東京には魔物が棲む。その魔窟の名は魔王高校。さながら蠱毒の如く、
日夜部員達が互いの骨身を食い合い、鎬を削りあう魔境なり。
ネリー「欲しい、欲しい、欲しい。全て寄越せぇええええええ!!!」
総身全テ欲ノ極ミ。第一の魔物、ネリー・ヴィルサラーゼ
智葉「その首から迸る血を以て、我が刀の錆を削ぎ落とそう...」
神を斬り、魔を斬り、人を斬る。第二の魔物、辻垣内智葉。
衣「湖の月に跳ねるは、星か、人か?それとも天か?」
湖面に映る有象無象を喰らう月の兎。第三の魔物、天江衣
咲「麻雀って、楽しいよね。一緒に滅尽滅相(たの)しもうよ☆」
魔王嗤いて血を啜る。卓上の血染花と呼ばれるは、魔王、宮永咲
照「...麻雀って、つまらないよね」
魔城に巣喰う魔物の統率者にして小鍛治健夜の後継者、大魔王、宮永照。
天魔嗤いて蠢く時、そこには何一つ残らぬ塵骸だけが痕跡として残る。
化外に挑みて散り逝く魂は数知れず。
共に天を戴くことのない理は、いつしか人の心を塗り潰し始める。
このままでは、奴等に世界が塗り潰されてしまう。
やえ「お見せしよう。王者が作る新世界を」
亦野「白糸台の№5は伊達じゃないッ!雑魚とは違うんだよ、雑魚とはァ!」
蒲原「ワハハ。打ち落とせば良いんだろう?月を!」
ゆみ「狂い咲く血染花め!貴様の覇道はここで終わる!」
池田「そろそろ混ざるぜ?ただ、私は混ざるとかなり危険だけどなっ!」
爽「私は飛ぶ!無限の彼方へ!!行くぞォッ!」
末原「イヤや...めげるわ。早よ家に帰らせてぇな...」
霞「皆、仇は必ず取るから...!」
神境に集うは命知らずの無法者。世界はこの八人に託された。
そして、世界を左右する戦いの幕が切って落とされる....
~麻雀部 部室~
久「...なんていうか、和がここまで痛かったとは...」
優希「でも...でも、所々でどっか聞いたような台詞があるじぇ...」
京太郎「言ってやるな。和だって一生懸命考えたんだから...」
咲「卓上の血染花って...まぁ、魔王ネタは否定できないけどさ」
まこ「どうしたもんかのう...この際、最後まで読んでしまうか?」
四人「そうですね」
なお、次の日の部活で和は知らん顔をした部員達からノートに書いて
あったネタで散々いじられまくりましたとさ。おしまい
最終更新:2017年10月12日 21:28