鳴沢美佐子5


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男は満悦の笑みを浮かべて、呆然と自分の肉根を見つめている美佐子を見下ろした。
(まあ、無理もねえな)
どんなアバズレでも、最初は恐怖の表情を見せるデカブツだ。
(亭主の粗チンしか知らない淑女には、刺激が強すぎるか。
 だが、こいつの本当の恐ろしさを知るのは、これからだぜ)
それを思い知らせるために、男は口を開き、美佐子を動かす。
「次は、どうするんだ?」
「…………」
促されて、美佐子がゆっくりと両手を上げる。
眼前の肉塊を凝視したまま、そろそろと手を差し伸べる動作は憑かれたようで。
どこか正常な理性や判断力を喪失しているように見えた。
指先が躊躇いながら、太い茎の部分に近づく。
「……ッ!」
かすかに触れた瞬間、感電したように戦慄いたが。そのまま、そっと握りしめた。
「……あぁ……」
小さく、震える息を吐いた。
その白皙の頬には血の色が昇って、双眸には薄く膜がかかっているように見えた。
男も、滑らかな美佐子の手の感触に、身震いするような快感と感慨を覚えていた。
両手で肉幹を握ったまま動きを止めた美佐子にも催促をせずに、暫時その感触を味わう。

「そろそろ、感想を聞かせてもらおうか」
しばしの沈黙の後に、男が訊いた。
「どうだ、俺の逸物は?」
「……熱いわ」
うわ言のように、美佐子が呟く。率直に感じたままを。
「ハッハ、熱いか、なるほどな。それから?」
「……それから」
美佐子は、握りしめたモノに魂を吸い取られたように、心ここにあらずといった風情で。
「大きいか小さいか、太いか細いか。いろいろ、あるだろうが」
「……大きい……大きいわ、とても……太くて、長い……」
「ふむふむ、それで?」
「……固い、わ……ゴツゴツして……鉄みたいに……」
素直に答えを返しながら。自分の言ったことを確認するように、美佐子の手に力が入った。
間違いはなかった。鋼鉄を呑んだような肉塊は、美佐子の指を弾き返した。
(ああ、固い……)
その強さが美佐子の胸を灼く。
(……指が、まわりきらない……太い……)
逞しさが、美佐子を威圧する。
美佐子はゆるゆると、熱い肉を握った両手を前後に滑らせ始めていた。男からの指示もないうちに。
長大な雄物は、両手を連ねて握っても、完全に赤黒い頭部を晒している。
(ああ、大きい……こんな……こんなに大きな…男のひとのものが……) 

「へっへ、こんな立派なモノは、見たことがないってわけだな?」
すっかり、己が巨根に心をひしがれてしまったようすの美佐子を眺めて、上機嫌に男が訊く。
コクリ、と。美佐子が頷きを返した。
「つまり、おまえの死んだ亭主より、大きいってことだな」
「……それは」
夫のことを持ち出されて。美佐子はわずかに精神の混濁を払われて、言いよどんだ。
だが、すでに自分は答えてしまっている。
言葉だけでなく、態度でそれを認めてしまっているのだ、と気づく。
「……あなたの方が……大きいわ」
か細い声で美佐子は答えた。心の中で夫に詫びながら。
「そうかいそうかい。そりゃあ、なによりだ」
男が笑う。やはり、人妻をコマす時には、亭主と比較させて、こちらの優位を認めさせるに限ると。
だが、美佐子を挟んで男が真の敵とするのは、死んだ夫ではなかった。
「じゃあ、竜之介と比べたら、どうだ?」
男が口にした名前に、美佐子は手の動きを止めて、男を仰ぎ見た。
「さっきのおまえの言いぐさだと、竜之介のモノより、こいつの方が立派だってことだよな?」
「彼のは……知らないから」
目を逸らして、美佐子が呟く。
「はあ? なに言ってやがる。昨夜ちちくりあってた相手じゃないか」
「でも、見てないわ」
それは嘘だった。ハッキリとではないが、竜之介の男性を美佐子は目にしていた。
その時にも、亡夫を凌ぐ逞しさに驚き、胸にどよめくものを感じたのだったが。
しかし、いま目の前にある雄大なものとは、比べものにならなかった。
だから、見ていないと言い張って、比較させられるのを避けたのだった。

「ほおお? まあ、そういうことにしといてやるか」
ニヤニヤと笑う男の言葉は、言外に美佐子の嘘を見通していると告げて。
竜之介に対して、勝ち誇る心情が露わだった。
それが、美佐子の胸に、忘れかけていた男への敵意を呼び覚ます。
(馬鹿ばかしい)
男性器が大きいから、どうだと言うのか。
そんな肉体の特長だけを根拠に、自分が竜之介よりも優れているなどと、この男は主張する気なのか。
そんなことが、あるわけがないではないか。
(そんなことが……)
美佐子は、男の肉根に視線を戻した。両手は依然として、その熱く固い肉を握りしめたままだった。
(そんな……大きいからって…………本当に、大きい……)
夫や竜之介との比較をさせられたためだろうか。
改めて眺める眼前の肉塊の威容と凶悪なフォルムは、美佐子の眼を灼いて鼓動を跳ねさせた。
蘇らせた反発心が、脆くも溶け流れていくようだ。
そして、美佐子は自身の矛盾に気づかされる。
その部分の大小や逞しさが、男性としての価値と無関係だというなら、
何故自分は咄嗟に嘘をついてまで、男と竜之介の比較を避けたのか?
どうして、“彼のものはこれほど大きくはないが、そんなことは問題ではない”と言えなかったのか。
それは……美佐子自身が無意識のうちに認めてしまったからではなかったか。
目の前の男の、牡としての優位性を。
(……私、は……)
心乱れながら。美佐子の視線は男の肉根を捉え、そこから動かない。
焼けついたような両手は、いつしかまたユルユルと太い肉茎を扱きはじめていた。
身体の奥深くで、なにかが蠢き出しているのを感じる。蠢動はどんどん強さを増している。
喉が熱い。渇いている。
「おら、いつまでもウットリ眺めてねえで。次のステップだよ」
頭上から、指示がかかった。
「…………」
逡巡は、数瞬だけ。
ゆっくりと、美佐子は男の先端に顔を近づけていった。 

目を伏せて。心もち顎を上げるようにして。
美佐子はわななく唇を、握りしめたものに近よせた。
遠慮がちに突き出された舌先が、おずおずと対象を求めて。
そして、桜色の柔らかな肉が、赤黒く充血した硬い肉に触れた。
「おうっ」
その瞬間、男は短く吠えて、ブルルッと腰を慄かせた。
美佐子は、その声と動き、そしてなにより舌先に感じた灼けるような熱に、ビクリと舌を引っ込めたが。
すぐにまた引いた舌を伸ばして、チロチロと擽るように舐めはじめた。
「クウッ」
男はまた声を上げて、キリキリと奥歯を食いしばった。
「へ、へ、よっく味わえよ。本物の男の味をな」
吐きかける言葉にも、それまでのような余裕の色はない。
長く執拗に美佐子をいたぶっている間、男も猛る欲望を抑制していたのだ。
美佐子の身も心も蹂躙し尽くすのだという執念が男の忍耐を支えていた。
しかし、それももう限界に近かった。
(一発ブッ放しておかにゃあ、収まらんぜ、もう)
積もった恨みと思い入れのこもった一発目を美佐子に飲ませることは、予定していた通りだからと。
それでも、少しでも長く美佐子の舌と口の感触を味わいたいという思いに突き動かされて、
「おら、いつまでもお上品なマネしてんじゃねえぞ。もっと、大きく舌を出して!
 ベローッと、サオの上から下まで舐めまわすんだよ!」
男は声を激しくして、美佐子を促した。 

美佐子は言われるままに、舌を大きく出して、首を上下させて、
男の肉根を舐め上げ舐め下ろしていった。
形よい鼻から高ぶった息を洩らして、顔を振り舌を使うそのさまは
この汚辱の行為に没入しているように見える。
その表情と強くなった肉根への刺激が、さらに男を追いつめて、
「おらっ! 口を開けろ!」
怒声を張り上げて、美佐子の頭を両手で掴みしめた。
そして、半開きの美佐子の唇の間に切っ先を押しつけて、強引にねじこんでいった。
「んぐっ!?」
いきなり口に余るようなデカブツを突っ込まれた美佐子がくぐもった悲鳴を洩らすのにはお構いなしに、
男は美佐子の頭を前後に揺さぶる。
「おおお、あったけえなあ、美佐子サンのお口はよう」
遂にあの鳴沢美佐子に咥えさせてやったという感動が男の背を走る。
「おまえにはさんざん煮え湯を飲まされたからなあ。
 根はスキモノの年増女の分際で、勿体つけやがってよ」
「んーーっ! ムウ……ングウ」
「おお、鳴け鳴け。もっとそのブザマな鳴き声を聞かせろや」
「ウゴ……ヴェ……オ……」
口を一杯に広げたモノに、喉を突かれて。美佐子は涙の滲んだ眼で、許しを乞うように男を見上げた。
無論、その弱々しい表情は男をいっそう昂ぶらせるだけだった。

「いい顔だ」
陶然と呟いて、自分からも腰を使って、美佐子の口腔を犯していく。
巨大すぎる肉塊を無理やりネジこまれて、美佐子の美貌は無惨に破壊されている。
棒のような息をつく小鼻は大きく広がって。鼻の下は間延びして。
限界まで開かされた顎には、ダラダラとヨダレを零して。
「ヘヘ、いまのその面、竜之介のガキに見せてやりてえなあ」
「……フ……グウ……」
男の言葉に美佐子がかすかに首を横に振る。
こんな状態まで追いやられても、竜之介の名には反応する美佐子が、
男にとっては忌々しくもあり、また愉しくもあった。
(イヤがったってよ。いずれ、あのガキにゃあ見せつけてやらずにはおかねえぞ。
 もっとも、その頃には、おまえは自分からこいつにムシャブリつくようになってんだがな。
 そんなおまえを見て、あの生意気なガキが、どんな面ァするか)
そう思いをはせた時に、堪えにこらえてきた男の欲望は臨界を超えた。
「おおおおっ! 出る! 出すぞう! 呑みこめやあ!」
「んんーーーーーーっ!!」
必死に逃れようとする美佐子の顔をガッチリと押さえて、男が爆発を遂げた。 

……ようやく、男の肉棒を吐き出すことを許された美佐子が、
ベッタリと床にヘタリこんで、えずきを繰り返している。
色濃い疲労を浮かべた顔は生汗にまみれ、口元には白濁した液がこびりついていた。
男の爆発は長く長く続いた。吐き出した男精の量も信じられないほど多量だった。
凄まじい勢いで喉を叩き続けたそれを、美佐子は死ぬような思いで飲みこんだ。
そうしなければ窒息してしまうという恐怖があった。それほど暴力的な爆発だった。
「……ゲホッ……エホ……」
美佐子は倒れそうになる身体を片手で支え、もう一方の手で喉元を押さえて、えずきを繰り返した。
生まれて初めての飲精だった。こんな汚辱の行為を経験することになるなど、想像もしなかった。
吐く息から饐えた臭いがする。それが美佐子を絶望的な気分に陥らせた。
自分は穢されてしまった。これだけでももう竜之介の想いに応える資格をなくしてしまった。
そんな哀しい諦めが新たな涙になって、美佐子の眼に浮かんできた。
しかし。
悲痛に沈む時間さえ、長くは許されなかった。
「さあて。じゃあ、いよいよ床入りといくか」
「……え?」
かけられた言葉に、美佐子は疑うような顔を上げて。
そして驚愕に目を見開いた。
いつの間にか男は服を脱いでダブついた醜い裸体を露わにしていた。
そして、その股間では、今しがた美佐子の口に欲望を吐き出した肉根が、
まるで昂ぶりを鎮めることなく隆々と屹立していたのだ。
「……う……そ……?」
信じられない、という思いが呟きとなって零れた。
美佐子の心には、一縷の希望さえあったのだ。とにかくも男に欲望を吐き出させたのだから、
これで解放されるのでは、と。
だが、それは甘すぎる考えであった。やはり身体を与えなければ終わらないのだ。
しかし、それにしても。
「あんなに……出したのに……」 

「ヘッヘ、おまえのウラナリ亭主と、この俺さまを一緒にしてもらっちゃあ困るぜ」
美佐子の驚愕をせせら笑って、男はゆっくりと歩み寄った。
その股間では、凶悪な肉塊が、つい先ほどの盛大な噴火などなかったかのように屹立して、
重々しく揺れている。
「……いや……」
脅えた声を洩らして。美佐子は尻で絨毯を擦りながら後ずさった。
この男は……“違う”。亡き夫とは、自分が知る“男”なる生き物とは、決定的に違っている。
その事実を、ここまでの行為だけで自分は充分思い知らされた。
だが、男はさらに違いを教えこもうとしている。この身体に植えつけようとしている。
知りたくない。これ以上のことなど、知りたくはない。
しかし男は迫ってくる。
恐怖に呑まれて、立ち上がることさえ出来ない美佐子の傍に寄ると、
男は髪を掴んで、手荒く引き起こした。
「世話をやかせるなといったろうが。生娘でもあるまいし、いい加減に覚悟を決めろや」
「イヤッ、痛ッ、やめて!」
「しゃきしゃき歩けよ」
髪を引っ張られ、ヨタヨタとへっぴり腰で。
屠場へ向かう家畜のように、美佐子は寝室へと引っ立てられていった。 

この高価な客室の売りものである眺望は寝室の窓からも臨むことが出来た。
差しこむ昼の陽光によって、室内は明るい。
男は美佐子をキング・サイズのベッドの上に突き倒した。
極上のスプリングに、その裸身を軽く弾ませた美佐子は、すぐに上体を起こして、
ベッドの傍らから自分を見下ろす男を怯えた目で見上げた。
男はその光景を眺めた。
ベッドの上に裸の美佐子。これもまた男が夢見ていた絵図だ。
一発目を美佐子に飲ませたことで、やむにやまれぬような衝動は消えたが。
しかし、それは昂ぶりが鎮まったということではなかった。むしろ、男の精神はさらに猛りを強めている。
美佐子の怯えが心地よい。
今更ながらに、美佐子は両腕で乳房と股間を庇っていた。恐怖によって呼び覚まされた理性の色がある。
それが男を喜ばせた。
どうせ美佐子の正気も束の間のものだ。その儚さを楽しむ。
(メッタメタに犯してやる。死ぬほどヨガリ狂わせてやるぜ)
すでに下準備は万全だ。美佐子は備えも構えも喪失している。
だからこそ美佐子はこんなにも怯えているのだ。怯えは、美佐子自身に対するものだ。
これから受ける凌辱の中で、己が肉体がどんな状態に追いやられてしまうのか、と恐怖しているのだ。
(すぐに教えてやるよ。おまえの肉の本性を俺が残らず暴いてやる)
心中に嘯いて、男はベッドへと片足を乗せた。 

「いやぁ」
弱い声を上げて、退ろうとする美佐子の身体に覆い被さって。
首を横抱きにして、唇を奪った。
「……ンッ」
美佐子の抵抗は弱い。唇は緩く、すぐに舌が絡めとられた。
反応しない舌を嬲りながら、男は冷徹な目で美佐子の顔を観察していた。
瞑目した美佐子は、眉間に刻んだシワに嫌悪の情をあらわしている。
ここに来て、当初の覚悟とおりに総身を石にしようとしているのかも知れない。
お笑いぐさだった。
男は片手を美佐子の胸に滑らせた。柔らかな肉をヤンワリと揉みあげる。
「フゥ……ン」
笑うほど簡単に、嫌悪のしるしが眉間から消える。さらに、固く尖ったままの乳首を
指で転がしてやれば、美佐子はビクビクと反応を返して、眉は情けなく八の字に折れまがった。
そう、今さら石になどなれるわけがないのだ。すでに美佐子の肉体は内側からの熱に溶けて
薄皮一枚で形を保っているに過ぎないのだから。
だから。男はあえて唇を離して、美佐子の耳に囁きかける。
「竜之介にも、そんな顔で甘えたのか?」
ピクッと、美佐子の目蓋が震えて。薄く開かれた。
「竜之介にも、この熟れた乳を揉ませたんだよなあ? 気持ちよかったか?」
「………やめて」
「こうやって俺に揉まれるのとどっちがよかった? やっぱ愛する竜之介の手の方がいいか?」
「……そんなこと……言うまでも……ないわ」
美佐子は答えたが、その声は力弱かった。どこか、自ら疑うような色があった。 

「そりゃあそうだな。俺はあんたにとっちゃあ、憎んでもあまりある相手だもんなあ。
 訊くだけヤボだったぜ」
ヘラヘラと半笑いに言いながら、男は乳房の手を下へと動かした。美佐子の滑らかな腹を撫でて、
さらにその下の叢へと。
「アッ」
「いい手触りだ。毛並みがいい、ってのはこういう意味かね?」
しっとりと汗に湿った恥毛をすいて。反射的に閉じようとする美佐子の腿をかいくぐって、
秘肉へと男の手が達する。
「い、いや……アッ!」
美佐子の拒絶が、艶めいた声で途切れたのは、男の指が肉芽を捉えたからだった。
「けっこうおおぶりだな。いつも自分で弄くってたのか?」
掻くように弄って、美佐子を小刻みに鳴かせながら、男が訊いた。
「それに、もうカチカチじゃねえか。おかしな話だよなあ。俺なんかに弄くられてよ」
「アッ、ダメ、そこ、そこはっ」
敏感な肉を巧みに責めたてて、美佐子を身悶えさせながら、しかし男は快感への没入を許さない。
「ああ、そうか。あんた、昨夜の竜之介とのことを思い出してるんだろう。
 それで、ここもこんなにしてるってわけだ。ヤケるね、どうも」
「……アァ」
悪意に満ちた男の嬲りに、美佐子は泣くような声を上げて、火照った顔を歪めた。
無論、そんなことで男の矛先は勢いを弱めはしない。
「だから」
と、肉芽の下、美佐子の女肉にズブリと指を挿しこんで、
「ンアアッ!」
「ここをこんなに濡らして、俺の指を簡単に咥えこむほどトロトロにしてるのも、
 みんな愛しい竜之介を想ってのことなんだな。そうだよなあ? 他に理由がねえもんな」
「アッ、アアッ、イッ、アアアッ」 

美佐子は悩乱の中にあった。
男の指が……二本も自分の中に入りこんでいる。無理やりに侵入して、激しい挿送を繰り返している。
「こうやって擦ってやれば、キュッキュキュッキュ絞めつけてくんのも、竜之介を想ってだよなあ?」
男の声が聞こえる。
リュウノスケ……竜之介。
そう、昨夜竜之介が触れてくれた身体。それを今、憎い男の手が蹂躙している。
竜之介が触れてくれた乳房を揉んだ男の手は、いま竜之介が愛でてくれた女の部分を責めたてている。
竜之介……愛するひと。
いま触れているのが彼の手だったら、どんなにかいいのに、と思う。
思うのに。
男の指が、身体を責める。
「アッアッアッ」
声が洩れる、引っ切りなしに。どうしても抑えることが出来ない。
彼にも……こんなにあらわな声は聞かせなかったのに。
男の指が擦り上げる度に、目蓋の裏に光が走って。言いようのない感覚が腰から全身に伝わっていく。
受け止めきれない感覚が、声になって噴き出す。
男の指が蠢く。もう正確にはその動きを把握できない。ただ、いままで経験したことのない刺激が、
その場所から伝わってくるのを感じるだけ。
こんな感覚は、知らない。
竜之介じゃないのに。彼に触れられた時のような幸せは微塵も感じないのに。
なのに、この刺激の鮮烈さは。
身体が震える。声が止められない。
なにも……考えられない。 

片手で、美佐子を思うままに追いたてながら。
男はじっと冷たい目で美佐子の反応を見つめていた。
「アッ、アッ、アアアッ」
美佐子の声、もはや疑いようもない嬌声は、ますます高くなって、小刻みになっている。
無自覚なのだろうが、男の指を深々と咥えこんだ腰はくねり始めている。
陥落は、すぐそこだ。男がほんの少し攻撃を強めるだけで美佐子は絶頂を極めるだろう。
だが、男はそれを選ばずに、美佐子の女肉から指を引き抜いてしまう。
「……アッ…ア…?」
唐突に刺激を止められた美佐子が、うつろな声を上げて目を開いた。
「いやあ、愛の力は偉大だな。恋しい男を思い出すだけでこんなに濡れちまうってんだから」
嘲笑を浮かべて、今しがたまで美佐子の中にあった二本の指をかざした。
指は粘液にまみれ、テラテラと輝いていた。
「アアッ、イヤ!」
見るに耐えず、目を閉じて顔を横に反らした美佐子の頬に、濡れた指が伸ばされる。
「俺なんかの指を、こんなにマン汁まみれにするほど、愛しちゃってるわけだ、若い彼氏を。
 つくづく妬けるねえ」
付着した液を、美佐子の頬になすり、鼻の下に塗りつけた。
美佐子の顔は自ら吐き出した淫蜜に汚され、鼻は自らの性臭を嗅いだ。火の出るような羞恥。
男は体を起こすと、美佐子の脚の間に位置を変えた。
「アテられっぱなしで、まいっちゃったからな。とっとと約束のものを頂いて終わりにするぜ」 

男の手が膝にかかって。両の腿を広げるのを無抵抗に受け入れながら。
美佐子は、ついに絶望の底に沈み着いた自分を実感した。
(……とうとう)
少しでも早く全てが終わることを望んではいても、やはり決定的な凌辱を目前にしては、
心が引き裂かれるような悲痛を感じずにはいられなかった。
犯される―こんな男に。夫が死んでから十年の間、守り続けてきた操を奪われてしまう。
竜之介にも、まだ与えていないものを。
「へへ、竜之介より先にハメるのは、心苦しいけどな」
美佐子の嘆きを読みとったように、男が心にもないことを口にした。
美佐子は涙の滲んだ眼を薄く開いて、そちらを見た。
男が身を屈め、片手に握りしめたものを押し下げるようにして、切っ先の狙いをつけている。
大きい。
改めて男の肉体の異様な魁偉さが、胸に迫ってくる。
(……あんな大きなものが……私の中に)
本当に入るのだろうか? と不安になる。肉体を破壊されるのではないかという恐怖が高まる。
手で口で実感させられた、その巨大さをまざまざと思い返せば、いっそう恐れは強くなって。
熱く固い男肉が、繊細な女肉に触れるのを感じた瞬間、美佐子は悲鳴を上げて身もがいた。
「イ、イヤアッ!」
「おら、暴れるな」
「無理、無理だわ」
「子持ちの年増が、なにヌカすか」
男は暴れる美佐子の腰を押さえつけて、さらに自分の腰を前へ進めた。
「ヒアアアッ」
女陰の濡れに助けられて、先端がズッと嵌まりこんだ。美佐子は縫いとめられたように動きを止めて、
総身を硬直させた。

「……グ……アッ……」
凄まじい拡張感が美佐子を襲う。キリキリと歯を食いしばって美佐子は苦痛に耐えた。
「力を抜けよ」
「痛ッ、痛い、やめてっ」
言われても、美佐子の硬直はとけない。
破瓜の時を迎える生娘のように、年に似合わぬ悲鳴をふりしぼる。
無理だ。絶対に無理だ。ほんの切っ先を挿しこまれただけで、この苦痛である。
しかし、百戦練磨の男は焦らない。女のこの手の泣き言など毎度のことだったから。
「やっぱり、いきなりは無理そうだな」
冷静に呟いて、嵌めこんだ先端を引き出して、しかし美佐子に安堵の息をつく暇は与えずに、
すぐに再度の挿入を試みる。
「ヒッ……アッ、いや……アッ」
男は先っぽだけを美佐子の女陰に含ませては引き抜くという行為を、さらに数回繰り返して、
美佐子から苦鳴をしぼりとった。
その効果はすぐに顕れて、美佐子の入り口は順応を示し始めた。抜き差しにつれて上がる
隠微な水音も次第に大きくなっていった。
頃合いと見てとって、男はそれまでより強く腰を押しこんだ。
「イアアッ!」
ひと際高い美佐子の叫びと共に、男の肉根は凶悪に張り出したエラの部分まで埋まりこんだ。
「こうなりゃ、後は楽だぜ」
気楽に請け負って、男はジワジワと美佐子の女肉を抉りこんでいく。

「ヒアッ、グ、苦し……」
メリメリと肉が裂ける音が、美佐子には聞こえる気がした。
十年ぶりに迎えいれる男根。ゆっくりと美佐子を貫いてくる。侵入は止まらない。
太くて熱くて硬い肉棒が、どこまでもどこまでも入りこんでくる。
亡夫の肉体が決して触れることがなかった奥深い場所が、灼鉄の肉に抉られて。
「オウッ!」
そして矛先が美佐子の最奥を叩いて、重いうめきを上げさせた。
しかし。一瞬だけ動きを止めた肉根は、まだ足りぬとばかりに前進する。
「ウアッ!? ア、アウ……」
美佐子はカッと目を見開いて、男を見やった。信じられないといった表情で。
しかし実際に、悠然と美佐子を見下ろす男の腰は、まだ完全には美佐子の股座に着いてはいなかった。
ズンと、重たいストロークで男が残った隙間を埋めた。
ガツンと、凄まじい衝撃とともに、子宮を押し上げられて。
「オオウッ!!」
美佐子は太いおめきを迸らせて、白い喉を反らした。
「ふうい、難儀したぜ」
男は、ひと息ついて、動きを止めたまま、美佐子を眺め下ろす。
美佐子は首を後ろに反らしたままの体勢で固まっている。両手でシーツを掴みしめて。
あんぐり開いた口が空気を貪るにつれて、胸が高く低く上下して、盛り上がった乳房が揺れている。
「いいザマだ。鳴沢美佐子」
またひとつ宿願を果たした満悦と共に、美佐子の弱々しい姿を眺め下ろしながら、
男は、美佐子の肉が咥えこんだものに馴染むのを待った。

さほども待つ必要はなかった。
衝撃と驚愕に固まる美佐子の意識より先に、その肉体は蹂躙を果たしたモノへの服従を決めたようだった。
ヒクリヒクリと戦慄いて、刺し貫いた肉塊にまとわりつき始める。
「悪くねえな」
男は倣岸に、美佐子の肉の味わいを評価する。
「なかなか、いい味だぞ、美佐子」
「ヒッ…ア…ぬ、抜いて」
美佐子が反らしていた顎を引いて、弱い声で懇願した。
「まだ始まっても居ないのに、抜けるかい」
「く、苦し……苦しいの、息が……」
子宮を深く押しこまれるという未曾有の体験は、本当に息がつまるような強烈な圧迫感を
美佐子に与えていた。
「ったく、いい年こいて、なっちゃいねえなあ。こうか?」
「アアッ!」
男がおもむろに肉根を半ばまでズルリと引き戻した刹那、美佐子の意識は閃光に包まれた。
高く強く張り出した肉エラに膣肉を擦りたてられる感覚は……あまりにも鮮烈で。
「おお、なんだ、そういうことかよ」
白々しく納得して見せて、男はまたズンと突きこんだ。
「ウ、ウウンッ!」
「抜いて差して、また抜いてってことだな」
ゆったりとしたペースで、挿送を開始する。

「ヒアッ、アフ、オ、オオオッ、やぁ……アアッ!」
瞬時にして、美佐子は狂おしいほどの感覚の暴風雨の中に叩きこまれる。
硬い先端で子宮をひしゃげるほどに痛打されれば、重く深い衝撃が脳髄にまで届く。
強靭なカリ首で繊細なヒダ肉をこそげるように抉られれば、歯の浮くような刺激が背筋を痺れさせる。
男の腰が打ちつけられるたびに、膨れた過敏な肉芽が押し潰されコネまわされる。
どれもこれもが、かつて経験したことのない鮮烈な感覚だった。
「アハァッ、ク、クアッ、ハン、アファ」
美佐子には、その深甚な感覚を、なんと受け止めればいいのかわからない。苦痛とも快感とも分別できない。
ただ、それが圧倒的な絶対的な深さの中に、自分を呑みこもうとしていることだけが解った。
「ア、アッ、アアッ……」
男が徐々に攻勢を強めて。美佐子の上げる声が急速に切羽詰まったものになっていって。
しかし、男はここでも、美佐子が簡単に忘我の境地へ跳ぶことを許さなかった。
手を伸ばして美佐子の解け乱れた髪を掴むと、手荒く引き寄せた。
無理強いに上体を撓められて苦痛の声を上げる美佐子に、
「見ろよ、こいつを」
「……ウ……ア……」
「フンフン、ヨガってねえで、目ぇ開けろ」
乱暴に頭を揺すられて、美佐子が霞んだ両目を開く。
「おら、俺とおまえがバッチリ繋がってるところを、よっく見ろい」
そう言って、さらに美佐子の頭を引き寄せ、股間を覗きこむような姿勢を強要する。

二つ折りになるような窮屈な体勢をとらされた美佐子の眼が、男と自分が繋がった部分を捉える。
「アア……アアア」
美佐子は羞恥も忘れて、目にした光景を凝視した。
「入ってるだろう? 俺の極太のモノがおまえのマ○コに根元まで収まってるのが見えるだろう」
「…ア…ア…」
「ぶっといチ○ポを、おまえのマ○コが美味そうに咥えこんでいるのがわかるだろうが」
「アッ…や……ちが…う」
「違わねえんだよ」
男が数度、激しく腰を使った。
「ンアアアッ!」
「ほら、おまえのここは、こんなにダラダラよだれを零してんだよ。聞こえんだろうが?」
指摘とおりに、抜き差しにつれて、ジュブジュブと湿った音がたった。
「見ろや。俺のマラはおまえのタレ流した、いやしいオツユでズブ濡れだよ」
「アアア、いや、イヤァッ!」
「いやじゃねえだろ。キモチいいんだろうが。キモチよくてたまらねえから、こんなにマン汁吹いてんだろうが」
「ヒァッ、わた…し……ちが……そんな」
「いくら上の口で否定したってなあ、下の口は正直に囀ってんだよ。太いチ○ポ美味しい美味しいってな」
「アア……」
「竜之介のじゃねえぞ。おまえが咥えこんでヨガリ狂ってるのは、竜之介じゃなくて、
 死ぬほど嫌ってた、この俺のデカマラなんだぞ」
「ア……アアア……」
執拗を極める男のいたぶりに、美佐子の両目から涙が零れ落ちた。

「ヘヘ、悔しいか? 情けないかよ? そりゃあ、そうだよなあ。俺みたいな卑劣な輩に犯されて、
 キモチよくなっちまってるんだからなあ」
哄笑して、男は再び美佐子を突き倒した。
「……もう……ゆるして……」
「寝ぼけてんじゃねえぞ。まだこれからなんだよ」
男が美佐子の両腿を抱えこんで、さらに腰を進めた。
「ウムゥッ」
極限と思われていた挿入が、なお深くなって、美佐子に生臭いうめきを振り絞らせる。
「これから、おまえはもっとヨガり泣くことになるんだよ。
 どうせ、ホントの絶頂も知らないんだろ? 俺が教えてやる」
「アァ……いや、いやぁ」
「そりゃあなあ。恥の極みだよなあ。いやなら、せいぜい堪えてみせろや」
自信満々に言い放って。男は悠然と腰を使い始める。
「アアッ、アハアアッ」
再開された攻撃に、たちまち乱れの中に落としこまれて。
(こんな男に)
そんな美佐子の自戒は、あまりにも脆く溶け崩れる。
「ほらな、途端にイイ声出しちゃってさ。こりゃあ、いくらももたねえなあ」
耳に届く男の言葉に、歯噛みする思いは、確かにあるのに。
(悔しい……悔しい)
胸の中に数度繰り返した言葉は、すぐに意味を持たぬ響きに変えられて。じきに消え失せてしまう。
後は全てを焼き尽くす官能の業火だけが、美佐子の中に残される。
「アッ、アン、アアアッ」

「ほうれ、どんどん声がよくなってきたぞ」
大きく重々しく腰を叩きつけながら。
男はなおも冷徹に美佐子の返す反応のひとつひとつをうかがっていた。
徹底して美佐子を狂わせることだけを求める姿は、ある意味ストイックでさえある。
「ほら、ここか? ここがイイか?」
「アハッ、ダメ、そこ、そこは!」
「そうか、ここがイイか」
熟練した巧緻を尽くして、美佐子自身が知らなかった官能のスポットを探り当てては
かさにかかって責めたてる。
「イヤアアアッ、アアン、アアアッ」
切れ間ない美佐子の叫びは、すでに純粋な快楽の声になっていた。
男の動きに合わせて、不器用に腰を使いはじめてさえいる。
(オボコい反応をしやがって)
美佐子の爛熟の肉体は、しかしあまりにも性的に未開発だ。
(これから俺がジックリ仕込んでやるからな)
資質は最高級だから、自分の薫陶を受ければ、極上の女に仕上がるだろう。
(そう、極上の牝奴隷にな)
貞淑な未亡人から淫蕩な肉奴隷へ。すでに決定づけられた美佐子の転生の。
その第一歩を刻むために、男は美佐子にとどめを刺しにかかった。
「おらおらあ!」
「ヒアアアーーーッ!」
怒号と共に、激発的な勢いで連続した突きを最奥に叩きこめば。
「アア、ダメ、イヤ、アッ、ダメダメダメ」
すでに土俵際まで追いこまれていた美佐子は、幾ばくも堪えられずに。
「ダメ、アアッ、イ、アッ、アアッ、アアアアアアーーーーーーーーーッ!!」
背骨が折れそうなほどに反りかえって、全身を硬直させて、
白々と晒した喉の奥から、断末魔の叫びを振り絞った。

その瞬間、美佐子の女陰は男のものを痛いほど絞めつけながら女蜜をしぶいた。
男はそれにあえて抗わなかった。
数秒の硬直の後に、プツンと糸が切れたように虚脱した美佐子の中から肉根を抜きとると、
素早い動きで美佐子の顔を跨いだ。
腰を落として、握った肉根の矛先を美佐子の顔に向けて、扱きを入れる。
噴き出した大量の白濁が美佐子の顔に降りかかった。
弛緩した身体をビクビクと痙攣させる美佐子は、汚辱の熱液をかけられても、なんの反応も示さない。
ポッカリと開かれた口に、白濁が飛びこむ。半ば閉じられた目蓋の下の眼球は裏返っているようだ。
美佐子は完全に失神していた。
噴火が下火になり、もう一度強く扱きを入れて最後の一滴まで注ぎ終えた男は、
汚辱の液に化粧された美佐子の面を、検分するように眺めた。
「フィニッシュとしちゃあ、ちいと味気なかったが。これも演出だからな」
ひとりごちて。
だが、凌辱の果て、望まぬ快楽の極みに意識を刈り取られて、その上男の欲望に美貌を汚された
美佐子の無惨な姿に、相応の満足も覚えて。
男はベッドを下りて、リヴィング・ルームへと向かった。
冷蔵庫から缶ビールを取り出して、渇いた喉を潤す。
「鳴沢美佐子の、記念すべき初アクメに乾杯だ」
ひとり悦に入りながら、ソファの上に脱ぎ捨てたジャケットから携帯電話を取り出す。
「ああ、俺だ。すぐ部屋に来い」
それだけを告げて、電話を切る。
一服しつつ待っていると、五分ほどでノックの音がした。
男は裸のままドアに向かった。

「おう、御苦労」
呼び出しに応えて、部屋を訪れたのは芳樹だった。
すっかり芳樹を子分扱いしている男に狩り出されて、ホテルのレストランで男の払いで飲み食いしながら
出番を待っていたのだ。
素っ裸で出迎えた男に、さすがに芳樹は驚き、さらに男の股間にブラブラと揺れるモノに
度肝を抜かれた顔をしたが、さっさと入れ、と促されて、どこか怖々と部屋に踏み入った。
「……美佐子さんは?」
豪奢な部屋の様子を物珍しげに見まわしてから、芳樹は姿のない美佐子のことを訊いた。
「ああ、奥の部屋だ。生まれて初めてのアクメがキツかったらしくてな。失神してらあ」
「…………」
あっさりと告げられて。芳樹はゴクリと唾をのみこんだ。
「丁度いいからな。今のうちに撮っちまうぞ」
用意しろ、と言われて。芳樹は肩に下げていたケースを下ろして、愛用のカメラを取り出した。
寝室へと向かう男の後に従う。
「おまえも役得だぜ、芳樹よ」
言いながら、男がドアを開けて。
一歩踏みこんだ芳樹は、目にした光景に立ちすくんだ。
一糸まとわず、その豊満な裸身をさらして。しどけなく四肢を投げ出して。
さらに精液に顔を汚されて。喪神したまま横たわる美佐子の姿。
「本当に……ヤッちゃったんだ……」

「おら、ボーッと眺めてないで。とっとと撮影しろ」
男に言われて、芳樹はカメラを構えた。
ファインダー越しに見ると、いっそう美佐子の晒す無惨さが際立つようだった。
しかし、何度かシャッターを押すうちに、芳樹はその凄惨な官能美とでも言うべきものに
幻惑されて、撮影にも熱がこもっていった。
(スゴイ……これはスゴイ写真になるぞ)
あの上品な気高い美しさを誇っていた女性が、その肉体の秘密をあますところなく晒しているのだ。
(こんな写真を撮られたら……絶対美佐子さんは逆らえなくなる)
ある少女は、着替えの現場を押さえられただけで言いなりになったのに。
今自分が撮影しているのは、単なるヌード写真ではない。明らかな凌辱の記録なのだ。
(これで……美佐子さんはもう……)
この悪辣な男の手から逃れなれなくなるのだ。
そう思うと、チクリと罪悪感が胸を刺した。
その切っ掛けを作ったのは自分で、今また決定的なネタを押さえることに協力しているのだから。
いつも優しく自分を迎えてくれた美佐子のことを思い出すと、いっそう自責の思いは強まったが。
(……いまさらだよな)
芳樹は自嘲して感傷を捨てた。
「よーし、そんなもんだろう。ついでに記念撮影をしとくか」
男が言ってベッドに上がった。記念撮影とは、つまり今の美佐子と並んで写真に収まろうということだった。
ついで、などと言いながら、その為に芳樹を呼んだものらしい。
「こいつは脅しのネタには使えねえけどな。おまえの存在がバレちまう」
男は今だ覚めぬ美佐子の上体を抱き起こして、背後から顔を寄せたポーズでVサインを作った。
得意きわまる男の笑顔と、白濁に汚れたままの美佐子の顔が並ぶ。
そのさまもまた芳樹によって、フィルムに収められた。

撮影が終わると、男はとっとと芳樹を追い出した。
「まだ、帰るんじゃねえぞ。この後中出しを決めるからな。それも撮るんだ」
やる気まんまんに言い放つ男に、さしもの芳樹も辟易としながら、それでも言われたとおり
待機するためレストランに戻っていった。
「さあて」
男は寝室へと戻りかけて。ふと思いついたように床に脱がれたままの美佐子の衣服から、
ダーク・ブラウンのショーツを拾い上げた。
「姫は、まだお目覚めにはならぬのか?」
ショーツを手に寝室に入れば。美佐子はいまだ喪神したまま横たわっていた。
「まったく。いつまでもいぎたなく寝こけやがって」
パーンと、あられもなく広げられた美佐子の内腿を平手で叩いた。
「おら。いい加減に起きやがれ」
「……ん……」
かすかな声を洩らして。ようやく美佐子が彼岸から帰還する。
「………………」
しばし、ボーッと天井を見つめていたが。
「ようやっと、お目覚めかい。トウのたった眠り姫はよ」
掛けられた声の方へと、ノロノロと視線を動かして。
「……あ」
男の顔を見て、徐々に意識を覚醒させていった。
「……ここ……私……」
身を起こす動作ひとつに苦労しながら、まだボンヤリと周囲を見まわす。
「なんだあ? 初めてのアクメが強烈すぎて、記憶までトバしちまったのかよ。
 おまえはなあ、美佐子、俺に抱かれて、さんざんヨガリ狂った末に失神するほど絶頂しちゃったんだよ」
「……ア……アア……」
男の言葉に美佐子の瞳から混濁が払われて、代わって深い悲しみと絶望が浮かび上がった。

「……う……」
美佐子が嗚咽をもらして。口元を手で押さえようとして。
ベットリと肌に付着したものに気づいた。
「……これ…?」
ハッと手を頬にすべらせて、汚れが顔中に広がっていることを知る。同時に、濃厚な臭気に気づいた。
「初アクメの祝いによ、盛大に降りかけてやったんだ。シャンパンのシャワーより似合いだろ? この場合」
「ひ、ひどい」
嫌悪と屈辱に顔を歪めて。慌てて穢れを拭おうとする美佐子の手を男が掴んで、
「俺がキレイにしてやるぜ」
片手に握った小さな布地で、美佐子の顔を拭いはじめた。
男の行動に一瞬戸惑った美佐子だったが、すぐに男の手にしたものがなんなのか気づいた。
自分が履いていた下着だった。
「い、いや。やめて。そんなもので」
必死に顔を背けて、男の手を払おうとするのを許さずに、
「動くなよ。帰る時には、ちゃんとこいつを履かせてやるからな。
 お土産のことまで気を配るってんだから、つくづく俺も女にゃあ優しいねえ」
「……ああ……もう」
グッタリと抵抗を諦めて。美佐子は男に顔をゆだねた。
なんでもいいから、もう終わりにしてほしい。男は自分の身体を汚して思いを果たしたのだから、
一刻も早く解放してほしい。
精も根も尽き果てた美佐子にあるのは、その思いだけだった。
「……もう、ゆるして……早く、テープを渡して、帰らせて」

「ああ。もう一発ヤったら終わりにしてやる」
しかし、男が口にしたのは美佐子には信じられない言葉だった。
「な……」
いったい、なにを言うのか? と男を見やって。
そして、美佐子はしゃがみこんだ男の股間に、禍々しく鎌首をもたげたモノを知る。
「う……うそ……」
また、その言葉を美佐子は呟くことになった。
その眼で見ながら。今度という今度は、それが現実だとは思えなかった。
口と膣に、ほとんど連続して欲望を遂げたことでさえ美佐子には想像を越えたことだったのに。
まだ、この男は満足せずに美佐子を求めようというのだ。
あまつさえ、
「さっきは、年に似合わずウブな美佐子チャンに気を使って、不完全燃焼だったからな。
 今度は俺のやりたいように、思いっきりヤらせてもらうぜ」
そんな言葉まで吐いて。
「い、いや……」
蒼白になった面を、力なく左右に振りながら、美佐子は後ずさった。
その動きもまた、すでに一度演じたものだったが。より恐怖は深刻だった。
薄ら笑みを浮かべて、手を伸ばしてくる男が、人間とは思えなくなっている。
これ以上のことをされたら、またあんな地獄のような感覚を味合わされたら、本当に死んでしまう。
真剣に、そんな怖れを美佐子は抱いて。
「いやああっ!」
闇雲な逃走へと駆り立てられた。そんなことが可能なのか、とか、そんな姿でどこへ逃げようというのか、とか、
そんな理性的な判断を完全に喪失した、ひたすら本能的な行動だった。

しかし、ベッドを飛び降りて、寝室から駆け出ようとする意志に、鉛をのんだような腰がついていかずに、
ブザマな転倒を演じてしまう。結果、
「うひょう、そういう誘い方かよ? なかなか、いい趣向だなあ」
男が歓声を上げて評したようなザマを晒す始末。
すなわち美佐子は、ベッドの縁から床に上半身だけを落として、ベッド上に残った尻を男に向けて
高く掲げたポーズを、図らずもとる羽目になり、しかも床に強く打ち付けた肩の痛みで、
すぐには身動きもできずに。
「そうまでされちゃあ、俺も張りきらずにはいられないねえ」
ひょっこりと突き出されて、モコモコと蠢く臀の肉に、男の手がかかった。
「ヒッ、ヒイッ!」
しゃくるような悲鳴を美佐子は洩らして。なおも肘でいざって逃れようと試みるが、
ガッチリと尻タブを掴んだ指が、それを許さない。
逆に、さらに美佐子の尻を高くさせて。
両の親指を尻の深い切れ目に差しこんで、グッと厚い肉をかきくつろげた。
暴きたてられた秘裂は、いまだ熱気をはらんで。充血した女肉は粘っこい汗と淫蜜にヌメ光っている。
男は不死身の男根の先を、そこへ擬した。
「いやぁ、もうやめて、もう……ヒギイッ!」
美佐子の哀願は、再び嵌まりこんだ肉鉄によって、悲鳴に変わった。
「アッ、ギ、ク、クアアッ」
二度目だからと言って、男の巨大な肉体の与える苦痛は、いささかも減じていなかった。
むしろ、不自然な体勢で、ほとんど経験のない後ろからの挿入に、肉体の感じる衝撃は
苛烈なものとなった。美佐子は横顔を床に擦りつけ、バリバリと絨毯を掻きむしって、
軋みをたてる肉の苦痛に耐えた。

美佐子の受ける苦痛は意にも介さずに。男は一度目よりも強引な貫通を遂げた。
密着した腰に感じる、美佐子の豊臀の弾力を愉しみながら、
「どうだい? なかなかオツな味わいだろう。おまえの構造だと、ケツからの方が
 シックリくるかもな」
勝手なことをほざいて。さらには、ベッドのスプリングを利して、軽く体を上下させた。
「ウアアッ、や、やめ、ギイイッ」
「ほうれ、ほうれ」
弾む動きに、時折突きこみを混ぜて。残酷な戯れにしばし美佐子を鳴かせてから。
男は美佐子の両腿を抱えて、腰を送って美佐子の尻を押しやった。
「オウッ!」
吐き気がするほど深く嵌まりこんだ肉塊の圧迫に、腹の底からおめきをしぼる美佐子の、
床に崩れた体を無理やり前へと滑らせて、男は繋がったまま自分もベッドを下りた。
まともな後背位に転じて、そのまま攻勢に転じるかと思えば、
「せっかく、牝犬のポーズになってるんだからな。ちょいと散歩といくか」
いきなりそんなことを言い出して。突っ伏した美佐子の背に乱れて広がった黒髪を、
グイとたぐり寄せた。
「ほーら、ポチ、散歩に出掛けるぞい」
「い、痛い、やめっ」
グイグイと髪を引きしぼられて、美佐子は無理じいに上体を起こされる。
力の入らない両手を踏ん張って、これで正しく四つん這いの姿になった。

「散歩の時間だよ、ポチ。それ、元気よく出発進行」
「な、なに、を…? いや、引っ張らないで、痛いっ」
「出発進行」
繰り返す男に、美佐子はようやく、その意図を誘った。“散歩”の意味を。
男は、この姿勢のまま、前へ進めと美佐子に命じているのだ。背後から貫かれたまま。
「そ、そんなこと…」
「なんだあ? も少し、エンジンをかけてくれってか? おらよ」
「アギイイーーッ!」
いきなり激しいピストンを送りこまれて、美佐子が絶叫する。
叩きつける男の腰に、身体が前にのめった。
「ようし、その調子だあ」
男は自分もジリジリと膝で進みながら、なおも深く重たい突きこみを続ける。
「アヒッ、アッ、アアアッ」
「おうら、ヨガってないで前進だよ」
パシーンと、音高く美佐子の尻タブに平手が見舞われる。
「ンアアアッ!」
「お、いまキュッときたな? なんだ、美佐子は犬より馬の方がよかったんか。
 そんならそうと早くいえや」
さらに連続して男の掌が叩きつけられて、白い臀肉に赤い手形をつけた。
「ほれ、はいしどうどう」
掴んだ髪を手綱のように引いて、ズーンと腰を打ちつける。
「アアアッ」
また美佐子の身体は前にのめって、しかし掴まれた髪によって、崩れることは許されず。
「ほうれ、前進前進」
「アッ、アイッ、ウアッ」
否応なしに、あられもない叫びを引き出されながら、
四つ足の美佐子はノタノタと重たい身体を進ませ始める。

……数mを進むのに、どれだけの時間を要したものか。
美佐子にはわからない。
広い寝室の中央まで移動して。
四つん這いの姿勢のままで。いまだ男と繋がったままで。
美佐子は啜り泣いていた。
もうなにも考えられない。どうすればいいのか解らない。
「アア、アハッ、ハンッ、ウアアッ」
強いられる前進の動きが鈍れば、男が攻撃を強めてくる。
責められて、美佐子は啜り泣きの下から、嬌声を迸らせる。
どうしようもない快感を訴える声を、もう堪えようともせずに張り上げる。
たまらない。
背後から貫いた太くて長くて硬い肉棒が、子宮をこづき膣肉を抉るのがたまらない愉悦を生んで
美佐子の肉を燃え上がらせる。
泥のように疲弊しているのに、感覚だけがますます鋭敏になっている。
すでに数度、美佐子は軽い絶頂を味あわされていた。
美佐子が四つ足で歩んだ後には、両手と膝がつけた汗の跡と、零れた淫水のシミが残っていた。
「アッ、イッ、深…い……ダメ、アアッ!」
すでに、この扱いきれない感覚が、快楽であるとハッキリ思い知らされて。
美佐子の洩らす言葉も、より明確になっている。
「アイッ、奥、あた……って、おっき、ウアッ」
生まれて初めて味あわされる、魂消るような悦楽を、そのまま吐き出している。
「わ、たし……ダメ、また、アッ、アアアアアッ!」

またひとつのピークを迎えて、たまらず美佐子の肘は折れて、床に突っ伏してしまう。
しかし、今度も男は休息を与えようとはしない。
「おら、起きろよ。さっきからヨガってばかりで、全然進まないじゃないか」
ペチペチと美佐子の汗にまみれた尻タブを叩いて、再開を促す。
「……もうダメ……もう、ゆるして」
グシャグシャに乱れた髪に横顔を埋めた美佐子が、瀕死のていで訴える。
「本当に……これ以上は……」
「なに言ってやがる。俺はまだ終わっちゃいねえんだぞ」
男が受け入れるはずもなく。
とうとう美佐子は声を上げて泣き始める。
「どうして……? どうして、私が……こんな目に合わなくちゃならないの?」
泣きながら、零した問いに答えるものはなく。
ただ、子供のように泣きじゃくる美佐子を、愉しげに見下ろす男がいるだけ。
(まあ、こんなとこか)
この日の目的は完遂されたことを確認して。
男は長い凌辱劇の仕上げにかかる。

「へへ、ガキみてえにピーピー泣いてんじゃねえよ」
男は美佐子の臀を両手で抱えて、ゆっくりと立ち上がる。繋がったまま。
「いやぁ……」
弱い声をひとつ洩らして、美佐子は引き立てられる。
まるで、深々と貫いたモノに臀を吊り上げられるようにも見えた。
「フラついてんじゃねえぞ。キモチよすぎて、腰がヌケたってか。恥ずかしい女だなあ」
「……アァ」
男の侮蔑が、間違いではないことを美佐子は気づかされる。
その証拠に、立ち上がることで、後ろから抉った肉根が微妙に角度を変えるだけで、
快感が走って、鼻にかかった声を洩らしてしまう。
こんな状態でなお、たった今理不尽な運命に慟哭しておいて、なおも、快楽を感じてしまう
自分の肉体が信じられない。
「おうし、このまま前進だ」
「いやぁ、こんな……」
「とっとと歩く。ほれ、オイッチニ」
「ウアアッ、ア、アッ」
また、男の肉棒の動きに操られて。
美佐子は後ろ手で、臀を抱えた男の腕を掴んで上体を支えて。
ヨチヨチと歩きはじめる。

男は窓の方へと美佐子を向かわせた。
立位で貫かれる初めての経験と、そのまま歩かされる恥辱と、歩を進むたびに微妙に粘膜を擦りたてられる
刺激に、また新たな汗と淫蜜を流して、嬌声を吹きこぼしながら。
やっとの思いで窓まで辿りついた美佐子は、両手をガラスについて、崩れかかる身体を支えた。
「到着っと」
「アァ……ハアン、アッ、アア」
「ようし、がんばった美佐子に褒美をくれてやるからな」
男の言う“褒美”とは、ひとつしかない。快楽。
そして、それを与えるべく男が激しい動きを開始すれば。
美佐子はすぐさま恭順を示して、それを受け取る。
「アィッ、ウアア、アアアアアッ!!」
呆気ないほど簡単に、極みへと追い上げられて。今日何度目とも知れぬ絶頂の女叫びを張り上げる。
しかし、男は一瞬も動きを弱めずに、そのまま責め続ける。
「イヤアアッ」
美佐子は泣く。これ以上の快楽には耐えられない。
「アウハッ、もう、ダメよう、おかしく……アイイイイッ!」
快楽の極みから下りる暇も与えられずに、再び飛ばされてしまう。
男の動きは止まらず、いっそう苛烈さを増していく。
「ヒッ、イヤ、アアアッ、ア、ア、ア、また、ダメ、もう、アヒイッ」
もはや美佐子はイキっぱなしの状態においやられて。
ひたすら脈略のない嬌声と啼泣を迸らせて、脂汗にまみれた裸身をのたうたせ続ける。

「アィッ、死ぬ、オオッ、死んじゃ…う、イイッ」
汗と涙にグシャグシャになった顔をガラスに張りつけて、美佐子はそんな言葉を繰り返した。
それを、この上ない愉悦を持って眺めて。
ようやく、男も逐情の気配を自分の中に感じる。
「へへ、今度は中に注ぎこんでやるからな」
その宣告にも美佐子は反応を返さない。理解できないようだ。
「死ぬ……死んじゃう……」
「ヘッ、ザマあねえなあ」
男は、美佐子の頭を掴んで、窓の外を向かせた。
「八十八町は、あの方角だ」
「ウアッ、ア、アアッ」
美佐子の霞んだ瞳に、眼下の町並みが映った。
「娘や竜之介に、教えてやれよ。美佐子はいまここで、こんなにヨガリ狂ってるのよ、ってなあ」
「ああ……唯……竜之介、くん……」
美佐子の蕩けた意識が、その耳に馴染んだ音を拾う。
「唯……竜之介くん……助けて、助けてぇ」
「あひゃひゃ! そりゃあ最高だ」
錯乱の中で美佐子が洩らした言葉に男は哄笑して。
至極の満足感が、ついに男の引鉄をひいた。
「ウオオオオッ! いくぞ、出すぞ!」
怒涛の勢いで最後の突き上げを送りこめば。
「アアアアアアアーーーーッ!!」
極限まで膨張した男の肉体に、発狂したような女肉を抉られ、最奥を連打されて、
美佐子も、この日最後で最大の絶頂に吹き飛ばされて。
「イ…クッ」
かつて一度も口にしたことがなかった言葉が、勝手に零れて出た。そうとしか言いようがない感覚に。
「オオオオオッ!」
咆哮して、男が美佐子の中で爆発を遂げる。凄まじい勢いで子宮を叩く熱いマグマに。
「ヒイイイッ! イクッ! ああイク! イクーーーーーーッ!!」
美佐子はガリガリと窓に爪をたてて、乳房をガラスに押し潰して、折れるほど背を反らせて、
ガクガクと激烈な痙攣をとめどなく総身に走らせて。
肺腑の底から、歓喜の声をふりしぼった。

 

 







 

 

 

 

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