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 「入ってるぞ、ちはるちゃん。ちはるちゃんのオマ×コに、おれ
のチ×ポが入っていくよ。ああ、ああ」
 卑猥な言葉を吐き散らしながら、粕賀はじわじわと腰を押し進
めていく。
 ちはるは絶望のすすり泣きとともに、この期に及んでまだ逃げ
ようというふうに白いヒップをくねらせた。

 粕賀はウェストを両手で掴み取って逃亡を阻止し、なおも強引
にず、ずずっ、と襞肉をかき分けてくる。
 ちはるは長い髪を振り乱した。
「ああ、駄目、駄目えッ――お願い、粕賀さん。約束よ、これっ
きりだから。お願い――」
 まるでその「約束」さえ取りつければ、受けるダメージも和ら
ぐのだと盲信しているかのようにちはるは叫びつづける。

「へへ、へへっ。入ってるぜ。ああ、おれとついにひとつになっ
ちゃったぜ、ちはるちゃん」
 粕賀は必死の哀願もどこ吹く風で、ぎっちりとした肉の輪にペ
ニスを喰いしめられる感触に酔いしれていた。
「ああ、う、やめて――もう、入れないで」
「でけえだろ。彼氏なんかよりでかいだろ。え、ちはるちゃん」
「い、やぁ……!」

 粕賀は下品な笑い声を立てていた。
 少しでも気を抜けば、ペニスをはじき出そうとするかのような
粘膜の抵抗を切り裂いていく快感もさることながら、ちはるの実
家で、しかもキッチンでバックから犯しているという凄まじくス
リルと興奮に満ちたこのシチュエーションがたまらない。

 彼は腰の前後運動を開始しながら、エプロンからはみ出た迫力
ある双乳をそっくり掌で包み込んだ。
「おお、すげえおっぱいだ。なあ、これ、もうおれのモノだよな。
そう言えよ、ちはるちゃん。なあ」
 うつ伏せに身体を支えている状態でも、ちはるの巨乳は垂れ下
がることなく、若々しい肉の張りがツンと上向かせている。
 それをタプンタプンと揉みまわし、指の間に突き出たピンク色
の乳首を挟んだりして、例の粘っこい口調でちはるの耳元に囁き
つづける。

「うっ……ン、くぁ……ああっ、ん」
 秘孔をみなぎるような男根で刺し貫かれて、さらに乳房を揉み
しだかれ、ちはるは悲しそうな嗚咽を響かせた。
 
「たまらねえ。ちはるちゃん、店のイメージと違ってエプロンが
よく似合うんだよなあ。まるで、新妻の料理中に押し入ってきて
強姦してるみたいだぜ」
 みたい、というよりもまさにレイプの真っ最中なのだが粕賀は
にやけた声で笑いつづけている。
 少し顎を引けば、スカートからはみ出た白桃のようなヒップに、
自分の男根が出入りしている様がよく見える。
 じわじわと実感が込み上げてきた。
 ずっと狙っていた女を犯しているというその実感が、肉茎を前
後にしごき上げる粘膜とあいまって彼の脳天に痺れるような快
楽を送り込んでくる。

「ああ、ああ、ああ」
 粕賀はだらしのない声を上げながら、腰を前後に揺すった。パ
ン、パンッ、と腰が尻肉に叩きつけられる乾いた音が響きわたる。

「は、あン……ああ……」
 ちはるの意識は白い膜に覆われているみたいで、現実とそうで
ないものとの区別がつかなくなりはじめていた。
 キッチンが蒸し風呂になったかのような暑さに朦朧としてい
るのだ。
 その上、男のむせ返るような体臭、そして彼の上げる快楽の呻
き声、ヒップの打ち鳴らす乾いた音――それらに取り囲まれたち
はるは、精神上も逃げ場をなくしてじょじょに底無し沼のように
引きずり込まれていく。

 胎内を貫く、熱い衝撃。
 粘膜がこすり取られていくほどにたくましい。
 そして胸を弄ぶねちっこい手の動き。
(おっぱい、こんなに感じる――)
 ちはるにとってそれは新たな発見だった。
 胸にコンプレックスを持ちつづけた彼女は、いままでつき合っ
てきたボーイフレンドにすら、胸を眺められたり、それについて
言及されるのを嫌がってきた。
 結局、それが目当てなのかと思ってしまうからだ。

 だから初対面でいきなり「おっぱい、おっぱい」などと連呼し
てきた粕賀に虫唾が走るような嫌悪感を抱いたのも無理はない。
 そんな男に揉みくちゃにされているのに――いや、あるいはそ
んな男に揉まれているからこそ、ちはるはいままでにない感覚を
味わっているのかもしれなかった。

「ああ、ああ、ちはるちゃん、ちはるちゃん」
 粕賀の上ずった声と、巨乳を揉み潰すかのように愛撫する手、
行為の合間にやたら音を鳴らして、頬や、べったりと髪の貼りつ
いた首筋にキスを迫る分厚い唇。

 そして、またぐちゅぐちゅと泡を立てんばかりの勢いで、快楽
の源泉に突き立てられる熱い肉棒。
 それらすべてに、ちはるの若々しい肉体へ抱いた粕賀の妄執が
込められているかのようだ。

 ちはるは粕賀その人に犯されているだけではない。
 粕賀が彼女と出会った瞬間に抱いた黒い妄執。
 そしてそれから一年にも渡るあいだ、胸の底でくすぶりつづけ
ていたそれは、黒い粘りをともない、どろどろとした粘塊と化し
て醸造されてきた。
 その、黒い、タール状の欲望にちはるは絡み取られ、覆われ、
貪り喰われているのだった。

「すげえや。ちはるちゃん。嬉しがってるぞ。ちはるちゃんのこ
こ、キュウキュウ言っておれのを悦んで咥え込んでいるぞ」
 粕賀の淫らな言葉が、ちはるのその妄想に拍車をかける。
 言われると意識してしまう。
 肉ひだの一枚一枚が、言葉に呼応するかのように、うねうね蠢
いて男の欲望を迎え入れてしまうのだ。

「ああ、あン、あんっ、あん。駄目、駄目、駄目え――」
 男に白い尻を与えたまま、ちはるは甘ったるい声で喘いだ。
 いつしか彼の両手は胸から離れ、くびれたウェストを固定しに
かかっている。
 だから彼が突き動くたび、豊かなバストがぶるん、ぶるん、と
恥ずかしいくらいに揺れるのだ。
「ああ、いやん、おっぱいが――」
 思わず口走った言葉に、粕賀がにやっと笑う。
「揉んでほしい?」

「あ、あ。ダメ、駄目よ――」
 まるで誘ってしまったかのような自分に恥じ入り、ちはるはは
っとして否定する。が、粕賀はそんな女の心理を見抜いているか
のように、余裕をもってちはるの耳たぶを舐めまわしながらなお
もいやらしい言葉を吐きつづける。

「ウソだね。ちはるちゃんはいやらしいおっぱいをおれに揉んで
ほしいのさ。こんなおっきなおっぱいだもの。いつも誰かに揉ん
でほしくって、舐めてほしくって、ぷるぷる揺らして歩くんだ。
男に見られるのが嬉しいんだ。目で犯されるのがたまらないんだ
よ。ちはるのおっきなおっぱい、凄いでしょ、触りたいでしょ、
掴みたいんでしょって言ってるのさ」

「言わないでェ」
 ずん、ずん、と下腹部に届きそうな勢いで突き上げられながら、
ちはるはすすり泣いた。
 朦朧とした意識は、男の言葉を驚くほどスムーズに受け入れて
しまう。
 揉んでほしかった――
 見られたかった――
 舐めてほしかった――
 そうかも知れないとさえ思うのだ。
 コンプレックスとはつねに本人が意識しているがゆえ、愛着と
紙一重の感情だ。
 表裏一体のその隙間を、粕賀の言葉と、彼の与える快感とがい
ま突き破りつつあった。

「お――」
 ぐちゅぐちゅと激しく前後に揺さぶられる。
 身体ごとダイナミックに揺れ動く、淫らな乳房。

「おっぱい……揉んで」
 蚊の鳴くような声でちはるは訴えた。が、粕賀はあえて聞こえな
い振りをして、パン、パン、と尻を叩きつづける。
「ゥん……あん、あん! 嫌ぁ……」
 ちはるは頬をいままで以上に赤く染めて後ろを振り向いた。
 言うことを聞いたのに……と言わんばかりの、恨めしげな――そ
れでいてどこか媚びを含んだような目線に、思わず粕賀は腰を動か
すピッチを早めたくなる。

 が、それをぐっとこらえ、粕賀は「ン?」とわざとらしい表情を
つくってみせた。
「何か言ったかい」
「うう……」
 情けなさのあまり、ちはるの目にまた涙があふれてくる。
 粕賀は首をねじ向けたちはるの頬に顔を寄せ、その涙を舌で舐め
取った。
「おお、うめえ」
 密着させたちはるの背中が、シャツ越しにも凄まじい熱を放っているのが感じ取れる。
 彼は片手でいまにも落ち崩れそうなちはるの腹部を支えながら、
上体を少し落として結合していた。

 突くたびに乳房が揺れるのはもちろん、まるで送り出された粕賀
のペニスを少しでも気持ちよく貪ろうというかのふうに白いヒップ
も妖しく蠢く。
 ちはるの内部もだんだんと粕賀のものに馴染んできた。
 異物を拒みとおそうとするかのように狭苦しかった肉の輪がしっ
とりと弾力を帯び、潤った肉層が抜き差しされる怒張を心地よくつ
つみ上げる。

 こうしてぴっちりと互いの性器が一体化すると、男はむしろ射精
のタイミングを自分でコントロールできるようになる。
 粕賀は余裕をもってちはるの内部を味わっていた。
 蜜壺の浅瀬でくちゅくちゅ弄んだかと思うと、ずん、と突然鋭く、
深いひと突きを送る。
 ぷるぷると魅惑的に揺れる双乳。
 ついにちはるはこらえきれなくなったように口を開いた。

「ああ、意地悪……ちはるの、おっぱい揉んでえ」
「よっしゃ。よく言えたぞ。ご褒美だ、ちはるちゃん」
「くゥーん……」
 男の両手が下から乳房を掴み上げると、ちはるはまた子犬に似た
鳴き声を上げた。

 いきなり家に押し入ってきた中年男に乱暴に腰を使われ、さらに
は我物顔でコンプレックスの巨乳をもみくちゃにされている中、ち
はるは被虐的な興奮を味わっていた。
 そうなるともう、圧倒的に男のペースだ。

「気持ちいいか」
 と訊かれれば、
「いい――気持ち……いい」
 と応じ、
「ほらほら。もっとエッチにお尻を振ってみな」
 と命じられれば、
「あっ……うん。こ、こう――?」
 と、ためらいながらも男好みにヒップを卑猥にこねる。
 ちはるは色白の頬を血を噴きそうなほどに赤く染め、男の凌辱を
受け入れていった。

「へへ。おれのものとちはるちゃんのオマ×コ、だいぶ相性がいい
みたい。彼氏のものより気持ちいいだろ?」
「ううっ……ああ、言わないで」
 肉襞をえぐられながら囁かれる粕賀の淫らがましい言葉。それさ
えもいまのちはるには快楽を助長するスパイスの一種だ。
「認めちまいなよ。そうすりゃもっと気持ちよくなるって。そら、
そらア」
 たくましい肉茎をリズミカルに前後させて粕賀はわめき散らす。
 男の掌でも掴みきれない乳房を力強く握り締めながら。
「あ、はあン、はあン、ああーん」
 長い髪をうねらせ、汗の滴を散らせながらちはるはまず軽いエク
スタシーに昇りつめた。

 その瞬間。
 ピルルルルル
 頂上に行き着いたばかりのちはるの意識が、いきなり現実へと引
き戻された。
 はっとしたようによがり狂っていた表情を改める。
 ピルルルルル
 電話だ。
 と、粕賀の動きも止まっていた。
 面白そうに顔を醜く歪めている。

「出てみなよ、ちはるちゃん」
「え、あ……でも」
「いいから」
「えッ――ああン」
 濡れた肉音を引きずりつつ、粕賀の猛り狂ったペニスがちはるの
膣内から抜き取られた。

「そら」
 と、半ば小突かれるようにしてちはるはリビングへ向かわされ
た。
 ふらふらとよろめく。
 立ったまま犯されていたため、足腰に力が入らない。
 ピルルルル
 電話が鳴りつづけている。ちはるはちらりと後ろの粕賀を伺う
ように振り返った。
 粕賀は頷いている。
 あきらめて受話器を取り上げた。
 電話機の載った棚は背丈が低いため、軽く腰を屈めるような姿
勢になる。

「もしもし、佐久間ですが――」
「あ、おれ」
 心臓が凍りつきそうになった。
 “彼”の声だ。
 ちはるは半ば反射的に粕賀をふたたび振り向いた。
 シャツのボタンを外し、胸にたっぷりと掻いた汗をタオルで拭
っている。下半身は裸だ。赤黒い陽物つがぶらんと揺れている。
それはちはる自身の愛液を吸ってぬらぬらと照り輝いていた。
「どうしたの?」
 ちはるははっと我に返った。

「ううん、何でもないの。ね、ねえ、それより、今日の件だけど
――」
 声をひそめる。自分でも何をどうしたらいいのかわからない。
 “彼”に来てもらって、助けて欲しいと願う一方で、こんなこ
とを“彼”に知られたくないという思いもこみ上げてくる。

 そして気持ち的にはむしろ後者のほうが強かった。“彼”とは
まだつき合いはじめたばかり。いくら年下のわりにしっかりして
いると言っても、自分の彼女が他の男に抱かれたと知っていい気
分はしないだろう。
 と、
「あ、ごめん。そのことなんだけど。おれ、急用ができちゃって
――」
「え?」
「ごめんね、もっと早くに電話できればよかったんだけどさ。一
哉のバカに捕まって――あ、このバカってのはダチなんだけど―
―あいつと先約があるのを、おれ、忘れてたんだよね」
「そ、そうなんだ」
 思わずどもってしまったのは、後ろから粕賀が近づいてくるの
を察したためだ。
 肩を狭め、受話器を耳に押しつけるようにしてその場に縮こま
る。

「へへ……」
 粕賀は薄ら笑いを浮かべ、ちはるを後ろからそっと抱きすくめ
た。
 軽く腰に手をあてがい、頬にちゅっちゅっと口づける。
「あ……」
 冷めかけていた熱がふたたびどっと押し寄せてきた。
 粕賀はわざと肉棒をぴくぴく震わせて太腿になすりつけてく
る。
「や、やめて――」
 ちはるは受話器を抑え、小声で粕賀に哀願した。

 すぐ電話を切ろうと思ったのに、“彼”はその「一哉のバカ」
とやらに関する間抜けなエピソードを話しはじめている。“彼”
にしてみれば、約束を反古にしてしまった後ろめたさもあって、
すぐ受話器を置けないでいるのだろう。
 しかし、粕賀にべたべたと汗に濡れた身体を押しつけられ、ま
さぐられているいまのちはるには、一秒一秒が薄氷を踏むような
思いだ。
「んッ――」
 思わず鼻から甘い吐息が漏れた。
 粕賀の手が乳房に伸びたのだ。

「なに、どうかした?」
「ん、ううん。何でもな……あっ……ん」
「そう。それでさあ――」
 “彼”はしゃべりつづけている。
 粕賀はなおも胸を弄んでいた。形よく熟れた乳房を下からたぷ
りたぷりとすくい上げては、硬く屹立したピンク色の乳首を軽く
つまむ。
 それだけでちはるは気が遠のきそうになる。
 耳元に囁きかけられる“彼”の声。
 背後からは中年男の臭いと熱、そして肉体。
 何よりも敏感になりはじめた双乳を揉みくちゃにされるのが
たまらない。

 恥ずかしいくらいにピンと立った乳首はまるでクリトリス並
みの性感帯と化したようで、男の指が無作法につねり上げるたび
に腰がぴくんとはね、意識が白濁の海に呑み込まれそうになる。
 男の親指が強くしごき上げてきた。
 そのくせ、もっと触れてほしい、と思えるくらいにちはるの性
感が高まってくると、粕賀は呆気なく胸から手を放すのだ。

 白い肉丘がぷるんと未練げに震える。
「ううっ……」
 肩から顔を振り向かせ、粕賀に何かを訴えようとするのだが声
はもちろん出せず、当の粕賀は素知らぬ顔をして腰や尻を撫でま
わしている。

 しかし実のところ、粕賀はどよもしてくる欲望を押し殺すのに
必死だ。
 汗でじんわりと湿った髪をなびかせ、振り向いたちはるの色っ
ぽい顔がたまらない。眉を困ったように寄せ、唇をわななかせて
白い歯をのぞかせている表情の悩ましさ。
 やめてほしいのに口に出してそう言えない。
 おっぱいを触ってほしいのにそう言えない。
 ちはるはどちらの意味で葛藤してか、首をふるふると振ってい
た。その顔を見ているだけで、いったん大人しくなりかけていた
男根がふたたびむくむくと起き上がっていく。

「ちはるちゃん……」
 粕賀は耳元で小さく囁いて、受話器を持っていないほうの手を
取り、自分の股間へと導いた。
「しごいてくれや」
 はっ、とちはるの肩が跳ねる。
 その手に熱いものが触れていた。さっきまでちはるを責め抜い
ていたたくましいものが。
 一瞬、ちはるは躊躇したものの、粕賀に何度か促されたのち、
ややためらいつつも指を絡め、握りしめた。
 とくん、と脈拍が跳ね上がる。熱く、鉄のように硬いそれはま
るで掌に吸いついてくるかのようだ。
 粕賀はその手を取ったまま、やり方を教示するように根元から
先端にかけてゆっくりと動かさせる。

「――て言ってよ。ねえ、ちはるさん。あいつバカだろ?」
 “彼”のおしゃべりはつづいている。
「そ、そうねえ。そんなに面白い友達がいたの。今度、紹介して
よ」
 何食わぬ顔で話をつづけている自分が、ちはるには半分信じら
れない思いがする。
 何しろ、いまの彼女は半裸で、後ろからは中年男が抱きついて
いて、おまけに彼の勃起を手であやしている状況なのだ。

 ついさっきまで胎内に潜り込んでちはるをエクスタシーにま
で昇りつめさせた逸物。根元を握りしめるとピクンと先端が跳ね
上がってむっちりしたちはるの太腿を叩く。そして先端部に親指
の腹をこすりつけると、ちはるの耳元で粕賀がたまらないような
呻きを放つ。
 いつしか、ちはるは男の手を借りずに、自分からペニスへの奉
仕を行っていた。ぬちゃぬちゃという卑猥な音を立て、時には激
しく、そして時には灼熱化した肉棒をなだめるようにゆっくりと
さすってやる。
「あハ……ン」
 息苦しくなってきたちはるは思わず会話の合間にそんな喘ぎ
声を漏らしてしまう。不審そうに“彼”が何か訊いてくるが、そ
の都度ちはるは「電波が悪くて」と言い訳する。

 と、粕賀がその手をもぎ離させた。
 まるでおもちゃを取り上げられた子供みたいに、やや不満げに
追いかけてくる指を邪険に払いのけ、男は代わりに壁に手をつく
よう小声で命じた。
 ――な、何をするつもりなの?
 肩から顔を振り向かせ、ちはるは目で粕賀に問い詰める。
 男はにやにやと卑猥な笑みを浮かべているばかり。

 と、粕賀は尻肉を片手で割って、ピンク色をしたちはるの粘膜
を露わにさせた。
 さっきまでの行為の名残か、とろりと透明の粘液が太腿を伝う。
 ――あっ……!
 間髪入れず、粕賀は男根の切っ先をこじ開けた合わせ目に突き
立ててきた。
「……でさ、……ンなこと普通言うかよって、おれ言ったんだけ
ど――」
「ああぅ!」
 ずん、と肉塊が男の体重ごと伸しかかってきた。

 ついさっき切り拓かれたばかりの肉路を辿って、また膨大な容
積を誇るペニスが奥へ奥へと入ってくる。
 中は十二分に潤っていた。
 中断されたことでくすぶっていた残り火が、一気に熱と化して
かっとちはるの胎内を駆け巡る。
「ああっ……あーぅ……んんんん」
 迸りかけた悲鳴を、粕賀は分厚い掌で抑え込んだ。
 ちはるは肩越しに恨めしそうな目線を送る。涙を滲ませたその
流し目がとてつもなく色っぽい。

「ど、どうしたの? ちはるさん? ちはるさんってば」
 声に驚いたらしい“彼”が訊いてくるが、ちはるは答えるどこ
ろではない。
 ヒップを固定して、縦に、横にと胎内をかき回す粕賀の動きが、
掌で覆われたちはるの唇にくぐもった喘ぎを洩らさせる。
「ンふ……くんん……んふぅ」
「へへ、夢中になってないで電話に出てやれよ。彼氏が不思議が
ってるぜ」
 寄せた頬にぺろぺろと舌を這わせて粕賀は意地悪く笑う。

 もちろん腰は蠢かせたままだ。ひとつに溶けたように重なり合
った性器同士が、ねちゅねちゅと粘液をかき混ぜている。
 首を反らせたまま粕賀に口を覆われたちはる。エプロンの左右
からはみ出た胸の隆起がユサユサと揺れている。
 痛いくらいに屹立した乳首に、エプロンの布地が何度かこすれ、
それだけでちはるは脳が白熱するほどの刺激を感じていた。

「ちはるさん? おーい、ちはるさんってば。やべえ、やっぱ、
怒ってる?」
「う、ううン……違うの。ちょっと……」
 粕賀が手を放したので、ちはるは苦しげな口調で言い訳した。
「ひょっとして具合悪い? ちはるさん」
 “彼”が心配そうな声になる。
「ち、違うのよ。やあね、心配しちゃって」
 ずん、ずんとリズミカルに繰り出される粕賀の腰つき。
 話す合間にもハアハアと淫らな吐息が混じる。粕賀はちはるの
口元に置いていた手から指を一本突き立てると、唇にこじ入れて
きた。

「ン、ンむむ……」
 ちはるは抗うように長い髪を振り乱した。
 しかしもはや男の行為には何ひとつ逆らえないちはるである。
次第に頬の力をゆるめ、男の指を咥え込んでしまった。
「そう? ならいいけど。今度、必ず埋め合わせはするからさ。
ごめんね」
「んふ、ちゅ、ん……」
 口の中を指で弄ばれているうち、まるで口をも粕賀のペニスで
犯されているような気分になってきた。
 ためらいがちに舌を絡め、頬をすぼめて唾液をすする音を立て
てみる。

「おお」
 粕賀は喜んだ。ちはるの熱心な愛撫に応じるようにさらに激し
く腰をグラインドさせる。
「ン、ンン、んッ、んッ……」
 これまでにない昂ぶりがちはるを見舞った。
 また太腿がぶるぶると震え、立っていられなくなるほどの快感
が津波のように押し寄せてくる。
 ――あっ、あっ、あっ!……
 白桃のようなヒップをうねらせていくうち、ちはるは大きな声
を出して喘ぎたい衝動に駆られた。
「……あ、バカが来た」
 “彼”はくすくす笑った。
「……誰がバカだよ、おい」
 と遠くのほうから別の声が聞こえる。待ち合わせの男友達らし
い。

 ――ああ、もう、駄目、駄目、駄目……
 ちはるはもう限界近くにまで追い詰められていた。胎内をえぐ
る肉棒の動きは激しさを増すばかりで、それを咥え込む粘膜も、
貪欲に貪ろうと蠢いているのがわかる。
 恋人の声を耳にしながら犯されているというこの状況が、ちは
るを危うい領域にまで導いていくのだ。
 ――あっ、ああんっ、ああ!
 もう喉元近くまで声がせり上がってきている。
 懸命に唇を噛みしめてせき止めようとするものの、粕賀の直線
的な突き込みに、円を描くような動作が加わってきてまた新たな
刺激に翻弄される。
「やッ……あっ……」
 ちはるは粕賀の指を吐き出した。
 ちゅるん、と唾液の線が男の無骨な指と愛らしい唇とを結ぶ。

 もう耐えられない。
 まるで粕賀の指が最後の防波堤だったかのように、こみ上げて
いた声が、押し殺していた快楽とともに一気に爆発してしまいそ
うになる。
「いっ……あッ……いく……」
「じゃあね、ちはるさん。また――え……いま、何か言った?」
 ちはるはついに自分で電話を切った。
 投げ捨てた受話器が床の上を転がる。

「おおっ……もう、もうおれもたまらねえ。おら、おらあ!」
 二人のあいだを隔てていた障壁がいま破れ去った。
 粕賀は押し殺されていた感情を解き放つように獣のように吠
え、固定したちはるの胎内を思うさま突きまわす。
「いいっ、ああン、粕賀さん。激しすぎる……ああっ!」
 ちはるもせき止められていたものを一気に外へと開放した。
 ダイナミックに揺れる乳房から汗を散らさんばかりの勢いで、
自らも男の動きにあわせてはしたなくヒップを振りたくる。

「粕賀さん……あん、ちはるのおっぱいも……」
「へへ、わかってるって。おら、どうだ。おい、イクか?」
 九〇センチ近いバストをぎゅっと両の掌で握りしめる。指の合
間からはみ出たふくらみがまたいっそういやらしい。
「ううン、ああ、いっちゃう。ちはる、いっちゃう!」
「おおお。出してやるぞ」
「あっ……駄目、中は……お願い」
 昇りつめていく中、ちはるは最後の理性を振り絞って粕賀に哀
願する。
「そうか。どこに出してほしいか言ってみな。そうすりゃ、勘弁
してやる」
「えッ……あ、あ!」 
 ちはるは乱れに乱れた。膣をこするペニスはいまにも暴発しそ
うな勢いだ。
「ほら、早く言っちまえ。でないと中にたっぷり出しちまうから
な」
 もみもみと豊満なふくらみをこねまわして粕賀は熱っぽく囁
く。
 ちはるは彼の欲しているところがわかった。
「うう、ああっく、ん、お、お願い……粕賀さん。ちはるの……」
「ちはるの?」
 互いに交し合う息は荒く、顔も真っ赤に染まっている。

「ちはるの、おっぱいに出して」
「もっとちゃんと言え。……うう、おれを興奮させるんだ」
 粕賀は歯を食いしばって、絶頂を遠ざけようと必死だ。ちはる
の精神を快楽にとことん貶めようというつもりだった。
 ちはるは悔しげに優しげな頬をゆがめ、それでも押し寄せてく
る快楽と膣出しの危惧に耐えかね、男が喜ぶような言葉を放った。
「ああーん、もうっ……ちはるのいやらしくて……大きなこのお
っぱいに、粕賀さんのせ……精液、ちょうだいぃ!」
「よし!」
 粕賀は最後のひと突きを大きく繰り出した。

 膣が引き裂かれんほどの勢いと快楽とにちはるの背筋が反り返
る。
 粕賀は突いたのと同じ勢いで男根を引き抜いた。
「ああッ……」
 途端、がくりと落ち崩れるちはる。
 その肩を掴んで、粕賀は湯気さえ噴きそうなほど熱い女体をぐ
るりと回転させた。

 中腰になった粕賀の正面にちはるが寝そべるような姿勢にな
る。
 熱い筒先がちはるのすぐ目と鼻の先で揺れていた。
 このままでは高さが足りない、と判断したちはるは、自分から
重い腰を持ち上げて膝立ちになった。
「うおおおっ!」
 粕賀がけたたましく吠える。

 激しい勢いで先端から白い粘塊がびゅるっと飛び出した。
 濃く、粘っこい第一射がちはるの真っ白い乳房へべったりと貼
りつく。
 粕賀は容赦なく第二、三射を噴き上げた。
 筒先がしゃくりあげるたび、ちはるの胸だけでなく喉や頬にも
白い汚液が飛び散っていく。
「ああ……」
 ちはるは半ば恍惚と、魅入ったようにそれを見つめていた。
 乳房にひっかかったそれがどろりと垂れて、屹立したままの乳
首にまで滴った。
(いっちゃう……)
 凄まじい臭気を振りまかれながら、ちはるはピンク色のどろど
ろとした、果てしもない穴に落ちていくような感覚を、快楽の余
韻とともに味わっていた。


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