〈電車の中〉 ガタンゴトンガタンゴトン 京太郎(俺の名前は須賀京太郎、何故か今日から白糸台高校に転向する事になった) 京太郎(今、俺の気分は最悪だ) 京太郎(理由は一つ) 京太郎(俺の向かい側に立っている女の子が電車の中でフリフリポテトを食べているからだっ!!) 淡「フンフンフン」ポリポリ 京太郎(ふん、誰も口に出さないからって電車の中でフリフリポテトを食べるな、この阿呆め) 淡「フフンフンフン」ポリポリ 京太郎(今、お前のせいでフリフリポテト(コンソメ味)の匂いが電車の中全体に広がってるんだよぉ!!) お婆さん「……」 京太郎(見ろよっ、隣の席のお婆さん!!) 京太郎(顔メッチャしかめてるぞっ!!) 淡「……」ガサゴソ 京太郎(だから!!また!!食べるなっ!!) 京太郎(くっ、この負の繰り返しを終わらせる方法は簡単だ) 京太郎(俺がお前を今ここで注意すれば良い。それだけの話さ) 京太郎(だが、この方法は同時に周囲に気まずい雰囲気を降臨させ……) 京太郎(フリフリポテトの匂いを我慢していた皆さんの決意を砕く事になってしまう!!) 京太郎(だから) 京太郎(俺はここにいる皆さんの顔を立てる為にも、ここは見て見ぬふりをしよう!) 京太郎(しかし、その代わり……) 京太郎(俺はお前を睨み付ける事にしよう、そうしよう)ガルル 淡「フェッ!?」アワアワー 淡(なんでアイツ私を睨み付けてくるのーっ!?)アワアワアワアワー その後、淡の隣席になったり、淡と付き合ったり、淡と結婚したり、淡と夜戦したりするが 京太郎「だから、俺はお前を睨み付ける!!」ジー 淡「何でよー!!」アワアワー 何かある度に淡を睨み付ける癖は治らなかったという……。 カン!!