千早 九


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クリスマスの仕事と765プロのささやかなクリスマスパーティーを終えて、
千早とのんびり徒歩で帰ることにした
にぎやかな街から離れ人影のない公園の野外ホールのベンチで一休み
今日も一日おつかれと互いに労って懐にしまっておいた物を千早に差し出した
「千早、これ、遅くなっちゃったけど俺からのプレゼント」
「え?このネックレス高かったんじゃないですか?」
「気にするな。もしよかったら受け取ってくれないかな」
「ありがとうございます、プロデューサー」
ネックレスを受け取り、首につけると千早は嬉しそうに
アメジストが埋め込まれた小さな十字架を手にとってじっと見つめている
ここまで喜んでくれると嬉しいなと思うと同時に
普段あまり見せることのない可愛らしい横顔に不覚にも心ときめいてしまった
「っあ!私も何かプロデューサーにお返ししないと」
「いいって千早。千早の笑顔が見れただけで十分だし」
「そういうわけにはいきません。プロデューサー、何か欲しいものはありませんか?」
「欲しいものか……。そうだなぁ、じゃあ今夜限りの特別ステージで歌ってくれないか?」
「歌ですか?わかりました。少し待っていてください」
思わぬリクエストに目を丸くした千早だったが、すぐに快諾すると
軽やかに野外ホールのステージへと駆け出した
しばらくしてステージの中央に立つと、千早はゆっくりと賛美歌を歌い始める
美しい夜空の下で透き通るような千早の歌声が響き、なんともいえない心地よさに包まれた
この娘のプロデューサーで本当によかったと感慨に浸りつつ、千早がくれた最高のプレゼントに感謝
いつもより輝いて見えるステージ上の千早をのほほんまったりと観察したい今日この頃の俺



有名で予約がなかなか取れないレストランの招待券が取れたということでPと一緒に行く事になった。
「ちょっと早かったかな…。」
懐から銀の懐中時計を取り出して見ながらPは呟く。
年代物を感じさせるそれは祖父の形見だそうだ。ただ懐中時計に付き物のチェーンがなかった。
古かったからずいぶん前に切れてしまったとか。
予約の時間までまだ間があるのでそこらをぶらつこうと、二人でと歩いていたら露店のアクセ屋があった。
そこに下がっている銀のチェーンに思わず足を止めて見てしまい、
「なんだ?欲しい物があるなら買ってやるぞ。」
と言うPに、
「いえ、日頃の感謝の気持ちに私がPに是非、贈らせて下さい。」
とチェーンを指差して答える私。
「時計のチェーンのプレゼントか…時期が時期だけに『聖者の贈り物』を思い出したよ。」
『聖者の贈り物』-…そういえば私も子供の頃聞いた事がある。
「ふふっ…それでは私はこの髪を売らなければならないですね。」
「そして俺は櫛を買う為にこの時計を売る訳だ…。物語の貧しい夫婦は互いに無駄な徒労に終わるけど
その代わりに何物にも代えれない『愛と暖かい心』を手に入れる訳だ。けど俺達は既に手に入れているからなぁ…
。」
そう言ってPは私を後ろから抱きしめる。暖かいその腕は私をいつも安心させるー…。
はっと気付いた時、冷めた露店の店員の目が私を現実に引き戻した。
照れ臭くて真っ赤になる顔がむず痒い…。
あぁっまるで「バカップル」を見る目で見てる…プ、P!、は、離して下さい!
…駄目だ、とっくに自分の世界に入ってしまってる……くっ…!



いつもクールな千早を驚かせて反応を観察してみようと思い立った
丸まれば入れる位の大き目のダンボールを探し出し、人目につかないようロッカーの中に隠しておく
翌日、千早に13時に事務所の会議室に一人で来て欲しいとメールを送る
昼休みになり急いでランチを食べ終えると、ロッカーからダンボールを引っ張り出し会議室へと向かう
会議室へ到着するとダンボールを組み立てて中に少しでも出ないように丸まり
ダンボールの穴から見える外と時計を交互に見つつ手に汗握りながら
待ち続けること数分
しばらくすると聞き慣れた足音の後にノックの音が会議室に響いた
「……失礼します。プロデューサー?まだ来ていないのかしら」
誰もいない会議室を見渡す千早にもうちょっとこっち来てくれと念じ続けると
念が通じたのかダンボールに気がついてこちらへと歩いてきた
「何故こんな大きいダンボールがここに?……それよりプロデューサーどうしたのかしらね」
そう言って千早が軽くため息をついて後ろを向いたのを確認しすかさず
「ちぃはやぁあああ!」
ダンボールから勢いよく飛び出すと後ろから千早に抱きついた
「っきゃああああああああ!」
やったどー!とドッキリの成功に歓喜していると自分の両手が
柔らかくて気持ちいい微かに膨らむ何かをしっかりと掴んでいることに気がついた
まさかと血の気が引き慌てて両手を千早の胸から引っ込めた
「ご、ごめん!俺、その気はなかったんだ!本当ごめん……って、千早?」
「い……いえ、私は大丈夫ですから。その、少し驚いただけでです。
プロデューサー、もしよかったら……このまま暫く抱きしめててくれますか?」
「こ、こうか?」
千早を震える手で壊れ物を触るように優しく抱きしめると千早は少しだけ体重を預けてくる
千早の髪からほんのりと香るいい香りと彼女の暖かさに思い切り抱きしめたくなる
驚かすつもりがこんなことになってて良いのかなと首を傾げるがまぁ良いかと無理やり納得することにした
このままのんびりとしていようとするとドタバタと駆け足が聞こえ
小鳥さんが飛び込むように会議室へ飛び込んできた
「千早ちゃん!?今すごい悲鳴が、…………って、えーっと、もしかして邪魔しちゃった?
ご、ご、ごめんなさい!」
「ああ待って小鳥さん!これは誤解です!別に私はプロデューサーとはそんな関係じゃ――」
「いいのよ千早ちゃん、みんなには黙っておくから。二人ともお幸せにね」
「ち、違うんです小鳥さん!」
妙に勘違いして応援する小鳥さんに、自分の腕の中で必死になって手を振りながら
誤解だと弁明する千早をなんか慌てるのも可愛いなぁと思いつつのんびりと観察したい今日この頃の俺



正月ということで765プロの面々で大きな神社へ初詣に行くことになった
「に、似合ってますか?」とおずおずと晴れ姿で現れた千早が
なんだかいつもより大人っぽく見えた
事務所の面子も揃い、しばらくして神社に行くと予想以上に参拝客でごった返している
参拝するべく並ぶといつの間にか雑踏に押され皆と別れてしまった
千早の姿も見えず、何処にいるんだろうと探していると不意に後ろから引っ張られた
誰かと思い振り返ると千早がギュっとジャケットの裾を掴んでいた
「……?どうしたんだ千早?」
「いえ、その……迷惑でしたか?」
「そんなことないよ。ほら、手離すなよ」
「プ、プロデューサー!?」
雑踏で離れないように裾を掴む千早の手を握りしめて隣に引き寄せる
しばらくそうしていると、いつの間にか千早も手を握り返していることに気がついた
千早を見ると少しだけ俯いて顔を真っ赤にしている本殿で拝むまでの間、
千早の手の温もりを感じつつのほほんまったり観察したい今日この頃の俺



「やぁ、おはよう千は――っうおぅ!」
いつものように事務所に来て千早を見るとその姿に驚いた
千早から何故か犬のようなピンと立った3角の耳と太く毛並みの良い尻尾が生えている
「え、えーっと、千早?それの耳と尻尾は一体・・・」
「何言っているんですか?いつも見ているじゃないですか」
「はい?」
自分の困惑は他所にどうしてか事務所の面々は千早の容姿にまるで
それが当然と言うように一切疑問も持たずに千早と接している
何が何だか分からないまま一日の仕事を追え、事務所に帰ると
千早と二人でカップラーメンを食べることにした
のんびりと食っているとラーメンを頬張る千早が尻尾を嬉しそうに振っているのが見えた
なんか犬みたいだなと思っているとちょっと興味がわいたので軽く撫でてみる
「っきゃ!な、何するんですかプロデューサー!そんなところを触るなんて!」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに尻尾を掴む千早をなんだこれは?夢か?と
目を擦って自分の頬を引っ張りつつ「・・・っく」と漏らす千早を観察したい今日この頃の俺



いつかの指輪のお返しとして千早が何かをプレゼントしてくれることになった
プレゼントは渡されるまで内緒と言うことで一人事務所で待っているのと
何かの小さな箱を持った千早がやって来た
「プロデューサー、もし良かったら受け取ってください」
「ありがとう千早」
箱を受け取ると千早が見てみて下さいというので取り出してみると
そこの入っていたのは紛れもないルイ・●ィトンの財布
予想外のプレゼントに目を丸くしながら千早を見るとどこか満足そうに微笑んでいる
「えっと、これ結構高くなかったか? こんな良い物をくれるなんて」
「値段の事は気にしないでください。これは私のプロデューサーに対する
感謝の気持ちの表れなんですから」
財布と千早を交互に見ていると嬉しくなり、ありがとうなと千早の頭を優しく撫でる
「プ、プロデューサー!?」
初めは驚いていたものの、大人しくなり嬉しそうに撫でる手に触れる千早を
のほほんのんびりと暖かく観察したい今日この頃の俺



事務所でコーヒーを飲みながら一休みしていると片隅のソファーで
譜面を片手に何やら考え事をしている千早を見つけた
どうしたのか気になって千早の隣に座ってみる
「どうした千早、そんな難しそうな顔して」
「プロデューサー、あの、実は今度の新曲の事なんですが上手くテーマを表現できなくて……」
今回の新曲のテーマはキスなのだが千早は異性とのそういう経験がなく
とりあえずキスとはどんなものなのかイメージして歌ってみたものの
どうも曲の印象と自身のイメージがなかなか噛み合わず困っていたらしかった
「本や映画なども参考してみたんですが、私にはよく分からなくて」
「じゃあ、経験してみるか?キス」
「え?」
千早の肩に回した手で引き寄せ、顎に手を添えると少し上に向かせる
「プ、プロデューサー!?私、そんないきなり……!」
「もしかして嫌?」
「嫌というわけでは……、でも私」
真っ赤になって慌てるも少ししおらしくなった千早にどうしてか胸が高鳴る
『このまま唇を奪ってしまおう』『ここは頬か額に』『待て、これはやめておくべきでは?』と
ふと頭の中に現れた青黄赤の3つの選択肢にどれにすべきかと真剣に悩みつつ
今にも瞳を閉じそうな千早に胸ときめかせながら観察したい今日この頃の俺



久しぶりに千早が連休を取れるようになった
ここのところ仕事が山積みで落ち着く暇もなかったので
千早とリフレッシュを兼ねて少し遠くへ泊りがけで釣りへ行こうと思い立った
「千早、今度の休みなんだが一緒に一泊二日で温泉と釣りに行かないか?」
「温泉と釣り……ですか?プロデューサーが私でよければ行きますけど」
歌の練習があるからと断るかなと思いきや意外に乗り気のようらしい
後日、千早と車に乗って地方の温泉と絶好の釣り場で有名な旅館へ出掛けた
旅館に到着すると早速準備を整え、釣り道具片手に釣りに海へ出掛ける
前もって千早用に購入した釣竿を千早に渡すと何だか嬉しそうにしてくれて何よりだ
見様見真似で竿を振る千早の姿になんか可愛いなと思いながら竿を振る
「せっかくここまで来た事だし今日は張り切って大物釣るぞ」
「ふふ、プロデューサー頑張ってください」
「任せてくれ」
たまにはカッコいいところを見せようと日が暮れるまで釣りをし続けた
大物の黒鯛を釣り上げた千早とは対照的に、結局自分の釣果は無し
カッコいいところ見せようとして何やってんだ俺とメランリック気味
「私があんな大きい魚を釣ってしまうなんて思いませんでした」
「…………」
「っあ!プロデューサー、あまり気にしないほうが。きっと今日はたまたま駄目なだけですよ」
「……うん」
「ほら、まだ明日がありますから」
自分なりに慰めてくれる千早の気遣いに嬉しく思いつつ旅館に帰る
数時間後、美味しそうに夕食の釣り上げた黒鯛の刺身を食べる千早に癒されつつ
のんびり穏やかに観察したい今日この頃の俺


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