連結魔法
連結魔法について
- 連結魔法とは、連結世界の魔物たちがスペルをデザインした魔法体系である
連結魔法は、属性と性質を分離することで
人間ならば誰でも魔法使いになれるよう設計された魔法だ
- 表向きは初代勇者の手により蘇った古代魔法という設定になっている
スペル一覧
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レベル1
属性魔法
- 発光(聖)魔法(パル)
- 遮光魔法(アルダ)
- 氷(凍結)魔法(レゴ)
- 火魔法(ゴル)
- 水(浸透)魔法(ポーラレイ)
- 発電(魔/雷)魔法(イズ)
- 土(豊穣)魔法(ドミニオン)
- 霊魔法(ハイパー)
その他
- 逆算能力(アイリン)
- 圧縮魔法(チク)
- 固定魔法(タク)
- 投射魔法(ディグ)
- 放射魔法(グノ)
- 盾魔法(ディレイ)
- 拡大魔法(ラルド)
- 深化魔法(エラルド)
- 減速魔法(シエル)
- 加速魔法(ドロー)
- 侵食魔法(グレイル)
- 変化魔法(エリア)
- 標的指定(ロッド)
- 崩落魔法(アバドン)
- 溶解魔法(パリエ)
- 伝播魔法(ブラウド)
レベル2~3
レベル4
レベル5
レベル9
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- 属性魔法は一番回路から見れば映像の魔法に過ぎない
- 侵食魔法と盾魔法は拮抗する性質を持つ
- 通常、人間には得意とする属性がある
- 特化した属性魔法は、性質の上下関係を覆すこともある
- これは二番回路の補佐によるものだ
- 圧縮魔法は本当なら第八の属性におさまる予定だった
その他の魔法
- 組み合わせ
- 分身魔法
- 瞬間移動
- 結界魔法(属性魔法)
- 相反する属性魔法のスペルは融合できる
- 結界術師のためにデザインされた魔法だからだ
- ステルス(光魔法など)
- ブロック(同性質のぶつけ合いによる相殺?)
- 折りたたみ式ヘル
- 自動攻撃
- 自動防御
- 自動防御は“扉”の魔法だ。あれが何なのか、おれたちも正体を知らない。
- ただ、高密度の複合性質は明確な意思を獲得する。
- 妖精魔法(レベル4)
- シューティング☆スター(聖)
- マジカル☆ミサイル
- ダークネス☆スフィア(闇)
- ティンクル☆ブロウ(火)
- 騎士団
- 殲滅魔法
- 中規模攻性魔法……光刃、炎弾、氷結
- 二つの光弾が飛び回る
- 連合国では“オプション”と呼ばれるこの技術を王国では“妖精”と言う
省略項
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アイリン
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逆算魔法が、どうしても必要だった
治癒魔法を作るためというのは言い訳だ
逆算魔法を施した最大の目的は、減衰のペナルティを得ることだった
人間は、過去と未来からの攻撃に対して無力だ
時間軸の変遷に対応できる構造になっていない
多くの有機生物に共通した弱点なのだろう
だから時間に干渉する魔法は厳しく制限されている
制限がゆるいと自滅してしまうからだ
魔法使いは魔法の感染源だから
いなくなってもらっては困る
人間たちが魔法を使えば使うほど
その宇宙から退魔性が失われていく
終着駅は、魔物駅
魔物エクスプレスだ……
だが、まあ……
遅かれ早かれ宇宙は消滅する定めにあるらしい
物質的な観点から見ればそうなる
物理法則から辿れる事実は、それらの範疇を出ないだろう
どのみち滅ぶなら
魔物専用列車になっても問題はあるまい
そのときはバウマフさんちのひとも一緒に連れて行くとしよう……
世に言うリサイクルである
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魔王の側近には、52年モデルとの浅からぬ因縁がある
逆算魔法の施行を阻止しようとして誕生したのが――
治癒魔法の反面――逆算“減衰特赦”だからだ
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逆算魔法といびつに噛み合った反発魔法は
結果として、バウマフ家を末代まで祟る呪詛と化した
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- アイリン(夢か希望か愛か何か)
- 旅に出ていった魔法
- 親狸……アイリン・パンデミクス
- 古狸……治癒魔法(アイリン)
- 赦しを与える魔法
- 喰らうと子狸みたいになる。
- 亡霊「ああ。銀冠の……、あれをどうにかしないと攻略は難しいだろう」
- 骨「減衰のペナルティ。厄介な力だ。グランド狸の治癒魔法ならば、あるいは……」
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ハイパー
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分類上、ハイパー魔法には三つの段階がある
一つ目は、言わずと知れた霊気の開放だ
二つ目は、性質の開放。治癒魔法と似たような効果を発揮することもある
三つ目が、意思の開放である
魔法には原始的な意思がある
ステージ3に達したハイパーさんは
術者のイメージをねじ曲げてしまうのだ
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青いものと白いものがある、互いに効果は違う、別々の法典をもとにしているからだ。
運命の境界線、定線
システムエラーを起こした二番回路が
一方的に三番回路に干渉している
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子狸「え……?」
子狸が、ぎょっとした声を上げた
ゾッと立ちのぼった霊気が、一瞬で外殻を形成した
それは、術者の意思を無視して
子狸を殺戮へと走らせる
振り上げた前足を、魔王へと叩きつけようと――
子狸「!?……ッ!」
後ろ足に巻きついたしっぽが、子狸の突撃を阻んだ
霊気の外殻が散る
がくりと両ひざを屈した子狸が、荒い息をつく
子狸「?……!?」
子狸は混乱している
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使徒「お前たちは、運命を信じるか……?
その道は、誰かの足跡が残ってはいないか……? よく見てみろ……」
ゾッと立ち昇った霊気が第一使徒を覆う。
七使徒の霊気は混じり気なしの青だ。
不純物のように駆逐された白い霊気が宙に溶けて消える。
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魔法動力兵は異世界のお前らだ
だから人間と比べれば、よほど話がわかる
ちょこちょこと近付いてきた蜘蛛型が脚を折り畳んで座る
とくに何をするでもなく、子狸の近くにいると落ちつくようだった
おそらく二色の霊気を開放した影響だろう
青色霊気は攻防一体のオーラであり、術者を補佐する働きを持っていた
対する白色霊気の効果は未知数だ
未知数ではあるが、動力兵との親和性を高めることは確かなようだった
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意識を手放す直前、王国のひとは涙越しに見た。
青と白。二色の輝きを宿して跳躍するポンポコスーツの勇姿を。
王国のひとの寝顔は、安堵したように安らかだった。
あの機体は欠陥兵器だ。
運命の境界線を動力源とし、誰かの涙を拭うためにある。
傷つけるためには動かない。
壊すためには動かない。
欠陥品だ。
――だから決して負けはしない。
『その名は希望』
~fin~
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過度属性とは、人々の願いだ
願いに背中を後押しされて
子狸は、人の範疇を踏み越える
人と魔物を隔てる分水嶺カテゴリの領域ステージ3――
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霊気がみなぎる
運命の境界線を踏み越えたとき、過度属性の発動条件は満たされる
運命の境界線とは、すなわちそれっぽい雰囲気だ
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この世界の魔法の在り方を決めたのは開祖だ
あのひとは、魔法と言葉を交わすことを望んだ
意思、心、魂、呼びかたはどうでもいいが……
そうしたものを取り込んだ魔法から
おれたちは生まれた
連結魔法というものを極限まで突き詰めたなら
その正体は、魔物を生み出す魔法に他ならない
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最終更新:2020年07月25日 18:32