HGUC1/144 ズゴックver,UC
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製作コンセプト&背景
今回の作品は以前オークションで知り合った方からの製作代行依頼を受けての製作になります。
1,ユニコーンに登場したジオン残党軍が使用していたズゴックのカラー
2,バックパックをホワイト系のカラーで塗装
3,改修・塗り分けに関しては設定画から逸脱してもよい
4,HPに掲載しているザクⅡ改のようなイメージのもの
5,その他は私におまかせ
さて、今回製作するズゴックはOVAユニコーンガンダムに登場した緑のような茶色のようなズゴックです。
塗装の際に設定画に近い上半身の色を出したかったのですが、中々出せず苦労しました。
所持していなかったコクピット色(三菱系)を購入し調色、クリアーブラウンを重ねることで再現しました。
塗装に統一感を出したかったため、下半身や脚部の濃いグリーンにもクリアーブラウンを重ねています。
悩みどころなのが「設定画をどう崩していくか」というところです。
どのキットにも共通しますが、仮組みの段階でほぼ設定画通りに仕上がっているキットを
くどくなく、しかし大胆に完成させるにはどうすればよいのか。
代行依頼である以上、価格が存在しますので、どこで妥協するべきか。
正確な価格の公表は避けますが
本格的な製作代行やオークション活動をしている方の、金額4桁の作品と比較すると、同金額帯の物としては良い出来になったと思います。
元々は作業日数5日(接着剤などの乾燥時間は除く)で仕上げる予定だったのですが、最終的には10日ほど掛かってしまいました。
作ってる内にあれもこれもと足していった結果です。
しかし最終的には良い物に仕上がって一安心です。
ポージング画像などはページ下部にございます。
8月23日更新分
仮組み画像です。
既に合わせ目の処理とペーパー掛けを行った後であるため
厳密には仮組みではありません。
これをベースにいじっていきます。
1枚目の画像は、合わせ目のあるパーツに合わせ目処理と接着を行ったもの。
使用しているのはタミヤセメントというタミヤが販売している接着剤。
プラスチックを溶かして接着するというものでして、乾燥させるのに3日~7日かかります。
2枚目は裏地塗装を行ったもの。
洗浄後、サフを吹き、つや消しブラックで塗装してあります。
これはパーツの内側を塗装することにより、透過防止の効果があります。(意味ないという人もいますけどね)
透過防止目当てで内側を塗装することが目的なので
見える部分は本塗装の際にしっかりとやり直します。
8月26日更新分
お待たせしました。
一応ですが、これで塗装前の改修は完了です。
何故、一応かというと依頼主様からのご要望があれば、さらにイジリます。
この場では価格についての言及はしませんが
今回はネット上における初めての依頼品ということもあり、サービスしているつもりです。
まずは画像をご覧あれ!
全体と前後ろの接写です。
0,2~1.0mmのパネルラインの追加と0,4~1,0mmのプラ板を使用しています。
接着はタミヤセメント、本体とプラ板が溶けて一体化していますので
マイナスドライバーを入れて無理やり取り外さない限り、取れてしまうことはないでしょう。
後は腕部の白ライン用のスジ彫り。
塗装前の画像だと非常にわかりにくいのですが、胸部のインテーク(青い吸気ダクトみたいなやつ)にも
手を入れています。
0,2・0,5・1,0mmで彫り、段差をつけています。
本来、徹底改修と言われるような作品に行うものなのですが、これはオマケです。
しかし、その効果はオマケとは言いがたく、完成したときの質感が一層増します。
実際にはギザギザに段差をつけているのですが、実際には\←こんな感じで斜めに見える効果を生みます。
お尻はユニコーンのバックパックというわけではありません。
カラーリングからそれを連想してしまいますが><
足の接写と頭部です。
デカールを出来るだけ多めに、とのご要望を考慮したディティールアップをしています。
スペースを残しつつ、くどくないようにディティールアップしました。
画像では判断しづらいですが、頭部のミサイル発射口は切除しています。
塗装後に他パーツを組み込み、完成させます。
画像にはありませんが、メガ粒子砲発射口も同様です。
以上で塗装前の改修は仮ですが完了です。
価格やご要望を考慮しても、かなり良い着地点ではないかなと思います。
しかしながら、改修追加の余地は十分に残してあります。
ザクⅡ改のときのプラ板使用箇所はフロントスカートと脹脛のスラスターカバーとシールドなどの部分的なものだけでしたので
この時点でザクⅡ改よりは手がかかっています。
塗装前の画像だと一見、あまり変わってないように見える方もいると思いますが
塗装し塗り分けをすると、一気に印象の違うものになります。
8月30日更新分
バックパックの改造をさせて頂く事になりましたので製作してみました。
ご覧あれー。
こんな感じになりました。
3枚目の丸棒が曲がってるのは上に乗っけてるだけ、接着前だからです。
なんかガトリング砲みたいですね><
長さとしては1cmほど延長となっています。
このバックパックをどういう作りにするかは、かなり悩みました。
透明プラ板かレジンを使って、文字通りに内部が見える作りにしようかとも思ったのですが
ズゴックの背中に背負わせた姿を想像するとあまりにアンバランス極まりないです。
形状も悩みどころでしたが、下記の理由と私の解釈により
中央のスラスターと外側の4本のスラスターを製作することにしました。
ズゴックの設定について調べたところ、水中では股間部の水流ジェット推進機で航行し
バックパックは熱核ジェットと熱核ロケットを兼ねた推進器であり、陸上での行動を軽快にするとか。
しかし、説明書ではバックパック=ハイドロジェットとなっています。
実在するハイドロジェットは取り込んだ水を高圧で排出し水中での推進力を得るものであり
スクリューである必要はないのです。
どれが正しい設定なんでしょうか・・・、混乱しますね、これ。
どこの設定を見ても、バックパックにスクリュー搭載という設定はなく
ハイドロジェットだとしても陸上用ブースターだったとしても、水陸兼用だとしても
スクリューを取り付ける必要はない、という結論に至りました。
もしかしたら、水陸兼用でさらにスクリュー付きなのかもしれませんけどね。
そこは、ジオン水泳部脅威のメカニズム、ということで片付けようと思います。
9月4日更新分
完成品ポージング
作業工程
洗浄→裏地透過防止加工→仮組み→ペーパー掛け(320~600番)→合わせ目消し・ライン処理
捨てサフ吹き→ヒケ処理→改修・改造→ペーパー掛け(600~800番)
洗浄→サフ吹き→塗装→水転写デカール→クリアー→仕上げ
ツヤ:ツヤ無し
改修内容
透過防止裏地塗装
モノアイ変更
曲面だし
各所にプラ板・プラ棒、0,4×0,5mm、0,5×0,5mm、1,0×1,0mm使用
各所にパネルライン追加 0,2mm、0,5mm、1,0mm
バックパック及びブースター形状変更・セミスクラッチ
稼働部干渉防止加工
頭部ミサイル発射口改造
腕部メガ粒子砲発射口改造
胸部インテーク改造
カラーリング変更
塗装 (C)クレオス (G)ガイアノーツ エナメル塗料はタミヤ
上半身のグリーン:(C)コクピット色(三菱系)+(C)ブラック→(G)クリアーブラウンを重ね吹き
脚部など濃いグリーン:(C)コクピット色(三菱系)+(C)ブラック→(G)クリアーブラウンを重ね吹き
関節や腹部の淡いグリーン:(G)オリーブグリーン+(G)ダークグリーン+(G)ニュートラルグレーⅢ
手足の茶色:(C)ホワイト+(C)マボカニー→(G)クリアーブラウンを重ね吹き
バックパックなど:(C)ホワイト+(C)イエロー+(C)+ブラック微量
インテークなど:(C)下地にブラック→(C)スーパーファインシルバー→(C)クリアーブラックを重ね吹き
エナメル塗料
スミ入れ:ブラック+ダークグリーン
黄色い部分:フラットイエロー+デザートイエロー
ご覧頂き、ありがとうございました。by.SAKI
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最終更新:2012年09月04日 13:33