2話

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グラズヘイム 黄金「……ご苦労だった。イザークもうよいぞ」 イザーク「はい、父様」 息子を通して親友の末路を見届けた黄金は嘆息し 黄金「日頃の行いが悪いからだぞカール。だが、それでも今回のはいささか哀れだないずれ誤解を解いてやるとしよう。 それにしても子を傷つけられ時の母の怒りというものがこうも恐ろしいものだったとはな……刹那の不倫を誤解した時 以上だ。しかしこれでベイもシュライバーも女神を怒らせるような真似はすまい。安心するとよいぞマキナ」 水銀「…許さん、認めん。誓うぞ、永劫回帰。この様な結末を私は望まない!!」 チビマッキー&エレオノーレ「死ね」とどめの幕引きと列車砲。 水銀「ぐべらぁっ!!」 • ◦ ■ チビマッキー(その後、俺達を元に戻させようとそのまま奴を捕えようとしたがあと一歩というところで逃げられてしまった) シャワーの音と共に幼くなった戦友と女神の楽しげな声とそれを聴きながらハンカチを噛んで涙を流しているルサルカに嘆息しながら チビマッキー(以来女神は兄弟から片時も(トイレすら)離れようとしなくなり、より過保護になってしまった。 それほどあの誘拐騒ぎはトラウマになってしまったらしい。しかし、この甘やかしぶりだと兄弟を腑抜けさせかねん。 それにあの水銀がこのまま手をこまねいているとは思えん、胸騒ぎがしてならない。俺がしっかりせねばな) そのころ 司狼「なあ変態」 変態「なんだねゲオルギウス。あと私の名前はカール・クラフトだ」 司狼「しるかんなもん。それよりも――何で俺を埋めようとしてんだおい!!!」」 変態「思い出すのも腹立たしいが、あの極大の下種がいただろう?」 司狼「ああ、あのババコンガね?で、それがどうしたんだ?」 変態「最近解ったんだがアレは畸形がなかったから雑魚だろ?」 司狼は頷く。水銀のいいたいことがまったく解らない 変態「つまりだ。お前を即身仏にして求道神にし、ひとしきり暴れさせた跡に私が止めれば――女神も私を見直すだろうな」 司狼「そもそも俺の渇望は覇道だ」 チビ司狼「だからこんなことしてもてめぇの考えてることにはなんねえよ。たくよぉ、さっきも話を聞いたが、 最悪の形で誤解されてショックなのはわかるけどよ。策の稚拙さといい、てめぇらしくないぜ。てめぇのことは 嫌いだがさすがに今のあんたの姿はそんな感情を通り越して哀れだぞ」 水銀「何を言っているのかね、女神に関わる万象総て私へのご褒美なのだよ。あの時は無言で凄むマルグリットに 硬直するという無様を曝したが、あれもまた未知であった。そして…君は勘違いをしている。見直すとは必ずしも 良い方向ではあるまい。今度はそっちの方向で女神を観察したいのだよw」 チビ司狼「(要はここまで嫌われちまった以上、徹底的に嫌われてやるってか?それはそれで未知だからそれで良しと?) アホらし、ついてけねぇわ」 水銀「凡俗に理解してもらおうとは思っておらんよ」 チビ司狼「そうかい。なら、時間稼ぎもここまでといくか」 水銀「何?」辺りを見回すと同時にパトカーの群れが近づいていた。 チビ司狼(さすがはエリーだ) 一方 ベアトリス「さあ、戒……今日は一緒に寝ましょうか?」 螢「いえ、今日は私と一緒に寝るのよ?ねえ、兄さん」 二人とも戒には満面の笑顔も向けつつも、隣とは火花を散らす。 戒「あうう……」 戦乙女の願いは、戦友(戒)が戦場(恋愛)で道を見失わない(間違えない)よう、道(人生)を照らす光になりたい。 獅子心剣の願いは、情熱(兄さん大好きという思い)を永遠に燃やし(抱き)続けていたい。 死を喰らうものの願いは、大切な人(ベアトリスと螢)の穢れ(逸脱した愛情)を全て引き受ける(受け止める)者になりたい。 すなわち、幼児退行したとはいえ、死を喰らうものは彼女らの思いを際限なく受け止め、戦乙女と獅子心剣も彼に際限なく思いを募らせる。 結果、その奔流は、過去最大の規模となって周囲を害するのだ。隣り合う彼女らの散らす火花は最早その形容の域を超え始めていく。 その傍ら、死を喰らうものは彼女らの高ぶりを受け止めることに、終始思考を巡らせるが幼い彼の行動は、結果として彼女らの心を揺さぶる(つまりは、 「(戒)(兄さん)かわいい///」) 玲愛「ねえ、戒君。こっちで一緒に寝ましょ。リザも一緒だよ」 チビ戒「ママも?」 玲愛「うん」 チビ戒「・・・行く」トコトコ ベア&螢「!?Σ(゜□゜;)・・・」 玲愛「フッ・・・」勝ち誇った笑みを二人に向ける。 ベアトリス「どういうつもりですか?」 螢「藤井君はどうしたんですか?氷室先輩。まさか不倫ですか?」黒いオーラを漂わせながら チビ戒「ママ」リザの胸に飛び込み顔を埋める 三人「………………(自分の胸に目をやる)」 ベア「私は着やせするタイプで実は結構あるのに……」 螢「別にいいじゃない……ないわけじゃないんだし」 玲愛「胸なんて……胸なんて……胸?」何かを閃いたらしい。 玲愛「そうだ。胸なんて別に大きくする必要ないじゃない」 ベア&螢「え?」 玲愛「待っていて、藤井君……フフフ」笑いながらその場を立ち去っていく。 その頃 シュライバー「さあ、どうだい蓮くん。僕お手製のオムライスは?」三角巾に白いエプロンという格好。 マリィ「蓮、おいしい?」 チビ蓮「ん?v」オムライスをほうばりながら満面の笑みを浮かべる。 ベイ「おいシュライバー!! 何で俺のメシだけトマトジュース一本なんだよ!?」 シュライバー「え?、だって吸血鬼なんでしょ? だったらトマトジュースが主食なんじゃないの」 ベイ「テメエ!!」 エレオノーレ「やめろ。女神殿の怒りに触れるぞ」 ベイ「ぐっ……;」 マリィ「あれ? ダメだよ蓮、ピーマン残しちゃ」 チビ蓮「う?、苦いの嫌?い…」 ルサルカ「ちゃんと食べないと大きくなれないよ?」 シュライバー「マキナお兄ちゃんを見なよ。ちゃんと食べてるでしょ」 チビマッキー「………俺にふるな」 周囲の視線が彼に集中する チビマッキー「……いいか?兄弟。例え嫌なことでも黙って耐えねばならないときがある。でなければ、強くはなれはしない」 チビ蓮「強く?」 チビマッキー「そうだ。この間、お前がさらわれたことで女神も泣かせてしまっただろう。また彼女を泣かせたいのか?」 チビ蓮「……嫌だ」 チビマッキー「ならば、強くなれ。強くなりたいのなら、食べられるものは好き嫌いせずに食べておけ」 チビ蓮「分かった」そう言ってピーマンを食べ始める。 ルサルカ「良いこと言うじゃない?」 エレオノーレ「小さくなろうとも英雄か」 隣 香純の部屋 香純「うう…行きたいけど、取決め上いけないよ~(泣」壁に耳を当てながら 香純「ああ~、どうして私の時にああなってくれなかったの?蓮……かわいすぎる~v」 その時、香純の部屋にどこかで聞いたことがある"うぜぇぇぇぇぇぇ"声が響く。 それは人の深層心理に直接伝わる念。 『彼がどうやって警察(我がレギオン)を振り切ったかは、他の者(恐らくはゲオルギウス、あるいはその伴侶か)が語るであろう。故、暫し彼の語りを聞きたまえ。 』 汚染源「例えば、己の一生がすべて定められていたとしよう。即ち、ハブられる者は永劫に ハブられるという下らぬ運命。問うが君はこの不条理を認められるかね?」 汚物「否、出来はしまい。私もまた君と同じくこの不条理に悲憤を感じているのだ。なれば、なぁ"ゾーネンキント"よ取引だ。」 汚濁「私は聊か獣殿に用事があってね。何、君は開いてくれればよいのだよ、"城"への道を。 残念ながら獣殿は何故かこの素晴らしい大の親友たるこの私を入城させたくないらしいのだ。」 汚水「一体、何か彼に迷惑でもかけたのだろうか。例えば彼の助力を私が必要とするようなことがあるのか。 ああすまない、とにかく君の力が必要なことはわかって欲しい。」 水銀「対価は、そうだな、君と彼が"対等"に接することが出来る場を作り出すというのはどうだろう。 この事態ももとはと言えば他ならぬこの私なのだ。出来ぬことはないぞ?」 水星「君の答えを教えてくれ。契るか、否か。」 香純「そ、それは・・・」 水銀「いきなり言われても困るというのなら、現在までの彼らの様子を見せようか?」 それと同時香純の脳裏に水銀が天眼を仕掛けて覗いていた今日までの蓮とマリィの映像が流れ込んできた。 それは、主に女神が焦点にいてチビ連はギリギリ映る程度であって、ハッキリ言って「…」「キモ」という レベルであったが、逆にいえば常に連は女神のそばにあり幸福な笑顔を振りまいていたということである。 見るに堪えない甘美な映像を脳内に直接流され、今、彼女の脳内は"太陽"の熱に溶かされるが如くに蕩けていた。 「ああ、自分があそこにいれば私にもあんな笑顔を向けてくれるかもしれない」そんな思いが彼女に蓄積されていき、 蕩けた意識の上に極大の腫瘍を形成していく。それは削いでも削いでも、再生する癌。 そして・・・トドメと言わんばかりに決定的な映像が流れてくる。 昨晩の騒動の後、マリィの胸元に抱き寄せられていた蓮。次の瞬間・・・ チビ蓮「マ、マ…」 なんとマリィの胸にしゃぶりつき始めた。 マリィ「っ!?……vw」 突然の刺激に驚いて飛び起きそうになるも蓮を起こさないように堪え、刺激と羞恥に顔を赤らめながらも すぐに柔らかい笑みを浮かべてパジャマの胸元のボタンに手をかけ、そこへ小さい蓮の頭をさらに優しく抱き寄せて… それを見た瞬間、香純の中で何かが弾けてしまった。 香純「答えは決まったわ・・・」 水銀「では?」 香純「ええ・・・契るわよ。やってやろうじゃないの。そのかわり」 水銀「もちろんだとも。約束は守ろう」 補足して説明すれば、獣殿は彼(超宇宙的変質者)が何処に現れるかを感知できない。それは彼女が不完全な "太陽の御子"であるから力が安定せず且つ開く門の大きさも、彼女自身が無意識に保身をして いるとはいえ、極小--蟻さえ通れるかという大きさであるからである。故、悲しいかな、自滅因子である 黄金でさえ変態を止めることができない。 グラズヘイム 水銀「さて、あとは最後の仕上げに取り掛かるだけだ。待っていてくれたまえよ、マルグリット」 テレジア「やっと来たね。待っていたよ。ホント居て欲しくないときに居て。居て欲しい肝心なときに 居ないというのはなんとかならないものかな?」 水銀「…テレジア?」 水銀「すまないが、今は忙しいのだ。要件なら手短に頼むよ」 玲愛「あなたから忙しいっていう言葉を聞くなんて。まあ、それより私の頼みを聞いてもらう。 あなたにも悪い話じゃない・・・実は」 • ◦ ■ ■ ■ ■ 水銀「ほぅ・・・それは面白そうではないか」 玲愛「なら早くしなさい。すぐにでも藤井君の元へ行きたいんだから」 水銀「さすがは我が友の曾孫・・・彼に連なるものは私を楽しませてくれるようだ。では、その未知を見せておくれよ・・・」 蓮の部屋… チビ蓮「!」悪寒を感じ、マリィにしがみつく。 マリィ「どうしたの?レン」蓮を優しく抱き寄せる。 チビマッキー(俺と同じ嫌な予感をあいつも感じたのか。明日も用心しなければな) ルサルカ(うう……私だけ蓮くんに触れられない。あんなかわいい蓮君に触れられる機会はこれを逃したら二度とないわ……あの女神様の怒りを買わずに蓮君に触れる手立てはないものかしら? …ああ、この部屋で傷とかの手当が出来るのは誰かしら? もし女神様ができなかったら、もしかしてonly私!!? ……日本って、擦傷を舐めて治すっていう民間療法があったっけ?ウフフ?あ、マキナ卿は鋼鉄だから大丈夫よね…? とはいえ、さっきの傷みたいに絆創膏一つで済む程度じゃ駄目ね。現に女神様でもそれぐらいはできたし。大きすぎず小さすぎずの傷……それも女神様の怒りを買わずに済む方法……結構難題だわ) チビマッキー「何を考えているマレウス?」 ルサルカ「!?いえ、何でもないわ」 チビマッキー「ならいいがくれぐれも善からぬことを考えるな」 ルサルカ「分かってるわよ(そしてマキナ卿をうまく出し抜く方法…壁は多いけど諦めてたまるもんですか!)」
グラズヘイム 黄金「……ご苦労だった。イザークもうよいぞ」 イザーク「はい、父様」 息子を通して親友の末路を見届けた黄金は嘆息し 黄金「日頃の行いが悪いからだぞカール。だが、それでも今回のはいささか哀れだないずれ誤解を解いてやるとしよう。 それにしても子を傷つけられ時の母の怒りというものがこうも恐ろしいものだったとはな……刹那の不倫を誤解した時 以上だ。しかしこれでベイもシュライバーも女神を怒らせるような真似はすまい。安心するとよいぞマキナ」 水銀「…許さん、認めん。誓うぞ、永劫回帰。この様な結末を私は望まない!!」 チビマッキー&エレオノーレ「死ね」とどめの幕引きと列車砲。 水銀「ぐべらぁっ!!」 • ◦ ■ チビマッキー(その後、俺達を元に戻させようとそのまま奴を捕えようとしたがあと一歩というところで逃げられてしまった) シャワーの音と共に幼くなった戦友と女神の楽しげな声とそれを聴きながらハンカチを噛んで涙を流しているルサルカに嘆息しながら チビマッキー(以来女神は兄弟から片時も(トイレすら)離れようとしなくなり、より過保護になってしまった。 それほどあの誘拐騒ぎはトラウマになってしまったらしい。しかし、この甘やかしぶりだと兄弟を腑抜けさせかねん。 それにあの水銀がこのまま手をこまねいているとは思えん、胸騒ぎがしてならない。俺がしっかりせねばな) そのころ 司狼「なあ変態」 変態「なんだねゲオルギウス。あと私の名前はカール・クラフトだ」 司狼「しるかんなもん。それよりも――何で俺を埋めようとしてんだおい!!!」」 変態「思い出すのも腹立たしいが、あの極大の下種がいただろう?」 司狼「ああ、あのババコンガね?で、それがどうしたんだ?」 変態「最近解ったんだがアレは畸形がなかったから雑魚だろ?」 司狼は頷く。水銀のいいたいことがまったく解らない 変態「つまりだ。お前を即身仏にして求道神にし、ひとしきり暴れさせた跡に私が止めれば――女神も私を見直すだろうな」 司狼「そもそも俺の渇望は覇道だ」 チビ司狼「だからこんなことしてもてめぇの考えてることにはなんねえよ。たくよぉ、さっきも話を聞いたが、 最悪の形で誤解されてショックなのはわかるけどよ。策の稚拙さといい、てめぇらしくないぜ。てめぇのことは 嫌いだがさすがに今のあんたの姿はそんな感情を通り越して哀れだぞ」 水銀「何を言っているのかね、女神に関わる万象総て私へのご褒美なのだよ。あの時は無言で凄むマルグリットに 硬直するという無様を曝したが、あれもまた未知であった。そして…君は勘違いをしている。見直すとは必ずしも 良い方向ではあるまい。今度はそっちの方向で女神を観察したいのだよw」 チビ司狼「(要はここまで嫌われちまった以上、徹底的に嫌われてやるってか?それはそれで未知だからそれで良しと?) アホらし、ついてけねぇわ」 水銀「凡俗に理解してもらおうとは思っておらんよ」 チビ司狼「そうかい。なら、時間稼ぎもここまでといくか」 水銀「何?」辺りを見回すと同時にパトカーの群れが近づいていた。 チビ司狼(さすがはエリーだ) 一方 ベアトリス「さあ、戒……今日は一緒に寝ましょうか?」 螢「いえ、今日は私と一緒に寝るのよ?ねえ、兄さん」 二人とも戒には満面の笑顔も向けつつも、隣とは火花を散らす。 戒「あうう……」 戦乙女の願いは、戦友(戒)が戦場(恋愛)で道を見失わない(間違えない)よう、道(人生)を照らす光になりたい。 獅子心剣の願いは、情熱(兄さん大好きという思い)を永遠に燃やし(抱き)続けていたい。 死を喰らうものの願いは、大切な人(ベアトリスと螢)の穢れ(逸脱した愛情)を全て引き受ける(受け止める)者になりたい。 すなわち、幼児退行したとはいえ、死を喰らうものは彼女らの思いを際限なく受け止め、戦乙女と獅子心剣も彼に際限なく思いを募らせる。 結果、その奔流は、過去最大の規模となって周囲を害するのだ。隣り合う彼女らの散らす火花は最早その形容の域を超え始めていく。 その傍ら、死を喰らうものは彼女らの高ぶりを受け止めることに、終始思考を巡らせるが幼い彼の行動は、結果として彼女らの心を揺さぶる(つまりは、 「(戒)(兄さん)かわいい///」) 玲愛「ねえ、戒君。こっちで一緒に寝ましょ。リザも一緒だよ」 チビ戒「ママも?」 玲愛「うん」 チビ戒「・・・行く」トコトコ ベア&螢「!?Σ(゜□゜;)・・・」 玲愛「フッ・・・」勝ち誇った笑みを二人に向ける。 ベアトリス「どういうつもりですか?」 螢「藤井君はどうしたんですか?氷室先輩。まさか不倫ですか?」黒いオーラを漂わせながら チビ戒「ママ」リザの胸に飛び込み顔を埋める 三人「………………(自分の胸に目をやる)」 ベア「私は着やせするタイプで実は結構あるのに……」 螢「別にいいじゃない……ないわけじゃないんだし」 玲愛「胸なんて……胸なんて……胸?」何かを閃いたらしい。 玲愛「そうだ。胸なんて別に大きくする必要ないじゃない」 ベア&螢「え?」 玲愛「待っていて、藤井君……フフフ」笑いながらその場を立ち去っていく。 その頃 シュライバー「さあ、どうだい蓮くん。僕お手製のオムライスは?」三角巾に白いエプロンという格好。 マリィ「蓮、おいしい?」 チビ蓮「ん~v」オムライスをほうばりながら満面の笑みを浮かべる。 ベイ「おいシュライバー!! 何で俺のメシだけトマトジュース一本なんだよ!?」 シュライバー「え~、だって吸血鬼なんでしょ? だったらトマトジュースが主食なんじゃないの」 ベイ「テメエ!!」 エレオノーレ「やめろ。女神殿の怒りに触れるぞ」 ベイ「ぐっ……;」 マリィ「あれ? ダメだよ蓮、ピーマン残しちゃ」 チビ蓮「う~、苦いの嫌~い…」 ルサルカ「ちゃんと食べないと大きくなれないよ?」 シュライバー「マキナお兄ちゃんを見なよ。ちゃんと食べてるでしょ」 チビマッキー「………俺にふるな」 周囲の視線が彼に集中する チビマッキー「……いいか?兄弟。例え嫌なことでも黙って耐えねばならないときがある。でなければ、強くはなれはしない」 チビ蓮「強く?」 チビマッキー「そうだ。この間、お前がさらわれたことで女神も泣かせてしまっただろう。また彼女を泣かせたいのか?」 チビ蓮「……嫌だ」 チビマッキー「ならば、強くなれ。強くなりたいのなら、食べられるものは好き嫌いせずに食べておけ」 チビ蓮「分かった」そう言ってピーマンを食べ始める。 ルサルカ「良いこと言うじゃない?」 エレオノーレ「小さくなろうとも英雄か」 隣 香純の部屋 香純「うう…行きたいけど、取決め上いけないよ~(泣」壁に耳を当てながら 香純「ああ~、どうして私の時にああなってくれなかったの?蓮……かわいすぎる~v」 その時、香純の部屋にどこかで聞いたことがある"うぜぇぇぇぇぇぇ"声が響く。 それは人の深層心理に直接伝わる念。 『彼がどうやって警察(我がレギオン)を振り切ったかは、他の者(恐らくはゲオルギウス、あるいはその伴侶か)が語るであろう。故、暫し彼の語りを聞きたまえ。 』 汚染源「例えば、己の一生がすべて定められていたとしよう。即ち、ハブられる者は永劫に ハブられるという下らぬ運命。問うが君はこの不条理を認められるかね?」 汚物「否、出来はしまい。私もまた君と同じくこの不条理に悲憤を感じているのだ。なれば、なぁ"ゾーネンキント"よ取引だ。」 汚濁「私は聊か獣殿に用事があってね。何、君は開いてくれればよいのだよ、"城"への道を。 残念ながら獣殿は何故かこの素晴らしい大の親友たるこの私を入城させたくないらしいのだ。」 汚水「一体、何か彼に迷惑でもかけたのだろうか。例えば彼の助力を私が必要とするようなことがあるのか。 ああすまない、とにかく君の力が必要なことはわかって欲しい。」 水銀「対価は、そうだな、君と彼が"対等"に接することが出来る場を作り出すというのはどうだろう。 この事態ももとはと言えば他ならぬこの私なのだ。出来ぬことはないぞ?」 水星「君の答えを教えてくれ。契るか、否か。」 香純「そ、それは・・・」 水銀「いきなり言われても困るというのなら、現在までの彼らの様子を見せようか?」 それと同時香純の脳裏に水銀が天眼を仕掛けて覗いていた今日までの蓮とマリィの映像が流れ込んできた。 それは、主に女神が焦点にいてチビ連はギリギリ映る程度であって、ハッキリ言って「…」「キモ」という レベルであったが、逆にいえば常に連は女神のそばにあり幸福な笑顔を振りまいていたということである。 見るに堪えない甘美な映像を脳内に直接流され、今、彼女の脳内は"太陽"の熱に溶かされるが如くに蕩けていた。 「ああ、自分があそこにいれば私にもあんな笑顔を向けてくれるかもしれない」そんな思いが彼女に蓄積されていき、 蕩けた意識の上に極大の腫瘍を形成していく。それは削いでも削いでも、再生する癌。 そして・・・トドメと言わんばかりに決定的な映像が流れてくる。 昨晩の騒動の後、マリィの胸元に抱き寄せられていた蓮。次の瞬間・・・ チビ蓮「マ、マ…」 なんとマリィの胸にしゃぶりつき始めた。 マリィ「っ!?……vw」 突然の刺激に驚いて飛び起きそうになるも蓮を起こさないように堪え、刺激と羞恥に顔を赤らめながらも すぐに柔らかい笑みを浮かべてパジャマの胸元のボタンに手をかけ、そこへ小さい蓮の頭をさらに優しく抱き寄せて… それを見た瞬間、香純の中で何かが弾けてしまった。 香純「答えは決まったわ・・・」 水銀「では?」 香純「ええ・・・契るわよ。やってやろうじゃないの。そのかわり」 水銀「もちろんだとも。約束は守ろう」 補足して説明すれば、獣殿は彼(超宇宙的変質者)が何処に現れるかを感知できない。それは彼女が不完全な "太陽の御子"であるから力が安定せず且つ開く門の大きさも、彼女自身が無意識に保身をして いるとはいえ、極小--蟻さえ通れるかという大きさであるからである。故、悲しいかな、自滅因子である 黄金でさえ変態を止めることができない。 グラズヘイム 水銀「さて、あとは最後の仕上げに取り掛かるだけだ。待っていてくれたまえよ、マルグリット」 テレジア「やっと来たね。待っていたよ。ホント居て欲しくないときに居て。居て欲しい肝心なときに 居ないというのはなんとかならないものかな?」 水銀「…テレジア?」 水銀「すまないが、今は忙しいのだ。要件なら手短に頼むよ」 玲愛「あなたから忙しいっていう言葉を聞くなんて。まあ、それより私の頼みを聞いてもらう。 あなたにも悪い話じゃない・・・実は」 • ◦ ■ ■ ■ ■ 水銀「ほぅ・・・それは面白そうではないか」 玲愛「なら早くしなさい。すぐにでも藤井君の元へ行きたいんだから」 水銀「さすがは我が友の曾孫・・・彼に連なるものは私を楽しませてくれるようだ。では、その未知を見せておくれよ・・・」 蓮の部屋… チビ蓮「!」悪寒を感じ、マリィにしがみつく。 マリィ「どうしたの?レン」蓮を優しく抱き寄せる。 チビマッキー(俺と同じ嫌な予感をあいつも感じたのか。明日も用心しなければな) ルサルカ(うう……私だけ蓮くんに触れられない。あんなかわいい蓮君に触れられる機会はこれを逃したら二度とないわ……あの女神様の怒りを買わずに蓮君に触れる手立てはないものかしら? …ああ、この部屋で傷とかの手当が出来るのは誰かしら? もし女神様ができなかったら、もしかしてonly私!!? ……日本って、擦傷を舐めて治すっていう民間療法があったっけ?ウフフ?あ、マキナ卿は鋼鉄だから大丈夫よね…? とはいえ、さっきの傷みたいに絆創膏一つで済む程度じゃ駄目ね。現に女神様でもそれぐらいはできたし。大きすぎず小さすぎずの傷……それも女神様の怒りを買わずに済む方法……結構難題だわ) チビマッキー「何を考えているマレウス?」 ルサルカ「!?いえ、何でもないわ」 チビマッキー「ならいいがくれぐれも善からぬことを考えるな」 ルサルカ「分かってるわよ(そしてマキナ卿をうまく出し抜く方法…壁は多いけど諦めてたまるもんですか!)」

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