魔法


一般的な魔法について


原則

  • 1.魔法は成層圏内のみで働く。
  • 2.イメージと詠唱を要する。
  • 3.開放レベルが上位の魔法は下位のそれに勝る。
  • 4.魔法に深く関わるものほど魔法の干渉からは逃れられない。


  • 術者が“本人”でなければならないという原則はない
  • 詠唱とイメージの規格を統一した群体は、ひとりの術者として扱われる
  • 似ているものほど近い






連結魔法

連結魔法については↑


チェンジリング

  • 詠唱でイメージを誘導する連結魔法に対し、イメージで詠唱を誘導する技術
  • イメージに対し、先の詠唱を発言とみなす事で発動する。
  • 本質的に詠唱はあれば良いものなので改造を受け入れる余地があった。
  • イメージを完全に固定するため、魔法の汎用性は著しく失われる。
  • 一般的な実働騎士は、治癒魔法をチェンジリングしており、受けた魔法を解除する。
  • 肉声でなくてはならない、唯一の例外が楽曲

チェンジリングハイパー
  • 同規格化されたイメージを複数人で共有することで短時間に強力な魔法を放つ技術。
  • 三ヶ国。
  • 人数が少なすぎると、差し出される正常性の少なさに魔法が納得しない
  • 人数が多すぎると、人間では喚声をまるで認識できない
チェンジリングダウン
  • アイリンのチェンジリングによる魔法の無効化。
  • 連合国
チェンジリングファイナル
  • 楽器。
  • あと詠唱破棄。
  • 王国。
  • ノーマルチェンジとハイパーチェンジの融合
    • 楽曲であれば、きちんと耳に入るという理屈
      • 詠唱を担当する騎士は正確な演奏と、詠唱置換の修練を要します。
      • 核になっているのは、千人のうち百人くらいで、彼らは吟遊詩人に身をやつして修行の旅に出ていました。
      • とくべつな詠唱置換を習得した影響で、魔法使いとしては劣化しています
オーバーチェンジリング
  • 歌や詩をもって視点を増やす方法。

チェンジリングとは
  • 本来は管理人さんの行う自己複製魔法を指す
  • アナザーのこと
    • グランド狸のアナザーは慈愛の戦士、チェンジリングの完成形
    • 悪辣たる叡智、完璧超人アナザー
      • 時空の狭間に眠るという邪神に挑んで多次元戦闘に突入した挙句に
      • 未来永劫の存在となって、そのまま帰ってこなかった
      • 偽りの神に反旗をひるがえした邪神教徒アナザー

魔法に関連するもの


  • 魔導師
    • 魔法への親和性が極めて高く、退魔性がほとんど機能しない……離脱症状とは無縁の不思議な生きもの。
  • 存在しない魔法
    • 変速魔法
    • 回転魔法
  • 魔法回路(又は回線)
    • 一番回路
    • 二番回路
    • 三番回路
  • 定線
    • 運命の境界線
    • ハイパー
  • 退魔性

+ ...


省略項

+ ...
不可視の力が森の大気を切り裂いて飛んでいく。
圧縮弾は圧縮した空気の塊を――算出された架空の数値を現実へと引きずり出す魔法だ。
前へ進む力と後ろへ進む力、引き合う力が質量を生む。
――少なくとも魔法はこの世にあふれる「物質」の正体をそのように定義した。
+ ...
人魚の歌声は、王国騎士団が生み出した発展型の戦歌と似た効果を持つ
魔法の行使には詠唱とイメージを要する。原則の一つだ
しかし、魔法にまつわる基本的なルールを理解していれば、ルールの裏にあるものも見えてくる
詠唱とイメージは、魔法の利用者を特定するためのものだ
言い逃れができない状況を自ら作り出してやれば、ある程度まで詠唱を崩すことはできる
+ ...
物事の分別もつかない小さな子供が範囲殲滅魔法を使えるようでは困るから、魔法は一定の水準を術者に求める。
具体的には「識値」と呼ばれる明確な自我と、「確度」と呼ばれる再現性を表す数値が一定の基準に達していることが条件になる。
これらの条件をクリアするためには「魔法使いは希少な存在である」という意識すら妨げになる。

勇者さんの場合、識値は十分な値に達しているが、確度がまったく足りていなかった。再現性を表す数値とは、すなわち「魔法を使えて当然だと思う安定した意識と状況」である。
魔法を習いたての子供なら誰しもが通る道だ。
ある日、急に魔法を使えるようになるということはない。反復練習を重ねていくと「何か」が動いているような感じがして、さらに段階が進むと「気のせいかな?」と思うような現象が起きる。もう一度、もう一度と繰り返していくと、やがて徐々に鮮明な像を結んでいくようになるのだ。その頃には「本当に魔法が使えるのかな?」と不安に思う気持ちは消えてなくなっている。
はじめて魔法を使えた、あの日の感動を忘れないでほしい。あれも、これもと手を伸ばしていく内に、魔法使いは第六感とでも言うべき鋭敏な感覚を獲得していく。
魔法の営業戦略には一分の隙もない。
+ ...
勇者さんの異能は自らの内面に強く干渉するものだから、魔法とは相性が悪い。
+ ...
魔法の遺伝子――魔導配列を遡っていくと、あらゆる魔物は共通した祖先を持つ
 万能細胞のようなものがあり
 その特色をもっとも色濃く受け継いだ直系の子孫がポーラ属だった
乱暴な言い方をしてしまえば
 緑のひとや大きいひとといった巨大な王種の正体は
 変形したポーラ属なのだ
+ ...
投稿者: moto改め乱読家求む良い作品 [2013年 02月 03日 01時 02分] ---- ----
一言
詳しい設定表みたいなのほしい・・・・。切実に。あと絵とかはいってる話何かわかるように
たぴ岡 [2013年 02月 24日 03時 11分]
こんばんは、moto様!

設定表かぁ……やはり分かりにくいのでしょうか。登場人物が多すぎるのかな? それとも魔法? 色々と工夫はしてみるのですが、どうしても作者の視点を脱しきれないのですよ。さすがに考えている本人なので、忘れようと思っても忘れることができないようです。
そのつど説明は入れるようにしていますが、理想を言えば魔法はスペルがわかれば感覚的にどんな効果のものか判別できるようにしたいですね。
いちばん簡単なのが、ゲームみたいに効果を固定して名前を決めることなのでしょうが(「ファイアボール=火の玉が飛んでいく」みたいに)、その魔法を最初に開発したのは誰なのか、呪文が必要ならばどうしてなのか、呪文を変えることは出来るのか、そもそも呪文を決めたのは誰なのか、新しく魔法を開発することは可能なのか、可能ならばどうしてもっと便利な、あるいは強力な魔法がないのか、等々……考え出すときりがありません。
なので、たぴ岡は最初に法則性を設けました。効果を分解して、ファイアボールを撃つのではなくて、ファイアボールを作って撃つ仕様にしたのです。そのほうが、なんだか色々と出来そうで面白そうかな、と。
もっとも、そうしたら現地の人々は「色々と出来そう」という部分を排除して怪しげな改造を施しはじめたわけですが。

とりあえず、作中で登場した魔法のスペルを整理すると、こんな感じです。

  • 属性魔法

パル(発光)アルダ(遮光)ゴル(発火)レゴ(冷凍)イズ(発電)ポーラレイ(水)ドミニオン(土)ハイパー(霊)

基本的に、属性魔法というのは発光魔法の変形です。術者のイメージを補強する役割を持っていて、これを排除した魔法は扱いが難しいです。とくに複数の魔法を同時に扱う場合、目に見える状態にしておかないと維持するのは非常に困難です。あくまでも便宜上の分類なので、水魔法と土魔法は浸食魔法から分化したものだったりと、一括りに出来ない面もあります。ハイパー魔法に至っては、完全に別種です。

  • その他のレベル1さんたち

タク(固定)ディグ(投射)グノ(放射)ディレイ(拒絶)グレイル(浸食)エリア(変化)ラルド(拡大)エラルド(拡張)アイリン(逆算)ドロー(加速)シエル(減速)アバドン(崩落)バリエ(融解)ロッド(指定)ブラウド(伝播)

単体で開放レベル2の魔法、あるいはレベル3の魔法は存在しません。上記で述べた通り、「ファイアボール」という現象を分解したのが「連結魔法」だからです。また、この世界の人間の開放上限は「3」であったため、レベル4以上の魔法を細分化する意味はありませんでした。
これらの魔法は、物語を進行する上で、これだけあれば困らないだろうというものです。属性魔法とあわせれば、およそ思いつく限りの現象を引き起こせるので、たぶんこれ以外の魔法はないです。もちろん巫女さんがやらかしたような「例外」を除いての話ですが、そうした魔法は「存在しない」ので「スペルを唱える(名前を呼ぶ)必要がない」という扱いになります。

  • 並居る猛者、レベル4さんとレベル5さんたち

メイガス(座標起点)ノロ(詠唱破棄)エリアル(並行呪縛)エルラルド(射程超過)

大まかに言って、原初の形態を保っている魔法は四字で表されます。「~魔法」という呼び方はされません。レベル1の分類に入っている「ロッド」も作中では「標的指定」と呼ばれています。これは古代の希少な魔法使いが、標的指定だけは別に扱っていたからです。何かと物騒な時代だったので、敵対者に向けて「ロッド」と宣告することで脅しを掛けたのですね。対象をロックするというような使い方でした。元ネタは「ロット数(製造番号)」ですが、偶然にも「杖」の「ロッド」と同じ音になりました。
魔物たちは知っているようですが、「~魔法」という呼称は、少なくともしいて(略)世界では正しい用法とは言えません。「重力」を「重力法則」とは呼ばないのと一緒です。現象には、その下敷きとなる法則があります。「魔法」というのは、手から火の玉が出たりする現象を導く「法則」です。
ただし、その「法則」を形作っているものが、あまりにもやばすぎるため、魔物たちは魔法、魔法と言って誤魔化してきました。近年では魔法の研究が進み、さすがに誤魔化しきれなくなってきた(巫女さんあたりは自分たちが「魔法」と呼んでいるものが制限を取り払うためのものだと知っていた)ため、熱心に「魔力」という概念の流布に取り組んでいます。ねつ造に余念がない魔物たち。

そんな素敵生物の魔物たちは、まず上記の魔法の組み合わせで身体を構成しています。
並行呪縛は人間で言うところの「脳」に近く、魔物たちのアクションを管理してくれています。言ってみれば、魔物たちにとって手足を動かすことは、火を吹く、分身する、瞬間移動するといった行為と、同じ次元で処理されています。

無敵すぎる魔物たち。作中に登場するオリジナルは23人です。分類は大まかに書きます。

  • レベル1(下位騎士級)

ポーラ属(六人)
イド(王都)トワ(山腹)アリス(庭園)ウノ(火口)ジ(かまくら)ドライ(海底)

ディン属(三人)
キングダム(王国)ユニオン(連合)レジスタンス(帝国)

作中でも触れましたが、レベル1の魔物はとくべつな役割を持っています。レベル2以降の魔物には見られない、同種のオリジナルが存在するのはそのためです。

  • レベル2(上位騎士級、霊界のひとたち、怨霊種)

ブル(骸骨)パル(亡霊)リリィ(しかばね)

パルというのは見えるひとのこと。本名は「ジェステ」と言うのですが、「騎士」とかぶるので改名。魔物が魔法そのものであるという設定をわかりやすくするために発光魔法と同じ名前にしました。「しかばね」というのは歩くひとのこと。元ネタはゾンビです。スケルトン、レイス、ゾンビ、このトリオはガチでした。もう他の組み合わせはありえないというレベル。

  • レベル3(下位戦隊級~上位戦隊級、獣人種)

イリス(牛)シマ(うさぎ)ロコ(トカゲ)

アニマル三人衆。元ネタは、ミノタウロス、ウェアウルフ、リザードマンです。選択肢が多すぎたため、有名どころから引っ張ってきました。一名ほどおかしいのが混ざっていますが、たぴ岡は生粋のジャパニーズであるため、人狼よりも兎のほうがしっくり来ました。月と言えば兎なのです。

  • レベル4(下位都市級~上位都市級、超人種&魔獣種)

シエルゥ(妖精)、グラ・ウルー(魔人)、ヒュペス(ひよこ)、ディ・リジル(蛇)

魔力(念動力)を使う猛者たち。魔人と蛇さんは未登場ですね。なお、蛇さんの本名は「ズィ・リジル」です。作中で騎士たちは「ディ・リジル」と呼ぶので、そちらの表記を優先しました。「超人種」という分類はお蔵入りしました。ようは「人型」と呼ばれる魔物のことですが、妖精さんのまさかの脱退により定着しませんでした。そこで、代打として登場したのが魔軍元帥こと「ジ・エルメノゥマリアン・ヨト」さん、またの名を「つの付き」と言います。中のひとは庭園アナザー。庭園のひとは、最強の魔物と目されています。いわゆる究極汎用型不定形生物さんです。

  • レベル5(ファイブスターズ、王種)

エイラ(巨人兵)ニレゴル(不死鳥)アイオ(竜)フォビドゥン(人魚)

最高位の魔物たち。人間を基準にした魔物ではないため、「ある一定以上の攻撃でダメージを受ける」という設定そのものが付加されてません。他のレベルの魔物は、人間の攻撃で死んだふりをしますが、部屋でジャブを繰り出しても重力がなくならないように、魔物への物理攻撃は基本的に無意味です。ただ、魔法と人間の関係は互いに異物なので、まったく影響がないというわけではありません。ファンヒーターと扇風機みたいなものです。むしろ開放レベルが隔絶しているため、魔法攻撃のほうが無意味です。無意味どころか強化につながっています。

……と、まあ、このあたりを抑えて頂けていれば、だいぶ読みやすくなるような気が……しますね?

頂き物のイラストに関しては、個別に対応させて頂きます。
話順に、「勇者さんの“漢”が見たい」part1、「勇者さんはおれの嫁」、「第三回全部おれ定例会議」part2、「幼なじみっていいよな」、「燃える峡谷」の五点です。じつは、あと3点頂いているのですが、1点は外部サイトであるため、この場でご紹介して良いのかどうか判断しかねます。残る2点は、現在準備中です。もしくは最終話のあとにショートストーリーでも書こうかなぁ……? 考慮中でする。

そうそう、あとがきでご紹介させて頂くというのは、思いついたときは完璧だと思ったのですが、これが意外とわかりにくいのですよね。盲点でした。サブタイトルに「☆」でも付けるか? でも、あまり意味がないような……? 新たに宝物庫を作ったほうが早いですよね。ところがどっこい、たぴ岡は挿絵に使わせて頂きたい。二律相反とはこのことか。とりあえず、結論が出るまでは個別対応とさせて頂きます。ご了承ください。

お便りありがとうございました! それでは!

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最終更新:2019年09月30日 12:48