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デジタルバスター外伝 バルトモンの章 前編」(2007/06/17 (日) 00:20:10) の最新版変更点

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広大な草原… ここに、一人のデジモンがいた。 その名は、バルトモン。 これは、バルトモンの戦いの物語である。 デジタルバスター外伝 バルトモンの章 前編 バルト「ふぅ…さすがに広いな…」 ワイバーモンと別れ、一人で旅を始めたバルトモン。 さまざまな所を旅し、現在は広い草原の上に立っていた。 バルト「さてと…」 彼は考えていた。自分が何者であるかを… 彼は探していた。自分の記憶を… バルト「…またか…」 そして旅の中で、戦うことも少なくなかった。 何もしていない彼に対し、何故か襲ってくる者たち。 彼は初め何故自分を襲うのかを聞いた。しかし、今ではそれはない。 なぜなら、彼等は自分というものを持っていなかったからだ。 サンダーボール「ビビビ…」 サンダーボールモン。全身磁石で体から何時も電気を放出している突然変異型デジモン。必殺技はサンダーボルト。 バルト「お前も…自分を知らないのか」 サンダーボールモンは答えない。 答える理性を持っていないから。 考えることはただ一つ。バルトモンを倒すこと。 バルト「…アームチェンジ、サーベルモード」 バルトモンの右腕は機械である。 その右腕の形状が巨大な刃物となる。 サンダーボール「ビビビ…サンダーボルト」 サンダーボールモンは両手から電撃を発生させる。 だが、その電撃はバルトモンには通用しない。 彼は電撃をかわし横にまわる。 バルト「…眠れ」 バルトモンはその刃でサンダーボールモンを両断した。 サンダーボールモンは抵抗することなく消滅した。 彼はこうして、何体ものデジモンを『消滅』させた。 もう、命を奪うことには慣れていた。 バルト「…そろそろ休むか」 夜、彼はできる限り障害物の多い場所を選ぶ。 ちょうど、近くに森があったのでこの日はそこにすることにした。 彼は、心を持っている。 彼を襲う者たちは心を持っていない。 でも、自分を知らないという点では同じ。 自分も、もしかしたら彼等と同じ存在だったのではないか。 ここ最近は、そう考えることが多くなった。 バルト「…寝るか」 その日も、思考を中断し眠ろうとしていた。 しかし、彼は眠れなかった。新たな敵が現れたのだ。 バルト「…また、か…」 M(メタル)ティラノ「グググ…」 Mティラノモン。どんな攻撃をも跳ね返す体を持つサイボーグ型デジモン。必殺技はヌークリアレーザー。 バルト「…アームチェンジ、ドリルモード」 彼の機械の右腕がドリルに代わっていく。 バルト「…ドリルミサイル、発射!」 右腕のドリルが射出される。 しかし、Mティラノモンはそのドリルを簡単に破壊する。 バルト「なっ…」 Mティラノ「グググ…」 Mティラノモンの右腕からミサイルが発射される。 バルトモンはその弾を避けられなかった。 バルト「グアアアアッ!」 バルトモンの右腕は砕け散った。 もはや抵抗する術を持たない彼に、左腕の銃口が向けられる。 Mティラノ「グググ…グゥッ!」 しかし、その銃口から閃光が放たれることはなかった。 Mティラノモンは胸に大きな風穴を開けて消滅した。 バルト「うぅ…」 バルトモンの意識はそこで途切れた。

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