召還された二人の錬金術師
ちゅどーん!!!!
大きな爆発の終わった後には、平民が召喚された
「ゼロのルイズが平民を召喚したぞ!」
ゼロと言われた少女の周りの生徒の一人が、そう叫んだ
「う、うるさいわね!ちょっと失敗しただけよ!」
その少女―ルイズ―が顔を赤くして叫んだ
「ミスタ・コルベール!もう一d「ダメです」…」
「しかし、「無理」…」
「…わかりました(泣)」
そう言うとルイズは、地面に大の字で気絶している平民に使い魔のルーンを刻んだ―もちろん、キスで―
「!?イッテェェェェ!」
平民が、痛みに耐えかねて声を上げた
「あんた、名前は?」
「は?…ここは…」
「名前は何か聞いてるのよ!早く答えなさい!」
「俺は…エドワード・エルr「ルイズ~!!」」
「「!?」」
いきなり名前を呼ばれたルイズと、自分の話を中断させた少女を見る
「どうしてくれるのよ!あたしの…あたしのフレイムが死んじゃったじゃない!」
この不幸な少女はキュルケだった…
「へ????」
「あなたの爆発で飛んで来た岩が、フレイムを潰しちゃったのよ!」
「えぇ~と…ごめん」
「ごめん?ごめんですむわけないでしょ!」
(どうしよう…)
ルイズは焦っていた。自分のせいで、キュルケの召喚したばったりの使い魔を死なせてしまったのだ
「えぇっと…ミスタ・コルベール!ミス・ツェルスプトーにもう一度召喚の儀式を!」
「やれやれ…使い魔が死んでしまってはしかたありません。ミス・ツェルスプトー、もう一度召喚の儀式をして下さい」
「わ、わかりました(泣)」
キュルケがもう一度、呪文を唱える
「なぁ?聞いていいか?」「なによ?てゆーか名前を言いなさい!」
「ぐ…エドワード・エルリックだ!ここはドコなんだ?」
「はぁ?ここが分からないの?どこの田舎から来たのよあんたは!」
「うるせぇ(怒)」
「口のきき方に気を付けなさい!いい?ここは「なんてこった…」へ?」
「へ?」
ルイズがキュルケの方を見ると、そこには『平民』が召喚されていた
「うそでしょ…」
キュルケは泣きそうになりながら、自分が召喚した平民を見た
(あら?けっこうイイ男じゃない…ってそんな事考えてる場合じゃないわ)
「ミスタ・コルベール!」「…」
「もう一度…」
「…」
「そのぅ…」
「…ダメです」
「やっぱり…(泣)」
キュルケは、召喚された平民の方に向かって歩いていった
(はて?ここは…何処だ?)
キュルケに召喚された平民―ロイ・マスタング―は辺りを見渡していた
(さっきまでマリリンの部屋で…いや、ドアを開けたら…ん?)
キュルケがマスタングの前まで来ていた
「あなたのお名前を教えてくださる?」
「これはこれは…私の名前はロイ・マスタングと申します、美しいお嬢さん。できれば、貴方のお名前を教えていただけたら嬉しいのですが」
「あたしはキュルケよ。そして…あなたのご主人様よ!」
最終更新:2007年07月29日 06:51