ハルトシュラーと俺

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ハルトシュラーと俺」(2012/05/18 (金) 03:28:21) の最新版変更点

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作者:◆NIKUcB1AGw ---- 「よし、更新完了。執筆に戻るか」 深夜の自室。俺はパソコンから自分のブログを更新し、一息ついていた。 今日の俺は、実に調子がいい。執筆スピードがいつもの三割増しといったところであろうか。 これなら、予約期限をたっぷりと残してSSを完成させることが出来そうだ。 まあ、もとより予約期限を使い切ったことはまだないが。 ん? ちょっと待て。俺、誰に向かってこんな説明してるんだ? これじゃまるで……。 「SSの一人称視点みたいだ、か?」 突然、部屋の中に俺以外の声が響く。しかも、どう考えたって家族の声じゃない。 慌てて振り向くと、そこにはゴスロリ服を着たブロンドヘアの幼女が立っていた。 ……あー、何だ。そろそろ寝なくちゃまずいか。調子がいいからって無理して大変なことになってもあれだしな。 しかし、どうせ幻覚を見るなら巨乳のお姉さんにしてほしかったところだ。 kskロワ住人だからって、誰も彼もがロリコンってわけじゃないんだからな。 「現実逃避するな」 いや、するわ。どう考えても怪奇現象だもの、これ。 「まったく、さんざん非現実的な世界を書いてきながら、反応がこれか。情けない」 いや、書くのと実際に起きるのとでは別物ですから。夜中に突然幼女が自分の部屋に現れるとか、どこの中二病ですか。 「そんなにわらわを幻覚にしたいか。何なら、キャメルクラッチでもかけてやろうか?  痛かったらさすがに幻覚じゃないとわかるじゃろ」 どうせならマッスル・スパークぐらい見せてやろうという心意気はないのか。 「無茶言うな。空中であんな複雑な関節技、かけられるわけがなかろう。  それに、この部屋では天井の高さがまったく足りんわ」 あ、通じた。 「キン肉マンは全巻読破しておるからな。ちなみに、好きなビッグボディチームの超人はペンチマンじゃ」 な……! こいつ、通だ! 「好きなビッグボディチームの超人は?」と聞かれたら、10人中9人は「レオパルドン」と答えるはず。 それをあえて先鋒のペンチマンとは……。貴様、ただ者じゃないな! 「深夜に他人の部屋に出没する幼女が、ただ者のはずなかろう」 いや、そりゃそうだけど。で、結局あんた何者? 「何じゃ、まだわからんのか? わらわはS・ハルトシュラー。創作発表板の住人全てを見守る者」 ……。よし、わかった。帰れ。 「なんでそうなる」 リアクションに困る。以上。 「何じゃ、冷たいのう。わらわの名前をブログで出した奴がいるというから、わざわざ会いに来てやったのに」 いや、そう言われても本気でリアクションに困る。単にいいタイトルが思い浮かばなくて、今日一番頭に残ったフレーズを使っただけだし。 「適当じゃな」 うっさい、ボケ。 「ほう、わらわに向かってボケとは、よく言ったものじゃ。わらわの魔王としての力、見せてやろうか?」 あー、すいません。とにかくすいません。とりあえずここは謝っておくに限る。 所詮超常現象の前に人間は無力だ。 「まあいい。とりあえず、今日はこの辺で勘弁してやろう。これからも、創作に励むのじゃぞ? じゃあの」 あ、帰るんだ。む、何だ? 急に頭の中が真っ白に……。 「あれ?」 おかしいな、記憶が曖昧だ。ブログを更新してからのことをよく覚えてない。 寝ちまってたのか? なんか奇妙な夢を見た気がするが……。思い出せん。 まあいいや。とにかく、今日はもう寝た方が良さそうだな。 この季節に、こんなところで熟睡したら確実に風邪引くし。 そんなわけで俺はSSを保存した後パソコンをシャットダウンし、ベッドへと向かうのであった。 完 ※もちろんフィクションですよ
作者:◆NIKUcB1AGw ---- 「よし、更新完了。執筆に戻るか」 深夜の自室。俺はパソコンから自分のブログを更新し、一息ついていた。 今日の俺は、実に調子がいい。執筆スピードがいつもの三割増しといったところであろうか。 これなら、予約期限をたっぷりと残してSSを完成させることが出来そうだ。 まあ、もとより予約期限を使い切ったことはまだないが。 ん? ちょっと待て。俺、誰に向かってこんな説明してるんだ? これじゃまるで……。 「SSの一人称視点みたいだ、か?」 突然、部屋の中に俺以外の声が響く。しかも、どう考えたって家族の声じゃない。 慌てて振り向くと、そこにはゴスロリ服を着たブロンドヘアの幼女が立っていた。 ……あー、何だ。そろそろ寝なくちゃまずいか。調子がいいからって無理して大変なことになってもあれだしな。 しかし、どうせ幻覚を見るなら巨乳のお姉さんにしてほしかったところだ。 kskロワ住人だからって、誰も彼もがロリコンってわけじゃないんだからな。 「現実逃避するな」 いや、するわ。どう考えても怪奇現象だもの、これ。 「まったく、さんざん非現実的な世界を書いてきながら、反応がこれか。情けない」 いや、書くのと実際に起きるのとでは別物ですから。夜中に突然幼女が自分の部屋に現れるとか、どこの中二病ですか。 「そんなにわらわを幻覚にしたいか。何なら、キャメルクラッチでもかけてやろうか?  痛かったらさすがに幻覚じゃないとわかるじゃろ」 どうせならマッスル・スパークぐらい見せてやろうという心意気はないのか。 「無茶言うな。空中であんな複雑な関節技、かけられるわけがなかろう。  それに、この部屋では天井の高さがまったく足りんわ」 あ、通じた。 「キン肉マンは全巻読破しておるからな。ちなみに、好きなビッグボディチームの超人はペンチマンじゃ」 な……! こいつ、通だ! 「好きなビッグボディチームの超人は?」と聞かれたら、10人中9人は「レオパルドン」と答えるはず。 それをあえて先鋒のペンチマンとは……。貴様、ただ者じゃないな! 「深夜に他人の部屋に出没する幼女が、ただ者のはずなかろう」 いや、そりゃそうだけど。で、結局あんた何者? 「何じゃ、まだわからんのか? わらわはS・ハルトシュラー。創作発表板の住人全てを見守る者」 ……。よし、わかった。帰れ。 「なんでそうなる」 リアクションに困る。以上。 「何じゃ、冷たいのう。わらわの名前をブログで出した奴がいるというから、わざわざ会いに来てやったのに」 いや、そう言われても本気でリアクションに困る。単にいいタイトルが思い浮かばなくて、今日一番頭に残ったフレーズを使っただけだし。 「適当じゃな」 うっさい、ボケ。 「ほう、わらわに向かってボケとは、よく言ったものじゃ。わらわの魔王としての力、見せてやろうか?」 あー、すいません。とにかくすいません。とりあえずここは謝っておくに限る。 所詮超常現象の前に人間は無力だ。 「まあいい。とりあえず、今日はこの辺で勘弁してやろう。これからも、創作に励むのじゃぞ? じゃあの」 あ、帰るんだ。む、何だ? 急に頭の中が真っ白に……。 「あれ?」 おかしいな、記憶が曖昧だ。ブログを更新してからのことをよく覚えてない。 寝ちまってたのか? なんか奇妙な夢を見た気がするが……。思い出せん。 まあいいや。とにかく、今日はもう寝た方が良さそうだな。 この季節に、こんなところで熟睡したら確実に風邪引くし。 そんなわけで俺はSSを保存した後パソコンをシャットダウンし、ベッドへと向かうのであった。 完 ※もちろんフィクションですよ ----

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