114-120

「114-120」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

114-120」(2012/05/26 (土) 01:25:27) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

作者:ID:8i2huC4F ---- ハルト「七夕だな」 倉刀「七夕ですね」 美作「七夕だね」 ハルト「というわけでお前たち!願い事は書いてきたか!」 倉刀「バッチリです。」 美作「へへっ笹も準備オーケイですぜ旦那!」 ハルト「よしっそれでは!」 美作「おお!」 ハルト「第一回!」 倉刀「第一回?」 ハルト「『織姫彦星お幸せに(はぁと)七夕を飾る素敵アート製作大会』ぃぃぃ!」 美作「ヒャッハー!」 倉刀「ひ、ひゃっはー。」 美作「倉刀テンション低い!」 倉刀「……ゴメン。」 ハルト「と、まぁ気を取り直してだ。要は七夕をテーマに皆で何か作ろうという話だ。」 倉刀「師匠にしては珍しくまとも……?」 ハルト「ただし!」 倉刀「じゃなかった。」 ハルト「各々の作品を比較し、最も七夕に相応しいと思われた作品の製作者の願い事を、敗者は叶えなければならない!」 美作「つまり、勝った人の願い事を他の二人が叶えてあげるってことだね。」 ハルト「いぐざくとりぃ。」 倉刀「それって最初から勝負が見えてるような……」 ハルト「因みに審査員はこいつだ。」 柏木「やぁ、久しぶり。」 美作「あ、柏木さんだ。」 倉刀「お久しぶりです。」 ハルト「二人も知っているように、こいつは私が嫌いだ。私も嫌いだ。なのでお前たちに偏った判定をしてくれるだろう。」 倉刀「ハンデ……ですか?」 ハルト「そのとおり。」 倉刀「……美作。」 美作「はいはい。」 倉刀「やってやろう。師匠の高い鼻を複雑骨折させてやる。」 美作「おーけー!」 ハルト「……ふふふ。」 柏木「じゃあ、いいかい?」 倉刀「あの、美作との合作は良いですよね?」 柏木「もちろん良いよ。えぇと、制限時間は今から三時間。作品のジャンルの指定は無し。場所はここ、ハルト邸エントランス……」 倉刀「師匠、覚悟しててくださいね。」 ハルト「望むところだ。」 美作「ばっちゃん、願い事は覚悟しててね!」 柏木「……それでは、用意……ドン!」 倉刀「さぁ、何を作ろうか?」 美作「僕は彫刻が良い!」 倉刀「三時間じゃあ厳しくないか……?」 美作「そうだねー……あっ!」 倉刀「どうかした?」 美作「ばっちゃんが居ない!」 倉刀「えっ!?……本当だ。」 美作「急がないと!えぇと……三時間じゃあ少ないよお……!」 倉刀「本当に。でもやるしかない。三時間で作れて、かつ師匠を越えられるもの……」 美作「絵画?」 倉刀「……駄目だ、時間が無い。」 美作「オブジェ。」 倉刀「たった三時間じゃ師匠を越えられるレベルは無理だ。」 美作「じゃあどうしろってんだよ!」 倉刀「ゴメンゴメン。……実は、ちょっと良い考えを思い付いてさ……」 美作「本当?」 倉刀「……ゴニョゴニョ……」 ~そして三時間後~ 柏木「さぁ時間いっぱい。君はもう戻ってきたけど……」 ハルト「……」 柏木「……来ないな。」 ハルト「……」 柏木「これはもう不戦勝かな?」 ハルト「……」 柏木「じゃあ、後十秒以内に戻らなかったら負けにしよう。10……9……」 倉刀&美作「ちょおっと待ったあああああああ!」 ハルト「!」 倉刀「ぜぇ……ぜぇ……危なかった……」 美作「うー気持ち悪い……」 柏木「……君たち、作品は?見当たらないけど。」 美作「のんぷろぶれむ!」 倉刀「向こうの部屋に……用意してあります。」 柏木「へぇ、じゃあ、行こうか。」 倉刀「どうぞ、お入りください」 ハルト「……これは?」 柏木「へぇ、意外だな。」 美作「僕たちの作品は、これです!」 ハルト「料理か。」 倉刀「愛情は入ってませんが、精一杯作りました。」 美作「さあ席について!」 柏木「じゃあ、いただくよ。」 美作「ほらほらばっちゃんも。」 ハルト「え?私もか?」 倉刀「師匠だけじゃなく、僕たちもです。」 美作「皆、席についたー?」 美作「それじゃあ皆で!」 「いただきます。」 柏木「……うん。美味しいよ。」 倉刀「ありがとうございます。」 ハルト「すまないが、醤油をとってくれないか?」 美作「はいはーい。」 柏木「……ふぅ。美味しかった。」 美作「でしょ?」 柏木「だけど、作品が料理とは……わざわざ自分たちの苦手分野を……。」 倉刀「ふふふ、早とちりしてもらっては困りますよ。」 柏木「……?」 倉刀「僕たちの作品は料理じゃありません。美作。」 美作「ほいほーい、デザートお持ちしまーす!」 柏木「?」 倉刀「窓、開けますね。ほら、天の川が綺麗です……。」 ハルト「……成る程な。」 倉刀「ところで柏木さん、師匠の作品は?」 柏木「いや、まだ……」 倉刀「じゃあ師匠、お願いします。」 ハルト「わかった。」 柏木「バイオリン……?ああ、そうか、そういうことか。」 倉刀「そういうことです。」 美作「デザートお持ちしましたー!」 ハルト「少しチューニングを。」 柏木「君たちの作品は――」 倉刀「――『幸せ』です。」 美作「どうですか。」 倉刀「晴れた七夕に、天の川の下で、師匠のバイオリンを聞きながら、皆で食卓を囲む……これ以上の幸せは無いです。」 柏木「……うん。素晴らしい作品だ。」 美作「でしょ?」 ハルト「まさか私の作品を読み、それを利用するとはな。」 倉刀「正直ヒヤヒヤしてました。曲じゃなかったらどうしようって。」 ハルト「はは。じゃあ、いくぞ……。」 ハルト「……即興曲を一つ……」 美作「ところで――」 倉刀「ん?」 美作「――勝敗はどうなるの?」 倉刀「美作、お前そんな……」 柏木「ん?ああ、それはもちろん――」 美作「もちろん――」 柏木「――ハルトシュラーの勝ちだよ。」 美作「――僕たち――ってえええ!?」 柏木「だってそうだろう。君たちの作品は彼女の作品ありきの、他力本願なものだ。残念ながら、彼女には及ばないね。」 美作「そんなぁ~!」 倉刀「じゃあ……」 柏木「それではお待ちかね、だね。」 ハルト「楽しい罰ゲームたいむだ!」 美作「うぅ……」 倉刀「まぁ、うん。」 柏木「ではお願いごとをどうぞ。」 ハルト「ふふふん、では二人とも、よく聞け。私の願いは――」 倉刀&美作「……」 ハルト「――『来年は私に勝つこと』だ。」 倉刀「え……」 美作「え?」 ハルト「……頼むぞ、二人とも。」 倉刀「……は、はい!頑張って、一人前に成ります!」 美作「ううー厳しいなー。」 柏木「はは、良い師匠じゃないか。」 倉刀「ですよね!」 ハルト「止めろ恥ずかしい。」 美作「ばっちゃん大好き!」 ハルト「馬鹿もの、止めろ!」 柏木「はは、君がこんなに顔を赤くするのを初めて見たよ。」 ハルト「ば、ばか!お前たちもやはり未熟ものに過ぎる!来年も再来年も打ち倒してくれるからな!覚悟しておけ!」 倉刀&美作「望むところだ!!」 ハルト「この未熟もの――――!!!」 おわり
作者:ID:8i2huC4F ---- ハルト「七夕だな」 倉刀「七夕ですね」 美作「七夕だね」 ハルト「というわけでお前たち!願い事は書いてきたか!」 倉刀「バッチリです。」 美作「へへっ笹も準備オーケイですぜ旦那!」 ハルト「よしっそれでは!」 美作「おお!」 ハルト「第一回!」 倉刀「第一回?」 ハルト「『織姫彦星お幸せに(はぁと)七夕を飾る素敵アート製作大会』ぃぃぃ!」 美作「ヒャッハー!」 倉刀「ひ、ひゃっはー。」 美作「倉刀テンション低い!」 倉刀「……ゴメン。」 ハルト「と、まぁ気を取り直してだ。要は七夕をテーマに皆で何か作ろうという話だ。」 倉刀「師匠にしては珍しくまとも……?」 ハルト「ただし!」 倉刀「じゃなかった。」 ハルト「各々の作品を比較し、最も七夕に相応しいと思われた作品の製作者の願い事を、敗者は叶えなければならない!」 美作「つまり、勝った人の願い事を他の二人が叶えてあげるってことだね。」 ハルト「いぐざくとりぃ。」 倉刀「それって最初から勝負が見えてるような……」 ハルト「因みに審査員はこいつだ。」 柏木「やぁ、久しぶり。」 美作「あ、柏木さんだ。」 倉刀「お久しぶりです。」 ハルト「二人も知っているように、こいつは私が嫌いだ。私も嫌いだ。なのでお前たちに偏った判定をしてくれるだろう。」 倉刀「ハンデ……ですか?」 ハルト「そのとおり。」 倉刀「……美作。」 美作「はいはい。」 倉刀「やってやろう。師匠の高い鼻を複雑骨折させてやる。」 美作「おーけー!」 ハルト「……ふふふ。」 柏木「じゃあ、いいかい?」 倉刀「あの、美作との合作は良いですよね?」 柏木「もちろん良いよ。えぇと、制限時間は今から三時間。作品のジャンルの指定は無し。場所はここ、ハルト邸エントランス……」 倉刀「師匠、覚悟しててくださいね。」 ハルト「望むところだ。」 美作「ばっちゃん、願い事は覚悟しててね!」 柏木「……それでは、用意……ドン!」 倉刀「さぁ、何を作ろうか?」 美作「僕は彫刻が良い!」 倉刀「三時間じゃあ厳しくないか……?」 美作「そうだねー……あっ!」 倉刀「どうかした?」 美作「ばっちゃんが居ない!」 倉刀「えっ!?……本当だ。」 美作「急がないと!えぇと……三時間じゃあ少ないよお……!」 倉刀「本当に。でもやるしかない。三時間で作れて、かつ師匠を越えられるもの……」 美作「絵画?」 倉刀「……駄目だ、時間が無い。」 美作「オブジェ。」 倉刀「たった三時間じゃ師匠を越えられるレベルは無理だ。」 美作「じゃあどうしろってんだよ!」 倉刀「ゴメンゴメン。……実は、ちょっと良い考えを思い付いてさ……」 美作「本当?」 倉刀「……ゴニョゴニョ……」 ~そして三時間後~ 柏木「さぁ時間いっぱい。君はもう戻ってきたけど……」 ハルト「……」 柏木「……来ないな。」 ハルト「……」 柏木「これはもう不戦勝かな?」 ハルト「……」 柏木「じゃあ、後十秒以内に戻らなかったら負けにしよう。10……9……」 倉刀&美作「ちょおっと待ったあああああああ!」 ハルト「!」 倉刀「ぜぇ……ぜぇ……危なかった……」 美作「うー気持ち悪い……」 柏木「……君たち、作品は?見当たらないけど。」 美作「のんぷろぶれむ!」 倉刀「向こうの部屋に……用意してあります。」 柏木「へぇ、じゃあ、行こうか。」 倉刀「どうぞ、お入りください」 ハルト「……これは?」 柏木「へぇ、意外だな。」 美作「僕たちの作品は、これです!」 ハルト「料理か。」 倉刀「愛情は入ってませんが、精一杯作りました。」 美作「さあ席について!」 柏木「じゃあ、いただくよ。」 美作「ほらほらばっちゃんも。」 ハルト「え?私もか?」 倉刀「師匠だけじゃなく、僕たちもです。」 美作「皆、席についたー?」 美作「それじゃあ皆で!」 「いただきます。」 柏木「……うん。美味しいよ。」 倉刀「ありがとうございます。」 ハルト「すまないが、醤油をとってくれないか?」 美作「はいはーい。」 柏木「……ふぅ。美味しかった。」 美作「でしょ?」 柏木「だけど、作品が料理とは……わざわざ自分たちの苦手分野を……。」 倉刀「ふふふ、早とちりしてもらっては困りますよ。」 柏木「……?」 倉刀「僕たちの作品は料理じゃありません。美作。」 美作「ほいほーい、デザートお持ちしまーす!」 柏木「?」 倉刀「窓、開けますね。ほら、天の川が綺麗です……。」 ハルト「……成る程な。」 倉刀「ところで柏木さん、師匠の作品は?」 柏木「いや、まだ……」 倉刀「じゃあ師匠、お願いします。」 ハルト「わかった。」 柏木「バイオリン……?ああ、そうか、そういうことか。」 倉刀「そういうことです。」 美作「デザートお持ちしましたー!」 ハルト「少しチューニングを。」 柏木「君たちの作品は――」 倉刀「――『幸せ』です。」 美作「どうですか。」 倉刀「晴れた七夕に、天の川の下で、師匠のバイオリンを聞きながら、皆で食卓を囲む……これ以上の幸せは無いです。」 柏木「……うん。素晴らしい作品だ。」 美作「でしょ?」 ハルト「まさか私の作品を読み、それを利用するとはな。」 倉刀「正直ヒヤヒヤしてました。曲じゃなかったらどうしようって。」 ハルト「はは。じゃあ、いくぞ……。」 ハルト「……即興曲を一つ……」 美作「ところで――」 倉刀「ん?」 美作「――勝敗はどうなるの?」 倉刀「美作、お前そんな……」 柏木「ん?ああ、それはもちろん――」 美作「もちろん――」 柏木「――ハルトシュラーの勝ちだよ。」 美作「――僕たち――ってえええ!?」 柏木「だってそうだろう。君たちの作品は彼女の作品ありきの、他力本願なものだ。残念ながら、彼女には及ばないね。」 美作「そんなぁ~!」 倉刀「じゃあ……」 柏木「それではお待ちかね、だね。」 ハルト「楽しい罰ゲームたいむだ!」 美作「うぅ……」 倉刀「まぁ、うん。」 柏木「ではお願いごとをどうぞ。」 ハルト「ふふふん、では二人とも、よく聞け。私の願いは――」 倉刀&美作「……」 ハルト「――『来年は私に勝つこと』だ。」 倉刀「え……」 美作「え?」 ハルト「……頼むぞ、二人とも。」 倉刀「……は、はい!頑張って、一人前に成ります!」 美作「ううー厳しいなー。」 柏木「はは、良い師匠じゃないか。」 倉刀「ですよね!」 ハルト「止めろ恥ずかしい。」 美作「ばっちゃん大好き!」 ハルト「馬鹿もの、止めろ!」 柏木「はは、君がこんなに顔を赤くするのを初めて見たよ。」 ハルト「ば、ばか!お前たちもやはり未熟ものに過ぎる!来年も再来年も打ち倒してくれるからな!覚悟しておけ!」 倉刀&美作「望むところだ!!」 ハルト「この未熟もの――――!!!」 おわり ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。