―コンビニの裏

杏子「なんだよ、こんなところまで……とうとう殺る気にでもなったかい?」

まどか「無駄口聞かないで……と、あったあった」ゴソゴソ

杏子「こんなところに……弁当?」

まどか「へえ、杏子ちゃんの癖に知らなかったんだ。コンビニでは沢山のお弁当が毎日こうやって廃棄されてるんだよ」

杏子「そうだったのか……」

まどか「食べてよ」

杏子「は?」

まどか「これ全部食べてよ」

杏子「だ、だけどよ……これ十個以上あるぞ……流石に一人でこれは」

まどか「食べないの?」

杏子「っ……」

まどか「杏子ちゃんのパパの言いつけだったんじゃないの?食べ物は無駄にするなって」

杏子「…………ああ、食ってやるさ。砂まみれに比べりゃよっぽどマシだ」

―三十分後

杏子「……もう……駄目、だ……」

杏子が五つ目の弁当を完食したところで倒れる

まどか「あーあ、まだ全然残ってるよ」

まどか「まあ、やっぱり杏子ちゃんも女の子だもんね。これくらいが限界かな」

杏子「くっ……」

まどか「でもね」

杏子「!」ピク

まどか「私だって、限界だったんだよ?」

杏子(……なんだ?体が勝手に動く……!?)プルプル

まどか「そんな私に無理やり食べさせようとした癖に、自分は限界だから残しますだなんて、絶対おかしいよね?」

杏子(嘘だろおい……)プルプル


杏子の意思に逆らい、腕が次の弁当を取る

杏子「お、おい!これ、どうなってんだ!?」

まどか「……」ニヤニヤ

杏子「お前の魔法なのか!?無理だ!もう食べられない!止めてく……むぐっ」

口の中に弁当が押し込まれ、咀嚼し、飲み込む

体は何事も無いかのように止まることなく弁当を食べ続けたが、苦痛だけは相応に感じ続けた
111 : 以下、名無しにか - 2011/06/04(土) 21:30:34.29 ID:y8FfRtBCP
―更に三十分後

杏子「ぐえぇぇぇ……ぐるじぃ……」

まどか「あはは、すごいお腹だね。子供でもできたみたい」

杏子「ど、どうじで、体が、勝手に……」プルプル

ソウルジェムを見る限り、まどかが魔法を使っている様子は無かった

まどか「ふふふ、気になる?実はね……」

―回想

まどか「いいこと思いついちゃった」ニヤ

まどか「キュゥべえー、でてきてー」

QB「呼んだかい?」シュタッ

さやか「一体どこから」

まどか「あのね、私……魔法少女になるよ!」

さやか「えぇ!?」

QB「本当かい?それなら、願いを言ってよ!」

さやか「ちょ、ちょっと!わざわざ願いを使って杏子が口うるさく言うのをやめさせる気なの!?」

まどか「ティヒヒヒヒヒ……逆だよ、さやかちゃん」

さやか「へ?」
119 : 以下、名無しにか - 2011/06/04(土) 21:38:13.14 ID:y8FfRtBCP
まどか「私の願いはこうだよ」

まどか「"杏子ちゃんが、食べ物が粗末にされるのを見逃せないようにして欲しい"」

さやか「えっ……?」

まどか「さあ叶えてよ、インキュベーター!」

QB「……君の願いはエントロピーを凌駕したよ。おめでとう、これでまどかも晴れて魔法少女だ」

さやか「あのさ……意味無くない?」

まどか「ティヒヒヒ、後のお楽しみだよ!」
120 : 以下、名無しにか - 2011/06/04(土) 21:43:02.83 ID:y8FfRtBCP
―現在

まどか「―ってことなんだ」

杏子「願いを使って、そんなことを……」

まどか「ね?食べたくもないのに無理やり食べさせられるのって嫌だったでしょ?」

まどか「あの時の私の気持ち、わかった?」

杏子「わ、わかった……悪かった……だから、もう……」

まどか「許さない」

杏子「え……」
122 : 以下、名無しにか - 2011/06/04(土) 21:46:35.72 ID:8b2E5htq0
一瞬正論かと思ったけどまどかが残したのは自分の分だからなぁ
123 : 以下、名無しにか - 2011/06/04(土) 21:46:46.43 ID:y8FfRtBCP
まどか「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

まどか「こんなくらいじゃ私の気は晴れない」

まどか「もっと酷い目に遭ってくれなきゃこの怒りは収まらない」

杏子(……このままじゃ、ヤバい!)ダッ

杏子が残った力を振り絞って逃げようとする

が、しかし

まどか「遅いよ」ガシッ

まどかに追いつかれ、捕まる

杏子「は、離せ!」

まどか「これだけ動けるならまだ余裕あるよね?じゃ、次のコンビニに行ってみよっか!」

―二時間後

杏子「あ……し、じぬ……じぬぅぅぅぅぁぁ……」

まどか「魔力で消化促進させるのも限界みたいだね。ソウルジェムが真っ黒だよ」

杏子「おぉぉ……ぅぇぇぇ……」パクパク

まどか「でも、魔女化しない程度には浄化してあげるから大丈夫だから安心してね!」

杏子「あー……ぁー……」モグモグ

まどか「それにしても、いい感じに目が虚ろになってきたねー」

杏子「ぅぁ……ぁ…………」ムシャムシャ

まどか「なんかもう見たこと無いくらいにお腹も膨らんでるし、このままだと大変なことになっちゃったりして」

杏子「………………ぁぁ」モシャモシャ

まどか「食べすぎで死ぬ人って、人類初じゃない?あ、人間じゃないから記録に残らないかな?」

杏子「ぉぉ……ぉぉぉぉ……」ゴクリ

まどか「……人の話はちゃんと聞けよぉおおお!!」ドスッ

まどかの拳が杏子の腹に深く突き刺さる

杏子「ぅぐぁあ!?」

まどか「お前の親は!」ドカッ

杏子「ぐぇえっ!」

まどか「そんなことも!」ドスッ

杏子「ぎぃっ!?」

まどか「教えてくれなかったのか!!」ドスッ

杏子「あぎ……が……!」

続けてまどかの腹パン三連撃が炸裂する!

まどか「ふぅ……ふぅ……」

杏子「ぐ……ウプっ……げっぼぼああああばあああばばばおぼぼぼばば!!!」ビチャビチャビチャビチャ

杏子「げぇぁあ嗚呼あああああああああああ!!!」ビチャビチャ

まどか「うわ、すごい量のゲロ(笑)」

杏子「ぇぁぁげうぇえええええええぇぇ……ゲホッ、ゲホッ……」

まどか「流石に引いちゃうなあ」

杏子(ち、畜生……だけど吐いたお陰でかなり楽になった……)ゼェゼェ

まどか「…………あぁ、大変!」

杏子(今度は何だ!?)

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