複数(やよいおり その五)


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[お昼ご飯ですよやよいおり]

午前中のレッスンも終わり、シャワーを浴びている間に、やよいと、伊織の昼飯を作ってやる俺。
因みにメニューはチキンライスの上に中がとろとろの半熟オムレツを乗せたオムライスとインスタントのワカメスープ。
俺のは、冷蔵庫の中にあった物で簡単な野菜炒めでも、
と漁ったら豚コマとかまぼこと萌やしと、ししとうがあった。
それらを炒めて自分の皿に盛ったところで伊織達も来てランチタイム。

スプーンで外側のオムレツの皮をつつくと中から半熟のオムレツが、ブリンッとひっくり返って下のチキンライスに被さる。
それを見てわぁっと歓喜の声を上げる二人。
「うっうー♪おいしそうですー。」
「凄いじゃない、あんたにこんな技術があったなんてね。」
「褒めるのは味をみてからにしてくれよ。」
「いただきまーすっ…おいしい!おいしいですーっPーっ!」
「あんたP、クビになったら家でコックで雇ってあげるわ!そしたら毎日、これが食べられるわね♪」
最大級の褒め言葉を聞きながら、無我夢中でオムライスを食べる
二人の笑顔を間近で見れるのが この俺の特権だな、
と、思いながら、自分もチキンライスの残りと、さっきのオカズを食べていたら、
「あら、それはなぁに?」
と、伊織が興味を示してきた。
「ししとう、獅子唐辛子の略だな。まぁピーマンやパブリカとおんなじようなもんだ。」
「へえぇ…辛いの?これ。」
「いや、そんなに辛くはないんだけど、たまに…。」
「ちょっと、ちょうだいっ!」
「あっ待て!」
と制しようとしたが遅く、次の瞬間、
「〇×☆▲●×?*◇〜〜〜!!!」
この世と思えぬ尋常ならざぬ声で、のたうちまわる伊織の姿がそこにあった。
「あーあ、当てちゃったよ…話を最後まで聞かないで食べるからだ、伊織。」
「大丈夫?伊織ちゃん、はいっお水。」
「確かに、ししとうは唐辛子の甘味種なんだが、実は10本に1本くらいは、
まんま青唐辛子みたいに辛いのがあるんだ。別名『食べ物のロシアンルーレット』とさえ、言われているんd」
「なんてもの食べさすのよーーっ!!!!」
「ごぶばぁあぁあ!!!」
人の言い訳を聞く前にまず鉄拳制裁をいの一番にキメるのをいい加減、止めさせなきゃなぁ…。
と、ぶっ飛びながら思った午後一番の風景の出来事 な俺、
綺麗に入った伊織のアッパーカットで顎がむず痒い。
この後、口直しだとチョコパフェ、やよいの分まで奢らされた…。



やよいと伊織の営業の帰りにコンビニのATMで金をおろす事にした
コンビニにATMが置いてあるなんて便利な世の中になったもんだよなと
二人に話すともともとコンビニにはATMが置いてあると思っていたのか
驚いていたので一昔前はなかったんだぞと豆知識を交えつつ
教えてやるとそうだったんですかと感心している
そんなやよいと伊織に「知ってるか?ATMって実はすごい防犯機能がついているんだ
そもそもATMはアンチ・タンク・ミサイルの略称でもあり
いざとなったら対戦車ミサイルを発射して犯罪者をやっつけるんだ」とありもしない話をしてみる
「ええー!?」と声に出して驚くやよいと「そんなわけないでしょ!」と突っ込む伊織を
昼飯何奢ってやろうと考えつつまったり観察したい今日この頃の俺



[想い想われやよいおり]

地方ロケでホテルに泊まるやよいおり。湯上がりぷりぷりタマゴ肌のお手入れは入念に。
「あら、やよい、ニキビがあるわよ。」
「えーっ?どこどこ?」
「おでこのとこ。ん〜そんなに目立たないし、前髪で隠れるから。でも…顎のとこもできかけてるわよ。」
「えぇーっ、どうしよう…こないだのスィーツの番組のロケで食べ過ぎたかなぁ?」
「そーねー、やよいは食いしん坊だからかしらねー♪」
「うぅー…伊織ちゃんの意地悪ぅ…。」
「ほらほらじっとして、ク○アラシル塗ったげるから、はいおしまいっと。」
「ありがとう伊織ちゃんっ♪でもこれって想いニキビと想われニキビだよね。」
「あらそうよね…一体、誰を想っているのかしら〜?」
「伊織ちゃんだよ。」
「え゛っ?」
「伊織ちゃんだって私の事、想ってくれてるから顎にもニキビできたんだよねっ
これって相思相愛だよねっ あれ?、でもそれだと伊織ちゃんにもニキビできてなきゃおかしいよね…?」
「ちょっちょっちょちょ…。」
「菜の花にとまれ?」
「ちっがーーう!!」
「はわっ」
からかうつもりが、逆にやよいの純な気持ちに翻弄されてしまう伊織なのであった。
と、想像した俺、ニキビ跡がむず痒い。あずささんはニキビとゆーより吹き出物…痛い痛い潰さないで潰しちゃらめぇえぇえ!



[安ホテルでやよいおり]
遠征ロケで安ホテルにお泊りのやよいおり。予算の都合で一人部屋に二人で泊まる事に。
「まったく、なんでこんな安ホテル…。」
と、伊織は少し不機嫌そう。
「仕方ないよ、伊織ちゃん。律子さんが手配したら安いの此処だけだって言ってたし、
Pは、ねっぱふぇで一夜過ごすって。…ねっぱふぇって何?」
「ネットカフェの事でしょ!…まったくもう…ベッドで寝られるだけこっちがマシって事か…。」
やよいに髪を梳いてもらいながら、ランクの低い自分らの待遇に溜息一つ。
それとは対象的に上機嫌なやよい。
「明日の朝ご飯、何かなぁ。楽しみだね♪」
「…あんた、やけに嬉しそうね。」
「だってだって、伊織ちゃんと一緒に寝られるんだもん。伊織ちゃんは一緒で嬉しくないの…?」
「う、ぅうぅ嬉しくないなんて言ってないでしょっ、だいたいなんで寝巻がそれなのよっ」
「えー?家じゃジャージが普通だよ?伊織ちゃんのは可愛いね。」
「えっ♪そぉお?」
「くしゅん、うぅーなんか冷えてきたね…。」
「あら本当…まったく空調も今一なホテルね…ほらっ明日も早いからとっとと寝るわよ。」
「はーい♪」

二人一緒にベッドに寝る。狭いがやよいと一緒は確かに暖かい。なんだか照れ臭いが、
悟られないようにしてても顔がほてってくる。平常を装いつつもふとやよいを見ると既に夢の国。
その幸せそうな無邪気な寝顔を見ながら、やよいの温もりを独占出来た事だけは律子に感謝しとこうと、
欠伸をしたら目がむず痒い。
アイツは風邪引いてないでしょーね…と、少しだけ心配して、やよいの後を追いかけて夢の国へ行く伊織であった。



[手作り弁当はPの味だよやよいおり]

新衣装のカレッジオブエンジェルでPV撮りのやよいおり。
再び、伊織と『クラスメート』になれたやよいはご機嫌。撮影も進み、途中の昼食Time。
普通ならロケ弁なのだが、今回はやよいの願いでプロデューサーにお弁当を作ってもらった。
セットの机を合わせて上に弁当を広げ、蓋を開けた瞬間にこぼれる笑みが弁当の出来の良さを物語ってた。
「ミートボールに、スパゲティーに、春香さんそっくりなタコさんウィンナー!
うっうー♪プロデューサー、お弁当作るの上手ですーっ。伊織ちゃんのはサンドイッチもおいしそうだね♪」
「『アメリカンクラブサンドにしてっ』て頼んだらこんな豪華なのなんて♪
これからはロケ弁止めてあいつに弁当作ってもらわなきゃね、にひひ♪」
「この卵焼き、甘くておいふぃー♪ほら伊織ちゃん。」
「どれどれ…あらホント♪やよい、これ食べてみる?」
「たべれぅー♪」


どこからどう見ても仲よさ気の甘酸っぱい様なシーンを逃すまいと
実はこっそりカメラマンに指示して撮らせているプロデューサーであった。
良い画は撮れたがこりゃ次からは毎回弁当のリクエストに答えるのが大変だなぁ、とかいた後ろ頭がむず痒い。



[花見の下見でやよいおり]
慌ただしい年度末をくぐり抜け、やっと貰ったオフの日、
俺は今度の花見の下見に花見場所の提供の伊織ン家の桜を見に行く事となった。
どうせなら俺らだけで先行花見としようと、やよいも誘ったら喜んでついて来た。
朝一で弁当を作って車で事務所で二人を拾う。目的地は伊織ン家の所有する山ン中。
俺は伊織のナビに従って、車を走らせる。二人もピクニック気分で上機嫌だ。
そういえば今日は4月1日、俺はわざとらしく後ろの重箱を取り出して、
「実は今日は朝一で弁当なんか作ったりしなかったんだ。」
俺はニヤリとすると顔を見合わせ吹き出しそうな二人。
「今日はかーなーり、気合い入れて作ってこなかったからな、味の方は保障しないゾと♪」
なんてニンマリしながら二人に言うと、伊織は水筒を取り出しながら、
「あ〜らっ、私も家から最高級のお茶をわざわざ煎れて持って来てないのよ♪絶対、飲ませてやんないんだから♪」
「うっうー♪すっごくちっとも嬉しくないですーっ!早く食べたくないですーっ♪」
日頃、嘘や欺瞞にまみれた世の中をかい潜って来た俺らもこんな可愛い嘘なら歓迎かと
車内に響く笑い声を聞きながら車を走らせる俺、
所々に見える山櫻と柔らかな陽射しに映える新緑が目にむず痒い。
ところで伊織よ、ここさっき通ったのだが、ひょっとせんでも迷った?


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