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午後の部室、休憩中。
咲「…」サワサワ
和「…咲さん?私の髪に、何かついてますか?」
咲「わ、ごめんね和ちゃん。長くて綺麗な髪が羨ましくてつい…」
和「そんな、綺麗だなんて…」テレ
咲(可愛いなぁ和ちゃん。モテるのもわかる気がするよ…)
まこ「心配せんでも咲も可愛いぞ~うりうり」
久「そうよ~この小動物的かわゆさ、私には出せないもの~」
咲「ちょ、二人とも苦しいでふ…」
優希「…」
和「優希、どうかしました?そんな考え込んで…」
優希「そう、のどちゃんは可愛い。咲ちゃんも可愛い。染谷先輩も、部長も可愛いじぇ」
まこ「嬉しいがいきなりなんじゃ?」
優希「そして私…こんな美少女5人に囲まれて、そんな気にならないわけがないんだじぇ…」
咲「そんな気って、何のこと?」
優希「京太郎のカバンに、こんな本が!」
『異性のココロのつかみ方』
咲「!!」
和「これは…」
久「いわゆる恋愛ハウツー本という奴かしら…」
まこ「なんでこんなもんが?(ていうか勝手に持ち出してよかったんか?)」
優希「京太郎が置かれてる状況にこの本…導き出される答えは一つしかないじょ」
優希「京太郎は、この中の誰かを好きなのだ!!」
4人「!!!」
沈黙。
久「ははは、じゃあそのうち須賀君、誰かに告白とかするのかしらね?」
まこ「今頃ラブレターでも書いてるかもしれんのう」
和「そ、そうかもしれませんね」
咲「もう、京ちゃんてばこんな本買っちゃって。意外に奥手なんだ~」
5人「はははは!」
久「…そういえばこの間、廊下で議会の資料運ぶの手伝ってくれたわね」
4人「!」
久「いつも何かしら助けてくれるし…もしかして、須賀君が好きな人って…わ」
優希「京太郎は私にいつもタコスを作ってくれるじぇ!」ガタッ
久「む」
和「す、須賀君はよく私の方を見てますから、わ、私かも…」
優希「じぇ?」
まこ「いやいや、わしかも知れんぞ?いつも何だかんだで頼ってくれるしのぅ」
咲「私は…えーっと…その、付き合いは一番長いですよ!」
『・・・・・』
優希「こんな可愛い子にいつも抱きつかれて、惚れちゃったんだじぇ~!作戦成k…じゃなくて、仕方ないやつだなもぉ~」
和「そもそも須賀君は私目当てで麻雀部に来たんですから…私に好意を持ってるのは確実ですよっ」
まこ「眼鏡取ったわしの顔に見惚れとった事もあったからの。ひょっとするとひょっとするぞ?」
咲「麻雀部に私を招いたってことは、わ、私と一緒の部活に入りたいってことにならないかな!?」
久「ねえ、結局さ…」
久「皆の方が須賀君を好きってことなんじゃないの?」
『・・・・・』
和「そ、そんなオカルト…ありえません///」
優希「ち、違うじょ部長!京太郎はただの忠犬だじぇ///!」
まこ「ただの部活仲間じゃから…多分」
久「ふ~ん…」
咲「そうですよ…(でも、京ちゃんに告白されたら私、きっと…///)」
バタン
京太郎「うぃーっす」
優希「げっ!」
京太郎「「げっ」ってなんだよ。え~っと…あった、これだ」
咲「きょ、京ちゃん!」
和「その本は一体…」
京太郎「これか?俺のじゃないぜ。昨日友達と廊下でぶつかったんだけど、その時俺の持ってた麻雀本と入れ替わっちゃったみたいでさ」
京太郎「返そうと思ったんだけどいつの間にかカバンの中から消えてて…ここにあったってわけだ」
まこ「京太郎のじゃ…」
久「なかったのね…」
京太郎「じゃ、俺急ぐんで!」バタンッ
5人「・・・・・」
久「……今日は、これにて解散!」
カン