感じるものやった。 けれど…そんな窮屈さの中にはっきりとした快感が混ざっているのは、須賀君が上手いんか、或いはうちの身体がエッチなんか。 どちらかまでは分からへんけれど…艶めいた声が出るくらい気持ちええのは確かや。 漫「(でも…何で乳首触ってくれへんの…?)」 そんなうちの胸の中でも一番の弱点はやっぱり乳首やろう。 実際、うちがオナニーする時だって、そこは格別に気持ちええんやから。 勿論、すぐさま触ってどうこうなるような場所やないけれど、今のうちはもう完全に発情しきってるんや。 多少、乱暴に扱われても気持ちええはずやのに…須賀君はそこを触ってくれへん。 いや、それどころかぷっくり膨らんだ乳輪そのものを避けるようにしてうちの胸を揉んでる。 漫「(気持ちええ…気持ちええ…ねんけれど…)」 須賀君の指が私のおっぱいを押しこむように動く度に、ジリジリとした熱が胸の内側を焼く。 まるで乳腺を刺激するようなそれは気持ち良く、はっきりと自分の身体が昂っていくのを感じるくらいや。 でも、今のうちはもうそんなんじゃ満足でけへん。 もうすぐそこにあるはずの…もっと激しくて大きなものが欲しくて堪らへんのや…♥ 漫「はぁ…っ♪須賀…くぅん…♥」 それを伝えようと漏らした言葉はまるで媚びるようなものになっていた。 間延びした甘い声に欲情を混じらせるそれは誰が聞いたって、うちが発情しとると分かるやろう。 でも、須賀君はそんなうちの声が聞こえへんみたいに必死に胸を揉みしだいている。 指で感触そのものを楽しむようにして、うちの胸を弄んでいるんや。 漫「(あぁ…ゾクゾクするぅ…♪)」 自分の身体がオスの玩具にされているという被虐感に背筋が冷たい興奮を伝える。 鋭く、けれど、はっきりとうちの脳に伝わるそれにうちは思わず握り拳を作ってしもうた。 でも、それは気持ちええけれど、うちを満足させるものやない。 寧ろ、そうやって身体が興奮し、より発情を深める事で、うちの欲望が大きくなっていく。 漫「もっと…もっと…してぇ…♥」 京太郎「っ…!」 その欲望に突き動かされて紡いだ言葉に須賀君の身体がピクリと反応する。 肩を微かに震わせるそれは何かに怯えているのか、それとも堪えているのか。 須賀君本人やないうちには分からへんけれど…彼が何かを我慢しているのは確かなんやろう。 でも、事此処に至ってそれは無粋以外の何物でもあらへん。 折角、こうして発情してるところをアピールしとるんやから…須賀君ももっと本性を剥き出しにしてほしい。 そう思ったうちの手が、そっと須賀君の頬に伸び、両側からそっと包み込んだ。 漫「ふふ…♥ええよ…須賀君の思う通りにして…♪」 漫「エッチな言葉一杯掛けて…意地悪しても…うちは幻滅なんかせえへんよ…♥」 漫「須賀君やったら…きっと全部受け止めてあげられるから…だから…っ♪」 京太郎「上重さん…!」 漫「んあぁっ♪」 供給と言うより受容に近いうちの言葉に辛抱たまらなくなったように須賀君の指がうちの乳房を掴み直す。 その指の間でピンと突き出た乳首を挟むようなそれにうちの身体がブルリと震えた。 肩が微かに跳ねるほどのそれは勿論、今のうちがとても気持ちええからや。 待ち望んだ快感が今、身体中を駆け回り、おっぱいが充足していくのを感じるほどに。 京太郎「上重さん…エロ過ぎですよ…っ」 漫「や、やぁ…♥そ、そんな事あらへんもん…♪」 そんなうちを褒めるように、責めるように言いながら、須賀君は再びその手を動かす。 とは言え、今度はただ単純に揉むのではなく、その指を交互に動かし、うちの胸の形を変えていった。 不規則で不揃いなその動きにうちの乳房は反応し、様々な姿を見せる。 その何とも言えない被虐的で…そして淫靡な姿はうちの欲望を象徴しているように思えるくらいや。 漫「(それでも…うちはエロくなんかないもん…っ♪)」 うちはちょっと発情してるだけで、普段はこんなエロぉない。 た、確かに生理前は人並みよりオナニーの回数は多いかもしれへんけれど、それだけや。 別に女の子の中で飛び抜けてエロい訳じゃないし、須賀君の方がもっとエッチやろう。 けれど、そう思う反面、須賀君の言葉はじっとりとうちの中に染みこみ、胸に食い込んでくるのを感じた。 京太郎「こんなにエロ乳首してるのに?」 漫「ひあぁっ♥」 瞬間、須賀君が触れたんは勃起した乳首やった。 いや、触れたと言うよりはそれは締め付けたと言った方がええんやろう。 指の関節の間でキュッと締めるようなそれにうちの口から嬌声が飛び出す。 思わず飛び出してしまったそれに顔を赤らめるものの、今更、取り繕う事は出来へん。 それに…須賀君もそれを許すつもりはないのか、うちの前で再び口を開いた。 京太郎「こんなにぷっくり膨らんで…2cmはあるでしょう、これ」 漫「う…ぅっ♪」 揶揄するように言う須賀君の言葉は決して嘘でも冗談でもなかった。 うちの乳首はちょっと人並みよりも大きく、ちょっとした指先くらいのサイズがある。 自分で弄っていてもとっても気持ちええそれは、コンプレックスって言うほどやない。 とは言え、自分の中で気にしている部分ではあり、そうやって言われるのは面白く無かった。 けれど…そんな心の動きに反逆するようにして…うちの身体はゾクゾクと悦んでいる。 京太郎「俺の指の間でピクピクして…今にもミルク出そうじゃないですか」 漫「ま、まだ出ぇへんもん…♥」 京太郎「まだって事は…出す予定があるんですか?」 漫「ふぅ…ぅっ♪」 そんなうちの乳首を挟んだまま、須賀君が指を動かせば、ゾクリとした感覚が大きくなる。 骨に押されて、圧迫された乳首から湧き上がるそれに思わず胸を突き出したくなった。 もっともっとと快感を求めるような貪欲なそれをうちは反射的に堪える。 でも、身体の中でグルグルと渦巻く快感までは堪えきれず、ジンジンと疼くような熱に声をあげてしもうた。 漫「そりゃうちだって…結婚願望くらいあるし…子どもだって…♥」 京太郎「はは。そうですね。素敵な旦那さんが見つかれば良いです」 麻雀に青春を打ち込んどるとは言っても、うちの実力がプロでも通用するとは到底、思うとらへん。 まだ麻雀は続けたいから大学でインターカレッジには参加するものの、それ以降はプロになることはあらへんやろう。 そんなうちの些細な夢は…まぁ、女の子らしく素敵なお嫁さんになる事やった。 優しくて頼り甲斐のある旦那さんに尽くして、支えてあげられるようになりたいって言う…うちの朧気な夢。 それを爽やかに笑って応援する須賀君の瞳には信じられないほどドロドロとした欲望が渦巻いていた。 京太郎「でも、上重さんの処女は今日、俺に奪われちゃうんですよ」 漫「ぁ…あぁぁっ♥」 独占欲と支配感。 その2つを混じらわせて告げる力強くも冷酷な言葉にうちの背筋が震える。 既に確定して逃れられない死の運命を告げるようなそれにまるでうちの身体が怯えるみたいやった。 でも、それに反して…うちの身体は信じられないくらい興奮して…悦んどる。 須賀君に処女を奪われるって言う事に…お腹の奥も蕩けて…ジュンってまた愛液が漏れるくらいや。 京太郎「未来の旦那さんでもないのにこんな事しちゃってて…本当に上重さんは淫乱ですよね」 漫「そ、そんな意地悪言わんとってぇ…♥」 そんなうちを責めるような須賀君の言葉に背徳感と倒錯感が刺激される。 うちだって人並みには貞操観念も持っているし、そういった願望があらへん訳やない。 それでもこうして欲望に身を委ねているのはそれから意図的に目を背けているからや。 でも、そうやって意地悪っぽく言われたら…もう目も背けてられへん…。 どうしても意識して…自分のエロさを再確認してしまうんや。 京太郎「意地悪?上重さんが俺の手でこんなに乱れているのは事実でしょう?」 漫「んひゃ…っ♪」 そう言いながら、須賀君の指がきゅっとうちの乳首を摘んだ。 これまでの乳房のついでに刺激するようなものやなく、はっきりとそこを刺激しようとする指先。 それにうちの乳首はキュンと反応し、胸の奥底にビリリとした電撃を突き刺した。 今まで微妙に焦らされ続けとった乳首からの甘い甘いその快感にうちの身体が震える。 でも、須賀君はそんな様を悦ぶように見つめて、ペロリと舌なめずりをした。 京太郎「乳首、凄い敏感なんですね。こうして摘んでいるだけでも伝わってきますよ」 漫「あ…あぁっ♪」 そのままクリクリと指の間で転がされると、うちの口から抵抗の声やなく嬌声が漏れてしまう。 自分で触っていても、息が多少荒くなる程度やのに、こんな声が漏れるなんて信じられへん。 まるでうちの中のタガが外れたように感じて、そして乱れてしまう。 うちの意識がオナニーとは比べ物にはならない快楽に煽られ、揺られ、そして、飲み込まれていくのを感じるくらいに。 漫「(はぁ…♪エッチ…ぃ♥うち…どんどんエッチになるぅ…♥)」 そんな風にしてうちの意識を揺さぶる快感は須賀君の手が乳首を転がす度に大きくなっていく。 乳房の時もそうだったように、刺激されればされるほど、乳首は敏感になり、ビリビリが強くなるんや。 その何とも言えない昂ぶりと期待感にうちが胸を突き出した瞬間、須賀君の顔に意地の悪い表情が浮かぶ。 京太郎「なんです?もっと触って欲しいって事なんですか?」 漫「う…ぅん…♥」 須賀君の意地悪な言葉を拒絶する理由なんてうちの中にはなかった。 元々、うちは須賀君が欲しくて堪らなくなるくらいに発情しとったんやから。 その上、こんな風に胸を弄られながら、意地悪く言われて我慢出来るはずがない。 寧ろ、そうやって意地悪される事に興奮しながら、うちはゆっくりと頷いた。 京太郎「素直な子は好きですよ」 漫「ふぁぁ…♪」 そう言って、須賀君は片手でうちの頬をそっと撫でてくれる。 上気した頬を確かめるようなそれにうちの口から陶酔混じりの吐息が漏れてしもうた。 まるで心まで屈服したようなその息に、須賀君が満足そうな笑みを浮かべる。 自分の目論見通りに事が進んでいる事を隠そうともしない何処か歪んだそれにうちの胸が熱くなり、ドロドロが強くなった。 漫「(あぁ…♪うち、今、須賀君に堕とされてるんやぁ…♥)」 どちらが強者であり、主導権を握っているのか。 今の須賀君はそれを言葉一つ、仕草一つで示そうとしている。 勿論、それが須賀君の意図したものなのか、或いは本能によるものなのかは分からへん。 でも…どちらにせよ、うちにとっては、それが身悶えしたくなるほど嬉しい事なんや。 Mっ気の強いうちにとって、そうやって支配され、堕とされる感覚は堪らなく甘美なものやった。 京太郎「じゃあ…ご褒美をあげますよ」 漫「ひぐぅっ♥」 そんな蕩けたうちの乳首を須賀君がキュっと引っ張り上げる。 重力がのしかかり、おわん型になっていた乳房をロケット型に変えるようなそれにうちの中の被虐感が強くなった。 同時に引っ張り上げられた乳首の締め付けも強くなり、身体中を駆け巡る快感も大きくなる。 その2つがグルグルと絡みつき、一つになっていくお腹の奥で何かがむくりと起き上がったのを感じた。 漫「(う、嘘…ぉ…♪これ…これぇ…っ♪)」 興奮と欲情でドロドロになったうちの身体。 それよりも遥かにネバネバとしていて、熱いそれは今まで何度か感じた事のあるものやった。 いや、より正確に言えば、その片鱗を感じた事があると言うべきか。 オナニーが昂った最中、微かに見えるその果ては未経験のうちにはとても怖いものやったんやから。 結果、うちは自分の指でそれを迎える事はなく、どれだけムラムラしていても途中でそれを止めていた。 でも、今、それが…ううん、それよりも遥かに大きい『絶頂』がうちの目の前に迫っている。 漫「(こ、こんなん…こんなの味わったら…うち…♥)」 オナニーで垣間見たそれでさえ、怖くて仕方がなかったのに、その何倍にも近い絶頂の波がすぐ傍に迫っている。 しかも、それは胸だけで湧き上がったものであり、その何倍も敏感なクリちゃんなんて一度も刺激されてへん。 これがもし、クリちゃんまで刺激されてたらどうなるのかと言う期待。 こんなものを味わったらもう元には戻れへんと言う不安。 そして…それらを飲み込むほどに大きな興奮。 それら三つがうちの中で混ざり合い、鼓動を激しくさせる。 ドックンドックンと一回ごとに鼓膜を揺らすほど力強いそれにうちは思わず生唾を飲み込んでしもうた。 京太郎「淫乱な上重さんはこういうのが好みでしょう?」 漫「ひぃ…ぅっ♥」 そんなうちを詰るように言う須賀君の指がクリクリと乳首を転がす。 それに引っ張られた乳輪も反応し、先端の柔肉がクルリとねじれそうになった。 微かに痛みすら伴うそれに、けれど、うちの身体は強く悦び、愛液を漏らす。 まるで須賀君の言葉が真実だと表現するようなそれにうちの背筋がゾクゾクし、絶頂へと加速していく。 漫「(これ…止まらへん…っ♥もう……もう…アカン…っ♪)」 まだ須賀君に縋って、その愛撫を止めてもらったらまだイかへんで済むかもしれへん。 でも、もううちの身体はそれじゃ我慢出来ひんのや。 何時もみたいに指を止めて、クールダウンに努めようとするどころか、もっともっととその熱を欲している。 そんなうちが須賀君を止めようとなんて思えるはずがなく、嬌声をあげながら絶頂へと向かっていくんや。 自然、それに対してうちの中で期待とそして圧力が高まり、ドンドンとお腹の奥が熱くなる。 そして、それが鉄を溶かしたようなものにまで達した瞬間、うちの頭の中でバチリと何かが弾け、視界が白くなっていった。 漫「(あぁぁっ♥クる…ぅっ♪クるクる…クるぅぅっ♥)」 今まで一度も到達した事のない快感の極地。 それが今、自分の中で始まりを迎えていく感覚に心が悦びの声をあげた。 期待を強く浮かべたそれにうちの腰がゆっくりと浮き上がり、突き出してしまう。 まるで何かを求めるようなそれに須賀君がクスリと笑みを浮かべた瞬間、その指先がキュっと内側へと力を込め、硬い爪が乳首へと食い込んだ。 漫「ひぃ…っっっ…ぅぅぅぅぅぅぅっ♪♪」 それにゾクリと快感を感じた瞬間、うちのお腹がブワリと弾け、その熱を全身に広げる。 お腹の奥に溜め込んでいたドロドロを一気に身体中へと撒き散らすようなそれは爆発を彷彿とさせるくらいやった。 でも、それは決して被虐的なもんやなく…寧ろ、うっとりするくらいに甘く、そして気持ちええ。 身体のあちこちでバチバチと電流のような快感が弾ける度に肌が震え、緊張と共に力が抜けていくくらいに。 漫「(これが…絶頂…っ♪これが…イくぅ…♪)」 初めて感じる絶頂。 その甘美さに夢中になった頭の中に、快楽が刻まれていく。 さっきまでの昂ぶりや快感でさえ低く思えるほど激しいそれは忘れようと思っても忘れられへんものやった。 きっともう二度とこれから逃れられる事はないんやろう。 そんな微かな恐怖すら覚えるほどに、その絶頂は気持ち良く、そしてとろけるほどに甘かった。 漫「あ゛ふぁぁ…♪♪」 それが収まった頃にはうちの口から唾が漏れとるくらいやった。 多分、イくのに夢中だった間に口から漏れてしもうたんやろう。 そう冷静に考えられる頭とは裏腹に身体はそれを拭ったり、口を閉じたりする様子を見せへんかった。 まるで絶頂に力奪われたかのように身体は脱力感に包まれ、ぐったりとしたまま指を動かす気力も沸かへん。 そんな自分をみっともないと言う思考はまだ微かに残っていたものの、身体に残る余韻が神経を震わせ、うちを夢見心地から返さへんかった。 京太郎「はぁ…上重…さん…」 漫「ん…♪」 そんなうちの名前を呼ぶ声に視線をそちらに向ければ、そこには紅潮した須賀君の顔がある。 けれど、そこにはさっきまでとは違い、微かに理性の光が戻って来とった。 うちがイッた姿を見て、冷静さを取り戻したのか、或いはさっきのサディスティックな姿が演技やったのか。 どちらかは分からへんけれど…でも、何となく、両方なような気がしなくもない。 漫「(でも…一抜けなんてさせへんよ…♥)」 須賀君のモノはまだまだ大きいままなんや。 それをうち一人だけイかせて貰って、『はい、終わり』なんて言うほど酷い女やない。 それに…うちだって、まだ…本当の意味では満足しとうらへん。 それはキュと締め付けられるような下腹部に意識を向ければ、一目瞭然やった。 漫「(うちのここ…空っぽやぁ…♥)」 須賀君と会う前から欲情を溜め込んでいたうちのお腹。 そこにはさっき以上のドロドロが横たわり、身体の中からうちを熱くしている。 けれど、それがさっきとは違い、興奮ではなく、疼きを強く打ち出すものやった。 まるで一度、イッた事で完全にスイッチが入ったように、うちのそこは満たされなさで満たされている。 その何とも言えない不快感を解消する為には、須賀君にまたさっきみたいなケダモノになってもらわへんかったらあかんやろう。 京太郎「ま、満足…しましたか?」 漫「すると思う…?」 京太郎「あ…ぁっ!」 そう思ったうちの手が須賀君の股間を撫でれば、そこはもう微かに濡れとった。 今にも肌蹴そうな浴衣に微かに染みを残すほどのそれはきっと我慢汁言う奴なんやろう。 触れた指先から伝わってくる何とも言えない粘ついた感覚も、それをうちに証明しているようやった。 けれど、うちにとって何より鮮烈に感じられたのはそんな我慢汁の感覚よりも、今にも弾けそうな強い熱や。 漫「(さっきより…もっと熱くなってるぅ…♥)」 須賀君を誘惑する為に触れたさっきよりも遥かに強いその熱にうちの胸がトロンと蕩けてしまう。 まだちょっとしか触れてへんから分からへんけれど、きっと硬さや太さもさっきより凄いはずや。 そう思っただけでうちのお腹はキュンと疼き、それが欲しくて堪らなくなる。 その逞しいオスの証で…思いっきり犯して…愛して欲しくて我慢出来へんのや。 漫「うちの中…もうびしょびしょやで…♥これを突っ込んで欲しくて堪らへんの…♪」 漫「そうしてくれへんかったら…うちはもう止まらへん…♥止まれへんの…♪」 漫「だから…須賀君…うちを助けて…♥須賀君のこれで…悪いうちを退治して…ぇ♥」 京太郎「う…うぅ!!」 それは須賀君に言い訳を与える言葉や。 須賀君は欲望に負ける為の理由を与えてあげるズルくて卑怯な誘惑や。 でも…そうやって卑怯な誘惑が出来るうちが今は誇らしい。 今にもはちきれそうなくらい興奮しとる須賀君を受け入れられる淫らさが有難いんや。 そんな自分に一つ笑みを浮かべた瞬間、須賀君はそっと自分の帯に手を掛け、一気にそれを脱いでいく。 漫「あ…ぁっ♥」 そうやって晒される須賀君の身体は思った以上に逞しいものやった。 今まで浴衣越しでそれなりに鍛えられとると分かっていたとは言え、目の前のそれは正直、想像以上や。 腹筋もしっかり割れて、うちよりも遥かに大きな肩幅には筋肉がついとる。 文化系の部活をやっとるとは到底、思えへんその逞しさにうちの口から驚きとも嬌声ともつかん声が漏れた。 漫「(そして…パンツ…ぅ♥)」 須賀君の下腹部でガチガチに勃起しているソレは窮屈そうにトランクスを引っ張っとった。 浅葱色の下着を今にも破けそうなくらいに張りつめさせたそれから、何処か生臭いオスの匂いを感じる。 鼻の奥に絡みつくようなその粘っこいそれにうちのお腹もキュンキュン反応して止まらへん。 きっと本能が…その奥にあるモノの素晴らしさを感じ取ってるんやろう。 そんな事を思ううちの前で、須賀君が立ち上がり、勢い良くパンツを脱ぎ去った。 漫「ひゃっ…っ♪」 瞬間、うちの視界でブルンと震えたのは黒ずんだ肉の塊やった。 須賀君の身体からビンと突き出たそれはうちの手首ほどにも太く、そして長い。 その表面に幾つもの血管が浮き出てるのを見ても尚、それが人間についてるものやと信じられへんくらいやった。 正直、こんな凶悪なものが自分の中に収まるなんて想像も出来ひん。 けれど…どうしてやろうか。 そんなに恐ろしくて怖いもののはずなのに…うちのソコはトロリと愛液を漏らして止まらへん。 京太郎「上重さん…」 漫「ん…っ♥」 そうやって裸になった須賀君がうちの足元に跪く。 そのままショーツを掴み、須賀君が促すように声を掛けて尚、うちの胸には恐怖が湧き起こらんかった。 ドキドキはするけれど、決して嫌なものはなく、期待だけが高まっていく。 それに自信のようなものを抱きながら、うちはそっと腰を持ち上げた。 須賀君がうちの下着を脱がしやすくしようとするそれに彼の手が応えてくれる。 既に愛液で濡れそぼり、ねちゃあと粘ついた音を鳴らすショーツをゆっくりと剥ぎとっていってくれるんや。 京太郎「はぁ…っ」 瞬間、顕になったうちのそこにじっと須賀君の視線が突き刺さる。 興奮と欲情をこれまもかとばかりに詰め込んだそれにぷっくりしたソコの周辺をビリビリと感じさせた。 何にも触られていないはずなのに、見られているだけなはずなのに、うちの背筋を這い上がっていくそれは紛れもない快感やった。 それに一つ興奮を擽られながら、うちはゆっくりと脚を左右に開いていく。 漫「須賀君…来てぇ…♥」 京太郎「はい…」 誘ううちの言葉に須賀君が頷き、そっとうちへとのしかかってくる。 寝そべったうちの身体を床へと縫いつけようとするその姿にうちの胸はトロリと甘い汁を漏らす。 陶酔と興奮混じりのそれにうちが胸をブルリと震わせた瞬間、開いた股間に熱いものがぴたりと押し当てられた。 漫「(あぁ…すご…ぉ♥)」 今までうちがソレに触れたのは浴衣越しでしかなかった。 しかし、それでもうちの肌にはっきりと感じるくらいに熱が滾っていたのである。 そんな熱の源を直接押し当てられる感覚は、とてもジリジリとしていて…甘い。 匂いも相まって、うちの胸に染みこんでくるようなそれにドンドンと夢中にさせられてしまう・ このまま押し当てられているだけでもきっと気持ちええ。 そんな言葉すら思い浮かぶくらいに…それははっきりとした快感やった。 漫「(でも…もっと…凄いのがこれからぁ…♪)」 そう胸中を陶酔で満たすうちに応えるように、にちゃりと音を立てて、秘所が左右に開かれる。 瞬間、自分でも殆ど触った事のない粘膜に視線が突き刺さり、うちの身体に快感が走った。 きっと今、うちは真っ赤に腫れ上がった粘膜を須賀君に見られとるんやろう。 そう思っただけでうちの中で興奮が渦巻き、奥からドロリと熱い汁が溢れるのが分かった。 漫「んあぁぁぁっ♥♥」 そんなうちに対して、須賀君はまったく容赦がなかった。 広げた粘膜に熱いモノを押し当てたかと思うと、そのまま一気に挿入してくる。 まるで手慣れているようなそれにうちの身体はあっさりとソレを飲み込んでしまう。 だけど、予想していたような痛みは欠片もなく、ただただ熱さだけがうちの中を焼いていた。 漫「はぁ…ぐぅ…っ♪」 愛液を燃やすようなその熱に声をあげた瞬間、うちの中で何かが引っ張られるような感覚が湧き上がった。 しかし、それは一瞬で途切れ、うちの中で痛みへと変わる。 とは言っても、それは決して泣き出すような痛みやなくて、ピリリと微かに走る程度のものやった。 確かに痛い事は痛いけれど、良く言われるような泣き出すほどのものやない。 漫「(良かったのか…悪かったのか…なぁ…♪)」 勿論、どれだけMっ気が強い言うても、うちは痛いのは嫌いや。 でも、かと言って、破瓜の痛みがそんな風に肩透かしなものやと、少しばかり勿体無い気もする。 処女でなくなったと言う実感が沸き起こらず、また気持ちええ訳でもない。 そんな何とも言えない挿入はソレがうちの中を叩いた瞬間にその色を変える。 漫「ふあぁぁっ♪♪」 それはほんの微かな衝撃やった。 トンと微かに奥を押すような微弱で弱々しいもの。 多分、携帯一つろくに押せへんようなその衝撃にうちの口から甘い声が漏れた。 それは勿論、痛いからやのうて…気持ち良かったからや。 漫「(い、今の…何なん…?)」 まるでそこに電流のスイッチがあるように一瞬で身体中に電流が流れた。 あの乳首のそれに匹敵するその快感はうちにとってまったく予想外なものやった。 うちだって後学の為に友達とレディコミ何かを読んだ事はあるけれど、こんな事どんな雑誌にも書いとらへん。 そもそもうちの奥 ―― 子宮口は赤ちゃんが出てくる場所であって、決して性感帯やない。 そんな場所が敏感やったら出産の時に妊婦さんは狂死するやろう。 漫「(そ、それやのに…ビリビリ止まらへん…っ♥)」 たった一度、奥を突かれた衝撃が未だ波紋となってうちの肌を揺らしとる。 ピンと張った神経を爪先で弾くようなそれに全身が戦慄き、張った乳首が甘い痺れを走らせた。 決して繋がってなんておらんはずなのに、シンクロするような2つの性感帯にうちは微かな困惑を覚える。 けれど、それを乗っ取るように少しずつうちの中でソレの情報が増していき、心の中を塗り替えていった。 漫「(硬くて…熱いぃ…♪)」 直接、粘膜で味わうそれはさっき肌に触れたものの比やなかった。 まるで身体だけやのうて、心の近くまで差し込まれているように間近に感じる。 胸の中にまでその火傷しそうな熱と鋼のような硬さが伝わり、ゾクゾクとした感覚が止まらへん。 心の底から湧き上がるような甘いそれにうちの肌が敏感になり、子宮から愛液がまた零れ出すのを自覚する。 京太郎「上重さん…」 漫「ん…ぁ♪」 そんなうちの名前を優しく呼びながら、須賀君は気遣うような表情を見せた。 さっきは信じられへんくらい意地悪で、うちの被虐心をこれでもかと刺激してくれたけれど、本来の須賀君は優しい子や。 処女のうちがこうやって犯されて、痛がってへんか心配してくれとるんやろう。 実際、うちの奥まで差し込まれたソレは微動だにしないまま、うちの奥と密着しとる。 少しでもソレが放つ存在感に慣れさせようとするような停滞に、うちはそっと微笑みながら須賀君の背中に手を回した。 漫「須賀君の…うちの中にぴったりやね…♥」 最初は本当にこれが挿入いるのか不安があったものの、実際にこうして入ってみると結構、奥まで入るもんや。 流石に完全にフィットって訳にはいかへんけど、須賀君の残りが数センチってところまでは挿入いっとる。 最初はそんなモノに対して、違和感こそあったものの、それも少しずつ収まって、今でははっきりとその存在を感じられた。 そして…その存在感がうちの中のメスとしての本能を刺激しとるのか…少しずつ疼きのような感情がお腹の…いいや、子宮から沸き上がってくる。 漫「須賀君…もう動いてええよ…♪」 京太郎「良いんですか…?」 その疼きに屈したうちの口から促すような言葉が漏れる。 痛みこそまだ残っているが、それも殆ど小さく、またうちの中も少しずつソレに適応しつつあるんや。 恐らく多少、乱暴に動かれたところで、うちが壊れる心配はないやろう。 そう思ったら、普通に誘うのが何となく物足りなくて、少しだけ須賀君の前で逡巡を見せる。 一秒ほどの後、それが自分の中で結実するのを感じたうちはそっと微笑みながら、口を開いた。 漫「ただ、動くだけじゃあかんで…♥」 京太郎「え…?」 漫「さっきみたいに…ちょっぴり意地悪やないと…あかん…♪」 京太郎「う…」 そう気まずそうに唸りながらも須賀君のモノはピクンとうちの中で跳ねた。 須賀君の興奮を滲ませるそれはさっきの姿が彼の本性である事をうちに教える。 実際、うちの前で気まずそうな顔をしたのは一瞬で、数瞬後には何処か意地悪い表情へと変わっていった。 京太郎「癖になっちゃったんですか…?」 漫「うん…♪須賀君の所為で火ぃついちゃったみたい…♪」 京太郎「俺の所為と言われましても…好きにしろって言ったのは上重さんですし」 冷たい興奮を滲ませた瞳に見下されながらの言葉。 何処か突き放すようなそれにうちの身体がゾクゾクと反応してしまう。 言葉ひとつで胸の奥が疼き、肩が寒気を訴えるくらいや。 でも、須賀君はそんなうちを許さへんとばかりにさらに追撃の言葉を口にする。 京太郎「実際、あそこで犯してとか好きにしてって言える辺り、上重さんには素質があったんですよ」 漫「ち、違う…もん…っ♥」 確かに言われてみれば、そんな気がしなくもない。 でも、今までうちが自分を慰める時に使う妄想は、決してあんな意地悪いものやなかった。 もっと甘くてラブラブな…それこそ初々しいカップルみたいなものばかり。 須賀君が言う通り、うちに素質があるんやったら、最初っからこういったシチュエーションを夢見るやろう。 京太郎「出会って数日の男を誘惑して、処女を散らした人が何を言ってるんです?」 漫「うあ…ぁっ♥」 でも、それを言われると反論出来へん。 確かにうちが今、やっている事が淫乱痴女でマゾヒストと言う三重苦を示す何よりの証拠になるやろう。 いや…何より、そうやって見下しながら、揶揄する須賀君の言葉に、アソコをキュンと締め付けてる時点で、否定しようのない事や。 でも、須賀君は形だけの否定すら許さへんと言うように半開きになったうちの口にその指を突っ込んでくる。 京太郎「それとも…俺と結婚します?そうしたら別に淫乱でも何でもなくなるかもしれませんよ?」 漫「んふぁぁ…♪」 そのままうちの舌を撫でながらのそれは、悪魔の言葉やとうちの中の何かが言った。 頷けば快楽の為に結婚という大事なものまで売り払った事になるし、拒絶すればさっきの言葉の裏打ちになる。 どっちに転んでも須賀君にとって損がなく、うちを辱められる悪魔の言葉。 一体、どうすれば、セックスしながら、こんな酷い提案を思いつく事が出来るのか。 そんな事すら思わせる須賀君の言葉にうちは… ―― 漫「(あぁ…♪すっごく…ドキドキするぅ…♥)」 自分が今、須賀君によって追い詰められ、究極の二択を迫られている。 どちらを選んでも辱められるという結果が変わらないそれにうちの頭がクラクラした。 けれど、そうやって揺らしても、頭の中に満ちた甘いものは決して溢れたり、なくなったりはしない。 寧ろ、その純度をドンドンと濃くしながら、うちの唇を震わせる。 須賀君に撫でられている舌からドロリとした唾液がこぼれ落ちるのを感じながら、うちはゆっくりとその言葉を紡いだ。 漫「しゅ…るぅ…♪」 京太郎「何です?」 漫「しゅるぅ…っ♪うち…しゅが君と結婚するぅ…♥」 迫られた2つの選択の中、うちが選んだのは、快楽の為に結婚と言う大事なものを売り払う事やった。 勿論、どちらを選んでも、うちにとっても損がなく、きっと須賀君は気持ち良くしてくれたやろう。 それでも、これを選んだのは須賀君との結婚生活と言う事に少なからず興味を覚えたからや。 一体、この意地悪な陵辱者は結婚相手に甘い言葉を掛けるのか、或いはもっと遠慮なくいじめてくれるのか。 そんな期待と興味がうちの中で混ざり合い、須賀君との擬似的な結婚生活を選ばせた。 京太郎「じゃあ…漫は今日から俺の女だな」 漫「はぁ…あぁっ♥」 そんなうちの耳元でそっと囁く須賀君の言葉はさっきとはまったく違うものやった。 何処か冷たい響きはそのままに独占欲を剥き出しにするような強い言葉。 形だけの敬語もなく、完全にうちをモノとして扱おうとしているのがはっきりと伝わってくる。 そして、それにうちの被虐的な部分は悦び、子宮から甘い汁を漏らした。 漫「す…が…くぅっ♥」 京太郎「違うだろ、漫。今の漫は須賀なんだからっ」 漫「ひぅぅぅっ♪♪」 瞬間、言葉を間違ったうちにお仕置きするように須賀君の腰が動く。 これまでのうちの様子でもう苦痛がないと見切ったのか、その動きは滑らかやった。 愛液で満ちたうちの中を滑るようなそれに、うちの肉襞は刺激される。 挿入時とは違い、突き出たカサの部分で中を引っかかれる事に、違和感がまるでない。 代わりにあるのは溢れんばかりの…そしてうちがまったく知らない気持ち良さやった。 漫「(な、なんでこんな気持ちええのぉ…♥)」 うちは間違いなく初めてで、オナニーの時にもそこは弄っとらへん。 なのに、もう須賀君のモノに慣れてしまったかのようにうちの中は感じて、ピクピクと反応する。 そしてそうやって揺れる肉襞を須賀君がゴリゴリ抉って、太ももからゾワゾワ這い上がってくるような快感を教えるんや。 その気持ち良さがあっという間にうちの頭を埋め尽くし、思考を全部、トロトロの甘い汁に変えてしもうとる。 そんな中、なんて呼ぶのが一番なんか分からへんようになったうちが震えながら唇を動かした。 漫「で、でも…ぉっ♪な、なんて呼べばええのっ♥」 京太郎「漫の好きな呼び方をすれば良いさ。アナタでも京太郎でも…好きなように!」 漫「あ゛くぅぅ♪♪」 まるでどんな選択でも受け入れると言わんばかりの言葉と共に須賀君の腰が再びうちへと振り下ろされた。 中腹辺りから転進し、いきなりうちの子宮口へと戻ってきた硬い肉の高まりにうちの口から絞りだすような嬌声が漏れる。 でも、うちの下のお口はそれよりももっと酷い有様やった。 最初から吹っ切っていたように敏感な子宮口にブジュリと音を立てて押しつぶす硬いモノが飛び込んでくるんやから。 さっきよりも遥かに強いそれにうちの子宮が戦慄き、全身に悦びを広げた。 何処かさっきの絶頂に似た、でも、絶頂ではないその快感の波にうちの心が震え、さらにドロドロにさせられてしまう。 漫「きょぉ…くぅんっ♥」 そんなうちの心が選んだのは須賀君…ううん、京君の提示したものとは外れるものやった。 まるで長年知り続けた幼馴染に対するようなそれをどうして選んだのかはうちにも分からへん。 でも、快楽でドロドロになって剥き出しになったうちの本能が、それを選んだと言う事だけは良ぉ分かる。 漫「きょぉくんっ♥きょおくぅんっ♥」 その所為やろうか。 うちがその言葉を口にする度に、ドンドンとそれが自分の中でぴったりと収まっていく。 まるでうちが求めていたピースがそこにあったかのようなぴったり感にうちの口が何度も京君を呼んだ。 そして、それが京君にとっては嬉しいんやろう。 うちが京君の事を呼ぶ度に、その顔に浮かぶ興奮が強くなり、嗜虐的な色が強ぉなっていった。 漫「(あぁ…♥京君が悦んでくれとる…♪)」 うちの言葉ひとつで素直に喜びと興奮を表現してくれる愛しい…夫。 勿論、それは今だけの偽りであり、本当のものやない。 でも、それはもううちの中で頭の片隅に追いやられ、殆ど意識しないものやった。 京君の名前を呼ぶ度に、うちの心は少しずつ夫に傾き、イメージに支配されていく。 数回も京君と呼んだ頃にはうちの中にはもう演技という思考は消え去り、夫との甘い交歓に夢中になっていた。 京太郎「漫は甘えん坊だな…ぁ」 漫「ひぃぃぃうっ♥」 そんなうちの中をグチョグチョにしてかき回すアレ。 硬くて逞しいソレが挿入ってくる感覚が少しずつ変化していく。 最初は慣れさせるように単純だったピストンが、周囲の肉壁にぶつかりながら、滑るようなものへと変わっていっとる。 最短距離で子宮口を目指すのではなく、手探りで色々と試そうとしているそれにうちのアソコが悦んだ。 京太郎「ココもベッタリで…俺の事を離さないぞ…っ」 漫「そ、それは…京君が上手やからぁ…♥」 仮にも初めてでこんな風になったりするはずがない。 よっぽど変なクスリを飲んだならともかく、うちがそんな事をした覚えはないんやから。 だから、うちが今、こんなにアソコをトロトロにさせて、京君を受け入れとるのは全部、夫の所為や。 京君が巧みで上手やからこそ、うちはこんなにも感じさせられ、敏感になっとる。 京太郎「そうか?俺だって経験の多い訳じゃないし…漫が最初から淫乱だったって方が大きいと思うけれどな」 漫「ん…っふぅ…♪」 意地悪く言葉を紡ぐ京君に身体が悦ぶ反面、少しショックを受けている自分がいた。 うちが初めてやったのにも関わらず、京君が初めてじゃない。 それはつまり京君にはうち以外に誰かこういう事をする相手がおったって事なんやろう。 その動揺は快楽の中に波紋を生み、うちの心に陰りを創りだした。 それが『妻』として感じるものなのか、或いは『上重漫』として感じるものなのかは分からへん。 ただ、今のうちに分かるのは…それが途方も無い倒錯感となって、うちの胸を揺らし、快感に彩りを与えているという事だけや。 漫「ち、がう…もん…っ♥京君やからぁっ♪きょぉくんやから…うちこんなにぃっ♥」 その倒錯感に背を押されるようにして紡いだうちの言葉に身体がまたトロトロになっていく。 反射的に放ってしまったそれは、それだけうちの本心に近いものなんやろう。 そして、それはうちがまだ堕ちている事を明確な証であり、うちに微かな驚きをもたらした。 このままいったら…うちは京君なしじゃ生きられへんようになるんちゃうやろうか。 そんな恐怖すら感じるうちの前で、京君は優しげに微笑んだ。 京太郎「そうだな。漫は俺のモノだから、こんなに感じてくれているんだよな。行きずりの男じゃなくって…愛しあって結婚した俺だからこそ、こんなに乱れてくれているんだよな」 漫「ぅん…ッ♪そう…やぁ♥うち…結婚したもん…っ♪京君と…結婚…ゥ♥」 そのまま京君が告げる言葉はまるでうちに言い聞かせるようなものやった。 落ち着いた、だけど、興奮混じりのそれはスルリとうちの胸の中に入り、そして心に染みこんでいく。 まるで洗脳するようなその言葉にうちはもう抗う事さえ考えられへんかった。 今のうちにとって、京君は大恋愛の末に結婚した愛しい愛しい夫であり、それ以外じゃあらへん。 そう思った瞬間、うちのアソコがキュゥゥと締り、淫らな熱を撒き散らし始めた。 漫「な、何…これぇっ♥」 それは今まで以上に気持ち良く、そして幸せな熱やった。 まるで身体が京君の事を認め、完全に受け入れたかのように満たされた甘くてトロトロした熱。 それが波としてうちの身体を舐めつくし、肌の内側を敏感にさせていく。 身体中に張り巡らされた快楽神経を目覚めさせようとするようなそれにうちの身体が戦慄いた。 でも、うちが困惑の声を浮かべたのは、決してそれが原因や無い。 漫「これ…凄い…っ♥凄いのにぃっ♪」 京君にズチュズチュとアソコを犯されながらの言葉。 それはうちが今、感じ取るドロドロの熱波が、あくまで予兆やと分かるからや。 さっき乳首で達したものよりも気持ち良いこれがまだその片鱗にしか過ぎないと本能が訴えとる。 それが信じられなくて思考は呆然とするものの、きゅっと縮こまった子宮の動きは隠せへん。 既にそこには意識を背ける事さえ許されへんほどのビリビリを貯めこみ、解放の時を今か今かと待っとるんやから。 漫「や…だぁっ♥きょぉくんっ♪これ…怖いっ♥怖い…ぃぃっ♥」 そう言って反射的に夫の背中に回した手にぎゅっと力を込める。 でも、うちの中の快楽は決して収まる事はなく、雪だるま式にその熱を膨れ上がらせていた。 それはもう爆発した時にはおかしくなりそうなくらい大きく、うちの手には負えへん。 だからこそ、それを助けてくれるであろう京君に必死になって縋ったものの、夫はそれに応えてくれへんかった。 ただ、嗜虐的な笑みを浮かべて、うちの腰に手を回し、トドメを刺すように力を込める。 漫「あ゛あひぃぃっ♥♥」 それまでやっていた手探りのそれではなく、ガンガンと子宮の口を苛め抜こうとするような激しいピストン。 それにうちの口からケダモノめいた嬌声が飛び出し、身体もガクガクと揺れる。 太ももとお尻の境界なんかはさっきからぴくぴくと痙攣を浮かべて、止まらへんくらいや。 それほどの快楽を注ぎ込まれて、うちが我慢出来るはずがない。 急速に膨れ上がる快感に目尻から熱いものが零れた瞬間、それは一気に弾け、うちを襲った。 漫「ひぃぃっぅぅぅぅう゛う゛うぅうぅぅぅ♪♪」 パンと言う渇いた音と共に弾けた絶頂。 瞬間、うちの身体は内側から何かに食いつかれているような錯覚を覚えた。 今にも肌を突き破ろうとしているような激しいそれはうちの中をしっちゃかめちゃかにかき回していく。 それは本来であれば、困惑すら覚えるような不快感なんやろう。 けれど…うちはまったくソレが嫌やなかった。 寧ろ…そうやって何かが肌の内側に噛み付く度に、快楽と言う甘い甘い猛毒を注ぎ込まれるような感覚さえあるんやから。 漫「(これアカン…っ♪こんなん…無理や…ぁ♥)」 我慢云々以前に耐えきれるかどうかさえ分からない被虐的な快楽の極み。 内側から無数の快楽のケダモノに食いつかれているようなその激しさにうちの意識がふっと遠くなる。 まるでそうやって身体から逃げへんと意識を保てへんと言うような弱々しい逃避。 しかし、それがあって尚、その絶頂は信じられへんほど強く、ふわりと浮き上がるようなうちの意識をガクガクと揺らす。 漫「(溺れる…ぅ♥溺れて…染みこむぅ…♥)」 身体の内側を満たすような快楽の波がうちの意識を支配していく。 あらゆる隙からうちの本丸へと攻め込み、魂ごと縛り付けようとする激しさ。 それにもううちの心は抗う事が出来ず…ドンドンと屈服し…従属していった。 漫「い、イッへる…ぅ♪きょーくん…うちイッてるぅぅ♥」 でも、その間、京君はうちの事を休ませへんかった。 そうやってイッている事なんてお構いなしにうちの腰を捕まえて、腰を打ち付けてくるんや。 ただでさえ、肌の内側が食い破られそうなほど気持ちええ感覚の中、そうやってピストンされて無事で済むはずがない。 必死に訴えるうちの声は震えに震えて、舌足らずなものへと変化していた。 京太郎「そうだな。だから、漫をもっと気持ち良くしてやらないと…!」 漫「しょ、しょんなんっ♪しょんなんあかんへぇ…♪♪」 今でさえ意識が溺れそうなくらい気持ちええんや。 それなのに、コレ以上、気持ち良くされたら。うちは本当に壊れてしまう。 でも、意地悪な京君はそんなうちの訴えをまったく聞こうとせえへんかった。 寧ろ、それに嗜虐的な表情を強くして、抽送の仕方を少し変える。 漫「う…ふぇぇっ♥♥上、ゴリゴリしへっ…♪♪」 京太郎「さっきから色々試してみたけど…やっぱりこれ弱いんだな」 確信を得るように言いながらの京君の表情はとても嬉しそうやった。 何か手応えを得るような達成感が強くなり、嗜虐的なものを弱めている。 でも、今のうちはそれに関して何か思う事なんて出来へん。 京君が後ろに重心を傾けながらのピストンで、お腹側の肉がゴリゴリと抉られとるんやから。 まるで上へと突き上げるようなちょっと変わったその抽送に敏感になったうちの身体は震え、太ももが揺れた。 漫「きょぉくっぅぅっ♥まらイくからぁっ♪イきゅからやめて…ぇっ♥♥」 そんなうちの子宮がまた熱を貯めこみ始めるのを感じながら、うちは懇願を始める。 でも、媚と興奮を強く浮かべたそれは自分でも白々しいと思うほどやった。 そんなものを聞いて、意地悪なうちの京君が止めるはずがない。 寧ろ、嬉々としてうちをイジメ抜き、また絶頂へと押し上げるやろう。 漫「(あは…♪それとも…それがええんか…なぁ…♥)」 快楽でドロドロになり過ぎて、うちの心が本当に何を望んでいるのかまったく分からへん。 感じすぎておかしくなりそうな感覚が止まへんのが怖くて、でも、それが間違いなく幸せで。 その2つがうちの中で同居してるのは確かやけど、どっちが強いのかまでは判断がつかへん。 そして、そんな感覚すら間のうちにとっては心地ええ。 まるで心まで快楽で満たされるような自分をより自覚出来て…とても気持ちええんや。 漫「うち…壊れ…たぁ…♥もう…ボロボロ…やぁ…んっ♪」 そんな自分に自嘲気味に呟いた瞬間、うちの中でまた絶頂が始めた。 ゾクンっと子宮が跳ねたような錯覚を覚えると同時にうちの中にあの激しい快楽が溢れだす。 うちの身体を内側から滅茶苦茶にするようなそれは、しかし、さっきよりも遥かに大きいものやった。 身体がさっきの絶頂に慣れたのか、或いはうちの神経そのものが敏感になっているんか。 その両方が無関係ではないような気がするうちの中を無数の虫が這いまわり、媚毒を流しこんでいく。 京太郎「漫は壊れてなんかない。とても可愛いままだ」 漫「ひぃ…ぅぅぅっ♥」 しかし、そんな甘い猛毒よりもうちの心の中に入り込んできたのは京君の優しい言葉やった。 さっきまでの意地悪な様子が嘘みたいに優しいそれにうちの心が感動に震え、身悶えする。 快感とはまた違った心地良さが胸の奥底から湧き上がり、さっきとは別の意味で幸福感が強くなった。 まるで心を愛しさで満たされるようなその暖かさにうちの目が細まり、もう一筋の涙の跡を作る。 京太郎「だから、もっと乱れて良いんだぞ。…俺が全部、受け止めてやるから」 漫「あ…あぁぁ…ぁっ♥♥」 勿論、京君の言葉は決して優しいだけのものじゃない。 寧ろ、それはうちをさらに堕とす為の優しくも甘美な誘惑やった。 でも、そうと分かっていても、うちはその言葉を拒む事が出来へん。 既に胸の中一杯に満ちた幸福感はそれを喜んで受け入れ、うちの身体に熱を灯す。 トロトロを超えて、もう今にも内側から燃えそうなくらいに興奮したその身体を京君のモノが貫いた。 漫「き…もち…ええの…ぉっ♪京君の…良すぎるんっ♥」 そう呟いた瞬間、うちの身体にゾクゾクとしたものが走った。 今まで心の中では何度も浮かべても、絶頂を口にしていても、決して口に出さなかったその言葉。 未だ絶頂の波が残る中、昂った身体から漏れるそれは神経を敏感にさせ、うちの意識がクラクラと揺らす。 京太郎「俺の何が気持ち良いんだ?」 漫「っ…ぅぅ♥ち…ぽぉ…♪」 京太郎「何?」 そんなうちに対して意地悪そうに聞いてくる京君に思わず口が反応してしまう。 けれど、その声はまるで微かに残った羞恥心が邪魔したように霧散し、はっきりとした単語にはならなかった。 そんなうちの姿を見て、京君が攻めてこないはずがない。 その顔に嗜虐的なものを浮かべて尋ね直すその姿にうちの胸がときめき、また勝手に唇が動き出す。 漫「~~っ♥京君のチンポぉっ♥」 叫ぶようにそう言った瞬間、うちの中のクラクラは大きくなった。 まるで自分が信じられないほど恥ずかしい言葉を口にしてしまった、と訴えるようなその反応。 けれど、今、うちの中にあるのは抑えきれんほどの興奮と快楽、そして達成感だけやった。 そして、それに味を占めてしまったうちの身体がそれらをもっと高めようと淫らな言葉を紡いでいく。 漫「チンポしゅごいんっ♥オマンコ奥まで入ってグリグリってされへぇっ♪♪アクメ来るんっ♥ボルチオアクメ凄いぃっ♥♥」 レディコミや雑誌で見た淫語を総動員するような淫猥な主張。 最早、理性の欠片もないようなその言葉にうちの意識が歓喜に震え、変質していく。 まるで口にしたそれらの言葉を自分で再認識し、受け入れるようなそれにうちの中の言葉は再定義されていくのを感じた。 何処か生まれ変わるようにも思える価値観の変質にうちの肌はざわめき、歓喜の産声をあげる。 京太郎「へぇ…そんなに気持ち良いのか」 漫「ぅんっ♥うんっ♪オマンコ良ひっ♪♪イきまくり…なんらよぉ…♥」 そう京君に伝えるうちの身体がまたアクメに突き上げられた。 いや、より正確に言うならば、一度も落として貰えないと言うべきか。 さっきから京君のチンポがうちの中で暴れる度に、うちはあっさりと絶頂してしまう。 甘い甘いオルガズムを叩きつけるような強烈なそれは終わらず、うちの身体をずっと高いところに置き去りにしていた。 お陰で指先の一つ一つにまで意識が届かず、身体をろくに動かせる気がせえへん。 それでも激しいアクメだけはこれでもかとばかりに意識に襲い掛かってくるんやから、不公平だと思うくらいや。 漫「(でも…その不公平さが…良い…ぃっ♥♥)」 昂ぶっていく度にうちの身体は敏感に、そして貪欲になっていく。 そして逆に意識の影響力は薄れ、力の代わりに快楽が支配するんや。 まるで身体が快感の発信機に堕ちていくようなその感覚に被虐的なうちの本能が悦ぶ。 その悦びのまま、セックスするだけの道具に堕ちたいと叫ぶ本能に逆らえず、うちの腰が勝手に動き出す。 京太郎「どうしたんだ、漫…」 漫「ひぅ…ぅ♪♪」 そんなうちの事なんて、きっと京君にはお見通しなんやろう。 だって、京君はうちのだぁい好きな夫で、誰よりもうちを理解してくれている恋人なんやから。 うちの腰がぎこちなく前後に動いているのが、快楽を求めてだという事なんて一発で分かるはずや。 それはその顔に浮かんだ意地の悪い表情を見れば、一発でよぉ分かる。 それでも、こうして腰を止めて、うちに尋ねてくるのは…勿論、うちを辱める為なんやろう。 漫「(チンポ…ぉっ♥チンポ止まったら嫌やぁっ♪動いてぇっ♥うちの中グチョグチョにしてぇっ♪♪)」 でも、どれだけ分かりきっていると言っても、お腹の奥で渦巻く欲求不満は止まらへん。 もう何回も…ううん、何十回もイッてるはずやのに、うちはまったく満足しとらんかった。 さっきまで怖くて仕方がなかったアクメが欲しくて、頭の中が一杯になる。 思わずじわっと涙すら浮かび、滲んでしまう視界の向こうで京君が気まずそうな顔を見せた。 京太郎「…ごめん。ちょっと調子に乗り過ぎた…」 漫「ん…ぁ…♥」 鳴かせるするつもりはあっても泣かせるつもりまではなかったんやろう。 うちの頬を流れていく涙をそっと両手で拭いながら、京君は優しくそう言ってくれた。 若干、後悔を浮かばせるその表情にうちの心も少しだけ落ち着く。 それでもまだ耐え難いほどの欲求不満が渦巻いているのには変わらへんけど、さっきのように思考を埋め尽くすほどやない。 それに一つ安堵しながら、うちはそっと唇を開いた。 漫「キス…しへくれたら…許ふ…♥」 京太郎「漫…」 舌足らずで吐息と嬌声に阻害されながらの交換条件。 それに京君はすかさず頷きながら、うちに顔を近づけてくれた。 贔屓目に見ても整っとるその顔が近づく様にドキドキしながら、うちがそっと瞳を閉じた瞬間、唇に優しい感触が触れる。 ちょっとだけザラザラとしていて、でも、柔らかいそれは…とても甘美で…そしてエッチやった。 今まで生きてきた中で一度も感じたことのないその感触が惜しくなった瞬間、再びうちの唇に柔らかいものが押し当てられる。 漫「ちゅぅ…♥ぅぅんっ♪♪」 今度はそれを手放さないように吸い付いた瞬間、京君の腰が再び動き出す。 でも、それはさっきまでと違い、うちのボルチオを細かく揺するようなものやった。 多分、キスをしとるから、さっきみたいなピストンは出来へんのやろう。 そう冷静に判断しながらも、うちの弱点を攻め続けるようなそれに頭の中が一杯になってしまう。 漫「(もっと…ぉ♥もっと…欲しい…っ♪欲しくて…欲しくて堪らへん…っ♪♪)」 オルガズムもキスも、そのどちらも中毒性が高く、うちの心をがっちりと捉えていた。 そんな2つを離す事なんて考えられへんうちは、自分から腰を京君へと差し出し、その抽送を受け止める。 二人で生み出すその衝撃は決して大きなものではないものの、小刻みで不規則な快感を生み出し、うちの脳髄を焼いた。 それにドロリと唾液を漏らすうちの唇はまるで飢えているかのように何度も京君へと吸いつく。 漫「(気持ちええ…っ♪幸せぇぇ…♥)」 キスが生み出す幸福感と、セックスが生み出すオルガズム。 その両方がうちの中でぶつかって、一つになっていく感覚は、もう中毒という言葉でも表現しきれないものやった。 きっとうちはもう一度、これを得る為なら魂だって売るやろう。 そんなはっきりとした確信すら浮かぶほどに魅惑的な感覚にうちはうっとりしながら、没頭し続けた。 京太郎「漫…ごめん…俺、もう…!」 そんな幸せが途切れたのは、京君がキスを中断し、震える声でそう宣言したからやった。 最後まで言い切らへんそれは、収まり切らないほどの興奮と欲情に満ちている。 恐らく、京君もそろそろ限界で射精したいんやろう。 漫「(しゃせぇ…♥♥きょぉくんの…しゃせいぃ…♪♪)」 未だ感じたことのない未知の体験への期待にうちの脳髄は甘い汁へと変わる。 泡立つようなトロトロのそれにうちの頭は陶酔を強め、希求を沸き上がらせた。 うちの奥で射精して欲しい。 このまま抜かずにもっともっと気持ち良くして欲しい。 うちの子宮まで…京君で満たして欲しい。 そんな欲求を混ぜ合わせ、グチョグチョになった衝動にうちの脚がゆっくりと動き出し、京君の腰を捕まえる。 漫「らいじょぉぶやからぁっ♥このままらしてぇ…♪♪」 両足で挟みこむようにして、京君を逃がすまいとしながらの言葉。 それは何らかの理性や情報に裏打ちされたものやなかった。 今までうちは麻雀にばっかり打ち込み、色恋沙汰とはほぼ無縁の人生を送ってきたんやから。 勿論、少し考えこむ時間さえあれば、自分の危険日や安全日も出てくるけど、今のうちは頭の中がトロトロになっている。 そんな風に考え込む暇も余裕はなく、うちの言葉はまったくの無根拠やった。 それでも半ば反射的に大丈夫と答えたのはほんの僅かな別離でも、うちが耐えられへんからやろう。 この幸福感と快楽が入り混じったオルガズムにうちは自分の未来さえ、京君に差し出していた。 京太郎「漫…良い子だ…っ!」 漫「お゛う…ぅぅぅっ♥♥」 そんなうちの言葉の意味を明確に理解した訳やないんやろう。 京君の顔には安堵の表情が浮かび、うちを優しく褒めてくれるんやから。 それに良心が微かに疼くが、それも一瞬の事やった。 うちの頬から再び腰へと移動した京君の手がうちの身体を固定し、また激しいピストンがうちを襲うんやから。 漫「ひぃっ♪あ゛っあぁぁっ♥♥」 一突き毎に身体を揺らし、うちの胸を振るわせる力強い抽送。 うちの入り口から奥に掛けてを抉るように移動しながら突くそれにうちの視界が真っ白に…いや、桃色に染まっていく。 子宮の奥を突かれる度に湧き上がるアクメに切れ目はなく、ただただ身体だけが昂ぶまっていくんや。 それに悲鳴めいた声をあげながらも、うちの身体は逃げる事はない。 いや…もう逃げたくても逃げられへんと言った方が正確か。 うちの腰はもうドロドロで殆ど力なんて入らへんのやから。 うちのそこは熱いオマンコを貫く京君のチンポを感じるだけの場所に変わっとるんや。 京太郎「漫…漫…ぅ!」 漫「きょぉく…ぅぅっ♥♥」 そんなうちの中を抉る京君の声が搾り出すようにうちの名前を呼ぶ。 瞬間、京君のチンポがブルリと震え、一回りほど大きくなった。 突き出たカサの部分を花開くように広げさせるそれに、オマンコの刺激が累乗的に膨れ上がる。 ついさっきまで処女穴だったそこは凶暴さを顕にしたチンポの刺激に耐えられず、あっという間にオルガズムに達した。 それに怯えるように肉襞が震える中をチンポはゾリゾリと引きずるようにして引っ掻いていく。 そして、それがうちの入り口から今にも抜け落ちそうな位置に達した瞬間、京君のチンポは再びうちの中へと挿入ってきた。 漫「い゛くぅぅぅぅぅぅぅううううぅっ♪♪♪」 そのままゴツンと亀頭が子宮口へと当たった瞬間、そこが一気に弾けた。 ドクンと脈打ったかと思うと熱い汁が一気に吹き出し、うちの中に流しこんでいく。 チンポとの邂逅を繰り返して、真っ赤に火照った子宮口はそうやって流し込まれる粘液の感触にさえ絶頂に達する。 でも、それは今までの慣れ親しんだものとは少し毛色の違うオルガズムやった。 幸福感はそのままに、けれど、何処か背徳的な悦びや達成感、そして満足感を強めるアクメ。 それはきっと種付けされとるっていうメスの悦びを表現したものなんやろう。 漫「(お腹の奥ぅ…っ♥しきうまれ…ポカポカやぁ…ぁ♪♪)」 勿論、京君の腰は止まっているし、快楽と言う面で見れば、それは京君に犯されとる時とは比べ物にはならへん。 けれど、その心理的な暖かさは決して無視出来るものやなく、うちのお腹の奥を溶かしていく。 まるでお腹の中からうちを燃やそうとしているようにも思えるその熱が、とても幸せで嬉しい。 身体中がそのアクメに歓喜の嬌声をあげるのを聞きながら、うちの意識もうっすらと薄れていった。 漫「あ゛~…ぁ…♥♥ふ…あぁ…ぁ…♪♪」 それが収まったのは勿論、京君の射精が止まってからやった。 とは言え、夢見心地に浸かるような意識はそのままやし、身体にもちゃんと力は入らへん。 それどころか時折、湧き上がる大きな波に合わせて、うちのオマンコがキュンキュン締まり、また京君の精液を求めてるくらいや。 それでも、永遠に昂まり続ける感覚は鳴りを潜め、うちの身体が僅かな休憩に身を委ねていた。 漫「(でも…まだ…足りひん…♥♥)」 もう指一本すら動かせへんくらいにイかされまくって、種付けまでされたのに、うちの中には欲求不満が残っとった。 でも、ソレは決して京君に何か不満があるからやない。 寧ろ、うちがさっき味わったそれは今までの人生観を大きく変える代物やった。 それでもこうして欲求不満が燻るのは、それがあまりにも気持ち良すぎたからや。 今のうちにとって、さっきの快楽はもうなくてはならん代物に位置づけられとる。 漫「ひあ…ぁぁああ゛あぁぁっ♥♥」 そんなうちの中を京君のチンポが動き出す。 まるでたった一度の射精では満足出来んと言わんばかりにそれは硬く、そして熱いままやった。 いや、寧ろ、射精前の硬さと大きさを維持するようなそれは逆に大きくなっていると言っても過言ではないんかもしれへん。 そして、オルガズムの反響が止まらない今のうちがそんな逞しいモノで犯されて、平気でいられるはずがない。 ようやくもやが晴れ始めた視界を再びピンク色に染めて、うちは再びアクメに突き落とされた。 京太郎「漫もまだ…満足出来ないだろ…?」 荒い吐息を漏らしながら、免罪符を求めるような京君の言葉。 それにお腹の奥が悦んでしまうのはもううちが京君のメスに堕ちているからやろうか。 そうやって性欲を休まずにぶつけてくれるくらいうちが魅力的やと思うと堪らなく誇らしい。 視界が染まるほどのオルガズムの中でも決して揺らぐ事のないそれにうちは心震わせながら、そっと頷いた。 京太郎「だったら…もっと付き合ってくれよ…夜はまだ…長いんだからさ…!」 漫「ふわぁぁぁっ♪♪」 きっとまだまだ京君は満足せえへん。 そう感じさせる力強い言葉に心と身体が悦び、嬌声が溢れだす。 まるで全身全霊で悦ぶようなメスの身体を京君は乱暴に、そして淫らに犯し続けてくれる。 二度、三度、そして四度。 それだけうちの中に射精しても尚、収まらない強い性欲にうちの方がついていけへんようになる。 結局、空が白んじるようになった頃にはうちの身体は色んな体液でベチャベチャになった。 そして、うちの意識はソレ以上にグチャグチャにされて、最終的にどれくらい射精されたかさえ覚えてへん。 ただ、その時のうちにあったのは、糸が切れたように倒れるうちの身体を優しく抱きとめてくれる京君の逞しさだけで… ―― ―― それに胸の中がトクンとときめいた瞬間、うちの意識は完全に途切れてしもうた。 ~京太郎~ ―― ルル……ルル あ…でん…わ…? なんだよ…こんな朝方から…。 時間って奴を考えろよ…な…。 ―― ル…ルルル くそ…しつこい…。 一体、何なんだよ…。 俺はもう…すげぇ疲れて動きたくないってのに…。 ―― プルルプルルル 無視だ無視…。 一々、電話なんか気にしてられるか…。 今日はもう…寝るぞ…。 思いっきり寝るって今、決めたんだから…な。 ―― プルルプルルル …… ―― プルルプルルル …… ―― プルルプルルル 駄目だ…うるさくて眠れない…。 仕方ない…電話を取るか…。 えーと…電話…電話…。 あれ…?ここ…何処だ? まぁ…いっか。 今は…電話だ…。 京太郎「はい…もしもし…」 モブ1『あ、良かった…繋がったわ。朝からごめんな』 京太郎「なんれすか…」 モブ1さんか…。 でも…何の用なんだ? モブ1『あの…そっちに漫ちゃん言っとらへん?』 京太郎「うえしげ…さん…?」 上重さんは女の子だ。 女の子って事はここにはいない。 だって、ここは男の部屋なんだからいるはずがないんだ。 京太郎「いるはずないじゃないですかぁ…」 モブ1『そうやんね…ごめんな変な事聞いて』 それが要件だったらもう切りたい。 正直、頭の中は今もクラクラして倒れこみそうなんだから。 俺に必要なのは電話じゃなくって、睡眠だ。 モブ1『あんな…実は昨日から漫ちゃん部屋に帰って取らんのよ』 モブ1『それで漫ちゃん、昨日、君の部屋に行ったって言うやん?』 モブ1『その後、漫ちゃんどっかに行くとか言ってへんかった?』 京太郎「ん…良く覚えてません…」 確かに上重さんが部屋に来たのは確かだけど、その後、どうなったっけか…。 そもそも何をしたのかすら良く思い出せない…。 何か重大な事をしてしまったような…されてしまったような…。 モブ1『あー完全に寝ぼけとるね…』 モブ1『こっちはこっちで探すから須賀君は休んどって』 モブ1『でも、何か思い出したらすぐに連絡してな』 モブ1『今やったらまだうちらで隠し通せるし…』 京太郎「ふぁい…」 上重さんが行方不明なのは大変だ。 探しに行かなきゃいけない。 でも、何となく大丈夫な気がするのはなんでだろ…。 そうは思いながら、のそのそと這いずるようにして乱暴に敷かれた布団へと向かう。 そのまま布団に潜り込んだ俺に柔らかい何かが触れた。 ふにょんと俺を受け止めるようなそれはきっと抱枕なんだろう。 良く分からないけれど、抱枕まで置いてあるなんて凄い。 漫「ん…なんやった…?」 京太郎「上重さんが行方不明らしいです…」 そんな抱枕が小さく尋ねてくる言葉に俺は瞼を落としながら応える。 どうやら最近の抱枕は寂しくないように会話機能までついているらしい。 しかも、上重さんの優しい声まで再現するなんて本当に凄い抱きまくらだ。 抱き心地もまるで本物の上重さんを抱いてるみたいだし…これ譲ってもらえたりしないだろうか…。 漫「そか…うちが…行方不明…」 京太郎「えぇ…それで…モブ1さんが心配して…」 漫「大変やなぁ…」 京太郎「大変ですねぇ…」 漫「…」 京太郎「…」 漫「…」 京太郎「…」 漫「あ…れ…?」 京太郎「え……?」 そんなコントのようなやり取りをした後、俺の思考がすぅっと冷めていく。 じっとりとした冷や汗が浮かぶその何とも言えない冷たさに目を見開けば、そこには俺と同じように驚いた顔をした上重さんがいる。 微かに頬を引き攣らせながら、呆然とこちらを見るその瞳には同じ顔をした男が映っていた。 いや、上重さんのそれよりもかなり間抜けっぽさを増したそれは多分、上重さんを抱枕にしている俺の顔なんだろう。 漫「えっと…お、おはよ」 京太郎「お、おはようございます」 漫「え、えぇ朝やね」 京太郎「そう…ですね。素敵な朝です」 一つ一つを確認するようなぎこちないやり取りに、俺の背筋はドンドンと冷えていく。 それは決して漫さんが冷たいとか、こうして一緒にいるのが嫌だとかそういう訳じゃない。 俺が昨夜…いや、つい数時間前までやってしまった事が俺の脳裏に浮かび上がり、現実として認識されているからだ。 京太郎「(お、おおお俺は一体…なんて事を…!?)」 途中から上重さんの様子がおかしい事に俺も気づいていた。 それがもしかしたら、和と同じような症状ではないかと思っていたのである。 だからこそ、俺には途中まで上重さんを拒む意思があったし、そうしなければいけないと思っていた。 それは最初に上重さんを押し倒した時まで堅持され、愛撫を始めた時だって残っていたはず。 でも、何時からか、俺の中で上重さんをイかせて満足させれば、何とかなるかも知れないという考えが消えていた。 代わりにあったのは和の一件から申し訳なくて発散できなかった性欲を思うがままぶつけようという欲望の塊だったのである。 京太郎「(し、しかも…初めての人にあんな意地悪を…!!)」 最初は被虐的な顔を見え隠れさせる上重さんを早く達せさせる為の演技だった。 しかし、何時しか俺は役に没頭し、本気で上重さんを辱めようとしていたのである。 それは正直、初めての性体験には過酷過ぎるものだっただろう。 トラウマになってもおかしくないそれに俺は今更ながら後悔を抱き、顔から血の気が引いていくのを自覚した。 漫「えっと…夢やない…ねんな?」 京太郎「は…い」 確かめるようなお互いの言葉は震えていた。 そんな事言わなくても上重さんも昨夜の出来事が夢じゃなかったと分かっているのだろう。 俺たちは今、一糸纏わぬ生まれたままの姿で着ていた浴衣は無造作に明後日の方向へと投げ捨てられているのだから。 肌に張り付くような固まった粘液の不快感もそれを証明している。 それでも、こうして尋ねてくるのはきっとそれを信じたくないからなのだろう。 一縷の望みに縋って、それでも尚、拒絶された事にショックを受けている様からもそれが良く伝わってきた。 京太郎「あ…あの…上重さん…その…」 そんな上重さんに俺が何を言えば良いのか分からない。 謝るにしても、アレは上重さんから誘ってきた事だ。 ちゃんと説明しなければ、俺が原因である事など分からないだろう。 しかし、既に一度、触りだけ説明してあるとは言え、一体、どう言えば良いのか。 未だ混乱を続ける頭では筋道立てた説明を作り出す事は出来ず、俺の言葉は尻すぼみになっていく。 漫「ごめん。とりあえず…今は話し合うよりも先に後処理をせえへん?」 京太郎「え…あ…はい」 情けない姿を見せる俺とは違い、上重さんはハッキリとした言葉でそう言い放った。 和もそうだったが、本当に追い詰められた時と言うのは女の人の方が強いのかもしれない。 そんな事を思いながら、俺は気怠い身体を鞭打って動かし、お互いの服を拾った。 京太郎「うわ…」 しかし、それはぐっしょりと湿ったままだった。 それだけならまだしも汗や精液、ヨダレなどが染み込み、クラリと来るような淫臭を放っている。 到底、これを着て出られるような代物じゃない。 だが、この部屋にはコレ以外に上重さんが着れるようなものがないのも事実だった。 漫「とりあえず…荷物纏めて…お風呂行かへんと…」 京太郎「いや…でも、これ…」 漫「う…」 先を見据えて力強い声を紡ぐ上重さんに俺はそっと浴衣を差し出した。 瞬間、上重さんの顔が引きつり、そっと項垂れる。 無力感に打ちひしがれるようなその姿にズキリと心が傷んだ。 でも、眠気で鈍いままの思考では、どうやって上重さんを慰めれば良いのかさえ分からない。 結局、俺は何も言えないまま、上重さんの前で立ち尽くした。 漫「…しゃあない。これで行くしかないやろ」 京太郎「でも…流石にその浴衣は色々と拙いんじゃ…」 漫「何時までもこうしてられへんし…賭けるしかないって」 そう言い切る上重さんに反論出来るような言葉は俺の中にはなかった。 拙いと言う事は分かっているものの、代替案の一つも浮かんではこないのである。 結果、俺は流されるように沈黙するしかなく…そしてそんな自分が情けなくて仕方がなかった。 漫「悪いけど、須賀君にも色々と手伝ってもらうで」 京太郎「分かってます。それくらいやらせてください」 まだ確証こそないものの、こうなって原因は恐らく俺にあるのだ。 それを思えば、上重さんに手を貸すのは苦にはならない。 寧ろ、責任を取る為にも率先してやらせて欲しいくらいだった。 漫「それじゃ須賀君は着替えてうちの先導な。それでその後…」 京太郎「はい」 これから先の事を打ち合わせする上重さんに頷きながら、俺はそれらを心に刻み込む。 何せ、この部屋から出た後はお互いに失敗を許されないギリギリの状況になるのだ。 それを思えば眠いだなんて言い訳をする余地はなく、真剣になるしか無い。 それでもその胸に一抹の不安を残しながらも、数分後には俺達の命運を掛けた一大作戦が幕を開けたのだった。 #image(http://www34.atwiki.jp/kyotaross/?cmd=upload&act=open&page=%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%A1%E5%B0%91%E5%A5%B32-3&file=1111.png) [[前話>おもち少女2-2]] [[次話>おもち少女3]] #comment
[[前話>おもち少女2-2]] [[次話>おもち少女3]] 漫「(もっと…甘えたい…っ♥)」ギュゥ そんな考えが滲みでたかのようにうちの手が須賀君の浴衣を掴んだ。 自然、須賀君の浴衣が歪み、崩れてしまう。 それを間近で見てしまったうちの胸がドキリと反応し、お腹の奥に熱を灯した。 渇き続け、不満を訴えていた下腹部で蠢くようなそれにうちは何時の間にかそっと唇を開いていた。 漫「須賀君…」 京太郎「な、何です?」 漫「抱っこ…して…♥」 漫「(う…うちは何を言うとるん…?)」 流石にこの年にもなって抱っこはない。 しかも、相手は年下の男の子なのだ。 これまで少なからず先輩ぶってきたうちが言って良いセリフやない。 けれど、それでもうちの口から訂正や冗談の文字が飛び出さへんかった。 寧ろ、強請るようにして須賀君を見上げ、彼の反応を待っとる。 京太郎「わ、分かりました」 漫「ふぁぁ…♪」 そんなうちに須賀君が何を思ったのかは分からへん。 だけど、須賀君は多少、迷いながらもうちを抱き上げてくれた。 お姫様抱っこの形で抱き上げられたその姿勢と須賀君の逞しさにうちの胸がジィンと揺れる。 何処かうっとりとした心地の混ざるそれにうちは甘く声をあげながら、身を委ねた。 漫「(暖かいわぁ…♥)」 大地から切り離され、重力と言う感覚も胡乱になった独特の浮遊感。 それに包まれるうちを抱き上げる逞しい身体はお風呂上りな所為かとても暖かかった。 思わず肩の力が抜けていくその熱を求めて、うちは自分から須賀君の胸に頭を預けてしまう。 まるで恋人同士のようなその甘い仕草に須賀君は何も言わへん。 顔を真っ赤にして何かを堪えるような表情を見せるだけやった。 漫「(ふふ…♪可愛えぇなぁ…♥)」 京太郎「で…上重さんの部屋に行けば良いんですか?」 漫「…嫌やぁ…♪」 勿論、普通に考えればこのままうちの部屋に連れて行って貰うのが一番なんやろう。 でも、そんな事したら、周囲にからかわれて、この甘い時間が終わってまう。 そんなん絶対に嫌や。 折角、こんな心地ええのに…それを取り上げられるのは我慢ならへん。 京太郎「じゃあ、どうしたら…」 漫「須賀君の部屋に連れてって…♥」 京太郎「え…!?」 とは言え、他の場所も人の目がある以上、須賀君に存分に甘えられへん。 唯一の例外はこの合宿の中で個室を貰っとる須賀君の部屋だけや。 なら、そこを選ばない理由なんてあらへん。 昨日の様子を見るに須賀君がうちを襲う事はまずないやろうし…それに襲われた所で… ―― 京太郎「良いんですか?」 漫「ええも悪いもあらへんよ…♪最初からそのつもりやったし…♪」 京太郎「いや、でも体調とか…」 漫「大丈夫…♪」 心配の色を見せる須賀君を押し切りながら、うちはそっと彼の首に手を回した。 瞬間、私の胸がぎゅっと押しつぶされ、ジンと中を震わせる。 まるでおっぱいの中を熱するようなそれにうちの口から吐息が漏れた。 『はぁぁ』と間延びしたそれが須賀君の肌に降りかかり、その肌がビクンと反応する。 まるで気持ち良かったかのようなそれにうちがクスリと笑った瞬間、須賀君がゆっくりと歩きはじめた。 京太郎「じゃ…鍵開けますんで…」 漫「ん…♥」 そう言って、膝を折った須賀君の太ももにうちのお尻が当たる。 胸板とはまた違った硬いその感触が何処か気持ち良く、そして甘美に思えた。 でも、それはあくまで一瞬の事。 そうやってうちの身体を脚で支えている間に、須賀君は鍵を取り出して、部屋の扉を開いた。 そのまま立ち上がって、扉を開く須賀君と共にうちは部屋の中に入っていく。 漫「お邪魔します…♪」 京太郎「はい。どうぞ、お姫様」 漫「えへ…お姫様…かぁ…♥」 うちを抱き上げながらの須賀君の軽口に胸の奥が熱くなった。 勿論、うちだってそれがただの軽口であり、本気で言っている訳やないことくらい分かっとる。 けれど、女の子は誰だって、お姫様に憧れとるものなんや。 それをこうしてお姫様抱っこされながら口にされて喜ばへんはずがない。 かく言ううちだって頬が蕩けたように緩み、何処か間抜けな笑い声が口から漏れるくらいやった。 京太郎「じゃ…何処に座ります?」 漫「須賀君の上…ぇ♪」 京太郎「え、えぇ…」 そんな、うちの主張に須賀君は頬を引き攣らせて答える。 でも、今のうちにはそれがちょっぴり不満や。 今のうちはお姫様なんやもん。 須賀君だけの大事な大事なお姫様なんや。 それが上に座りたいと言っているのに拒否するなんてあかへん。 漫「何?…あかんの…?」 京太郎「いや…ダメじゃないですけど…でも拙くないですか?」 漫「?」 確認するような須賀君の言葉にうちはそっと小首を傾げた。 一体、須賀君が何を懸念しているのか、うちにはまったく分からへん。 ちょっと須賀君の膝の上に乗るだけで、何か拙い事でもあるんやろうか。 それに須賀君は合宿中はうちに絶対服従を誓った身。 ちょっとしたデメリットくらいやったら飲み込むべきや。 漫「拙くないもん…。それに須賀君はうちの犬なんやで…?」 京太郎「いや、分かってますけど…」 それをそのまま口にしても須賀君の迷いは晴れへんみたいやった。 かと言って、何で迷っているのか口にせえへんまま、何とも情けない姿を見せる。 それが何となく面白くなくて、うちの頬はカエルみたいに膨らんだ。 顔全体で拗ねている事をアピールするようなそれに須賀君はようやく諦めたのか、そっと肩を落とす。 京太郎「分かりましたよ…でも、後で文句言わないで下さいよ…」 漫「ふふ…♪物分かりのええ須賀君は好きやで…♥」 京太郎「そりゃ光栄ですよ。でも、出来ればそういう条件なしで好きって言って欲しかったです」 そりゃうちだってそう言いたいけれど…でも、まだ色々と分からへん。 こうやって須賀君に甘えるんは胸の中がポカポカして気持ちええけど、それが恋とはまだ決まってへんのやから。 それなのに、まだ好きとか愛してるとかを言うほど不誠実な事はない。 だから…もうちょっとでええから、待って欲しい。 そんな気持ちを込めて、押し付けた胸に須賀君がうちから目を逸らし、明後日の方向を見つめた。 その頬が真っ赤になっとる辺り、また照れとるんやろう。 何だかんだ言って、うちの胸の感触と好きと言う言葉は須賀君の動揺を誘っているみたいや。 京太郎「と、とりあえず…一回、下ろしますからね」 漫「えー…」 京太郎「仕方ないじゃないですか。このままじゃハーゲンダッツ出せないですし」 漫「え…?あるん?」 須賀君に甘える事で頭が一杯で、ハーゲンダッツを要求していた事を思いっきり忘れとった。 普段やったらありえへんそんな自分の姿にうちの胸は違和感を訴える。 けれど、それは忘れていたが故の望外の喜びに押し流され、うちの中からあっという間に消えていった。 京太郎「お詫びとお礼も兼ねて、ちゃんと買って来ましたよ」 漫「味は?」 京太郎「キャラメルと抹茶ですよ」 漫「えへ…ぇ♪ちゃんと分かっとるやん…♪」 京太郎「まぁ、昨日のお詫びと今日のお礼も兼ねてですし」 そう言ってぎこちない笑みを浮かべるのは須賀君が昨日の失態を覚えとるからなんやろう。 とは言え、うちは昨日もそれほど怒ってる訳やあらへんかった。 ましてや今日までその怒りが持続しているはずがなく、そんな風に自分を責められると逆に困ってしまう。 だが、こうして要求した側のうちが須賀君に何を言えばええのかまったく分からへん。 結果、うちは少し考えてから、時計の針を進める事にした。 漫「じゃあ…早く準備して…♪」 京太郎「はいはい。それじゃ…一回、ここで下ろしますよ」 漫「…ちゃんと迎えに来てくれるやんな…?」 京太郎「勿論。須賀京太郎は約束を破る男じゃありません」 何処か冗談めかしたそのセリフにうちの頬も綻んだ。 勿論、昨日、うちとの約束をすっぱり忘れていた辺り、それは信用ならへん言葉なんやろう。 でも、須賀君が直々にこうして保証してくれたって事が今のうちにはとても安心出来た。 それは須賀君に抱かれている事の安堵感には及ばないものの、ちょっとくらい離れても平気やと思うくらいには大きい。 漫「しゃあないなぁ…♥」 そう言いながら、うちの手はそっと須賀君から離れた。 そんなうちの身体をゆっくりとテーブル前の椅子に座らせてから、須賀君は備え付けの冷蔵庫へと歩いて行く。 その後姿を見ながら、うちは背もたれに身を委ね、抱かれた余韻に意識を向けた。 漫「(あんな大きな人に…うちは甘えて…)」 こうして座っていると余計、大きく見えるその背中。 否応にも須賀君が男である事を感じさせるそれにうちのお腹がジュンと潤んだ。 ドロリとした粘ついた何かが身体の中を這うのを感じながらも、うちはそれを抑える気にはなれへん。 寧ろ、静かな興奮で彩られた心はそれを求め、うちの身体を熱くさせる。 そんな自分を驚くほど冷静に受け止めながら、うちは須賀君が帰ってきてくれるのを待ち続けた。 京太郎「はい。お待たせしました」 漫「もう…寂しかったで…♥」 京太郎「ごめんな、ハニー。でも、この別離は君の為だったんだ。許してくれ」 漫「んふぅ…♥」 うちの言葉を冗談やと思ったんやろう。 テーブルに2つのカップを並べて、うちの隣に座った須賀君が芝居めいた言葉を紡いだ。 でも、それさえも今のうちには心地良く、満足気な息を吐いてしもうた。 とは言え、それは須賀君にはまったく気付かれとらへんかったみたいで、彼は何食わぬ顔でダッツの準備をしてくれている。 それが何となく面白ぉないうちはそっと腕を広げ、須賀君へと飛びかかった。 京太郎「ちょ…!?上重さん…!?」 漫「んー♪須賀君ポカポカや…♪」 今にも須賀君が床へと押し倒されそうな姿勢になるのも構わず、うちはスリスリと胸板に頭をすり寄せる。 まるで犬が主人に甘えようとしながらも、マーキングするようなその仕草。 それに須賀くんの身体が一瞬、硬くなり、身構えたのが分かった。 でも、それが分かったところで、うちが須賀君に甘えるのを止められるはずがない。 寧ろ、甘える事で須賀君の緊張を解こうとするように全身で須賀君に絡みつき、密着しようとする。 京太郎「う、上重…さん…?」 漫「これでピッタリ…♥」 お互いを真正面から見つめ合い、腰同士が密着するギリギリの姿勢。 それにさっきよりも強い安堵を感じるうちの前で、須賀君がカチコチになっとった。 最早、身構えという言葉では表現しきれないそれにうちはそっと小首を傾げる。 しかし、固まった須賀君は口をパクパクと開閉するだけで何も言う事はなかった。 漫「ほら…早く食べさせてくれへんと…ダッツが溶けるやん…♪」 京太郎「あ…そ、そう…ですね」 とは言え、あんまりそうやって須賀君の反応を待っているとダッツが溶けてしまう。 ただでさえ、お互いお風呂上りで体温が高く、溶けやすい環境が整っているんや。 あんまり急かしてあげるのも可哀想やけれど、このまま須賀君が帰ってくるのは待ってられへん。 そう思って放った言葉に須賀君の目に力が戻り、キャラメル味のダッツから蓋を剥がす。 それを見たうちは須賀君に向かって小さく口を開け、その喉を震わせた。 漫「あーん♪」 京太郎「…え?」 漫「あーん♪」 そんなうちの前で呆然とした表情を見せる須賀君にうちはもう一度、自己主張を放った。 それにようやくうちが求めている事に気づいたんやろう。 須賀君はアイスとうちを交互に見ながら、信じられへんような顔をした。 でも、ここで須賀君に譲ってあげる理由はあらへん。 京太郎「た、食べさせろって事ですか…?」 確かめるように呟く須賀君の言葉にうちは小さく頷いた。 それを数秒ほど見つめた後、須賀君の肩はそっと落ち、その手に備え付けの白いスプーンを取る。 そのままもう片方の手で持ったダッツの表面にそっと這わせ、キャラメルソースの掛かったそれを丸め取っていく。 京太郎「…」 漫「あーん…♪んふふ…♪」 それを無言でうちの口の中へと運ぶ須賀君からダッツを受け取りながら、うちの頬は緩んだ。 興奮かお風呂上りな所為か、うちの体温は高く、ダッツはすぐさま口の中で蕩け、甘い液体へと変わる。 それを口の中で転がしながら、うっとりとした心地が強くなるのを感じるのはきっとダッツが美味しいからやない。 多分…いや、間違いなく…須賀君がうちにアイスを食べさせてくれているからなんやろう。 漫「ちゃんと食べさせる時に『あーん』って言わへんかったらあかんやん…♥」 京太郎「い、いや…そんなバカップルっぽい事、ハードルが高いですって」 それでも感じた微かな不満を口にすれば、須賀君が狼狽した様子で口にする。 確かに言われてみれば、これはカップル ―― それも周囲の迷惑を考えないレベルの熱々カップル ―― がやる行為やろう。 でも、どうしてそれがハードルが高いと言われるんかがうちには分からへんかった。 ここにはうちと須賀君の二人しかおらへんし、誰かに見られる心配はない。 ましてや、今のうちは須賀君のご主人様も同然で、殆ど何でも命令出来る立場にあるんや。 それでも、こうして嫌がると言う事は…もしかして… ―― 漫「…須賀君はうちの事嫌いなん…?」 京太郎「い、いや、大好きですよ!恩人だって思ってます!」 微かに震えたうちの声に須賀君は驚いた様子で返した。 まるでそう言われるとは思っていなかったようなその様子に嘘は見当たらへん。 それに不安が蕩け、安堵へと変わっていくのを感じながら、うちはそっと頬を膨らませた。 漫「じゃあ…何でなん?」 京太郎「い、いや…だって…恥ずかしいじゃないですか…」 漫「恥ずかしくなんてあらへんやん…二人っきりやで?」 京太郎「い、いや…そうなんですけど…だからこそ、自分の中で何かが危ないっていうか…」 うちの言葉に目を背けるようにして言う須賀君の言葉は要領を得んものやった。 まるで結論を口にする事さえ恥ずかしいと言うようなそれにうちはそっと首を傾げる。 とは言え、そうやって首を傾げたところで、須賀君が恥ずかしがっている理由なんか分からへん。 それやったら、大事なダッツの続きを食べさせてもらうのが一番やろう。 漫「分からへんけど…あーんしたら許してあげんで…♪」 京太郎「う…わ、分かりました。それじゃ…その…僭越ながら…あーん」 漫「あーん…♥」 そうやって須賀君に『あーん』と言って貰いながら食べさせてもらうダッツは最高に美味しかった。 さっきよりも遥かに口の中が甘く、思わず目元が蕩けそうになってしまうくらいや。 舌だけでなく、心だけでも味わうようなそれにうちはすぐさま夢中になった。 あっという間に溶けて、液体に戻っていく事にさえ我慢出来なくなったうちはすぐさま口を開き、もっともっとと催促する。 京太郎「はい。あーん…」 漫「あーんぅ♥」 そうして、須賀君が食べさせてくれる毎にこの人が自分を受け止めてくれる人だと分かっていく。 うちを甘えさせて…蕩けさせて…幸せにしてくれる人やって感じていくんや。 まるで身体の内側から甘くして…ドロドロに溶かしていくようなそれにうちの身体は溺れていった。 でも…それを嫌がったり、悲しんだりするような『上重漫』は、うちのなかにはおらへん。 寧ろ、心の中で鳴くように喜びながら、堕ちていく感覚を楽しんでさえいた。 京太郎「あ…」 漫「ん…♪」 それが途切れたのは須賀君の持ったスプーンから溶けかけたダッツが溢れ、うちの谷間に落ちた時や。 瞬間、須賀君が顔を申し訳なさそうにし、うちは肌にしみ込むような冷えた感触に声をあげる。 それにさえ顔を赤くした須賀君に一つ笑みを浮かべながら、うちはそっとテーブルの上のおしぼりに手を伸ばした。 もう既に冷たくなり、湿気の殆どを残していないそれを須賀君に手渡し、うちはそっと口を開く。 漫「拭いて…♪ 京太郎「え…えっぇ!?」 うちの言葉に須賀君の顔がさらに赤くなり、身体がビクンと跳ねた。 瞬間、カップの縁から溶けたアイスが溢れ、またうちの胸の谷間に落ちる。 そのまま体温でべったりとした液体に変わっていくそれを見て、須賀君の顔はハッとした。 京太郎「す、すみません!で、でも…さ、流石にそれは…」 漫「須賀君はうちの何なの?」 京太郎「い、犬です…」 漫「じゃあ…分かるやんな…?」 漫「は、はい…」 うちだって本当はこんな有無を言わさないようなセリフは言いとうない。 でも、今のうちは須賀君に甘えたくって仕方がない女なんや。 そんな風にしたのは須賀君なんやから…責任とって貰わへんかったら困る。 須賀君があんなに美味しいダッツを食べさせたから…うちはもう須賀君に依存しっぱなしなんや。 京太郎「じゃ…じゃあ…やりますからね…?」 漫「うん…♪」 そんな須賀君がおしぼり近づけるその手は微かに震えていた。 まるで一歩間違えれば爆発すると思っているような緊張さえ感じるそれにうちはまた分からへんようになる。 でも、まぁ、今の須賀君はちゃんとやろうとしてくれているみたいやし、あんまり深く考える必要はない。 そう思考を打ち切りながら、うちはゆっくりと這い寄るような須賀君の手をじっと見つめた。 漫「んんっ♪」 京太郎「す、すすすみません!」 数秒後、ようやくうちの浴衣に触れたその感触に思わず声をあげてしもうた。 微かに上ずったそれは何処か色っぽく、そしてそれ以上に切ない。 まるで濡れ場を演じる女優のような声にうちの顔から笑みが溢れる。 自分でそんな声が出せると言う事が今のうちにとって誇らしく、そしてまた嬉しい事やから。 漫「ええよ…だから…ほら…続き…♥」 京太郎「は…はい…」 そんな新しいうちを発見させてくれた男の子はガチガチに緊張しとるままやった。 その手でうちの胸をさわりと触れてくれるのはええんやけれど、やっぱり気になってしまう。 折角、須賀君の大好きなおっぱいやねんから、もうちょっと楽しんで欲しい。 けれど、須賀君が緊張している理由がうちには分からず、どう言えばええのか分からへんままやった。 京太郎「あ、あの…つかぬ事をお聞きしますが…」 漫「んん…♪何…?」 うちがそうやって迷っている間に須賀君の手は休まず動き続ける。 けれど、何処かぎこちないそれは決して効率的とは言えず、うちの胸にはまだ半分以上、白濁した液体が残ったままやった。 それが喉に来るような甘ったるい匂いを撒き散らす中での言葉をうちは促す。 そんな姿を見ながらも、十秒ほど逡巡した須賀君は決心したように口を開いた。 京太郎「何か…ブラの感触がないっぽいんですけど…?」 漫「あぁ…だって、お風呂上りやもん…♥」 胸のない子には羨ましがられるかもしれへんけど、おっぱいが大きいって言うのは色々な苦労がある。 特にお風呂上りなんかはブラを着けると下乳部分や谷間なんかが蒸れて、かゆくなるんや。 普段から汗が溜まる部分は血行の流れがよくなるのもあって、とても敏感になる。 それが妙に不快なうちはお風呂上りにブラは着けへん派やった。 漫「何や…♥ノーブラやから緊張しとったん…?」 京太郎「い、いや…それもあるけど、それだけじゃないって言うか!それがトドメって言うか!」 狼狽した様子で首を振る須賀君はまさに混乱していると言う言葉が相応しいものやった。 確かに男の子にとって、お風呂上りにブラは着けへんっていうのはカルチャーショックなんかもしれへん。 でも、須賀くんの様子はそれだけじゃなさそうで、うちの疑問を広げる。 最早、目を背けられへんほど大きくなったそれにうちは耐えられず、自分の浴衣にそっと手を伸ばした。 漫「じゃあ…浴衣の中も拭いてみる?」 京太郎「ちょ、ちょ!?」 そのままはらりと胸元をずらし、谷間を強調するようなポーズに須賀君は驚いて目を瞑った。 まるで目の前の光景を見たくないと言わんばかりのそれにうちの顔がむっとする。 どうして須賀君がそんなに緊張しとるのか確かめる意味もあるにせよ、折角うちが肌を晒しとるのにその反応は悔しい。 ここは何時もみたいにじっと見るところやろうと拗ねるうちの前で、須賀君は自分の腕で目元を覆った。 京太郎「それもう冗談じゃ済まないですって!俺が負けで良いですから止めて下さい!」 漫「(あぁ…なんや…そういう事なんか…♪)」 今にも泣き出しそうなくらい追い詰められた須賀君の言葉にうちはようやく二人の間にある誤解に気づいた。 それがあるからこそ、うちは須賀君の事が理解出来ひんで、須賀君はあんなに緊張しとったんや。 分かっても見れば、至極当然で、そしてだからこそ根強い誤解。 それに一つ胸中でため息を吐いてから、うちはそっと須賀君の手を取った。 漫「冗談やあらへんよ…♥」 京太郎「え…?」 それをそのまま浴衣の内側 ―― うちの心臓の上にそっと当てた瞬間、須賀君の顔が信じられないような色を見せる。 何処か呆然と、けれど、心地よさそうなそれはおっぱい好きな須賀君らしい表情やろう。 ここに来て変に紳士ぶろうとする須賀君ではなく、等身大の彼の姿が見えた気がして、うちの顔が緩む。 そして、そんな顔にある緩んだ口元を動かして、うちはゆっくりと須賀君の前で囁くんや。 漫「ほら…分かる?うち…すっごいドキドキしとるん…♥」 京太郎「あ、あう…あう…」 うちの言葉が聞こえているのか、いないのか。 須賀君はパクパクと口を開閉してわけの分からない声を紡いだ。 だが、声ではあっても、決して言葉にはならないそれとは裏腹に須賀君の手はうちの胸を揉んでいる。 それはまだ表面を確かめるような軽いタッチではあるものの、身体がうちを求めとるのは事実なんやろう。 実際、うちの下腹部にさっきから硬くて熱い何かが触れて、じんわりとうちの中を暖かくしていた。 須賀くんの興奮を健気に伝えようとするようなそれにうちの中のドロドロは強くなり、ゾクゾクとした感覚が背筋を駆け抜ける。 漫「これ…何時からやと思う…?さっき…須賀君に会った時からやで…♥」 それに笑みが濃くなるのを感じながら、うちは呟くように口にする。 それが届いとるのかうちには分からへんし、分かる必要もない。 ただ、須賀君がうちを求めてくれたら、それでええんやから。 うちの言葉が聞こえてそれが彼の中で免罪符になるならそれでよし。 そうでなくとも、うちの言葉が聞こえへんくらい興奮してくれているのは顔を見れば一発で分かる。 漫「うちな…その時からずっと…発情しててん…♪須賀君とエッチな事したくて…ムラムラしてたんやで…♥」 京太郎「っ!」 そう思いながら、誘惑するような言葉を放った瞬間、須賀君の身体がビクンと跳ねる。 まるで何か恐ろしい事に気づいてしまったようなそれにうちは内心、首を傾げた。 とは言え、今はようやくひとつの誤解を解けるか瀬戸際なんや。 どうしてここでそんな何かを恐れるような反応を見せるか分からへんけれど、今はそれに構ってられへん。 そんなんは須賀君とエッチ出来てから考えてもええものやろう。 漫「だから、そんな風に我慢したり、恥ずかしがったりせんでええ…♥うちもそうしたし…須賀君の事欲しくて堪らへんのやから…っ♪」 そう。 それがうちと須賀君の誤解の源で、うちが説明不足やった事。 こんなに甘えて誘惑しとるんやから、うちとしてはこの胸をチリチリと焼くような欲情は伝わっとるもんやと思っとった。 どれだけ甘えても消える事はなく、ドンドンと強くなっていくようなこの劣情を須賀君も知っているもんやと思い込んどったんや。 けれど、須賀君はそんなうちをからかっているだけやと思うて、本気にしてへんかった。 それを唯一、気付けた立場にいたうちはもうドロッドロになって、須賀君に甘える気満々やったのがこんなに長引いた原因やろう。 それを思うと須賀君に対して凄い申し訳なくって、うちはより強く須賀君の手を胸に押し付けた。 漫「須賀君も…そうやろ…♥おっぱい触って…勃起してるもんなぁ…♪」 京太郎「う…」 そんなうちの下腹部にさっきから熱い何かが当たっている。 須賀君の浴衣をぐいっと持ち上げるようなそれは誰が何と言おうと勃起したアレやろう。 須賀君は必死にそれを隠そうとしてたから何も言わんかったし、意識せえへんようにしてたけど、うちはとっくの昔に気づいとる。 …と言うか、こんなに立派なもん押し付けられて、気付かへん方がおかしい。 漫「こんなもん真正面から押し付けられて…逃げへんなんて…誘ってるも同然やねんで…♥」 京太郎「で、でも…あぁっ!」 それでも須賀君は何か不満があるらしい。 けれど、そんなもん、うちはまったく聞き入れるつもりなんてなかった。 折角、ここまで甘えて…もう身体の中、トロトロになってるのに…我慢なんてでけへん。 そう思ったうちの手が、下腹部の硬くて熱いものにそっと触れていた。 漫「女にここまで言わせて…恥を掻かせるつもりなん…?」 京太郎「う、上重さん…聞い…て…」 漫「むぅ…」 それでも尚、何かを伝えようとする須賀君にうちは頬を膨らませた。 流石にここまでやって抵抗されると、女としてのプライドも傷つく。 相手は正直、あまり理性的とは言えへん須賀君やのに、そこまで女としての魅力がないのか。 そう思うと悔しくて仕方がなく…うちはそっと両手を離し、自分の浴衣に手を掛ける。 漫「ほら…須賀君見て…ぇ♪うちのここ…もうこんなにトロトロになってるねんで…♥」 京太郎「あ…あぁ…」 そのままそっと裾を左右に開けば、うちの下腹部が須賀君に晒される。 その突き刺さるような強い視線から察するに、今の須賀くんはうちの下着を見とるんやろう。 緑のストライプが入った白いショーツがぐっしょり濡れて…内股にまで愛液が滴っとる姿が。 言葉より何よりも迫力を持ってしてうちの欲情を伝えるそれに須賀君の呼吸が荒くなる。 ハァハァと目の前のうちに吐きかけるようなそれにうちは笑みを浮かべながら、そっと須賀君の耳元に口を近づけた。 漫「それなのに…まだお預けなん…?そんなん…酷いわ…ぁ♪」 京太郎「うぅ…!」 呻くようなその声に理性の色は殆ど感じられへんかった。 最早、反射的に我慢しているだけであり、どうして我慢しているかと言う理由さえ見失っとる。 そんなギリギリの状態でも尚、我慢しようとしているなんて正直、普通やない。 うちの身体を求めるようにアレもピクピク震えてる辺り、うちの事が本当は嫌いとか興奮してへん訳やないんやろう。 それでも…我慢しようとしているのは…もしかして、それだけうちの事を大事に思ってくれとるからやろうか。 もし、そうだと思っただけで胸が一杯になるくらいに嬉しく…そして心が感動で震えた。 だけど、だからこそ…そうやって我慢しようとしてくれている須賀君には報いたい。 うちが甘えた分…うちの身体で甘やかして…トロトロにさせてあげたいんや…♥ 漫「須賀君…お願いや…ぁ♥後で幾らでも話を聞くから…今は…うちを犯して…ぇ♥」 京太郎「ぐ…ぅぅぅ!」 漫「きゃんっ♥」 そんな甘い気持ちをたっぷりと込めた言葉に須賀君がついに崩壊した。 ケダモノ染みた声をあげながら、うちを床へと押し倒し、その上にのしかかってくる。 その様は男と言う言葉は相応しくなく、寧ろオスと言い切った方が正しいやろう。 でも、そんな初めて見る須賀君の姿にうちが恐怖を感じる事はなかった。 寧ろ、そうやってオスらしさを魅せつけられる事でキュンとうちのメスの部分が疼き、これからされる事への期待が沸き上がってくる。 京太郎「上重さん…上重さん…っ!」 漫「もう…慌てたらあかんって…♪」 うちの名前を呼びながら、須賀君の両手がおっぱいをこね回す。 さっきよりも遠慮の無いそれはうちの乳肉をぐにぐにと歪ませ、じっとりとした暖かさを生んだ。 心地良さと言うには少し激しいその熱にうちの身体が炙られ、力が抜けていく。 漫「(うちの身体…火照って…♥)」 勿論、うちやって、オナニーくらいした事はある。 生理前のムラムラする時期は寝る前に自分で胸を弄ってしまうくらいや。 でも、今のうちが感じてるその熱は自分でする時とはまったく違うものやった。 自分で揉む時よりも乱暴で…そして大きいのに、それがとても安心する。 まるでそうやって求められる事がメスとしての幸せであるように…うちはうっとりとしてしまうんや。 漫「ん…ふぅ…♪」 そんなうちの口から漏れる吐息は少しずつ熱っぽくなっていく。 それに比例するようにうちの身体も昂ぶり、そして快感が強くなっていった。 須賀君が上手くなっていっているのか、それともうちの身体が敏感になっていっているのか。 こうして寝転がったうちにはどちらかまったく分からへん。 今のうちにとって断言出来るのは、そうやって身体が昂ぶる感覚が決して嫌じゃない事だけや。 漫「はぁ…♪おっぱいマニアの須賀君的には…ん…っ♥どうなん…?」 勿論、それは須賀君も一緒なんやろう。 その瞳に興奮を浮かべて、浴衣の間に手を突っ込むその姿に厭うものはあらへん。 剥き出しになった本能のままにうちを求め、気持ち良くしようとしてくれている。 そう思う一方で須賀君にはっきりと言って欲しいと思ってまう。 京太郎「凄い…です…手に張り付いて…柔らかくって…」 そんなうちのワガママに須賀君はうっとりとした言葉で応えてくれる。 陶酔すら混じらせてのその言葉にうちの胸がジィンと熱くなり、頬が緩むのを感じた。 やっぱりうちもどうしようもないくらいに女で…セックスアピールを褒められるのは嬉しいものなんやろう。 これまでジロジロ胸を見られたり、重かったりして邪魔やと思う事は少なくなかったけれど、今の一言で報われた気がする。 漫「(ふふ…存外、単純な女やねぇ…♥)」 そう自重するように呟く心の言葉さえ、何処か嬉しげなものになっていた。 まるで単純な女である事を再確認する事が喜ばしいと言うようなそれにうちの笑みが深くなる。 そんなうちの笑みを見下ろして、興奮したんやろう。 ゴクリと生唾を飲み込んだかと思うと、須賀君の両手がうちの浴衣に掛かり、そのまま一気に開いた。 漫「んゃん…♪」 瞬間、プルンと音を立てて、須賀君の目に晒されるうちの胸。 その頂点にあるピンク色の特機は既にピンと張って、自己主張を始めとった。 思えば、須賀君に抱きついた時からジンジンと疼いていたそこは、早く触ってと言わんばかりに震えている。 淫らなうちの本性をさらけ出すようなそこを見られるのが恥ずかしくて身動ぎするものの、のしかかった須賀君はびくともせえへん。 それでも安心出来へんのか、両膝でうちのウェストを締めるようにがっつりと締め付けて、絶対に逃すまいとした。 漫「(あぁ…っ♪もうこんなん…逃げ場ないやない…♥)」 完全にマウントポジションを決められ、ろくに抵抗出来へん自分。 勿論、あんだけ須賀君を誘惑しといて逃げ出すつもりはないとは言え、そのシチュエーションだけで胸が高鳴る。 案外、うちはMっ気がある方なんやろうか…? 須賀君を弄るのも楽しいけれど…こうやって馬乗りになられるのはそれ以上に気持ちええなんて… ―― 漫「ひゃぁ♪」 そこまで考えた瞬間、須賀君の手が剥き出しになったうちの胸を揉みしだき、ぐにぐにと柔肉を転がる。 真上からおわんをかぶせるようにしてのしかかってくるそれはさっきよりも遠慮があらへん。 上から押さえつけながら、張りを楽しむようなそれは窮屈さすら感じるものやった。 けれど…そんな窮屈さの中にはっきりとした快感が混ざっているのは、須賀君が上手いんか、或いはうちの身体がエッチなんか。 どちらかまでは分からへんけれど…艶めいた声が出るくらい気持ちええのは確かや。 漫「(でも…何で乳首触ってくれへんの…?)」 そんなうちの胸の中でも一番の弱点はやっぱり乳首やろう。 実際、うちがオナニーする時だって、そこは格別に気持ちええんやから。 勿論、すぐさま触ってどうこうなるような場所やないけれど、今のうちはもう完全に発情しきってるんや。 多少、乱暴に扱われても気持ちええはずやのに…須賀君はそこを触ってくれへん。 いや、それどころかぷっくり膨らんだ乳輪そのものを避けるようにしてうちの胸を揉んでる。 漫「(気持ちええ…気持ちええ…ねんけれど…)」 須賀君の指が私のおっぱいを押しこむように動く度に、ジリジリとした熱が胸の内側を焼く。 まるで乳腺を刺激するようなそれは気持ち良く、はっきりと自分の身体が昂っていくのを感じるくらいや。 でも、今のうちはもうそんなんじゃ満足でけへん。 もうすぐそこにあるはずの…もっと激しくて大きなものが欲しくて堪らへんのや…♥ 漫「はぁ…っ♪須賀…くぅん…♥」 それを伝えようと漏らした言葉はまるで媚びるようなものになっていた。 間延びした甘い声に欲情を混じらせるそれは誰が聞いたって、うちが発情しとると分かるやろう。 でも、須賀君はそんなうちの声が聞こえへんみたいに必死に胸を揉みしだいている。 指で感触そのものを楽しむようにして、うちの胸を弄んでいるんや。 漫「(あぁ…ゾクゾクするぅ…♪)」 自分の身体がオスの玩具にされているという被虐感に背筋が冷たい興奮を伝える。 鋭く、けれど、はっきりとうちの脳に伝わるそれにうちは思わず握り拳を作ってしもうた。 でも、それは気持ちええけれど、うちを満足させるものやない。 寧ろ、そうやって身体が興奮し、より発情を深める事で、うちの欲望が大きくなっていく。 漫「もっと…もっと…してぇ…♥」 京太郎「っ…!」 その欲望に突き動かされて紡いだ言葉に須賀君の身体がピクリと反応する。 肩を微かに震わせるそれは何かに怯えているのか、それとも堪えているのか。 須賀君本人やないうちには分からへんけれど…彼が何かを我慢しているのは確かなんやろう。 でも、事此処に至ってそれは無粋以外の何物でもあらへん。 折角、こうして発情してるところをアピールしとるんやから…須賀君ももっと本性を剥き出しにしてほしい。 そう思ったうちの手が、そっと須賀君の頬に伸び、両側からそっと包み込んだ。 漫「ふふ…♥ええよ…須賀君の思う通りにして…♪」 漫「エッチな言葉一杯掛けて…意地悪しても…うちは幻滅なんかせえへんよ…♥」 漫「須賀君やったら…きっと全部受け止めてあげられるから…だから…っ♪」 京太郎「上重さん…!」 漫「んあぁっ♪」 供給と言うより受容に近いうちの言葉に辛抱たまらなくなったように須賀君の指がうちの乳房を掴み直す。 その指の間でピンと突き出た乳首を挟むようなそれにうちの身体がブルリと震えた。 肩が微かに跳ねるほどのそれは勿論、今のうちがとても気持ちええからや。 待ち望んだ快感が今、身体中を駆け回り、おっぱいが充足していくのを感じるほどに。 京太郎「上重さん…エロ過ぎですよ…っ」 漫「や、やぁ…♥そ、そんな事あらへんもん…♪」 そんなうちを褒めるように、責めるように言いながら、須賀君は再びその手を動かす。 とは言え、今度はただ単純に揉むのではなく、その指を交互に動かし、うちの胸の形を変えていった。 不規則で不揃いなその動きにうちの乳房は反応し、様々な姿を見せる。 その何とも言えない被虐的で…そして淫靡な姿はうちの欲望を象徴しているように思えるくらいや。 漫「(それでも…うちはエロくなんかないもん…っ♪)」 うちはちょっと発情してるだけで、普段はこんなエロぉない。 た、確かに生理前は人並みよりオナニーの回数は多いかもしれへんけれど、それだけや。 別に女の子の中で飛び抜けてエロい訳じゃないし、須賀君の方がもっとエッチやろう。 けれど、そう思う反面、須賀君の言葉はじっとりとうちの中に染みこみ、胸に食い込んでくるのを感じた。 京太郎「こんなにエロ乳首してるのに?」 漫「ひあぁっ♥」 瞬間、須賀君が触れたんは勃起した乳首やった。 いや、触れたと言うよりはそれは締め付けたと言った方がええんやろう。 指の関節の間でキュッと締めるようなそれにうちの口から嬌声が飛び出す。 思わず飛び出してしまったそれに顔を赤らめるものの、今更、取り繕う事は出来へん。 それに…須賀君もそれを許すつもりはないのか、うちの前で再び口を開いた。 京太郎「こんなにぷっくり膨らんで…2cmはあるでしょう、これ」 漫「う…ぅっ♪」 揶揄するように言う須賀君の言葉は決して嘘でも冗談でもなかった。 うちの乳首はちょっと人並みよりも大きく、ちょっとした指先くらいのサイズがある。 自分で弄っていてもとっても気持ちええそれは、コンプレックスって言うほどやない。 とは言え、自分の中で気にしている部分ではあり、そうやって言われるのは面白く無かった。 けれど…そんな心の動きに反逆するようにして…うちの身体はゾクゾクと悦んでいる。 京太郎「俺の指の間でピクピクして…今にもミルク出そうじゃないですか」 漫「ま、まだ出ぇへんもん…♥」 京太郎「まだって事は…出す予定があるんですか?」 漫「ふぅ…ぅっ♪」 そんなうちの乳首を挟んだまま、須賀君が指を動かせば、ゾクリとした感覚が大きくなる。 骨に押されて、圧迫された乳首から湧き上がるそれに思わず胸を突き出したくなった。 もっともっとと快感を求めるような貪欲なそれをうちは反射的に堪える。 でも、身体の中でグルグルと渦巻く快感までは堪えきれず、ジンジンと疼くような熱に声をあげてしもうた。 漫「そりゃうちだって…結婚願望くらいあるし…子どもだって…♥」 京太郎「はは。そうですね。素敵な旦那さんが見つかれば良いです」 麻雀に青春を打ち込んどるとは言っても、うちの実力がプロでも通用するとは到底、思うとらへん。 まだ麻雀は続けたいから大学でインターカレッジには参加するものの、それ以降はプロになることはあらへんやろう。 そんなうちの些細な夢は…まぁ、女の子らしく素敵なお嫁さんになる事やった。 優しくて頼り甲斐のある旦那さんに尽くして、支えてあげられるようになりたいって言う…うちの朧気な夢。 それを爽やかに笑って応援する須賀君の瞳には信じられないほどドロドロとした欲望が渦巻いていた。 京太郎「でも、上重さんの処女は今日、俺に奪われちゃうんですよ」 漫「ぁ…あぁぁっ♥」 独占欲と支配感。 その2つを混じらわせて告げる力強くも冷酷な言葉にうちの背筋が震える。 既に確定して逃れられない死の運命を告げるようなそれにまるでうちの身体が怯えるみたいやった。 でも、それに反して…うちの身体は信じられないくらい興奮して…悦んどる。 須賀君に処女を奪われるって言う事に…お腹の奥も蕩けて…ジュンってまた愛液が漏れるくらいや。 京太郎「未来の旦那さんでもないのにこんな事しちゃってて…本当に上重さんは淫乱ですよね」 漫「そ、そんな意地悪言わんとってぇ…♥」 そんなうちを責めるような須賀君の言葉に背徳感と倒錯感が刺激される。 うちだって人並みには貞操観念も持っているし、そういった願望があらへん訳やない。 それでもこうして欲望に身を委ねているのはそれから意図的に目を背けているからや。 でも、そうやって意地悪っぽく言われたら…もう目も背けてられへん…。 どうしても意識して…自分のエロさを再確認してしまうんや。 京太郎「意地悪?上重さんが俺の手でこんなに乱れているのは事実でしょう?」 漫「んひゃ…っ♪」 そう言いながら、須賀君の指がきゅっとうちの乳首を摘んだ。 これまでの乳房のついでに刺激するようなものやなく、はっきりとそこを刺激しようとする指先。 それにうちの乳首はキュンと反応し、胸の奥底にビリリとした電撃を突き刺した。 今まで微妙に焦らされ続けとった乳首からの甘い甘いその快感にうちの身体が震える。 でも、須賀君はそんな様を悦ぶように見つめて、ペロリと舌なめずりをした。 京太郎「乳首、凄い敏感なんですね。こうして摘んでいるだけでも伝わってきますよ」 漫「あ…あぁっ♪」 そのままクリクリと指の間で転がされると、うちの口から抵抗の声やなく嬌声が漏れてしまう。 自分で触っていても、息が多少荒くなる程度やのに、こんな声が漏れるなんて信じられへん。 まるでうちの中のタガが外れたように感じて、そして乱れてしまう。 うちの意識がオナニーとは比べ物にはならない快楽に煽られ、揺られ、そして、飲み込まれていくのを感じるくらいに。 漫「(はぁ…♪エッチ…ぃ♥うち…どんどんエッチになるぅ…♥)」 そんな風にしてうちの意識を揺さぶる快感は須賀君の手が乳首を転がす度に大きくなっていく。 乳房の時もそうだったように、刺激されればされるほど、乳首は敏感になり、ビリビリが強くなるんや。 その何とも言えない昂ぶりと期待感にうちが胸を突き出した瞬間、須賀君の顔に意地の悪い表情が浮かぶ。 京太郎「なんです?もっと触って欲しいって事なんですか?」 漫「う…ぅん…♥」 須賀君の意地悪な言葉を拒絶する理由なんてうちの中にはなかった。 元々、うちは須賀君が欲しくて堪らなくなるくらいに発情しとったんやから。 その上、こんな風に胸を弄られながら、意地悪く言われて我慢出来るはずがない。 寧ろ、そうやって意地悪される事に興奮しながら、うちはゆっくりと頷いた。 京太郎「素直な子は好きですよ」 漫「ふぁぁ…♪」 そう言って、須賀君は片手でうちの頬をそっと撫でてくれる。 上気した頬を確かめるようなそれにうちの口から陶酔混じりの吐息が漏れてしもうた。 まるで心まで屈服したようなその息に、須賀君が満足そうな笑みを浮かべる。 自分の目論見通りに事が進んでいる事を隠そうともしない何処か歪んだそれにうちの胸が熱くなり、ドロドロが強くなった。 漫「(あぁ…♪うち、今、須賀君に堕とされてるんやぁ…♥)」 どちらが強者であり、主導権を握っているのか。 今の須賀君はそれを言葉一つ、仕草一つで示そうとしている。 勿論、それが須賀君の意図したものなのか、或いは本能によるものなのかは分からへん。 でも…どちらにせよ、うちにとっては、それが身悶えしたくなるほど嬉しい事なんや。 Mっ気の強いうちにとって、そうやって支配され、堕とされる感覚は堪らなく甘美なものやった。 京太郎「じゃあ…ご褒美をあげますよ」 漫「ひぐぅっ♥」 そんな蕩けたうちの乳首を須賀君がキュっと引っ張り上げる。 重力がのしかかり、おわん型になっていた乳房をロケット型に変えるようなそれにうちの中の被虐感が強くなった。 同時に引っ張り上げられた乳首の締め付けも強くなり、身体中を駆け巡る快感も大きくなる。 その2つがグルグルと絡みつき、一つになっていくお腹の奥で何かがむくりと起き上がったのを感じた。 漫「(う、嘘…ぉ…♪これ…これぇ…っ♪)」 興奮と欲情でドロドロになったうちの身体。 それよりも遥かにネバネバとしていて、熱いそれは今まで何度か感じた事のあるものやった。 いや、より正確に言えば、その片鱗を感じた事があると言うべきか。 オナニーが昂った最中、微かに見えるその果ては未経験のうちにはとても怖いものやったんやから。 結果、うちは自分の指でそれを迎える事はなく、どれだけムラムラしていても途中でそれを止めていた。 でも、今、それが…ううん、それよりも遥かに大きい『絶頂』がうちの目の前に迫っている。 漫「(こ、こんなん…こんなの味わったら…うち…♥)」 オナニーで垣間見たそれでさえ、怖くて仕方がなかったのに、その何倍にも近い絶頂の波がすぐ傍に迫っている。 しかも、それは胸だけで湧き上がったものであり、その何倍も敏感なクリちゃんなんて一度も刺激されてへん。 これがもし、クリちゃんまで刺激されてたらどうなるのかと言う期待。 こんなものを味わったらもう元には戻れへんと言う不安。 そして…それらを飲み込むほどに大きな興奮。 それら三つがうちの中で混ざり合い、鼓動を激しくさせる。 ドックンドックンと一回ごとに鼓膜を揺らすほど力強いそれにうちは思わず生唾を飲み込んでしもうた。 京太郎「淫乱な上重さんはこういうのが好みでしょう?」 漫「ひぃ…ぅっ♥」 そんなうちを詰るように言う須賀君の指がクリクリと乳首を転がす。 それに引っ張られた乳輪も反応し、先端の柔肉がクルリとねじれそうになった。 微かに痛みすら伴うそれに、けれど、うちの身体は強く悦び、愛液を漏らす。 まるで須賀君の言葉が真実だと表現するようなそれにうちの背筋がゾクゾクし、絶頂へと加速していく。 漫「(これ…止まらへん…っ♥もう……もう…アカン…っ♪)」 まだ須賀君に縋って、その愛撫を止めてもらったらまだイかへんで済むかもしれへん。 でも、もううちの身体はそれじゃ我慢出来ひんのや。 何時もみたいに指を止めて、クールダウンに努めようとするどころか、もっともっととその熱を欲している。 そんなうちが須賀君を止めようとなんて思えるはずがなく、嬌声をあげながら絶頂へと向かっていくんや。 自然、それに対してうちの中で期待とそして圧力が高まり、ドンドンとお腹の奥が熱くなる。 そして、それが鉄を溶かしたようなものにまで達した瞬間、うちの頭の中でバチリと何かが弾け、視界が白くなっていった。 漫「(あぁぁっ♥クる…ぅっ♪クるクる…クるぅぅっ♥)」 今まで一度も到達した事のない快感の極地。 それが今、自分の中で始まりを迎えていく感覚に心が悦びの声をあげた。 期待を強く浮かべたそれにうちの腰がゆっくりと浮き上がり、突き出してしまう。 まるで何かを求めるようなそれに須賀君がクスリと笑みを浮かべた瞬間、その指先がキュっと内側へと力を込め、硬い爪が乳首へと食い込んだ。 漫「ひぃ…っっっ…ぅぅぅぅぅぅぅっ♪♪」 それにゾクリと快感を感じた瞬間、うちのお腹がブワリと弾け、その熱を全身に広げる。 お腹の奥に溜め込んでいたドロドロを一気に身体中へと撒き散らすようなそれは爆発を彷彿とさせるくらいやった。 でも、それは決して被虐的なもんやなく…寧ろ、うっとりするくらいに甘く、そして気持ちええ。 身体のあちこちでバチバチと電流のような快感が弾ける度に肌が震え、緊張と共に力が抜けていくくらいに。 漫「(これが…絶頂…っ♪これが…イくぅ…♪)」 初めて感じる絶頂。 その甘美さに夢中になった頭の中に、快楽が刻まれていく。 さっきまでの昂ぶりや快感でさえ低く思えるほど激しいそれは忘れようと思っても忘れられへんものやった。 きっともう二度とこれから逃れられる事はないんやろう。 そんな微かな恐怖すら覚えるほどに、その絶頂は気持ち良く、そしてとろけるほどに甘かった。 漫「あ゛ふぁぁ…♪♪」 それが収まった頃にはうちの口から唾が漏れとるくらいやった。 多分、イくのに夢中だった間に口から漏れてしもうたんやろう。 そう冷静に考えられる頭とは裏腹に身体はそれを拭ったり、口を閉じたりする様子を見せへんかった。 まるで絶頂に力奪われたかのように身体は脱力感に包まれ、ぐったりとしたまま指を動かす気力も沸かへん。 そんな自分をみっともないと言う思考はまだ微かに残っていたものの、身体に残る余韻が神経を震わせ、うちを夢見心地から返さへんかった。 京太郎「はぁ…上重…さん…」 漫「ん…♪」 そんなうちの名前を呼ぶ声に視線をそちらに向ければ、そこには紅潮した須賀君の顔がある。 けれど、そこにはさっきまでとは違い、微かに理性の光が戻って来とった。 うちがイッた姿を見て、冷静さを取り戻したのか、或いはさっきのサディスティックな姿が演技やったのか。 どちらかは分からへんけれど…でも、何となく、両方なような気がしなくもない。 漫「(でも…一抜けなんてさせへんよ…♥)」 須賀君のモノはまだまだ大きいままなんや。 それをうち一人だけイかせて貰って、『はい、終わり』なんて言うほど酷い女やない。 それに…うちだって、まだ…本当の意味では満足しとうらへん。 それはキュと締め付けられるような下腹部に意識を向ければ、一目瞭然やった。 漫「(うちのここ…空っぽやぁ…♥)」 須賀君と会う前から欲情を溜め込んでいたうちのお腹。 そこにはさっき以上のドロドロが横たわり、身体の中からうちを熱くしている。 けれど、それがさっきとは違い、興奮ではなく、疼きを強く打ち出すものやった。 まるで一度、イッた事で完全にスイッチが入ったように、うちのそこは満たされなさで満たされている。 その何とも言えない不快感を解消する為には、須賀君にまたさっきみたいなケダモノになってもらわへんかったらあかんやろう。 京太郎「ま、満足…しましたか?」 漫「すると思う…?」 京太郎「あ…ぁっ!」 そう思ったうちの手が須賀君の股間を撫でれば、そこはもう微かに濡れとった。 今にも肌蹴そうな浴衣に微かに染みを残すほどのそれはきっと我慢汁言う奴なんやろう。 触れた指先から伝わってくる何とも言えない粘ついた感覚も、それをうちに証明しているようやった。 けれど、うちにとって何より鮮烈に感じられたのはそんな我慢汁の感覚よりも、今にも弾けそうな強い熱や。 漫「(さっきより…もっと熱くなってるぅ…♥)」 須賀君を誘惑する為に触れたさっきよりも遥かに強いその熱にうちの胸がトロンと蕩けてしまう。 まだちょっとしか触れてへんから分からへんけれど、きっと硬さや太さもさっきより凄いはずや。 そう思っただけでうちのお腹はキュンと疼き、それが欲しくて堪らなくなる。 その逞しいオスの証で…思いっきり犯して…愛して欲しくて我慢出来へんのや。 漫「うちの中…もうびしょびしょやで…♥これを突っ込んで欲しくて堪らへんの…♪」 漫「そうしてくれへんかったら…うちはもう止まらへん…♥止まれへんの…♪」 漫「だから…須賀君…うちを助けて…♥須賀君のこれで…悪いうちを退治して…ぇ♥」 京太郎「う…うぅ!!」 それは須賀君に言い訳を与える言葉や。 須賀君は欲望に負ける為の理由を与えてあげるズルくて卑怯な誘惑や。 でも…そうやって卑怯な誘惑が出来るうちが今は誇らしい。 今にもはちきれそうなくらい興奮しとる須賀君を受け入れられる淫らさが有難いんや。 そんな自分に一つ笑みを浮かべた瞬間、須賀君はそっと自分の帯に手を掛け、一気にそれを脱いでいく。 漫「あ…ぁっ♥」 そうやって晒される須賀君の身体は思った以上に逞しいものやった。 今まで浴衣越しでそれなりに鍛えられとると分かっていたとは言え、目の前のそれは正直、想像以上や。 腹筋もしっかり割れて、うちよりも遥かに大きな肩幅には筋肉がついとる。 文化系の部活をやっとるとは到底、思えへんその逞しさにうちの口から驚きとも嬌声ともつかん声が漏れた。 漫「(そして…パンツ…ぅ♥)」 須賀君の下腹部でガチガチに勃起しているソレは窮屈そうにトランクスを引っ張っとった。 浅葱色の下着を今にも破けそうなくらいに張りつめさせたそれから、何処か生臭いオスの匂いを感じる。 鼻の奥に絡みつくようなその粘っこいそれにうちのお腹もキュンキュン反応して止まらへん。 きっと本能が…その奥にあるモノの素晴らしさを感じ取ってるんやろう。 そんな事を思ううちの前で、須賀君が立ち上がり、勢い良くパンツを脱ぎ去った。 漫「ひゃっ…っ♪」 瞬間、うちの視界でブルンと震えたのは黒ずんだ肉の塊やった。 須賀君の身体からビンと突き出たそれはうちの手首ほどにも太く、そして長い。 その表面に幾つもの血管が浮き出てるのを見ても尚、それが人間についてるものやと信じられへんくらいやった。 正直、こんな凶悪なものが自分の中に収まるなんて想像も出来ひん。 けれど…どうしてやろうか。 そんなに恐ろしくて怖いもののはずなのに…うちのソコはトロリと愛液を漏らして止まらへん。 京太郎「上重さん…」 漫「ん…っ♥」 そうやって裸になった須賀君がうちの足元に跪く。 そのままショーツを掴み、須賀君が促すように声を掛けて尚、うちの胸には恐怖が湧き起こらんかった。 ドキドキはするけれど、決して嫌なものはなく、期待だけが高まっていく。 それに自信のようなものを抱きながら、うちはそっと腰を持ち上げた。 須賀君がうちの下着を脱がしやすくしようとするそれに彼の手が応えてくれる。 既に愛液で濡れそぼり、ねちゃあと粘ついた音を鳴らすショーツをゆっくりと剥ぎとっていってくれるんや。 京太郎「はぁ…っ」 瞬間、顕になったうちのそこにじっと須賀君の視線が突き刺さる。 興奮と欲情をこれまもかとばかりに詰め込んだそれにぷっくりしたソコの周辺をビリビリと感じさせた。 何にも触られていないはずなのに、見られているだけなはずなのに、うちの背筋を這い上がっていくそれは紛れもない快感やった。 それに一つ興奮を擽られながら、うちはゆっくりと脚を左右に開いていく。 漫「須賀君…来てぇ…♥」 京太郎「はい…」 誘ううちの言葉に須賀君が頷き、そっとうちへとのしかかってくる。 寝そべったうちの身体を床へと縫いつけようとするその姿にうちの胸はトロリと甘い汁を漏らす。 陶酔と興奮混じりのそれにうちが胸をブルリと震わせた瞬間、開いた股間に熱いものがぴたりと押し当てられた。 漫「(あぁ…すご…ぉ♥)」 今までうちがソレに触れたのは浴衣越しでしかなかった。 しかし、それでもうちの肌にはっきりと感じるくらいに熱が滾っていたのである。 そんな熱の源を直接押し当てられる感覚は、とてもジリジリとしていて…甘い。 匂いも相まって、うちの胸に染みこんでくるようなそれにドンドンと夢中にさせられてしまう・ このまま押し当てられているだけでもきっと気持ちええ。 そんな言葉すら思い浮かぶくらいに…それははっきりとした快感やった。 漫「(でも…もっと…凄いのがこれからぁ…♪)」 そう胸中を陶酔で満たすうちに応えるように、にちゃりと音を立てて、秘所が左右に開かれる。 瞬間、自分でも殆ど触った事のない粘膜に視線が突き刺さり、うちの身体に快感が走った。 きっと今、うちは真っ赤に腫れ上がった粘膜を須賀君に見られとるんやろう。 そう思っただけでうちの中で興奮が渦巻き、奥からドロリと熱い汁が溢れるのが分かった。 漫「んあぁぁぁっ♥♥」 そんなうちに対して、須賀君はまったく容赦がなかった。 広げた粘膜に熱いモノを押し当てたかと思うと、そのまま一気に挿入してくる。 まるで手慣れているようなそれにうちの身体はあっさりとソレを飲み込んでしまう。 だけど、予想していたような痛みは欠片もなく、ただただ熱さだけがうちの中を焼いていた。 漫「はぁ…ぐぅ…っ♪」 愛液を燃やすようなその熱に声をあげた瞬間、うちの中で何かが引っ張られるような感覚が湧き上がった。 しかし、それは一瞬で途切れ、うちの中で痛みへと変わる。 とは言っても、それは決して泣き出すような痛みやなくて、ピリリと微かに走る程度のものやった。 確かに痛い事は痛いけれど、良く言われるような泣き出すほどのものやない。 漫「(良かったのか…悪かったのか…なぁ…♪)」 勿論、どれだけMっ気が強い言うても、うちは痛いのは嫌いや。 でも、かと言って、破瓜の痛みがそんな風に肩透かしなものやと、少しばかり勿体無い気もする。 処女でなくなったと言う実感が沸き起こらず、また気持ちええ訳でもない。 そんな何とも言えない挿入はソレがうちの中を叩いた瞬間にその色を変える。 漫「ふあぁぁっ♪♪」 それはほんの微かな衝撃やった。 トンと微かに奥を押すような微弱で弱々しいもの。 多分、携帯一つろくに押せへんようなその衝撃にうちの口から甘い声が漏れた。 それは勿論、痛いからやのうて…気持ち良かったからや。 漫「(い、今の…何なん…?)」 まるでそこに電流のスイッチがあるように一瞬で身体中に電流が流れた。 あの乳首のそれに匹敵するその快感はうちにとってまったく予想外なものやった。 うちだって後学の為に友達とレディコミ何かを読んだ事はあるけれど、こんな事どんな雑誌にも書いとらへん。 そもそもうちの奥 ―― 子宮口は赤ちゃんが出てくる場所であって、決して性感帯やない。 そんな場所が敏感やったら出産の時に妊婦さんは狂死するやろう。 漫「(そ、それやのに…ビリビリ止まらへん…っ♥)」 たった一度、奥を突かれた衝撃が未だ波紋となってうちの肌を揺らしとる。 ピンと張った神経を爪先で弾くようなそれに全身が戦慄き、張った乳首が甘い痺れを走らせた。 決して繋がってなんておらんはずなのに、シンクロするような2つの性感帯にうちは微かな困惑を覚える。 けれど、それを乗っ取るように少しずつうちの中でソレの情報が増していき、心の中を塗り替えていった。 漫「(硬くて…熱いぃ…♪)」 直接、粘膜で味わうそれはさっき肌に触れたものの比やなかった。 まるで身体だけやのうて、心の近くまで差し込まれているように間近に感じる。 胸の中にまでその火傷しそうな熱と鋼のような硬さが伝わり、ゾクゾクとした感覚が止まらへん。 心の底から湧き上がるような甘いそれにうちの肌が敏感になり、子宮から愛液がまた零れ出すのを自覚する。 京太郎「上重さん…」 漫「ん…ぁ♪」 そんなうちの名前を優しく呼びながら、須賀君は気遣うような表情を見せた。 さっきは信じられへんくらい意地悪で、うちの被虐心をこれでもかと刺激してくれたけれど、本来の須賀君は優しい子や。 処女のうちがこうやって犯されて、痛がってへんか心配してくれとるんやろう。 実際、うちの奥まで差し込まれたソレは微動だにしないまま、うちの奥と密着しとる。 少しでもソレが放つ存在感に慣れさせようとするような停滞に、うちはそっと微笑みながら須賀君の背中に手を回した。 漫「須賀君の…うちの中にぴったりやね…♥」 最初は本当にこれが挿入いるのか不安があったものの、実際にこうして入ってみると結構、奥まで入るもんや。 流石に完全にフィットって訳にはいかへんけど、須賀君の残りが数センチってところまでは挿入いっとる。 最初はそんなモノに対して、違和感こそあったものの、それも少しずつ収まって、今でははっきりとその存在を感じられた。 そして…その存在感がうちの中のメスとしての本能を刺激しとるのか…少しずつ疼きのような感情がお腹の…いいや、子宮から沸き上がってくる。 漫「須賀君…もう動いてええよ…♪」 京太郎「良いんですか…?」 その疼きに屈したうちの口から促すような言葉が漏れる。 痛みこそまだ残っているが、それも殆ど小さく、またうちの中も少しずつソレに適応しつつあるんや。 恐らく多少、乱暴に動かれたところで、うちが壊れる心配はないやろう。 そう思ったら、普通に誘うのが何となく物足りなくて、少しだけ須賀君の前で逡巡を見せる。 一秒ほどの後、それが自分の中で結実するのを感じたうちはそっと微笑みながら、口を開いた。 漫「ただ、動くだけじゃあかんで…♥」 京太郎「え…?」 漫「さっきみたいに…ちょっぴり意地悪やないと…あかん…♪」 京太郎「う…」 そう気まずそうに唸りながらも須賀君のモノはピクンとうちの中で跳ねた。 須賀君の興奮を滲ませるそれはさっきの姿が彼の本性である事をうちに教える。 実際、うちの前で気まずそうな顔をしたのは一瞬で、数瞬後には何処か意地悪い表情へと変わっていった。 京太郎「癖になっちゃったんですか…?」 漫「うん…♪須賀君の所為で火ぃついちゃったみたい…♪」 京太郎「俺の所為と言われましても…好きにしろって言ったのは上重さんですし」 冷たい興奮を滲ませた瞳に見下されながらの言葉。 何処か突き放すようなそれにうちの身体がゾクゾクと反応してしまう。 言葉ひとつで胸の奥が疼き、肩が寒気を訴えるくらいや。 でも、須賀君はそんなうちを許さへんとばかりにさらに追撃の言葉を口にする。 京太郎「実際、あそこで犯してとか好きにしてって言える辺り、上重さんには素質があったんですよ」 漫「ち、違う…もん…っ♥」 確かに言われてみれば、そんな気がしなくもない。 でも、今までうちが自分を慰める時に使う妄想は、決してあんな意地悪いものやなかった。 もっと甘くてラブラブな…それこそ初々しいカップルみたいなものばかり。 須賀君が言う通り、うちに素質があるんやったら、最初っからこういったシチュエーションを夢見るやろう。 京太郎「出会って数日の男を誘惑して、処女を散らした人が何を言ってるんです?」 漫「うあ…ぁっ♥」 でも、それを言われると反論出来へん。 確かにうちが今、やっている事が淫乱痴女でマゾヒストと言う三重苦を示す何よりの証拠になるやろう。 いや…何より、そうやって見下しながら、揶揄する須賀君の言葉に、アソコをキュンと締め付けてる時点で、否定しようのない事や。 でも、須賀君は形だけの否定すら許さへんと言うように半開きになったうちの口にその指を突っ込んでくる。 京太郎「それとも…俺と結婚します?そうしたら別に淫乱でも何でもなくなるかもしれませんよ?」 漫「んふぁぁ…♪」 そのままうちの舌を撫でながらのそれは、悪魔の言葉やとうちの中の何かが言った。 頷けば快楽の為に結婚という大事なものまで売り払った事になるし、拒絶すればさっきの言葉の裏打ちになる。 どっちに転んでも須賀君にとって損がなく、うちを辱められる悪魔の言葉。 一体、どうすれば、セックスしながら、こんな酷い提案を思いつく事が出来るのか。 そんな事すら思わせる須賀君の言葉にうちは… ―― 漫「(あぁ…♪すっごく…ドキドキするぅ…♥)」 自分が今、須賀君によって追い詰められ、究極の二択を迫られている。 どちらを選んでも辱められるという結果が変わらないそれにうちの頭がクラクラした。 けれど、そうやって揺らしても、頭の中に満ちた甘いものは決して溢れたり、なくなったりはしない。 寧ろ、その純度をドンドンと濃くしながら、うちの唇を震わせる。 須賀君に撫でられている舌からドロリとした唾液がこぼれ落ちるのを感じながら、うちはゆっくりとその言葉を紡いだ。 漫「しゅ…るぅ…♪」 京太郎「何です?」 漫「しゅるぅ…っ♪うち…しゅが君と結婚するぅ…♥」 迫られた2つの選択の中、うちが選んだのは、快楽の為に結婚と言う大事なものを売り払う事やった。 勿論、どちらを選んでも、うちにとっても損がなく、きっと須賀君は気持ち良くしてくれたやろう。 それでも、これを選んだのは須賀君との結婚生活と言う事に少なからず興味を覚えたからや。 一体、この意地悪な陵辱者は結婚相手に甘い言葉を掛けるのか、或いはもっと遠慮なくいじめてくれるのか。 そんな期待と興味がうちの中で混ざり合い、須賀君との擬似的な結婚生活を選ばせた。 京太郎「じゃあ…漫は今日から俺の女だな」 漫「はぁ…あぁっ♥」 そんなうちの耳元でそっと囁く須賀君の言葉はさっきとはまったく違うものやった。 何処か冷たい響きはそのままに独占欲を剥き出しにするような強い言葉。 形だけの敬語もなく、完全にうちをモノとして扱おうとしているのがはっきりと伝わってくる。 そして、それにうちの被虐的な部分は悦び、子宮から甘い汁を漏らした。 漫「す…が…くぅっ♥」 京太郎「違うだろ、漫。今の漫は須賀なんだからっ」 漫「ひぅぅぅっ♪♪」 瞬間、言葉を間違ったうちにお仕置きするように須賀君の腰が動く。 これまでのうちの様子でもう苦痛がないと見切ったのか、その動きは滑らかやった。 愛液で満ちたうちの中を滑るようなそれに、うちの肉襞は刺激される。 挿入時とは違い、突き出たカサの部分で中を引っかかれる事に、違和感がまるでない。 代わりにあるのは溢れんばかりの…そしてうちがまったく知らない気持ち良さやった。 漫「(な、なんでこんな気持ちええのぉ…♥)」 うちは間違いなく初めてで、オナニーの時にもそこは弄っとらへん。 なのに、もう須賀君のモノに慣れてしまったかのようにうちの中は感じて、ピクピクと反応する。 そしてそうやって揺れる肉襞を須賀君がゴリゴリ抉って、太ももからゾワゾワ這い上がってくるような快感を教えるんや。 その気持ち良さがあっという間にうちの頭を埋め尽くし、思考を全部、トロトロの甘い汁に変えてしもうとる。 そんな中、なんて呼ぶのが一番なんか分からへんようになったうちが震えながら唇を動かした。 漫「で、でも…ぉっ♪な、なんて呼べばええのっ♥」 京太郎「漫の好きな呼び方をすれば良いさ。アナタでも京太郎でも…好きなように!」 漫「あ゛くぅぅ♪♪」 まるでどんな選択でも受け入れると言わんばかりの言葉と共に須賀君の腰が再びうちへと振り下ろされた。 中腹辺りから転進し、いきなりうちの子宮口へと戻ってきた硬い肉の高まりにうちの口から絞りだすような嬌声が漏れる。 でも、うちの下のお口はそれよりももっと酷い有様やった。 最初から吹っ切っていたように敏感な子宮口にブジュリと音を立てて押しつぶす硬いモノが飛び込んでくるんやから。 さっきよりも遥かに強いそれにうちの子宮が戦慄き、全身に悦びを広げた。 何処かさっきの絶頂に似た、でも、絶頂ではないその快感の波にうちの心が震え、さらにドロドロにさせられてしまう。 漫「きょぉ…くぅんっ♥」 そんなうちの心が選んだのは須賀君…ううん、京君の提示したものとは外れるものやった。 まるで長年知り続けた幼馴染に対するようなそれをどうして選んだのかはうちにも分からへん。 でも、快楽でドロドロになって剥き出しになったうちの本能が、それを選んだと言う事だけは良ぉ分かる。 漫「きょぉくんっ♥きょおくぅんっ♥」 その所為やろうか。 うちがその言葉を口にする度に、ドンドンとそれが自分の中でぴったりと収まっていく。 まるでうちが求めていたピースがそこにあったかのようなぴったり感にうちの口が何度も京君を呼んだ。 そして、それが京君にとっては嬉しいんやろう。 うちが京君の事を呼ぶ度に、その顔に浮かぶ興奮が強くなり、嗜虐的な色が強ぉなっていった。 漫「(あぁ…♥京君が悦んでくれとる…♪)」 うちの言葉ひとつで素直に喜びと興奮を表現してくれる愛しい…夫。 勿論、それは今だけの偽りであり、本当のものやない。 でも、それはもううちの中で頭の片隅に追いやられ、殆ど意識しないものやった。 京君の名前を呼ぶ度に、うちの心は少しずつ夫に傾き、イメージに支配されていく。 数回も京君と呼んだ頃にはうちの中にはもう演技という思考は消え去り、夫との甘い交歓に夢中になっていた。 京太郎「漫は甘えん坊だな…ぁ」 漫「ひぃぃぃうっ♥」 そんなうちの中をグチョグチョにしてかき回すアレ。 硬くて逞しいソレが挿入ってくる感覚が少しずつ変化していく。 最初は慣れさせるように単純だったピストンが、周囲の肉壁にぶつかりながら、滑るようなものへと変わっていっとる。 最短距離で子宮口を目指すのではなく、手探りで色々と試そうとしているそれにうちのアソコが悦んだ。 京太郎「ココもベッタリで…俺の事を離さないぞ…っ」 漫「そ、それは…京君が上手やからぁ…♥」 仮にも初めてでこんな風になったりするはずがない。 よっぽど変なクスリを飲んだならともかく、うちがそんな事をした覚えはないんやから。 だから、うちが今、こんなにアソコをトロトロにさせて、京君を受け入れとるのは全部、夫の所為や。 京君が巧みで上手やからこそ、うちはこんなにも感じさせられ、敏感になっとる。 京太郎「そうか?俺だって経験の多い訳じゃないし…漫が最初から淫乱だったって方が大きいと思うけれどな」 漫「ん…っふぅ…♪」 意地悪く言葉を紡ぐ京君に身体が悦ぶ反面、少しショックを受けている自分がいた。 うちが初めてやったのにも関わらず、京君が初めてじゃない。 それはつまり京君にはうち以外に誰かこういう事をする相手がおったって事なんやろう。 その動揺は快楽の中に波紋を生み、うちの心に陰りを創りだした。 それが『妻』として感じるものなのか、或いは『上重漫』として感じるものなのかは分からへん。 ただ、今のうちに分かるのは…それが途方も無い倒錯感となって、うちの胸を揺らし、快感に彩りを与えているという事だけや。 漫「ち、がう…もん…っ♥京君やからぁっ♪きょぉくんやから…うちこんなにぃっ♥」 その倒錯感に背を押されるようにして紡いだうちの言葉に身体がまたトロトロになっていく。 反射的に放ってしまったそれは、それだけうちの本心に近いものなんやろう。 そして、それはうちがまだ堕ちている事を明確な証であり、うちに微かな驚きをもたらした。 このままいったら…うちは京君なしじゃ生きられへんようになるんちゃうやろうか。 そんな恐怖すら感じるうちの前で、京君は優しげに微笑んだ。 京太郎「そうだな。漫は俺のモノだから、こんなに感じてくれているんだよな。行きずりの男じゃなくって…愛しあって結婚した俺だからこそ、こんなに乱れてくれているんだよな」 漫「ぅん…ッ♪そう…やぁ♥うち…結婚したもん…っ♪京君と…結婚…ゥ♥」 そのまま京君が告げる言葉はまるでうちに言い聞かせるようなものやった。 落ち着いた、だけど、興奮混じりのそれはスルリとうちの胸の中に入り、そして心に染みこんでいく。 まるで洗脳するようなその言葉にうちはもう抗う事さえ考えられへんかった。 今のうちにとって、京君は大恋愛の末に結婚した愛しい愛しい夫であり、それ以外じゃあらへん。 そう思った瞬間、うちのアソコがキュゥゥと締り、淫らな熱を撒き散らし始めた。 漫「な、何…これぇっ♥」 それは今まで以上に気持ち良く、そして幸せな熱やった。 まるで身体が京君の事を認め、完全に受け入れたかのように満たされた甘くてトロトロした熱。 それが波としてうちの身体を舐めつくし、肌の内側を敏感にさせていく。 身体中に張り巡らされた快楽神経を目覚めさせようとするようなそれにうちの身体が戦慄いた。 でも、うちが困惑の声を浮かべたのは、決してそれが原因や無い。 漫「これ…凄い…っ♥凄いのにぃっ♪」 京君にズチュズチュとアソコを犯されながらの言葉。 それはうちが今、感じ取るドロドロの熱波が、あくまで予兆やと分かるからや。 さっき乳首で達したものよりも気持ち良いこれがまだその片鱗にしか過ぎないと本能が訴えとる。 それが信じられなくて思考は呆然とするものの、きゅっと縮こまった子宮の動きは隠せへん。 既にそこには意識を背ける事さえ許されへんほどのビリビリを貯めこみ、解放の時を今か今かと待っとるんやから。 漫「や…だぁっ♥きょぉくんっ♪これ…怖いっ♥怖い…ぃぃっ♥」 そう言って反射的に夫の背中に回した手にぎゅっと力を込める。 でも、うちの中の快楽は決して収まる事はなく、雪だるま式にその熱を膨れ上がらせていた。 それはもう爆発した時にはおかしくなりそうなくらい大きく、うちの手には負えへん。 だからこそ、それを助けてくれるであろう京君に必死になって縋ったものの、夫はそれに応えてくれへんかった。 ただ、嗜虐的な笑みを浮かべて、うちの腰に手を回し、トドメを刺すように力を込める。 漫「あ゛あひぃぃっ♥♥」 それまでやっていた手探りのそれではなく、ガンガンと子宮の口を苛め抜こうとするような激しいピストン。 それにうちの口からケダモノめいた嬌声が飛び出し、身体もガクガクと揺れる。 太ももとお尻の境界なんかはさっきからぴくぴくと痙攣を浮かべて、止まらへんくらいや。 それほどの快楽を注ぎ込まれて、うちが我慢出来るはずがない。 急速に膨れ上がる快感に目尻から熱いものが零れた瞬間、それは一気に弾け、うちを襲った。 漫「ひぃぃっぅぅぅぅう゛う゛うぅうぅぅぅ♪♪」 パンと言う渇いた音と共に弾けた絶頂。 瞬間、うちの身体は内側から何かに食いつかれているような錯覚を覚えた。 今にも肌を突き破ろうとしているような激しいそれはうちの中をしっちゃかめちゃかにかき回していく。 それは本来であれば、困惑すら覚えるような不快感なんやろう。 けれど…うちはまったくソレが嫌やなかった。 寧ろ…そうやって何かが肌の内側に噛み付く度に、快楽と言う甘い甘い猛毒を注ぎ込まれるような感覚さえあるんやから。 漫「(これアカン…っ♪こんなん…無理や…ぁ♥)」 我慢云々以前に耐えきれるかどうかさえ分からない被虐的な快楽の極み。 内側から無数の快楽のケダモノに食いつかれているようなその激しさにうちの意識がふっと遠くなる。 まるでそうやって身体から逃げへんと意識を保てへんと言うような弱々しい逃避。 しかし、それがあって尚、その絶頂は信じられへんほど強く、ふわりと浮き上がるようなうちの意識をガクガクと揺らす。 漫「(溺れる…ぅ♥溺れて…染みこむぅ…♥)」 身体の内側を満たすような快楽の波がうちの意識を支配していく。 あらゆる隙からうちの本丸へと攻め込み、魂ごと縛り付けようとする激しさ。 それにもううちの心は抗う事が出来ず…ドンドンと屈服し…従属していった。 漫「い、イッへる…ぅ♪きょーくん…うちイッてるぅぅ♥」 でも、その間、京君はうちの事を休ませへんかった。 そうやってイッている事なんてお構いなしにうちの腰を捕まえて、腰を打ち付けてくるんや。 ただでさえ、肌の内側が食い破られそうなほど気持ちええ感覚の中、そうやってピストンされて無事で済むはずがない。 必死に訴えるうちの声は震えに震えて、舌足らずなものへと変化していた。 京太郎「そうだな。だから、漫をもっと気持ち良くしてやらないと…!」 漫「しょ、しょんなんっ♪しょんなんあかんへぇ…♪♪」 今でさえ意識が溺れそうなくらい気持ちええんや。 それなのに、コレ以上、気持ち良くされたら。うちは本当に壊れてしまう。 でも、意地悪な京君はそんなうちの訴えをまったく聞こうとせえへんかった。 寧ろ、それに嗜虐的な表情を強くして、抽送の仕方を少し変える。 漫「う…ふぇぇっ♥♥上、ゴリゴリしへっ…♪♪」 京太郎「さっきから色々試してみたけど…やっぱりこれ弱いんだな」 確信を得るように言いながらの京君の表情はとても嬉しそうやった。 何か手応えを得るような達成感が強くなり、嗜虐的なものを弱めている。 でも、今のうちはそれに関して何か思う事なんて出来へん。 京君が後ろに重心を傾けながらのピストンで、お腹側の肉がゴリゴリと抉られとるんやから。 まるで上へと突き上げるようなちょっと変わったその抽送に敏感になったうちの身体は震え、太ももが揺れた。 漫「きょぉくっぅぅっ♥まらイくからぁっ♪イきゅからやめて…ぇっ♥♥」 そんなうちの子宮がまた熱を貯めこみ始めるのを感じながら、うちは懇願を始める。 でも、媚と興奮を強く浮かべたそれは自分でも白々しいと思うほどやった。 そんなものを聞いて、意地悪なうちの京君が止めるはずがない。 寧ろ、嬉々としてうちをイジメ抜き、また絶頂へと押し上げるやろう。 漫「(あは…♪それとも…それがええんか…なぁ…♥)」 快楽でドロドロになり過ぎて、うちの心が本当に何を望んでいるのかまったく分からへん。 感じすぎておかしくなりそうな感覚が止まへんのが怖くて、でも、それが間違いなく幸せで。 その2つがうちの中で同居してるのは確かやけど、どっちが強いのかまでは判断がつかへん。 そして、そんな感覚すら間のうちにとっては心地ええ。 まるで心まで快楽で満たされるような自分をより自覚出来て…とても気持ちええんや。 漫「うち…壊れ…たぁ…♥もう…ボロボロ…やぁ…んっ♪」 そんな自分に自嘲気味に呟いた瞬間、うちの中でまた絶頂が始めた。 ゾクンっと子宮が跳ねたような錯覚を覚えると同時にうちの中にあの激しい快楽が溢れだす。 うちの身体を内側から滅茶苦茶にするようなそれは、しかし、さっきよりも遥かに大きいものやった。 身体がさっきの絶頂に慣れたのか、或いはうちの神経そのものが敏感になっているんか。 その両方が無関係ではないような気がするうちの中を無数の虫が這いまわり、媚毒を流しこんでいく。 京太郎「漫は壊れてなんかない。とても可愛いままだ」 漫「ひぃ…ぅぅぅっ♥」 しかし、そんな甘い猛毒よりもうちの心の中に入り込んできたのは京君の優しい言葉やった。 さっきまでの意地悪な様子が嘘みたいに優しいそれにうちの心が感動に震え、身悶えする。 快感とはまた違った心地良さが胸の奥底から湧き上がり、さっきとは別の意味で幸福感が強くなった。 まるで心を愛しさで満たされるようなその暖かさにうちの目が細まり、もう一筋の涙の跡を作る。 京太郎「だから、もっと乱れて良いんだぞ。…俺が全部、受け止めてやるから」 漫「あ…あぁぁ…ぁっ♥♥」 勿論、京君の言葉は決して優しいだけのものじゃない。 寧ろ、それはうちをさらに堕とす為の優しくも甘美な誘惑やった。 でも、そうと分かっていても、うちはその言葉を拒む事が出来へん。 既に胸の中一杯に満ちた幸福感はそれを喜んで受け入れ、うちの身体に熱を灯す。 トロトロを超えて、もう今にも内側から燃えそうなくらいに興奮したその身体を京君のモノが貫いた。 漫「き…もち…ええの…ぉっ♪京君の…良すぎるんっ♥」 そう呟いた瞬間、うちの身体にゾクゾクとしたものが走った。 今まで心の中では何度も浮かべても、絶頂を口にしていても、決して口に出さなかったその言葉。 未だ絶頂の波が残る中、昂った身体から漏れるそれは神経を敏感にさせ、うちの意識がクラクラと揺らす。 京太郎「俺の何が気持ち良いんだ?」 漫「っ…ぅぅ♥ち…ぽぉ…♪」 京太郎「何?」 そんなうちに対して意地悪そうに聞いてくる京君に思わず口が反応してしまう。 けれど、その声はまるで微かに残った羞恥心が邪魔したように霧散し、はっきりとした単語にはならなかった。 そんなうちの姿を見て、京君が攻めてこないはずがない。 その顔に嗜虐的なものを浮かべて尋ね直すその姿にうちの胸がときめき、また勝手に唇が動き出す。 漫「~~っ♥京君のチンポぉっ♥」 叫ぶようにそう言った瞬間、うちの中のクラクラは大きくなった。 まるで自分が信じられないほど恥ずかしい言葉を口にしてしまった、と訴えるようなその反応。 けれど、今、うちの中にあるのは抑えきれんほどの興奮と快楽、そして達成感だけやった。 そして、それに味を占めてしまったうちの身体がそれらをもっと高めようと淫らな言葉を紡いでいく。 漫「チンポしゅごいんっ♥オマンコ奥まで入ってグリグリってされへぇっ♪♪アクメ来るんっ♥ボルチオアクメ凄いぃっ♥♥」 レディコミや雑誌で見た淫語を総動員するような淫猥な主張。 最早、理性の欠片もないようなその言葉にうちの意識が歓喜に震え、変質していく。 まるで口にしたそれらの言葉を自分で再認識し、受け入れるようなそれにうちの中の言葉は再定義されていくのを感じた。 何処か生まれ変わるようにも思える価値観の変質にうちの肌はざわめき、歓喜の産声をあげる。 京太郎「へぇ…そんなに気持ち良いのか」 漫「ぅんっ♥うんっ♪オマンコ良ひっ♪♪イきまくり…なんらよぉ…♥」 そう京君に伝えるうちの身体がまたアクメに突き上げられた。 いや、より正確に言うならば、一度も落として貰えないと言うべきか。 さっきから京君のチンポがうちの中で暴れる度に、うちはあっさりと絶頂してしまう。 甘い甘いオルガズムを叩きつけるような強烈なそれは終わらず、うちの身体をずっと高いところに置き去りにしていた。 お陰で指先の一つ一つにまで意識が届かず、身体をろくに動かせる気がせえへん。 それでも激しいアクメだけはこれでもかとばかりに意識に襲い掛かってくるんやから、不公平だと思うくらいや。 漫「(でも…その不公平さが…良い…ぃっ♥♥)」 昂ぶっていく度にうちの身体は敏感に、そして貪欲になっていく。 そして逆に意識の影響力は薄れ、力の代わりに快楽が支配するんや。 まるで身体が快感の発信機に堕ちていくようなその感覚に被虐的なうちの本能が悦ぶ。 その悦びのまま、セックスするだけの道具に堕ちたいと叫ぶ本能に逆らえず、うちの腰が勝手に動き出す。 京太郎「どうしたんだ、漫…」 漫「ひぅ…ぅ♪♪」 そんなうちの事なんて、きっと京君にはお見通しなんやろう。 だって、京君はうちのだぁい好きな夫で、誰よりもうちを理解してくれている恋人なんやから。 うちの腰がぎこちなく前後に動いているのが、快楽を求めてだという事なんて一発で分かるはずや。 それはその顔に浮かんだ意地の悪い表情を見れば、一発でよぉ分かる。 それでも、こうして腰を止めて、うちに尋ねてくるのは…勿論、うちを辱める為なんやろう。 漫「(チンポ…ぉっ♥チンポ止まったら嫌やぁっ♪動いてぇっ♥うちの中グチョグチョにしてぇっ♪♪)」 でも、どれだけ分かりきっていると言っても、お腹の奥で渦巻く欲求不満は止まらへん。 もう何回も…ううん、何十回もイッてるはずやのに、うちはまったく満足しとらんかった。 さっきまで怖くて仕方がなかったアクメが欲しくて、頭の中が一杯になる。 思わずじわっと涙すら浮かび、滲んでしまう視界の向こうで京君が気まずそうな顔を見せた。 京太郎「…ごめん。ちょっと調子に乗り過ぎた…」 漫「ん…ぁ…♥」 鳴かせるするつもりはあっても泣かせるつもりまではなかったんやろう。 うちの頬を流れていく涙をそっと両手で拭いながら、京君は優しくそう言ってくれた。 若干、後悔を浮かばせるその表情にうちの心も少しだけ落ち着く。 それでもまだ耐え難いほどの欲求不満が渦巻いているのには変わらへんけど、さっきのように思考を埋め尽くすほどやない。 それに一つ安堵しながら、うちはそっと唇を開いた。 漫「キス…しへくれたら…許ふ…♥」 京太郎「漫…」 舌足らずで吐息と嬌声に阻害されながらの交換条件。 それに京君はすかさず頷きながら、うちに顔を近づけてくれた。 贔屓目に見ても整っとるその顔が近づく様にドキドキしながら、うちがそっと瞳を閉じた瞬間、唇に優しい感触が触れる。 ちょっとだけザラザラとしていて、でも、柔らかいそれは…とても甘美で…そしてエッチやった。 今まで生きてきた中で一度も感じたことのないその感触が惜しくなった瞬間、再びうちの唇に柔らかいものが押し当てられる。 漫「ちゅぅ…♥ぅぅんっ♪♪」 今度はそれを手放さないように吸い付いた瞬間、京君の腰が再び動き出す。 でも、それはさっきまでと違い、うちのボルチオを細かく揺するようなものやった。 多分、キスをしとるから、さっきみたいなピストンは出来へんのやろう。 そう冷静に判断しながらも、うちの弱点を攻め続けるようなそれに頭の中が一杯になってしまう。 漫「(もっと…ぉ♥もっと…欲しい…っ♪欲しくて…欲しくて堪らへん…っ♪♪)」 オルガズムもキスも、そのどちらも中毒性が高く、うちの心をがっちりと捉えていた。 そんな2つを離す事なんて考えられへんうちは、自分から腰を京君へと差し出し、その抽送を受け止める。 二人で生み出すその衝撃は決して大きなものではないものの、小刻みで不規則な快感を生み出し、うちの脳髄を焼いた。 それにドロリと唾液を漏らすうちの唇はまるで飢えているかのように何度も京君へと吸いつく。 漫「(気持ちええ…っ♪幸せぇぇ…♥)」 キスが生み出す幸福感と、セックスが生み出すオルガズム。 その両方がうちの中でぶつかって、一つになっていく感覚は、もう中毒という言葉でも表現しきれないものやった。 きっとうちはもう一度、これを得る為なら魂だって売るやろう。 そんなはっきりとした確信すら浮かぶほどに魅惑的な感覚にうちはうっとりしながら、没頭し続けた。 京太郎「漫…ごめん…俺、もう…!」 そんな幸せが途切れたのは、京君がキスを中断し、震える声でそう宣言したからやった。 最後まで言い切らへんそれは、収まり切らないほどの興奮と欲情に満ちている。 恐らく、京君もそろそろ限界で射精したいんやろう。 漫「(しゃせぇ…♥♥きょぉくんの…しゃせいぃ…♪♪)」 未だ感じたことのない未知の体験への期待にうちの脳髄は甘い汁へと変わる。 泡立つようなトロトロのそれにうちの頭は陶酔を強め、希求を沸き上がらせた。 うちの奥で射精して欲しい。 このまま抜かずにもっともっと気持ち良くして欲しい。 うちの子宮まで…京君で満たして欲しい。 そんな欲求を混ぜ合わせ、グチョグチョになった衝動にうちの脚がゆっくりと動き出し、京君の腰を捕まえる。 漫「らいじょぉぶやからぁっ♥このままらしてぇ…♪♪」 両足で挟みこむようにして、京君を逃がすまいとしながらの言葉。 それは何らかの理性や情報に裏打ちされたものやなかった。 今までうちは麻雀にばっかり打ち込み、色恋沙汰とはほぼ無縁の人生を送ってきたんやから。 勿論、少し考えこむ時間さえあれば、自分の危険日や安全日も出てくるけど、今のうちは頭の中がトロトロになっている。 そんな風に考え込む暇も余裕はなく、うちの言葉はまったくの無根拠やった。 それでも半ば反射的に大丈夫と答えたのはほんの僅かな別離でも、うちが耐えられへんからやろう。 この幸福感と快楽が入り混じったオルガズムにうちは自分の未来さえ、京君に差し出していた。 京太郎「漫…良い子だ…っ!」 漫「お゛う…ぅぅぅっ♥♥」 そんなうちの言葉の意味を明確に理解した訳やないんやろう。 京君の顔には安堵の表情が浮かび、うちを優しく褒めてくれるんやから。 それに良心が微かに疼くが、それも一瞬の事やった。 うちの頬から再び腰へと移動した京君の手がうちの身体を固定し、また激しいピストンがうちを襲うんやから。 漫「ひぃっ♪あ゛っあぁぁっ♥♥」 一突き毎に身体を揺らし、うちの胸を振るわせる力強い抽送。 うちの入り口から奥に掛けてを抉るように移動しながら突くそれにうちの視界が真っ白に…いや、桃色に染まっていく。 子宮の奥を突かれる度に湧き上がるアクメに切れ目はなく、ただただ身体だけが昂ぶまっていくんや。 それに悲鳴めいた声をあげながらも、うちの身体は逃げる事はない。 いや…もう逃げたくても逃げられへんと言った方が正確か。 うちの腰はもうドロドロで殆ど力なんて入らへんのやから。 うちのそこは熱いオマンコを貫く京君のチンポを感じるだけの場所に変わっとるんや。 京太郎「漫…漫…ぅ!」 漫「きょぉく…ぅぅっ♥♥」 そんなうちの中を抉る京君の声が搾り出すようにうちの名前を呼ぶ。 瞬間、京君のチンポがブルリと震え、一回りほど大きくなった。 突き出たカサの部分を花開くように広げさせるそれに、オマンコの刺激が累乗的に膨れ上がる。 ついさっきまで処女穴だったそこは凶暴さを顕にしたチンポの刺激に耐えられず、あっという間にオルガズムに達した。 それに怯えるように肉襞が震える中をチンポはゾリゾリと引きずるようにして引っ掻いていく。 そして、それがうちの入り口から今にも抜け落ちそうな位置に達した瞬間、京君のチンポは再びうちの中へと挿入ってきた。 漫「い゛くぅぅぅぅぅぅぅううううぅっ♪♪♪」 そのままゴツンと亀頭が子宮口へと当たった瞬間、そこが一気に弾けた。 ドクンと脈打ったかと思うと熱い汁が一気に吹き出し、うちの中に流しこんでいく。 チンポとの邂逅を繰り返して、真っ赤に火照った子宮口はそうやって流し込まれる粘液の感触にさえ絶頂に達する。 でも、それは今までの慣れ親しんだものとは少し毛色の違うオルガズムやった。 幸福感はそのままに、けれど、何処か背徳的な悦びや達成感、そして満足感を強めるアクメ。 それはきっと種付けされとるっていうメスの悦びを表現したものなんやろう。 漫「(お腹の奥ぅ…っ♥しきうまれ…ポカポカやぁ…ぁ♪♪)」 勿論、京君の腰は止まっているし、快楽と言う面で見れば、それは京君に犯されとる時とは比べ物にはならへん。 けれど、その心理的な暖かさは決して無視出来るものやなく、うちのお腹の奥を溶かしていく。 まるでお腹の中からうちを燃やそうとしているようにも思えるその熱が、とても幸せで嬉しい。 身体中がそのアクメに歓喜の嬌声をあげるのを聞きながら、うちの意識もうっすらと薄れていった。 漫「あ゛~…ぁ…♥♥ふ…あぁ…ぁ…♪♪」 それが収まったのは勿論、京君の射精が止まってからやった。 とは言え、夢見心地に浸かるような意識はそのままやし、身体にもちゃんと力は入らへん。 それどころか時折、湧き上がる大きな波に合わせて、うちのオマンコがキュンキュン締まり、また京君の精液を求めてるくらいや。 それでも、永遠に昂まり続ける感覚は鳴りを潜め、うちの身体が僅かな休憩に身を委ねていた。 漫「(でも…まだ…足りひん…♥♥)」 もう指一本すら動かせへんくらいにイかされまくって、種付けまでされたのに、うちの中には欲求不満が残っとった。 でも、ソレは決して京君に何か不満があるからやない。 寧ろ、うちがさっき味わったそれは今までの人生観を大きく変える代物やった。 それでもこうして欲求不満が燻るのは、それがあまりにも気持ち良すぎたからや。 今のうちにとって、さっきの快楽はもうなくてはならん代物に位置づけられとる。 漫「ひあ…ぁぁああ゛あぁぁっ♥♥」 そんなうちの中を京君のチンポが動き出す。 まるでたった一度の射精では満足出来んと言わんばかりにそれは硬く、そして熱いままやった。 いや、寧ろ、射精前の硬さと大きさを維持するようなそれは逆に大きくなっていると言っても過言ではないんかもしれへん。 そして、オルガズムの反響が止まらない今のうちがそんな逞しいモノで犯されて、平気でいられるはずがない。 ようやくもやが晴れ始めた視界を再びピンク色に染めて、うちは再びアクメに突き落とされた。 京太郎「漫もまだ…満足出来ないだろ…?」 荒い吐息を漏らしながら、免罪符を求めるような京君の言葉。 それにお腹の奥が悦んでしまうのはもううちが京君のメスに堕ちているからやろうか。 そうやって性欲を休まずにぶつけてくれるくらいうちが魅力的やと思うと堪らなく誇らしい。 視界が染まるほどのオルガズムの中でも決して揺らぐ事のないそれにうちは心震わせながら、そっと頷いた。 京太郎「だったら…もっと付き合ってくれよ…夜はまだ…長いんだからさ…!」 漫「ふわぁぁぁっ♪♪」 きっとまだまだ京君は満足せえへん。 そう感じさせる力強い言葉に心と身体が悦び、嬌声が溢れだす。 まるで全身全霊で悦ぶようなメスの身体を京君は乱暴に、そして淫らに犯し続けてくれる。 二度、三度、そして四度。 それだけうちの中に射精しても尚、収まらない強い性欲にうちの方がついていけへんようになる。 結局、空が白んじるようになった頃にはうちの身体は色んな体液でベチャベチャになった。 そして、うちの意識はソレ以上にグチャグチャにされて、最終的にどれくらい射精されたかさえ覚えてへん。 ただ、その時のうちにあったのは、糸が切れたように倒れるうちの身体を優しく抱きとめてくれる京君の逞しさだけで… ―― ―― それに胸の中がトクンとときめいた瞬間、うちの意識は完全に途切れてしもうた。 ~京太郎~ ―― ルル……ルル あ…でん…わ…? なんだよ…こんな朝方から…。 時間って奴を考えろよ…な…。 ―― ル…ルルル くそ…しつこい…。 一体、何なんだよ…。 俺はもう…すげぇ疲れて動きたくないってのに…。 ―― プルルプルルル 無視だ無視…。 一々、電話なんか気にしてられるか…。 今日はもう…寝るぞ…。 思いっきり寝るって今、決めたんだから…な。 ―― プルルプルルル …… ―― プルルプルルル …… ―― プルルプルルル 駄目だ…うるさくて眠れない…。 仕方ない…電話を取るか…。 えーと…電話…電話…。 あれ…?ここ…何処だ? まぁ…いっか。 今は…電話だ…。 京太郎「はい…もしもし…」 モブ1『あ、良かった…繋がったわ。朝からごめんな』 京太郎「なんれすか…」 モブ1さんか…。 でも…何の用なんだ? モブ1『あの…そっちに漫ちゃん言っとらへん?』 京太郎「うえしげ…さん…?」 上重さんは女の子だ。 女の子って事はここにはいない。 だって、ここは男の部屋なんだからいるはずがないんだ。 京太郎「いるはずないじゃないですかぁ…」 モブ1『そうやんね…ごめんな変な事聞いて』 それが要件だったらもう切りたい。 正直、頭の中は今もクラクラして倒れこみそうなんだから。 俺に必要なのは電話じゃなくって、睡眠だ。 モブ1『あんな…実は昨日から漫ちゃん部屋に帰って取らんのよ』 モブ1『それで漫ちゃん、昨日、君の部屋に行ったって言うやん?』 モブ1『その後、漫ちゃんどっかに行くとか言ってへんかった?』 京太郎「ん…良く覚えてません…」 確かに上重さんが部屋に来たのは確かだけど、その後、どうなったっけか…。 そもそも何をしたのかすら良く思い出せない…。 何か重大な事をしてしまったような…されてしまったような…。 モブ1『あー完全に寝ぼけとるね…』 モブ1『こっちはこっちで探すから須賀君は休んどって』 モブ1『でも、何か思い出したらすぐに連絡してな』 モブ1『今やったらまだうちらで隠し通せるし…』 京太郎「ふぁい…」 上重さんが行方不明なのは大変だ。 探しに行かなきゃいけない。 でも、何となく大丈夫な気がするのはなんでだろ…。 そうは思いながら、のそのそと這いずるようにして乱暴に敷かれた布団へと向かう。 そのまま布団に潜り込んだ俺に柔らかい何かが触れた。 ふにょんと俺を受け止めるようなそれはきっと抱枕なんだろう。 良く分からないけれど、抱枕まで置いてあるなんて凄い。 漫「ん…なんやった…?」 京太郎「上重さんが行方不明らしいです…」 そんな抱枕が小さく尋ねてくる言葉に俺は瞼を落としながら応える。 どうやら最近の抱枕は寂しくないように会話機能までついているらしい。 しかも、上重さんの優しい声まで再現するなんて本当に凄い抱きまくらだ。 抱き心地もまるで本物の上重さんを抱いてるみたいだし…これ譲ってもらえたりしないだろうか…。 漫「そか…うちが…行方不明…」 京太郎「えぇ…それで…モブ1さんが心配して…」 漫「大変やなぁ…」 京太郎「大変ですねぇ…」 漫「…」 京太郎「…」 漫「…」 京太郎「…」 漫「あ…れ…?」 京太郎「え……?」 そんなコントのようなやり取りをした後、俺の思考がすぅっと冷めていく。 じっとりとした冷や汗が浮かぶその何とも言えない冷たさに目を見開けば、そこには俺と同じように驚いた顔をした上重さんがいる。 微かに頬を引き攣らせながら、呆然とこちらを見るその瞳には同じ顔をした男が映っていた。 いや、上重さんのそれよりもかなり間抜けっぽさを増したそれは多分、上重さんを抱枕にしている俺の顔なんだろう。 漫「えっと…お、おはよ」 京太郎「お、おはようございます」 漫「え、えぇ朝やね」 京太郎「そう…ですね。素敵な朝です」 一つ一つを確認するようなぎこちないやり取りに、俺の背筋はドンドンと冷えていく。 それは決して漫さんが冷たいとか、こうして一緒にいるのが嫌だとかそういう訳じゃない。 俺が昨夜…いや、つい数時間前までやってしまった事が俺の脳裏に浮かび上がり、現実として認識されているからだ。 京太郎「(お、おおお俺は一体…なんて事を…!?)」 途中から上重さんの様子がおかしい事に俺も気づいていた。 それがもしかしたら、和と同じような症状ではないかと思っていたのである。 だからこそ、俺には途中まで上重さんを拒む意思があったし、そうしなければいけないと思っていた。 それは最初に上重さんを押し倒した時まで堅持され、愛撫を始めた時だって残っていたはず。 でも、何時からか、俺の中で上重さんをイかせて満足させれば、何とかなるかも知れないという考えが消えていた。 代わりにあったのは和の一件から申し訳なくて発散できなかった性欲を思うがままぶつけようという欲望の塊だったのである。 京太郎「(し、しかも…初めての人にあんな意地悪を…!!)」 最初は被虐的な顔を見え隠れさせる上重さんを早く達せさせる為の演技だった。 しかし、何時しか俺は役に没頭し、本気で上重さんを辱めようとしていたのである。 それは正直、初めての性体験には過酷過ぎるものだっただろう。 トラウマになってもおかしくないそれに俺は今更ながら後悔を抱き、顔から血の気が引いていくのを自覚した。 漫「えっと…夢やない…ねんな?」 京太郎「は…い」 確かめるようなお互いの言葉は震えていた。 そんな事言わなくても上重さんも昨夜の出来事が夢じゃなかったと分かっているのだろう。 俺たちは今、一糸纏わぬ生まれたままの姿で着ていた浴衣は無造作に明後日の方向へと投げ捨てられているのだから。 肌に張り付くような固まった粘液の不快感もそれを証明している。 それでも、こうして尋ねてくるのはきっとそれを信じたくないからなのだろう。 一縷の望みに縋って、それでも尚、拒絶された事にショックを受けている様からもそれが良く伝わってきた。 京太郎「あ…あの…上重さん…その…」 そんな上重さんに俺が何を言えば良いのか分からない。 謝るにしても、アレは上重さんから誘ってきた事だ。 ちゃんと説明しなければ、俺が原因である事など分からないだろう。 しかし、既に一度、触りだけ説明してあるとは言え、一体、どう言えば良いのか。 未だ混乱を続ける頭では筋道立てた説明を作り出す事は出来ず、俺の言葉は尻すぼみになっていく。 漫「ごめん。とりあえず…今は話し合うよりも先に後処理をせえへん?」 京太郎「え…あ…はい」 情けない姿を見せる俺とは違い、上重さんはハッキリとした言葉でそう言い放った。 和もそうだったが、本当に追い詰められた時と言うのは女の人の方が強いのかもしれない。 そんな事を思いながら、俺は気怠い身体を鞭打って動かし、お互いの服を拾った。 京太郎「うわ…」 しかし、それはぐっしょりと湿ったままだった。 それだけならまだしも汗や精液、ヨダレなどが染み込み、クラリと来るような淫臭を放っている。 到底、これを着て出られるような代物じゃない。 だが、この部屋にはコレ以外に上重さんが着れるようなものがないのも事実だった。 漫「とりあえず…荷物纏めて…お風呂行かへんと…」 京太郎「いや…でも、これ…」 漫「う…」 先を見据えて力強い声を紡ぐ上重さんに俺はそっと浴衣を差し出した。 瞬間、上重さんの顔が引きつり、そっと項垂れる。 無力感に打ちひしがれるようなその姿にズキリと心が傷んだ。 でも、眠気で鈍いままの思考では、どうやって上重さんを慰めれば良いのかさえ分からない。 結局、俺は何も言えないまま、上重さんの前で立ち尽くした。 漫「…しゃあない。これで行くしかないやろ」 京太郎「でも…流石にその浴衣は色々と拙いんじゃ…」 漫「何時までもこうしてられへんし…賭けるしかないって」 そう言い切る上重さんに反論出来るような言葉は俺の中にはなかった。 拙いと言う事は分かっているものの、代替案の一つも浮かんではこないのである。 結果、俺は流されるように沈黙するしかなく…そしてそんな自分が情けなくて仕方がなかった。 漫「悪いけど、須賀君にも色々と手伝ってもらうで」 京太郎「分かってます。それくらいやらせてください」 まだ確証こそないものの、こうなって原因は恐らく俺にあるのだ。 それを思えば、上重さんに手を貸すのは苦にはならない。 寧ろ、責任を取る為にも率先してやらせて欲しいくらいだった。 漫「それじゃ須賀君は着替えてうちの先導な。それでその後…」 京太郎「はい」 これから先の事を打ち合わせする上重さんに頷きながら、俺はそれらを心に刻み込む。 何せ、この部屋から出た後はお互いに失敗を許されないギリギリの状況になるのだ。 それを思えば眠いだなんて言い訳をする余地はなく、真剣になるしか無い。 それでもその胸に一抹の不安を残しながらも、数分後には俺達の命運を掛けた一大作戦が幕を開けたのだった。 #image(http://www34.atwiki.jp/kyotaross/?cmd=upload&act=open&page=%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%A1%E5%B0%91%E5%A5%B32-3&file=1111.png) [[前話>おもち少女2-2]] [[次話>おもち少女3]] #comment

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