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イカルとイビスとレンカクとシジュウカラ


その日、闘技場横の団子屋では、レンカクが至福のひと時を過ごしていた。
隣で優雅に団子を食すは、花街に咲く一輪の大輪イビス太夫。
内密の仕事の途中とは言え、美しい方とのひと時に嬉しさを隠せない様子のレンカクの前に、呆れ顔の人物が一人。
その瞬間、レンカクの顔色が、赤から青に変わった。
「イカル様・・・」
「良いご身分じゃのう・・・レンカク」
真っ青になって言い訳するレンカクを尻目に、イカルはイビスに首尾の程を訊ね、その間にレンカクは、逃げるように脇をすり抜け、懐から二つの紐のついた棒を取り出し、辺りを歩き始めた。
実は、イビスとレンカクは、二人である失せ物を探し、国中を回っていたのである。
当然それをイカルも知ってはいたが、ちょっと発破をかけてみたくなったらしい。
「うせもの・・・うせもの・・・」
何かに憑かれた様に歩き回ると、紐が風も無いのにゆれ始めた。
(・・・またこの感じ)
レンカクの表情が引き締まる中、世間話をしていたイビスが、イカルにどうしてこんな所に?と聞くと、イカルは事も無げに
「決闘じゃ」
と告げ、その一言に反応したレンカクは、人間とは思えぬ速さでイカルに近づき、イカルに詰め寄った。
「誰と!?いつ!!!!!?」


また別の日、聖乙女寮に近いセイ・リューンの木の下で、一組の男女が密会するのを、おつかい帰りのシジュウカラが目撃する。
その男女とは、イビスとイカル。
イカルにほのかな想いを寄せていたシジュウカラはショックでその場に立ち竦んだ後、イビスに対し、怒りを顕にする。
さてこの恋、どうなることやら・・・