• 春の奏-

「―――――――390名。 被害家屋――――――。」
「・・・・・・なんでだよ。」
誰かが、そんな言葉を漏らした。俺だってそう思ってるさ。
守れなかった。――――守りきれなかった。
俺は必至に涙をこらえて、エリアス"だった"跡地を後にした。

「――――よくやったと思うよ。」
「・・・・ぇ?」
跡地を出てすぐにかけられた言葉だ。
目の前には全身傷だらけの女性がいた。
「その声・・・・まさか?」
「久しいね、少年。まさか、会えるとは思わなかったよ。」
この世界に来て初めてあった人だった。俺の師匠でもある。
「なんで・・・・なんで、今なんですかっ・・・・・」
もう・・・無理だ。涙が零れる。
「もっと・・・・もっと、早く会えていれば。そうすれば、貴女だけでも守れたのに・・・・なのになn――――」
「いいんだ・・・・・・いいんだ。」
彼女の眼を見て、わかった。この人もつらいのだ・・・と。


なぜ、こんな事態になったのかって?
……わかった。最初から話をするとしようか。
あれは、2年前―――――――

「・・・・・・・・ふぁぁぁぅぁ。」
暇である。なぜ、俺が留守番なのだ。
8月も終わりつつある。みんなは祭りへ行った。
俺はというと・・・・おいて行かれて、部屋でぐだ~っとしてるだけ。
夕飯はどうするかなー・・・と、考えてると
「郵便でーす」
ポストマンが来た。
「おー・・・ポストマン!あぁ・・・お前を見てこんなにうれしくなれるとは!」
「どういうことだ!それは!・・・じゃんくて、ホレ、手紙」
「お、サンキュ」
送り主は・・・・・不明。
fm・・・・
「んで、誰からだったんだい?」
「ん・・・おまいさんは、もう仕事戻っていいよーアリガトねー」
「え、ちょ・・・・おま・・・・・」
ガラガラガラガラ
窓を閉め俺は、手紙の中身を見た。


to 春の奏ギルドマスター様
from ----

初めまして。
私名前は伏せさせていただきますが、とある方からあなた様へ依頼を頼むためにこの手紙を出させていただきました。
もし、よろしければ、○月×日、ベロスのレストランにでも。

よろしくお願いします。


これが、始まりだったのかもしれないな。
まぁ、そんなことをあの時の俺は知らないわけで・・・・・

「・・・・・・・行くか。」
行くと決めてしまったのだ。
ほかの奴だったら、どんな決断してたんだろうか。
そんなのも、今じゃわからないわけで・・・・

そして、当日。
俺は、ベロスへ向かった・・・・

  • 続-

あとがき
書き直しです。
それでも、これで8分しかたってない・・・・だと?
あぁ・・・・黒歴史入りかな。こりゃ・・・・
まぁ、新鮮でいいかな!

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最終更新:2013年01月28日 23:08