管理人に「F&CTCGで好きなカードは?」って聞くとおそらく

空間凍結》と答えると思う。

せっかくなのでこのカードの良さについて少し書いてみたい。


空間凍結》のテキストは以下の通り。
空間凍結
SPELL/My Turn/フィールドにセット 【コスト】全全全全
『空間凍結』はカウンターが2つ乗った状態でフィールドに出る。
あなたのターンの開始時にカウンターをひとつ取り除く。カウンターが0個になったとき、このカードをクラッシュする。
すべてのデュエルマスターは、デュエルマスターとカードを対象に取ることができず、アタックを行うことができない。

簡単にいえば「2ターンアタックと対象取りするな」ということ。
この要素が非常によく出来ており、その2種ができないということは「それ以外ならできる」ということである。

このため、効果中に対象を取らない全体除去を使用する事で相手は《失敗》で打ち消す事もできないし、クラッシュ防御もおおよそ不能になる。
守護》や《ネクロノミコン》等、デッキのキーになっているカードを安全に配置する事もできるし、
荷物整理》の効果でエネルギーいっぱい手札を回すなんて事はトーナメントシーンですらよく見かける(というか自分が良く使った)手段。

本作はあまりに強力な速攻&ビートダウンデッキが主流だったことに加え、どのデッキにも条件はあるがコストなしで使用できる《失敗》があったため、対象が限定的になるためか《マジックシールド》を採用しているデッキはF&CTCG最盛期ですらほとんど見られなかったことに加え、フィールドに置かれたキャラクター以外のカードを除去すると言う意識も薄く、配置してしまえば問題なかったと言うのも拍車をかけている。

見方を変えれば「2ドローする」という効果にもなりうる。
勿論本来は相手もターンが存在しているので実際のところは違うのだが、コンボデッキを使用していることを前提にするとそのドローで勝負を決められる要因になる事は珍しくない。

4域を見ると重く見えるのだが、このカードを使用するデッキは基本的に属性を使用せずナビゲーターサーチを含むため《ユーティ》(エラッタ前)や《三好 育》2枚から楽に使用する事が出来たというのも大きかった。

このため、実のところビートダウンデッキ以外が使用する場合にアドバンテージにおいて比類なき性能を誇っているベーシック最高峰の1枚と考えており、このカードを引いた、セットしたおかげで勝利したマッチも数多くある。カードイラストも良い

当wikiにも《空間凍結》を採用しているデッキをいくつか掲載しているが、少なくとも北海道においてこれだけ使用したのは管理人だけである。
強いカードなのはわかるが、なぜそんなにも多用していたのか?

最盛から10年以上経った今どころか、当時の自分でもおそらく同じ事を言っただろう

「愚直に殴るだけのデッキが嫌いなんですよ」



カードプールからして火単が贔屓的に優遇されていた本作で良く生きていけたものである。


最終更新:2012年11月07日 15:03