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星空の下で見た夢は」(2012/09/13 (木) 23:27:57) の最新版変更点

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ある一人の女の子が夢を見ていました。 その夢は、とてもとても不思議な夢でした。 夢の中で女の子が目を開けると、何もない真っ暗な場所にいました。 女の子は、自分がどうしてこんな所にいるのかまったく分かりませんでした。 何度辺りを見回してみても黒ばかり。 何度瞬きしても黒ばかり。 やがて女の子は怖くなったので、光を目指して歩き出しました。 女の子はとぼとぼと出口を探して暗闇の中をさ迷い歩いていると、遠くに誰かがいる事に気がつきました。 誰かなと思い、暗闇の中にぽつんと立っている人影に近付きました。 そこには、女の子のお姉ちゃんがいました。 なぜかみんな悲しげな顔をしていたので、不安になった女の子は、「どうしたのお姉ちゃん?」と訊きました。 すると女の子のお姉ちゃんは、『ごめんね■■■』とだけ呟くと、ふっと消えてしまいました。 女の子は驚き、慌てて急に消えてしまったお姉ちゃんを探し始めました。 女の子が消えたお姉ちゃんを探していると、近くに友達がいるのに気がつきました。 女の子が友達にお姉ちゃんがどこに行ったか訊くと、友達は何も言わずにどこかへ行ってしまいました。 やはり顔はどこか悲しげな顔をしていました。 女の子はパニックになり、必死に友達が行ってしまった方角へと走り出しました。 女の子が泣きながら暗闇の中を走っていると、そこには―― 赤いマントを羽織った深緑色の蛙人間がいました。 蛙人間は女の子になにかの首輪をはめると、すぐに姿を消しました。 女の子はなんだろうと思い、はめられた首輪を見ると、首輪が光り始めました。 女の子は怖くなり、首輪を外そうとしましたが、どんなことをしてもまったく外れませんでした。 そして、耳を劈く激しい音がしたと思った瞬間、女の子の目の前は真っ赤になってしまいました。 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 女の子はなんで目の前が急に真っ赤になったのかが分かりませんでした。 やがて、目の前の赤い色は黒い色と混ざりあい、新たにできあがった視界が女の子の目の前に現れました。 「……!」 それは、首がない自分の体でした。 「――――――――っ!」 女の子は、恐怖で悲鳴をあげました。 ただただ、大声で叫びました。 女の子はもはや叫ぶことしかできませんでした――。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 島の山岳にある展望台。 その場所で、一人の少女が目を覚ました。 どうやら彼女は悪夢を見ていたようで、目を覚ました瞬間飛び起き、キョロキョロと辺りを見回していた。 「なんだ……夢かぁ。 よかった」 薄紫色の髪をした少女、柊つかさは戸惑ったような顔で展望台の中を歩いていた。 殺し合い。 そう言われた時は自分の耳を疑った。 こんなことありえない。 夢だ。 これは夢なんだ。 そう思いもした。 だが、違う。 これは現実なんだ。 本当に私達は殺し合わなくちゃならないんだ。 そう思った瞬間、その恐怖でつかさの体は震えていた。 「どうしよう…… 殺し合いなんかできるわけ……ないよ…………」 つかさはオロオロと展望台の中を歩き回っていた。 どうすればいいのか分からなくて、 どこに行けばいいのか分からなくて、 ひたすら彼女は展望台の中を歩き続けていた。 つかさは歩き続けた。 体力的な疲れ、そして精神的な疲れがつかさを蝕んでいく。 恐怖により磨り減っていく魂に、彼女はただ振り回されていくだけだった。 □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ 歩き続けて彷徨い続けて、やがて彼女がたどり着いたそこは、展望台のロビーだった。 疲れ果てたつかさは、フラフラとロビーに設置されている柔らかそうなソファの上に崩れ落ちた。 ふと窓越しに空を見ると、満天の星が輝いていた。 「星は綺麗なのに……なんで私はこんな事しなくちゃいけないんだろう……」 つかさは涙で滲んでいる視界で空を、そして星をやがて自分が眠りにつくまで見続けていた。 その夜、柊つかさは夢を見た。 その夢は、とても不思議な夢だった。 夢の中でつかさがいたその場所は、星空の中だった。 つかさが自分の近くにある星に触れると、その星は眩い光を放ち消えた。 びっくりしてつい尻もちをついてしまったつかさだったが、すぐに起き上がり、自分の周りでくるくる踊っている星と遊んでいた。 やがて、つかさの目の前に流れ星が流れてきた。 つかさはその流れ星を追いかけた。 無我夢中で追いかけていった。 しばらく流れ星を追いかけていると、流れ星は三つの光に分かれた。 そしてその光は三人の人間へと姿を変える――。 それは柊つかさの友人、泉こなたと高良みゆき。 そして姉の柊かがみだった。 三人は笑顔でつかさに手を振っている。 その瞬間、つかさが抱えていた哀しみは一旦姿を隠し、代わりに光るような喜びが姿を現した。 つかさは夜空に輝く星のような笑顔で、三人の下へと歩いていった。 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ――柊つかさは眠っている。 前見た悪夢とはうってかわって、幸せな夢を見ながら眠っている。 しかしいずれは、その夢から目を覚まさなければならない。 そして、夢から現実へとまた戻ってこなければならない。 柊つかさの現実は、 まだ、光を取り戻してはいない――――。 【M-6/展望台/一日目・深夜】 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態]:健康、睡眠中 [装備]:陵桜高校の制服 [道具]:基本支給品、個別支給品1〜3 [思考・状況] 基本:どうすればいいのか分からない 0:――――― 1:お姉ちゃんに会いたい 2:こなちゃん……ゆきちゃん……! [備考] ※ 高校三年生時からの参戦です。 |002:[[おれはねこ]]|時系列順|[[二人]]| |002:[[おれはねこ]]|投下順|[[二人]]| |GAME START|[[柊つかさ]]|[[]]|
ある一人の女の子が夢を見ていました。 その夢は、とてもとても不思議な夢でした。 夢の中で女の子が目を開けると、何もない真っ暗な場所にいました。 女の子は、自分がどうしてこんな所にいるのかまったく分かりませんでした。 何度辺りを見回してみても黒ばかり。 何度瞬きしても黒ばかり。 やがて女の子は怖くなったので、光を目指して歩き出しました。 女の子はとぼとぼと出口を探して暗闇の中をさ迷い歩いていると、遠くに誰かがいる事に気がつきました。 誰かなと思い、暗闇の中にぽつんと立っている人影に近付きました。 そこには、女の子のお姉ちゃんがいました。 なぜかみんな悲しげな顔をしていたので、不安になった女の子は、「どうしたのお姉ちゃん?」と訊きました。 すると女の子のお姉ちゃんは、『ごめんね■■■』とだけ呟くと、ふっと消えてしまいました。 女の子は驚き、慌てて急に消えてしまったお姉ちゃんを探し始めました。 女の子が消えたお姉ちゃんを探していると、近くに友達がいるのに気がつきました。 女の子が友達にお姉ちゃんがどこに行ったか訊くと、友達は何も言わずにどこかへ行ってしまいました。 やはり顔はどこか悲しげな顔をしていました。 女の子はパニックになり、必死に友達が行ってしまった方角へと走り出しました。 女の子が泣きながら暗闇の中を走っていると、そこには―― 赤いマントを羽織った深緑色の蛙人間がいました。 蛙人間は女の子になにかの首輪をはめると、すぐに姿を消しました。 女の子はなんだろうと思い、はめられた首輪を見ると、首輪が光り始めました。 女の子は怖くなり、首輪を外そうとしましたが、どんなことをしてもまったく外れませんでした。 そして、耳を劈く激しい音がしたと思った瞬間、女の子の目の前は真っ赤になってしまいました。 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 女の子はなんで目の前が急に真っ赤になったのかが分かりませんでした。 やがて、目の前の赤い色は黒い色と混ざりあい、新たにできあがった視界が女の子の目の前に現れました。 「……!」 それは、首がない自分の体でした。 「――――――――っ!」 女の子は、恐怖で悲鳴をあげました。 ただただ、大声で叫びました。 女の子はもはや叫ぶことしかできませんでした――。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 島の山岳にある展望台。 その場所で、一人の少女が目を覚ました。 どうやら彼女は悪夢を見ていたようで、目を覚ました瞬間飛び起き、キョロキョロと辺りを見回していた。 「なんだ……夢かぁ。 よかった」 薄紫色の髪をした少女、柊つかさは戸惑ったような顔で展望台の中を歩いていた。 殺し合い。 そう言われた時は自分の耳を疑った。 こんなことありえない。 夢だ。 これは夢なんだ。 そう思いもした。 だが、違う。 これは現実なんだ。 本当に私達は殺し合わなくちゃならないんだ。 そう思った瞬間、その恐怖でつかさの体は震えていた。 「どうしよう…… 殺し合いなんかできるわけ……ないよ…………」 つかさはオロオロと展望台の中を歩き回っていた。 どうすればいいのか分からなくて、 どこに行けばいいのか分からなくて、 ひたすら彼女は展望台の中を歩き続けていた。 つかさは歩き続けた。 体力的な疲れ、そして精神的な疲れがつかさを蝕んでいく。 恐怖により磨り減っていく魂に、彼女はただ振り回されていくだけだった。 □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ 歩き続けて彷徨い続けて、やがて彼女がたどり着いたそこは、展望台のロビーだった。 疲れ果てたつかさは、フラフラとロビーに設置されている柔らかそうなソファの上に崩れ落ちた。 ふと窓越しに空を見ると、満天の星が輝いていた。 「星は綺麗なのに……なんで私はこんな事しなくちゃいけないんだろう……」 つかさは涙で滲んでいる視界で空を、そして星をやがて自分が眠りにつくまで見続けていた。 その夜、柊つかさは夢を見た。 その夢は、とても不思議な夢だった。 夢の中でつかさがいたその場所は、星空の中だった。 つかさが自分の近くにある星に触れると、その星は眩い光を放ち消えた。 びっくりしてつい尻もちをついてしまったつかさだったが、すぐに起き上がり、自分の周りでくるくる踊っている星と遊んでいた。 やがて、つかさの目の前に流れ星が流れてきた。 つかさはその流れ星を追いかけた。 無我夢中で追いかけていった。 しばらく流れ星を追いかけていると、流れ星は三つの光に分かれた。 そしてその光は三人の人間へと姿を変える――。 それは柊つかさの友人、泉こなたと高良みゆき。 そして姉の柊かがみだった。 三人は笑顔でつかさに手を振っている。 その瞬間、つかさが抱えていた哀しみは一旦姿を隠し、代わりに光るような喜びが姿を現した。 つかさは夜空に輝く星のような笑顔で、三人の下へと歩いていった。 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ――柊つかさは眠っている。 前見た悪夢とはうってかわって、幸せな夢を見ながら眠っている。 しかしいずれは、その夢から目を覚まさなければならない。 そして、夢から現実へとまた戻ってこなければならない。 柊つかさの現実は、 まだ、光を取り戻してはいない――――。 【M-6/展望台/一日目・深夜】 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態]:健康、睡眠中 [装備]:陵桜高校の制服 [道具]:基本支給品、個別支給品1〜3 [思考・状況] 基本:どうすればいいのか分からない 0:――――― 1:お姉ちゃんに会いたい 2:こなちゃん……ゆきちゃん……! [備考] ※ 高校三年生時からの参戦です。 |002:[[おれはねこ]]|時系列順|004:[[二人]]| |002:[[おれはねこ]]|投下順|004:[[二人]]| |GAME START|[[柊つかさ]]|[[]]|

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