鳴沢美佐子 温泉編4


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……いきなり、どんな痴情の図が展開されていることかと、
戦々恐々として、友美の後に続いた芳樹であったが。
そこには、静かな和室の風景があるだけだった。
広い窓からは、明るい陽射しが差しこんでもいる。
大きな座卓の上には食事のあとがそのままになっているが、
蛙田も美佐子も姿が見えない。
佐知子が広い部屋を横切って、閉ざされた襖の前へと立った。
襖に手をかけて、目顔で友美と芳樹を招いた。
(……ああ、そうか)
これほどの高級な客室だ。寝部屋は別にあるということかと、芳樹は気づかされた。
(そういえば、あの時も)
ここでも躊躇なく動いた友美に、おずおずと従いながら、以前にも似たような
場面があったと、芳樹は思い出す。
蛙田が初めて美佐子を凌辱した時だ。
あの時も、呼び出された自分は豪奢な部屋の寝室へと通されて。
そこで無惨な姿を晒す美佐子を目の当たりにしたのだった。 

ずいぶん……遠い昔のことのように芳樹が感じるのは、
その後、思いもかけぬ幸福な日々を手に入れて、
都合よく、蛙田の片棒を担いだことなど忘れかけていたからだ。
美佐子に会うのも、あの日以来―というのは芳樹の主観であって。
あの時の美佐子は苛酷な凌辱の果て、完全に意識を喪失していたから、
あの場に芳樹が闖入したことは知らないはずだった。
記憶とともに、罪悪感が蘇る。
成熟した肢体を男の精に汚して、人事不省で横たわる美佐子の姿。
それにカメラを向けて震える指でシャッターを押した自分。
その写真が、美佐子を、その後も男の意に従わざるをえない状況に落としこんだのだ。
一月あまり、男からの蹂躙を受け続けて。
あの清冽な美しさを誇っていた女性が、どれほどの変貌を強いられたものか。
芳樹の胸には、淫らな期待よりも、怖気が強い。
と、それを煽るように、
『……あぁ……』
閉じられたままの襖の向こうから、かすかな声が届いた。
ギクリと反応して、芳樹は隣りに立つ友美の表情をうかがった。
結局、芳樹の美佐子への罪の意識など、おざなりなもので、
恐れの対象はあくまでも友美なのだった。
蛙田に協力した経緯は、自分と友美の関係の発端部分につながってしまう。
芳樹の中では、それも“友美への強い執着のゆえ”と虫のいい書き換えが
なされているのだが。いずれにしろ、ほじくりかえされたくはない。 

友美は前方を睨みすえている。キツイ眼差しで。
『……アア……いやぁ……』
また声が聞こえた。
泣くような、弱々しい。しかし、まぎれもない淫情を滲ませた女の声。
さらに、友美の眼光が鋭さを増して、それを横目に見る芳樹をブルわせた。
どうして、友美はこんなに怒っているんだろう?
芳樹には理解できず。ただ、その怒りが、どのように発現されるのかと、
怯えるばかりだった。
……冷たい怒りを浮かべて前を睨む友美と、おどおどとその横顔をうかがう芳樹。
佐知子は、少しの間、面白げにふたりを見ていたが、
「……開けるわよ」
潜めた声で、そう宣告して。襖にかけた手を……
「っと、いけない」
滑らせようとして、不意に思い出したふうに、手を離した。
グッと息を詰めていた芳樹は、思わずコケそうになり、
友美もかすかに憮然たる色を浮かべて、座卓へと歩みよる佐知子を見た。
佐知子が卓上から持ち上げたのは、小型のビデオ・カメラだった。
「よろしくお願いね」
この部屋に入るまでとは違った馴れ馴れしい口調で、芳樹へと差し出した。
取りあえず頷いて、芳樹は肩に提げていたカメラ・ケースを下ろし、
ビデオ・カメラを手にした。
改めて、撮影手の役わりをふられることで、ヤケクソ気味にハラをくくった。
電源を入れ、ファインダーを覗いてみる。
四角く切りとられた視界の中で、佐知子が再び襖に手をかけた。
そして、今度こそ、淫靡な声の洩れ出る部屋との境を静かに開け放った。 

寝部屋は、少し暗かった。
二組のふとんが敷かれている。乱れたまま。
奥に床の間があって。
その細い柱に背をあずけるようにして、裸の女が立っていた。
カメラ越しの芳樹の視線は、白い豊かな胸に吸い寄せられ、
その後に、女の顔を確認しようとした。
やはり、美佐子……のようだった。
というのは、目許を覆った黒い布によって、女の顔は半ば隠されていたからだ。
「……あぁん、やあ、いやぁ……」
目隠しをされた全裸の女は、乱れきった髪を打ちふって、
ムズがるような声を上げた。鼻にかかった、ゾッとするほどいやらしい
声音ではあったが、美佐子のものに違いなかった。
美佐子は背後にまわした両腕を、柱に縛りつけられているらしかった。
あられもなく開いた両肢の間に、こちらは浴衣姿の男が座りこんでいる。
襖の開けられた気配に、男が振り向く。蛙田だった。
蛙田は、芳樹と友美の姿を見とめると、ニヤリと笑った。 

衣擦れの音は、佐知子が解いた帯を畳に落としたものだった。
芳樹や友美の眼など気にもとめず、さっさと着物を脱ぎ捨てて。
襦袢一枚という艶めかしい姿になって、開けた襖の間をすりぬけた。
「お楽しみね」
愉しげな声を蛙田と美佐子にかけて、歩み寄る。
途中で振り返って、目顔で芳樹らを促した。
「…………」
無言のまま、友美が敷居をまたいだ。
芳樹は、カメラを構えたまま、それに続いた。レンズ越しに見ることで
少しでも状況と距離をおけるような気がしたからだ。はかない気休めであっても。
部屋の中には、ムッとするような臭気がこもっていた。
汗と男女の性臭が蒸れあった濃厚な匂いに、友美が眉根を寄せる。
「ヒッ、あ、い、そこっ」
縛られた女が、小刻みな嬌声を迸らせて、裸身を悶えさせた。
視界を塞がれているから、芳樹と友美の闖入には気づいていない。
どころか、声をかけた佐知子のことすら気にとめる余裕がないようだった。
友美と芳樹は、すぐ傍まで近づいて、改めて目の前の女を眺めた。
やはり、美佐子に間違いない。隠された目許以外のすべての特徴が、そう告げている。
しかし、それはあまりに変わりはてた姿といえた。
いつもキッチリとした三つ編みにされていた豊かな長い髪は乱れきり、
汗をふくんで頬や額にはりついていた。
白皙の頬には血の色を昇らせて。かたちのいい鼻からは、火のような息をついて。
いつも柔らかな笑みを浮かべていた唇はダラしなく半開きになって、
「アア、いい、そこ、もっとぉ」
荒い呼気と、あられもない痴悦の言葉を吹きこぼしている。 

論、美佐子をそんな状態に追いやっているのは、足元に胡座をかいた男の手管だった。
大きく開いた美佐子の両の太腿のつけねに伸びた男の手が
なにやら微妙
な動き見せていたのだが。
芳樹らが近づくと、男は動きを止めて、手を引いた。
「ああん!? いや、いや、ねえ」
途端に美佐子が切羽つまった声を上げる。首をふり、裸の腰を揺すって抗議する。
その、物欲しげにうねる腰、おっぴろげた股間の中心、
白い腹に際立つ漆黒の茂みの中に、禍々しい淫具が突き立っているのを、
芳樹と友美は目にした。
「いや、おねがい、突いて」
あさましく、挿送の再開を乞いねがって、美佐子がわめく。
ムッチリと肉を実らせた両腿をガニ股開きに踏ん張って、腰を突き上げた。
その訴えを無視して、男は背後に立った友美へと顔を向けた。
美佐子の痴態を凝視する友美の、思いつめた表情を眺め、愉快そうに口の端を歪めた。
座った尻を横にズラして、開いたスペースを指さす。
特等席で見物しろ、ということらしい。
「…………」
友美は無言で、膝を折り、それに応じた。 

友美が座ると、男は再び美佐子の股間へと手を伸ばした。
バイブの柄を掴んで、ユルユルと挿送をくれてやる。
「あ、あっ、いい、いいっ!」
たちまち、ヨガリ泣きを噴き上げる美佐子。男の手の動きに迎合して、
豊かな腰の肉置が踊り弾む。
(……うわ…)
自分も膝をついて、友美の肩越しに美佐子を映す芳樹は、その光景に度肝をぬかれる。
ただでさえ、低い視点から見上げる熟女の肢体は、肉感を増している。
乳も腰も豊満な肉づきが強調されて、圧し掛かってくるような迫力があった。
しかも、その熟れ肉は、どこもかしこも粘っこい汗にまみれてヌメ光っているのだ。
正直、芳樹には、ちょっとヒくものがあった。嗜好からハミ出している。
特にヒドいのは、バイブ責めを受ける女肉だった。
まずは黒々と繁茂した叢。友美の無毛の清らかな秘所を見慣れた芳樹には、
凄まじい剛毛と見えた。しかも汗に濡れて色濃くなり、ところどころは付着した
体液でもつれ絡まったりもしているから、いっそうムサ苦しい。
頒布も広くて、パックリと開いた厚い肉唇の下の方まで。
バイブの抜き差しにつれて、捲くれあがり巻きこまれる肉弁も、糜爛し色素が沈着して
これまた友美のピンク色の女肉とは比べるべくもない。
ブジュブジュと濁った音。しとどに溢れた汁は内股をベッタリと濡らし、太腿にまで筋を引いている。
芳樹は、女蜜がこんなにも多量に溢れ出すものだとは知らなかった。
バイブの茎にまとわりついたコッテリとした白濁も、見たこともないものだ。 

「アアアッ、いい、いいーっ!」
男の手の動きが、やや激しさを増すと、美佐子が喉を反らして喚いた。
グリグリと攪拌するような動きに、貪婪な女陰が歪に形を変え、
白濁の汁が泡だって弾ける。
鼻に届く生臭いような牝の性臭がひときわ強まって、芳樹はウッと息をつめた。
確かに、凄まじいような淫猥さだ。芳樹も否応なしに官能を刺激されて、
股間に血が集まり出してもいる。
しかし、目の前でのたうつ白い肉体に触れたいとは思わなかった。
芳樹には、あまりにドギツすぎた。
(……あの、美佐子さんが……)
なんという転落ぶりか、と奇妙な感慨が胸に迫った。衝撃と畏怖。
それは男の手管に対するものでもあり、女の業に対するものでもあった。
いずれにしろ……いま、自分は知らなくてもいい世界に触れてしまっているのだと、
ドス黒い不安に包まれて。芳樹は撮影に集中することへ逃避した。 

「ンアアッ、イ、イキそ、イク、イッちゃ……」
どんどんと甲高くなっていった美佐子の嬌声が切羽つまって、
いまにも絶頂の叫びに変わるかと思えた刹那。
「アアーッ!?」
蛙田は、また手を止めてしまった。
「アアアア、もう、いやああっ」
狂おしく腰をくねらせ、乳を揺さぶって、やり切れない感覚を訴える
美佐子の上げる声は、もはや号泣に近くなっていた。
「イカせてっ、イカせてよう」
「……酷いわねえ」
ひたすら快楽を極めることを求めて哀願する美佐子の、汗と涙に濡れた頬を
優しく撫でながら、佐知子が労わった。
「もう、何時間“おあずけ”をくらってるのかしら。私や美佐子さんみたいに
 淫乱な女には、焦らされるのが一番辛いのに」
(……何時間も、おあずけって……)
美佐子の狂乱の理由を、芳樹は知る。つまりは、今しがた見たような
絶頂寸前での中断を、何度も何度も繰り返されているということだろう。
「イカせて……イカせてぇ……」
「よしよし、可哀想に。……このままじゃ、美佐子さん、本当に
 おかしくなってしまうわよ」
言葉の後半は、男に向けたものだった。 

「…ったく。昨夜、あんなにイキまくっておいて、まだ足りねえってんだからな」
手酌でビールを呷りながら、男が毒づく。
「どこまで、欲の深い女だろうねえ」
大股開きに踏ん張った美佐子の太腿をピシャピシャと叩いた。
「勝手な言いぐさね。そんな女にしてしまったのは、誰なんですか」
佐知子は、すすり泣くだけの美佐子に代わって抗議する…かと思わせて、
「……でも、実際ひどいありさまねえ、美佐子さん。いま、自分がどんな
 ザマを晒しているか、わかってる?」
美佐子に身体を摺り寄せ、耳朶を噛むようにしながら、残酷な問いを吹きかけた。
「股ぐらをおっぴろげて、グショ濡れのオマ○コに太いバイブを咥えこんで。
 大きなお乳を揺さぶって、イカセテイカセテって泣き喚いて」
「……ああ、いやぁっ」
美佐子が目隠しされた顔を弱くふって、嗚咽を高めた。
求める責めを与えられずに、絶息の際からゆっくりと引き戻される意識に、
佐知子の言葉が突き刺さる。
しかし、辛辣な言葉の鞭は、燃え盛る肉への刺激ともなって、美佐子は
あさましく突き出した腰をビクビクと慄かせるのだった。
「フフ…可愛いわ、本当に」
感に堪えた声を、佐知子は洩らして。片手で美佐子の豊乳を掴みしめた。
もう一方の手を首にまわして、美佐子を仰のかせると、震える唇に吸いついた。
「……フ…ン……」
美佐子の抵抗の気配は、ほんの一瞬だけ。
すぐに、佐知子の口舌に蕩けさせられて、甘く鼻を鳴らしはじめる。 

蛙田の情婦―性奴として先輩格になる佐知子に、すっかり気に入られてしまったのが、
美佐子には災難なことだった。
昨夜……この未明まで続いた痴宴は、終盤には三つ巴から、男と佐知子が交代で
美佐子を嬲る展開へと変わってしまった。
ふたりは、一方が美佐子を責める間に休息し、仮眠までとっていたが。
いたぶりを一身に受けるはめになった美佐子は、それこそ息つく間もなく
狂わされ続けたのだった。
蛙田との関係が長く、他の情婦との淫戯にも慣れた佐知子の性愛の技巧は、
熟練の域にある。同じ女として、肉の泣き所を知りつくしてもいた。
そのことを、いやというほど美佐子は思い知らされたのだった。
女ならではの際限の無い責めに死ぬほどヨガり狂わされて、
最期には泣きながら赦しを乞い、それでもなお強制される快楽に
なにもわからなくなって……。
いつ、自分が眠りの中へと逃げこんだのか、美佐子は覚えていない。
だが、無理やり揺り起こされるまで、与えられた睡眠は、ほんの短いもので
あることはわかった。瞼が鉛のように重くて。肉体の疲れは、ほとんど回復していなかった。
すでに陽が明るく差しこんでいて。男と佐知子は、着衣の姿で。
美佐子だけが裸のままで。その姿のまま、三人分の朝食が用意された卓につかされた。
朦朧たる美佐子は、そんな扱いにも反抗する力はなく。
言われるまま、席について、食事をとった。
奇妙な光景だった。しかし、男と佐知子は平然としていて。
朝から旺盛な食欲を発揮しながら、呑気な会話を交わしていた。
ふたりは朝風呂を使ったらしく、サッパリとしていた。
美佐子だけが、汚れた姿のままだった。
ボサボサに髪を乱して、白い裸身のいたるところに三人分の男女の体液をこびりつかせて。
乾いた穢れは、冷えた汗と混じって、すえたような臭気を放っていた。
まさに、犬猫か家畜のような扱いだと、美佐子は思って。
しかし、それに惨めさを感じる自意識も、擦り減ってしまっていた。 

食欲を感じられる自分を不思議に思いながら、美佐子は黙然と食事をすませた。
空腹を満たして、わずかに体に活力が戻れば、ひとらしい感情も蘇って。
美佐子は裸の肩を抱きすくめて、剥き出しの肌を隠すようにしながら、
男に、着衣の許しを求めた。……何故、そんなことに許可を求めなければならないのか、
という疑問はわかなかった。
しかし、男はそれに応じようとはせずに、美佐子を引きたてて、
また寝部屋へと、淫猥な夜の臭気のこもった部屋へと連れ戻した。
もう少しだけ休ませてくれ、と美佐子は哀願した。許されなかった。
ならば、せめて、体を洗わせてくれと、美佐子は頼んだ。それも聞き届けられなかった。
どうせまた、すぐに助平な汗と汁を噴き出すことになるんだから、と鼻で笑われて。
それ以上、抗う力は、美佐子の体にも心にも残っていなかった。
重い疲弊の中で、どうにでもしてくれという捨て鉢な気持ちになっていた。
床柱に縛りつけられるときにも、はじめて受ける緊縛への恐怖や忌避より、
立ったまま嬲られることへの体力的な辛さを思ってしまった。
これから、苦痛だけの時間を過ごすことになるのだろうと、重苦しく美佐子は覚悟していた。
どんな責めを受けるにしろ、こんなにも疲れ果てた肉体では、
快楽を感じることなど出来ない、と。
しかし。すぐに、それは間違いだと気づかされた。
立位で、あられもなく両肢を広げて、男の眼前に晒した女肉に、昨夜の狂乱の痕跡を
もっとも端的に残した部位に、玩弄の手が伸びると。
たちまちのうちに、美佐子の肉は熱を帯びて、痺れるような快楽の波を走らせていった。
疲れきった我が身の中で、淫らな感覚だけが鋭敏になっていることを美佐子は知って。
どこまでも貪婪な、己が肉に愕然とさせられて。
しかし、そんな思いも、すぐに熱い昂ぶりに呑みこまれてしまった。
男が笑って予見した通りに、冷えて乾いていた身体は、すぐに淫らな汗と汁にまみれていった。
美佐子は甘い啼泣を洩らし、乱れきった髪をふりたくって、縛めの身体をのたうたせた。
快楽が瀕死の肉体を蘇生させた……そんなふうにも見える激しさで、
男の巧みな嬲りに感応していった。 

タップリと蕩けさせられら女肉に、男がバイブを差し向けた時にも、
はじめて経験する淫具への恐怖も嫌悪も感じることはなく。
異質な感触が、トロけた肉を押し広げて侵入を果たせば、甲高い悦びの声を
張り上げて、迎えるように腰を押し出した。
気持ちいいのか? と。ユルユルと抜き差しを送られながら、男に訊かれれば、
即座にうなずいて、気持ちいいと答えた。
こんな玩具でも気持ちよくなれるのか、と嘲笑われても、少しの逡巡もなく
肯定をかえした。
生身のチ○ポとどっちが好きだ? と訊かれて。
あなたのほうがいい、と本音を叫んだが。
でも、このニセチ○ポでも、気持ちいいんだよな、と。
挿送を激しくされて、樹脂の亀頭に子宮をこずかれ、エラに肉襞を擦りたてられれば、
凄まじく快美の叫びを迸らせて、腰を狂い踊らせた。
イイ、ニセチ○ポ、キモチイイ、と喚きたてた。
チ○ポのかたちをしてりゃなんでもいいんだな、と侮蔑されても、
わけもわからず、ガクガクとうなずいていた。
なんでもいいから、と急速に迫りくる絶頂を掴みとることだけを望んでいた。
しかし、それを目前にして、突如、苛烈な挿送は途切れて。
奥深くハマりこんでいた淫具は、半ばまで抜きとられてしまった。
イヤイヤッ、と半狂乱に泣き喚いて、イカせてくれと乞い願っても、
男は応じようとはせず、身悶える美佐子を尻目に悠然と煙草など点けて、
『美佐子のマ○コは、イジ汚な過ぎるからな。少し、我慢ってものを教えてやるよ』
せせら笑って、そう告げた。
それが、生殺しの地獄の開始を意味していたのだと、美佐子が正しく理解したのは、
この後、再開した責めも寸止めにされて、悲嘆と絶望の叫びを上げた時だった……。 

……それから、ここまで。
美佐子は数時間にも渡って、この残酷な肉刑を受け続けてきたのだった。
佐知子が言う通り、それは、淫蕩な性を暴かれた女にとっては、
なによりも辛い責めだった。
終わりのない快感に炙られ続けた肉はドロドロに溶け崩れて、
宿った淫熱は発散されることのないまま、高まり続けて。
美佐子の意識は、ただ与えられぬ極みへの狂おしい欲求だけに満たされていた。
佐知子の舌が、生臭い息をつく美佐子の口腔を擽る。
流しこまれる唾が、歓悦と悲嘆と哀願の叫びにからした喉を潤す。
「……アア……佐知子…さん…」
甘い口吻が解かれると、美佐子はすすり泣くような声で、
顔は見えぬ佐知子へと訴えた。
「……おねがい……おねがいよぅ……私、もう……」
無慈悲な男が応えてくれないなら、と。
甘えるように、この同年輩の女性へと、すがりつく。
その底には、昨夜徹底的にヨガリ狂わされた佐知子への、甘い屈従の意識も
あったろうか。
「……フフ。どうしてほしいの? 美佐子さん」
佐知子は美佐子の可愛い態度に合わせて、優しく宥めるように訊いた。
「イキたいっ、イキたいの、私、もう、おかしく…おかしくなる」
「そう……こんなになるまでいたぶって。ホントにヒドイひとねえ、私たちのご主人さまは」
「おねがい、佐知子さん、おねがいぃ」
「私にイカせてほしい?」
うんうん、と何度もうなずく美佐子。
「イカせてくれるなら、誰でもいい?」
……その問いかけの真意に。いまの美佐子が気づけるわけもなく。
目隠しに覆われたノボセ顔を、また何度もふって、肯定をかえした。 

「……しょうがねえなあ」
不意に、美佐子の足元から、男の声が。そして。
「……あぁっ」
濡れそぼる女肉が咥えこんだ淫具に、わずかに力がかかったのを
美佐子は敏感に察知して。期待と不安に半ばする声を洩らした。
「まあ、これ以上の色ボケになられても、始末にこまるからな。
 いっぺん、イカせてやるぜ」
「あら、よかったわねえ」
「……アアァッ…」
恩着せがましい男の科白と、佐知子のからかうような祝福。
美佐子は昂ぶりに身を震わせる。
「……ああ、おねがい……」
また、その言葉を吐いて。あさましく腰が突き出される。
「そのかわり。また、“懺悔”をしてもらうぜ。ニセチ○ポで突かれながら、
 色狂いの未亡人の罪を告白するんだ」
「ああ、するわ、するから」
それは、ここまでの生殺しの地獄の中で、何度か強要された行為。
しかし、心を苛む、その辛さなど、いまの美佐子にはいかほどでもなく。
「するから、だから、イカせてね? 今度は、ちゅんとイカせてね?」
見えない男のほうへと顔を向けて、必死に念押しした。
「わかった、わかった。オラ、しっかり味わいな」
やけに愉しげに、男が言って。
そして、数瞬の間をおいて、ゆっくりと美佐子の体内におさまった淫具が動きはじめる。
「アッアッ、イッ、いいっ」
待ち望んだ肉体には、わずかな蠢きも鮮烈な快感を生んで。
「アアアッ、もっと、もっと! つ、突いてぇっ」
狂おしい肉の疼きを、あからさまにして、貪婪に腰をうねらせながら、
そう叫んだ美佐子には。
バイブを操る手の動きが、それまでの悪辣なほどの熟達ぶりとは違った、
ぎこちないものであることに、気づくことなど出来なかった。 







 

 

 

 

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