固茹で卵な半熟卵 事件の始まり

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作者:◆gGWjPaYNPw ---- 俺は事情聴取をする為に、警察署の一部屋で警官と一緒に書類作成中だ 警官と言っても、実際は書類作成の時間が長いんだぜ? で、殉職者出ちまったから、スンゲー細かい事迄根掘り葉堀り 何時間も調書に付き合って、正直堪んねぇよ 「そろそろ良いか?いい加減疲れちまったよ」 「まぁ、待って下さい。もう少し協力お願いします」 「警察側の資料見せてくれるって、あの殉職した飯島だっけか?言ってたんだが?」 「…飯島との約束ですか。でしたら果たさないと駄目ですね」 そう言うと立ち上がり、一旦出ていく 暫くすると、資料を抱えて二人がかりでやって来た 「…お待たせしました」 「…膨大な量だな」 「えぇ。他署から、わざわざ資料取り寄せましたからね。概要を説明しますね」 「あぁ、頼む」 俺は資料を適当に掴むとぱらりと捲って、読み始めた 「事件の概要は今日の戦闘で判明しました。人食い事件ですね。ホシは言わば食料として人間を襲ってる。捕食しなきゃ生きていけないのだから、殺さないと被害が無くなりません」 「あぁ」 ぺらりとレポートを見ながら、俺は曖昧に頷く 「実際に戦った感想は、アジョさんと同じく人間じゃない。人間には出来ない行動が物語ってます」 「…だな……おい、段々と南下してねぇか?最初は北海道だぞ?」俺はレポートを見てたら、被害地域が段々と南下していくのを確認して問いかける 「渡り鳥の越冬の南下みたいだな」 「渡り鳥?そうか、人間じゃないなら、動物の行動原理を当てはめた方が良いのかも」 俺の言葉に警官達が頷いている そんな簡単なら良いけどねぇ レポートを見てみると、被害日は風が強い日が多いな まぁ、冬だから当たり前か 「被害は三週間前からか………」 確か、ニュースで話題になりだしたのは、俺が迷い家に連れていかれる2日前 そして、俺を二週間も樹海に放り込んだハルトシュラー ……あいつめ、この街で遭遇する様に、仕向けやがったな 迷い家の性能なら、現在進行してる場所に送る事も出来た筈 つまり、地の利があり、補給にも支障がなく、十二分に動けるこの街じゃないと、迎い撃てない相手って訳か あんにゃろう、やってる事が、本当にまだるっこしいな 俺は思考を纏めると、資料をパタンと閉じた 「サンキュー、助かった。奴は俺がやる」 「却下ですね。仲間の敵は譲りませんよ」 そう言って、警官達も不敵な笑みを浮かべる やっぱり、この街のお巡りさんは半端ねぇ 「どっちが取っても、恨みっこ無しな?」 「えぇ、共同戦線といきましょう。奴の終着駅はこの街だ」 警官が右手を胸の前に掲げたので俺は右手をブンと振って腕相撲の要領で握手を交わす 「一人の行動は危険だ、気をつけてくれ」 「市民には通知しましょう」 俺が出て行こうとすると 「あぁ、ちょっと待って下さい」 「ん?なんだ?」 「アジョさんは食べれば食べる程、力を蓄えるんでしたよね?」 「まぁな」 「捜査費が出納係から降りたんで、飯食って行って下さい。冷凍物ですが、ここは我慢して貰って」 「海老あんのか?」 「えぇ、どうぞ」 そう言って、案内された先の部屋には、解凍された海老とクリル(オキアミ)の乾物缶が大量に置いてあり、魚屋と鑑賞魚店の親父が居た 「よう、殴ったは良いが、のせなかったみてぇだな」 「いや、警察から大量にオキアミ寄越せって言われて、驚きましたよ」 「親父さん達」 「しっかり補給しろよ。次は頼むぜ」 バンと肩を叩いて魚屋の親父は出て行って 「はい、サービスです。小分けされてる試供品のスイミー。非常食にどうぞ」 そう言って、俺の手にスイミーを渡して鑑賞魚屋の親父も出て行って 俺は、両手を合わせてから、目の前の食料を平らげ始めた 今は、とにかく力だ 奴を止める力を蓄えなきゃなんねぇ ※※※※※※※※※※

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