ムロ「ああ、もう明日だ」
京太郎「どうした?」
ムロ「先輩の誕生日ですよ」
京太郎「そうだな。なに、プレゼント買い忘れた?」
ムロ「さあ、どうでしょう? てか、そういうのは聞かないのがお約束ですよ」
京太郎「ゴメンゴメン」
ムロ「あーあ、せっかく先輩と同い年になったというのに」
京太郎「短い間だったけど、楽しかったぜ! また明日から無駄に先輩ヅラしてやるよ」
ムロ「はいはい。私もやたらと後輩ヅラしてさしあげましょう」
ムロ「なんで一緒の学年じゃないんですかね、私達。謎だ」
京太郎「それが解けたらノーベル賞ものだよ」
ムロ「同じ学校で、同じ部活で……でも、違うクラスで違う校舎」
京太郎「ままならないよなぁ」
ムロ「またひとつ、先輩が遠くなっちゃう」
京太郎「そんなことないさ」
京太郎「ムロだって、いずれ辿る道なんだから」
ムロ「それはそうですけど……」
京太郎「俺はちょっとだけ先に行ってるだけだよ」
ムロ「はい」
京太郎「おいてったりは、しないから」
ムロ「はい。約束ですよ?」
京太郎「ああ、先輩に任せとけ!」
カン
最終更新:2017年10月12日 21:30