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作者:ID:5AIS734H
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ハルト邸、夏。
迷い家にも四季はある。
美作「あ~つ~い~」
倉刀「……」
美作「じ~ぬ~」
倉刀「……うん。」
美作「ギブミークーラー~」
倉刀「……わかったからもう言わないでくれ。暑いのは皆同じだって。」
美作「倉刀は良いよね~薄着でもなんも言われないし~」
倉刀「美作も負けず劣らず薄着だろ。」
美作「それでも倉刀より一枚多いぃ~」
倉刀「さっきから氷もかじってるし。」
美作「あげないよ~」
倉刀「……そんなに暑いのが嫌ならギャラリー行けばいいじゃないか。あそこならクーラーあるよ。」
美作「あそこつまんない。」
倉刀「……仮にも芸術家を志してる人間がそれでいいのか?」
美作「それとこれとは別問だーい」
倉刀「……」
美作「……」
倉刀「……暑い。」
美作「やっぱせめて扇風機は欲しいよね。」
倉刀「だな。」
美作「そしたら私その前から動かないよ。」
倉刀「発言がいちいち宇宙人ボイスになるぞ。」
美作「ワレワレハウチュウジンダ」
倉刀「初めまして、こちらは地球人です。」
美作「キミタチハカンゼンニホウイサレテイルーオトナシクデテキナサーイ」
倉刀「地球からどう出てけと。」
美作「オカアサンモナイテイルゾー」
倉刀「お母さん宇宙に居んのかよ!」
美作「……」
倉刀「……」
美作「……そういえばさー」
倉刀「ん?」
美作「ばっちゃんは暑いの平気だよね。」
倉刀「ああ、だな。いつものあの暑そうな格好でも涼しい顔だ。」
美作「心頭滅却すれば火もまた涼しいわけねぇだろちくしょー」
倉刀「だな。もしかしたら服に何か仕掛けがあるのかもよ。」
美作「例えば?」
倉刀「見た目は同じだけど布地が違って、風をよく通すとか。」
美作「あーありそう。」
倉刀「内側に冷えピタと同じゼリーがついてるとか。」
美作「下着着てないとか。」
倉刀「服のように見えて実はボディペイントだとか」
美作「そこはボディペイントより、海苔を体に貼り付けてるとかの方がエロいよー」
倉刀「何の話だよ。」
美作「さぁ?」
倉刀「……」
美作「……」
倉刀&美作「……あつはなついねぇ……」
オチは無い