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Nブレイ「面白い!ならば先へと進むがいい!その信念でカオスモン様を倒せると思うならな!」
ショット「あぁ…そうさせてもらう、行くぞガトモン!」
ロウハ「お前が…カオスモンか」
カオス「いかにも…我は混沌の魔人カオスモン、光を消し去り闇を封ずるモノ」
第75話 劣勢
前回のあらすじ
龍は信念の元立ち上がり、再びNブレイモンと向き合った。
Nブレイモンを破り、自らが戦う理由を得た龍は奥へと向かって行った。
一方、最も奥に待つ混沌の魔人の下へ剣士が到達した。
ロウハ「…こうして、お前と対峙するところまで来てしまった訳か…」
カオス「そう、お前達は良く戦った。その闇を受け入れ、自身を闇のモノにしながらよく自我を保っていられたものだ」
混沌の魔人は答える。まるで相手を『敵』と認識していないかのように。
ロウハ「これはもとより私の中に存在していた闇、それを受け入れたところで自我は失われない」
カオス「正論だ、お前はこの世界に召喚されたときから闇を持っていた。それを解放しただけのこと」
ロウハ「そして、それはお前を倒すための力。今こそ…お前を倒す!」
カオス「よかろう…その闇、見せてもらおう」
ロウハモンはその刀を構える。そしてそれとほぼ同時にカオスモンは腕を上げる。
カオス「切断せし激流<マリンザンパー>」
カオスモンの腕から青い剣が現れる。
否、それは剣の形をした水であった。
ロウハ「それがお前の…剣か」
カオス「本来我は武器を持たぬ。これはお前に合わせて作り出したまで」
ロウハモンは感じ取っていた。その巨大な気を。
そして、それがすべてでないことを。
ロウハ「なるほど…では、参る!」
ロウハモンは素早くカオスモンへと詰め寄る。
そしてその刀を振り下ろすも、水の剣に阻まれる。
ロウハ「クゥ…」
カオス「フゥ、もっと力を見せてみよ」
カオスモンはその剣でその場を絶つ。
ロウハモンは咄嗟に後ろに飛びそれをかわした。
そして再びカオスモンの懐へと向かう。
ロウハ「食らえ!」
カオス「いい太刀筋だ…だが、いかんせん力が足らん」
ロウハモンはカオスモンの胴体を狙う。
だがそれすらもカオスモンの圧倒的なまでの力によって阻まれた。
故に気づいてしまう。
気づきたくも無い。だが、頭がそれを拒否する。
そう、『奴は強すぎる』という簡単なことを。
それゆえに彼の心には恐怖が広がっていた。
ロウハ「グゥ…」
カオス「…そうか、お前のその心眼が見抜いてしまったか。我とお前の力の差を」
ロウハ「だ、黙れ…」
カオス「恥じることは無い。ただいささか残念だ…恐れを知らねばまだ趣があったものを」
ロウハモンはそれに対し反論することが出来ない。なぜならそれは事実だから。
だが、だからといって退く訳には行かない。
なぜなら彼は知っている。ここで勝たねばまた誰かが傷つくということを。
それを彼は恐れた。だからこそ闇を受け入れ、今この場に立っている。
だからこそ彼は恐怖に負けるわけにはいかなかった。
ロウハ「黙れ…たとえそうであろうと…私は負けるわけにはいかない!」
カオス「そうか、ならば…」
『メテオブラスト!』
突如、何処からか声が聞こえ部屋の壁が崩壊した。
そしてその場に立っていたのは鋼の銃士だった。
ブラスト「ふぅ…ここが一番奥か…」
ロウハ「やはり…来てくれたか、私の最大の友よ」
カオス「これで…役者はそろったか」
第75話 完
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