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『ぶっ潰す!』 グラーグ「な、まさかまた進化か?!」 スコール「それにしてはこの光…なんて強さだ…」 ブラスト「勇ましき鋼の銃士、ブラストモン!」 第52話 究極 前回のあらすじ 春名たちと合流することに成功した龍はスコールモンとグラーグモンの相手を引き受け、春名を奥へと向かわせる。 戦いの中、春名の裏切りの理由を知った龍とガトモンは一つになり、鋼の銃士が誕生した。 ブラストモン。右腕に巨大な粒子砲を持ち、体中に銃火器を備えたサイボーグ型デジモン。必殺技はメテオブラスト。 グラーグ「な、何だよこいつ…こんなの聞いてねぇぞ!」 スコール「まさか融合とは…グラーグモン、責任を取ってもらいますよ!」 グラーグ「う、うるせぇ!こんな奴に…こんな奴に負けられるかよ!」 グラーグモンは水流をブラストモンにぶつける。だが効いているようには見えない。 ブラスト「この程度で…『俺達』に勝てると思うな!」 水流を弾き飛ばし、後ろに回りこむ。 そして左腕の銃でグラーグモンの頭を狙い撃つ。 グラーグ「グガガガガッ!」 スコール「クッ…行きなさい、アクアソルジャー!」 大勢の『水の兵士』がブラストモンに襲い掛かるも、腕の銃で破壊される。 その強さはまさに『究極』だった。 スコール「まさかこれは…グラーグモン」 グラーグ「あぁ?!何だよ!」 スコール「後は任せました。お先に失礼させていただきます」 グラーグ「て、てめぇ逃げる気か!」 スコールモンは水溜りとなり、その場から姿を消した。 グラーグ「チッ…こうなったら意地でもてめぇを潰す!」 ブラスト「やれるもんならやってみろよ…その前にお前を潰すけどな!」 グラーグ「ヘッ…言ってろ!ダイダルブレイカー!」 全身から放出される強力な水流。 それはブラストモンにはもはや無意味であった。 ブラスト「エネルギーチャージ…」 ブラストモンは水流に…いや、その先のグラーグモンへ右腕の粒子砲を構える。 ブラスト「バレル解放…エネルギー100%…目標固定!」 粒子砲に光が収束される。 ブラスト「受けてみろよ…あいつらの苦しみを!メテオブラスト!」 粒子砲から放たれた光は水流を蒸発させ…グラーグモンを包み込んだ。 グラーグ「ガアアアアアアアッ!」 誡「…龍は強いですよね…」 Cタイガ「あぁ、奴は強い…私よりも」 誡「あなたよりも?」 Cタイガ「私には無かった強さがある…心の強さがな」 誡「心の強さ…確かに、そうですね…」 ブラスト「ふぅ…終わったか」 天井の崩れた廊下。そこには戦い終わった銃士と、ボロボロになったグラーグモンの姿があった。 そう、ブラストモンはあの攻撃でグラーグモンの命を奪ってはいなかった。 ブラストモンが光るとそれは二つに分かれ、龍とガンムモンとなった。 ガンム「で、こいつどうする?」 龍「うーん…このままにしとくわけにもいかねぇだろうしな…」 だがしかし、このままでは終わらなかった。 グラーグモンが突如立ち上がる。だが、その目に生気はない。 ガンム「な、何だ?!」 龍「まさかまだ…」 グラーグ「ガアアアアアアアアアッ!」 グラーグモンは龍に飛び掛る。 だが…突如グラーグモンは上下に切り裂かれ、消滅した。 ガンム「た、助かった…」 龍「な、何だったんだ…」 そこに立っていたのは風を纏いし獣人であった。 ヴァング「…お前は本当に甘いんだな…」 龍「うっせぇ、あっさりとやりやがってよ…」 ガンム「そ、その声…お前剛輔か?!」 ヴァング「そんなことはどうでもいい…そこにガンムモンがいるということは救出作戦は成功したんだな?」 龍「まぁな、結局バルトモンたちとは合流できなかったけど…」 スネイク「剛輔、ならば…」 ヴァング「あぁ…」 ガンム「おい、お前等どうするつもりだ?」 ヴァング「…ここを潰す」 龍「ちょ、ちょっと待ってくれ!まだ中には春名が…」 ヴァング「『裏切り者』の安全を気にしてどうする…まぁいい、それならお前がどうにかしろ」 ガンム「ハァ?!」 龍「随分丸くなったな、お前…」 スネイク「…とにかく、ここの探索が最優先だろう。まだ伏兵がいるかもしれないからな」 ヴァング「あぁ…」 第52話 完 次回 人形

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