春香4

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>[観光地で春香と二人] とある観光地でドラマのロケを行い、収録も無事に終え、後は観光地巡りでもしようかという時に、 案の定階段を滑り落ち、足を捻ってしまった春香はホテルで落ち込んでた。 「せっかくプロデューサーさんと回りたかったのにぃ…。」 と、窓に額を当てて外を見る春香。足首の包帯が痛々しい。 骨には異常がないようだが、念のため松葉杖で何とか歩けそうだがとても観光どころじゃない。 なんとか春香を元気付けたい……ふと、外を眺めていた俺はある物を見つけ妙案が浮かんだ。 「どうしたんですか?プロデューサーさん?」 馴れない松葉杖でえっちらおっちらと歩いて来た春香に 「ちょっとごめん。」 と、両手でぱんぱんと叩いて腰の大きさを確かめた。 「ひゃあっ…////な、ななななんですかぁ?!」 「このぐらいの大きさか…確か下の店に……よしっ!」 「…? プ、プロデューサーさん?」 数刻後、俺達は観光用の貸し自転車に二人乗りして観光名所を見て回ってた。 荷台には、さっき店で買ったクッションを括り付けて春香専用席として、そこに春香が横座りしてしがみつく。 「春香、足は大丈夫か?痛くないか?」 「は、はいっ平気ですっ大丈夫ですっ!そ、それより…プロデューサーさん重くないですか…?」 「ははは、この程度は重い内に入らないよ、それとも春香は人より重いのか?」 「そっそそそそんな事ないですよっ?べべべ別にお菓子食べ過ぎで太ってませんよっ?」 「……当分ダンスレッスン出来ないから甘いものは控えろよ?」 「はぁい…。」 ぎゅっと回した手に力が入り、背中越しに感じる温もり。 「(えへへ…プロデューサーさんの背中、あったかい♪いつまでもこうしていたいなぁ…)」 「ほら春香、見てみろ、あれが…」 「わぁっ凄い…。」 観光に一喜一憂しながら、はしゃぐ春香に元気が出てよかったと 安堵の溜め息ついたら背中にしがみつく春香がなんか照れ臭くて温もりが背中にむず痒い。 背中越しに感じる二つの柔らかいのを堪能するのは運転手の特権だ!ウヒョー。 ---- >[ロケ後に春香と二人] 寒風吹きすさぶ雪山のロケも終わり、殆ど立ちっぱなしだった春香を早く暖かい車内に招き入れようとした時、 「きゃっ!」 と、こちらに向かって走ろうとした途端にパタリと倒れる春香。 またか、と思ったが暫くはいつくばって立てない様に、慌ててすっ飛んでく俺。 「どうしたんだ!大丈夫か春香っ!」 「プ、プロデューサーさぁん…ぁ…足が…両足が…吊っちゃいました、いたたたたた。」 その顔を苦悶に歪め、必死に助けを求めるその潤んだ目を見た次の瞬間には 既に俺は春香をお姫様抱っこして移動車に向かって駆け出していた。 「済まない、この寒い中無理させちゃったな、もうちょっと我慢してくれ。」 「だ、大丈夫ですよ、ちょっとびっくりしただけです…いたたたたっ。」 車内でブーツを脱がし、足を確認してみると確かにふくらはぎが引き攣っている。こむら返りってやつだ。 俺は足の親指を掴んでゆっくり引っ張り、引き攣ったふくらはぎを元に戻しながら、 アキレス腱からふくらはぎのふもと辺りにあるツボ、承山(しょうざん)を強く押した。 「どうだ、春香?」 「ー…あ、すごい、楽になってきました。」 そしてガチガチに冷え固まった足をマッサージしてやると少しほぐれてきた。 が、時々まだ痛いのか少し顔を引き攣る。 「こんなに冷え切って…寒かったもんなぁ。この後、麓町の温泉街に寄るから早く一緒にあったまろうな。」 と言った途端、 「えっ、えぇー?!」 と急に顔を赤くしてもじもじしだした。 「えっえっそんな…いやぁん♪一緒にあったまろうだなんてぇ、あはははは、で、でも…Pさんが望むなら私…。」 「いやいやいやまてまてまて、『一緒に』って、そーゆー意味じゃ…。」 「でもっでもっまた温泉で両足吊っちゃって転んだら危ないですよねっ。 だからプロデューサーさんも一緒にぃ、ねっねっ。大丈夫ですっ私、混浴のとこ調べときましたからっ!」 「いや、調べときましたから、じゃなくて〜〜〜。」 結局、当たり前だがお互い水着着用で一緒に温泉に入る事に。湯舟でくつろぐ春香の足を揉んでやると、 照れながらも気持ちよさそうな春香の笑顔になんだか背中がむず痒い。 あ、こら春香っ、理性が飛ぶからこそっとタオルの下の水着外すな〜っ ---- >[お菓子作りで春香と二人] ホワイトデーも間近なある日、手作りには手作りで返そうと俺は 春香に頼んでクッキー作りをレクチャーしてもらうことにした。なんか変だがまぁいいか。 「プロデューサーさんがわざわざ私の為に手作りだなんて…♪よーし今日は気合い入れて教えますよぉ」 「お手柔らかにな。まぁそれとは別にちゃんと当日取って置きなプレゼント用意してるから楽しみにな」 「わぁ♪なんだろな楽し…わっわっ」 どんがらがっしゃーん 「おいおい、大丈夫か。今日これで5回目だぞ」 「あははっ…何だか私、今日嬉しすぎて舞い上がっちゃってるみたいです」 「なるほど。今日の春香のドジは当社比1.5倍って訳か」 「そう、それそれってなんでやねーん♪」 などといつもよりハイテンションな春香と二人、結構楽しみながら俺はクッキーの作り方を教わった。 俺に作り方を教える片手間に今日のオヤツにとケーキを仕込む春香に俺は素直に感心した。 「すごいなぁ…春香は好きなんだな」 がっしゃーん 「え?え?そ、それは…その……ははははいっ大好きですっ!(きゃー言っちゃったぁ…////)」 「??…うん、好きじゃないとこんなに上手に出来ないよなケーキ」 「そうですねっケーキも私もプロデューサーさんが好き……え?あ、いやそのあの、あははははっ」 「???」 「あああ、こ、このケーキっ向こうに置いておきますねっあはははっ…きゃっっうp」 急に顔を真っ赤にしながらあたふたとケーキを運ぼうとした春香だったのだが またしても足を引っかけ、物の見事にケーキに顔からダイビングしてしまった。 無惨にもケーキは春香の顔拓の形に潰れ、顔中生クリームとスポンジまみれでべそをかく春香。 「ぅえぇ〜ごべんなざぁい…せっかくのケーキがぁ…」 あまりの様に俺は不覚にも大爆笑してしまった。 「ひ、酷いですよぉ…そんなに笑わなくっても…グスン」 流石にドジ連続に自己嫌悪したのかふさぎ込んでしまった。ちょっと笑いすぎたかな…。 俺はふきんで顔に付いたクリームやらスポンジを取ってやるが春香は落ち込んだままだ。 そこで俺は頬に残ったクリームをキスするかの様に舐めとった。 「え?えぇっ?今プロデューサーさんキスして…////」 「んーさすがに甘いな…すまんな、ホワイトデーの取って置き、先に渡しちまった」 「いぃいぃえぇえぇええ!全っ然構いませんよっ!えへへへへへプロデューサーさんにキスもらっちゃった♪」 さっきまでのしょぼくれた顔はどこへやら、クリームで白い筈なのに顔が赤くしてニヤつく春香を見ていると くすぐったくて照れ臭くて背中がすげぇむず痒い。 え?唇にもクリーム付いてるから取ってくれ? ち ょ う し に の る な よ こ ぉ い つ ぅ ♪ ---- >[誕生日プレゼントに春香と二人] 「春香、誕生日おめでとう」 俺は春香にプレゼントを渡すと、今まで以上の取って置きの笑顔で返す春香。 「ありがとうございます!…わぁっ可愛いペンダント…!私っ大事にしますねっ」 春香の誕生日パーティーのさなか、俺は頃合いを見てプレゼントを渡す。 心底嬉しそうな顔の春香に更に決定打を与える為に、俺はもうひとつのプレゼントを取り出す。 「えっ?もひとつくれるんですか?あ、ありがとうございますぅ♪開けてみますね…えっ?こ、これは…鍵? ……!!!!ま、まままままさかこれプロデューサーさんのマンションの合い鍵?!…てことは… 一緒に暮らそうと言うダイイングメッセージ?!」 予想通りものの見事に勘違いする春香に俺は即座に突っ込む。 「まてまてまてまて落ち着け春香。まずは落ち着け。ダイイングってなんだ」 「わわわわたっわたっわたたたた」 「落ち着けって。それじゃケンシロウだ」 「ふふふふふつっふつっふつっ」 「ふつっ?」 「ふつつつつかものですががががよよよ宜しくおながいします… 」「いや、だーかーらー…」 「えっこれプロデューサーさんとこの合い鍵じゃないんですか?!」 パニクった春香をどうにか落ち着かした俺はやっと本題に入れた。 「スマン、先に説明してから渡すべきだったな」 露骨に残念そうな顔で鍵を見る春香に俺は頭を撫でながら説明を続けた。 「今度の新765ビルが建った時、裏に俺達プロデューサーや関係者のマンションも一緒に出来て、 この間、そこに引っ越したのは春香も知ってるよな」 「はい…確かワンルームでしたよね、そこ」 「うん、7階、6階、5階だけはね。 他の奴らもそのうち入ってくるだろうけど、俺は実は隣にもうひとつ借りといたのさ」 「えっ…じゃあこの鍵は…」 「そう、その隣のワンルームだ。春香、君にそこを使ってほしい。」 「えぇえぇえ!!!!!」 「といっても、まぁ2ndルームみたいなものかな。前々から思っていたんだけど、でかいイベントやらあるときとか 春休みや夏休みとかでも春香は朝早くの長距離通勤だろ? それじゃ大変だろうし、いざって時困るだろうから俺が社長に進言したんだ。 一応他のアイドル達にも話は行ってるし、家賃とかは全部事務所がみてくれる様にしたよ。 彼女達のおかげでここまで大きくなれたのだから当然…あれ?春香?どうした?」 「プロデューサーさぁぁん!!!」 と、春香が全力で抱き着いて来た。 「嬉しい…私、嬉しいですっ!!ありがとうございます…誕生日にマンションのプレゼントなんて…うぅっ」 「礼を言うのはこっちだよ。ありがとうな春香。これからはお隣りさんだな、宜しくな。」 「はいっ…えへへへっ♪お隣りさんかぁ…♪」 なんかちょっと違うのだが、泣く程嬉しかった様なので、まぁいいかと春香の頭を撫でながら しんみり見ている俺、抱きしめられた脇腹がなんかむず痒い。 次の日、でかい荷物ごとやってきた春香。早速部屋を自分色に染め上げてゆく…。 それはいーがワンルームの筈なのに何故隠し扉が…。 ----
>[観光地で春香と二人] とある観光地でドラマのロケを行い、収録も無事に終え、後は観光地巡りでもしようかという時に、 案の定階段を滑り落ち、足を捻ってしまった春香はホテルで落ち込んでた。 「せっかくプロデューサーさんと回りたかったのにぃ…。」 と、窓に額を当てて外を見る春香。足首の包帯が痛々しい。 骨には異常がないようだが、念のため松葉杖で何とか歩けそうだがとても観光どころじゃない。 なんとか春香を元気付けたい……ふと、外を眺めていた俺はある物を見つけ妙案が浮かんだ。 「どうしたんですか?プロデューサーさん?」 馴れない松葉杖でえっちらおっちらと歩いて来た春香に 「ちょっとごめん。」 と、両手でぱんぱんと叩いて腰の大きさを確かめた。 「ひゃあっ…////な、ななななんですかぁ?!」 「このぐらいの大きさか…確か下の店に……よしっ!」 「…? プ、プロデューサーさん?」 数刻後、俺達は観光用の貸し自転車に二人乗りして観光名所を見て回ってた。 荷台には、さっき店で買ったクッションを括り付けて春香専用席として、そこに春香が横座りしてしがみつく。 「春香、足は大丈夫か?痛くないか?」 「は、はいっ平気ですっ大丈夫ですっ!そ、それより…プロデューサーさん重くないですか…?」 「ははは、この程度は重い内に入らないよ、それとも春香は人より重いのか?」 「そっそそそそんな事ないですよっ?べべべ別にお菓子食べ過ぎで太ってませんよっ?」 「……当分ダンスレッスン出来ないから甘いものは控えろよ?」 「はぁい…。」 ぎゅっと回した手に力が入り、背中越しに感じる温もり。 「(えへへ…プロデューサーさんの背中、あったかい♪いつまでもこうしていたいなぁ…)」 「ほら春香、見てみろ、あれが…」 「わぁっ凄い…。」 観光に一喜一憂しながら、はしゃぐ春香に元気が出てよかったと 安堵の溜め息ついたら背中にしがみつく春香がなんか照れ臭くて温もりが背中にむず痒い。 背中越しに感じる二つの柔らかいのを堪能するのは運転手の特権だ!ウヒョー。 ---- >[ロケ後に春香と二人] 寒風吹きすさぶ雪山のロケも終わり、殆ど立ちっぱなしだった春香を早く暖かい車内に招き入れようとした時、 「きゃっ!」 と、こちらに向かって走ろうとした途端にパタリと倒れる春香。 またか、と思ったが暫くはいつくばって立てない様に、慌ててすっ飛んでく俺。 「どうしたんだ!大丈夫か春香っ!」 「プ、プロデューサーさぁん…ぁ…足が…両足が…吊っちゃいました、いたたたたた。」 その顔を苦悶に歪め、必死に助けを求めるその潤んだ目を見た次の瞬間には 既に俺は春香をお姫様抱っこして移動車に向かって駆け出していた。 「済まない、この寒い中無理させちゃったな、もうちょっと我慢してくれ。」 「だ、大丈夫ですよ、ちょっとびっくりしただけです…いたたたたっ。」 車内でブーツを脱がし、足を確認してみると確かにふくらはぎが引き攣っている。こむら返りってやつだ。 俺は足の親指を掴んでゆっくり引っ張り、引き攣ったふくらはぎを元に戻しながら、 アキレス腱からふくらはぎのふもと辺りにあるツボ、承山(しょうざん)を強く押した。 「どうだ、春香?」 「ー…あ、すごい、楽になってきました。」 そしてガチガチに冷え固まった足をマッサージしてやると少しほぐれてきた。 が、時々まだ痛いのか少し顔を引き攣る。 「こんなに冷え切って…寒かったもんなぁ。この後、麓町の温泉街に寄るから早く一緒にあったまろうな。」 と言った途端、 「えっ、えぇー?!」 と急に顔を赤くしてもじもじしだした。 「えっえっそんな…いやぁん♪一緒にあったまろうだなんてぇ、あはははは、で、でも…Pさんが望むなら私…。」 「いやいやいやまてまてまて、『一緒に』って、そーゆー意味じゃ…。」 「でもっでもっまた温泉で両足吊っちゃって転んだら危ないですよねっ。 だからプロデューサーさんも一緒にぃ、ねっねっ。大丈夫ですっ私、混浴のとこ調べときましたからっ!」 「いや、調べときましたから、じゃなくて〜〜〜。」 結局、当たり前だがお互い水着着用で一緒に温泉に入る事に。湯舟でくつろぐ春香の足を揉んでやると、 照れながらも気持ちよさそうな春香の笑顔になんだか背中がむず痒い。 あ、こら春香っ、理性が飛ぶからこそっとタオルの下の水着外すな〜っ ---- >[お菓子作りで春香と二人] ホワイトデーも間近なある日、手作りには手作りで返そうと俺は 春香に頼んでクッキー作りをレクチャーしてもらうことにした。なんか変だがまぁいいか。 「プロデューサーさんがわざわざ私の為に手作りだなんて…♪よーし今日は気合い入れて教えますよぉ」 「お手柔らかにな。まぁそれとは別にちゃんと当日取って置きなプレゼント用意してるから楽しみにな」 「わぁ♪なんだろな楽し…わっわっ」 どんがらがっしゃーん 「おいおい、大丈夫か。今日これで5回目だぞ」 「あははっ…何だか私、今日嬉しすぎて舞い上がっちゃってるみたいです」 「なるほど。今日の春香のドジは当社比1.5倍って訳か」 「そう、それそれってなんでやねーん♪」 などといつもよりハイテンションな春香と二人、結構楽しみながら俺はクッキーの作り方を教わった。 俺に作り方を教える片手間に今日のオヤツにとケーキを仕込む春香に俺は素直に感心した。 「すごいなぁ…春香は好きなんだな」 がっしゃーん 「え?え?そ、それは…その……ははははいっ大好きですっ!(きゃー言っちゃったぁ…////)」 「??…うん、好きじゃないとこんなに上手に出来ないよなケーキ」 「そうですねっケーキも私もプロデューサーさんが好き……え?あ、いやそのあの、あははははっ」 「???」 「あああ、こ、このケーキっ向こうに置いておきますねっあはははっ…きゃっっうp」 急に顔を真っ赤にしながらあたふたとケーキを運ぼうとした春香だったのだが またしても足を引っかけ、物の見事にケーキに顔からダイビングしてしまった。 無惨にもケーキは春香の顔拓の形に潰れ、顔中生クリームとスポンジまみれでべそをかく春香。 「ぅえぇ〜ごべんなざぁい…せっかくのケーキがぁ…」 あまりの様に俺は不覚にも大爆笑してしまった。 「ひ、酷いですよぉ…そんなに笑わなくっても…グスン」 流石にドジ連続に自己嫌悪したのかふさぎ込んでしまった。ちょっと笑いすぎたかな…。 俺はふきんで顔に付いたクリームやらスポンジを取ってやるが春香は落ち込んだままだ。 そこで俺は頬に残ったクリームをキスするかの様に舐めとった。 「え?えぇっ?今プロデューサーさんキスして…////」 「んーさすがに甘いな…すまんな、ホワイトデーの取って置き、先に渡しちまった」 「いぃいぃえぇえぇええ!全っ然構いませんよっ!えへへへへへプロデューサーさんにキスもらっちゃった♪」 さっきまでのしょぼくれた顔はどこへやら、クリームで白い筈なのに顔が赤くしてニヤつく春香を見ていると くすぐったくて照れ臭くて背中がすげぇむず痒い。 え?唇にもクリーム付いてるから取ってくれ? ち ょ う し に の る な よ こ ぉ い つ ぅ ♪ ---- >[誕生日プレゼントに春香と二人] 「春香、誕生日おめでとう」 俺は春香にプレゼントを渡すと、今まで以上の取って置きの笑顔で返す春香。 「ありがとうございます!…わぁっ可愛いペンダント…!私っ大事にしますねっ」 春香の誕生日パーティーのさなか、俺は頃合いを見てプレゼントを渡す。 心底嬉しそうな顔の春香に更に決定打を与える為に、俺はもうひとつのプレゼントを取り出す。 「えっ?もひとつくれるんですか?あ、ありがとうございますぅ♪開けてみますね…えっ?こ、これは…鍵? ……!!!!ま、まままままさかこれプロデューサーさんのマンションの合い鍵?!…てことは… 一緒に暮らそうと言うダイイングメッセージ?!」 予想通りものの見事に勘違いする春香に俺は即座に突っ込む。 「まてまてまてまて落ち着け春香。まずは落ち着け。ダイイングってなんだ」 「わわわわたっわたっわたたたた」 「落ち着けって。それじゃケンシロウだ」 「ふふふふふつっふつっふつっ」 「ふつっ?」 「ふつつつつかものですががががよよよ宜しくおながいします… 」「いや、だーかーらー…」 「えっこれプロデューサーさんとこの合い鍵じゃないんですか?!」 パニクった春香をどうにか落ち着かした俺はやっと本題に入れた。 「スマン、先に説明してから渡すべきだったな」 露骨に残念そうな顔で鍵を見る春香に俺は頭を撫でながら説明を続けた。 「今度の新765ビルが建った時、裏に俺達プロデューサーや関係者のマンションも一緒に出来て、 この間、そこに引っ越したのは春香も知ってるよな」 「はい…確かワンルームでしたよね、そこ」 「うん、7階、6階、5階だけはね。 他の奴らもそのうち入ってくるだろうけど、俺は実は隣にもうひとつ借りといたのさ」 「えっ…じゃあこの鍵は…」 「そう、その隣のワンルームだ。春香、君にそこを使ってほしい。」 「えぇえぇえ!!!!!」 「といっても、まぁ2ndルームみたいなものかな。前々から思っていたんだけど、でかいイベントやらあるときとか 春休みや夏休みとかでも春香は朝早くの長距離通勤だろ? それじゃ大変だろうし、いざって時困るだろうから俺が社長に進言したんだ。 一応他のアイドル達にも話は行ってるし、家賃とかは全部事務所がみてくれる様にしたよ。 彼女達のおかげでここまで大きくなれたのだから当然…あれ?春香?どうした?」 「プロデューサーさぁぁん!!!」 と、春香が全力で抱き着いて来た。 「嬉しい…私、嬉しいですっ!!ありがとうございます…誕生日にマンションのプレゼントなんて…うぅっ」 「礼を言うのはこっちだよ。ありがとうな春香。これからはお隣りさんだな、宜しくな。」 「はいっ…えへへへっ♪お隣りさんかぁ…♪」 なんかちょっと違うのだが、泣く程嬉しかった様なので、まぁいいかと春香の頭を撫でながら しんみり見ている俺、抱きしめられた脇腹がなんかむず痒い。 次の日、でかい荷物ごとやってきた春香。早速部屋を自分色に染め上げてゆく…。 それはいーがワンルームの筈なのに何故隠し扉が…。 ---- 「春香、誕生日おめでとう。これは事務所のみんなからのプレゼントだ」 「あー!このイヤリングは!」 「前にTV番組で取材しときに欲しがってただろ。みんなでちょっとずつ金を出して買ったんだ」 「みんなありがとー!あっ…!」 受け取る瞬間すっ転び、どこかへと消えたイヤリング みんなあわてて探すが、片方だけどうしても見つからない 「うっうー、1ヶ月分の食費が…」 と真っ青になって10時間もの間必死で探すやよいをなだめ隊参上即涙目 しかし、春香のリボンに上手い具合に引っかかり死角に入って見えなくなってたのに気付く者は誰もいなかった… ---- おめでとう、春香。 また1つ、大人になったね。まぁ、まだ実感とかはわかないと思うけど。 あ、ケーキを買ってきたんだ。俺がオススメする店の、フルーツケーキ。 これを食べながら、少し話そう。 そうすれば、ちょこっと大人に、17才になったって、感じられると思うから。ほら座って。 …うん。 それじゃ改めて、ごほん。 誕生日おめでとう、春香。これからも、ずっとよろしくな。 ---- 久々の自宅で起きて真っ先に感じた違和感 味噌汁のかおり? 寝起きの頭で記憶をたどる ああそうか、今日は朝から春香とデートだからって前日から春香が泊まりに来てたんだったな そういえば朝ごはんは私が作りますねーきゃあなんか新婚さんみたいですねーとかはしゃいでたっけ まさか本当に作るとは物好きだなあと思いつつ居間へ向かう 少し大きめのエプロンを着ておはようございますおねぼうさんと笑顔で挨拶してくるものだからおはよう新妻さんと返したら一瞬 で顔が紅潮していった、お互いに 朝食をとりながら最初はどこ行きましょうかとか話している春香はとても嬉しそうで、俺は本格的に春香にほれ込んでいることを再確 認させられた お互いに待たせて待っていた時間の分を埋められるくらいに、今日は一緒にいないとなとそっと心内に誓った誕生日の朝 ----

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