保奈美は2階に上がると、そのまま自分の部屋に入らずに、まずは2歳下の弟の昌樹の部屋に入った。昌樹はとっくに夕飯を済ませ、自分の部屋でTVゲームをやっていた。
「姉ちゃんお帰り。…うっわ、どうしたん?その腹」
「気が付いた?…私、赤ちゃん出来ちゃったの。」
「うっそっだっろ~!オイ…だって昨日はそんなじゃなかったじゃん。」
「ウッソ~。でも何でだか気になるでしょ?ヒミツ~!」
保奈美はいつものような調子で弟をからかい、すぐに自分の部屋に戻った。昌樹の目が自分のお腹に釘付けになっていたのを確認して。
保奈美が自分の部屋に戻って30秒も経たないうちに昌樹がゲームを中断して駆け込んでくる。待ってましたとばかりに保奈美がそのお腹を大事そうに抱えるようにして前に差し出し、さすりながら見せつける。ブラウスのボタンが飛んでしまった位置からは、生腹が、顔を覗かせる…というよりもむしろ自己顕示欲を剥き出しにしているかのごとく、ブラウスをかき分けて顔を出している。
「すごいでしょ?このお腹。」
「…いや、もう凄いとかいうレベルじゃないよ。どうなってるの?ホントに妊娠したみたいだぞ。」
「じゃあ、昌樹が直接確かめてみる?」
保奈美はカーペットの床に脚を投げ出して座り、白いブラウスを持ち上げた。
「耳をくっつけてご覧?…赤ちゃんの音とか、何も聞こえないでしょ?」
昌樹はドキドキしながら、今まで見たこともない様相を呈している姉の腹に、おそるおそる耳を当てた。
「何もっていうか、ギュルギュルとか、…グロロロ~とか、凄い音してるで。」
「ホント~?お姉ちゃんも聞きたいんだけど、聞けないから昌樹が代わりにしっかり聞いて。」
保奈美は寝そべった状態から徐々に上半身を起こして腰を曲げて前屈みになり、その大きくなったお腹で昌樹の頭を挟み込むようにホールドしていった。
「今ねぇ、お姉ちゃんのお腹の中ではね~、ケーキ25個を消化中なの。うふふ。重いでしょ?」
保奈美は、自分のお腹の重みをすっかり昌樹の頭の上に預けたのを感じ、征服感を覚えた。膨れたお腹が自らの視界を遮り、そのお腹の下の方で昌樹の頭がどうなっているのかは、保奈美のお腹の表面から感じる触感からしか感じ取れなかった。
「うう!!…う…う…」
昌樹は姉の腹の下で小さく呻き声を上げる。そしてグイグイ首を振ると、どうにか頭をそのお腹の下からズボッと抜き取った。
「ハアッハアッ…へ、変態だな!姉ちゃんは~。まっさかそんな事するなんて思わんかった。」
そう拒む昌樹は息が上がり、ちょっと顔が赤くなっている。しかし、今一歩の所で理性が働いているのだろう。保奈美もその表情を見て、『いつものイタズラのノリとはいえ、少しやりすぎちゃったぁ…』と我に返り、やや赤面した。そして昌樹はゲームの続きをやるため、部屋に戻ろうとしていた。


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