628-630

作者:ID:ZRSPI5fY

ハルト「諸君、私は節分が好きだ。
諸君、私は節分が好きだ。
諸君、私は節分が大好きだ。」

倉刀「……は?」

ハルト「豆まきが好きだ。豆を食べるのが好きだ。鰯の頭を飾るのが好きだ。柊の葉を――」

倉刀「師匠、何か悪いものでも口にされましたか?」

ハルト「……なんだ、倉刀。演説の途中で口を挟むとは無礼にもほどがあるのではないか?」

倉刀「そうでした、すいません。でも、いきなりどうなさったんですか?」

ハルト「……倉刀、今日は何月何日だ?」

倉刀「二月三日です。」

ハルト「そう、つまり?」

倉刀「節分ですね。」

ハルト「その通り。倉刀、これを被れ。」

倉刀「なんですかこれ?」

ハルト「鬼の面だ。」

倉刀「まさか……」

ハルト「今から豆まきをする!」

倉刀「……やっぱり僕が鬼ですか。まぁでも師匠一人なら……」

美作「(ガラッ)話は聞かせてもらったよ!」

倉刀「げぇっ美作!」

ハルト「美作か。一緒にやるか?」

美作「もちろん!」

ハルト「倉刀、準備はいいな?」

倉刀「……オーケーです。」

美作「節分!節分!節分!」

ハルト「よろしい、ならば豆まきだ。」

美作「くらえ!(豆を投げつける)」


ペシッペシペシッ

倉刀「痛っ!ちょ、ちょっと顔は止め――」

ズバァン!!!

倉刀「……ッ!!」

美作「……何、今の……ばっちゃん……?」

ハルト「純豆マメドニウム加工枝豆弾頭弾殻。
マーベラスな科学薬筒HLT9。
全長39センチ重量16グラム13ミリ爆裂納豆弾。
『モモタロス』。パーフェクトだクラトー。」

倉刀「ああっそれ!僕が昨日作ったやつじゃないですか!」

美作「さすがばっちゃん!」

ハルト「さぁ、逃げろ逃げろフリークス。楽しくさせろこの私を。」

倉刀「やっやばいです!」

美作「あ、逃げた。」

ハルト「追うぞ!」

美作「ばっちゃん、鬼は倉刀だけ?」

ハルト「いいですか?豆を投げつけていいのは倉刀 作と倉刀だけです。」

美作「りょーかい!ヤァ!」

ペシペシ!

ズバァン!!

倉刀「痛っ!そして怖っ!師匠のアレ喰らったらリアルにヤバいです!こ、ここはひとまず……」

美作「ばっちゃん!あいつ外に出たよ!」

ハルト「なに、よく狙えば……」

ズバァン!!!

倉刀「アッ―」

バタリ

美作「やった!街に逃げる前に仕留めた!」

倉刀「うぅ……師匠酷いです……」

ハルト「さぁどうした?」

倉刀「……え?」

ハルト「まだ一度館から追い出されただけだぞ。かかってこい!」

倉刀「!!」

ハルト「もっと根性を出せ!!戦法を変化させろ!!面を被り直して立ち上がれ!!豆を拾って反撃しろ!!
さあ節分はこれからだ!!お楽しみはこれからだ!!
ハリー!ハリーハリー!!ハリーハリーハリー!!!」

倉刀「オッ……オ、オッ鬼め!!」

ハルト「そうか、貴様もそうなのか小僧。ヘタレのくだらない鬼め。」

倉刀「ふざけるな!何百年も生きてるくせに!!たかが節分にここまで本気になるなんて」

ハルト「五月蝿い!!」

ハルト「お前は美作の餌だ。」

倉刀「う、あい、う、うお!」

ズババババババババァン!!!

ハルト「所詮こんな物か倉刀。お前はまるで豆のような弟子だ。豆の餌食になってしまえ。」

美作「ガオー!」

倉刀「うぎゃあああああ!!」


~こうしてハルトシュラーたちの節分は過ぎていく~


ハルトさんにヘルシングの台詞を言わせたかっただけ。
反省はしてないが後悔は軽くしてる。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年06月11日 20:00
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。