CO2ナルコーシス

CO2ナルコーシス(CO2 narcosis)とは肺胞低換気によりCO2が蓄積し、中枢神経症状を来すもの。

原因
慢性肺疾患(COPD喘息など)、胸郭変形などの基礎疾患を有する患者に感染、心不全、睡眠薬、鎮静薬、O2過剰投与等を契機として出現する。

病態
慢性的な換気不全で血中にCO2が貯留、延髄の化学受容体でのCO2感受性が低下しているのが基礎病態。このとき換気は低O2刺激によってのみ維持されているが、高濃度O2の投与は低O2を改善させてしまう為に低O2刺激が消失、呼吸中枢の出力が低下し換気が低下、結果CO2貯留が増進することになる。

症状
中枢神経系で炭酸ガス分圧増加により精神神経症状が出現、さらに末梢血管拡張により発汗、皮膚紅潮等が見られる。PaCO2上昇によりpH減少、呼吸性アシドーシスを来す。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年04月20日 12:49