投稿者: moto改め乱読家求む良い作品 [2013年 02月 03日 01時 02分] ---- ----
一言
詳しい設定表みたいなのほしい・・・・。切実に。あと絵とかはいってる話何かわかるように
たぴ岡 [2013年 02月 24日 03時 11分]
こんばんは、moto様!
設定表かぁ……やはり分かりにくいのでしょうか。登場人物が多すぎるのかな? それとも魔法? 色々と工夫はしてみるのですが、どうしても作者の視点を脱しきれないのですよ。さすがに考えている本人なので、忘れようと思っても忘れることができないようです。
そのつど説明は入れるようにしていますが、理想を言えば魔法はスペルがわかれば感覚的にどんな効果のものか判別できるようにしたいですね。
いちばん簡単なのが、ゲームみたいに効果を固定して名前を決めることなのでしょうが(「ファイアボール=火の玉が飛んでいく」みたいに)、その魔法を最初に開発したのは誰なのか、呪文が必要ならばどうしてなのか、呪文を変えることは出来るのか、そもそも呪文を決めたのは誰なのか、新しく魔法を開発することは可能なのか、可能ならばどうしてもっと便利な、あるいは強力な魔法がないのか、等々……考え出すときりがありません。
なので、たぴ岡は最初に法則性を設けました。効果を分解して、ファイアボールを撃つのではなくて、ファイアボールを作って撃つ仕様にしたのです。そのほうが、なんだか色々と出来そうで面白そうかな、と。
もっとも、そうしたら現地の人々は「色々と出来そう」という部分を排除して怪しげな改造を施しはじめたわけですが。
とりあえず、作中で登場した魔法のスペルを整理すると、こんな感じです。
パル(発光)アルダ(遮光)ゴル(発火)レゴ(冷凍)イズ(発電)ポーラレイ(水)ドミニオン(土)ハイパー(霊)
基本的に、属性魔法というのは発光魔法の変形です。術者のイメージを補強する役割を持っていて、これを排除した魔法は扱いが難しいです。とくに複数の魔法を同時に扱う場合、目に見える状態にしておかないと維持するのは非常に困難です。あくまでも便宜上の分類なので、水魔法と土魔法は浸食魔法から分化したものだったりと、一括りに出来ない面もあります。ハイパー魔法に至っては、完全に別種です。
タク(固定)ディグ(投射)グノ(放射)ディレイ(拒絶)グレイル(浸食)エリア(変化)ラルド(拡大)エラルド(拡張)アイリン(逆算)ドロー(加速)シエル(減速)アバドン(崩落)バリエ(融解)ロッド(指定)ブラウド(伝播)
単体で開放レベル2の魔法、あるいはレベル3の魔法は存在しません。上記で述べた通り、「ファイアボール」という現象を分解したのが「連結魔法」だからです。また、この世界の人間の開放上限は「3」であったため、レベル4以上の魔法を細分化する意味はありませんでした。
これらの魔法は、物語を進行する上で、これだけあれば困らないだろうというものです。属性魔法とあわせれば、およそ思いつく限りの現象を引き起こせるので、たぶんこれ以外の魔法はないです。もちろん巫女さんがやらかしたような「例外」を除いての話ですが、そうした魔法は「存在しない」ので「スペルを唱える(名前を呼ぶ)必要がない」という扱いになります。
メイガス(座標起点)ノロ(詠唱破棄)エリアル(並行呪縛)エルラルド(射程超過)
大まかに言って、原初の形態を保っている魔法は四字で表されます。「~魔法」という呼び方はされません。レベル1の分類に入っている「ロッド」も作中では「標的指定」と呼ばれています。これは古代の希少な魔法使いが、標的指定だけは別に扱っていたからです。何かと物騒な時代だったので、敵対者に向けて「ロッド」と宣告することで脅しを掛けたのですね。対象をロックするというような使い方でした。元ネタは「ロット数(製造番号)」ですが、偶然にも「杖」の「ロッド」と同じ音になりました。
魔物たちは知っているようですが、「~魔法」という呼称は、少なくともしいて(略)世界では正しい用法とは言えません。「重力」を「重力法則」とは呼ばないのと一緒です。現象には、その下敷きとなる法則があります。「魔法」というのは、手から火の玉が出たりする現象を導く「法則」です。
ただし、その「法則」を形作っているものが、あまりにもやばすぎるため、魔物たちは魔法、魔法と言って誤魔化してきました。近年では魔法の研究が進み、さすがに誤魔化しきれなくなってきた(巫女さんあたりは自分たちが「魔法」と呼んでいるものが制限を取り払うためのものだと知っていた)ため、熱心に「魔力」という概念の流布に取り組んでいます。ねつ造に余念がない魔物たち。
そんな素敵生物の魔物たちは、まず上記の魔法の組み合わせで身体を構成しています。
並行呪縛は人間で言うところの「脳」に近く、魔物たちのアクションを管理してくれています。言ってみれば、魔物たちにとって手足を動かすことは、火を吹く、分身する、瞬間移動するといった行為と、同じ次元で処理されています。
無敵すぎる魔物たち。作中に登場するオリジナルは23人です。分類は大まかに書きます。
ポーラ属(六人)
イド(王都)トワ(山腹)アリス(庭園)ウノ(火口)ジ(かまくら)ドライ(海底)
ディン属(三人)
キングダム(王国)ユニオン(連合)レジスタンス(帝国)
作中でも触れましたが、レベル1の魔物はとくべつな役割を持っています。レベル2以降の魔物には見られない、同種のオリジナルが存在するのはそのためです。
ブル(骸骨)パル(亡霊)リリィ(しかばね)
パルというのは見えるひとのこと。本名は「ジェステ」と言うのですが、「騎士」とかぶるので改名。魔物が魔法そのものであるという設定をわかりやすくするために発光魔法と同じ名前にしました。「しかばね」というのは歩くひとのこと。元ネタはゾンビです。スケルトン、レイス、ゾンビ、このトリオはガチでした。もう他の組み合わせはありえないというレベル。
イリス(牛)シマ(うさぎ)ロコ(トカゲ)
アニマル三人衆。元ネタは、ミノタウロス、ウェアウルフ、リザードマンです。選択肢が多すぎたため、有名どころから引っ張ってきました。一名ほどおかしいのが混ざっていますが、たぴ岡は生粋のジャパニーズであるため、人狼よりも兎のほうがしっくり来ました。月と言えば兎なのです。
- レベル4(下位都市級~上位都市級、超人種&魔獣種)
シエルゥ(妖精)、グラ・ウルー(魔人)、ヒュペス(ひよこ)、ディ・リジル(蛇)
魔力(念動力)を使う猛者たち。魔人と蛇さんは未登場ですね。なお、蛇さんの本名は「ズィ・リジル」です。作中で騎士たちは「ディ・リジル」と呼ぶので、そちらの表記を優先しました。「超人種」という分類はお蔵入りしました。ようは「人型」と呼ばれる魔物のことですが、妖精さんのまさかの脱退により定着しませんでした。そこで、代打として登場したのが魔軍元帥こと「ジ・エルメノゥマリアン・ヨト」さん、またの名を「つの付き」と言います。中のひとは庭園アナザー。庭園のひとは、最強の魔物と目されています。いわゆる究極汎用型不定形生物さんです。
エイラ(巨人兵)ニレゴル(不死鳥)アイオ(竜)フォビドゥン(人魚)
最高位の魔物たち。人間を基準にした魔物ではないため、「ある一定以上の攻撃でダメージを受ける」という設定そのものが付加されてません。他のレベルの魔物は、人間の攻撃で死んだふりをしますが、部屋でジャブを繰り出しても重力がなくならないように、魔物への物理攻撃は基本的に無意味です。ただ、魔法と人間の関係は互いに異物なので、まったく影響がないというわけではありません。ファンヒーターと扇風機みたいなものです。むしろ開放レベルが隔絶しているため、魔法攻撃のほうが無意味です。無意味どころか強化につながっています。
……と、まあ、このあたりを抑えて頂けていれば、だいぶ読みやすくなるような気が……しますね?
頂き物のイラストに関しては、個別に対応させて頂きます。
話順に、「勇者さんの“漢”が見たい」part1、「勇者さんはおれの嫁」、「第三回全部おれ定例会議」part2、「幼なじみっていいよな」、「燃える峡谷」の五点です。じつは、あと3点頂いているのですが、1点は外部サイトであるため、この場でご紹介して良いのかどうか判断しかねます。残る2点は、現在準備中です。もしくは最終話のあとにショートストーリーでも書こうかなぁ……? 考慮中でする。
そうそう、あとがきでご紹介させて頂くというのは、思いついたときは完璧だと思ったのですが、これが意外とわかりにくいのですよね。盲点でした。サブタイトルに「☆」でも付けるか? でも、あまり意味がないような……? 新たに宝物庫を作ったほうが早いですよね。ところがどっこい、たぴ岡は挿絵に使わせて頂きたい。二律相反とはこのことか。とりあえず、結論が出るまでは個別対応とさせて頂きます。ご了承ください。
お便りありがとうございました! それでは!
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