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広大な草原…
ここに、一人のデジモンがいた。
その名は、バルトモン。
これは、バルトモンの戦いの物語である。

デジタルバスター外伝 バルトモンの章 前編

バルト「ふぅ…さすがに広いな…」
ワイバーモンと別れ、一人で旅を始めたバルトモン。
さまざまな所を旅し、現在は広い草原の上に立っていた。
バルト「さてと…」
彼は考えていた。自分が何者であるかを…
彼は探していた。自分の記憶を…
バルト「…またか…」
そして旅の中で、戦うことも少なくなかった。
何もしていない彼に対し、何故か襲ってくる者たち。
彼は初め何故自分を襲うのかを聞いた。しかし、今ではそれはない。
なぜなら、彼等は自分というものを持っていなかったからだ。
サンダーボール「ビビビ…」
サンダーボールモン。全身磁石で体から何時も電気を放出している突然変異型デジモン。必殺技はサンダーボルト。
バルト「お前も…自分を知らないのか」
サンダーボールモンは答えない。
答える理性を持っていないから。
考えることはただ一つ。バルトモンを倒すこと。
バルト「…アームチェンジ、サーベルモード」
バルトモンの右腕は機械である。
その右腕の形状が巨大な刃物となる。
サンダーボール「ビビビ…サンダーボルト」
サンダーボールモンは両手から電撃を発生させる。
だが、その電撃はバルトモンには通用しない。
彼は電撃をかわし横にまわる。
バルト「…眠れ」
バルトモンはその刃でサンダーボールモンを両断した。
サンダーボールモンは抵抗することなく消滅した。
彼はこうして、何体ものデジモンを『消滅』させた。
もう、命を奪うことには慣れていた。
バルト「…そろそろ休むか」

夜、彼はできる限り障害物の多い場所を選ぶ。
ちょうど、近くに森があったのでこの日はそこにすることにした。
彼は、心を持っている。
彼を襲う者たちは心を持っていない。
でも、自分を知らないという点では同じ。
自分も、もしかしたら彼等と同じ存在だったのではないか。
ここ最近は、そう考えることが多くなった。
バルト「…寝るか」
その日も、思考を中断し眠ろうとしていた。
しかし、彼は眠れなかった。新たな敵が現れたのだ。
バルト「…また、か…」
M(メタル)ティラノ「グググ…」
Mティラノモン。どんな攻撃をも跳ね返す体を持つサイボーグ型デジモン。必殺技はヌークリアレーザー。
バルト「…アームチェンジ、ドリルモード」
彼の機械の右腕がドリルに代わっていく。
バルト「…ドリルミサイル、発射!」
右腕のドリルが射出される。
しかし、Mティラノモンはそのドリルを簡単に破壊する。
バルト「なっ…」
Mティラノ「グググ…」
Mティラノモンの右腕からミサイルが発射される。
バルトモンはその弾を避けられなかった。
バルト「グアアアアッ!」
バルトモンの右腕は砕け散った。
もはや抵抗する術を持たない彼に、左腕の銃口が向けられる。
Mティラノ「グググ…グゥッ!」
しかし、その銃口から閃光が放たれることはなかった。
Mティラノモンは胸に大きな風穴を開けて消滅した。
バルト「うぅ…」
バルトモンの意識はそこで途切れた。