魔改造の実
妖精の店の商品はこれらの果実を調合することによって作られている。
果実を食べても三番回路が閉じている剣士なら退魔性は落ちない(本人が魔法を使用した扱いにはならない)。
二番回路の落とし子であり土魔法との相性が良い。
子狸さんは土魔法から魔法の果実を生成できる稀有な魔法使いである。
自分たちを中心に宇宙が回るという考え方。地動説の逆。 この世界の人間は、そもそも「宇宙」という概念を持たない。 太陽と月と星は空に貼りついているものであり、それがぐるぐると回るのだ。 そんなことを本気で考えていたら、魔法のパワーで現実になりかけたことがある。これには魔物たちもまじでびびった。 のちに「二番回路の逆襲」と呼ばれるこの事件を踏まえ、魔物たちは二番回路に流れ込んだ余剰ぶんのエネルギーを少しずつ還元していくオートマチックのシステムを作った。 これが「魔改造の実」である。 便宜的な処置ではあったが、食べると案外おいしかった。夢の味なのかもしれない。 |
特定の条件を満たした人間にしか扱えないとされる魔法。スペルは「ドミニオン」。 土属性、豊穣属性とも呼ばれ、その名の通り土を操ることができる。 水魔法と同様、土そのものを生成する魔法ではなく、浸食魔法から分離した魔法の一種だと思われる。 海上でもない限り人間の足元には常に土壌があるため、強力な魔法とされる。 植物を操ることはできないが、魔改造の実を生育したり兵器化することもできるようだ。 習得するための特定の条件とは、大自然への信仰。 条件を満たした人間は、たいてい自然への回帰を声高に叫びはじめる。 さらに高じると文明破壊に乗り出すものも……。 |
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- 魔改造の実は未来から落っこちてくる
- 二番回路の暴走を防ぐためにいくつかの概念が果実に封じられている。
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魔どんぐり
もっともポピュラーな魔法の果実。
ほのかな甘味がある。
初登場は
こちら。
異様に巨大などんぐり。食べると、ほのかな甘味がある。 魔法の影響を受けて歪な発達を遂げた「魔改造の実シリーズ」のひとつである。 同シリーズを、人間は「魔法の果実」と呼ぶ。 魔改造の実に共通する特徴は、季節を問わず土壌に無造作に転がっていること。 木々に成っている姿を見たものはいないため出自は定かではないが、その形状から近しい果実の名称で呼ばれる。 |
魔さくらんぼ
本編では緑のひとが隠し持っていた。
初登場は
こちら。
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- 二番回路による異能の結実を抑制している
- 「天使の卵」(異能持ちは一部の国では天使憑きと呼ばれる)
- これが失われ、連結世界の異能は像を結んだ
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魔りんご
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- 二番回路による人間の進化・霊化を抑制している
- 知恵の実的な
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魔いちご
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プラント
海底都市の扉の先にある果樹園のこと。
遠未来にいる木のひとが過去に果実を飛ばしている果実はここに集まっている。
海底のひとがプラントペレーターとして魔改造の実を世界各地へ転送している。
苗木
未来において実シリーズがなる木。
南極大空洞の扉の先にいる苗木にはかまくらのひとがジョウロで水をかけている。
木のひと。
魔物たちのエリートで構成される広報部隊。 その正体は謎に包まれているが、噂によると深海を拠点にしているらしい。 活動時期が討伐戦争と重なる傾向が見られ、河に出没しては話の流れをぶったぎる。 目的は不明。なんらかの暗号であるという説から、たんなる嫌がらせであるという説まで、さまざまな憶測がなされている。
話は変わるが、ドライ(数字の「6」)とか呼ばれることもある海底洞窟在住の不定形生物さんは「プラントオペレーター」と呼ばれる特殊な任務についている。 作業内容は、「魔改造の実を世界各地へと転送すること」である。 そして彼らの仕事は、各国の騎士団が警察機構として機能しなくなったとき、もっとも多忙を極める。 忙しいとイライラしてくるので、注意が必要だ。 |
(省略)現状、領主の館の大広間に集合している青いのは五人。海底に住んでいるひとを除いて全員集合している状態です。港町のときもそうでしたが、青いのは大きな事件が起きるたびに何かしら理由をつけて子狸の付近に集まろうとする習性があるようです。海底のひとは決して持ち場を離れません。注釈でもちらっと触れましたが、魔改造の実は「プラント」と呼ばれる、おそらく海底のどこかでぽこぽこと生まれるのですね。なぜ海底なのかというと、魔法は成層圏内でしか機能しないという原則があるからです。地中を除けば、もっとも成層圏から離れるのが海底なのですね。本当は海底のさらに下、地中で栽培したかったみたいですけど、そうすると人間たちが自力で見つけ出すのは事実上不可能になってしまうという事情があったようです(人間が扱える範囲に限定したとしても、魔法を用いれば海底に到達することは不可能ではない)。(省略) |
(省略)そして、おそらくポンポコ騎士団は海底都市の次に「南極大空洞」と呼ばれる……まあ、大きなかまくらみたいなものです……そこに立ち寄っていて、苗木にじょうろで水撒きしている青いのと会っています。この「苗木」というのが、未来において実シリーズがなる木です。いずれ作中で書きますが、魔法の果実は未来から現在に落ちてきて、海底都市の扉を開けた先にある果樹園(プラント)に集まるシステムになっています。それらを目にして、子狸も何か思うところがあったのかもしれません。作中で実現することはありませんが、「実シリーズを全種類揃える」「減衰特赦を持つ」「豊穣属性開放」「レベル9開放」これら四つの条件をバウマフ家の人間(お屋形さまは除く)が満たすと、高確率でゲームオーバーとなります。つまり子狸を野放しにすると詰みます。ご利用は計画的に。(省略) |
(省略) |
(省略)異世界というのはですね(省略)こう、魔法のルールがあきらかに人類に有利に働くよう設定されていて、緑のひとの家には何故か宇宙船が置いてある。魔軍元帥に火の宝剣を持たせたのは、空中回廊の奥に保管されているのが、まんま魔法動力兵の残骸だからです。さすがにこれは見せられん、と。では南極の地下には何があるのかと言えば、苗木に水をやるかまくらのひとの姿が。海底都市には果実のプラントがある……。最後に、魔(雷)の宝剣を古代遺跡の扉の鍵穴にねじ込んでも、じつは不良品でしたみたいな。なんじゃそりゃってなりますよね。(省略) |
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最終更新:2019年10月27日 07:29