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ワイバー「ようやく…だな」
バルト「あぁ…ようやくついた…」
ワイバー「さてと、さっさと進入しますか!」
バルト「…あぁ」

第53話 人形

前回のあらすじ
龍とガトモンがひとつとなって誕生したブラストモン。その力はグラーグモンを圧倒していた。
戦い終わり、剛輔たちと合流した龍は捜索のために奥へと向かった。

龍が到着する少し前。バルトモンたちはプリズムキャッスルの付近まで到達していた。
ワイバー「しっかし兵が多いな…どこから入る?」
バルト「…とりあえず辺りの探索をしよう…もしかしたら手薄なところがあるかもしれないからな」
ワイバー「…龍と合流した方がいいんじゃねぇの?多分あいつももう来てるだろうし…」
バルト「…あいつのことだ、おそらく正面から行くだろう。そうすれば警備も隙が出来る、その隙を突いて進入するのが得策だと思うが?」
ワイバー「いや、お前がそれでいいならいいんだけどよ…今のお前に任せていいのか俺としては不安だ」
バルト「…どういうことだ」
ワイバー「今のお前はちょっと焦りすぎてるからな。ちょっとは落ち着いたほうがいいぜ」
バルト「僕は落ち着いている…落ち着いているさ…」
ワイバー「はぁ…俺と別れてから何があったかしらねぇけどよ…少しは俺を頼ってくれてもいいんじゃねぇか?」
バルト「…僕は…」
その間に辺りは騒ぎ始めた。
ワイバー「お、お前の読み通り龍が動き出したか?」
バルト「…行くぞ」

誡「…貴方は龍とはどういった事情で…」
Cタイガ「彼は我が果たせなかった希望を叶えた。それだけで充分賞賛に値する」
誡「…貴方にも、友人がいたんですね」
Cタイガ「昔の話だ…光を信じ、闇と戦っていた友は…『混沌』に堕ちた」
誡「混沌…ですか」
Cタイガ「我はそれを救うことが出来なかった…だからこそ、こうして今でも生きているのだろうな」
誡「…僕は…」
ナイフ「誡殿ー!」
誡「な、ナイフモン?!どうして…」
ナイフ「詳しい話は後です、それより龍殿からの伝言で…『バルトモンたちに会ったら頼む』と…」
誡「っ!そ、そんな…」
誡は突如プリズムキャッスルへ向けて走り出した。
ナイフ「か、誡殿?!」
誡「駄目だ…早く行かなきゃ…」

バルト「…どうだ?」
ワイバー「見事に誰も見当たらねぇな…逆に気味が悪い」
プリズムキャッスル内。
そこはまさに蛻の殻といった具合か。誰もいなかった。
ワイバー「そこまで向こうで暴れているとも思わんし…何かあったのか?」
バルト「さぁな…行くぞ」
ワイバー「お、おい!」
バルトモンとワイバーモンは警戒しながらも廊下を歩く。
だが敵と出会うことは無かった。
そして、ひとつの部屋の前についた。
ワイバー「この部屋…他のと違うな」
バルト「あぁ、おそらくここの重要な場所なのだろう…行くぞ」
扉を開ける。そこには部屋中を埋め尽くすほどの機械が広がっていた。
ワイバー「…これが重要な場所か?」
バルト「おそらくな…だがここにあるのはスクラップだけのようだな…」
???「スクラップではない…皆、我輩の実験材料たちだ」
バルト「やはりお前か…シレイモン!」
シレイ「あぁ…また会えてうれしいぞ、バルトモン」
バルト「ふざけるな!お前はここで倒す!」
バルトモンはシレイモンに飛び掛る。
だが、その攻撃は突如現れた者に阻まれた。
そう…シレイモンの作品第3号、デンスモンによって。
シレイ「そう慌てるでない…お前の相手はデンスモンだ」
バルト「クッ…」
シレイ「デンスモン、5分で終わらせろ」
デンス「イエッサー」
答えてすぐ、デンスモンの足がバルトモンの腹に食い込む。
そして壁にぶつかり、倒れた。
ワイバー「バルトモン!」
バルト「クッ…アームチェンジ、バスターモード!」
バルトモンの右手が収納され、銃口となる。
だがその間にデンスモンは懐にもぐりこんでいた。
バルト「しまっ…」
バルトモンの体に拳が浴びせられる。
バルト「グググッ…」
シレイ「お前の欠点…それは武装変更の際のタイムラグ。その隙を埋めるための捕縛装備だったが…どうやら失われているようだな」
ワイバー「おい!大丈夫か!」
バルト「…なめるな!イプシロンバスター!」
デンスモンの体が爆風に包まれる。
だが、その中から手が飛び出した。
そしてバルトモンを殴り飛ばした。
バルト「ガハッ!」
ワイバー「な、効いてないだと?!」
シレイ「デンスモンの皮膚は並の攻撃ではビクともせんよ」
その間にもデンスモンはバルトモンに迫っていく。
シレイ「…そろそろ終わるか」
デンス「ネオ・ダークネス」
デンスモンが放った光球はまっすぐバルトモンへと向かっていく。
バルト「クッ…」

だが、その光球はバルトモンに当たることは無かった。
バルトモンの前に立ち、光球を代わりに受けた者がいたからだ。
バルト「…何故…何故こんなことを…」
シレイ「愚かな…自ら死を求めるとは…」
ワイバー「ま、マジかよ…」
バルト「何故だ…『誡』…」
ナイフ「か、誡殿…」
誡「…僕は…もう誰かが消えるのを…見たくないから…」

第53話 完
次回 闇