「h10-19」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

h10-19」(2013/03/26 (火) 00:36:55) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

  京太郎は阿知賀に在学している設定で ガコッ ゴロゴロ… 灼「はぁ…」 灼「調子が出ない。ガーター4回目…」 今日も京太郎に話しかけてもらうだけだった。 本当は、もっと自分から話しかけていきたいのに。 灼(もっと京太郎と話したい…って思うのは、こ、恋してるから、なのかな…) 灼「・・・///」 顔が熱を帯びるのを感じながら、狙いを定めてボールを放る。 ズルッ 灼「ひゃっ!?あたっ」 投球後バランスを崩して尻餅をついてしまった。 灼「いたた…」 灼(……私の想いは一方通行。京太郎の周りには私より明るくて、可愛くて、胸の大きい子が一杯いるし) なんだか思考がネガティブになってしまう。お尻が追い打ちをかけるようにズキズキと痛む。 灼(私みたいな地味な子、京太郎は…) 体を持ち上げ、立ち上がると、、 京太郎「灼さん、大丈夫すか?」 灼「え」 京太郎がいた。 灼「びっくりした…」 京太郎「ええ、俺も灼さんのあんな大声初めて聞きました」キーン 灼「ど、どうしたの?何か、用…?」 京太郎「ボウリング教えてくれるって言ったじゃないですか」 灼「え?」 京太郎「俺がボウリングやったことないって言ったら、灼さんの実家がボウリング場だって…」 京太郎「その会話の流れで灼さんが」 灼(そんなこと言ってたの私…ドキドキして覚えてないけど、前の自分を褒めたい…) 灼「うん、私でよければ、教える」 京太郎「ありがとうございます!よし、頑張るぞ!」 灼(二人きりの個人授業…な、なんかロマンチックな響き…///?) 灼「構えはこう…」 京太郎「お、かっこいい」 灼「とりあえずまっすぐ投げられるように」 京太郎「結構難しいな…」 灼「ボール重くない?」 京太郎「大丈夫。ちょうどいいっすよ」 心が晴れていく。 京太郎と話していたら、さっきまでの鬱屈した気持ちが嘘のように消えていった。 京太郎「灼さん、ストライク出せます?」 灼「え…私、そこまで上手くないけど」 数十分前の私なら「無理」と言ってたかもしれない。 でも、ガーターを連発していたあの時とは違い、心も体も軽やかだった。 灼「今なら…できるかも」 京太郎「ホントですか!見たいっす!」 灼「うん…見ててっ」 ボールを構え、振りかぶる。私の手から離れたボールは寸分の狂いなく目がけた場所に飛び込み、見事十のピンを倒してみせた。 灼「!やった…」 京太郎「すげえ…すごいですよ灼さん!」 灼「うん…!あうっ!!」ズベッ あまりの嬉しさに足がもつれ、転んでしまった。 京太郎「おぉ!?だ、大丈夫ですか!」 灼「だ、大丈夫だけど…痛い…」 京太郎「よ、良かった。顔から行ってましたから」 灼「締まらないね、ふふ」 京太郎「いや、すごかったですよ。灼さんって麻雀もボウリングも上手いんですね」 灼「ううん、ボウリングの腕は並。今のストライクは…きょ、京太郎のおかげ…」 京太郎「?よくわからないすけど、役に立てたんなら、嬉しいです!」 京太郎「それに…今日は灼さんの色んな一面が見れて、来てよかったですよ」 灼「きょ、京太郎っ」 京太郎「はい?」 灼「今度は、ボウリングじゃなくて、麻雀を教える」 灼「それで…もっと、京太郎と話したい」 京太郎「灼さん…押忍!よろしくお願いします!」 灼「こちらこそ…ずっと…」ボソッ 最後の言葉は多分小さすぎて彼には聞こえなかったと思う。 でもそれでいい。欲張り過ぎは禁物。 一歩ずつ、彼に近づいて行こう。 カン!  

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: