シーン1 教室(西村授業)
   キャスト 先生(西村)
        学生(金野)(山田ま)(篭橋)(大橋)
   小道具 よつば、牛 

先生(西村) はい、では、今日も川原園井堰の続きをやります。
       前回は、川原園井堰の断面をやりましたね。
       こんなんでした。(黒板に図を書きながら簡単に説明)
       ここがこうなってて…
学生(金野) (よつばを読みながらニヤける)
先生(西村) (オフ)あ、じゃあ、金野!
学生(金野) (へっ、と顔を上げる)
先生(西村) ちょっとこれに、水面を書いてみて。
学生(金野) は、はい。(あわてて立ち上がる)
       (2歩歩いて)
       あっ!(急いで席に戻り牛を連れて来る)
      (返事から席を立って黒板までパンで追う)
      (カメラ切り替え)
       (金野、チョークで線を書く)
       あ、こんなです。
先生(西村) はーー(大きくため息。首を横に振る)全っ然、ダメ。
学生(金野) あ、すいません。(急いで消す)
       えと、こう…かな。(全く同じく線を引く)
先生(西村) ダメや!お前全然ダメ。もういい。牛連れて帰れ!
学生(金野) はい…
みんな    (笑)(カメラ、バックで大橋が手を叩いて大笑い)
先生(西村) 山田!やってみて。
学生(山田ま)はい!(出て行く)     (山田ま別撮り)
      (カメラ切り替え)
      (金野、席に座って渋い顔)
       (全く同じく線を引く)
       先生、できました!
先生(西村) そうや、正解!よくできたな。さすが学級委員や。(云々褒める)
学生(山田ま)(にこにこ)
学生(金野) (首をかしげる)(心の声:同じじゃん)
先生(西村) まあこんな感じでしたね。(図を書き終える)
       みんな書けた?この図はテストで書いてもらうのでちゃんと書けるようにしてください

ね。
       で、今日は、石をやります。川の底の石です。
学生(篭)  いててて(お腹を痛そうにする)
先生(西村) これから、石をたくさん書いていくので、みんな間違えんようによく書き写してくださ

い。
       えっと、、(書き始める)
学生(篭)  いてててて(さっきより痛そうにする)
先生(西村) (オフ)この石とこの石の上にこの石は乗っているように見えて実は、、おい、篭橋!
先生(西村) (机に向かって歩いてくる)お前、大丈夫か?
学生(篭橋) いてー!
先生(西村)(カメラ切り替え)誰か、保健係りいるか?
学生(金野) (振り向いて)はい(立ち上がる)僕です。
先生(西村) なんや、お前、保健係か。
学生(金野) はい。
先生(西村) ちょっと、保健室連れてって。
学生(金野) はい。
       (二人、教室のドアから出て行く)
       (ドア、閉まる)

       カット


シーン2 保健室
   キャスト 先生(深瀬)(チェ)(川添)
        学生(金野)(篭橋)(佐多)
   小道具  ベッド、シーツ

       (ノック音)
先生(深瀬) (オフ)はーい
       (ドア開いて金野、篭を連れて入る)
学生(金野) しつれいしまーす
先生(深瀬) うんー、どうしたの?
学生(篭橋) (椅子に座って)竹田に行ってからずっとおなかがいたいんですけど…



先生(深瀬) じゃあ、こっちで暫く寝ててくれるかな?
       (深瀬、チェ、篭橋を連れて行く)
       (ダブルベッドになっている。既に佐多が寝ている)
学生(篭橋) え、ダ、ダブルベッドじゃないですか、これ。
先生(深瀬) うんー、そうよ。
学生(篭橋) え、いいです。僕、我慢します。
先生(チェ) 大丈夫だよー。さっき川添先生も寝ていったしー。
先生(深瀬) そうそう。佐多君の隣はいつも大人気だよー。
学生(篭橋) や、意味分かんないっす。
先生(チェ) いいから、寝ろよ(怒)
学生(篭橋) はい、すいません。
       (篭橋おそるおそる横になる)
学生(佐多) いててて。       
先生(深瀬) (佐多の向こう側に回って)調子はどう?
学生(佐多) 熊野に行ってからずっとおなかが痛いんですけど…
学生(篭橋) 熊野??古すぎでしょ!絶対仮病だよ。
学生(佐多) 違うね。牛久に行ってから、もっとおなか痛いもんね~~
学生(篭橋) そんなの自慢にならないでしょ。俺だって竹田2回行きましたもん。
先生(川添) 何やってんだお前。
学生(篭橋) うわっ!
先生(川添) 何授業さぼってんだよ。
学生(篭橋) ち、違います!おなかが痛くて…。
先生(川添) 俺の場所取るんじゃねえよ。
学生(篭橋) え?
先生(川添) どけよ、お前ー。(篭橋を引きずりおろす)
学生(篭橋) いてててて。え?え?
       (川添、さっさとベッドに寝て佐多の方を向く)
学生(佐多) 先生、来てくれたんですね。
先生(川添) うん、俺が来たからもう大丈夫だ。変な虫は追い払ってやったから。
       (篭橋ぽかん)
先生(川添) (振り返って)何見てんだよー。さっさと帰れよー。
学生(篭橋) す、すいません。
       (ドアに向かう)え?なんで?
       いてててて。(出て行く)

      カット  


シーン3放課後(大藪いじめ)
かつあげ&牛いじめ

シーン4 教室(カンニングギア)
   キャスト 先生(尾崎)(川添)
        学生(亀田)(中野)(ギア)(金野)
   小道具  テスト用紙

       (教室 ガヤガヤ)
生徒(亀田) わ~、今日テストかー。やべえな、どうしよう。
       中野君、ちゃんと勉強した?
生徒(中野) や、マジやばいです。どのくらいやばいかっていうとマジやばいです。
生徒(亀田) そうだよねー。あ~、また追試になったら親になんて言おう。
生徒(中野) 亀田さん、テスト勉してないんですか?
生徒(亀田) うん、ミクシイやりすぎちゃって。
生徒(中野) あー、分かります、それ。
       (ドアが開く。尾崎、テスト用紙を持って登壇。)
先生(尾崎) はーい。みんな席ついてー。
       えーと、今日は西村先生のテストのはずだと思うんだけど、西村先生が鹿児島に行って

からずっとおなかが痛いらしくて、今日はお休みです。
       なので、俺が代わりに試験監督をします。
       じゃあ、紙配るぞ~
       (紙を配る)
生徒(ギア) ねえねえ。
生徒(金野) (ん?と顔を見る)
生徒(ギア) 今日ってテストあるの?
生徒(金野) うん、今からあるよ。
生徒(ギア) えー、知らなかったァ。
生徒(金野) 昨日一緒に勉強したじゃん!
生徒(ギア) あー、どうしよ。
       あ!こうしよ。(机を金野に近づける)
先生(尾崎) いいかー、じゃあ始めるぞ~。カンニングするなよ~
生徒(金野) ちょっとやめてよ。(机を押し戻す)カンニングすんなって言ってるじゃない。
生徒(ギア) なんだよー、お前、ケチだなあ。だから皆にいじめられるんだよ。
生徒(金野) 関係ないよ!
先生(尾崎) はい、じゃあ、今から問題を言うからよく聞けよー。
       えとー、ほんとは川原園井堰の断面図を書く問題らしいが、西村先生がいなくて良く分

からないから、代わりに、キャンパス計画の問題にします。
生徒(金野) 問題分かってるじゃん!断面図って言ったよね、今言ったよね?
先生(尾崎) 今配った紙にだな、高さ規制の等高線を書き入れてください。
生徒(金野) は?無理でしょ?
生徒(亀田) よっしゃー!これなら分かるぜ。
生徒(金野) え?
生徒(中野) は~、良かったァ。こっちのほうが簡単だー。
生徒(金野) え~っ?なんで?
       (みんなカリカリ書き始める)
       なんでそんな皆カリカリ書いちゃってんの?やってないでしょ、こんな問題。
       授業で一回もやってないでしょ。
      (カメラ切り替え。金野アップ)
       しょうがないな~。適当に書くか。よし、三浦さんのことを考えながら書こう。
      (カメラ切り替え。答案用紙。金野書き込む。ハート形) 
生徒(ギア) おい、金野。ちょっと、見せろよ。
      (カメラ、二人のバックから)
生徒(金野) やだよ。
生徒(ギア) ちょっとでいいから。
生徒(金野) 見つかったらどうすんだよ。(後を振り返る)
      (カメラ切り替え。川添が後を向いている)
      (カメラ切り替え)
生徒(ギア) 大丈夫だよ。500円貸してやるから。
生徒(金野) いらないよ!
生徒(ギア) 大藪にたかられた500円分を貸してやるから。
生徒(金野) いらないって!
       (ギア、のぞきながら書く)
生徒(ギア) いいぞー、完璧だ。
先生(川添) (オフ)ギア!
生徒(ギア) (ぎくっ)
先生(川添) 何やってんだ!カンニングしただろ?
生徒(ギア) いや、し、してないです。
先生(川添) シラを切っても無駄だ。ちゃんと見てたから。
生徒(ギア) やってないです、ほんとです。
先生(川添) 答案用紙見せてみろ。見比べてやる。
       (ギアと金野の答案用紙を取り上げる)
       ほら、全く同じじゃないか!
      (カメラ切り替え。二枚の答案用紙アップ。金野のはハート形等高線。ギアのはおばきゅ

うの絵)
生徒(金野) (オフ)全然違うだろー!てかなんでおばきゅう?あんなにカンニングしてなんでおば

きゅう?
先生(川添) これをどう説明するんだ。
生徒(ギア) あー、あー、日本語分からない。
先生(尾崎) はーい、時間だ!テスト終わり!回収して~
皆     ガヤガヤ



シーン5教室外~教室(アリ事件)
   キャスト 先生(尾崎)
        学生(金野)(三浦)(大橋)(荻原)(安藤)
   小道具  牛、絆創膏・包帯、アリキッド

       (金野が歩いている)
生徒(三浦) 金野ちゃん、おはよう。
生徒(金野) あ、おはよう。(顔に大きな包帯)
生徒(三浦) (はっとして)牛さん、どうしたの?(包帯でまかれたうしアップ)
生徒(金野) 一昨日、大藪さんにいじめられて…
生徒(三浦) 牛さんが?
生徒(金野) や、牛も、僕も…。
生徒(三浦) そう…。何も、牛までやらなくても(牛をなでる)
生徒(金野) (オフ)僕のことは?僕のことは心配してくれないの?明らかに僕の方が包帯大きいよ

ねぇ?
       (カメラ切り替え。二人が教室に入る)
       (荻原の机の周りに生徒が集まってがやがや)
生徒(大橋) すっげー。ちょーおもしろいんだけど。
生徒(三浦) なんだろう。
生徒(金野) なんだろうね。
       (二人輪に近付く)
       (カメラ切り替え。荻原着席、机の上にアリキッド。)
       (二人、掻き分けてアリキッドの正面に顔アップ。)
生徒(三浦) なになに?
生徒(荻原) アリ。
生徒(金野) うわっ。
生徒(三浦) ……。キャーーー!!(金野に倒れかかる)
       (皆騒然)
       (尾崎スタンバイ)
生徒(大橋) (後を振り返って)あ、先生!三浦さんが!
先生(尾崎) どうした?大丈夫??
       (金野に向かって)保健室!保健室!
生徒(金野) はい!(抱っこして退場)
       (大橋ドアまで付き添う)
       (教室から出て行くのをカメラ見送る)
先生(尾崎) ちょっとー、荻原~。何持って来てんの~。学校に生き物持ってきちゃダメでしょ。
生徒(荻原) や、自分、生き物係りなんで。
先生(尾崎) 生き物係りってのは、教室で飼ってるの生き物の世話をする係りであって、生き物を持

ってくる係りじゃないでしょ~
       ああやって虫の苦手な女の子とかいるんだし。
生徒(荻原) や、
生徒(安藤) (割り込んできて)や、でもー、(以下アドリブ)
先生(尾崎) (アドリブ反論)
生徒(荻原) や、
生徒(安藤) (割り込み)や、でもー、(以下アドリブ)
先生(尾崎) (アドリブ反論)
生徒(荻原) や、
生徒(安藤) (割り込み)や、でもー、
生徒(荻原) (割り込み)お前、割り込むな~、うっとおしい!
       大体なァ、女のやることに一々文句つけてんじゃねえよ。
全員     (一斉にお辞儀をしながら)すいません!!

       カット


シーン6保健室(金野告白一歩手前)
   キャスト 先生(川添)
        学生(金野)(三浦)(佐多)
   小道具  ベッド、シーツ

      (ダブルベッドに横たわる三浦。見守る金野)
生徒(金野) (オフ)なんて可愛いんだ。虫を見て倒れちゃうなんて。僕が三浦さんを守ってあげる

んだ。僕が三浦さんのフクギになってやる!(ガッツポーズ)
生徒(三浦) (オフ)うーん…
生徒(金野) あ、気がついた?
生徒(三浦) (目を開けて)金野ちゃん。
生徒(金野) 大丈夫?
生徒(三浦) うん(コクリとうなづく)金野ちゃんがここまで連れて来てくれたの?
生徒(金野) うん。あ、保健係だし!
生徒(三浦) そうだよね。ありがとう。
生徒(金野) ううん。
       (もじもじ) 
生徒(金野) 三浦さん。
生徒(三浦) 何?
生徒(金野) あの、…、いや、なんでもない。
生徒(三浦) ?そう…
生徒(金野) あの、あの……、
生徒(三浦) どうしたの?
生徒(金野) (しばし悩んで、意を決したように立ち上がり、三浦の両肩をつかむ)
       三浦さん!
生徒(三浦) こ、金野ちゃん?どうしたの?
生徒(金野) 僕…(顔を近づける)
生徒(三浦) (押し返して)だ、だめ!こんなところで…!
生徒(金野) (振り払って)大丈夫、今、誰もいないから。
生徒(三浦) え…
       (見つめあう二人)
生徒(金野) 三浦さん… (キスしようと近付く)
先生(川添) 何やってんだお前ら?!
生徒(金野) うわっ(金野、飛びのく)
先生(川添) 何やってんだ、こんなところで。
生徒(金野) 違います!全然違います!
生徒(川添) 今、三浦のこと襲ってたじゃないか!ストーカーか、お前?
生徒(金野) 違います!フクギです!
生徒(三浦) フクギ?
生徒(金野) いや、そうじゃなくて…
先生(川添) どけよお前らー。俺らの場所取んなよー
       (川添の隣に佐多が立つ)
生徒(金・三)す、すいません。(ベッドから降りて離れる)
先生(川添) さ、横になって。
生徒(佐多) はい(ベッドに寝る)
先生(川添) (続いてベッドに寝る)佐多ちん…、もう俺、毎日昼休みが待ち遠しいよ。
生徒(佐多) 僕は10分休みも待ち遠しいですよ。
生徒(金・三)(二人ぽかん)
先生(川添) (振り返って)何見てんだよー。さっさと帰れよー。
生徒(金・三)す、すいません。(立ち去る)
生徒(金野) (オフ)なに?あの二人何なの?


      カット



シーン坂口

生徒(荻原) ねえ、ちょっと。
       (坂口振り返る)
       生き物係、うちなんだけど。
生徒(坂口) いや、僕、花係。
生徒(荻原) 花係??
生徒(山田) 俺、パキラ係り。
生徒(荻原) (オフ)勝手に作んな!
生徒()   坂口さーん。
生徒(坂口) はいはーい。
       (坂口が来る間、バックで)
生徒(荻原) (オフ演技)花係もパキラ係りも生き物係の範疇ですから!ジョウロよこしなさい。
生徒(山田) (オフ演技)なんだよ~も~
      (カメラ切り替え)
坂口ネタ募集

シーン8 三者面談
  キャスト 先生(中井先生)
       保護者(ジャンさん)
       学生(鈴木)
       同僚の先生(川添)
  小道具  特になし
(職員室の談笑スペースにて。横では同僚の先生が仕事をしている。)
先生(中井)次は、鈴木か。で、お前将来何になりたいんだ。
学生(鈴木)うーん。
先生(中井)まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。所詮男は現象に過ぎないんだから。
(保護者の方を向いて)
      おかあさん、お若いですね。
保護者(ジャン)ええ、そうかしら。
先生(中井)実に若い。もしよかったら今度お酒でも飲みながら人生についてゆっくり話しませんか。
保護者(ジャン)あら、いいですね。
先生(中井)実は僕はこの近くにいい店を知ってるんだ。「ゆい」っていって、僕の居場所みたいなものですね。毎日夜になると仕事もそこそこに、ゆいに行くのが日課なんです。
保護者(ジャン)毎日、お疲れなんですね。
先生(中井)いやー、毎日学生の面倒を見るのはしんどいんだ。うちのクラスは変わり者の寄せ集めみたいなところで。早く引退して悠々自適の生活に入りたいよ。
保護者(ジャン)私も。これからちょっと飲みに行きますか?
先生(中井)それはいいですね。じゃあ、今から行きましょう。今日の面談はこれまでで。
(同僚の先生が突然顔を上げる。)
先生(川添)ちょっと待って、鈴木今日全然しゃべってないけど大丈夫?
(シーン「ゆい」へ続く)

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最終更新:2009年11月10日 23:11