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デジタルバスター第53話」(2007/06/09 (土) 10:41:26) の最新版変更点

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ワイバー「ようやく…だな」 バルト「あぁ…ようやくついた…」 ワイバー「さてと、さっさと進入しますか!」 バルト「…あぁ」 第53話 人形 前回のあらすじ 龍とガトモンがひとつとなって誕生したブラストモン。その力はグラーグモンを圧倒していた。 戦い終わり、剛輔たちと合流した龍は捜索のために奥へと向かった。 龍が到着する少し前。バルトモンたちはプリズムキャッスルの付近まで到達していた。 ワイバー「しっかし兵が多いな…どこから入る?」 バルト「…とりあえず辺りの探索をしよう…もしかしたら手薄なところがあるかもしれないからな」 ワイバー「…龍と合流した方がいいんじゃねぇの?多分あいつももう来てるだろうし…」 バルト「…あいつのことだ、おそらく正面から行くだろう。そうすれば警備も隙が出来る、その隙を突いて進入するのが得策だと思うが?」 ワイバー「いや、お前がそれでいいならいいんだけどよ…今のお前に任せていいのか俺としては不安だ」 バルト「…どういうことだ」 ワイバー「今のお前はちょっと焦りすぎてるからな。ちょっとは落ち着いたほうがいいぜ」 バルト「僕は落ち着いている…落ち着いているさ…」 ワイバー「はぁ…俺と別れてから何があったかしらねぇけどよ…少しは俺を頼ってくれてもいいんじゃねぇか?」 バルト「…僕は…」 その間に辺りは騒ぎ始めた。 ワイバー「お、お前の読み通り龍が動き出したか?」 バルト「…行くぞ」 誡「…貴方は龍とはどういった事情で…」 Cタイガ「彼は我が果たせなかった希望を叶えた。それだけで充分賞賛に値する」 誡「…貴方にも、友人がいたんですね」 Cタイガ「昔の話だ…光を信じ、闇と戦っていた友は…『混沌』に堕ちた」 誡「混沌…ですか」 Cタイガ「我はそれを救うことが出来なかった…だからこそ、こうして今でも生きているのだろうな」 誡「…僕は…」 ナイフ「誡殿ー!」 誡「な、ナイフモン?!どうして…」 ナイフ「詳しい話は後です、それより龍殿からの伝言で…『バルトモンたちに会ったら頼む』と…」 誡「っ!そ、そんな…」 誡は突如プリズムキャッスルへ向けて走り出した。 ナイフ「か、誡殿?!」 誡「駄目だ…早く行かなきゃ…」 バルト「…どうだ?」 ワイバー「見事に誰も見当たらねぇな…逆に気味が悪い」 プリズムキャッスル内。 そこはまさに蛻の殻といった具合か。誰もいなかった。 ワイバー「そこまで向こうで暴れているとも思わんし…何かあったのか?」 バルト「さぁな…行くぞ」 ワイバー「お、おい!」 バルトモンとワイバーモンは警戒しながらも廊下を歩く。 だが敵と出会うことは無かった。 そして、ひとつの部屋の前についた。 ワイバー「この部屋…他のと違うな」 バルト「あぁ、おそらくここの重要な場所なのだろう…行くぞ」 扉を開ける。そこには部屋中を埋め尽くすほどの機械が広がっていた。 ワイバー「…これが重要な場所か?」 バルト「おそらくな…だがここにあるのはスクラップだけのようだな…」 ???「スクラップではない…皆、我輩の実験材料たちだ」 バルト「やはりお前か…シレイモン!」 シレイ「あぁ…また会えてうれしいぞ、バルトモン」 バルト「ふざけるな!お前はここで倒す!」 バルトモンはシレイモンに飛び掛る。 だが、その攻撃は突如現れた者に阻まれた。 そう…シレイモンの作品第3号、デンスモンによって。 シレイ「そう慌てるでない…お前の相手はデンスモンだ」 バルト「クッ…」 シレイ「デンスモン、5分で終わらせろ」 デンス「イエッサー」 答えてすぐ、デンスモンの足がバルトモンの腹に食い込む。 そして壁にぶつかり、倒れた。 ワイバー「バルトモン!」 バルト「クッ…アームチェンジ、バスターモード!」 バルトモンの右手が収納され、銃口となる。 だがその間にデンスモンは懐にもぐりこんでいた。 バルト「しまっ…」 バルトモンの体に拳が浴びせられる。 バルト「グググッ…」 シレイ「お前の欠点…それは武装変更の際のタイムラグ。その隙を埋めるための捕縛装備だったが…どうやら失われているようだな」 ワイバー「おい!大丈夫か!」 バルト「…なめるな!イプシロンバスター!」 デンスモンの体が爆風に包まれる。 だが、その中から手が飛び出した。 そしてバルトモンを殴り飛ばした。 バルト「ガハッ!」 ワイバー「な、効いてないだと?!」 シレイ「デンスモンの皮膚は並の攻撃ではビクともせんよ」 その間にもデンスモンはバルトモンに迫っていく。 シレイ「…そろそろ終わるか」 デンス「ネオ・ダークネス」 デンスモンが放った光球はまっすぐバルトモンへと向かっていく。 バルト「クッ…」 だが、その光球はバルトモンに当たることは無かった。 バルトモンの前に立ち、光球を代わりに受けた者がいたからだ。 バルト「…何故…何故こんなことを…」 シレイ「愚かな…自ら死を求めるとは…」 ワイバー「ま、マジかよ…」 バルト「何故だ…『誡』…」 ナイフ「か、誡殿…」 誡「…僕は…もう誰かが消えるのを…見たくないから…」 第53話 完 次回 闇

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